JPH10296376A - バリ抜き方法及びバリ抜き装置 - Google Patents

バリ抜き方法及びバリ抜き装置

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JPH10296376A
JPH10296376A JP10493397A JP10493397A JPH10296376A JP H10296376 A JPH10296376 A JP H10296376A JP 10493397 A JP10493397 A JP 10493397A JP 10493397 A JP10493397 A JP 10493397A JP H10296376 A JPH10296376 A JP H10296376A
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burr
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inner burr
upper punch
punch
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JP10493397A
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English (en)
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Naoki Matsuoka
直樹 松岡
Masatoshi Kimura
雅俊 木村
Yuji Yano
裕司 矢野
Tamaki Inoguchi
玉樹 猪口
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークから内バリを確実に抜くことができ、か
つ内バリと分離された基体を安定して次工程へ搬送可能
とする。 【解決手段】基体30の略平面投影形状の押圧面12を
もち内バリ34を係止して保持する係止部14をもつ上
パンチ部材1を用い、分離された内バリ34を係止部1
4で上パンチ部材1に係止保持可能とした。基体30は
落下することがなく、内バリ34も係止部14に係止保
持されて落下が確実に防止されているので、落下による
ラインの停止や手作業が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス成形、鍛造
などにより形成され少なくとも内バリをもつワークから
内バリを抜き、かつ少なくとも内バリを基体から確実に
分離するバリ抜き方法と、そのバリ抜き方法を行うバリ
抜き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プレス成形や鍛造などの製法において
は、成形工程で製品表面に発生したバリを除去するバリ
抜き工程が必要となる。またバリ抜き工程後に、コイニ
ングや曲げなどの加工工程が行われることも多い。そこ
で生産性の向上を図るために、成形工程、バリ抜き工程
及び加工工程を一貫した自動ライン上で行うことが望ま
しいとされている。そのためには、手作業を用いること
なくワークの基体とバリとを確実に分離し、基体のみを
ライン中に搬送する必要がある。
【0003】ところで環状部をもつワークの場合には、
環状部の外周表面と内周表面にそれぞれ外バリと内バリ
が発生するため、外バリと内バリの両方をバリ抜きする
必要がある。このような場合には、ダイスにワークを保
持して外抜き型で外バリを打ち抜き、上パンチで内バリ
を打ち抜いている。この場合、外バリはダイスに保持さ
れ、内バリはダイスに設けられたパンチ穴から下方に落
下し、製品である基体は、環状部の内周表面が上パンチ
の外周表面に付着して外バリ及び内バリと分離される。
【0004】ところが上記バリ抜き装置では、内バリが
上パンチの端面に付着して落下しなかったり、基体の上
パンチへの付着が不十分で搬送途中に落下したりする不
具合が発生していた。こうした場合には装置を停止し
て、手作業で基体やバリを所定位置に移動させなければ
ならず、手間がかかるとともに生産ラインの停止など生
産性の低下をまねいていた。
【0005】そこで実開平5−76636号公報には、
上パンチの外周面にギザギザを設けるとともに、上パン
チの下端面に開口するエアーエゼクト孔を設けたバリ抜
き装置が開示されている。このバリ抜き装置によれば、
ギザギザにより基体の環状部内周表面が確実に上パンチ
の外周表面に食いつき、エアーエゼクト孔からエアを吹
き出すことにより上パンチ端面に付着した内バリを落下
