JP2644017B2 - 抵抗ペースト - Google Patents

抵抗ペースト

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JP2644017B2 JP63313208A JP31320888A JP2644017B2 JP 2644017 B2 JP2644017 B2 JP 2644017B2 JP 63313208 A JP63313208 A JP 63313208A JP 31320888 A JP31320888 A JP 31320888A JP 2644017 B2 JP2644017 B2 JP 2644017B2
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孝志 荘司
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Showa Denko KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はハイブリット回路を形成するための抵抗ペー
ストであって、とくにAlN、SiC基板に抵抗回路を形成す
るためのものである。
(従来の技術) 従来使用されている厚膜ペースト材料が用いられてい
る基板はほとんどがAl2O3基板である。
最近放熱性、熱膨張性の面からAlN基板や、SiC基板の
使用がなされており、回路形成には通常良導体薄膜や、
Mo、Wが使用されている。
一般に使用されているアルミナ基板用の厚膜ペースト
を、AlN基板やSiC基板に適用した場合、ブリスターが発
生したり、さらに接着強度が全くない等のため、これら
の基板用としては使用できない。
又、特開昭61−145805号公報にはルテニウムを基本と
した導電性物質、非導電性ガラス、Co2RuO4の微細に分
割された粒子の混合物を有機媒体に分散させた抵抗組成
物が開示されている。
特開昭61−145805号公報に開示されている組成物はそ
の組成が複雑であり、又AlN基板、SiC基板に用いた場
合、熱膨張や信頼性等においてなお改良すべき点があ
り、実用的にとくにAlN基板、SiC基板用として好適なハ
イブリット回路形成用の抵抗ペーストの開発が要望され
ている。
このため本発明者らは先にZrO2を含むAl2O3−−B2O3
−SiO2−CaO系ガラスとRuO2を含有する抵抗ペーストを
提案した(特願昭62−141336参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、先の提案(特願昭62−141336)による抵抗ペ
ーストでは前記ガラスがSiCやAlN基板に対しては非常に
良い濡れ性を示すが、導体であるAg、Pt、Ag−Pt合金、
Ag−Pd合金との熱膨張差が大きいため、焼成時にガラス
が導体との界面で発泡したり、冷却時にクラックが発生
したりして、安定した抵抗回路が得られにくく、また抵
抗温度係数(TCR)も不安定となる欠点を有している。
この発明は上記事情に鑑み研究開発の結果完成された
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
即ち本発明はAl2O39〜23重量%、B2O320〜40重量%、
SiO230〜60重量%、CaO5〜15重量%、ZrO23重量%以下
よりなるガラス組成物20〜98重量%と、RuO280〜2重量
%と、Ag0.05〜10重量%とよりなる固型分60〜85重量%
とビヒクル40〜15重量%とにより構成されるAlN、SiC基
板用抵抗ペーストに関する。
次にペースト中の含有成分について説明する。
まずガラス組成物についてのべる。
Al2O3の量は、9重量%未満ではガラスが分相しやす
く、又生成膜(基板上のペーストより生成する回路膜)
が耐湿性に劣り、23重量%を越えるとガラスが分相する
一方熱膨張係数が大きくなり、基板上の生成膜にクラッ
クが発生し易くなる。
B2O3の量は20重量%未満では溶融温度が高くなり、溶
融が困難になる。又40重量%を越えると、ガラスが分相
しやすくなり、又生成膜の耐湿性が悪くなる。
SiO2の含有量は生成膜の熱膨張係数を基板の熱膨張係
数と近い値とするためには30重量%以上とすることが必
要である。そして60重量%を越えるとガラスの溶融が困
難となり、したがって、ガラス焼き付け温度が高くなる
ので、基板とガラスとの反応が起り発泡し易くなる。Ca
Oは5重量%に達しない場合は、ガラスを焼き付けた際
に失透し、又15重量%を越えた場合、ガラスの熱膨張係
数が大きくなり、ガラス被膜にクラックが入るため平滑
な被膜ができない。さらにCaOはガラス溶融時の融液の
粘度を低下させ均質なガラスを製造するために不可決で
ある。
そしてガラス組成物中に、最大3重量%のZrO2を含有
させることにより生成膜の乳濁化をおこさせ、かつ生成
膜の化学的耐久性を向上させる効果がある。然し3重量
%を越えた場合は生成膜の熱膨張係数が大きくなり好ま
しくない。
次にRuO2とAgについてのべる。
固型分は前述のようにRuO280〜2重量%とガラス組成
物20〜98重量%とAg0.05〜10重量%とにより構成され
る。
このRuO2とガラス組成物との比率は要求される生成膜
の抵抗値によりきめられる。即ち高抵抗値が要求される
場合はRuO2の量を少なくし、低抵抗値が要求される場合
は、その量を多くする。然し2重量%に達しない場合は
生成膜は絶縁体となり、又80重量%を越えると抵抗値が
低くなりすぎ、抵抗体としての作用を有しなくなる。
Agは導体のマトリックスを構成する成分であり、少量
添加することにより熱膨張による応力を緩和できること
