JP2004311158A - マイナスイオン発生器 - Google Patents

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久也 栗林
Takashi Akai
隆志 赤井
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Abstract

【課題】マイナスイオン発生器において、簡単な構成により、低消費電力の直流電源駆動を可能とする。
【解決手段】マイナスイオン発生器の高電圧発生回路20において、直流電源Eを動作源とした発振回路MVの出力によりトランジスタQ1,Q2をスイッチングしてパルストランスPTの1次側電流が断続される。2次側コイルN2に発生した高電圧が倍電圧整流回路7により電圧増幅され、その負電圧を印加した負放電電極2先端にコロナ放電が発生してマイナスイオンが生成される。倍電圧整流回路7を経た電圧波形は、マイナスパルスに続いて減衰する負の脈流出力となる。1次側コイルN1に直列に挿入した順方向ダイオードD1で発振回路MVへの高電圧ノイズを抑え、ノイズによりパルス休止期間中に流れる無駄な消費電流を抑えて低消費電力とし、電池駆動における電源長寿命化が図られる。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイナスイオンを発生するマイナスイオン発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、環境改善のために空間にイオンを放出するイオン発生器が知られている。イオン発生方式として少なくとも5kV以上の直流高電圧やパルス高電圧を放電針に印加するものがあり、この方式では高電圧のため、ほこり付着や安全性の問題がある。この問題点を解消するものとして、比較的実行値の小さな交流電圧の印加により、正イオン及び負イオンの両方を発生させるため、対極電極は設けずに、針状電極に実効値1.5kV〜3.0kVの範囲の交流を印可してイオンを発生するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、負イオン(マイナスイオン)が人体に対して良い効果をもたらすことから、マイナスイオンのみを発生させるとともに、装置全体の小型化を図るため、高周波トランスの2次側に倍電圧整流回路を備えたマイナスイオン発生装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−319471号公報
【特許文献2】
特開平07−153549号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許文献1や特許文献2に示されるようなイオン発生器は、例えば、灯芯式石油ストーブなどの可搬式器具に電池を駆動電源とするマイナスイオン発生器を備える場合、効率良くマイナスイオンを発生させて低い消費電流で電池を長持ちさせる、ということが考慮されていない。
【0006】
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡単な構成により、直流電源駆動による低消費電力のマイナスイオン発生器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を達成するために、請求項1の発明は、発振回路と、この発振回路のパルス出力によりスイッチングされるスイッチング素子と、このスイッチング素子により1次側コイルに流れる電流が制御され2次側に高電圧パルスを出力するパルストランスと、このパルストランスの1次側コイルに並列に接続されたコンデンサと、パルストランスの2次側に得られる高電圧パルスを整流する整流回路と、この整流回路により整流された負の高電圧を印加する負放電電極と、を備えたマイナスイオン発生器において、発振回路及びパルストランスの駆動電源が直流電源であり、パルストランスの1次側コイルに直列にダイオードを順方向に挿入したものである。
【0008】
上記構成においては、駆動電源として直流電源を用いるので、電池を用いることができ、可搬性に優れたマイナスイオン発生器が得られる。また、パルストランスの1次側コイルに直列にダイオードを順方向に挿入したので、低電圧回路である発振回路への2次側コイル出力からの高電圧ノイズの影響を抑えることができる。これにより、パルスの休止期間中にノイズのために不規則なON/OFFが発生して流れる無駄な消費電流を抑えることができ、電池駆動における電源の長寿命化が図られる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載のイオン発生器において、整流回路は、パルストランスの2次側の交流電圧を整流して増幅する倍電圧整流回路である。
【0010】
