JPH10297319A - インパネ画像作成装置およびその方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザがインパメ画像を好みに応じて自由に
作成できるインパネ画像選択装置を提供する。 【解決手段】 ユーザが、携帯用コンピュータを用い
て、インパネ画像の部品および背景を作成し、その作成
した部品および背景を配置する。そして、インパネ画像
の作成が全て終了したと判断すると、当該作成したイン
パネ画像を車両のインパネメータディスプレイに出力
し、エンジンの回転数を上げたり、方向指示器を動作さ
せたりしてシミュレーションを行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
のインパネ画像をユーザが好みに応じて作成できるイン
パネ画像作成装置およびその方法に関する。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】自動
車などの車両には、運転席のステアリングの前方に、速
度メータなどを組み込んだインパネが設けられている。
近年、車両内の装備の電子化に伴い、液晶ディスプレイ
などのディスプレイにインパネ画像を表示させ、インパ
ネとして用いる車両が増えている。このようなディスプ
レイには、速度メータ、タコメータおよび燃料残量など
の画像からなるインパネ画像が表示される。従来のイン
パネ画像は、予め固定して決められた画像であり、ユー
ザは変更できない。ところで、インパネ画像の好みはユ
ーザによってまちまちであり、また、同じユーザでも状
況に応じて種々のインパネ画像を使用したいという要請
がある。具体的には、例えば、高齢者は速度メータが通
常より大きく表示されたインパネ画像を使用したいとい
う要請がある。また、ユーザのなかには、デジタル表示
の速度メータとアナログ表示の速度メータとを気分に応
じて使い分けたいという人もいる。しかしながら、従来
のインパネ画像では、ユーザはインパネ画像を作成およ
び選択できないため、上述したようなユーザの要請には
応えられないという問題がある。

【０００３】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされ、ユーザがインパネ画像を好みに応じて自由に
作成や選択できるインパネ画像作成装置およびその方法
を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
インパネ画像作成装置は、車両走行時にドライバが必要
とする情報を図形的に現した複数の部品を編集してイン
パネ画像データを作成する操作を行なう操作手段と、前
記操作手段からの操作信号に応じて処理を行い、インパ
ネ画像データを作成するコンピュータと、前記コンピュ
ータからインパネ画像データを入力する入力手段と、前
記入力されたインパネ画像データを記憶する記憶手段
と、前記記憶されたインパネ画像データを、車両の運転
席の正面に設けられたインパネ表示手段に出力し、車両
搭載機器から入力した情報を前記インパネ表示手段に出
力中のインパネ画像データに反映するインパネ画像制御
手段とを有する。

【０００５】本発明のインパネ画像作成装置では、例え
ば、ユーザが車両を購入した後に、コンピュータを用い
て、好みのインパネ画像を作成する。そして、例えば、
ユーザがコンピュータを入力手段に接続し、この作成し
たインパネ画像データをコンピュータから車両の記憶手
段に記憶する。以後、インパネ画像制御手段によって、
記憶手段に新たに記憶されたインパネ画像データがイン
パネ表示手段に出力される。これによって、ユーザが作
成したインパネ画像をインパネ表示手段に表示すること
をができる。

【０００６】また、本発明のインパネ画像作成装置は、
好ましくは、前記コンピュータは、携帯用コンピュータ
であり、前記操作手段は、前記携帯用コンピュータに備
えられており、前携帯用コンピュータを用いてインパネ
画像データを作成した後に、前記入力手段に前記携帯用
コンピュータを接続し、前記作成したインパネ画像デー
タを前記入力手段を介して前記記憶手段に記憶する。

【０００７】また、本発明のインパネ画像作成装置は、
車両走行時にドライバが必要とする情報を図形的に現し
た複数の部品を編集してインパネ画像データを作成する
操作を行なう操作手段と、車両内に搭載され、前記操作
手段からの操作信号に応じて処理を行い、インパネ画像
データを作成するコンピュータと、前記作成されたイン
パネ画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶された
インパネ画像データを、車両の運転席の正面に設けられ
たインパネ表示手段に出力し、車両搭載機器から入力し
た情報を前記インパネ表示手段に出力中のインパネ画像
データに反映するインパネ画像制御手段とを有する。

【０００８】また、本発明のインパネ画像作成装置は、
好ましくは、作成中のインパネ画像を前記インパネ表示
手段に表示させながら、前記操作信号に応じてインパネ
画像データを作成する。

【０００９】また、本発明のインパネ画像作成装置は、
好ましくは、前記コンピュータで作成したインパネ画像
データを、前記インパネ表示手段に出力し、前記車両搭
載機器から擬似的に入力した情報をインパネ画像に表示
してシミュレーションを行う。