が判明し本発明に至ったものである。
Agの添加量は0.05重量%以下では効果が認められず10
重量%以上では抵抗値が下がりすぎ制御不能となるので
好ましくない。最も好ましい範囲はAg0.5〜5重量%で
ある。
本発明の抵抗ペーストは、前記の固型成分60〜85重量
%とビヒクル40〜15重量%とより構成される。この数量
はペーストの粘度、印刷性等より決定される。即ちビヒ
クルが40重量%を越えると粘度が低くなり印刷不能とな
る。又15重量%に達しないと粘度が高すぎペースト状に
ならず印刷不能となる。ビヒクルは公知の基板用ペース
トに用いられるものが使用される。例示すると、バイン
ダー成分のエチルセルロースと、溶剤成分のテルピネー
ル、カルビトール、カルビトールアセテート、テキサノ
ール等を含み、さらに分散剤として天然油脂、ロジン、
金属セッケン等を含んでもよい。
本発明の抵抗ペーストは前記の構成諸原料を混合する
ことにより容易に製造される。
次に代表的な製造方法を示す。
粒径44μ以下のガラス組成粉末と1μ以下のRuO2粉末
および20μ以下のAg粉末とを所定の割合で混合し、ビヒ
クルを所定量加え、混練してペーストを作る。
Ag粉末とRuO2粉末およびガラス粉末との混合割合は、
生成膜が必要とする抵抗値によってきまる。即ち生成膜
が低抵抗値である厚膜ペーストを目的とする場合はガラ
ス粉末の割合を少なくし、Ag粉末を多くする。生成膜が
高抵抗値である厚膜ペーストを目的とする場合はガラス
粉末の割合を多くすればよい。
RuO2粉末の粒径を1μ以下とするのは生成膜におい
て、RuO2粉末がガラス粉末と組合されて三次元ネットワ
ークを構成するためで、細いことが好ましく、とくに1
μ以下とすることがのぞまれる。またガラス組成粉末も
44μ以下が好ましい。Ag粉末は20μ以下が好ましい。こ
れら粉末の粒径が大きすぎると回路に対する印刷性が悪
くなったり、又ペーストの流動性が悪くなったりする。
本発明の抵抗ペーストは、AlN、又はSiC基板上にスク
リーン印刷でパターンを形成し、乾燥後、例えば850〜1
000℃で厚膜焼成炉で焼成することにより抵抗体を生成
することができる。
実施例1 固型分中に、RuO2粉末とAg粉末とを含ませた場合にお
ける得られた生成膜の抵抗値とRuO2粉末およびAg粉末の
含有量との関係を求めた。SiO247.6重量%、B2O326.7重
量%、Al2O312.0重量%、CaO10.4重量%、ZrO22.9重量
%を含むガラス組成粉末に平均粒径0・4μのRuO2粉末
と6.5μのAg粉末とをそのガラス成分に対する添加割合
を表1のごとく変化させたペーストを作成した。ペース
トは固型分65重量%、エチルセルロース1.5重量%、テ
キサノール16.7重量%、界面活性剤1.8重量部を三本ロ
ールミルで充分に混合して作成した。そして厚さ0.635m
m、大きさ50mm×50mmのAlN基板およびSiC基板上にAg/Pt
(昭和電工製A−2032)ペーストを塗布、920℃×15分
間、60分間プロファイルで厚膜焼成炉で焼成して抵抗体
用電極を形成させた。該電極間に前記ガラス組成粉体と
RuO2粉体とAg粉末との混合ペーストを印刷し、120℃×1
5分間で乾燥、さらに厚膜焼成炉を使用し、900℃×15分
間、60分間プロファイルで焼成した。このようにして電
極間に抵抗回路を生成させた。ガラス組成とRuO2とAgと
の割合の異なった各種の回路における抵抗を測定した。
その結果について、表1に示す。
次にAlN基板上に前記と同様にAg/Ptペーストを使用し
て電極を焼き付け、その電極間に、前記本発明の抵抗ペ
ーストを厚さ15μに印刷し、乾燥後、厚膜焼成炉で900
℃で焼成して抵抗体を得た。得られた抵抗体の125℃〜
−25℃間の面積抵抗について、加熱時、冷却時の抵抗温
度係数(TCR)を測定し、抵抗の安定性を調べた。TCRの
計算は次式より算出する。
これらの結果を表1に合わせて示す。
AlN基板に用いたと同様の組成の本発明のペーストをS
iC基板を用い、全く同様にして抵抗値とTCRを測定し、
抵抗の安定性を調べた結果を表1に合わせて示す。
本発明の抵抗ペーストを用いた場合、表1に示すよう
にTCRが150ppm以下であり、安定していて実用上極めて
すぐれているが、比較例は抵抗体として実用に耐えな
い。
又RuO2粉末とAg粉末を本発明の範囲で含有しない厚膜
抵抗ペーストはAlN、SiC基板に使用したが発泡現象を生
じ、安定した抵抗体を形成することは困難であった。
〔発明の効果〕
本発明の抵抗ペーストはAlN、SiC基板においてハイブ
リッド回路における抵抗体形成用として熱的に安定した
抵抗回路が得られ、しかもそのRuO2含有量、Ag含有量を
変化させることにより所要の抵抗値を容易に保持させう
るものであり、実用的に極めて有用である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Al2O39〜23重量%、B2O320〜40重量%、Si
    O230〜60重量%、CaO5〜15重量%、ZrO2を3重量%以下
    含有するガラス組成物20〜98重量%と、RuO280〜2重量
    %と、Ag0.05〜10重量%とよりなる固型分60〜85重量%
    とビヒクル40〜15重量%とにより構成されるAlN、SiC基
    板用抵抗ペースト。
JP63313208A 1988-12-12 1988-12-12 抵抗ペースト Expired - Lifetime JP2644017B2 (ja)

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