上記構成においては、パルストランスの2次側の整流回路として倍電圧整流回路を用いるので、マイナスイオンを発生させるための直流マイナス電圧が容易に得られる。また、倍電圧整流回路により出力電圧波形がマイナスイオン発生に適した脈流出力(減衰出力)となり、その脈流出力は前記の1次側コイルに直列に挿入した順方向ダイオードによりノイズのない波形であり、この脈流出力によって、例えば60Hz程度の低周波数の発振周波数であっても効率良くマイナスイオンを発生することができる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のイオン発生器において、発光ダイオード及び電源電圧低下検知回路をさらに備え、前記直流電源が動作中であってその電圧が所定電圧より高い場合は前記発光ダイオードが点灯し、その電圧が所定電圧より低い場合は前記発光ダイオードが消灯するものである。
【0012】
上記構成においては、発光ダイオード及び電源電圧低下検知回路を備え、直流電源が動作中には発光ダイオードを点灯し、直流電源の電圧が下がった場合には消灯するようにしたので、マイナスイオンが発生中であることを点灯で認識できるとともに、電池交換時期を消灯により知ることができ、マイナスイオン発生器の利便性を増すことができる。
【0013】
請求項4の発明は、請求項2乃至請求項3のいずれかに記載のイオン発生器において、パルストランスは、2次側コイルが細長円筒形状の内側ボビンに斜行巻きされ、1次側コイルが内側ボビンと同軸の外側ボビンに巻かれ、両コイルの巻かれた円筒軸方向長さ領域が略一致したコアレストランスである。
【0014】
上記構成においては、内側ボビンに斜行巻きした高電圧用の2次側コイルを巻き、外側ボビンに1次側コイルを巻いたコアレストランスを用いるので、コイルのインダクタンスを小さく抑えて減衰周波数を高くでき、倍電圧回路において効率良く高電圧に変換することができる。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のイオン発生器において、負放電電極は、頂角が15度以下の尖頭を有する三角形状を複数配列した、厚さが0.1mm〜1.0mmの鋸歯状電極である。
【0016】
上記構成においては、厚さが0.1mm〜1.0mmの鋸歯状電極の尖頭を負放電電極とするので、効率良くマイナスイオンを発生でき、またプレス加工により一体構造の電極を容易に安価に形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のマイナスイオン発生器について、図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るマイナスイオン発生器を構成する高電圧発生回路を示す。この高電圧発生回路10は、電池からなる直流電源Eを動作源とし、例えば非安定マルチバイブレータからなる発振回路MVと、その出力によりスイッチング動作されるスイッチング用トランジスタQ1,Q2と、トランジスタQ2のスイッチング動作により高電圧を発生するパルストランスPTとを備えている。パルストランスPTの1次側コイルN1に並列にコンデンサC2が接続され、2次側コイルN2の両端には整流及び平滑するためのダイオードD0及びコンデンサC0が接続されている。ダイオードD0のアノード側は、コンデンサC0を介してグランドGNDに接続されるとともに、負放電電極2に接続されている。さらに、パルストランスPTの1次側コイルN1の正電源側に、ダイオードD1が電源に対し順方向となるように挿入されている。なお、DC電源にはスイッチSWを介して平滑用のコンデンサC1が並列接続されている。
【0018】
このような高電圧発生回路10において、スイッチSWを投入すると、コンデンサC1が充電されるとともに、発振回路MVが作動し、発振回路MVの発振周期に従い、トランジスタQ2がオン・オフし、パルストランスPTの1次側電流が断続されることで、コンデンサC2とパルストランスPTの1次側コイルN1とから成る閉回路に変動電流が発生する。この変動電流により、パルストランスPTの2次側コイルN2の両端に高電圧が発生し、負放電電極2とグランドGND間にコロナ放電が発生し、その放電により負放電電極2周辺の雰囲気ガスがイオン化されてマイナスイオンが生成される。
【0019】
上述の高電圧発生回路10におけるダイオードD1の作用について説明する。図2(a)は高電圧発生回路10の出力電圧を評価するための高電圧発生回路11を示し、図2(b)は比較測定のための高電圧発生回路12を示す。高電圧発生回路11、12は、ともに高電圧発生回路10におけるパルストランスPTの2次側コイルN2の一端がグランドGNDに接続され、他端である点P1,P2が開放された回路になっており、高電圧発生回路12ではさらにダイオードD1が除かれた回路になっている。
【0020】
