JPH10295432A - スチーム発生装置 - Google Patents

スチーム発生装置

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JPH10295432A
JPH10295432A JP9106476A JP10647697A JPH10295432A JP H10295432 A JPH10295432 A JP H10295432A JP 9106476 A JP9106476 A JP 9106476A JP 10647697 A JP10647697 A JP 10647697A JP H10295432 A JPH10295432 A JP H10295432A
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JP
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steam
discharge
passage
ions
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JP9106476A
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Itaru Saida
至 齋田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スチームの微細化のための放電が安定する。 【解決手段】 スチームを発生させるスチーム発生部6
と、発生させたスチームの微細化のための放電を行わせ
る放電電極1,1とを備えたスチーム発生装置である。
スチーム発生部6で発生させたスチームが通過するスチ
ーム通路5の外部に放電電極1,1を配置するとともに
放電電極1,1での放電で生じたイオンをスチーム通路
5に導くイオン通路4を設ける。放電電極1,1にスチ
ームが当たることがなく、放電電極1,1間以外でリー
ク、放電がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスチーム発生装置、
殊にスチーム発生部で発生させたスチームの微細化用の
放電電極を備えているスチーム発生装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】特開平6−315414号公報には、ス
チーム発生部で発生させたスチームが通過するスチーム
通過部に、高圧発生手段に接続された一対の放電電極を
配置し、この放電電極間でアーク放電を行わせることに
よって、スチームの微細化を図ったものが示されてい
る。このように微細化されたスチームは、たとえば毛髪
などに対する浸透性が良いなどの利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に示
されたものでは、スチーム通過部分に一対の放電電極を
対向配置していることから、スチーム通過部の壁面にス
チームが結露した場合、放電電極間よりもスチーム通過
部の壁面の方が抵抗が小さくなるために、放電電極間で
はなく、スチーム通過部壁面で放電が生じてしまうもの
であり、このためにスチームを微細化する効率が悪くな
っていた。この現象は、特に突発的にスチームが噴出し
た場合に起こりやすい。
【0004】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところはスチームの微細化のた
めの放電を安定して行わせることができるスチーム発生
装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、スチ
ームを発生させるスチーム発生部と、発生させたスチー
ムの微細化のための放電を行わせる放電電極とを備えた
スチーム発生装置において、スチーム発生部で発生させ
たスチームが通過するスチーム通路の外部に放電電極を
配置するとともに放電電極での放電で生じたイオンをス
チーム通路に導くイオン通路を設けていることに特徴を
有している。スチームが通過する部分に放電電極を配置
していないために、放電電極にスチームが当たることが
なく、放電電極間以外でリーク、放電することがなくな
るものである。
【0006】放電電極における放電はコロナ放電として
おくことが好ましい。アーク放電よりも電流値が小さく
てすむと同時にイオンの発生量が多いからである。放電
電極での放電で生じたイオンをスチーム通路側に送る送
り込み手段を備えたものとしてもよい。発生させたイオ
ンをより確実にスチーム通路側に供給することができ
る。
【0007】放電部とスチーム通路とをつなぐイオン通
路の内壁にイオンの極性と逆極性電圧が印加される電極
板を配したならば、イオンがイオン通路の内壁に沈着消
滅することがなくなる。放電部のスチーム通路側と反対
の側にイオンの極性と逆極性電圧が印加される電極板を
配したならば、イオンがスチーム通路側と逆方向に移動
して流出してしまうことがなくなる。
【0008】また、放電電極は複数の針状電極乃至網状
電極と平板状電極とからなるものとするのも好ましい。
イオン発生量が多くなるからである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につい
