JPH10298353A - 低硬度ゴム組成物、給紙部材及び給紙装置 - Google Patents

低硬度ゴム組成物、給紙部材及び給紙装置

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JPH10298353A
JPH10298353A JP9109422A JP10942297A JPH10298353A JP H10298353 A JPH10298353 A JP H10298353A JP 9109422 A JP9109422 A JP 9109422A JP 10942297 A JP10942297 A JP 10942297A JP H10298353 A JPH10298353 A JP H10298353A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加硫剤や加硫促進剤のブルームが抑制され、
かつオイルブリードが低減され、給紙,紙送り性が安定
的に優れる上、紙などの相手材への汚染の少ない給紙部
材を与える低硬度ゴム組成物を提供すること。 【解決手段】 油展ゴム又は非油展ゴム又は油展ゴムと
非油展ゴムとの混合ゴムを主成分とするゴム配合物、粘
度5×105 cps以下(100℃)の低分子材、熱可
塑性高分子材及びポリエチレングリコール又はそれを主
成分とする化合物を含有し、かつゴム配合物におけるゴ
ム成分、油展ゴムの伸展油、低分子材及び熱可塑性高分
子材それぞれの溶解度パラメータ値の関係を特定化した
低硬度ゴム組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙(紙以外の薄
葉体状物を含む)ローラ等の給紙部材として好適に用い
られる低硬度のゴム組成物、このゴム組成物のゴム層が
表面に形成された給紙部材及びこの給紙部材を搭載した
給紙装置に関する。更に詳しくは、本発明は、特に複写
機やファクシミリ,プリンター等のOA機器、あるいは
現金自動取引装置(ATM)、両替機、計数機、自動販
売機、キャッシュディスペンサー(CD)等の各種給紙
機構を有する装置において、該装置により用紙を給紙す
る際、用紙の汚染のない耐汚染性,給紙特性及び耐久性
に優れる給紙ローラなどの給紙部材の表面層を与えるゴ
ム組成物、表面にこのゴム組成物のゴム層が形成された
給紙部材及びこの給紙部材が搭載された給紙装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、給紙機構を有する装置には、
給紙ローラ等の給紙部材が搭載されている。例えば、複
写機の給紙装置に搭載される紙送り機構の中で用いられ
る給紙ローラや摩擦分離部材については、優れた紙送り
特性を有し、しかもローラ間に挟まれる紙等の相手材に
対する汚染がないもの及び耐久性の優れたものとするた
めに、その形状や材質に様々なものが提案されている。
この場合、給紙ローラ用に使用される材料としては、紙
との摩擦力の大きなものが要求されるため、ゴム硬度が
JIS−A硬度20〜40度程度の低硬度であること、
繰り返しの紙送りに対して摩耗が少ないことが不可欠の
条件となっている。しかしながら、ゴム材料でJIS−
A硬度が40度以下のものを得ようとすると、多量のオ
イルを軟化材として配合しなければならず、ゴム製造面
での加工性を極度に悪くさせるだけでなく、ゴムとして
の弾力性、機械的強度、耐摩耗性等の諸特性をも著しく
低下させ、更には配合した多量の軟化材がローラ表面に
ブリードして紙を汚染したり、すべって紙を送れなくな
るといった好ましくない事態を招来する。
【0003】そのために、特にゴムの加工性を改善する
目的でゴムポリマー製造時にオイルを伸展油として添加
した油展ゴムやオイルを吸収させたオイル吸収ゴムが開
発されているが、このゴム材料でJIS−A硬度が40
度以下のものを得ようとすると、多量のオイルを伸展油
として添加する必要があり、その結果、吸収されたオイ
ルが、加工後のゴムローラ表面にブリードするのを免れ
ない。したがって、紙を汚染したり、すべって紙を送れ
なくなるといった問題の改善には至っておらず、優れた
紙送り特性を有し、しかもローラ間に挟まれる紙等の相
手材に対する汚染がなく、かつ耐久性の優れた給紙ロー
ラ等の給紙部材は提供されていないのが実状である。ま
た、従来、ゴム組成物に対しては、加硫操作によりゴム
を硬化させるための硬化剤として、加硫剤や加硫促進剤
が添加配合されるが、これらの加硫剤、加硫促進剤がゴ
ム表面に析出してくる現象(ブルーム)を起こすという
問題がある。ブルームが発生すると、ゴムローラと紙等
との摩擦力が極端に低下するために、ゴムローラがすべ
ってしまい給紙できないという問題や、紙等の相手材を
汚染するといった問題を引き起こす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、下記〜の特性、すなわち、 給紙ローラ等の給紙部材の表面に、ゴムとしての弾力
性,機械的強度,耐摩耗性等の諸特性に優れ、長期使用
においても高い摩擦係数を有すること、 従来の多量のオイルを用いて低硬度ゴム組成物を得る
場合における物性、加工性及び作業性での欠点が大幅に
改良できること、 オイル等の低分子材のブリード及び加硫剤や加硫促進
剤のブルームも効果的に抑制できること、及び ローラ間に挟まれる紙等の相手材に対する汚染を可及
的に防止できること の特性を有するゴム層を形成し得る低硬度ゴム組成物、
これを用いた給紙部材及びこの給紙部材を搭載した給紙
装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、油展ゴム又は
油展ゴムと非油展ゴムとの混合ゴムを主成分とするゴム
配合物、あるいは非油展ゴムを主成分とするゴム配合物
に、特定の粘度を有する低分子材と熱可塑性高分子材と
ポリエチレングリコール又はポリエチレングリコールを
主成分とする化合物を配合し、かつゴム成分,油展ゴム
の伸展油,低分子材及び熱可塑性高分子材それぞれの溶
解度パラメータ値の関係を特定化することにより、上記
目的が達成できることを見出した。つまり、上述の手段
を講ずることによって、給紙ローラなどの給紙部材に適
した低硬度ゴム組成物が得られると共に、この場合、上
記ゴム組成物が、伸展油や低分子量シロキサン、あるい
は可塑剤を従来の給紙部材用ゴム組成物と同様多量に含
んでいても、多量のオイルを用いる際の物性及び加工
性、作業性における従来技術の欠点が解消されること、
そして長期使用してもオイルブリードやブルームが可及
的に防止されると共に、高温下及び低温下でもオイルブ
リードやブルームが効果的に防止されて、用紙汚染が防