上記の高電圧発生回路11,12において、スイッチSWを投入すると、大きさが略一定の正のパルス電位がトランジスタQ1のコレクタに周期的に現れる。そのパルス電位が、オフ又は低電位である間はトランジスタQ1,Q2がカットオフとなり、高電位となる間はトランジスタQ1,Q2が導通する。そして、パルストランスPTの1次側コイルN1には、トランジスタQ2の導通とともに立ち上り、トランジスタQ2のカットオフとともに立ち下がる電流が発振回路MVの発振周波数と同じ周期で流れる。また、トランジスタQ2の導通とともにコンデンサC2に電荷が蓄積される。
【0021】
このように、発振回路MVにより、トランジスタQ1,Q2を介してパルストランスPTの1次側電流が断続される。トランジスタQ2を通過して流れている1次側コイルの電流が、トランジスタQ2のカットオフにより遮断されると、コンデンサC2に蓄積されていた電荷と1次側コイルN1の逆起電力により、コンデンサC2とダイオードD1と1次側コイルN1とからなる閉回路に大電流が流れ、この電流により1次側コイルN1の両端には高い電圧が発生し、そのため、2次側コイルN2の両端には、コイルの巻線比(例えば、N1:N2=1:100)に従い、さらに高い電圧が出力される。
【0022】
2次側コイルN2の開放端である点P1,P2に現れる電圧について説明する。図3は図2(a)の高電圧発生回路11の点P1における電圧波形を示し、図4は図2(b)の高電圧発生回路12の点P2における電圧波形を示す。なお、前述の図1に示す高電圧発生回路10における電極2に発生する電圧は、図3に示す電圧波形をダイオードD0で整流してコンデンサC0で平滑した波形となる。
【0023】
図3と図4の両図において、発振回路MVの周期Tを隔てて表れる高電圧ピークaが観測されるが、隣り合うピークaの間の様子は、両図で異なっている。パルストランスPTの1次側コイルN1に並列接続されたダイオードD1を有する場合、図3に示されるように、隣り合うピークa間の殆どの範囲において、点P1の電位はゼロVである。これに対し、パルストランスPTの1次側コイルN1にダイオードD1がない場合、図4に示されるように、測定された点P2の電位の全域に亘って、振動する一定強度のノイズbが観測される。
【0024】
パルストランスPTの2次側コイルN2の点P1,P2に表れる電圧は、両方の場合において、2次側コイルN2に発生する逆起電力により正負に振動する電圧となる。しかしながら、パルストランスPTの1次側コイルN1を流れる電流は、ダイオードD1が存在する場合、一方向だけの電流に制限されるのに対し、ダイオードD1が存在しない場合、正負に振動する両方向の電流が流れる。そこで、ダイオードD1が存在しない場合、2次側コイルN2における振動電圧が1次側コイルN1、さらに発振回路MVの動作に影響して、上記の様なノイズbが発生すると考えられる。このようなノイズbの発生はエネルギを浪費することになる。
【0025】
他方、パルストランスの1次側コイルN1に直列にダイオードD1を順方向に挿入した場合、低電圧回路である発振回路MVへの2次側コイルN2出力からの高電圧ノイズの影響を抑えることができ、ノイズのために不規則なON/OFFが発生してパルスの休止期間中に流れることがなく、無駄な消費電流を抑えて電池駆動における電源の長寿命化を図ることができる。
【0026】
次に、上述の高電圧発生回路10,11,12において用いられパルストランスPTについて説明する。図5はパルストランスPTの中心軸を通る横断面を示す。パルストランスPTは、2次側コイルN2を細長円筒形状の内側ボビン13に巻き、1次側コイルN1を前記内側ボビン13と同軸の外側ボビン16に巻いて構成される。両コイルN1,N2の巻かれた円筒軸方向長さ領域が略一致している。また、このトランスはコアレス(空芯)トランスである。2次側コイルN2の巻き線の両端には高電圧が発生するので絶縁破壊を避けるために、2次側コイルN2を点Pから巻き始めて点Qで巻き終わる場合、矢印14、15で示すように斜め向きに前進・後退しながら巻く、いわゆる斜向巻きによってコイルが形成される。
【0027】
このパルストランスPTとソレノイドコアとの関係について説明する。図6は上記のコアレスパルストランスPTを用いた前出の図2(a)の回路の点P1における電圧波形を示し、図7は同回路のパルストランスにソレノイドコアとしてフェライトコアを挿入した場合の点P1における電圧波形を示す。コアなしの場合の電圧波形(図6)は、コア有りの場合(図7)に比べて、電圧パルスの振幅が若干小さく、振動の高周波成分が多くなっていることが分かる。このことは、内側に2次側コイルを巻き、外側に1次側コイルを巻いたこと、及びコアレストランスを用いてコイルのインダクタンスを小さく抑えたことによる。このように減衰周波数を高くできるので、後述する倍電圧整流回路と組み合わせた場合において、効率良く高電圧に変換することができ、電池駆動における電源の長寿命化を図ることができる。
【0028】