【００１０】また、本発明のインパネ画像作成装置は、
車両走行時にドライバが必要とする情報を図形的に現し
た複数の部品を表示するインパネ画像データを入力する
入力手段と、前記入力されたインパネ画像データを記憶
する記憶手段と、前記記憶されたインパネ画像データ
を、車両の運転席の正面に設けられたインパネ表示手段
に出力し、車両搭載機器から入力した情報を前記インパ
ネ表示手段に出力中のインパネ画像データに反映するイ
ンパネ画像制御手段とを有する。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係わる
車両搭載システムについて説明する。図１は、本実施形
態に係わる車両搭載システム１が搭載された車両内の外
観図である。図１に示すように、車両搭載システム１が
搭載された車両内には、運転席のステアリング２上の左
右対称の位置に、ステアリングスイッチ群３，４が配設
されている。ステアリングスイッチ群３，４は、例え
ば、運転者がステアリング２を握った状態で、親指など
でボタンを押下可能な位置に配設される。ステアリング
スイッチ群３，４は、それぞれ固有の機能を備えてお
り、後述するように、ユーザが事前にそれらの機能を設
定できる。ステアリングスイッチ群３，４には、例え
ば、エアコンの温度、風量、風向あるいはスピーカの音
量などのように、車両走行中に頻繁に変更する可能性が
あり、しかも、車両走行などの安全性を害する恐れのな
いものを調整する機能が割り当てられている。

【００１２】ステアリング２の前方には、液晶ディスプ
レイであるインパネメータディスプレイ５が配設され、
運転席と助手席との間の前方には、同じく液晶ディスプ
レイであるセンタークラスタディスプレイ６が配設され
ている。センタークラスタディスプレイ６の近傍には、
操作スイッチ群８が配設されている。また、センターク
ラスタディスプレイ６の後方には、後部座席用の液晶デ
ィスプレイ７が配設されている。

【００１３】また、助手席前方のグローブボックス１１
内には、携帯用パソコン１２を装着可能なコネクタが設
けられている。また、センタークラスタディスプレイ６
には、キーボード９のコード９ａを接続するコネクタ１
９が備えられている。なお、キーボード９には、キーボ
ード機能に加えてマウス機能が組み込まれている。ま
た、運転席の前方のフロントガラスには、ヘッドアップ
ディスプレイ（ＨＵＤ）用のコンバイナ１３が形成され
ている。さらに、運転席と助手席の間には、携帯電話１
４のコネクタと接続するコネクタを備えた携帯電話保持
具１５が配設されている。

【００１４】図２は、車両搭載システム１の信号処理系
の部分構成図である。図２に示すように、この信号処理
系では、車両Ｉ／Ｆ２３を介して、ステアリングスイッ
チ群３，４、センタークラスタＰＣ２１、インパネメー
タＰＣ２２およびボディ側の信号発生器・信号処理器と
が電気的に接続されている。車両Ｉ／Ｆ２３と、センタ
ークラスタＰＣ２１、インパネメータＰＣ２２およびボ
ディ側の信号発生器・信号処理器とは、多重通信ライン
を介して接続されている。多重通信ラインとしては、例
えばＰＡＬＭＮＥＴ（商標）などが用いられる。

【００１５】ユーザによるステアリングスイッチ３ａ，
３ｂ，３ｃ，４ａ，４ｂ，４ｃの操作に応じた操作信号
Ｓ２は、車両Ｉ／Ｆ２３を介して、センタークラスタＰ
Ｃ２１およびインパネメータＰＣ２２に出力される。センタークラスタＰＣおよびセンタークラスタディスプ
レイ センタークラスタＰＣ２１は、例えば、操作スイッチ群
８からの操作信号Ｓ８に応じて、センタークラスタディ
スプレイ６に表示する画像の画像データを選択あるいは
作成し、その画像データＳ２１ａをセンタークラスタデ
ィスプレイ６に出力する。センタークラスタディスプレ
イ６は、センタークラスタＰＣ２１からの画像データＳ
２１ａに応じた画像を表示する。

【００１６】ここで、センタークラスタディスプレイ６
には、初期画像としてメニュー画像が表示されており、
ユーザによる操作スイッチ群８の選択操作に応じて、例
えば、ナビゲーション画像、所定の情報センターからの
画像、ＦＭ／ＡＭラジオ放送に関する画像、ＴＶ画像、
ＣＤ／ＴＡＰＥ動作に関する画像、エアコン処理に関す
る画像、ステアリングスイッチ群３，４の機能変更に関
する画像などが表示される。

【００１７】センタークラスタＰＣ２１は、ステアリン
グスイッチ割り付けソフト２５を備えている。ステアリ
ングスイッチ割り付けソフト２５は、複数の異なる割り
付けコードテーブルを備えており、個々の割り付けコー
ドテーブルにおいて、ステアリングスイッチ群３，４の
ステアリングスイッチ３ａ，３ｂ，３ｃ，４ａ，４ｂ，
４ｃの機能を特定している。複数の割り付けコードテー
ブルのうち、どの割り付けコードテーブルを用いるか
は、例えば、ユーザが操作スイッチ群８を操作して決定
する。割り付けコードテーブルとしては、例えば、エア
コンの温度、風量、風向およびスピーカの音量などの調
整に関するものが用意さている。