止され、耐汚染性、更には給紙特性、耐久性に優れ、弾
力性、機械的強度、耐摩耗性等の諸特性に優れたゴム層
を与えるゴム組成物が得られることを見出した。本発明
は、かかる知見に基づいて完成したものである。
【0006】なお、本発明において、ゴム配合物に、上
記各添加成分を配合することによって、オイルのブリー
ドが抑制されるメカニズムについては、これら添加成分
がゴム配合物との混合時にこの中に均一分散する統一的
なメカニズムと共に必ずしも明らかではないが、上述の
条件を具備した低分子材及び熱可塑性高分子材は、互い
に複合化した上で、その多くが微小粒に分断した状態で
ゴム中に保持されると考えられることから、この分断し
た状態でゴム中に保持された複合物がまわりに分散して
いた伸展油としてのオイルをも吸収もしくは吸着のよう
なメカニズムで保持するものと考えられる。
【0007】すなわち、本発明は、(1)(A)油展ゴ
ム又は油展ゴムと非油展ゴムとの混合ゴムを主成分とす
るゴム配合物、(B)100℃における粘度が5×10
5 センチポイズ以下の低分子材、(C)熱可塑性高分子
材及び(D)ポリエチレングリコール又はポリエチレン
グリコールを主成分とする化合物を含有し、前記(B)
成分の低分子材と(C)成分の熱可塑性高分子材との溶
解度パラメータ値の差及び(A)成分のゴム配合物にお
ける油展ゴムの伸展油と(C)成分の熱可塑性高分子材
との溶解度パラメータ値の差がそれぞれ3以下であり、
かつ(B)成分の低分子材と(A)成分のゴム配合物に
おけるゴム成分との溶解度パラメータ値の差及び(A)
成分のゴム配合物における油展ゴムの伸展油と(A)成
分のゴム配合物におけるゴム成分との溶解度パラメータ
値の差がそれぞれ4以下であることを特徴とする低硬度
ゴム組成物(以下、ゴム組成物Iと称することがあ
る。)、(2)(A’)非油展ゴムを主成分とするゴム
配合物、(B)100℃における粘度が5×105 セン
チポイズ以下の低分子材、(C)熱可塑性高分子材及び
(D)ポリエチレングリコール又はポリエチレングリコ
ールを主成分とする化合物を含有し、(B)成分の低分
子材と(C)成分の熱可塑性高分子材との溶解度パラメ
ータ値の差が3以下であり、かつ(B)成分の低分子材
と(A’)成分のゴム配合物におけるゴム成分との溶解
度パラメータ値の差が4以下であることを特徴とする低
硬度ゴム組成物(以下、ゴム組成物IIと称することがあ
る。)、
【0008】(3)給紙機構を有する装置に搭載される
給紙部材において、この給紙部材の少なくとも一部に上
記(1)又は(2)の低硬度ゴム組成物を用いたことを
特徴とする給紙部材、(4)給紙方向に回転するフィー
ドローラと、用紙の通路を挟んで備えられる反給紙方向
に回転するリバースローラと、積載された用紙の最上部
の用紙を送り出すピックアップローラとを有する給紙装
置において、該給紙装置に搭載される各給紙ローラの少
なくとも1つのローラが上記(3)の給紙部材からなる
ことを特徴とする給紙装置、及び(5)用紙を送るため
の給紙ローラとこの給紙ローラに近接して設けられた摩
擦分離部材とを有する給紙装置において、この給紙装置
に搭載される給紙ローラ及び/又は摩擦分離部材が上記
(3)の給紙部材からなることを特徴とする給紙装置、
を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のゴム組成物Iにおける
(A)成分としては、油展ゴム又は油展ゴムと非油展ゴ
ムとの混合物を主成分とするゴム配合物が用いられ、一
方、ゴム組成物IIにおける(A’)成分としては、非油
展ゴムを主成分とするゴム配合物が用いられる。これら
のゴム配合物に用いられる油展ゴムや非油展ゴムのゴム
弾性体としては、給紙部材として給紙装置に搭載されて
使用される環境条件や要求性能の点から、エチレンプロ
ピレンゴム(EPR),エチレンプロピレンジエン三元
共重合体ゴム(EPDM),天然ゴム,イソプレンゴ
ム,スチレンブタジエンゴム,ポリノルボルネンゴム,
ブタジエンゴム,ニトリルゴム,クロロプレンゴム,ブ
チルゴム,ハロゲン化ブチルゴム,アクリルゴム,エチ
レン−酢酸ビニルゴム(EVA),ウレタンゴム等の一
般ゴム、シリコーンゴム,フッ素ゴム,エチレンアクリ
ルゴム,ポリエステルエラストマー,エピクロルヒドリ
ンゴム,多硫化ゴム,ハイパロン,塩素化ポリエチレン
等の特殊ゴムが挙げられるが、これらの中で、エチレン
プロピレンゴム,エチレンプロピレンジエン三元共重合
体ゴム,天然ゴム,イソプレンゴム,スチレンブタジエ
ンゴム,ポリノルボルネンゴム,ブタジエンゴム,クロ
ロプレンゴム,ニトリルゴム,ブチルゴム,ハロゲン化
ブチルゴム,アクリルゴム,エピクロルヒドリンゴム及
び塩素化ポリエチレンゴムが好ましい。これらのゴム弾
性体は、単独であるいは2種以上をブレンドして用いる
ことができる。
【0010】この場合、本発明に係るゴム弾性体とし
て、例えば給紙部材の耐候性の観点で選択すれば、エチ
レンプロピレン系ゴム(EP系ゴム)、即ちエチレンプ
ロピレンゴムやエチレンプロピレンジエン三元共重合体
ゴムなどが好ましく、耐摩耗性を考慮する場合には、そ
の中でもムーニー粘度ML1+4 (100℃)が70以上
となる分子量の高いエチレン・プロピレン共重合ゴム
(EPDM,EPR)であって、かつそのエチレン単位
含有率が50〜75重量%の範囲のものがゴム弾性体と
して好ましい。本発明のゴム組成物Iにおいては、上記
ゴム弾性体に伸展油が添加された若しくは低分子量ポリ
マーが含まれた油展ゴム、又はこの油展ゴムと伸展油が
添加されていない非油展ゴムとの混合ゴムが用いられ、
一方、ゴム組成物IIにおいては、上記非油展ゴムが主と
して用いられる。ここで、伸展油や低分子量ポリマーと
しては、本発明に係るゴム弾性体との相溶性を勘案すれ
ば、エチレンプロピレンゴム,エチレンプロピレンジエ
ン三元共重合体ゴム,天然ゴム,イソプレンゴム,スチ
レンブタジエンゴム、ポリノルボルネンゴムを用いる場
合には、鉱物系のオイルが好ましく、更には、芳香族系
成分を含まないパラフィン系,ナフテン系のオイルが最
も好ましい。なお、パラフィン系オイル,ナフテン系オ
イル等の鉱物系オイル以外にも、例えばフタル酸エステ
ル,ステアリン酸エステル,リン酸エステル等を用いる
ことも可能である。
【0011】伸展油や低分子量ポリマーの含有量は、特
に制限はなく、各種の状況に応じて適宜選定すればよい
が、ブリード性の点からゴム成分100重量部に対して
10〜200重量部が好ましく、特に10〜100重量
部であることが好ましい。なお、ゴム組成物Iにおい
て、油展ゴムと非油展ゴムとを混合して用いる場合、そ
