JP3010628B2 - 転写用基材フィルム - Google Patents

転写用基材フィルム

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    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
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    • B41M5/41Base layers supports or substrates

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は転写用基材フィルムに関し、更に詳しくはイ
ンパクトプリンターリボン用基材フィルムに関するもの
である。
[従来の技術] 従来、転写用基材フィルムとしては、(1)一軸延伸
ポリエチレンフィルム、(2)二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルムが知られており、これに転写イン
グ層を設けて転写フィルムとしていた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来の転写用基材フィルムは、下記の問
題点を有している。すなわち上記(1)のフィルムは転
写インク層の離型性は良いものの、ヤング率が低いため
にリールに巻き取る際にフィルムに伸びが生じ、転写イ
ンク層がベースフィルムから離脱する問題が発生する。
これを改良するためにフィルム厚みを厚くすると巻径が
大きくなり小型化できないなどの問題がある。また上記
(2)のフィルムはヤング率が高いためフィルムの伸び
による転写インク層の離脱は少ないが印字時のフィルム
の伸びが少ないので厚みを薄くしても鮮明な印字ができ
ない。更に転写インク層と基材フィルムとの密着性が高
いため印字の際にインパクトを与えても被転写シートへ
の転写が不十分となるなどの欠点を有していた。
本発明は、かかる問題点を改善し、フィルムの伸びに
よる転写インク層の離脱が少なく、印字時のインパクト
によって鮮明な印字ができる転写用基材フィルムを提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明はポリエステルフィルムの少なくも片面の表面
ぬれ張力が27〜40ダイン/cmの範囲にあり、かつ該ポリ
エステルフィルムは応力−ひずみ曲線において降伏点を
有し、厚みが1.0〜30μmであることを特徴とするイン
パクトプリント方式の転写用基材フィルムをその骨子と
するものである。
本発明でいうポリエステルとはエステル結合を主鎖の
主要な結合鎖とする高分子の総称であるが、その一例を
挙げればポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2,
6−ナフタレート、ポリエチレンα,β−ビス(2−ク
ロルフェノキシ)エタン4,4′−ジカルボキシレート、
ポリブチレンテレフタレートおよびこれらの共重合体な
どがあるが、本発明において特に好ましいのは上記共重
合体ポリマーであるため以後はポリエステルの代表例と
して共重合ポリエステルについて記述を進める。共重合
ポリエステルとはジカルボン酸成分とジオール成分とか
ら縮合法によって得られるエステル基を含む縮重合体で
あって、ジカルボン酸成分又はジオール成分の少なくと
もいずれかが2種以上の成分から成るものをいう。ジカ
ルボン酸成分およびジオール成分としては下記のものを
例示できるが、これに限定されるものではない。(ジカ
ルボン酸成分) テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタ
レンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルカルボン酸、4,
4′−ジフェニルスルホンジカルボン酸、4,4′−ジフェ
ニルエーテルジカルボン酸、p−β−ヒドロキシエトキ
シ安息香酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル
酸、ε−オキシカプロン酸、α,β−ビスフェノキシエ
