JPH10298457A - 焼付型導電塗料 - Google Patents

焼付型導電塗料

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JPH10298457A
JPH10298457A JP10858097A JP10858097A JPH10298457A JP H10298457 A JPH10298457 A JP H10298457A JP 10858097 A JP10858097 A JP 10858097A JP 10858097 A JP10858097 A JP 10858097A JP H10298457 A JPH10298457 A JP H10298457A
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JP
Japan
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less
powder
coating film
coating material
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP10858097A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Komatsu
美知夫 幸松
Hideki Hayashi
英樹 林
Hiroshi Morimoto
博 森本
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Fukuda Metal Foil and Powder Co Ltd
Original Assignee
Fukuda Metal Foil and Powder Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fukuda Metal Foil and Powder Co Ltd filed Critical Fukuda Metal Foil and Powder Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック基材の電極又は導体として適用す
るための焼付型塗料において、焼成塗膜が4μm以下の
厚さで緻密な塗膜を形成するために銀粉末の形状、粒径
及び塗料の組成を規定することにより完成した。 【解決手段】 銀粉末とガラスフリット及び有機ワニス
から成る焼付型導電塗料において、銀粉末の平均粒径が
2〜4μmで且つ10μm未満の比率が90%以上から
なるフレーク粉末を55重量部以上、80重量部以下、
ガラスフリットを5重量部以上、25重量部以下、残部
が有機ワニスであることを特徴とする焼付型導電性塗
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックス基材
に焼付して電極又は導体を形成するのに好適な導電塗料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セラミック基材に導電塗料を焼付し、電
極又は導体を形成した時、形成された塗膜の厚みや緻密
性(空隙率)がセラミック基材の特性を左右する。これ
は緻密性が悪くなると塗膜の抵抗率が高くなることや、
塗膜欠陥により生じるハンダ喰われの増大が要因と考え
られる。従来の導電塗料で焼付により電極または導体を
形成した場合、厚みが4μm以上となるか若しくは4μ
m以下であっても非常に緻密性の悪い(空隙率が大き
い)塗膜しか得られない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】焼付により形成された
電極又は導体の厚みが大きいと薄型セラミック基材など
の場合、焼付時の収縮による応力が大きくなり基材の変
形や破壊が問題となる。また、厚みが大きいとコストに
も影響を与える。電極又は導体の緻密性が悪いと塗膜の
抵抗率が高くなるだけでなく、特にハンダ付けを行う場
合、喰われが大きくなりセラミック基材の機能を著しく
損なうといった問題が生じる。そこで、本発明者等は、
上記のような問題を解決するために焼付により電極又は
導体を形成してもその厚みが薄くて(4μm以下)緻密
な塗膜を得ることが可能な導電塗料を見出し、本発明を
完成したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は銀粉末と
ガラスフリット及び有機ワニスから成る焼付型導電塗料
において、銀粉末の平均粒径が2〜4μmで且つ10μ
m未満の比率が90%以上からなるフレーク粉末を55
重量部以上、80重量部以下、ガラスフリットを5重量
部以上、25重量部以下、残部が有機ワニスであること
を特徴とする焼付型導電塗料である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の導電塗料に用いる銀粉末
は平均粒径が2〜4μmで且つ10μm未満の比率が9
0%以上からなるフレーク粉末であることが必要であ
る。これは平均粒径が4μmを越えるフレーク粉末で
は、粉末の厚みが大きくなり4μm以下の塗膜形成が困
難となるためである。また、平均粒径が4μmを越える
ものでも厚みの薄い粉末、たとえば最大フレーク径/フ
レーク厚の比が100以上の場合は4μm以下の塗膜形
成が可能となるが、このような薄い粉末では塗膜形成時
に銀粉末の収縮が大きく、塗膜の緻密性が悪くなる。平
均粒径が2μm未満のフレーク粉末では塗料のチクソ性
が高くなり印刷性が悪くなるため、均一な厚みの塗膜形
成できないという欠点がある。粉末形状が球状の場合
は、銀粒子同士の接触点が少ないため焼付後の塗膜に空
隙が多く残り緻密性が悪くなる。しかも塗膜内部の空隙
のため塗膜厚が大きくなり4μm以下の塗膜が形成でき
ない。平均粒径が2〜4μmであっても粒子径10μm
以上の粉末を10%以上含むものは、粒子径10μm以
上の粉末の影響が大きくなるため、平均粒径が4μmを