【００１８】例えば、ユーザが操作スイッチ群８を操作
して、ステアリングスイッチ群３，４の機能変更モード
に切り換えると、センタークラスタディスプレイ６に
は、図３に示す機能割付変更用画面が表示される。次
に、ユーザが、操作スイッチ群８を操作して図３に示す
割付変更３０，３１のいずれかを選択する。ここで、割
付変更３０はステアリングスイッチ群３の機能変更を示
し、割付変更３１はステアリングスイッチ群４の機能変
更を示す。ユーザが、例えば、図３に示す割付変更３
１、すなわち、ステアリングスイッチ群４の機能変更を
選択すると、割り付けコードテーブルの種類に応じて図
４に示す機能選択用画面が表示される。図４に示すよう
に、この機能選択用画面では、エアコンの温度調整４
０、風量４１、風向４２およびスピーカ音量４３などの
調整機能が選択可能である。

【００１９】センタークラスタＰＣ２１は、機能割付が
行なわれた後に、ステアリングスイッチ群３，４から操
作信号Ｓ２に応じた操作信号Ｓ２３ａを車両Ｉ／Ｆ２３
から入力すると、ユーザが押下したステアリングスイッ
チの機能をステアリングスイッチ割り付けソフト２５の
割り付けコードテーブルから特定し、その機能に応じた
制御信号Ｓ２１ｂを車両Ｉ／Ｆ２３を介して制御対象に
出力する。

【００２０】インパネメータＰＣおよびインパネメータ
ディスプレイ インパネメータＰＣ２２は、ユーザによる操作スイッチ
８の操作に応じた操作信号Ｓ２３ｂを、センタークラス
タＰＣ２１および車両Ｉ／Ｆ２３を介して入力し、イン
パネメータディスプレイ５およびヘッドアップディスプ
レイ（ＨＵＤ）２４に表示する画面の画像データを選択
し、その画像データＳ２２ａ，Ｓ２２ｂをインパネメー
タディスプレイ５およびヘッドアップディスプレイ２４
にそれぞれ出力する。インパネメータディスプレイ５お
よびヘッドアップディスプレイ２４は、それぞれ画像デ
ータＳ２２ａ，Ｓ２２ｂに応じた画像を表示する。

【００２１】インパネメータディスプレイ５には、車両
の走行時に、例えば、図５に示すように、画像データＳ
２２ａに応じて車両走行時にドライバが必要とする情報
を図形的に現す速度メータ、燃料の残量、エンジン温度
などの情報が表示される。この速度、燃料およびエンジ
ン温度などは、車両の各位置に設けられたセンサなどの
車両搭載機器によって検出され、その検出結果が車両Ｉ
／Ｆ２３を介してインパネメータＰＣ２２に出力され、
インパネメータＰＣ２２において画像データＳ２２ａに
反映される。

【００２２】ヘッドアップディスプレイ２４には、画像
データＳ２２ｂに応じて、速度メータや、押下されたス
テアリングスイッチに関する情報が表示される。図６
は、ヘッドアップディスプレイ２４の構成図である。図
６に示すように、ヘッドアップディスプレイ２４は、フ
ロントウィンドウシールドガラス５０に設けられた光学
的なコンバイナ１３、結像レンズ５１、反射鏡５２およ
びコリメータレンズ系・ＣＲＴ５３を備えている。ヘッ
ドアップディスプレイ２４では、インパネメータＰＣ２
２からの画像データＳ２２ｂがコリメータレンズ系・Ｃ
ＲＴ５３において表示光像に変換され、この表示光像Ｓ
５３が反射鏡５２で反射され、結像レンズ５１によって
コンバイナ１３上に集光され、ドライバから見て車両前
方に表示光像の虚像を表示する。

【００２３】インパネメータＰＣ２２は、センタークラ
スタＰＣ２１のステアリングスイッチ割り付けソフト２
５から割り付けコードテーブルを入力し、ステアリング
スイッチ群３，４からの操作信号Ｓ２に応じた操作信号
Ｓ２３ｂを入力すると、押下されたステアリングスイッ
チを割り付けコードテーブルから特定し、この押下され
たステアリングスイッチを着色などで強調した表示を含
むステアリングスイッチ群３，４の機能に関する画像の
画像データＳ２２ｂを選択あるいは生成する。このと
き、画像データＳ２２ｂに応じて、ヘッドアップディス
プレイ２４には、図７に示す画像が表示される。

【００２４】インパネメータＰＣ２２は、複数の異なる
インパネ画像データを備えており、どのインパネ画像デ
ータを用いるかは、例えば、ユーザが操作スイッチ群８
を操作して決定する。インパネ画像データとしては、例
えば、図５に示す標準インパネ画像４５を表示する標準
インパネ画像データ、図９に示すステアリングスイッチ
機能表示インパネ画像７６を表示するスイッチ機能表示
インパネ画像データ、図１０に示すデジタルインパネ画
像８０を表示するデジタルインパネ画像データおよび高
齢者向けインパネ画像８１を表示する高齢者向けインパ
ネ画像データが用意されている。

