JPH10296933A - 熱転写リボン用ポリプロピレンフィルム - Google Patents

熱転写リボン用ポリプロピレンフィルム

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JPH10296933A
JPH10296933A JP9104495A JP10449597A JPH10296933A JP H10296933 A JPH10296933 A JP H10296933A JP 9104495 A JP9104495 A JP 9104495A JP 10449597 A JP10449597 A JP 10449597A JP H10296933 A JPH10296933 A JP H10296933A
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JP
Japan
Prior art keywords
film
thermal transfer
polypropylene film
transfer ribbon
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP9104495A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Araki
哲夫 荒木
Yoshikazu Taniguchi
嘉一 谷口
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10296933A publication Critical patent/JPH10296933A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンター等の印字時にサーマルヘッドとフ
ィルムのスティック現象を起こさず耐熱性や滑性に優れ
た熱転写リボン用ポリプロピレンフィルムを提供する。 【解決手段】 2軸延伸ポリプロピレンフルムの両面の
表面張力を32dyn/cm以上、表面の中心線粗さRaを
0.05μm〜0.3 μmで、最大高さRmaxを0.5〜
3.0μmとし、幅方向の熱収縮率を120℃で2%以
下、F5値が5kg/mm2以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルプリンターに
用いられる、耐久性、走行性、インク密着性に優れた熱
転写リボン用二軸延伸ポリプロピレンフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ワードプロセッサーやバーコード
ラベル用のプリンターの普及に伴い、熱転写リボンが使
用されるようになった。熱転写記録法とは、プラスチッ
クフィルムからなるリボン状の基材の片面に熱溶融性ま
たは熱昇華性インク層を設け、その反対側にポリアミド
樹脂等からなるヒートレジスト層を設けたリボンのイン
ク層側と受像紙を重ね合わせ、ヒートレジスト層側より
サーマルヘッドで加熱して該インクを受像紙に転写する
ものである。サーマルヘッドから発生した熱は基材を経
てインクを溶融または昇華するが、このとき基材やヒー
トレジスト層は溶融したり剥がれたりしてはならない。
【0003】しかし、印字速度の高速化やサーマルヘッ
ドの高温化などにより、基材にかかる圧力や熱量は多く
なり、このことから基材の溶融やヒートレジスト層の剥
がれがおこり、サーマルヘッドが汚染するスティック現
象が起こることになった。現状では、熱転写リボン用の
支持体としては、耐熱性、耐久性の観点から主としてポ
リエステルフィルムが使用されており、ポリプロピレン
フィルムは、耐熱性が不十分であることから使用するこ
とができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高温のサー
マルヘッドによる印字時でもスティック現象を起こさず
ヘッド汚染のない、耐熱性にすぐれた熱転写リボン用ポ
リプロピレンフィルムを提供するものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は、アイソタクチ
ック度97%以上のポリプロピレンを原料として製造さ
れたことを特徴とする熱転写リボン用二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルムに関する。また、本発明は、両面の表面
張力が32dyn/cm以上であることを特徴とする前記熱転
写リボン用二軸延伸ポリプロピレンフィルムに関する。
また、本発明は、表面の中心線粗さRaが0.05μm
〜0.3μm、最大高さRmaxが0.5μm〜3.0μmで
あることを特徴とする前記熱転写リボン用二軸延伸ポリ
プロピレンフィルムに関する。また本発明は、20℃で
のMDのF5値が5kg/mm2以上、かつ120℃でのTM
Aの伸びが0.5kg/mm2荷重時10%以下である熱転写
リボン用二軸延伸ポリプロピレンフィルムに関する。
【0006】以下に本発明について詳細に説明する。ア
イソタクチック度が98%以上の原料を使用して製造し
たポリプロピレンフィルムに、インクリボンとなった時
のインク層及び反対面のヒートレジスト層双方の密着性
を向上させるため両面にコロナ放電処理を施す。このと
き、両面の表面張力が32dyn/cm以上、好ましくは35
dyn/cm以上となるようにする。
【0007】表面張力がこの値より低いと、インクリボ
ンのインク層側では、インクとポリプロピレンフィルム
の密着性が弱くなり、インクがはがれやすいくなる。ま
た、反対面のヒートレジスト層が、印字中にサーマルヘ
ッドに付着して、印字不良の原因となる。