タン−4,4′−ジカルボン酸、α,β−ビス(2−クロ
ルフェノキシ)エタン−4,4′−ジカルボン酸、5−ナ
トリウムスルホイソフタル酸など。
(ジオール成分) エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレ
ングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレ
ングリコール、ネオペンチレングリコール、1,1−シク
ロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、2,2−ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェ
ニル)プロパン、ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフ
ェニル)スルホン、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ペンタエリスリトール、トリメチロール
プロパン、分子量150〜20000のポリアルキレングリコー
ルなど。
共重合ポリエステルを構成する全ジカルボン酸成分中50
モル%を越えるジカルボン酸成分を主ジカルボン酸成分
と、全ジオール成分中50モル%を越えるジオール成分を
主ジオール成分といい、主ジカルボン酸成分以外のジカ
ルボン酸成分及び主ジオール成分以外のジオール成分を
共重合成分といえば、主ジカルボン酸成分としては、テ
レフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などが好ま
しく、主ジオール成分としては、エチレングリコール、
ブタンジオール、ヘキサンジオールなどが好ましい。
本発明に使用する共重合ポリエステルとしては、比較
的結晶化しにくいものが、印字が鮮明になる傾向にある
ので好ましく、そのための共重合成分としては、アジピ
ン酸、セバシン酸、イソフタル酸などのジカルボン酸成
分、ジエチレングリコール、ネオペチルグリコール、p
−キシレングリコール、1,4−シクロヘキサンジオー
ル、平均分子量150〜20000のポリアルキレングリコール
などが好ましい。
共重合ポリエステルを構成する全ジカルボン酸成分中
に占める共重合成分のモル%と全ジオール成分中に占め
る共重合成分のモル%の和(以下「共重合率」とい
う。)は、好ましくは5〜30モル%、より好ましくは、
10〜25モル%である場合、得られる転写用基材フィルム
の強靭性や転写インク層の転写性が良好となるので望ま
しい。また該共重合ポリエステルフィルムは二軸延伸さ
れたものが本発明の効果を発現するのに特に好適であ
る。二軸延伸とは公知の方法に従った逐次または同時に
二軸延伸法をいい、本発明における基材フィルムの構成
を得るのに特に好適な方法である。該共重合ポリエステ
ルの中には公知の各種添加剤、例えば酸化防止剤、滑
剤、帯電防止剤などが添加されていても良い。
本発明における応力−ひずみ曲線とは、材料の両端を
把持し、一定速度で伸長ひずみを与え、そのひずみ量を
横軸、応力を縦軸にとり、描かせた曲線を言う。そして
降伏点とは、該曲線において、応力が次第に増し、比較
限界を越えたあと、その応力が減少し、又は全く増加す
ることなしに、ひずみが急激に増加し始める点を言う。
本発明におけるポリエステルフィルムは、応力−ひず
み曲線において、降伏点を有することが必要である。こ
れは、印字の際に印字部の転写層が非印字部の転写層か
ら分離されるためには、ベースフィルムが塑性変型する
必要があるためによる。すなわち、塑性変型しにくい、
降伏点を有しないベースフィルムでは、活字体に沿った
変型が起こらないので、印字は不鮮明になる。本発明の
ポリエステルフィルムは、この降伏点を有するものであ
ればよいが、好ましくは応力が3〜12kg/mm2で、ひずみ
量が3〜7%の範囲内に降伏点を有するものが、フィル
ムリボン走行時に伸びが小さく、インクの離脱が少ない
ことや、印字時のフィルムの塑性変型が大きく、印字が
鮮明になるなどの点で望ましい。
本発明における面配向係数とは、配向や結晶性の目安
となるものであり、フィルムの長手方向の屈折率
(nMD)、長手方向と直角な方向の屈折率(nTD)、厚み