の混合割合は特に制限はなく、状況に応じて適宜定めれ
ばよいが、通常は油展ゴムと非油展ゴムとの重量比を9
0:10〜10:90、特に80:20〜20:80と
することが好ましい。本発明のゴム組成物I及びIIにお
いては、(B)成分として、低分子材が用いられる。こ
の低分子材は、100℃において5×105 センチポイ
ズ以下、好ましくは1×105 センチポイズ以下の粘度
を有する材料であり、分子量の観点からすれば、この低
分子材の数平均分子量は20000以下、特に1000
0以下、更には5000以下のものが好ましい。なお、
粘度の下限,数平均分子量の下限については特に制限は
ないが、粘度は通常100℃において5センチポイズ以
上、数平均分子量は通常400以上のものが好適に用い
られる。
【0012】低分子材としては前記の条件を満たすもの
であればすべて使用でき、特に制限されないが、例示す
れば次のような材料を挙げることができる。 軟化材:鉱物油系,植物油系,合成油系などの各種ゴ
ム用又は樹脂軟化材。ここで鉱物油系としては、芳香族
系,ナフテン系,パラフィン系などのプロセス油などが
挙げられる。植物油系としては、ひまし油,綿実油,あ
まに油,なたね油,大豆油,パーム油,やし油,落花生
油,木ろう,パインオイル,オリーブ油などが挙げられ
る。 可塑剤:フタル酸エステル,フタル酸混基エステル,
脂肪族二塩基酸エステル,グリコールエステル,脂肪酸
エステル,リン酸エステル,ステアリン酸エステルなど
の各種エステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤、その他プ
ラスチック用可塑剤又はフタレート系,アジペード系,
セバケート系,フォスフェート系,ポリエーテル系,ポ
リエステル系などのNBR用可塑剤。
【0013】粘着付与剤:クマロン樹脂,クマロン−
インデン樹脂,フェノールテルペン樹脂,石油系炭化水
素,ロジン誘導などの各種粘着付与剤(タッキファイヤ
ー)。 オリゴマー:クラウンエーテル,含フッ素オリゴマ
ー,ポリイソブチレン,キシレン樹脂,塩化ゴム,ポリ
エチレンワックス,石油樹脂,ロジンエステルゴム,ポ
リアルキレングリコールジアクリレート,液状ゴム(ポ
リブタジエン,スチレン−ブタジエンゴム,ブタジエン
−アクリロニトリルゴム,ポリクロロプレンゴムな
ど)、シリコーン系オリゴマー,ポリ−α−オレフィン
などの各種オリゴマー。 滑剤:パラフィン,ワックスなどの炭化水素系滑剤、
高級脂肪酸,オキシ脂肪酸などの脂肪酸系滑剤、脂肪酸
アミド,アルキレンビス脂肪酸アミドなどの脂肪酸アミ
ド系滑剤、脂肪酸低級アルコールエステル,脂肪酸多価
アルコールエステル,脂肪酸ポリグリコールエステルな
どのエステル系滑剤、脂肪族アルコール,多価アルコー
ル,ポリグリコール,ポリグリセリンなどのアルコール
系滑剤、金属石鹸、混合系滑剤の各種滑剤。
【0014】その他、ラテックス,エマルジョン,液
晶,歴青組成物,粘土,天然のデンプン,糖,更に、無
機系のシリコーンオイル,フォスファゼンなども低分子
材として適している。更に牛油,豚油,馬油等の動物
油、鳥油又は魚油:はちみつ,果汁、さらにはチョコレ
ート又はヨーグルトなどの乳製品系,炭化水素系,ハロ
ゲン化炭化水素系,アルコール系,フェノール系,エー
テル系,アセタール系,ケトン系,脂肪酸系,エステル
系,窒素化合物系,硫黄化合物系などの有機溶剤:ある
いは、種々の薬効成分,土壌改質剤,肥料類,石油,
水,水溶液が適している。これらの成分は1種を単独で
用いても2種以上を混合して用いてもよい。この低分子
材は、ゴム組成物の要求特性,用途、また本発明に係る
他の成分である熱可塑性高分子材、EP系ゴムなどのゴ
ム材料との相溶性などを勘案して、最適なものが選択さ
れ、最適な量で使用されるが、例えば給紙部材に接触す
る部材への汚染性の観点からは、鉱物油が好ましく、特
に熱可塑性高分子材及びEP系ゴム等のゴム弾性体との
相溶性との観点からは、芳香族系成分を含まないパラフ
ィン系又はナフテン系のプロセスオイルが好ましい。
【0015】本発明のゴム組成物I及びIIにおいては、
(C)成分として熱可塑性高分子材が用いられる。この
熱可塑性高分子材は、低分子材とEP系ゴム等のゴム弾
性体との媒体としての機能を有する材料であり、本発明
の目標達成に重要な成分である。この熱可塑性高分子材
は、前記したような機能を有する多量の低分子材を保持
する複合物を形成する材料であれば、いずれのものも使
用することができるが、通常、熱可塑性の高分子材料又
はこの高分子材料を構成要素とする各種材料が用いられ
る。熱可塑性高分子材としては、例えば、スチレン系
(ブタジエンスチレン系,イソプレンスチレン系等),
塩化ビニル系,オレフィン系(ブタジエン系,イソプレ
ン系,エチレンプロピレン系等),エステル系,アミド
系,ウレタン系の各種熱可塑性エラストマー、並びにそ
れらの水添、その他による変性物;スチレン系,ABS
系,オレフィン系(エチレン系,プロピレン系,エチレ
ンプロピレン系,エチレンスチレン系,プロピレンスチ
レン系等),アクリル酸エステル系(アクリル酸メチル
系等),メタクリル酸エステル系(メタクリル酸メチル
系等),カーボネート系,アセタール系,ナイロン系,
ハロゲン化ポリエーテル系(塩化ポリエーテル系等),
ハロゲン化オレフィン系(塩化ビニル系,四フッ化エチ
レン系,フッ化−塩化エチレン系,フッ化エチレンプロ
ピレン系等),セルロース系(アセチルセルロース系,
エチルセルロース系等),ビニリデン系,ビニルブチラ
ール系,アルキレンオキサイド系(プロピレンオキサイ
ド系等)等の熱可塑性樹脂、及びこれらの樹脂のゴム変
性物等が挙げられる。中でも、熱可塑性エラストマーが
オイルブリード抑制効果の点から好ましく用いられる。
【0016】具体的な熱可塑性高分子材としては、特に
制限されるものではないが、結晶構造、凝集構造などの
硬質ブロックを形成しやすい部分とアモルファス構造な
どの軟質ブロックとを一緒に持ち合わせているものが好
ましく、具体的には、(1)ブタジエン重合体の水素添
加物、(2)ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加
物、及び(3)エチレン−プロピレン系共重合体等が挙
げられ、中でも(1)ブタジエン重合体の水素添加物及
び(2)ブタジエン−スチレン共重合体の水素添加物が
特に好ましく用いられる。以下、上記(1)ブタジエン
重合体の水素添加物、(2)ブタジエン−スチレン共重
合体の水素添加物、及び(3)エチレン−プロピレン系
共重合体について詳述する。上記(1)ブタジエン重合