【0008】本発明に用いられる二軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムの表面粗さは、Raで0.05μm〜0.3μ
m、さらに好ましくは0.08μm〜0.15μmであ
る。表面粗さが0.05μmより小さい場合は、リボン
の滑りが悪くなるため、スティック現象がおこり、印字
時にリボンにしわがはいってしまう。また、0.2μm
より大きい場合には、印字の鮮明さが損なわれるおそれ
がある。
【0009】本発明における二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムの120℃における熱収縮率は、巾方向で2%以
下、好ましくは0.5%以下である。収縮率が2%より
高い場合は、インクを塗工する過程でフィルムが幅方向
に収縮してリボンに折れしわが入る可能性がある。二軸
延伸ポリプロピレンフィルムのMDの20℃のF5値が
5kg/mm2以上で、TMAによる120℃の伸びが、0.
5kg/mm2荷重時10%以下であることを特徴とする。こ
の範囲より伸びが大きいと、印字エネルギーが大きくな
った場合、サーマルヘッドの熱により印字時にしわがは
いる。
【0010】次に、本発明の製造方法について説明す
る。融点以上で溶融させたアイソタクチック度97%以
上であるポリプロピレン樹脂を、スリットを施したTダ
イより押し出し、30℃から95℃の冷却ロールで冷却
固化した後、該シートを長さ方向に100℃から150
℃の温度で4〜6倍に延伸し、ついで巾方向に120℃
〜160℃の温度で8〜12倍に延伸し、さらに160
〜170℃の温度で熱処理し、厚さ3μm〜10μmの
フィルムを得る。前記で得られたフィルムの両面に、1
000J/m〜6000J/mのエネルギーでコロナ放電処理
を施す。
【0011】尚、測定法は下記のとおりである。 表面張力 :JIS K 6768 による。 表面粗さ :JIS B 0601 による。 カット
オフ値0.8mm。 F5値 :JIS C 2330 による引っ張り試
験により、フィルムが5%変形したときの強度。 TMA伸び:0.5kg/mm2荷重下の120℃における伸
び。
【0012】次に実施例に基づき、本発明をさらに詳細
に述べる。
【0013】<実施例1>フィルム原料として結晶性ポ
リプロピレン(アイソタクチック度:98%、メルトイ
ンデックス:2.0g/10分)樹脂を押出機に供給しT
ダイより押し出し、表面温度90℃のドラムに巻き付
け、厚さ250μmのシートを得た。この未延伸シート
を130℃の温度で長手方向に5.0倍に延伸し、直ち
に、室温に冷却し、次にテンターにて160℃の温度で
10倍に延伸し、熱処理のあと両面にコロナ放電処理を
施し、厚さ5μm、Ra=0.15、Ramax=1.5、
表面張力が表裏面とも35dyn/cmのフィルムを得た。
【0014】<実施例2>Ra=0.10、Ramax=
1.0である以外は実施例1と同様のフィルムを得た。
【0015】<実施例3>表面張力が33dyn/cmである
以外は実施例1と同様のフィルムを得た。
【0016】<比較例1>フィルムの片面(インク層
側)のみをコロナ放電処理した以外は実施例1と同様に
してフィルムを得た。
【0017】<比較例2>Ra=0.04、Ramax=
0.08である以外は、実施例1と同様のフィルムを得
た。
【0018】<比較例3>アイソタクチック度が95%
の原料を使用した他は、実施例1と同様にしてフィルム
を得た。 評価方法 印字しわ :印字エネルギー0.22mj/dot〜0.39
mj/dotで印字したとき、インクリボンにしわが入らない
ものを○、入ったものを×とした。 サーマルヘッドカス:A4判2枚に0.3mj/dotの印字エ
ネルギーでべた印刷し、サーマルヘッド表面を顕微鏡で
観察してカスのつかないものを○、ついたものを×とし
た。
【表1】
【発明の効果】 プリンター等の印字時にサーマルヘッ
ドとフィルムのスティック現象を起こさず耐熱性や滑性
に優れた熱転写リボン用ポリプロピレンフィルムが得ら
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08J 5/18 CES B41M 5/26 101A B29K 23:00 B29L 7:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アイソタクチック度97%以上のポリプロ
    ピレンを原料として製造されたことを特徴とする熱転写
    リボン用二軸延伸ポリプロピレンフィルム。
  2. 【請求項2】両面の表面張力が32dyn/cm以上であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱転写リボン用二軸延伸
    ポリプロピレンフィルム。
  3. 【請求項3】表面の中心線粗さRaが0.05μm〜0.
    3μm、最大高さRmaxが0.5μm〜3.0μmである
    ことを特徴とする請求項1〜2記載の熱転写リボン用二
    軸延伸ポリプロピレンフィルム。
  4. 【請求項4】20℃でのMDのF5値が5kg/mm2以上、
    かつ120℃でのTMAの伸びが0.5kg/mm2荷重時1
    0%以下であることを特徴とする請求項1〜3記載の熱
    転写リボン用二軸延伸ポリプロピレンフィルム。
JP9104495A 1997-04-22 1997-04-22 熱転写リボン用ポリプロピレンフィルム Pending JPH10296933A (ja)

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