方向の屈折率(nZD)から次式により求める。
面配向係数=(nMD+nTD)/2−nZD 本発明におけるポリエステルフィルムの面配向係数は
0.03以上0.10以下であるのが好ましい。面配向係数がこ
の範囲より小さいと、強度が低下しすぎる傾向にあり、
また、厚みのバラツキが大きくなる傾向がある。面配向
係数がこの範囲より大きいとフィルムの破断伸度が低く
なり、印字時に破けやすくなる傾向にあり、また、応力
−ひずみ曲線における降伏点以降のひずみに対する応力
の勾配が大きくなり、印字の鮮明さが悪化する傾向にあ
る。
本発明におけるポリエステルフィルムの長手方向とそ
の直角方向の屈折率の差の絶対値|Δn|(=|nMD−n
TD|)は、0.015以下であるのが好ましい。この範囲より
大きくなると長手方向とその直角方向の破断伸度の差が
大きくなり、印字時に破断伸度の低い方向にフィルムが
裂け易い傾向になる。本発明におけるポリエステルフィ
ルムの厚みは、1.0μm以上30μm以下、好ましくは、
3.0μm以上〜2μm以下である。厚みが1.0μmより薄
いと、フィルムの強度が低くなり。フィルムリボン走行
時に伸びが生じ、インク層の離脱が発生し易くなる。厚
みが30μmを越えると、フィルムの強度が大きくなりす
ぎ、塑性変型しにくくなる印字の鮮明さが悪化する。更
に上記ポリエステルフィルムの少なくとも片面の表面の
ぬれ張力は27〜40ダイン/cm、好ましくは28〜37ダイン/
cm、更に好ましくは29〜35ダイン/cmである。かかるぬ
れ張力を有する面に転写インク層を設けることになる
が、上記表面ぬれ張力が27ダイン/cmに満たない場合に
は転写インク層の塗設においてはじきが生じたり、印字
前の走行過程などで転写インク層が脱落したりする。ま
た40ダイン/cmを越える場合には基材フィルムとの密着
性が必要以上に強くなり印字時にインパクトを与えても
インク残りや抜けなどの欠点を生じ鮮明な印字が得られ
ない。このような表面ぬれ張力をもつフィルム表面上に
塗布する転写インク層は特に限定されるものではなく、
ワックス型インク、樹脂型インクを用いることができ、
これらは溶剤に溶解あるいは分散させたもの、ホットメ
ルト型のものを用いることができる。
このような表面ぬれ張力を得る方法としては特に限定
するものではなく、例えばそれ自身を被膜としたときの
表面ぬれ張力が本発明の範囲にあるものを基材フィルム
上に設ける方法が生産性、経済性の点で好ましい。この
ような表面ぬれ張力を有する物質としてはポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのオレフィン類、オルガノポリ
シロキサン、フッ素系化合物およびこれらの変成物、共
重合体などが例示できる。これは有機溶媒あるいは水な
どの溶解、分散したものを用いても良いし、溶融押出に
よる積層などの方法で設けても良い。また基材フィルク
との密着性向上や被膜形成助剤として他の熱可塑性樹脂
や熱硬化性樹脂を混合したり、アンカ層を設けたりして
もよい。
塗布法によって設ける場合には二軸延伸後のポリエス
テルフィルムに塗布しても良いし、二軸延伸ポリエステ
ルフィルム製造工程中で塗布しても良い。塗膜中へのゴ
ミなどの混入による印字時のピンホール欠点が減少でき
る点で後者の方が好ましい。
次に、本発明の転写フィルムの製造方法について述べ
る。但し、以下に述べる製造方法はあくまで具体例であ
り、本発明内容を拘束するものではない。
まず、極限粘度0.55〜0.75、好ましくは極限粘度0.57
〜0.70の共重合ポリエステルペレットを準備する。極限
粘度がこの範囲より低いと得られるフィルムの強度が不
十分であり、一方この範囲より高いと延伸が困難とな
る。
このチップを十分に真空乾燥し、260〜300℃加熱され
た押出機に供給して、T字型口金又はコートハンガー型
口金よりフィルム状に成形する。このフィルムを表面温
度20〜70℃のドラムに巻きつけて冷却固化し、未延伸フ
ィルムとする。冷却は速やかに行い、結晶化を抑制す
る。
この未延伸フィルムを60〜120℃の予熱ロール群に導
き、2〜5倍に縦延伸した後、20〜30℃のロール群で冷
却する。
この一軸延伸フィルムの片面を窒素雰囲気中でコロナ