越えるフレーク粉末の場合と同様に、粒子径10μm以
上の粉末の厚みの影響で4μm以下の塗膜を形成するこ
とが困難となる。粒子径10μm以上の粉末が非常に薄
い場合、4μm以下の塗膜形成は可能であるが、銀粉末
の収縮が大きくなり塗膜の緻密性が悪くなる。
【0006】また、本発明の導電塗料は前記本発明の銀
粉末とガラスフリット及び有機ワニスより構成される
が、それぞれの配合量を規定したのは以下の理由による
ものである。本発明の導電塗料用銀粉末を55重量部以
上、80重量部以下としたのは55重量部より少ないと
塗膜に空隙が多く緻密性が悪くなり、80重量部より多
くなると塗料の粘度特性が悪くなり、印刷が困難となる
ため4μm以下の塗膜形成が不可能となる。更に、ガラ
スフリットを5重量部以上、25重量部以下としたの
は、5重量部より少ないとセラミック基材と塗膜の接合
強度が弱くなり、25重量部より多くなるとハンダ濡れ
性が悪くなるためである。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。表
1に示す実施例 (1)〜(12)の導電性塗料を粘度が約20
0ポイズになるように作製し、スクリーン印刷(200
メッシュスクリーン)にてセラミック基材上に15mm
φの大きさに印刷した。これを乾燥機にて120℃の温
度で10分間乾燥処理を施した後、電気炉にて700℃
の温度で15分間(大気雰囲気中)焼成した。この際、
昇温及び降温時間を含めて60分間、炉中にセラミック
基材を入れた。これにより表2に示すような塗膜が形成
された。なお、実施例に使用した銀粉末の平均粒径及び
粒子径10μm未満の粉末比率ははレーザー回折式粒度
測定装置を用いて測定した値であり、粒子形状について
は電子顕微鏡により観察したものである。
【0008】
【表1】
【0009】
【表2】
【0010】膜厚及び緻密性は電子顕微鏡により測定し
た。緻密性の評価は塗膜の空隙率で行い、空隙率が10
%未満のものを ○ 10%〜20%を △ 20%よりも多いもの × とした。 ハンダ付性については濡れ性、喰われ及びハンダ付後の
接着強度について評価を行った。 濡れ性評価は塗膜全面が濡れるものを ○ 一部濡れないものを △ 全く濡れないものを × とした。 喰われ評価はハンダ喰われの小さいものを ○ 少し喰われるものを △ 喰われの大きいものを × とした。 強度評価は塗膜にリード線をハンダ付後破壊強度を測定
し、その値が 2Kg/9mm2 以上のものを ○ 1Kg/9mm2 以上のものを △ 1Kg/9mm2 未満のものを × とした。 この時のハンダ条件はH63A、230℃、3秒浸漬と
した。
【0011】
【比較例】本発明の比較例として表1の (1)〜(11)に示
すものは、粒子径10μm未満の粉末比率、平均粒径、
粒子形状及び塗料組成のいづれかが本発明の範囲を外れ
るものである。塗料作製、塗膜形成及び塗膜評価を実施
例と同様に行った結果を表2に示す。表1及び表2よ
り、本発明の実施例においてはいづれも厚みが4μm以
下の緻密性の高い塗膜が得られ、ハンダ喰われが少なく
接着強度も良好となる。これに対して比較例をみると、
比較例(1)では銀粉末の含有量が55重量部以下である
ため塗膜の緻密性が悪くなり、ハンダ喰われが生じる。
その結果、接着強度が低くなる。比較例(2)及び(3)では
ガラスフリットの含有量が本発明の範囲を外れており、
含有量が5重量より少ない比較例(2)ではハンダ喰われ
が生じ、密着強度も低い。また、比較例(3)ではガラス
フリットの含有量が25重量部以上であるためハンダ濡
れ性が悪くなる。比較例(4)では粒子径10μm未満の
粉末比率が90%未満であるため塗膜の緻密性が悪く、
塗膜も大きくなる。比較例(5)〜(9)では銀粉末の平均粒
径が4μmを超えるため膜厚が4μm以上となり、緻密
性も悪くなる。比較例(10)及び(11)では銀粉末の形状が
球状であるため緻密性が悪く、膜厚が厚い塗膜となる。
従って、本発明の構成要素を欠く導電塗料にて焼付によ
りセラミック基材上に電極又は導体を形成すると、緻密
性が悪く、ハンダ喰われが大きいために接着強度は低
い、あるいは塗膜厚が大きくなることが明らかである。
【0012】
【発明の効果】以上のように、本発明の焼付型導電塗料
は厚みが4μm以下の緻密性の高い塗膜を形成し、ハン
ダ付性が良好で、しかも接着強度も高いため、セラミッ
ク基材の電極又は導体の形成に非常に有効である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀粉末とガラスフリット及び有機ワニス
    から成る焼付型導電塗料において、銀粉末の平均粒径が
    2〜4μmで且つ10μm未満の比率が90%以上から
    なるフレーク粉末を55重量部以上、80重量部以下、
    ガラスフリットを5重量部以上、25重量部以下、残部
    が有機ワニスであることを特徴とする焼付型導電塗料。
JP10858097A 1997-04-25 1997-04-25 焼付型導電塗料 Pending JPH10298457A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006066837A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Denso Corp 積層型圧電体素子及びその製造方法並びに導電性接着剤

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006066837A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Denso Corp 積層型圧電体素子及びその製造方法並びに導電性接着剤
JP4706209B2 (ja) * 2004-08-30 2011-06-22 株式会社デンソー 積層型圧電体素子及びその製造方法並びに導電性接着剤

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