JP3736496B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
吸気弁及び排気弁の少なくとも一方の開閉タイミング(以下、開閉タイミングをバルブタイミングという)を調整する内燃機関(以下、内燃機関をエンジンという)のバルブタイミング調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジンの吸気弁又は排気弁を開閉駆動する従動軸たるカムシャフトにエンジンの駆動軸たるクランクシャフトの駆動トルクを伝達する伝達系に設けられ、吸気弁又は排気弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置が知られている。
【0003】
バルブタイミング調整装置の一種に、油圧制御によりバルブタイミングを調整するベーン式のものが公知である。ベーン式バルブタイミング調整装置では、クランクシャフトの駆動トルクを受けるハウジング部材に、カムシャフトと一体に回転するベーン部材のベーンを相対回動可能に収容し、ハウジング部材に対するベーン部材の相対回転位相、すなわちクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を作動油の油圧により制御する。
【0004】
このような作動油を用いたベーン式バルブタイミング調整装置では、吸気弁又は排気弁を駆動することにより正、負に変動するトルクをカムシャフトを通じて受ける。そのため、例えばエンジン始動開始時のクランキング時のように油圧が低い場合には、ベーン部材がそのベーンを収容するハウジング部材に対して揺動し、ハウジング部材とベーン部材との衝突により打音が発生する。
【0005】
そこで特開2000−2104号公報に開示の装置では、ベーン部材及びハウジング部材に当接部としてのストッパピストン及び被当接部としてのストッパ穴をそれぞれ設け、低油圧時にストッパピストンをストッパ穴に当接させ嵌合することでハウジング部材に対するベーン部材の揺動を阻止している。具体的にこの装置では、ハウジング部材に対しベーン部材を進角側に駆動する進角油圧室の油圧と、ハウジング部材に対しベーン部材を遅角側に駆動する遅角油圧室の油圧とを、ストッパピストンに対しストッパ穴からの離脱方向に印加している。これにより、低油圧時にはスプリングの付勢力によってストッパピストンがストッパ穴に当接嵌合され、ハウジング部材に対するベーン部材の相対回動が規制される。一方、油圧が上昇したときにはストッパピストンがストッパ穴から離脱し、ハウジング部材に対するベーン部材の相対回動が許容される。このとき、ストッパピストンのストッパ穴への当接嵌合とその解除とを円滑に行うことが必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一般にローラーロッカータイプのヘッドが装着されるエンジンでは、カムの変動トルクが大きくなる。そのような変動トルクの大きなエンジンに特開2000−2104号公報に開示の装置を組付けた場合、油圧が充分に高くないときには、ハウジング部材に対するベーン部材の進角駆動又は遅角駆動に際し、変動トルクに起因する大きな油圧脈動が進角油圧室及び遅角油圧室に生じる。上記公報に開示の装置では、ストッパピストンへの油圧の印加方向がストッパピストンの移動方向においてはその一方側(離脱方向)のみとなっている。そのため、ハウジング部材に対するベーン部材の相対回動駆動時に上述の油圧脈動が生じると、ストッパピストンがその脈動を受けて移動方向両側に暴れる。ストッパピストンの暴れは、ハウジング部材の破損を招く。
【0007】