放電処理し、この処理された面に前期範囲の表面ぬれ張
力を呈する物質の水溶液、エマルジョンを塗布する。次
いでこの塗布されたフィルムの両端をクリップで把持し
てテンター内に導き70〜140℃に加熱された雰囲気中で
2〜5倍に横延伸する。この横延伸を終えたフィルムを
140℃〜235℃、好ましくは150℃〜230℃に加熱されたテ
ンター内で5〜60秒間の緊張又は若干の弛緩処理を行な
う。
かくして熱処理されたフィルムを、均一に徐冷し、室
温まで冷やして巻き取る。このようにして得られた転写
用の基材フィルムの塗布面側に転写インク層を設けた
後、適宜の幅に細断してインパクトタイプのプリンター
用リボンを得る。
なお、測定方法及び評価方法は、次のとおりである。
(1) 降伏点 JIS C2318の方法により、応力−ひずみ曲線をチャー
ト紙に描かせ、降伏点の有無を判定した。但し、試験片
の引張速度は200mm/分とした。
(2) 屈折率 JIS K7105の方法により、アタゴ(株)製アツベ屈折
計4型で測定した。接触液にはヨウ化メチレンを用い
た。
(3) 表面ぬれ張力 JIS−K6768−1977に準じて測定した。
(4) 転写インク層の塗布性 下記の感圧転写可能な転写インク層を調合し、グラビ
アコーターを用いた乾燥後の厚みが5μmになるように
塗布し、120℃で30秒間熱風乾燥させた。
[転写インクの組成] 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10.0重量部 ラノリン 17.0重量部 カーボンブラック 2.9重量部 アルカリブルー 2.1重量部 トルエン 13.8重量部 酢酸エチル 54.2重量部 上記転写インク層の塗膜のはじきの程度を目視で観察
し、はじきの全くないものを「優」とし以下「良」、
「可」、はじきの著しいものを「不可」として「良」以
上を実用上問題のないレベルとした。
(5) 転写インク層の密着性 前記(4)で塗布した転写インク層の表面に市販のセ
ロハンテープ(CT−24、ニチバン(株)製)を貼りつ
け、約1kgの荷重で5回圧着し、20cm/分の速度でT字剥
離した時の応力を求め剥離応力が5g/cm未満の場合をイ
ンク層の耐久密着性不良、100g/cm以上の場合をインパ
クト時の転写性不良でいずれも「×」とし5g/cm以上100
g/cm未満の場合を「良好」な範囲で「○」とした。
(6) 印字の鮮明度 市販の電動式インパクトタイプライター(OLIVETTI社
製LEXIKON 90C)を用い標準条件で印字を行なった。印
字後のリボンを取り外し光学顕微鏡で転写インク層の抜
けた箇所を観察し、以下の基準で判定した。
○:残留インクが全くない。
△:若干の残留インクが認められる。
×:残留インクが多い。
[発明の効果] 本発明は降伏点を有し、かつ面配向係数、屈折率、厚
みを特定化したポリエステルフィルムを基材フィルムと
しその少なくとも転写インク層を設ける側の表面ぬれ張
力を特定範囲としたことにより、基材フィルムの伸びに
よる転写インク層の離脱を少なくし、かつ印字時のイン
パクトによって鮮明な印字ができるインパクトプリント
方式の転写用基材フィルムを得たものである。
[実施例] 以下、実施例に基づいて本発明の実施態様を説明す
る。
[実施例1,2,比較例1,2] 極限粘度0.65のポリエチレンテレフタレート・イソフ
タレート共重合体(イソフタル酸15モル%共重合)のペ
レットを十分に真空乾燥した後、285℃に乾燥した溶融
押出機に供給して、T字型口金よりシート上に押出し、
表面温度40℃の金属鏡面ドラムに巻き付けて冷却固化し
未延伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを表面温度
80℃の予熱ロールに導き、3.3倍に長手方向に延伸し、2
5℃のロール群で冷却して一軸延伸フィルムを得た。こ
のフィルムの一方の面を炭酸ガス雰囲気中でコロナ放電
処理し、その処理された面に下記の塗剤を塗布した。
塗布剤A(比較例1) ジメチルポリシロキサンエマルジョン 塗布剤B(実施例1) 塗布剤C(実施例2) 低密度ポリエチレン水性ディスパージョン 70重量部 (ケミパールM200 三井石油化学工業(株)製) アクリル系エマルジョン 30重量部 (メチルメタクリレート/エチルアクリレート(65/35