体の水素添加物としては、特に制限されるものではない
が、水素添加率が90%以上のものが好ましく用いられ
る。この水素添加物は、出発重合体であるブタジエン重
合体の1,4結合の組成及び1,2結合の組成及びその
組成分布により、種々の分子構造をとることができる。
この分子構造によって、水素添加物は1分子鎖中に結晶
性、アモルファス性並びに結晶性とアモルファス性を併
せ持つ特性等、種々の結晶特性のセグメントを含むこと
ができる。
【0017】この水素添加物の結晶特性のセグメントと
して具体的には、(a);1,4結合ブタジエン単位の
水素添加に基づく、エチレン単位を主として含むエチレ
ンブロックからなる結晶セグメント(S1)、(b);
1,4結合ブタジエン単位と1,2結合ブタジエン単位
の水素添加に基づく、エチレン単位とブチレン単位とを
主として含むブロックからなるアモルファス性セグメン
ト(S2)などが挙げられる。本発明では、ブタジエン
共重合体の水素添加物は、結晶性とアモルファス性とを
併せ持つ結晶特性のセグメントを有することが好まし
く、特に上記エチレンブロックからなる結晶セグメント
(S1)と、上記エチレン単位とブチレン単位とを含む
ブロックからなるアモルファス性セグメント(S2)と
を併せ持つものが好ましい。この場合、1分子鎖中の上
記エチレンブロックは1つのブロックでも、2つ以上の
マルチブロックとして存在してもよい。また、1分子鎖
中の上記エチレンブロックの割合は、5〜80重量%、
特に効果の点から10〜70重量%であることが好まし
い。更に、この水素添加物の数平均分子量は3×10 4
以上、特に効果の点から5×104 以上であることが好
ましい。
【0018】次に、上記(2)のブタジエン−スチレン
共重合体の水素添加物としては、特に制限されるもので
はないが、水素添加率が90%以上のものが好ましく用
いられる。この水素添加物は、出発共重合体のブタジエ
ン部の1,4結合、1,2結合及びスチレン部の組成及
びその組成分布により、種々の分子構造をとることがで
き、この分子構造によってこの水素添加物は、1分子鎖
中に結晶性,凝集性,アモルファス性,結晶性とアモル
ファス性とを合わせ持つ特性、凝集性とアモルファス性
とを合わせ持つ特性、並びに結晶性と凝集性とアモルフ
ァス性とを合わせ持つ特性等、種々の結晶セグメントを
含むことができる。この水素添加物の結晶特性のセグメ
ントとして具体的には、(a);1,4結合ブタジエン
単位の水素添加に基づく、エチレン単位を主として含む
エチレンブロックからなる結晶セグメント(S1)、
(b);1,4結合ブタジエン単位と1,2結合ブタジ
エン単位の水素添加に基づく、エチレン単位とブタジエ
ン単位とを主として含むブロックからなるアモルファス
性セグメント(S2)、(c);スチレン単位を主とし
て含むスチレンブロックからなる凝集性セグメント(S
3)、(d);1,2結合ブタジエン単位とスチレン単
位の水素添加に基づく、ブチレン単位とスチレン単位と
を主として含むブロックからなるアモルファス性セグメ
ント(S4)、(e);1,4結合ブタジエン単位と
1,2結合ブタジエン単位とスチレン単位の水素添加に
基づく、エチレン単位とブチレン単位とスチレン単位と
を主として含むブロックからなるアモルファス性セグメ
ント(S5)等を挙げることができる。
【0019】本発明に用いられるブタジエン−スチレン
共重合体の水素添加物としては、特に制限されないが、
結晶性とアモルファス性とを合わせ持つ特性のセグメン
ト、凝集性とアモルファス性とを合わせ持つ特性のセグ
メント、並びに結晶性と凝集性とを合わせ持つ特性のセ
グメントを有するものが好ましく、具体的には以下に挙
げる〜のブタジエン−スチレン共重合体水素添加物
が好ましく用いられる。 上記エチレンブロックからなる結晶セグメント(S
1)と、エチレン単位とブチレン単位とスチレン単位と
を主として含むブロックからなるアモルファス性セグメ
ント(S5)とを合わせ持つブタジエン−スチレン共重
合体の水素添加物:この水素添加物の1分子鎖中の上記
エチレンブロックは、1つのブロックでも、2つ以上の
マルチブロックとして存在していてもよい。また、1分
子鎖中の上記エチレンブロックの割合は5〜80重量
%、特により効果的にオイルブリードを抑制する点から
10〜70重量%であることが好ましい。更に、この水
素添加物の数平均分子量は、3×104 以上、特により
効果的にオイルブリードを抑制する点から5×104
上であることが好ましい。
【0020】上記エチレンブロックからなる凝集性セ
グメント(S3)と、エチレン単位とブチレン単位とを
主として含むブロックからなるアモルファス性セグメン
ト(S2)とを合わせ持つブタジエン−スチレン共重合
体の水素添加物:この水素添加物の1分子鎖中の上記エ
チレンブロックは、2つ以上のマルチブロックとして存
在することが好ましい。また、1分子鎖中の上記エチレ
ンブロックの割合は5〜60重量%,特により効果的に
オイルブリードを抑制する点から10〜50重量%であ
ることが好ましい。更に、この水素添加物の数平均分子
量は、3×10 4 以上、特により効果的にオイルブリー
ドを抑制する点から5×104 以上であることが好まし
い。 エチレンブロックからなる結晶セグメント(S1)と
上記スチレンブロックからなる凝集性セグメント(S
3)と、上記エチレン単位とブチレン単位とを主として
含むブロックからなるアモルファス性セグメント(S
2)及び/又はエチレン単位とブチレン単位とスチレン
単位とを主として含むブロックからなるアモルファス性
セグメント(S5)とを合わせ持つブタジエン−スチレ
ン共重合体の水素添加物:この水素添加物の1分子鎖中
の上記エチレンブロック、上記スチレンブロック及び上
記アモルファス性セグメント(S2),(S5)は、い
ずれも1つのブロックでも、2つ以上のマルチブロック
として存在していてもよい。また、1分子鎖中の上記ア
モルファス性セグメント(S2),(S5)の割合は2
0〜90重量%、特により効果的にオイルブリードを抑
制する点から30〜85重量%であることが好ましい。
更に、この水素添加物の数平均分子量は、3×104
上、特により効果的にオイルブリードを抑制する点から
5×104 以上であることが好ましい。
【0021】更に、上記(3)のエチレン−プロピレン
系共重合体として好ましく用いられるものとしては、特
に制限されるものではないが、エチレン−プロピレン二
元共重合体,エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合
体等が例示される。この場合、好ましいエチレン−プロ
ピレン系共重合体としてより具体的には、エチレン単位