次に、本発明の実施形態に係る他のマイナスイオン発生器の構成について説明する。図8はパルストランスPTの2次側に倍電圧整流回路を備えた高電圧発生回路20を示す。パルストランスPTの2次側コイルN2には倍電圧整流回路7が接続されている。いわゆる倍電圧整流回路によると、例えばダイオードD2〜D5とコンデンサC3〜C6とを直列に積み重ねるように接続して、積み重ねた段数だけパルストランスPTの2次電圧の倍数の高圧直流電圧が得られる。
【0029】
上述の構成における負放電電極2の電圧波形について説明する。図9は電圧波形の測定結果を示し、図10は同図の時間軸を拡大した電圧波形を示す。負放電電極2における電圧波形は、全体が負の値(図9の場合−0.35kV以下)を示し、マイナスパルスc(−0.8kV付近に至る)に続いて緩やかに絶対値が減衰する減衰波形dからなる繰り返し波形である。このような倍電圧整流回路7による出力電圧波形は、マイナスイオン発生に適した脈流出力(減衰出力)であり、また、この脈流出力は1次側コイルN1に直列に挿入した前述の順方向ダイオードD1の作用によりノイズのない波形となっている。この脈流出力によって、図9に示すような、例えば60Hz程度の低周波数の発振周波数であっても効率良くマイナスイオンを発生できることが確認されている。
【0030】
次に、本発明の実施形態に係るさらに他のマイナスイオン発生器の構成について説明する。図11は電源電圧低下認識回路8を備えた高電圧発生回路30を示す。電源電圧低下認識回路8は、直流電源Eが電池であり、スイッチSWがオンとなって直流電源Eが動作中の場合、その電圧が所定電圧より高いときは発光ダイオードD6が点灯し、その電圧が所定電圧より低いときは発光ダイオードD6が消灯して、ユーザに電池の交換を認識させるものである。
【0031】
電源電圧低下認識回路8は、抵抗R4,R5とツエナダイオードZDで構成される電源電圧低下検知回路、及び発光ダイオードD6からなる。直流電源Eの電圧がツェナーダイオードZDと抵抗R4,R5で分圧され、抵抗R5の両端の電圧の大小によって発光ダイオードD6の点灯/消灯が行われる。このように、直流電源Eが所定電圧以上の電圧で動作中には発光ダイオードD6を点灯し、直流電源Eの電圧が所定電圧より下がった場合には消灯するようにしたので、ユーザはマイナスイオンが発生中であることを点灯で認識でき、また電池交換時期を消灯により知ることができて、マイナスイオン発生器の利便性が増す。
【0032】
次に、マイナスイオン発生器の具体的な外観構造を説明する。図12(a)(b)は上述の例えば高電圧発生回路20を含むマイナスイオン発生器を示す。マイナスイオン発生器の直流電源は、例えば乾電池からなり、図12(b)に示される回路ボックス5の電池室51に納められ、その電力は電極53,配線31〜33、及びスイッチSWを介して回路基板6へと導入される。
【0033】
回路基板6は回路基板室52に納められ、基板6の上面及び下面には前述した各種の回路が形成されている。形成された回路及び関連する素子は発振回路、発振回路のパルス出力によりスイッチングされるスイッチング素子、このスイッチング素子により1次側コイルに流れる電流が制御され2次側に高電圧パルスを出力するパルストランスPT、このパルストランスPTの1次側コイルに並列に接続されたコンデンサ、パルストランスPTの2次側に得られる高電圧パルスを整流する倍電圧整流回路、パルストランスの1次側コイルに直列に挿入したダイオード、電源電圧低下検知回路などである。
【0034】
倍電圧整流回路により整流された負の高電圧は高圧ケーブル35によって負放電電極2に導入される。負放電電極2は、図12(a)に示されるように絶縁体からなるケース3,4に納められて所定の位置に設置される(後述)。また、電池交換時期を消灯により知らせる発光ダイオードD6は、前面ケース4の挿入筒42に納められ、直流電源の負電極側は、配線34によってマイナスイオン発生器を納める筐体からなるグランドGNDに接地される。
【0035】
負放電電極2、及びマイナスイオンの発生について説明する。図13(a)はケースに納められた負放電電極を示し、図13(b)は負放電電極の尖塔部を示す。負放電電極2は、頂角θが15度以下の尖頭21を有する三角形状を複数、例えば3つ、鋸歯状に配列した電極である。その厚さは0.1mm〜1.0mmであり、例えば、プレス加工により尖頭21及びタブ端子形状の電源接続部とを含めて一体構造の電極として形成することができる。負放電電極2を納めた絶縁体ケース3,4の前面ケース4には多数の開口41が有り、この開口41に尖頭21を向けて負放電電極2が固定されている。また、絶縁体ケース3,4は、グランドGND電位である筐体の構造物101により周囲を囲まれている。このような状態で、負放電電極2に高圧ケーブル35をコネクタ36を介して接続し、高電圧パルスを印加すると、尖頭21の先端に集中した電界によりコロナ放電(電子放出)が起こり、周囲雰囲気ガスがマイナスイオン化される。