本発明の目的は、ハウジング部材に対するベーン部材の相対回動駆動時において当接部の暴れを防止するバルブタイミング調整装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、当接部と被当接部との当接状態を円滑に解除できるバルブタイミング調整装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1及び2に記載のバルブタイミング調整装置によると、ハウジング部材に対しベーン部材を拘束する拘束手段は、付勢手段、被当接部及び当接部を有する。被当接部は、ハウジング部材及びベーン部材の一方に設けられる。当接部は、ハウジング部材及びベーン部材の他方に往復移動可能に設けられ、ハウジング部材に対しベーン部材が拘束位置にあるとき付勢手段の付勢力により被当接部に当接することでハウジング部材に対するベーン部材の相対回動を規制する。当接部はさらに、被当接部から離間する方向に流体圧力を受ける第一受圧部と、被当接部に当接する方向に流体圧力を受ける第二受圧部とを具備する。
【0009】
そして請求項1及び2に記載のバルブタイミング調整装置によると、ハウジング部材に対しベーン部材が拘束位置にないとき、ハウジング部材に対しベーン部材を進角側及び遅角側の一方に駆動する流体圧力を作動抑止圧として第一受圧部及び第二受圧部の双方に印加する。これにより、ハウジング部材に対するベーン部材の相対回動駆動時において当接部はその移動方向両側に同じ作動抑止圧を受けるので、作動抑止圧に脈動が生じても、その作動抑止圧の脈動による相反方向の二力の一方を他方で減少させて当接部の移動方向両側への暴れを抑制することが可能となる。したがって、このバルブタイミング調整装置によれば、当接部の暴れによりハウジング部材又はベーン部材が破損することを防止できる。
【0010】
さらに請求項1及び2に記載のバルブタイミング調整装置によると、ハウジング部材に対しベーン部材が拘束位置にあるとき、作動抑止圧よりも低い流体圧力を第二受圧部に印加する。これにより、ハウジング部材に対しベーン部材を拘束状態から相対回動させるために当接部を被当接部から離間させるとき、第二受圧部で受ける当接方向の流体圧力により当接部の離間移動が阻害されることを防止できる。したがって、当接部と被当接部との当接状態を円滑に解除することができる。
【0011】
本発明の請求項3に記載のバルブタイミング調整装置によると、ハウジング部材に対しベーン部材が拘束位置にあるとき、進角室及び遅角室の一方と流体室との連通を遮断する。これにより、ハウジング部材に対しベーン部材が拘束位置にあるとき、当接部の第二受圧部に印加する流体圧力すなわち第二受圧部に面する流体室の流体圧力を作動抑止圧より低くしても、進角室又は遅角室の流体圧力を低下させずに済む。したがって、ハウジング部材に対するベーン部材の相対回動を阻害することなく、その相対回動を生む進角室又は遅角室の流体圧力を当接部への印加圧として利用することができる。
【0012】
本発明の請求項4に記載のバルブタイミング調整装置によると、作動抑止圧は大気圧よりも高く設定され、ハウジング部材に対しベーン部材が拘束位置にあるとき流体室を大気中に開放する。これにより、第二受圧部に印加する流体圧力を作動抑止圧よりも低い大気圧に容易に且つ迅速に設定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す一実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の第一実施例によるエンジン用バルブタイミング調整装置を図2〜図6に示す。本実施例のバルブタイミング調整装置1は、作動流体として作動油を用いる油圧制御式であり、エンジンの図示しない排気弁のバルブタイミングを制御するものである。
【0014】
バルブタイミング調整装置1は、エンジンの図示しないクランクシャフトの駆動トルクをエンジンのカムシャフト2に伝達する伝達系に設けられている。カムシャフト2は回転軸線O周りに回転することで、エンジンの排気弁を開閉駆動する。エンジンのクランクシャフトが駆動軸を構成し、カムシャフト2が従動軸を構成している。
【0015】
ハウジング部材18は、スプロケット10とシューハウジング11とから構成されている。