モル%)) (但し塗剤Cは固型分重量比での混合比率を示す。) 上記塗布剤を水で希釈して3重量%濃度とし、二軸延
伸後の塗布厚みが0.1μmになるよう塗布した。なお塗
布を塗布しない場合を比較例2として示した。このフィ
ルムの両端をクリップで把持してテンターに導き95℃の
雰囲気中で予熱して3.2倍に横延伸した。続いて、95℃
の雰囲気中で緊張熱処理を行ない表面ぬれ張力の異なる
4種類のインパクトプリント方式の転写用基材フィルム
を得た。この4種類の転写用基材フィルムは厚み7μm
で降伏点を有し、面配向係数が0.05、|Δn|が0.010で
あり表面濡れ張力はそれぞれ25ダイン/cm(比較例
1)、32ダイン/cm(実施例1)、37ダイン/cm(実施例
2)、43ダイン/cm(比較例2)であった。この4種類
のフィルムの上記表面濡れ張力をもつ面に前記評価方法
の項で述べた転写インク組成物を乾燥後の厚みが5μm
となるようにメイヤーバーを用いて塗布し120℃で30秒
乾燥させ転写フィルムを作成した。評価結果を表1に示
す。降伏点、フィルム厚み、表面ぬれ張力がすべて本発
明の範囲内にあるもの(実施例1,2)は転写インク塗布
時のはじきがなく、密着性のバランス、印字の鮮明度共
良好であった。しかし表面ぬれ張力が本発明の範囲を外
れたもの、すなわち本発明範囲に満たない場合(比較例
1)には転写インク塗布時にはじきが生じ、更に転写イ
ンクの密着性が悪く走行時に脱落するレベルであった。
また本発明の範囲を越える場合には転写インク層の密着
性が高すぎて印字時のインパクトによって完全な転写が
行われず一部フィルム側にインクが残留するものであっ
た。
比較例3 実施例1の基材フィルム用ポリマーとしてポリエチレ
ンテレフタレートホモポリマーを使用し熱処理温度を21
0℃とした以外は実施例1と同様にして転写フィルムを
作成した。結果を表1に示す。このフィルムは降伏点が
なく、印字後の転写フィルムはインク層の転写部と非転
写部の境界のはっきりしないものであった。
実施例3,4,比較例4 基材フィルムの厚みを変えた以外は実施例1と同様に
してインパクトプリント方式の転写フィルムを作成し
た。結果を表1に示す。フィルム厚みが本発明の範囲内
にある場合のみ(実施例3,4)良好な結果を得たが本発
明の範囲を越えたものは比較例3と同様、境界のはっき
りしないものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−85984(JP,A) 特開 昭63−191678(JP,A) 特開 昭63−297091(JP,A) 特開 平1−297287(JP,A) 特開 昭61−273991(JP,A) 特開 昭63−199683(JP,A) 特開 昭63−251289(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00 B41J 31/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステルフィルムの少なくとも片面の
    表面ぬれ張力が27〜40ダイン/cmの範囲にあり、かつ該
    ポリエステルフィルムは応力−ひずみ曲線において降伏
    点を有し、厚みが1.0〜30μmであることを特徴とする
    インパクトプリント方式の転写用基材フィルム。
  2. 【請求項2】ポリエステルフィルムの面配向係数が0.03
    〜0.10の範囲にあり、長手方向とその直角方向の屈折率
    の差の絶対値が0.015以下であることを特徴とする請求
    項(1)記載のインパクトプリント方式の転写用基材フ
    ィルム。
  3. 【請求項3】ポリエステルフィルムが共重合ポリエステ
    ルを主たる成分とすることを特徴とする請求項(1)又
    は(2)記載のインパクトプリント方式の転写用基材フ
    ィルム。
  4. 【請求項4】ポリエステルフィルムが二軸延伸されてい
    ることを特徴とする請求項(1)〜(3)のいずれかに
    記載のインパクトプリント方式の転写用基材フィルム。
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