させることができる。したがって装置を停止させること
なく基体と内バリを確実に分離することができ、生産性
が向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示のバリ
抜き装置では、上パンチの外周表面で基体の環状部を保
持する構成としている。したがって環状部がワークの重
心位置にある場合には問題ないが、環状部がワークの重
心からずれた位置にある場合には、バリ打ち抜き後の基
体は重心から離れたところで支えられることとなるため
不安定となり、搬送途中で落下するおそれもある。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ワークから内バリを確実に抜くことがで
き、かつ内バリと分離された基体を安定して次工程へ搬
送可能とすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1に記載のバリ抜き方法の特徴は、基体の環状部の内
周表面に内バリをもつワークから内バリを分離するバリ
抜き方法であって、基体の略平面投影形状の押圧面をも
つ上パンチで基体を上方から押圧するとともに下パンチ
で内バリを上方へ押圧して内バリを抜き、かつ上パンチ
表面に内バリを係止して基体から内バリを分離すること
にある。
【0009】また請求項2に記載のバリ抜き装置の特徴
は、基体の環状部の内周表面に内バリをもつワークの環
状部の内周形状に倣った芯抜きパンチをもつ下パンチ部
材と、基体の略平面投影形状の押圧面をもち内バリを係
止して保持する係止部をもつ上パンチ部材とからなり、
基体から分離された内バリを係止部で上パンチ部材に係
止保持可能としたことにある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のバリ抜き方法では、基体
の略平面投影形状の押圧面をもつ上パンチで基体を上方
から押圧するとともに下パンチで内バリを上方へ押圧し
て内バリを抜き、かつ上パンチ表面に内バリを係止して
基体から内バリを分離している。すなわち押圧面は環状
部をもち、したがって上パンチは筒状部を有している。
そして基体は筒状部先端の押圧面で上方から下方へ押圧
され、内バリは下パンチにより下方から上方へ押圧され
るため、内バリと基体との間には剪断応力が発生する。
これにより内バリは基体から切断され、内バリは筒状部
の内周表面に接して上パンチ表面に係止される。すなわ
ち内バリは上パンチに保持されて落下が防止されるの
で、基体のみを自動搬送することができる。
【0011】なお、上パンチ、下パンチの動きは相対的
なものであり、下パンチは固定され上パンチを下降させ
ても同じことである。また、外バリを除く切り刃を設け
た場合も同様である。また本発明のバリ抜き装置では、
下パンチ部材はワークの環状部の内周形状に倣った芯抜
きパンチをもち、上パンチ部材は基体の略平面投影形状
の押圧面と内バリを係止して保持する係止部とを有して
いる。
【0012】すなわち押圧面は少なくとも環状部をも
ち、したがって上パンチ部材は筒状部を有している。そ
して基体は筒状部先端の押圧面で上方から押圧され、内
バリは芯抜きパンチにより下方から押圧される。すなわ
ち内バリと基体との間には剪断応力が発生し、内バリは
基体から切断され筒状部の内周表面に接して係止部で保
持される。したがって基体は下パンチ部材に残り、内バ
リは上パンチ部材の係止部で係止保持されて落下が防止
されるので、基体のみを自動搬送することができる。
【0013】またワークの外周に外バリを有する場合に
は、基体から分離された外バリを上パンチ部材外周の係
止部で係止保持するように構成することが望ましい。こ
れにより外バリと内バリを係止部で同時に係止保持する
ことができ、バリの分離と基体の搬出を一層確実に行う
ことができる。したがって本発明のバリ抜き方法及びバ
リ抜き装置によれば、基体は下パンチ部材に残るため、
従来のバリ抜き装置のように重心からずれた位置で保持
することによる基体の落下などの不具合が回避される。
また少なくとも内バリは上パンチ部材に確実に係止保持
されるため、内バリの落下もなく基体と確実に分離され
る。これにより手作業や装置の停止などが回避され、生
産性が著しく向上する。
【0014】係止部としては、少なくとも内バリを上パ
ンチ部材に係止保持できるものであれば特に制限なく、
以下に例示するような手段を採用することができる。例
えば、押圧面に連続する筒状部の断面形状を、押圧面か
ら離れるにつれて厚さが大きくなるテーパ表面とするこ