【００２５】標準インパネ画像４５は、図５に示すよう
に、アナログ表示形式の速度メータおよびタコメータが
左右対称に配置され、その下方にアナログ表示形式で燃
料残量およびエンジン温度が表示されている。また、画
像右上端および左上端には、右左のウィンカー表示が配
置されている。

【００２６】ステアリングスイッチ機能表示インパネ画
像７６は、図９に示すように、ステアリングスイッチ機
能の画像が画像右側に表示されている。このステアリン
グスイッチ機能の画像は、例えば、ステアリングスイッ
チの押下とは無関係に常に表示するようにしてもよい
し、ステアリングスイッチが押下されてから一定時間の
み表示するようにしてもよい。

【００２７】デジタルインパネ画像８０は、図１０に示
すように、画像右端に、デジタル表示形式の速度メータ
が配置され、画像中央に、速度およびエンジン回転数の
増加に応じて、色を変化させながら着色領域が右方向に
向かって増加する速度メータおよびタコメータ配置され
ている。また、画像左端には、燃料警告表示およびエン
ジン温度警告表示が配置されている。

【００２８】高齢者向けインパネ画像８１では、図１１
に示すように、画像中央に、アナログ表示形式の速度メ
ータが大きく表示され、画像右上端および左上端に、右
左のウィンカーが大き目に表示されている。また、画像
の左端にアナログ表示形式で燃料残量およびエンジン温
度が表示されている。

【００２９】インパネメータＰＣ２２は、通常、標準イ
ンパネ画像データＳ２２ａをインパネメータディスプレ
イ５に出力し、標準インパネ画像４５を表示させてい
る。インパネメータＰＣ２２は、例えば、ユーザによる
操作スイッチ群８の操作に応じて、インパネ画像変更信
号Ｓ２３ｂを入力すると、このインパネ画像変更信号Ｓ
２３ｂによって示されるインパネ画像データを選択し、
インパネメータディスプレイ５に出力する。

【００３０】また、インパネメータＰＣ２２は、複数の
異なるＨＵＤ画像データを備えており、どのＨＵＤ画像
データを用いるかは、例えば、ユーザが操作スイッチ群
８を操作して決定する。ＨＵＤ画像データとしては、例
えば、図８に示すＨＵＤ画像７５を表示する第１のＨＵ
Ｄ画像データおよび図１２に示すＨＵＤ画像８２を表示
する第２のＨＵＤ画像データが用意されている。

【００３１】ここで、ＨＵＤ画像７５は、図８に示すよ
うに、ドライバによって押下されたステアリングスイッ
チ（ここでは、「温度ＤＯＷＮ」のスイッチ）に対応す
る部分に所定の着色を行なった、ステアリングスイッチ
群３，４の機能を表示する画像である。また、ＨＵＤ画
像８２は、ステアリングスイッチ群３，４の機能の表示
に加えて、走行速度をデジタル表示した画像である。

【００３２】インパネメータＰＣ２２は、例えば、ドラ
イバによってステアリングスイッチ群３，４のスイッチ
が押下されると、押下されたタイミングから一定時間、
第１のＨＵＤ画像データをヘッドアップディスプレイ２
４に出力し、図８に示すＨＵＤ画像７５を表示させる。

【００３３】インパネメータディスプレイの表示画面の
変更操作手順 インパネメータＰＣ２２には、インパネ画像データとし
て、例えば、図５に示す標準インパネ画像４５を表示す
る標準インパネ画像データ、図９に示すステアリングス
イッチ機能表示画像７６を表示するステアリングスイッ
チ機能表示インパネ画像データ、図１０に示すデジタル
インパネ画像８０を表示するデジタルインパネ画像デー
タおよび高齢者向けインパネ画像８１を表示する高齢者
向けインパネ画像データが用意されている。ここで、例
えば、高齢者がドライバであるときには、ドライバが操
作スイッチ群８を操作して高齢者向けインパネ画像デー
タを選択し、その操作信号Ｓ２３ｂがインパネメータＰ
Ｃ２２に出力される。センタークラスタＰＣ２１では、
操作信号Ｓ２１ａに基づいて、高齢者向けインパネ画像
データを選択する。このようにインパネメータＰＣ２２
において高齢者向けインパネ画像データが選択される
と、図１１に示す高齢者向けインパネ画像８１がインパ
ネメータディスプレイ５に表示される。

【００３４】ヘッドアップディスプレイ２４の表示画面
も、インパネメータディスプレイ５の場合と同様に選択
される。すなわち、例えば、ドライバは、操作スイッチ
群８を用いてＨＵＤ画像変更操作を行う。インパネメー
タＰＣ２は、ドライバのＨＵＤ画像変更操作に応じたＨ
ＵＤ画像変更信号Ｓ２３ｂを入力すると、このＨＵＤ画
像変更信号Ｓ２３ｂによって示されるＨＵＤ画像７５あ
るいはＨＵＤ画像８２を選択し、ステアリングスイッチ
群３，４が押下されたときに、この選択したＨＵＤ画像
データをインパネメータディスプレイ５に出力する。

