JP4664090B2 - エアーノズル型イオン生成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、帯電体の静電気を中和して除電するのに適した正及び負の空気イオンを、空気中でコロナ放電を発生させて生成し、圧縮空気と共に噴出するエアーノズル型イオン生成装置に関する。
従来より、正及び負の空気イオンを圧縮空気と共に噴出するエアーノズル型イオン生成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。図7は従来のエアーノズル型イオン生成装置の外観図であり、図8は図7に示したエアーノズル型イオン生成装置の縦断面図である。
図7及び図8を参照して、従来のエアーノズル型イオン生成装置100は、円筒形状で内部に空気通路113(113a,113b)が軸方向に貫通して設けられると共に、放電針110が植設されたノズル本体101と、空気通路113の出口に周状に設けられた対向電極111と、ノズル本体101の下面に固設されて交流高圧電源112を内蔵した電源ケース104とを備えている。
ノズル本体100の空気通路113(113a,113b)の入口には、空気供給装置(図示しない)に接続される空気供給管105が羅着されている。また、空気通路113の出口には、先端にノズル口106が形成された金属製のノズルキャップ102が羅着され、該ノズルキャップ102とノズル本体101との間に対向電極111が挟持されている。そのため、対向電極111とノズルキャップ102が接触して電気的に導通し、ノズルキャップ102自体も対向電極として機能する。
また、放電針110は、金属製のソケット114を介してノズル本体101のネジ穴115に羅着されている。そして、放電針110は、絶縁被覆120で覆われた交流高圧電源112の出力ケーブル112aに半田付けされた金属製の電極環121と接触して、電気的に導通している。一方、交流高圧電源112の戻りケーブル112bは、対向電極111と接続されている。
そして、交流高圧電源112により、出力ケーブル112a及び戻りケーブル112bを介して放電針110と対向電極(対向電極111及びノズルキャップ102)間に高周波の高電圧が印加されると、放電針110の先端でコロナ放電が発生し、正負の空気イオンが生成される。
ここで、ノズル本体101の空気通路113b及びノズルキャップ102の内径W10を小さくすることによって、対向電極と放電針110との間隔を狭めて放電針110を対向電極に接近させることができる。そして、これにより、放電針110の先端に集中する電界が強くなって空気イオンの生成量が増加する。
また、放電針110とノズルキャップ102との間を流通する圧縮空気により、放電針110の先端で生成された空気イオンがノズル口106へと移送されるが、ノズル本体101の空気通路113b及びノズルキャップ102の内径W10を小さくことにより、放電針110の周囲における空気の流量を増大させて、ノズル口106への空気イオンの移送量を増加させることができる。
しかし、ノズルキャップ102と放電針110との間隔W10を狭める程、放電針110の先端で発生した空気イオンのうちでノズルキャップ102に捕獲されるものの割合が大きくなるため、却ってノズル口106から噴出される空気イオンの量が減少し、空気イオン供給の効率が低下するという不都合がある。また、放電針110の先端部で発生する空気イオンの増加に伴って、空気イオンの生成に付随して発生するオゾンの量も増加するという不都合がある。
特開2002−208497号公報
本発明は上記不都合を解消し、空気イオンを効率良く供給すると共に、空気イオンの生成に伴うオゾンの発生を抑制することができるエアーノズル型イオン生成装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、圧縮空気が供給されるノズル内に先端をノズル口に向けて設けられた放電針と、該放電針と対向した対向電極と、該放電針と該対向電極との間に交流高電圧を印加する交流高圧電源とを有し、該交流高圧電源により該放電針と該対向電極との間に高電圧が印加されたときに生じるコロナ放電により生成される正及び負の空気イオンを、ノズル口から圧縮空気と共に噴出するエアーノズル型イオン生成装置の改良に関する。
そして、前記ノズル内に設けられて、前記放電針が先端をノズル口側の第1の開口端から突出して挿入されると共に、内周壁と前記放電針との間に空気の流通路が形成された円筒部材と、前記ノズルの圧縮空気供給口から供給される圧縮空気を、前記円筒部材のノズル口と反対側の第2の開口端から前記円筒部材内に導入する圧縮空気導入手段とを備え、前記放電針と前記対向電極との間隔が、前記放電針と前記円筒部材との間隔よりも広く設定されていることを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記放電針が前記円筒部材に挿入され、前記圧縮空気導入手段により、前記円筒部材の第2の開口端に圧縮空気が供給されるため、前記円筒部材内を流通して前記第1の開口端からノズル口に向かって噴出される圧縮空気により、前記放電針の先端で発生する空気イオンをノズル口まで効率良く移送することができる。