とができる。このような係止部とすれば、分離された内
バリの外周表面にテーパ表面が係合し、内バリはその外
周表面がテーパ表面に圧接されるため上パンチ部材に係
止保持される。また外バリを有する場合には、外バリの
内周表面がテーパ表面に圧接されるため外バリも上パン
チ部材に係止保持される。
【0015】また上パンチは、基体の略平面投影形状の
押圧面をもつので、上パンチ外周にも例えばテーパ表面
のような係止部を設ければ、外バリも内バリと同様に上
パンチ部材に係止され基体と分離される。なお、上パン
チ部材に下方へ伸びるピンを形成し、ピンで内バリを突
き刺すように構成することも好ましい。この場合には、
内バリとピンとの係合により内バリを保持できるととも
に、ピンの突き刺しにより内バリの径が拡がってテーパ
表面との圧接力が増大するため、バリの係止保持強度が
一層向上する。
【0016】他の手段として、上パンチ部材の筒状部の
内周面に突起を形成し、内バリを突起の上部に位置させ
ることで突起により内バリの下降を規制して係止保持す
ることもできる。この場合、突起は上パンチ部材に出没
可能とし押圧時には没状態となって内バリの移動を許容
し、内バリが突起の上方へ移動後に出状態となるように
構成することが望ましい。
【0017】また、上パンチ部材の内バリと接触する表
面に凹凸部を形成し、押圧時に内バリ表面に凹凸部を食
いつかせるようにすることも好ましい。この場合、凹凸
部の断面形状をアンダーカット気味にしておけば、食い
つき強度が向上し内バリの落下を一層防止することがで
きる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (実施例1)図1〜3に本実施例のバリ抜き装置を示
す。このバリ抜き装置は、上パンチ部材1と下パンチ部
材2とから構成され、上パンチ部材1と下パンチ部材2
の間にワーク3を配置してバリ抜きするものである。
【0019】ワーク3は鍛造にて形成されたものであ
り、図4に平面図を示すように二つの穴部31,32を
もつ基体30と、基体30の外周に突出する外バリ33
と、穴部31,32内に形成された内バリ34とから構
成されている。上パンチ部材1は、クランクプレスのプ
レスストロークにより上下動可能な押圧パンチ10と、
押圧パンチ10の中央に配置され押圧パンチ10と軸方
向に相対移動可能に配置されたノックアウトピン11と
からなり、押圧パンチ10には基体30の略平面投影形
状の押圧面12を先端にもつ筒状部13が形成されてい
る。
【0020】この筒状部13の先端は、先端の押圧面1
2から遠ざかるにつれて厚さが拡大する断面台形形状と
なっており、外側及び内側にそれぞれテーパ表面14を
有している。下パンチ部材2は、芯抜きパンチ20と、
芯抜きパンチ20の外周に配置され基体30の略平面投
影形状の受け面22をもつ受け皿21と、基体30の外
周形状の内周刃をもつ切り刃23とから構成されてい
る。芯抜きパンチ20は図示しない油圧装置に連結され
て上下動可能に配置され、受け皿21の下部には受け皿
21を上方へ付勢する油圧クッションバネ24が配置さ
れている。
【0021】このバリ抜き装置では、先ず受け皿21の
上に基体30が位置するようにワーク3が載置される。
このとき外バリ33は切り刃23の上に載置されてい
る。なお、ワーク3は図4のA−A断面で示している。
次に押圧パンチ10が下降し、図1に示すように押圧面
12が基体30に当接した後、基体30を介し油圧クッ
ションバネ24の付勢力に抗して受け皿21を下方へ押
圧する。一方、外バリ33は切り刃23により下方への
移動が規制されている。これにより外バリ33と基体3
0の間には剪断力が作用し、図2に示すように、リング
状の外バリ33は切り刃23により付け根で切断され基
体30から分離される。
【0022】そして押圧パンチ10がさらに下降する
と、リング状の外バリ33は筒状部13の外側のテーパ
表面14と係合し、押圧パンチ10に係止保持される。
一方、下パンチ部材2からは芯抜きパンチ20が上昇
し、内バリ34を上方へ押圧する。これにより基体30
と内バリ34の間には剪断力が作用し、内バリ34が基
体30から切断される。そして芯抜きパンチ20のさら
なる上昇と押圧パンチ10の下降により、分離された内
バリ34は筒状部13の内側のテーパ表面14と係合
し、図3に示すように押圧パンチ10に係止保持され
る。
【0023】バリ抜き後、押圧パンチ10が上昇し芯抜
きパンチ20が下降する。基体30から切断された外バ
リ33及び内バリ34は、それぞれテーパ表面14と係
合して押圧パンチ10に係止保持されているため、図3