【００３５】ユーザによるインパネ画像データの作成処
理 インパネメータＰＣ２２にはインパネメータカスタマイ
ズソフトが組み込まれており、車両内でインパネ画像デ
ータを作成する場合には、インパネメータＰＣ２２は、
ユーザによるキーボード９の操作に応じてインパネ画像
データ作成処理を行なう。また、携帯用パソコン１２に
も、インパネメータカスタマイズソフトが組み込まれて
おり、車両外でインパネ画像データを作成する場合に
は、携帯用パソコン１２は、ユーザによるキーボードの
操作に応じてインパネ画像データ作成処理を行なう。

【００３６】図１３は、図１に示すグローブボックス１
１内に携帯用パソコン１２が装着されたときの携帯用パ
ソコン１２と、インパネメータＰＣ２２およびセンター
クラスタＰＣ２１との接続形態を説明するための図であ
る。図１に示すグローブボックス１１内に携帯用パソコ
ン１２が装着されると、図１３に示すように、携帯用パ
ソコン１２と、切替器１００、センタークラスタＰＣ２
１およびインパネメータＰＣ２２が接続される。ここ
で、携帯用パソコン１２は、センタークラスタＰＣ２１
およびインパネメータＰＣ２２と、多重通信ラインを介
して接続されている。切替器１００は、携帯用パソコン
１２からの画像データＳ１２と、センタークラスタＰＣ
２１からの画像データＳ２１ａとを選択的にセンターク
ラスタディスプレイ６に出力する。

【００３７】以下、ユーザによるインパネ画像データの
作成処理をフローチャートを参照しながら説明する。 〔車両内でインパネ画像データを作成する場合〕図１４
は、ユーザが車両内でインパネ画像データを作成すると
きの手順を示すフローチャートである。例えば、ユーザ
は、先ず、キーボード９のコード９ａをコネクタ１９に
接続する。そして、図１に示す操作スイッチ群８を操作
して、インパネメータＰＣ２２をインパネ画像データ作
成モードに変更する。インパネメータＰＣ２２は、イン
パネ画像データ作成モードになると、インパネメータカ
スタマイズソフトを起動する（ステップＳ１）。次に、
ユーザは、インパネメータディスプレイ５を見ながらキ
ーボード９を操作して、インパネ画像に組み込む、例え
ば速度メータ、タコメータ、方向指示器などの部品の画
像データを作成する。（ステップＳ２）。このとき、部
品の形状、色、大きさなどをユーザが全て初めから作成
してもよいし、インパネメータカスタマイズソフトに予
め用意されている複数の部品をインパネメータディスプ
レイ５に表示し、その中から選択するようにしてもよ
い。また、この選択した部品の画像データを編集して新
たな部品の画像データを作成してもよい。

【００３８】次に、ユーザは、インパネメータディスプ
レイ５を見ながらキーボード９を操作して、インパネ画
像の背景の画像データを作成する（ステップＳ３）。具
体的には、模様や色などを特定して背景の画像データを
作成する。このとき、インパネ画像全体で単一の背景の
画像データを作成してもよいし、インパネ画像を複数の
領域に分割して、各領域毎に背景の画像データを作成し
てもよい。また、背景の形状、色、大きさなどをユーザ
が全て初めから作成してもよいし、インパネメータカス
タマイズソフトに予め用意されている複数の背景の中か
ら選択するようにしてもよい。また、この選択した背景
の画像データを編集して新たな背景の画像データを作成
してもよい。

【００３９】次に、ユーザは、インパネメータディスプ
レイ５を見ながらキーボード９を操作して、上述した要
領で作成された背景の画像データをインパネ画像内の所
定の位置に配置した画像データを作成する（ステップＳ
４）。例えば、上述した要領で作成された複数の背景を
インパネ画像内の所定の位置に配置した画像データを作
成する。

【００４０】次に、ユーザは、インパネメータディスプ
レイ５を見ながらキーボード９を操作して、前述した要
領で作成された部品をインパネ画像内の所定の位置に配
置した画像データを作成する（ステップＳ５）。

【００４１】次に、ユーザは、インパネ画像データの作
成処理が全て終了したかを判断し、終了していないと判
断した場合には、上述したステップＳ２〜５のうち必要
な処理を再び繰り返す。一方、インパネ画像データの作
成処理が全て終了したと判断した場合には、例えば、キ
ーボード９を操作して、インパネメータＰＣ２２をシミ
ュレーションモードに変更し、シミュレーションを行な
う（ステップＳ７）。例えば、エンジンの回転数を上げ
たり、方向指示器を動作させたりして、インパネメータ
ディスプレイ５に表示されるインパネ画像の表示態様を
確認する。また、インパネメータＰＣ２２に、車両搭載
機器からの情報としてシミュレーション用に予め記憶さ
れた情報を用いて、作成したインパネ画像データのシミ
ュレーションを行なってもよい。