スプロケット10は、カムシャフト2の一端部側の外周壁に相対回動可能に同軸上に支持されている。スプロケット10とクランクシャフトとの間に図示しないチェーンベルトが掛け渡されている。スプロケット10は、チェーンベルトを通じてクランクシャフトの駆動トルクが伝達されるとき、クランクシャフトと同期して回転する。スプロケット10及びカムシャフト2は、図2及び図4〜図6の各分図(A)の時計方向に回転する。
【0016】
シューハウジング11は、円筒状の周壁部材12と円環盤状のフロントプレート13とを有している。フロントプレート13とスプロケット10との間に周壁部材12を挟むようにして、周壁部材12及びフロントプレート13がスプロケット10に同軸上にボルト固定されている。これにより、スプロケット10及びシューハウジング11からなるハウジング部材18はカムシャフト2に対して相対回動可能である。フロントプレート13の内周側にブッシュ20が相対回動可能に同軸上に挿入されている。
【0017】
周壁部材12には、その内周壁のうち回転方向にほぼ等間隔となる位置から径方向内側に突出する仕切部としてのシュー12a、12b、12c、12dが設けられている。シュー12a、12b、12c、12dの突出端面は断面円弧状に形成され、ベーンロータ14の固定軸部16の外周壁面に摺接する。回転方向において隣り合うシュー12a、12b、12c、12dの間にはそれぞれ収容室50が形成されている。各収容室50は、対応するシュー側面、周壁部材12の内周壁面で囲まれ、断面扇状を呈している。
【0018】
ベーン部材としてのベーンロータ14はハウジング部材18に収容されている。ベーンロータ14は、固定軸部16、ベーン15a、15b、15c、15dを有している。
固定軸部16は、ブッシュ20と共にカムシャフト2に同軸上にボルト固定されている。これにより、ベーンロータ14はハウジング部材18に対してカムシャフト2と一体に相対回転可能である。ベーンロータ14の軸方向の両端面は、スプロケット10の壁面10aとフロントプレート13の壁面13aとに摺接する。
【0019】
ベーン15a、15b、15c、15dは、固定軸部16の外周壁のうち回転方向にほぼ等間隔となる位置から径方向外側に突出し、各収容室50内に回動可能に収容されている。ベーン15a、15b、15c、15dの突出端面は断面円弧状に形成され、周壁部材12の内周壁面に摺接する。各ベーン15a、15b、15c、15dの突出端面に設けられた凹部にはシール部材21が嵌合されている。各ベーン15a、15b、15c、15dの突出端面と周壁部材12の内周壁面との摺接界面には微小なクリアランスが存在しており、このクリアランスを通じて油圧室の間で作動油が漏出することをシール部材21が防止する。各シール部材21は、図示しない板ばねの付勢力により周壁部材12側に向かって付勢されている。
【0020】
図2及び図4〜図6の各分図(A)に示す矢印Xは、ハウジング部材18に対するベーンロータ14の進角側への相対回転方向(以下、進角方向という)を表している。また、図2及び図4〜図6の各分図(A)に示す矢印Yは、ハウジング部材18に対するベーンロータ14の遅角側への相対回転方向(以下、遅角方向という)を表している。本実施例では、ハウジング部材18に対するベーンロータ14の相対回動範囲が所定角度範囲に限定されている。尚、図2は、ハウジング部材18に対しベーンロータ14が進角方向Xへの相対回転を規制され遅角方向Yへの相対回転を許容される最進角位置に定位した状態を示している。また、図6は、ハウジング部材18に対しベーンロータ14が遅角方向Yへの相対回転を規制され進角方向Xへの相対回転を許容される最遅角位置に定位した状態を示している。さらに、図4及び図5はそれぞれ、ハウジング部材18に対しベーンロータ14が最進角位置と最遅角位置との間の互いに別の中間位置に定位した状態を示している。
【0021】
カムシャフト2が排気弁を駆動するときに受ける負荷トルクは、図7に示すように、時間軸上で正側と負側とに変動している。ここで正側の負荷トルクは、ハウジング部材18に対しベーンロータ14を遅角方向Yに相対回転させるように働き、負側の負荷トルクは、ハウジング部材18に対しベーンロータ14を進角方向Xに相対回転させるように働く。図7に示すように、クランクシャフト一回転における負荷トルクの平均は正側すなわち遅角方向Yに偏る。