に示すように押圧パンチ10とともに落下することなく
上昇し、基体30は受け皿21に載置された状態が維持
される。これにより基体30が外バリ33及び内バリ3
4と分離される。そして受け皿21及び基体30は油圧
クッションバネ24の付勢により上昇し、基体30が切
り刃23より上方に突出することで基体30の搬送が可
能となる。
【0024】また押圧パンチ10に保持された外バリ3
3及び内バリ34は、押圧パンチ10が別の位置へ移動
された後、押圧パンチ10の外周に設けられた図示しな
い外バリストリッパとノックアウトピン11の駆動によ
り押圧パンチ10から分離され、プレス外へ排出され
る。すなわち本実施例のバリ抜き方法及びバリ抜き装置
によれば、基体30は下面側が受け皿21に載置された
状態で安定して支持されているので、落下などの不具合
が生じない。また基体30から分離された外バリ33及
び内バリ34は、押圧パンチ10に係止保持されている
ので落下が防止されている。したがってワーク3から外
バリ33及び内バリ34を確実に抜くことができ、かつ
外バリ33及び内バリ34と分離された基体30を安定
して次工程へ搬送することができる。
【0025】(実施例2)本実施例では、押圧パンチ1
0の筒状部13の構成が異なること以外は実施例1と同
様のバリ抜き装置を用いている。すなわち筒状部13の
先端は、図5に示すように断面一定の柱形状をなし、外
側及び内側表面にそれぞれ開口する収納部15と、収納
部15に収納され収納部15内を移動自在なボール16
と、収納部15に収納されボール16を収納部15から
出る方向へ付勢するバネ17とを有している。
【0026】この筒状部13では、ボール16はバネ1
7に付勢されて収納部15の開口から常時外方に突出し
ている。そして外バリ33及び内バリ34が筒状部13
に対して相対的に上昇してボール16の位置に到達する
と、ボール16は外バリ33及び内バリ34により押圧
され、バネ17の付勢力に抗して収納部15内に没入す
る。そして外バリ33及び内バリ34が収納部15を通
過すると、ボール16はバネ17の付勢により収納部1
5から突出して外バリ33及び内バリ34の下端部を支
持するため、外バリ33及び内バリ34はボール16に
より落下が防止される。
【0027】したがって本実施例のバリ抜き方法及びバ
リ抜き装置によれば、基体30から分離された外バリ3
3及び内バリ34は、ボール16により押圧パンチ10
に係止保持されているので落下が確実に防止されてい
る。したがってワーク3から外バリ33及び内バリ34
を確実に抜くことができ、かつ外バリ33及び内バリ3
4と分離された基体30を安定して次工程へ搬出するこ
とができる。
【0028】(実施例3)本実施例のバリ抜き装置は、
図6に示すように、ノックアウトピン11内に同軸的に
配置され軸方向に出没可能な突き刺しピン4をさらに設
けたこと以外は実施例1と同様の構成である。このバリ
抜き装置では、押圧パンチ10による基体30の押圧時
に突き刺しピン4が前進し、内バリ34を突き刺す。こ
れにより突き刺しピン4に内バリ34が保持されるとと
もに、内バリ34の外径が拡がるためテーパ表面14と
の係合が一層強力となる。したがって内バリ34の落下
を一層防止することができる。
【0029】(実施例4)本実施例のバリ抜き装置は、
図7に示すように、筒状部13の内バリ34と対向する
下表面に凹凸部18を形成し、芯抜きパンチ20の押圧
により内バリ34が凹凸部18に押圧されるように構成
したこと以外は実施例1と同様の構成である。
【0030】このバリ抜き装置では、芯抜きパンチ20
の押圧により内バリ34が上昇して筒状部13内に入
り、凹凸部18に押圧される。これにより内バリ34の
上表面は凹凸部18の形状に成形され、凹凸部18と係
合する。したがって内バリ34と筒状部13との接触面
積が増大し、かつ凹凸形状で係合しているので、内バリ
34の落下が防止される。
【0031】(実施例5)本実施例のバリ抜き装置は、
図8に示すように、筒状部13の内側表面に突起19を
形成し、芯抜きパンチ20の押圧により内バリ34が突
起19を乗り越えるように構成したこと以外は実施例1
と同様の構成である。このバリ抜き装置では、芯抜きパ
ンチ20の押圧により内バリ34が上昇して筒状部13
内に入り、突起19を乗り越える。これにより内バリ3
4の下端面が突起19に支持されるため、内バリ34の
落下が防止される。
【0032】なお以上の実施例には下記の技術思想も含
まれる。 (1)基体の環状部の内周表面に内バリをもち外周の略