そして、これにより、前記放電針の先端で発生した空気イオンのうち、ノズル口から噴出される空気イオンの割合を増加させることができる。そのため、前記放電針と前記対向電極との間隔を前記放電針と前記円筒部材との間隔よりも広く設定して、火花放電の発生防止やオゾンの生成量の減少を図り、これに伴って空気イオンの生成量が減少した場合であっても、ノズル口から噴出される空気イオンの量を確保することができる。
また、前記円筒部材の前記第1の開口端の周囲からノズル口の方向に、前記円筒部材の軸方向に沿った空気流を生じさせる周囲空気流生成手段を備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記周囲空気流生成手段により、前記円筒部材の周囲からノズル口の方向に、前記円筒部材の軸方向に沿った空気流を生じさせることにより、前記放電針の先端で発生した空気イオンがノズルの内壁に向かって拡散することが抑制される。そのため、前記放電針の先端で生成された空気イオンをさらに効率良くノズル口に向けて移送することができる。
また、前記圧縮空気導入手段として、前記円筒部材の前記第2の開口端及び前記ノズルの圧縮空気供給口と連通した空気室を備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記圧縮空気供給口から供給される圧縮空気を、前記空気室を介して前記第2の開口端から前記円筒部材内に集中的に供給することができ、前記圧縮空気導入手段を簡易な構成で実現することができる。
また、前記空気室と前記円筒部材の前記第2の開口端とが、前記空気室の仕切り壁を貫通した第1の貫通孔を介して連通し、前記周囲空気流生成手段として、前記空気室の仕切り壁の前記第1の貫通孔の周囲に、前記円筒部材の軸方向に沿って貫通した第2の貫通孔を備えたことを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記ノズルの圧縮空気供給口から前記空気室内に供給される圧縮空気の一部が、前記円筒部材の軸方向に沿って貫通された前記第2の貫通孔から噴出され、これにより、前記円筒部材の周囲からノズル口の方向に、前記円筒部材の軸方向に沿った空気流が生じる。そのため、前記第2の貫通孔を設けるという簡易な構成により前記周囲空気流生成手段を構成することができる。
また、前記円筒部材は、電気絶縁性の材料により形成されていることを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記円筒部材を導電性材料で形成した場合に生じ得る、前記放電針の先端で生成された空気イオンが、前記円筒部材との接触により電荷を失って消失することを防止することができる。
また、前記交流高圧電源は、高周波トランスにより生成した高周波の交流高電圧を前記放電針と前記対向電極との間に印加することを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記放電針と前記対向電極との間に高周波の交流高電圧を印加することにより、該交流高電圧を印加したときの前記放電針と前記対向電極間の交流インピーダンスを低下させて、前記放電針から前記対向電極への電流量を増加させることができる。そして、これにより、前記放電針の先端で発生する空気イオンの生成量を増加させることができる。
また、前記高周波トランスとして圧電トランスを用いることにより、巻線式のトランスを用いた場合に比べて前記交流高圧電源を小型化することができるため、ノズルと交流高圧電源の一体化を容易に実現することができる。
本発明の実施の形態について、図1〜図6を参照して説明する。図1は本発明のエアーノズル型イオン生成装置の全体構成図、図2は図1に示したエアーノズル型イオン生成装置の外観斜視図、図3は第1の実施形態におけるエアーノズル型イオン生成装置の縦断面図、図4は第2の実施形態におけるエアーノズル型イオン生成装置の縦断面図、図5は図4に示したエアーノズル型イオン生成装置のV−V線断面図、図6はエアーノズル型イオン生成装置に対する試験装置の構成図である。
図1を参照して、エアーノズル型イオン生成装置1(以下、イオン生成装置1という)は、ノズル本体14とノズルキャップ18とからなるノズルと、交流高圧電源4とからなり、交流高圧電源4の出力ケーブル4aがノズル本体14内に設けられた放電針2に接続され、戻りケーブル4bがノズルキャップ18の外周に配置された対向電極3に接続されている。また、ノズル本体14の空気供給管16と空気配管31を介して接続された圧縮空気供給装置30から、ノズル本体14に圧縮空気が供給される。