【００４２】そして、ユーザは、このシミュレーション
時のインパネ画像を見て、変更箇所があれば、再びステ
ップＳ２〜７の処理を行い、インパネ画像データを修正
する（ステップＳ８）。一方、変更する必要がなけれ
ば、ユーザは、キーボード９を操作してインパネ画像デ
ータ作成モードを終了させる。これによって、インパネ
ータＰＣ２２に、当該作成されたインパネ画像データが
登録（記憶）される。そして、その後、ユーザは、この
インパネ画像を選択可能になる。

【００４３】〔車両外でインパネ画像データを作成する
場合〕例えば、ユーザが、自宅で携帯用パソコン１２を
操作してインパネ画像データを作成する場合である。こ
の方法によれば、明るい場所で比較的広いパソコン画面
を見ながら、インパネ画像データを作成できる。図１５
は、ユーザが車両外でインパネ画像データを作成すると
きの手順を示すフローチャートである。この場合には、
携帯用パソコン１２には、予めインパネメータカスタマ
イズソフトがインストールされている。ユーザは、携帯
用パソコン１２のキーボードを操作して、このインパネ
メータカスタマイズソフトを呼び出す（ステップＳ１
１）。そして、インパネ画像データの部品の作成（ステ
ップＳ１２）、背景の作成（ステップＳ１３）、背景の
配置（ステップＳ１４）、部品の配置（ステップＳ１
５）およびインパネ画像データ作成終了の判断（ステッ
プＳ１６）を行う。

【００４４】これらの処理は、それぞれ図１４を用いて
前述したステップＳ２〜６の処理と同じである。インパ
ネ画像データの作成が終了すると、ユーザは、グローブ
ボックス１１内に携帯用パソコン１２を装着する。そし
て、図１に示す操作スイッチ群８を操作して、インパネ
メータＰＣ２２をインパネ画像データ入力モードに変更
する。インパネ画像データ入力モードになると、例え
ば、携帯用パソコン１２の内部ハードディスクからイン
パネメータＰＣ２２に、インパネ画像データがアップロ
ードされる（ステップＳ１７）。次に、ユーザは、操作
スイッチ群８を操作して、インパネメータＰＣ２２をシ
ミュレーションモードに変更し、シミュレーションを行
なう（ステップＳ１８）。例えば、エンジンの回転数を
上げたり、方向指示器を動作させたりして、インパネメ
ータディスプレイ５に表示されるインパネ画像の表示態
様を確認する。

【００４５】そして、ユーザは、このシミュレーション
時のインパネ画像を見て、変更箇所があれば、グローブ
ボックス１１から携帯用パソコン１２を外し、再びステ
ップＳ１２〜１６の処理を行い、インパネ画像データを
修正する（ステップＳ１９）。一方、変更する必要がな
ければ、ユーザは、操作スイッチ群８を操作して、イン
パネ画像データ入力モードを終了させる。これによっ
て、インパネータＰＣ２２に、当該作成されたインパネ
画像データが登録される。そして、その後、ユーザは、
このインパネ画像を選択可能になる。

【００４６】なお、上述した実施形態では、インパネ画
像データを作成する場合について例示したが、ＨＵＤ画
像データについても同様な方法で作成できる。

【００４７】以上説明したように、本実施形態の車両搭
載システムによれば、ドライバの好みに応じて、インパ
ネメータディスプレイ５およびヘッドアップディスプレ
イ２４の表示画像を作成できる。そのため、例えば、高
齢者などには、図１１に示すように、速度メータを大き
く表示させ速度に対しての注意を高めたインパネ画像を
作成することも可能であり、運転の安全性を高めること
が可能である。

【００４８】また、車両搭載システム１によれば、ステ
アリングスイッチを押下してから一定時間、図１２に示
すように、押下したスイッチの機能を示す画像がヘッド
アップディスプレイ２４に表示されることから、カスタ
マイズの直後など、ステアリングスイッチ群３，４に割
り付けた機能を忘れた場合などに、ユーザが機能を確認
するのに便利である。さらに、ヘッドアップディスプレ
イ２４は、車両走行中のドライバの視界範囲近傍に位置
するため、運転の安全性を妨げることはない。

【００４９】また、車両搭載システム１によれば、ステ
アリングスイッチ群３，４の機能をユーザが自由に設定
できる。そのため、ユーザは、好みの機能をステアリン
グスイッチ群３，４に割り付けることができ、ステアリ
ングスイッチ群３，４の利便性をさらに高めることがで
きる。

【００５０】本発明は上述した実施形態には限定されな
い。例えば、上述した実施形態では、図１４，図１５に
示す手続に基づいて、インパネ画像データを作成する場
合について例示したが、例えば、部品の作成、背景の作
成、背景の配置および部品の配置手続を行う順番は種々
に変更可能である。また、このような手順で行なうので
はなく、これらの手続を同時に、あるいは順番を決めず
に行なってもよい。