【0022】
フロントプレート13とベーンロータ14との間にねじりコイルばね22が介装されている。ねじりコイルばね22の一端部は、フロントプレート13に係止されている。ねじりコイルばね22の他端部は、ブッシュ20に係止されている。ねじりコイルばね22の付勢力は、ハウジング部材18(フロントプレート13)に対しベーンロータ14を進角方向Xに回転させるトルクとして働いている。そのねじりコイルばね22によるトルクは、ベーンロータ14がハウジング部材18に対し最遅角位置にあるとき最大となり、進角方向Xに向かうに従って小さくなるように設定されている。また、ねじりコイルばね22によるトルクの大きさは、ハウジング部材18に対するベーンロータ14の相対回動位置に拘わらず、負荷トルクの平均の大きさよりも大きくなるように設定されている。
【0023】
ベーン15a、15b、15c、15dは対応する収容室50を仕切ることで、回転方向の両側に進角室としての進角油圧室と遅角室としての遅角油圧室とを形成している。具体的には、シュー12aとベーン15aとの間に進角油圧室51が形成され、シュー12bとベーン15bとの間に進角油圧室52が形成され、シュー12cとベーン15cとの間に進角油圧室53が形成され、シュー12dとベーン15dとの間に進角油圧室54が形成されている。また、シュー12dとベーン15aとの間に遅角油圧室55が形成され、シュー12aとベーン15bとの間に遅角油圧室56が形成され、シュー12bとベーン15cの間に遅角油圧室57が形成され、シュー12cとベーン15dとの間に遅角油圧室58が形成されている。図2(A)に示すようにベーンロータ14がハウジング部材18に対し最進角位置にあるときには、各進角油圧室51、52、53、54の容積が最大となると共に、各遅角油圧室55、56、57、58の容積が最小となる。一方、図6(A)に示すようにベーンロータ14がハウジング部材18に対し最遅角位置にあるときには、各遅角油圧室55、56、57、58の容積が最大となると共に、各進角油圧室51、52、53、54の容積が最小となる。
【0024】
進角油圧室51、52、53、54はそれぞれ、ベーンロータ14に形成された進角油路61、62、63、64に連通している。進角油路61、62は、ベーンロータ14のスプロケット側端面に形成された進角油路70に連通し、また進角油路63、64は、ベーンロータ14のスプロケット側端面に形成された進角油路71に連通している。進角油路70、71はそれぞれ、カムシャフト2に形成された進角油路72、73に連通している。進角油路72、73から進角油路70、71、さらに進角油路61、62、63、64を経て進角油圧室51、52、53、54に作動油を供給する。それにより、各進角油圧室51、52、53、54に面するベーン15a、15b、15c、15dに流体圧力たる油圧を印加してハウジング部材18に対しベーンロータ14を進角方向Xに相対回転駆動することができる。以下、ハウジング部材18に対しベーンロータ14を進角方向Xに駆動する油圧を進角油圧という。
【0025】
遅角油圧室55、56、57、58はそれぞれ、スプロケット10の壁面10aに形成された遅角油路65、66、67、68に連通し、また遅角油路65、66、67、68はいずれも、カムシャフト2に形成された遅角油路76に連通している。遅角油路76から遅角油路65、66、67、68を経て遅角油圧室55、56、57、58に作動油を供給する。それにより、各遅角油圧室55、56、57、58に面するベーン15a、15b、15c、15dに油圧を印加してハウジング部材18に対しベーンロータ14を遅角方向Yに相対回転駆動することができる。以下、ハウジング部材18に対しベーンロータ14を遅角方向Yに駆動する油圧を遅角油圧という。
【0026】