図2を参照して、イオン生成装置1は、ノズル本体14と、交流高圧電源4を収容した電源ケース15とを一体的に連結して構成されている。また、対向電極3は、ノズル本体14とノズルキャップ18により挟持され、放電針2と対向電極3間のコロナ放電により生成された空気イオンが圧縮空気と共にノズル口17から噴出される。
[第1の実施形態]図3を参照して、第1の実施形態について説明する。ノズル本体14とノズルキャップ18は、電気絶縁性の材料で形成されている。そして、ノズル本体14の空気通路13(13a,13b)の出口に、ノズル口17が先端に生成されたノズルキャップ18が螺着され、ノズルキャップ18とノズル本体14との間に対向電極3を挟持するようにしている。
ノズル本体14の空気通路13はその入口から出口まで直状で断面円形であるが、中途から出口までの出口寄りの空気通路13bは、入口寄りの空気通路13aよりも拡径されている。そして、入口寄りの空気通路13aの中心軸は、拡径された出口寄りの空気通路13bの中心軸の上方に位置している。
放電針2は、その軸が空気通路13b及びノズル先端部18の中心軸に一致し、且つ、その先端が対向電極3の中心に位置するように、金属製のソケット19を介してノズル本体14のネジ穴22に螺着されている。そのため、放電針2はその先端をノズル口17に向けて装着されている。
電源ケース15内に設けられた交流高圧電源4の出力ケーブル4aは、絶縁被覆20で覆われ、金属製の電極環21の環内に嵌入されて電極環21に半田付けされている。そして、出力ケーブル4aと電極環21は、電源ケース15側から放電針2の軸と直交する方向でノズル本体14の内部に挿入されている。このとき、電極環21の外周面が放電針2の後端及びソケット19に接触して電気的に導通する。
また、ノズル本体14の放電針2の先端付近と対向する部分の外側に、対向電極3が配置されている。そのため、放電針2と対向電極3が、電気絶縁性材料で形成されたノズルキャップ18を介して対向した状態となっている。そして、対向電極3は、交流高圧電源4の戻りケーブル4bと接続されて接地されている。
交流高圧電源4は、商用交流電源から直流電圧を生成する直流電源25と、直流電源25から出力される直流電圧の印加により高周波交流電圧を発生する発振回路26と、該高周波交流電圧を圧電セラミックスからなる圧電素子27により昇圧して高周波高電圧を出力する圧電トランス28とを備えている。このように、圧電トランス28を用いて昇圧回路を構成することにより、商用交流電源を巻線トランスにより直接的に昇圧する場合に比べて、交流高圧電源4の小型化及び軽量化を図ることができる。
また、ノズル本体14とノズルキャップ18のねじ込み部分に、電気絶縁性材料で形成された円筒部材50が嵌め込まれている。円筒部材50は、円板部50bと円筒部50aとからなり、円筒部50aの中心軸に合わせて放電針2が挿入されている。円板部50bは、空気通路13bを仕切り、円筒部50aと連通する第1の貫通孔51と、空気供給管16と連通する空気通路13aとの接続箇所以外が閉塞された空気室52を形成する。なお、円板部50bは、空気室52の仕切り壁を形成する。
この場合、空気供給管16から供給される圧縮空気は、空気通路13aを経由して空気室52内に流入し、第1の貫通孔51から円筒部50a内に供給される。そのため、空気供給管16から供給される圧縮空気の全てを円筒部50a内に供給することができる。そして、円筒部50aの内径は空気通路部13bの内径よりも小さいため、放電針2と対向電極3との間隔W1が、放電針2と円筒部50aとの間隔W2よりも広く設定される。
このように、放電針2と対向電極3との間隔W1をある程度広くとることで、放電針2の先端で生じる空気イオンの生成量を抑えて、空気イオンの生成に伴うオゾンの生成量を減少させることができる。また、放電針2と円筒部50aとの間隔W 2 を狭めることで、円筒部50aの内壁と放電針2との間に形成される通路を通過する圧縮空気の流通速度が高められ、円筒部材50の第1の開口端53からノズル口17に向かう空気の流れを生じさせて、空気イオンを効率良くノズル口17まで移送することができる。
そのため、放電針2の先端で生成される空気イオンのうち、ノズル口17から噴出される空気イオンの割合が増加し、放電針2と対向電極3との間隔W1を広くすることによる、空気イオンの生成量の減少分を補って空気イオンの供給量を確保することができる。
なお、放電針2の先端が円筒部材50の円筒部50aの内部に配置された場合は、円筒部材50が電気絶縁性材料で形成されていても、円筒部50aが対向電極として空気イオンを捕捉するので、放電針2の先端を円筒部材50の第1の開口端53から突出させて配置する必要がある。