を主として含むエチレンブロックからなる結晶性セグメ
ントの割合が5〜60重量%、特により効果的にオイル
ブリードを抑制する点から7〜50重量%である共重合
体、及びプロピレン単位を主として含むプロピレンブロ
ックからなる結晶性セグメントの割合が5〜60重量
%、特により効果的にオイルブリードを抑制する点から
7〜50重量%である共重合体などが挙げられる。これ
ら(1)ブタジエン重合体の水素添加物、(2)ブタジ
エン−スチレン共重合体の水素添加物、及び(3)エチ
レン−プロピレン系共重合体等の熱可塑性エラストマー
は、主に単独で用いられるが、場合によっては2種以上
をブレンドして用いてもよい。なお、上記熱可塑性高分
子材は、特に制限されないが、通常のバルク状,粒状,
ゲル状,フォーム状,不織布状等の使用形態をとること
ができる。また、低分子材を包含するカプセルを内蔵し
た形態でも用いることができる。
【0022】本発明のゴム組成物Iにおいては、上記
(B)成分の低分子材と上記(C)成分の熱可塑性高分
子材との溶解度パラメータ値の差を3以下、好ましくは
2以下とすると共に、上記(A)成分のゴム配合物にお
ける油展ゴムの伸展油と上記(C)成分の熱可塑性高分
子材との溶解度パラメータ値の差を3以下、好ましくは
2以下とし、かつ上記(B)成分の低分子材と(A)成
分のゴム配合物におけるゴム成分との溶解度パラメータ
値の差を4以下、好ましくは2以下とすると共に、上記
(A)成分のゴム配合物における油展ゴムの伸展油と
(A)成分のゴム配合物におけるゴム成分との溶解度パ
ラメータ値の差を4以下、好ましくは2以下とするもの
である。この場合、上記低分子材と上記熱可塑性高分子
材との溶解度パラメータ値の差が3を越えたり、低分子
材と上記ゴム配合物におけるゴム成分との溶解度パラメ
ータ値の差が4を越えると、相溶性の点から低分子材が
多量に保持されにくくなって、ゴム組成物の低硬度化に
障害となり、また、低分子材のブリードが発生しやすく
なるので好ましくない。更に、上記油展ゴムの伸展油と
熱可塑性高分子材との溶解度パラメータ値の差が3を超
えたり、上記油展ゴムの伸展油とゴム配合物におけるゴ
ム成分との溶解度パラメータ値の差が4を越えると、上
記熱可塑性高分子材による伸展油のブリード抑制効果を
もってしても伸展油のブリードが発生しやすくなるので
好ましくない。
【0023】一方、本発明のゴム組成物IIにおいては、
上記と同様の理由から、(B)成分の低分子材と(C)
成分の熱可塑性高分子材との溶解度パラメータ値の差を
3以下、好ましくは2以下とすると共に、(B)成分の
低分子材と(A)成分のゴム配合物におけるゴム成分と
の溶解度パラメータ値の差を4以下、好ましくは2以下
とする。本発明のゴム組成物I及びIIにおいては、
(B)成分の低分子材と(C)成分の熱可塑性高分子材
の含有割合は特に制限されるものではないが、(B)成
分/(C)成分重量比で1.0以上、特に2.0以上、更に
は3.0以上であることが好ましく、この重量比が1.0未
満では低硬度のゴム組成物を得ることが困難となり、本
発明の目的を達成することができない場合がある。な
お、その好ましい上限値は通常20程度である。この
(B)成分の低分子材及び(C)成分の熱可塑性高分子
材の含有量は、ゴム組成物の用途や使用環境等に応じて
適宜選定され、特に制限されるものではないが、通常は
低分子材は、(A)成分のゴム配合物におけるゴム成分
100重量当たり10〜200重量部、特に20〜15
0重量部であることが好ましく、また熱可塑性高分子材
は、(A)成分のゴム配合物におけるゴム成分100重
量部当たり2〜40重量部、特に5〜30重量部である
ことが好ましい。この場合、低分子材の含有量が、10
重量部未満であると、十分な低硬度化を達成することが
できなくなる場合があり、一方200重量部を超えると
この低分子材のブリードが発生する場合がある。また、
熱可塑性高分子材が2重量部未満であると、オイル等の
軟化材のブリード抑制効果が十分に得られない場合があ
り、一方40重量部を超えると圧縮永久歪が大きくな
り、好ましくない。
【0024】本発明のゴム組成物I及びIIにおいては、
(D)成分として、ポリエチレングリコール又はポリエ
チレングリコールを主成分とする化合物が用いられる。
ここで、上記ポリエチレングリコールは分子量4000
以上のものが好ましく、分子量4000未満では常温で
液体となるためにブリードが発生しやすくなるおそれが
ある。一方、ポリエチレングリコールを主成分とする化
合物としては、ポリエチレンとポリエチレングリコール
の2つの分子構造を共有するエチレンオキサイドグラフ
ト−エチレン−ビニルアルコール共重合体を好ましく挙
げることができる。また、この化合物は、予めシリカ粒
子と混合し、シリカ粒子に担持させた状態で用いてもよ
い。この(D)成分のポリエチレングリコール又はポリ
エチレングリコールを主成分とする化合物の含有量は、
特に制限はなく、ゴム組成物の用途や使用環境などに応
じて適宜選定されるが、通常は、(A)成分のゴム配合
物におけるゴム成分100重量部当たり0.5〜15重量
部、特に1〜10重量部であることが好ましい。この
(D)成分の含有量が0.5重量部未満であると十分なブ
ルーム抑制効果を達成できなくなる場合があり、一方1
5重量部を超えるとこのポリエチレングリコール又はポ
リエチレングリコールを主成分とする化合物のブリード
を発生する場合がある。本発明の低硬度ゴム組成物の調
製方法については特に制限はなく、前記(A)成分又は
(A’)成分,(B)成分,(C)成分及び(D)成分
を、公知の方法により混合することにより、所望の低硬
度ゴム組成物が容易に得られる。
【0025】なお、本発明のゴム組成物には、加硫剤
(硫黄,ペルオキシド等),加硫促進剤(テトラメチル
チウラムモノサルファイド(ノクセラ−TS),メルカ
プトベンゾチアゾール(ノクセラ−M),N−シクロヘ
キシル−2−ベンゾチアジルサルフェンアミド(ノクセ
ラ−CZ),ジフェニルグアニジン(ノクセラ−G)
等),加硫助剤〔エチレングリコールジメタクリレート
(EDMA),トリアリルイソシアヌレート(TAI
C),N,N’−m−フェニレンジマレイミド(バルノ
ックPM)等〕、各種充填剤(カーボンブラック,ホワ
イトカーボン,白艶華CC等)、老化防止剤〔スチレン
化フェノール(アンテージSP−P),2,6−ジ−タ
ーシャリーブチル−4−メチルフェノール(ノクラック
200),ジブチルハイドロゲンホスファイト(DB
P)等〕などの一般的な配合剤及び帯電防止剤〔導電性
カーボン(ケッチェンブラックEP),白色導電粉等〕