て説明すると、図1において、スチーム発生部6はボイ
ラー室7とこのボイラー室7を加熱するヒータ8とから
形成されており、ボイラー室7に入れている水をヒータ
8によって加熱することで発生させたスチームは、スチ
ーム通路5を通じて吐出口14から外部に吐出される。
【0010】上記スチーム通路5の途中には放電部2を
備えたイオン通路4の一端が接続されている。他端に空
気取り入れ口9が設けられたイオン通路4に設けた放電
部2は、高圧発生回路3に接続されるとともに対向配置
された一対の放電電極1,1を備えている。高圧発生回
路3の一例を図2に示す。抵抗R,ダイオードD、コン
デンサC、高圧トランスT、そして高圧トランスTの一
次側コイルと並列に接続されるとともにゲート入力が所
定の電圧でオンするスイッチング素子Qとで構成された
高圧発生回路3は、ダイオードDによる半波整流出力で
コンデンサCに電荷が充電され、スイッチング素子Qの
両端電圧が上昇して該電圧が所定電圧に達すれば、スイ
ッチング素子QのオンでコンデンサCに充電された電荷
がスイッチング素子Qを通じて高圧トランスTに流れ、
高圧トランスTの二次側コイルに生じた高電圧が放電電
極1,1に印加されて、放電電極1,1間に放電(アー
ク放電)が生じる。
【0011】今、ヒータ8に通電してスチームを発生さ
せるとともに高圧発生回路3に通電して放電電極1,1
間で放電を行わせたならば、放電電極1a,1b周辺に
イオン11が発生し、このイオン11は空気取り入れ口
9からの空気とともにイオン通路4を経てスチーム通路
5に至り、スチーム通路5を通るスチームに対してイオ
ン11を核とする凝縮を行わせてスチーム14から噴出
するスチームの微細化を行う。
【0012】図3及び図4は、スチームを噴出するヘア
ブラシに組み込んだスチーム発生装置を示しており、こ
こでのスチーム発生部6は、ヒータ8と水タンク12と
水タンク12内の水をヒータ8表面に導く吸水体13と
から構成されている。図5に示す放電部2は、平板状放
電電極1aと該放電電極1a表面に先端が対向する針状
放電電極1bとを備えたものとなっている。また、高圧
発生回路3で発生させて両放電電極1a,1bに印加す
る電圧は、ギャップ長さLに応じて、図6に示す火花電
圧Vs以下とする。該放電部2での放電はコロナ放電と
なる。この場合においても、放電電極1a,1b周辺に
イオン11が発生し、このイオン11は空気取り入れ口
9からの空気とともにイオン通路4を経てスチーム通路
5に至り、スチーム通路5を通るスチームに対してイオ
ン11を核とする凝縮を行わせてスチーム14から噴出
するスチームの微細化を行う。
【0013】図7に示すように、空気取り入れ口9と放
電部2との間、あるいは図8に示すように放電部2とス
チーム通路5とをつなぐイオン通路4の途中に送風ブロ
ック15を設けてもよい。送風ブロック15によるスチ
ーム通路5に向けた送風により、発生させたイオン11
を空気と共に確実にスチーム通路5側に送り込むことが
できる。
【0014】図9に示すものは、スチーム通路5におけ
るイオン通路4がつながった部分に、断面積を小さくし
たスロート部16を設けている。スチーム発生部6で生
じたスチームの流れは、スロート部16において流速が
速くなるために、負圧が生じるものであり、このために
空気取り入れ口9からの空気及び放電部2で発生させた
イオン11はスチーム通路5側へと吸い込まれる。
【0015】図10に示したものは、平板状放電電極1
7aと針状放電電極17bとを設けるとともに両者をイ
オン通路4の軸方向にずらして配置し、両放電電極17
a,17bでコロナ放電させた際に、放電電極17bか
ら放電電極1側に向かうイオン風が生じるようにしたも
のである。放電電極17a,17b付近で発生したイオ
ン11は、上記イオン風によってスチーム通路5側へと
送られる。
【0016】図11に示すものは、放電電極1,1とス
チーム通路5との間のイオン通路4の内壁に、放電電極
1,1付近で発生するイオン11と逆の極性の電圧V1
8を印加する電極板18を設けたものである。放電電極
1,1においてマイナスイオンを発生させる場合、電極
板18にはたとえばDC10Vの電圧を、プラスイオン
を発生させる場合、電極板18にはたとえばDC−10
Vの電圧を印加するのである。放電部2で生じたイオン
11がイオン通路4を経てスチーム通路5に向かう時、
電極板18と反発するために、イオン11はイオン通路
4に付着することなくスチーム通路5に達する。
【0017】図12に示すように、発生させるイオン1
1と逆の極性の電圧V19を印加する電極板19を、放
電部2と空気取り入れ口9との間に配してもよい。電極
板19の電荷と反発するイオン11は、空気取り入れ口
9側に向かうことがなく、すべてイオン通路4を経てス
チーム通路5側へと向かう。図13は一対の放電電極
1,1を配した放電部2を内部容積の大きい空間とした
ものを示している。放電部2に存在する空気の量が多い
ために、放電時に多くのイオン11が発生するものであ
り、このためにイオン11によるところのスチームの微
細化を効率良く得ることができる。
【0018】図14あるいは図15に示すように、平板