また、放電針2と対向電極3との間に、電気絶縁性の材料で形成されたノズルキャップ18が介在しているため、コロナ放電により生成される正及び負の空気イオンとコロナ放電により副次的に生成されるオゾンが対向電極3に触れることがない。そのため、正及び負の空気イオンやオゾンとの接触による化学反応によって対向電極3が腐食することがなく、対向電極3の腐食により生じた塵がノズル口17から噴出されて、除電対象物及びその近傍を汚染することを防止することができる。
[第2の実施形態]次に、第2の実施形態について、図4及び図5を参照して説明する。なお、上述した第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。第2の実施の形態のイオン生成装置は、円筒部材50の円板部50bに形成された第1の貫通孔51の周囲に、円筒部50aの軸方向に沿って第2の貫通孔55が形成されている点のみが第1の実施形態と相違する。
図5を参照して、円筒部材50の円板部50bには、第1の貫通孔51よりも小径な4個の第2の貫通孔55(55a,55b,55c,55d)が、第1の貫通孔51の周囲の同心円上に等間隔で配設されている。
このように円筒部材50の円板部50bに第2の貫通孔55を設けた場合、図4を参照して、空気供給管16から空気室52に供給された圧縮空気は、第1の貫通孔51から円筒50a内に流入すると共に、第2の貫通孔55からノズルキャップ18内に流入する。そして、第2の貫通孔55は円筒部50の軸方向に沿って貫通して設けられているため、第2の貫通孔55から噴出される圧縮空気により、円筒部50aの開口端53からノズル口17に向けて噴出される空気イオンを含んだ空気流xと、ほぼ平行な空気流yが生じる。
この空気流yはノズルキャップ18の内壁に沿って流れるため、空気流yにより、空気イオンを含んだ空気流xがノズルキャップ18の内壁に向って拡散することが妨げられる。これにより、空気イオンがノズルキャップ18に接触して電荷を失うことを抑制して、放電針2の先端で発生した空気イオンを効率よくノズル口17へと移送することができる。
次に、以上説明したイオン生成装置1の除電特性について説明する。図6を参照して、本願発明者らは、帯電プレートモニタ40を用いてイオン生成装置1の除電効果を調べる試験を行なった。帯電プレートモニタ40は、絶縁部材43を介して本体41に取り付けられた150mm角の金属製プレート42(帯電体)を備えている。金属製プレート42は、除電すべき帯電体を模擬するものである。
また、帯電プレートモニタ40は、本体41の内部に、金属製プレート42の電位を測定する表面電位測定装置44と、金属製プレート42に電荷を付与する高電圧電源45と、金属製プレート42の電位の変化時間を測定するタイマ46とを備えている。
試験方法として、金属製プレート42の上面の距離Lを隔てた位置にイオン生成装置1を設置し、イオン生成装置1から噴出される正及び負の空気イオンを含んだ空気を、帯電プレートモニタ40の金属製プレート42に吹き当てる。このとき、吹き当てられる空気中の正及び負の空気イオンに偏りがあると、金属製プレート42に電荷が蓄積されて、表面電位測定装置44により検出される電圧の絶対値が大きくなる。そこで、この電圧(オフセット電圧という)を、イオンバランスの指標として測定する。
また、金属製プレート42を高電圧電源45により±1,000Vに帯電させた状態でイオン生成装置1から噴出される正及び負の空気イオンを含んだ空気を吹き当てて、静電気を中和したときに、金属製プレート42の電位が±100Vまで低下するまでに要する時間(減衰時間)を測定する。
上述した第2の実施形態によるイオン生成装置1及び上記背景技術で説明した図7及び図8に示した金属性のノズルキャップ102を備えた従来のイオン生成装置100に対して、上記減衰時間とオフセット電圧を測定した比較結果を以下の表1に示す。なお、イオン生成装置1のノズルキャップ18はABS樹脂製、従来のイオン生成装置100のノズルキャップ102はアルミ製であり、共に圧電セラミックスを用いた圧電トランスにより交流高電圧(周波数:68kHz、出力電圧2kV)を生成して、放電針と対向電極間に印加した。
また、両イオン生成装置共に、圧縮空気供給装置から供給される圧縮空気の圧力を0.1MPaとし、ノズル口から金属性プレート42までの距離Lを50mmとして、試験を行なった。
Figure 0004664090
上記表1に示した試験結果から、本発明のイオン生成装置1による場合には、減衰時間及びオフセット電圧について、従来のイオン生成装置100とほぼ同レベルの効果が得られ、実用上問題ないことがわかる。そして、その上で、本発明のイオン生成装置1による場合には、従来のイオン生成装置100よりもオゾン濃度が減少することが確認できた。