を添加して加硫することができ、これにより、本発明の
給紙装置に搭載される給紙ローラを得ることができる。
【0026】ここで、ゴム加硫剤として硫黄を用いる場
合、その硫黄単体の配合量は、ゴム組成物に対して0.2
〜1重量%の範囲が好ましく、0.2重量%未満では十分
に架橋ができずに耐摩耗性が著しく悪くなり、1重量%
を超えると架橋に使われなかった未反応の硫黄がゴム表
面にブルームしてきて摩擦係数を低下させるため、給紙
性能等の用途に応じた性能が悪くなる場合がある。本発
明のゴム組成物には、必要に応じて、更に次のような充
填材、即ち、クレー,珪藻土,カーボンブラック,シリ
カ,タルク,硫酸バリウム,炭酸カルシウム,炭酸マグ
ネシウム,金属酸化物,マイカ,グラファイト,水酸化
アルミニウム等の鱗片状無機充填材、各種の金属粉,木
片,ガラス粉,セラミック粉,粒状ないし粉末ポリマー
等の粒状ないし粉末固体充填材、その他各種の天然又は
人工の短繊維,長繊維(例えば、ワラ,毛,ガラスファ
イバー,金属ファイバー,その他各種のポリマーファイ
バー等)等などを配合することができる。
【0027】本発明のゴム組成物は、上記低分子材、熱
可塑性高分子材及びポリエチレングリコール又はポリエ
チレングリコールを主成分とする化合物を配合すること
により、オイルブリードの発生が可及的に防止され、ブ
ルームの発生が抑制された低硬度のものが得られる。こ
の場合、本発明のゴム組成物はJIS−A硬度で40度
以下、特に30度以下であることが好ましい。なお、本
発明のゴム組成物によれば、このような低硬度化が、オ
イルブリードや加硫剤,加硫促進剤のブルームの発生な
しに達成し得るものである。本発明では、上記低硬度ゴ
ム組成物を、給紙機構を有する装置に搭載される各種の
給紙部材に用いることができる。この場合、かかる給紙
部材は少なくともその表面に上記ゴム組成物のゴム層を
形成することが有利である。また、本発明では、給紙方
向に回転するフィードローラと、用紙の通路を挟んで備
えられる反給紙方向に回転するリバースローラ及び積載
された用紙の最上部の用紙を送り出すピックアップロー
ラとを有する給紙装置において、この給紙装置に搭載さ
れる各給紙ローラの少なくとも1つのローラを上記給紙
部材とした給紙装置、及び用紙を送るための給紙ローラ
とこの給紙ローラに近接して設けられた摩擦分離部材と
を有する給紙装置において、この給紙装置に搭載される
給紙ローラ及び/又は摩擦分離部材を上記給紙部材とし
た給紙装置をも提供する。
【0028】本発明の給紙部材の構成には、特に制限は
なく、上述のゴム組成物のみで構成されるものであって
もよく、また既存のゴム材料や金属材等と積層構造とす
るなどして組み合わせて用いてもよいが、上記ゴム組成
物のゴム層が表面に形成されていることが必要である。
次に、本発明の給紙部材及び給紙装置の例について添付
図面に従って説明する。図1は、本発明における給紙ロ
ーラの一例の概略断面図、図2は、本発明における給紙
ローラを用いた給紙装置の通紙状態の一例を示す要部断
面図、及び図3は、本発明における給紙ローラ及び摩擦
分離部材を搭載した給紙装置の一例を示す要部断面図で
ある。図1に示すように、給紙ローラ1の場合には、シ
ャフト2上に本発明のゴム組成物のゴム層3を形成して
給紙ローラとした後、図2に示す給紙装置に装着するこ
とができ、本発明のゴム組成物を図3に示す摩擦分離部
材9に使用することもできる。なお、図中、4は普通
紙、5はピックアップローラ、6はフィードローラ、7
はリバースローラ、8は用紙、9は摩擦分離部材であ
る。本発明の給紙部材は、表面に研削研磨によるアブレ
ージョンパターンを与えたり、あるいは、予め金型表面
に特殊なパターンを彫り込み、これをローラ表面に転写
することによって、ローラ表面にパターンを作る等によ
り優れた給紙特性を付与することができる。本発明にお
いては、給紙特性が安定的に優れ、ローラ間に挟まれる
紙等の相手材を汚すことが少ない給紙ローラなどの給紙
部材を提供することができる。
【0029】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。なお、以下の例において、数平均分
子量の測定は、ゲルパーミエイションクロマトグラフィ
ー〔GPC:東ソー社製、GHM−XL(2本直列)〕
により行い、示差屈折率(RI)を用いて単分散ポリス
チレンを指標にポリスチレン換算で行った。また、しみ
出し率(%)はブリード性の指標であり、その測定は3
cm×3cmのシート状サンプルの両面に紙を貼り、7
0℃,48時間放置後に紙を取り除き、紙の貼り付け前
後のサンプルの重量変化から算出する方法(高温条件)
と、−5℃,48時間放置後に紙を取り除き、紙の貼り
付け前後のサンプルの重量変化から算出する方法(低温
条件)との2通りの方法で行った。更に、配合材の粘度
及び溶解度パラメータ値の測定は、常法に従って行っ
た。ブルーム性については、加硫硬化したサンプルを5
0℃の温水に10日間浸漬後にサンプル表面を観察し、
ブルームによる白化が見られるかどうかにて判定した。
【0030】実施例1 第1表に示した材料をブラベンダーを用いて、40℃,
70rpmの条件で10分混合してゴム組成物を得た。
このゴム組成物を160℃,30分の条件で金型にて硬
化させ、所定形状のサンプルを得た。得られた硬化物は
JIS−A硬度30度であった。また、しみ出し率は0.
2%であり、低分子材のブリードも極めて少なく、ブル
ーム試験でも全く白化(ブルーム)が見られなかった。
【0031】
【表1】
【0032】1)日本合成ゴム社製 E6100P(ポ
リエチレンとポリエチレン/ブチレンとポリエチレンと
のブロック共重合体) 2)溶解度パラメーター値 3)出光興産社製 PW−32 4)日本合成ゴム社製 EP98A〔EPDM 100
重量部にパラフィン系オイル(出光興産社製 PW−3
80)が75重量部伸展油として添加されているもの〕 5)東邦化学社製 PEG♯4000 6)白石カルシウム社製,炭酸カルシウム
【0033】このように、得られたゴム組成物及びこの
ゴム組成物の硬化物は、汎用の低分子材及び高分子材を
用いているため汎用性があり、しかも多量の低分子材を
含有した低硬度材料であるにもかかわらずブリード及び
ブルームが極めて少なく、ブリード,ブルーム抑制性の
よい材料であることが確認された。
【0034】実施例2 第2表に示した材料をブラベンダーを用いて、40℃,
70rpmの条件で10分混合してゴム組成物を得た。
このゴム組成物を160℃,30分の条件で金型にて硬
化させ、所定形状のサンプルを得た。得られた硬化物は
JIS−A硬度35度であった。また、しみ出し率は0.