被当接部としての嵌合リング24は円筒形状に形成され、スプロケット10の壁面10aに開口する固定凹部25に回転軸線Oに平行に圧入保持されている。当接部としてのストッパピストン26は有底の円筒形状に形成され、ベーン15aを回転軸線Oに平行に貫通する収容穴27に往復移動可能に収容されている。付勢手段としての圧縮コイルばね28は、嵌合リング24に当接する方向(図2及び図4〜図6の各分図(A)において右方向)にストッパピストン26を付勢している。図2に示すようにベーンロータ14がハウジング部材18に対し最進角位置にあるとき、ストッパピストン26は、圧縮コイルばね28の付勢力により嵌合リング24に当接し嵌合可能である。ストッパピストン26が嵌合リング24に当接嵌合した状態において、ハウジング部材18に対するベーンロータ14の相対回動が規制される。すなわちハウジング部材18に対しベーンロータ14が拘束される。この拘束状態から図4〜図6に示す如くベーンロータ14がハウジング部材18に対して遅角方向Yに相対回転すると、ストッパピストン26と嵌合リング24との周方向位置がずれ、ストッパピストン26が嵌合リング24に嵌合不能となる。嵌合リング24、ストッパピストン26及び圧縮コイルばね28が拘束手段を構成している。
【0027】
図3に示すようにストッパピストン26は、同軸上に並ぶ大径部30と小径部31とを有している。
大径部30は、ベーン15aの収容穴27内を摺動する。大径部30の小径部側端面で構成される円環状の第一受圧部33は、小径部31の外周壁と収容穴27の内周壁との間に形成された第一油圧室34に面している。第一油圧室34は、ベーン15aに形成された第一油路35を通じて進角油圧室51に連通しており、第一受圧部33に進角油圧を印加可能である。第一受圧部33は、ストッパピストン26が嵌合リング24から離間する方向(図3において左方向)に第一油圧室34の油圧を受ける。
【0028】
大径部30の反小径部側端面で構成される円形の第二受圧部36は、収容穴27の内壁で形成された流体室としての第二油圧室37に面している。第二油圧室37は、第一油圧室34とは別の油圧室としてストッパピストン26の周囲に設けられ、第一受圧部33には面していない。第二油圧室37は、フロントプレート13の壁面13aに形成された第二油路38を通じて進角油圧室51に連通することで、第二受圧部36に進角油圧を印加可能である。第二受圧部36は、ストッパピストン26が嵌合リング24に当接する方向(図3において右方向)に第二油圧室37の油圧を受ける。
【0029】
小径部31は、ベーン15aの収容穴27に圧入保持されたガイドリング40内を摺動する。ハウジング部材18に対しベーンロータ14が拘束位置としての最進角位置にあるとき小径部31の反大径側端部は、図2及び図3に示すように、嵌合リング24に嵌合可能である。一方、ハウジング部材18に対しベーンロータ14が最進角位置よりも遅角側にあるとき、小径部31の反大径部側端部の端面で構成される第三受圧部41は、図4〜図6に示すように、嵌合リング24のベーンロータ側端面及びスプロケット10の壁面10aに摺接する。図3に示すように嵌合リング24の内周壁で形成される第三油圧室42は、スプロケット10の壁面10aに形成された第三油路43を通じて遅角油圧室55に連通しており、第三受圧部41に遅角油圧を印加可能である。第三受圧部41は、ストッパピストン26が嵌合リング24から離間する方向に第三油圧室42の油圧を受ける。
【0030】
本実施例では、図5、図6及び図1(C),(D)に示すように、ハウジング部材18に対するベーンロータ14の相対回動位置が最進角位置よりも遅角側であって最進角位置の近傍となる切替位置(図4参照)と最遅角位置との間であるとき、第二油路38が第二油圧室37に連通する。これに対し図2、図4及び図1(A),(B)に示すように、ハウジング部材18に対するベーンロータ14の相対回動位置が上記切替位置と最進角位置との間であるとき、第二油路38の第二油圧室側端部がベーン15aの端面で閉塞され、第二油路38と第二油圧室37との連通が遮断される。すなわち、進角油圧室51と第二油圧室37との連通が遮断される。
【0031】