【００５１】また、上述した図１４に示す例では、キー
ボード９を用いてインパネ画像データ作成操作を行なう
場合を例示したが、キーボード９の代わりに、例えば、
図１に示すステアリングスイッチ群３，４や操作スイッ
チ群８を操作してインパネ画像データを作成するように
してもよい。また、上述した図１５に示す例では、携帯
用パソコン１２から多重通信ラインを介してインパネ画
像データをインパネメータＰＣ２２に伝送するのではな
く、例えば、フロッピーディスク、ＭＯディスク、ＺＩ
ＰあるいはＰＣカードなどの記録媒体にインパネ画像デ
ータを記憶し、この記録媒体を車両に設けられた読み取
り装置にセットすることで、作成したインパネ画像デー
タをインパネメータＰＣ２２に転送するようにしてもよ
い。この場合には、携帯用パソコン１２ではなく、デス
クトップ方式のパソコンを用いて、ユーザがインパネ画
像データを作成してもよい。また、インパネ画像データ
を記憶した市販のフロッピーディスクからインパネータ
ＰＣ２２にインパネ画像データを転送するようにしても
よい。

【００５２】また、携帯電話１４などを介して、電波お
よび電話回線を用いて、例えば自宅のパソコンからイン
パネメータＰＣ２２にインパネ画像データを転送するよ
うにしてもよい。

【００５３】また、上述した実施形態では、インパネメ
ータディスプレイ５の表示画像として図５，図１０およ
び図１１を例示し、ヘッドアップディスプレイ２４の表
示画像として図７および図１２を例示したが、これらの
内容はドライバのニーズに応じて様々なものを用意する
ことが可能である。

【００５４】また、インパネメータＰＣ２２は、ドライ
バが操作スイッチ群８を操作して、自らを特定すること
で、そのドライバに対応するインパネ画像およびＨＵＤ
画像を自動的に表示するようにしてもよい。

【００５５】また、センタークラスタディスプレイ６、
インパネメータディスプレイ５およびヘッドアップディ
スプレイ２４の表示画面も上述したものには限定されな
い。例えば、上述した実施形態では、ドライバがステア
リングスイッチ群３，４を操作すると、しばらくの間、
図７に示す画像がヘッドアップディスプレイ２４に表示
される場合を例示したが、例えば、図９に示すように、
押下されたステアリングスイッチを着色などで強調した
画像がインパネメータディスプレイ５に表示されるよう
にしてもよい。

【００５６】また、ステアリングスイッチ群３，４の機
能設定時にセンタークラスタディスプレイ６に表示され
る設定画面は、上述した図３および図４に示すものには
限定されない。

【００５７】また、上述した実施形態では、センターク
ラスタＰＣ２１とインパネメータＰＣ２２とを別々に設
ける場合について例示したが、本発明は、単一のＰＣに
双方の機能を持たせるように構成してもよい。

【００５８】また、上述した実施形態では、インパネメ
ータディスプレイ５およびセンタークラスタディスプレ
イ６として、液晶ディスプレイを例示したが、ＣＲＴ(C
athode Ray Tube)などを用いてもよい。

【００５９】また、上述した図１４に示す実施形態で
は、インパネメータＰＣ２２において、インパネ画像デ
ータの作成処理を行なう場合について例示したが、イン
パネメータＰＣ２２とは別に、インパネ画像データ作成
用のコンピュータを車両内に組み込んむようにしてもよ
い。

【００６０】また、携帯用パソコン１２をグローブボッ
クス１１に装着した状態で、キーボード９からの操作信
号を携帯用パソコン１２に出力し、キーボード９を操作
することで、携帯用パソコン１２においてインパネ画像
データ作成処理を行なう構成にしてもよい。

【００６１】さらに、キーボード９としては、有線のも
の以外に、赤外線などを使った無線方式のキーボードを
用いてもよい。

【発明の効果】以上説明したように、本発明のインパネ
画像作成装置およびその方法によれば、ユーザは好みに
応じたインパネ画像を作成し、それをインパネ表示手段
に表示することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の実施形態に係わる車両搭載シ
ステムが搭載された車両内の外観図である。

【図２】図２は、図１に示す車両搭載システムの信号処
理系の部分構成図である。

【図３】図３は、ステアリングスイッチ機能割付変更時
の図１に示すセンタークラスタディスプレイの画像を説
明するための図である。

【図４】図４は、ステアリングスイッチ機能割付変更時
の図１に示すセンタークラスタディスプレイの画像を説
明するための図である。

【図５】図５は、標準インパネ画像を説明するための図
である。

【図６】図６は、ヘッドアップディスプレイの構成図で
ある。

【図７】図７は、ヘッドアップディスプレイの表示画像
を説明するための図である。

【図８】図８は、「温度ＤＯＷＮ」機能をステアリング
スイッチを押下したときのヘッドアップディスプレイの
画像を説明するための図である。

【図９】図９は、ステアリングスイッチを押下したとき
のインパネメータディスプレイの画像を説明するための
図である。

【図１０】図１０は、インパネメータディスプレイに表
示されるデジタルインパネ画像を説明するための図であ
る。

【図１１】図１１は、インパネメータディスプレイに表
示される高齢者向けインパネ画像を説明するための図で
ある。

【図１２】ヘッドアップディスプレイに表示されるその
他の画像を説明するための図である。

【図１３】図１３は、図１に示すグローブボックス内に
携帯用パソコンが装着されたときの携帯用パソコンと、
インパネメータＰＣおよびセンタークラスタＰＣとの接
続形態を説明するための図である。