なお、本実施の形態では、本発明の圧縮空気導入手段として、円筒部材50の第2の開口端54及び空気通路13bと連通した空気室52を備えたが、他の構成により、例えば空気通路13bを直接円筒部材50の第2の開口端54に連通させる等の他の構成による圧縮空気導入手段を備えてもよい。
また、本実施の形態では、本発明の周囲空気流生成手段として、円筒部材50の円板部50bに設けられた第2の貫通孔55を備えたが、他の構成により、例えば空気通路13bから分岐させた空気配管を円筒部50aに沿って設ける等の構成による周囲空気流生成手段を備えてもよい。
また、本実施の形態では、高周波交流電圧を放電針2と対向電極3間に印加することで、電流がノズルを流れる際のインピーダンスを減少させたが、商用電源の周波数程度の交流電圧を印加する場合であっても本発明の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、本発明の高周波トランスとして圧電トランスを用いたが、高周波発振昇圧トランスを用いてもよい。この場合にも、高圧巻線部を小型にできるので、商用周波数の巻線トランスを用いる場合に比べて、交流高圧電源4を小型化することができる。
本発明のエアーノズル型イオン生成装置の全体構成図。 図1に示したエアーノズル型イオン生成装置の外観斜視図。 第1の実施形態におけるエアーノズル型イオン生成装置の縦断面図。 第2の実施形態におけるエアーノズル型イオン生成装置の縦断面図。 図4に示したエアーノズル型イオン生成装置のV−V線断面図。 エアーノズル型イオン生成装置に対する試験装置の構成図。 従来のエアーノズル型イオン生成装置の外観斜視図。 従来のエアーノズル型イオン生成装置の縦断面図。
符号の説明
1…エアーノズル型イオン生成装置、2…放電針、3…対向電極、4…交流高圧電源、4a…出力ケーブル、4b…戻りケーブル、13…空気通路、14…ノズル本体、16…空気供給管、18…ノズルキャップ、25…直流電源、26…発振回路、28…圧電トランス、50…円筒部材、51…第1の貫通孔、52…第1の空気室、53…第1の開口端、54…第2の開口端、55…第2の貫通孔

Claims (7)

  1. 圧縮空気が供給されるノズル内に先端をノズル口に向けて設けられた放電針と、該放電針と対向した対向電極と、該放電針と該対向電極との間に交流高電圧を印加する交流高圧電源とを有し、該交流高圧電源により該放電針と該対向電極との間に高電圧が印加されたときに生じるコロナ放電により生成される正及び負の空気イオンを、ノズル口から圧縮空気と共に噴出するエアーノズル型イオン生成装置において、
    前記ノズル内に設けられて、前記放電針が先端をノズル口側の第1の開口端から突出して挿入されると共に、内周壁と前記放電針との間に空気の流通路が形成された円筒部材と、
    前記ノズルの圧縮空気供給口から供給される圧縮空気を、前記円筒部材のノズル口と反対側の第2の開口端から前記円筒部材内に導入する圧縮空気導入手段とを備え、
    前記放電針と前記対向電極との間隔が、前記放電針と前記円筒部材との間隔よりも広く設定されていることを特徴とするエアーノズル型イオン生成装置。
  2. 前記円筒部材の前記第1の開口端の周囲からノズル口の方向に、前記円筒部材の軸方向に沿った空気流を生じさせる周囲空気流生成手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のエアーノズル型イオン生成装置。
  3. 前記圧縮空気導入手段として、前記円筒部材の前記第2の開口端及び前記ノズルの圧縮空気供給口と連通した空気室を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエアーノズル型イオン生成装置。
  4. 前記空気室と前記円筒部材の前記第2の開口端とが、前記空気室の仕切り壁を貫通した第1の貫通孔を介して連通し、
    前記周囲空気流生成手段として、前記空気室の仕切り壁の前記第1の貫通孔の周囲に、前記円筒部材の軸方向に沿って貫通した第2の貫通孔を備えたことを特徴とする請求項3記載のエアーノズル型イオン生成装置。
  5. 前記円筒部材は、電気絶縁性の材料により形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項記載のエアーノズル型イオン生成装置。
  6. 前記交流高圧電源は、高周波トランスにより生成した高周波の交流高電圧を前記放電針と前記対向電極との間に印加することを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか1項記載のエアーノズル型イオン生成装置。
  7. 前記高周波トランスが圧電トランスであることを特徴とする請求項6記載のエアーノズル型イオン生成装置。
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