また本実施例では、図2及び図1(A)に示すように、ハウジング部材18に対するベーンロータ14の相対回動位置が最進角位置であるとき、フロントプレート13を貫通する抜き穴39を通じて第二油圧室37が大気中のドレイン(図示しない)に開放される。これにより、第二油圧室37の油圧は進角油圧よりも低い大気圧とほぼ等しくなる。一方、図4〜図6及び図1(B)〜(D)に示すように、ハウジング部材18に対するベーンロータ14の相対回動位置が最進角位置よりも遅角側にあるとき、抜き穴39はベーン15aの端面で閉塞される。
【0032】
次に、バルブタイミング調整装置1の作動について説明する。
エンジンが停止しているとき、各進角油圧室及び各遅角油圧室には作動油が供給されず、ベーンロータ14はハウジング部材18に対し図2に示す最進角位置で停止する。このとき、第一油圧室34、第二油圧室37及び第三油圧室42には作動油が供給されないので、圧縮コイルばね28の付勢力を受けるストッパピストン26は、図1(A)に示すように嵌合リング24に当接し嵌合する。またこのとき、第二油圧室37は図1(A)に示すように抜き穴39からドレインに開放され、第二油圧室37の油圧はほぼ大気圧に設定されている。
【0033】
停止状態のエンジンが始動すると、各進角油圧室及び各遅角油圧室へ作動油の供給が開始される。各進角油圧室及び各遅角油圧室に作動油が充分に供給され第一油圧室34及び第三油圧室42の油圧の和が所定圧力となるまでは、圧縮コイルばね28の付勢力によりストッパピストン26が嵌合リング24に嵌合されたままとなる。これにより作動油の油圧が低い間は、ハウジング部材18に対しベーンロータ14が最進角位置において拘束されるので、変動する負荷トルクによりハウジング部材18とベーンロータ14とが衝突することを防止できる。尚、このとき第二油圧室37は、図1(A)に示すように進角油圧室51との連通を遮断されているので、進角油圧室51の油圧、ひいては第一油圧室34を低下させることがない。
【0034】
第一油圧室34及び第三油圧室42の油圧の和が上記所定圧力に達すると、第一受圧部33及び第三受圧部41でそれぞれ第一油圧室34及び第三油圧室42の油圧を受けるストッパピストン26は、図1(A)に白抜き矢印で示すように圧縮コイルばね28の付勢力に抗して嵌合リング24から抜け出す。このとき、ストッパピストン26の第二受圧部36に作用する第二油圧室37の油圧は第二油圧室37の開放により大気圧にほぼ等しく、ストッパピストン26の嵌合リング24からの抜け出しを邪魔しない。したがって、嵌合リング24からストッパピストン26を円滑に離脱させることができる。尚、このときには第二油圧室37と進角油圧室51とが非連通のままであるため、進角油圧室51及び第一油圧室34の油圧低下が防止される。
ストッパピストン26が嵌合リング24から離脱すると、ハウジング部材18とベーンロータ14との結合状態が解除されるので、ハウジング部材18に対してベーンロータ14が相対回動可能となる。
【0035】
ストッパピストン26の嵌合リング24からの離脱後に、各遅角油圧室の遅角油圧が増大されると、ベーンロータ14はハウジング部材18に対して遅角方向Yに相対回転する。このとき、まず図1(B)に示すように第二油圧室37のドレインへの開放が遮断される。続いてハウジング部材18に対するベーンロータ14の相対回動位置が前記切替位置を超えると、図1(C),(D)に示すように、第二油圧室37が進角油圧室51に連通する。このように、第二油圧室37の開放遮断後に第二油圧室37が進角油圧室51に連通するので、進角油圧室51の大幅な油圧低下を抑えることができる。第二油圧室37が進角油圧室51に連通すると、第二油圧室37に進角油圧室51の作動油が流入し、進角油圧室51の油圧が第二受圧部36に作用する。
【0036】
第二油圧室37と進角油圧室51との連通後、各進角油圧室の進角油圧及び各遅角油圧室の遅角油圧が制御されることで、ハウジング部材18に対するベーンロータ14の相対回転位相、ひいてはクランクシャフトに対するカムシャフト2の相対回転位相が調整される。
【0037】