【図１４】図１４は、ユーザが車両内でインパネ画像デ
ータを作成するときの手順を示すフローチャートであ
る。

【図１５】図１５は、ユーザが車両外でインパネ画像デ
ータを作成するときの手順を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１…車両搭載システム、２…ステアリング、３，４…ス
テアリングスイッチ群、５…インパネメータディスプレ
イ、６…センタークラスタディスプレイ、７…ディスプ
レイ、８…操作スイッチ群、９…キーボード、１１…グ
ローブボックス、１２…携帯用パソコン、１３…コンバ
イナ、１４…携帯電話、１５…携帯電話保持具、１９…
コネクタ、２１…センタークラスタＰＣ、２２…インパ
ネメータＰＣ、２３…車両Ｉ／Ｆ、２４…ヘッドアップ
ディスプレイ、５０…フロントウィンドウシールドガラ
ス、５１…結像レンズ、５２…反射鏡、５３…コリメー
タレンズ系・ＣＲＴ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】車両走行時にドライバが必要とする情報を
   図形的に現した複数の部品を編集してインパネ画像デー
   タを作成する操作を行なう操作手段と、 前記操作手段からの操作信号に応じて処理を行い、イン
   パネ画像データを作成するコンピュータと、 前記コンピュータからインパネ画像データを入力する入
   力手段と、 前記入力されたインパネ画像データを記憶する記憶手段
   と、 前記記憶されたインパネ画像データを、車両の運転席の
   正面に設けられたインパネ表示手段に出力し、車両搭載
   機器から入力した情報を前記インパネ表示手段に出力中
   のインパネ画像データに反映するインパネ画像制御手段
   とを有するインパネ画像作成装置。
2. 【請求項２】前記コンピュータは、携帯用コンピュータ
   であり、 前記操作手段は、前記携帯用コンピュータに備えられて
   おり、 前携帯用コンピュータを用いてインパネ画像データを作
   成した後に、前記入力手段に前記携帯用コンピュータを
   接続し、前記作成したインパネ画像データを前記入力手
   段を介して前記記憶手段に記憶する請求項１に記載のイ
   ンパネ画像作成装置。
3. 【請求項３】車両走行時にドライバが必要とする情報を
   図形的に現した複数の部品を編集してインパネ画像デー
   タを作成する操作を行なう操作手段と、 車両内に搭載され、前記操作手段からの操作信号に応じ
   て処理を行い、インパネ画像データを作成するコンピュ
   ータと、 前記作成されたインパネ画像データを記憶する記憶手段
   と、 前記記憶されたインパネ画像データを、車両の運転席の
   正面に設けられたインパネ表示手段に出力し、車両搭載
   機器から入力した情報を前記インパネ表示手段に出力中
   のインパネ画像データに反映するインパネ画像制御手段
   とを有するインパネ画像作成装置。
4. 【請求項４】作成中のインパネ画像を前記インパネ表示
   手段に表示させながら、前記操作信号に応じてインパネ
   画像データを作成する請求項３に記載のインパネ画像作
   成装置。
5. 【請求項５】前記コンピュータで作成したインパネ画像
   データを、前記インパネ表示手段に出力し、前記車両搭
   載機器から擬似的に入力した情報をインパネ画像に表示
   してシミュレーションを行う請求項１〜４のいずれかに
   記載のインパネ画像作成装置。
6. 【請求項６】車両走行時にドライバが必要とする情報を
   図形的に現した複数の部品を表示するインパネ画像デー
   タを入力する入力手段と、 前記入力されたインパネ画像データを記憶する記憶手段
   と、 前記記憶されたインパネ画像データを、車両の運転席の
   正面に設けられたインパネ表示手段に出力し、車両搭載
   機器から入力した情報を前記インパネ表示手段に出力中
   のインパネ画像データに反映するインパネ画像制御手段
   とを有するインパネ画像作成装置。
7. 【請求項７】操作信号に応じて編集処理を行い、車両走
   行時にドライバが必要とする情報を図形的に現した複数
   の部品を表示するインパネ画像データを作成し、 前記インパネ画像データを記憶し、 前記記憶されたインパネ画像データを、車両の運転席の
   正面に設けられたインパネ表示手段に出力し、車両搭載
   機器から入力した情報を前記インパネ表示手段に出力中
   のインパネ画像データに反映するインパネ画像作成方
   法。