【0036】
本発明のマイナスイオン発生器の適用例について説明する。図14は上述のいずれかのマイナスイオン発生器を灯芯型石油ストーブ100に組み込んだ状態を示す。灯芯型石油ストーブ100の下部に回路ボックス5を設置し、負放電電極を納めた絶縁体ケース4の開口41を前方に向けて、灯芯型石油ストーブ100の前面設置する。また、ストーブ100の点火と連動してスイッチSWがONされるようにする。これにより、灯芯型石油ストーブ100の運転中にマイナスイオンがストーブ100の前方に放出され、マイナスイオン発生器の動作状態が発光ダイオード点灯表示部43の表示で確認される。
【0037】
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。本発明のマイナスイオン発生器は、上述の灯芯型石油ストーブに限らず、空気調和機、除湿器、加湿器、電気/ガスヒータなどに設置して用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るマイナスイオン発生器の構成を示す高電圧発生回路の図。
【図2】(a)は同マイナスイオン発生器の高電圧発生回路における出力電圧を評価測定するための回路の図、(b)は比較測定のための回路の図。
【図3】図2(a)の回路による出力電圧波形図。
【図4】図2(b)の回路による出力電圧波形図。
【図5】本発明の実施形態に係るマイナスイオン発生器に用いられるパルストランスの断面図。
【図6】図2(a)の回路による出力電圧波形図。
【図7】図2(a)の回路にコアを有するパルストランスを用いた場合の出力電圧波形図。
【図8】本発明の実施形態に係る他のマイナスイオン発生器の構成を示す高電圧発生回路の図。
【図9】同上回路による出力電圧波形図。
【図10】図9に示した出力電圧波形図の時間軸を拡大して示した出力電圧波形図。
【図11】本発明の実施形態に係るさらに他のマイナスイオン発生器の構成を示す高電圧発生回路の図。
【図12】(a)は本発明の実施形態に係るいずれかのマイナスイオン発生器の負放電電極部分の分解斜視図、(b)は同電源と回路部分の分解斜視図。
【図13】(a)は同上いずれかのマイナスイオン発生器の負放電電極組込状態断面図、(b)は同負放電電極の尖塔部拡大外形図。
【図14】同上いずれかのマイナスイオン発生器を灯芯型石油ストーブに組み込んだ状態の外観斜視図。
【符号の説明】
2 負放電電極
7 倍電圧整流回路
10,20,30 高電圧発生回路
13 内側ボビン
16 外側ボビン
21 尖頭
C1,C2 コンデンサ
D1 ダイオード
D6 発光ダイオード
E 電源
MV 発振回路
N1 1次側コイル
N2 2次側コイル
PT パルストランス
Q1,Q2 スイッチング素子

Claims (5)

  1. 発振回路と、この発振回路のパルス出力によりスイッチングされるスイッチング素子と、このスイッチング素子により1次側コイルに流れる電流が制御され2次側に高電圧パルスを出力するパルストランスと、このパルストランスの1次側コイルに並列に接続されたコンデンサと、前記パルストランスの2次側に得られる高電圧パルスを整流する整流回路と、この整流回路により整流された負の高電圧を印加する負放電電極と、を備えたマイナスイオン発生器において、
    前記発振回路及びパルストランスの駆動電源が直流電源であり、
    前記パルストランスの1次側コイルに直列にダイオードを順方向に挿入したことを特徴とするイオン発生器用の高電圧発生回路。
  2. 前記整流回路は、パルストランスの2次側の交流電圧を整流して増幅する倍電圧整流回路であることを特徴とする請求項1に記載のイオン発生器。
  3. 発光ダイオード及び電源電圧低下検知回路をさらに備え、前記直流電源が動作中であってその電圧が所定電圧より高い場合は前記発光ダイオードが点灯し、その電圧が所定電圧より低い場合は前記発光ダイオードが消灯することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のイオン発生器。
  4. 前記パルストランスは、2次側コイルが細長円筒形状の内側ボビンに斜行巻きされ、1次側コイルが前記内側ボビンと同軸の外側ボビンに巻かれ、両コイルの巻かれた円筒軸方向長さ領域が略一致したコアレストランスであることを特徴とする請求項2乃至請求項3のいずれかに記載のイオン発生器。
  5. 前記負放電電極は、頂角が15度以下の尖頭を有する三角形状を複数配列した、厚さが0.1mm〜1.0mmの鋸歯状電極であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のイオン発生器。
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