状放電電極21aと複数の針状放電電極21bとの対を
放電部2に設けたり、平板状放電電極22aと網状放電
電極22bとの対を放電部2に設けた場合にも、複数の
針状放電電極21bや網状放電電極22bでは尖頭部分
が多いためにイオン11の発生が多くなる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明においては、スチー
ムを発生させるスチーム発生部と、発生させたスチーム
の微細化のための放電を行わせる放電電極とを備えたス
チーム発生装置において、スチーム発生部で発生させた
スチームが通過するスチーム通路の外部に放電電極を配
置するとともに放電電極での放電で生じたイオンをスチ
ーム通路に導くイオン通路を設けているために、放電電
極にスチームが当たることがなく、放電電極間以外でリ
ーク、放電することがなくなるものであり、これに伴っ
て安定した放電がなされるために、発生させたイオンに
よるスチームの微細化が確実になされるものである。
【0020】放電電極における放電はコロナ放電として
おくと、アーク放電の場合よりも電流値が小さくてすむ
と同時にイオンの発生量が多くなり、スチームの微細化
の効率が向上する。放電電極での放電で生じたイオンを
スチーム通路側に送る送り込み手段を備えたものとした
時には、発生させたイオンをより確実にスチーム通路側
に供給することができるために、やはりスチームの微細
化の効率が向上する。
【0021】放電部とスチーム通路とをつなぐイオン通
路の内壁にイオンの極性と逆極性電圧が印加される電極
板を配すると、イオンがイオン通路の内壁に沈着消滅す
ることがなくなり、スチーム通路に達するイオンの量が
増えるために、スチームの微細化の効率が向上する。放
電部のスチーム通路側と反対の側にイオンの極性と逆極
性電圧が印加される電極板を配しても、イオンがスチー
ム通路側と逆方向に移動して流出してしまうことがなく
なるために、スチームの微細化の効率が向上する。
【0022】また、放電電極は複数の針状電極乃至網状
電極と平板状電極とからなるものを用いると、尖頭部分
が多くて多箇所で放電が生じることになるために、イオ
ン発生量も多くなり、スチームの微細化の効率が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略断面図で
ある。
【図2】同上の高圧発生回路の回路図である。
【図3】他の実施の形態の一例を示す横断面図である。
【図4】同上の縦断面図である。
【図5】放電部の他例を示す断面図である。
【図6】(a)は放電電極間のギャップ長さと火花電圧と
の関係を示す説明図、(b)はX部の拡大説明図である。
【図7】別の実施の形態の一例の概略断面図である。
【図8】同上の他例の概略断面図である。
【図9】更に別の実施の形態の一例の概略断面図であ
る。
【図10】他の実施の形態の一例の概略断面図である。
【図11】更に他の実施の形態の一例の概略断面図であ
る。
【図12】同上の他例の概略断面図である。
【図13】別の実施の形態の一例の概略断面図である。
【図14】放電部の他例の概略断面図である。
【図15】放電部の更に他例の概略断面図である。
【符号の説明】
1 放電電極 2 放電部 3 高圧発生回路 4 イオン通路 5 スチーム通路 6 スチーム発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F22B 1/28 F22B 1/28 B // H01T 23/00 H01T 23/00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチームを発生させるスチーム発生部
    と、発生させたスチームの微細化のための放電を行わせ
    る放電電極とを備えたスチーム発生装置において、スチ
    ーム発生部で発生させたスチームが通過するスチーム通
    路の外部に放電電極を配置するとともに放電電極での放
    電で生じたイオンをスチーム通路に導くイオン通路を設
    けていることを特徴とするスチーム発生装置。
  2. 【請求項2】 放電電極はコロナ放電を行うものである
    ことを特徴とする請求項1記載のスチーム発生装置。
  3. 【請求項3】 放電電極での放電で生じたイオンをスチ
    ーム通路側に送る送り込み手段を備えていることを特徴
    とする請求項1または2記載のスチーム発生装置。
  4. 【請求項4】 放電部とスチーム通路とをつなぐイオン
    通路の内壁にイオンの極性と逆極性電圧が印加される電
    極板を配していることを特徴とする請求項1または2記
    載のスチーム発生装置。
  5. 【請求項5】 放電部のスチーム通路側と反対の側にイ
    オンの極性と逆極性電圧が印加される電極板を配してい
    ることを特徴とする請求項1または2記載のスチーム発
    生装置。
  6. 【請求項6】 放電電極は複数の針状電極乃至網状電極
    と平板状電極とからなることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載のスチーム発生装置。
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