バルブタイミング調整装置1においてベーンロータ14をハウジング部材18に対し進角方向Xに相対回転駆動(以下、進角駆動という)するときには、各進角油圧室の進角油圧が大気圧よりも充分に大きくされる一方、各遅角油圧室の遅角油圧がほぼ大気圧まで落とされる。これによりストッパピストン26は、作動抑止圧としての進角油圧室51の進角油圧を第一受圧部33及び第二受圧部36で移動方向両側に受ける。ローラーロッカータイプのヘッドを搭載したエンジン等、カムの変動トルクが大きいエンジンにバルブタイミング調整装置1を組み付けた場合、作動油の元圧が低くなると、ベーンロータ14の進角駆動に伴い図8に示すような脈動が進角油圧に生じる。しかしバルブタイミング調整装置1では、ストッパピストン26が同じ進角油圧を移動方向両側に受けるため、進角油圧に脈動が生じても、かかる進角油圧の脈動によりストッパピストン26に相反方向に働く二力の一方を他方で減少させることができる。これにより、油圧脈動が吸収されてストッパピストン26の移動方向両側への暴れが抑制されるので、ストッパピストン26がスプロケット10に繰り返し衝突しスプロケット10が挫屈することを防止できる。
【0038】
以上説明した上記実施例では、排気弁のバルブタイミングを制御するバルブタイミング調整装置に本発明を適用したが、吸気弁のバルブタイミングを制御する装置や吸気弁及び排気弁のバルブタイミングを共に制御する装置に本発明を適用してもよい。
【0039】
また上記実施例では、ベーン部材であるベーンロータ14のハウジング部材18に対する最進角位置を拘束位置として設定した。これに対し、バルブタイミングを制御する弁の種類に拘わらず、ハウジング部材に対するベーン部材の最遅角位置、あるいは最進角位置と最遅角位置との間の中間位置に拘束位置を設定してもよい。
【0040】
さらに上記実施例では、当接部たるストッパピストン26の第一受圧部33及び第二受圧部36に印加する油圧として、ベーン部材たるベーンロータ14をハウジング部材18に対し進角側に駆動する進角油圧を利用した。これに対し、バルブタイミングを制御する弁の種類に拘わらず、ハウジング部材に対しベーン部材を遅角側に駆動する遅角油圧を当接部の第一受圧部及び第二受圧部に印加するようにしてもよい。尚、第一受圧部及び第二受圧部に印加する油圧については、油圧脈動が生じる駆動方向に応じて進角油圧及び遅角油圧のいずれかに設定することができる。
【0041】
またさらに上記実施例では、当接部としてのストッパピストン26をベーン部材としてのベーンロータ14側に設け、被当接部としての嵌合リング24をハウジング部材18側に設けた。これに対し、バルブタイミングを制御する弁の種類に拘わらず、当接部をハウジング部材側に設け、被当接部をベーン部材側に設けるようにしてもよい。
【0042】
さらにまた、上記実施例において当接部としてのストッパピストン26には、第一受圧部33及び第二受圧部36とは別に、被当接部としての嵌合リング24から離間する方向に油圧を印加する第三受圧部41を設けたが、そのような受圧部については、バルブタイミングを制御する弁の種類に拘わらず設けないようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるバルブタイミング調整装置の作動を説明するための模式図であって、(A)、(B)、(C)及び(D)はそれぞれ図2、図4、図5及び図6の作動状態に対応している。
【図2】本発明の一実施例によるバルブタイミング調整装置の一作動状態を示す図であって、(A)は(B)のA2−A2線断面図、(B)は(A)のB2−B2線断面図である。
【図3】図2(B)の部分拡大図である。
【図4】本発明の一実施例によるバルブタイミング調整装置の別の作動状態を示す図であって、(A)は(B)のA4−A4線断面図、(B)は(A)のB4−B4線断面図である。
【図5】本発明の一実施例によるバルブタイミング調整装置のさらに別の作動状態を示す図であって、(A)は(B)のA5−A5線断面図、(B)は(A)のB5−B5線断面図である。