全体に外バリをもつワークから該内バリ及び外バリを分
離するバリ抜き方法であって、該基体の略平面投影形状
の押圧面をもつ上パンチで該基体を上方から押圧すると
ともに下パンチで該内バリを上方へ押圧して該内バリを
抜き、かつ該上パンチ表面に該内バリを係止して該基体
から該内バリを分離するとともに、該基体の略外周形状
の内周刃をもつ切り刃で該外バリを上方へ押圧して該外
バリを抜き、かつ該上パンチの外周面に該外バリを係止
して該基体から該外バリを分離することを特徴とするバ
リ抜き方法。 (2)基体の環状部の内周表面に内バリをもち外周の略
全体に外バリをもつワークの該環状部の内周形状に倣っ
た芯抜きパンチをもつ下パンチ部材と、該基体の略平面
投影形状の押圧面をもち該内バリを係止して保持する第
1の係止部及び該外バリを係止して保持する第2の係止
部をもつ上パンチ部材と、該基体の略外周形状の内周刃
をもつ切り刃とからなり、該基体から分離された該内バ
リ及び該外バリを該第1及び第2の係止部で該上パンチ
部材に係止保持可能としたことを特徴とするバリ抜き装
置。
【0033】
【発明の効果】すなわち本発明のバリ抜き方法及びバリ
抜き装置によれば、基体は下パンチ部材に保持されるた
め落下することがなく、分離された内バリは上パンチ部
材の係止部に係止保持されているので落下が確実に防止
されている。したがって基体の次工程への搬送を確実に
行うことができ、落下による生産ラインの停止や手作業
が不要となるため生産性が格段に向上する。
【0034】またバリ抜き工程を他の工程と同一ライン
で行うことが可能となり、かつ内バリと外バリを同時に
排出できるので、工程数が減り工数を大きく低減するこ
とができるとともに、バリ排出などに要する設備数が低
減され設備面及びスペース面でもきわめて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のバリ抜き装置をバリ抜き前
の状態で示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例のバリ抜き装置をバリ抜き途
中の状態で示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例のバリ抜き装置をバリ抜き後
の状態で示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例に用いたワークの平面図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例のバリ抜き装置の上パン
チ部材をバリ抜き後の状態で示す要部断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例のバリ抜き装置の上パン
チ部材をバリ抜き後の状態で示す要部断面図である。
【図7】本発明の第4の実施例のバリ抜き装置の上パン
チ部材をバリ抜き後の状態で示す要部断面図である。
【図8】本発明の第5の実施例のバリ抜き装置の上パン
チ部材をバリ抜き後の状態で示す要部断面図である。
【符号の説明】
1:上パンチ部材 2:下パンチ部材
3:ワーク 12:押圧面 14:テーパ表面(係止部)
20:芯抜きパンチ 30:基体 33:外バリ
34:内バリ
フロントページの続き (72)発明者 猪口 玉樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体の環状部の内周表面に内バリをもつ
    ワークから該内バリを分離するバリ抜き方法であって、 該基体の略平面投影形状の押圧面をもつ上パンチで該基
    体を上方から押圧するとともに下パンチで該内バリを上
    方へ押圧して該内バリを抜き、かつ該上パンチ表面に該
    内バリを係止して該基体から該内バリを分離することを
    特徴とするバリ抜き方法。
  2. 【請求項2】 基体の環状部の内周表面に内バリをもつ
    ワークの該環状部の内周形状に倣った芯抜きパンチをも
    つ下パンチ部材と、該基体の略平面投影形状の押圧面を
    もち該内バリを係止して保持する係止部をもつ上パンチ
    部材とからなり、該基体から分離された該内バリを該係
    止部で該上パンチ部材に係止保持可能としたことを特徴
    とするバリ抜き装置。
JP10493397A 1997-04-22 1997-04-22 バリ抜き方法及びバリ抜き装置 Pending JPH10296376A (ja)

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