15%であり、低分子材のブリードも極めて少なく、ブ
ルーム試験でも全く白化(ブルーム)が見られなかっ
た。
【0035】
【表2】
【0036】1)日本合成ゴム社製 E6100P(ポ
リエチレンとポリエチレン/ブチレンとポリエチレンと
のブロック共重合体) 2)溶解度パラメーター値 3)出光興産社製 PW−32 4)日本合成ゴム社製 EP98A〔EPDM 100
重量部にパラフィン系オイル(出光興産社製 PW−3
80)が75重量部伸展油として添加されているもの〕 5)日本合成ゴム社製 EP33(非油展EPDM) 6)東邦化学社製 PEG♯4000
【0037】このように、得られたゴム組成物及びこの
ゴム組成物の硬化物は、汎用の低分子材及び高分子材を
用いているため汎用性があり、しかも多量の低分子材を
含有した低硬度材料であるにもかかわらずブリード及び
ブレームが極めて少なく、ブレード,ブルーム抑制性の
よい材料であることが確認された。 実施例3 第3表に示した材料をブラベンダーを用いて、40℃,
70rpmの条件で10分混合してゴム組成物を得た。
このゴム組成物を160℃,30分の条件で金型にて硬
化させ、所定形状のサンプルを得た。得られた硬化物は
JIS−A硬度35度であった。また、しみ出し率は0.
2%であり、低分子材のブリードも極めて少なく、ブル
ーム試験でも全く白化(ブルーム)が見られなかった。
【0038】
【表3】
【0039】1)日本合成ゴム社製 E6100P(ポ
リエチレンとポリエチレン/ブチレンとポリエチレンと
のブロック共重合体) 2)溶解度パラメーター値 3)出光興産社製 PW−32 4)日本合成ゴム社製 EP98A〔EPDM 100
重量部にパラフィン系オイル(出光興産社製 PW−3
80)が75重量部伸展油として添加されているもの〕 5)日本合成ゴム社製 EP33(非油展EPDM) 6)住友化学社製 スミガード 300G
【0040】このように、得られたゴム組成物及びこの
ゴム組成物の硬化物は、汎用に低分子材及び高分子材を
用いているため汎用性があり、しかも多量の低分子材を
含有した低硬度材料であるにもかかわらずブリード及び
ブルームが極めて少なく、ブリード,ブルーム抑制性の
よい材料であることが確認された。
【0041】実施例4 第4表に示した材料をブラベンダーを用いて、40℃,
70rpmの条件で10分混合してゴム組成物を得た。
このゴム組成物を150℃,15分の条件で金型にて硬
化させ、所定形状のサンプルを得た。得られた硬化物は
JIS−A硬度25度であった。またしみ出し率は0.2
%であり、低分子材のブリードも極めて少なく、ブルー
ム試験でも全く白化(ブルーム)が見られなかった。
【0042】
【表4】
【0043】1)日本合成ゴム社製 E6100P(ポ
リエチレンとポリエチレン/ブチレンとポリエチレンと
のブロック共重合体) 2)溶解度パラメーター値 3)日本サン石油社製 サンパー110 4)住友化学社製 スミガード 300G
【0044】このように、得られたゴム組成物及びこの
ゴム組成物の硬化物は、汎用の低分子材及び高分子材を
用いているため汎用性があり、しかも多量の低分子材を
含有した低硬化度材料であるにもかかわらずブリード及
びブルームが極めて少なく、ブリード,ブルーム抑制性
のよい材料であることが確認された。
【0045】実施例5 第5表に示した材料をブラベンダーを用いて、40℃,
70rpmの条件で10分混合してゴム組成物を得た。
このゴム組成物を160℃,30分の条件で金型にて硬
化させ、所定形状のサンプルを得た。得られた硬化物は
JIS−A硬度40度であった。またしみ出し率は0.1
5%であり、低分子材のブリードも極めて少なく、ブル
ーム試験でも全く白化(ブルーム)が見られなかった。
【0046】
【表5】
【0047】1)日本合成ゴム社製 E6100P(ポ
リエチレンとポリエチレン/ブチレンとポリエチレンと
のブロック共重合体) 2)溶解度パラメーター値 3)出光興産社製 PW−32 4)日本合成ゴム社製 EP57C(非油展EPDM) 5)住友化学社製 スミガード 300G
【0048】このように、得られたゴム組成物及びこの
ゴム組成物の硬化物は、汎用の低分子材及び高分子材を
用いているため汎用性があり、しかも多量の低分子材を
含有した低硬度材料であるにもかかわらずブリード及び
ブルームが極めて少なく、ブリード,ブルーム抑制性の
よい材料であることが確認された。
【0049】実施例6 第6表に示した材料をブラベンダーを用いて、40℃,
70rpmの条件で10分混合してゴム組成物を得た。
このゴム組成物を150℃,15分の条件で金型にて硬
化させ、所定形状のサンプルを得た。得られた硬化物は
JIS−A硬度30度であった。またしみ出し率は0.1
%であり、低分子材のブリードも極めて少なく、ブルー
ム試験でも全く白化(ブルーム)が見られなかった。
【0050】
【表6】
【0051】1)ポリブタジエンとブタジエン/スチレ
ンランダム共重合体との2ブロック共重合体を水添して
得られた、ポリエチレンとエチレン/スチレンランダム
共重合体との2ブロック共重合体 2)溶解度パラメーター値 3)住友化学社製 スミガード 300G
【0052】このように、得られたゴム組成物及びこの
ゴム組成物の硬化物は、汎用に低分子材及び高分子材を
用いているため汎用性があり、しかも多量の低分子材を
含有した低硬度材料であるにもかかわらずブリード及び
ブルームが極めて少なく、ブリード,ブルーム抑制性の
よい材料であることが確認された。
【0053】比較例1 第7表に示した材料をブラベンダーを用いて、40℃,
70rpmの条件で10分混合してゴム組成物を得た。
このゴム組成物を150℃,15分の条件で金型にて硬
化させ、所定形状のサンプルを得た。得られた硬化物は
JIS−A硬度30度であったが、低分子材のブリード
が激しく、ブルーム試験でも僅かに白化(ブルーム)が
見られた。
【0054】
【表7】
【0055】1)溶解度パラメーター値
【0056】比較例2 第8表に示した材料をブラベンダーを用いて、40℃,
70rpmの条件で10分混合してゴム組成物を得た。
このゴム組成物を160℃,30分の条件で金型にて硬
化させ、所定形状のサンプルを得た。得られた硬化物は
JIS−A硬度30度であったが、低分子材のブリード
が激しく、ブルーム試験でも僅かに白化(ブルーム)が
見られた。
【0057】
【表8】
【0058】1)出光興産社製 PW−32 2)日本合成ゴム社製 EP98A〔EPDM 100
重量部にパラフィン系オイル(出光興産社製 PW−3
80)が75重量部伸展油として添加されているもの〕 3)溶解度パラメーター値
【0059】
【発明の効果】本発明のゴム組成物によれば、加硫剤,
加硫促進剤のブルームが抑制され、低硬度であるにもか