【図6】本発明の一実施例によるバルブタイミング調整装置のさらに別の作動状態を示す図であって、(A)は(B)のA6−A6線断面図、(B)は(A)のB6−B6線断面図である。
【図7】本発明の一実施例によるバルブタイミング調整装置のカムシャフトが受ける負荷トルクについて説明するための特性図である。
【図8】本発明の一実施例によるバルブタイミング調整装置で発生する油圧脈動について説明するための特性図である。
【符号の説明】
1 バルブタイミング調整装置
2 カムシャフト(従動軸)
14 ベーンロータ(ベーン部材)
15a、15b、15c、15d ベーン
18 ハウジング部材
24 嵌合リング(被当接部)
26 ストッパピストン(当接部)
28 圧縮コイルばね(付勢手段)
33 第一受圧部
34 第一油圧室
36 第二受圧部
37 第二油圧室(流体室)
39 抜き穴
41 第三受圧部
42 第三油圧室
50 収容室
51、52,53、54 進角油圧室(進角室)
55、56、57、58 遅角油圧室(遅角室)

Claims (4)

  1. 吸気弁及び排気弁の少なくとも一方を開閉駆動する従動軸に内燃機関の駆動軸の駆動トルクを伝達する伝達系に設けられ、前記少なくとも一方の弁の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、
    前記駆動軸及び前記従動軸の一方と共に回転するハウジング部材と、
    前記駆動軸及び前記従動軸の他方と共に回転するベーン部材であって、前記ハウジング部材に収容されるベーンを有し、前記ベーンに印加される流体圧力により前記ハウジング部材に対し所定角度範囲において相対回動駆動されるベーン部材と、
    前記ハウジング部材に対し前記ベーン部材を拘束する拘束手段と、
    を備え、
    前記拘束手段は、付勢手段と、前記ハウジング部材及び前記ベーン部材の一方に設けられる被当接部と、前記ハウジング部材及び前記ベーン部材の他方に往復移動可能に設けられ、前記ハウジング部材に対し前記ベーン部材が拘束位置にあるとき前記付勢手段の付勢力により前記被当接部に当接することで前記ハウジング部材に対する前記ベーン部材の相対回動を規制する当接部とを有し、
    前記当接部は、前記被当接部から離間する方向に流体圧力を受ける第一受圧部と、前記被当接部に当接する方向に流体圧力を受ける第二受圧部とを具備し、
    前記ハウジング部材に対し前記ベーン部材が前記拘束位置にないとき、前記ハウジング部材に対し前記ベーン部材を進角側及び遅角側の一方に駆動する流体圧力を作動抑止圧として前記第一受圧部及び前記第二受圧部の双方に印加し、
    前記ハウジング部材に対し前記ベーン部材が前記拘束位置にあるとき、前記作動抑止圧よりも低い流体圧力を前記第二受圧部に印加することを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記ハウジング部材は、前記ハウジング部材に対し前記ベーン部材を進角側に駆動する流体圧力を前記ベーン部材に印加する進角室と、前記ハウジング部材に対し前記ベーン部材を遅角側に駆動する流体圧力を前記ベーン部材に印加する遅角室とを前記ベーンの回転方向両側に形成し、
    前記当接部の周囲には、前記第二受圧部に面し前記第一受圧部には面しない流体室であって前記進角室及び前記遅角室の一方に連通する流体室が形成されることを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記ハウジング部材に対し前記ベーン部材が前記拘束位置にあるとき、前記進角室及び前記遅角室の一方と前記流体室との連通を遮断することを特徴とする請求項2に記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記作動抑止圧は大気圧よりも高く設定され、
    前記ハウジング部材に対し前記ベーン部材が前記拘束位置にあるとき、前記流体室を大気中に開放することを特徴とする請求項2又は3に記載のバルブタイミング調整装置。
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