かわらず、オイルブリードが低減され、特に高温時はも
とより、低温時におけるオイルブリードが防止され、給
紙、紙送り性が安定的に優れ、ローラ間に挟まれる紙等
の相手材への汚染の少ない給紙部材を提供することがで
きる。また、生産性,経済性,汎用性にも優れ、したが
って、本発明の給紙部材は、複写機,プリンター等のO
A機器をはじめ、給紙機構を有する装置に有効に使用し
得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における給紙ローラの一例を示す概略
断面図である。
【図2】 本発明における給紙ローラを用いた給紙装置
の通紙状態の一例を示す要部断面図である。
【図3】 本発明における給紙ローラ及び摩擦分離部材
を搭載した給紙装置の一例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 給紙ローラ 2 シャフト 3 本発明のゴム組成物のゴム層 4 普通紙 5 ピックアップローラ 6 フィードローラ 7 リバースローラ 8 用紙 9 摩擦分離部材

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)油展ゴム又は油展ゴムと非油展ゴ
    ムとの混合ゴムを主成分とするゴム配合物、(B)10
    0℃における粘度が5×105 センチポイズ以下の低分
    子材、(C)熱可塑性高分子材及び(D)ポリエチレン
    グリコール又はポリエチレングリコールを主成分とする
    化合物を含有し、前記(B)成分の低分子材と(C)成
    分の熱可塑性高分子材との溶解度パラメータ値の差及び
    (A)成分のゴム配合物における油展ゴムの伸展油と
    (C)成分の熱可塑性高分子材との溶解度パラメータ値
    の差がそれぞれ3以下であり、かつ(B)成分の低分子
    材と(A)成分のゴム配合物におけるゴム成分との溶解
    度パラメータ値の差及び(A)成分のゴム配合物におけ
    る油展ゴムの伸展油と(A)成分のゴム配合物における
    ゴム成分との溶解度パラメータ値の差がそれぞれ4以下
    であることを特徴とする低硬度ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 (A’)非油展ゴムを主成分とするゴム
    配合物、(B)100℃における粘度が5×105 セン
    チポイズ以下の低分子材、(C)熱可塑性高分子材及び
    (D)ポリエチレングリコール又はポリエチレングリコ
    ールを主成分とする化合物を含有し、(B)成分の低分
    子材と(C)成分の熱可塑性高分子材との溶解度パラメ
    ータ値の差が3以下であり、かつ(B)成分の低分子材
    と(A’)成分のゴム配合物におけるゴム成分との溶解
    度パラメータ値の差が4以下であることを特徴とする低
    硬度ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 (D)成分の含有量が、(A)成分のゴ
    ム配合物におけるゴム成分100重量部当たり、0.5〜
    15重量部である請求項1記載の低硬度ゴム組成物。
  4. 【請求項4】 (D)成分の含有量が、(A’)成分の
    ゴム配合物におけるゴム成分100重量部当たり、0.5
    〜15重量部である請求項2記載の低硬度ゴム組成物。
  5. 【請求項5】 (D)成分のポリエチレングリコールを
    主成分とする化合物が、ポリエチレンとポリエチレング
    リコールの2つの分子構造を共有するエチレンオキサイ
    ドグラフト−エチレン−ビニルアルコール共重合体であ
    る請求項1又は2記載の低硬度ゴム組成物。
  6. 【請求項6】 (D)成分のポリエチレングリコール
    が、分子量4000以上のものである請求項1又は2記
    載の低硬度ゴム組成物。
  7. 【請求項7】 (C)成分の含有量が、(A)成分のゴ
    ム配合物におけるゴム成分100重量部当たり、2〜4
    0重量部である請求項1記載の低硬度ゴム組成物。
  8. 【請求項8】 (C)成分の含有量が、(A’)成分の
    ゴム配合物におけるゴム成分100重量部当たり、2〜
    40重量部である請求項2記載の低硬度ゴム組成物。
  9. 【請求項9】 (C)成分の熱可塑性高分子材が、熱可
    塑性エラストマーである請求項1又は2記載の低硬度ゴ
    ム組成物。
  10. 【請求項10】 (A)成分における油展ゴム及び非油
    展ゴムが、エチレンプロピレンゴム,エチレンプロピレ
    ンジエン三元共重合体ゴム,天然ゴム,イソプレンゴ
    ム,スチレンブタジエンゴム,ブタジエンゴム,クロロ
    プレンゴム,ニトリルゴム,ブチルゴム,ハロゲン化ブ
    チルゴム,アクリルゴム,エピクロルヒドリンゴム及び
    塩素化ポリエチレンゴムの中から選ばれた少なくとも一
    種である請求項1記載の低硬度ゴム組成物。
  11. 【請求項11】 (A’)成分における非油展ゴムが、
    エチレンプロピレンゴム,エチレンプロピレンジエン三
    元共重合体ゴム,天然ゴム,イソプレンゴム,スチレン
    ブタジエンゴム,ブタジエンゴム,クロロプレンゴム,
    ニトリルゴム,ブチルゴム,ハロゲン化ブチルゴム,ア
    クリルゴム,エピクロルヒドリンゴム及び塩素化ポリエ
    チレンゴムの中から選ばれた少なくとも一種である請求
    項2記載の低硬度ゴム組成物。
  12. 【請求項12】 JIS−A硬度が40度以下である請
    求項1又は2記載の低硬度ゴム組成物。
  13. 【請求項13】 給紙機構を有する装置に搭載される給
    紙部材において、この給紙部材の少なくとも一部に請求
    項1〜12のいずれかに記載の低硬度ゴム組成物を用い
    たことを特徴とする給紙部材。
  14. 【請求項14】 給紙方向に回転するフィードローラ
    と、用紙の通路を挟んで備えられる反給紙方向に回転す
    るリバースローラと、積載された用紙の最上部の用紙を
    送り出すピックアップローラとを有する給紙装置におい
    て、該給紙装置に搭載される各給紙ローラの少なくとも
    1つのローラが請求項13記載の給紙部材からなること
    を特徴とする給紙装置。
  15. 【請求項15】 用紙を送るための給紙ローラとこの給
    紙ローラに近接して設けられた摩擦分離部材とを有する
    給紙装置において、この給紙装置に搭載される給紙ロー
    ラ及び/又は摩擦分離部材が請求項13記載の給紙部材
    からなることを特徴とする給紙装置。
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