JP2014075233A - 高電圧出力装置、イオン発生装置および電子機器 - Google Patents

高電圧出力装置、イオン発生装置および電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2014075233A
JP2014075233A JP2012221331A JP2012221331A JP2014075233A JP 2014075233 A JP2014075233 A JP 2014075233A JP 2012221331 A JP2012221331 A JP 2012221331A JP 2012221331 A JP2012221331 A JP 2012221331A JP 2014075233 A JP2014075233 A JP 2014075233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
switching element
control signal
output voltage
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012221331A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Kanamori
淳 金森
Toshiya Fujiyama
利也 藤山
Yoshikatsu Ryu
良勝 劉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2012221331A priority Critical patent/JP2014075233A/ja
Publication of JP2014075233A publication Critical patent/JP2014075233A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

【課題】入力電圧等のばらつきにかかわらず、所望の電圧を得ることが可能な高電圧出力装置を提供する。
【解決手段】イオン発生装置(100)は、トランス(102)と、入力電圧の1次側コイルへの入力をオンオフするスイッチング素子(106)と、2次側コイルの出力電圧を検出する検出器(104)と、検出器(104)の検出結果に基づいてスイッチング素子(106)のオンオフを制御する制御回路(105)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、トランスを用いて高電圧を取り出す高電圧出力装置、およびこれを用いたイオン発生装置に関する。またかかるイオン発生装置を用いた電子機器等に関する。
イオン発生装置は、健康改善や大気中の雑菌の排除、消臭、肌の保湿などの用途のために、大気中にマイナスイオン、プラスイオン、またその両方を発生するものが開発されている。そのようなイオン発生装置は、空気清浄機、エアーコンディショナ、加湿器または冷蔵庫など、多様な機器に搭載されている。更に、携帯できる小型なものや卓上タイプ、自動車向けなどのイオン発生装置などもある。
上記の様々な用途のため、必要なイオン発生装置に求められる機能も一様ではない。例えば、リビングにおける空気清浄機に搭載されるイオン発生装置では、高いイオン濃度でより高い効果が求められる。また、別の例として、自動車、携帯機器向けの用途で使用されるイオン発生装置では、電池で動作する必要があるが、ある程度限られた空間でしかイオンの放射をする必要がない。この場合、イオン濃度の高さよりも電池による駆動時間の長さ(実使用条件で1週間など)やサイズの縮小が求められる。すなわち、比較的長時間の使用に耐え得るように、電池の消耗をできるだけ抑制することが求められる。上記のように、それぞれの要求に応えるために種々の技術が提案されている。
図14は、従来のイオン発生装置200の要部を示すブロック図である。イオン発生装置200は、入力電源201、トランス202、イオン発生器203、制御回路205およびスイッチング素子206を備えている。
このイオン発生装置200において、イオン発生のための高電圧が、トランス202の2次側コイルに生成されるまでの過程は概ね以下のとおりである。
入力電源201はトランス202の1次側コイルに接続されている。スイッチング素子206は、制御回路205に接続されている。スイッチング素子206は、制御回路205からスイッチングパルスの制御信号が入力されると、入力された制御信号のパルス幅とパルス間インターバルに対応して、入力電源201の電圧のトランス202の1次側コイルへの入力をオンオフする。これに応じて、トランス202の2次側コイルには、トランス202の1次側コイルの電圧に対して、電磁誘導の原理により、昇圧された高電圧が生成される。
イオン発生装置200と同様の構成は、例えば特許文献1に開示されている。
イオン発生装置の別の構成例を図15の(a)および(b)に示す。図15の(a)および(b)は、イオン発生器203の一端をGND電位に接続した構成である。具体的には図15の(a)に示すイオン発生装置200aでは、イオン発生器203の一端がGND電位に接続され、トランス202の2次側コイルの一端が入力電源201に接続されている。図15の(b)に示すイオン発生装置200bでは、イオン発生器203の一端がGND電位に接続され、トランス202の2次側コイルの一端もGND電位に接続されている。これらのイオン発生装置200a・200bのイオン発生原理は、図14に示すイオン発生装置200のイオン発生原理と同じである。
また、スイッチング素子206に入力される制御信号は、制御回路205において、入力電源201のパルス間インターバルに対してパルス幅が短くなるように生成される。これにより、イオン発生頻度を設定することで入力電源201を構成する電池の消耗を抑制している。
特開2006−179363号公報(2006年7月6日公開)
しかしながら、特許文献1では、単4乾電池2本にて1週間以上の持続放電を可能としながら、イオン発生電極の先端から20cm離れた位置にて1万個/cm以上10万個/cm以下、更に小形化の観点からは、5万個/cm以下のイオン発生量が得られると記載されている。このようなイオン発生量とするため、制御信号となるスイッチングパルス信号をトランスにより直接昇圧して、イオン発生用の高電圧を発生させている。よって、トランスによる昇圧以前の電圧が低く、トランスの昇圧比、すなわち巻数比を上げてイオン発生のための放電電圧を高くすることに対して制限を受ける。
また、特許文献1では、電池の消耗を抑制することで、連続稼働時間を延ばすことができることが記載されているものの、それに起因してイオン発生量が少ないことから、イオン発生装置と使用者との距離がある程度離れる場合の使用形態に対応できないという課題がある。これは、特許文献1の場合、イオン発生装置を使用者の身体に近接させて使用する形態を想定して、小型化に対応するためのものであり、トランスが大型化することによる装置自体の大型化に対応したものでないことにも起因する。
さらに、イオン発生装置を机上に置く使用形態を考慮した場合は、イオン発生器からの距離が60〜80cmの距離で、上記した程度のイオン発生量が求められ、また、イオン発生量に強弱をもたせるために、イオン発生頻度を広範囲に変更可能とすることも求められるが、このような使用にも対応できないという問題がある。
上記問題の解決するためには、低消費電力で高いイオン発生量を得ることが必要となる。特許文献1において、低消費電力で高いイオン発生量を得るには、スイッチング素子の制御信号のパルス幅が、トランスの2次側コイルの出力電圧の周期Tの約T/4〜T/2であることが望まれる。なぜならば、T/4以下ではスイッング素子オンのときの2次側コイルの出力電圧が最大になっておらず、十分にイオンが発生する電圧に達しない可能性あり、また、T/2を超えると、トランスに蓄えられるエネルギが減少し始めるため好ましくないからである。
しかし、トランスの2次側コイルの出力電圧は、トランスのインダクタ成分、イオン発生器の静電気容量成分などによって大きく影響される。一方、トランスのインダクタ成分、イオン発生器の静電気容量成分などはばらつきが多く、よって、制御信号のパルス幅を設定し難いという問題点があった。
また、上記問題の解決策として、イオンの発生量が適切であることも必要となる。多くのイオンを発生している状態は、2次側コイルの出力電圧が高くなっている状態でもある。携帯用途など電池駆動の機器を考慮すると、2次側コイルの出力電圧の余分な上昇は、電池の寿命が短くなるため不適切だからである。イオン発生量を適切な量にするためにも、2次側コイルの出力電圧を適切な値とする必要がある。よって、イオンの発生量も調整し難いという問題点があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、入力電圧等のばらつきにかかわらず、所望の電圧を得ることが可能な高電圧出力装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る高電圧出力装置は、1次側コイルへの入力電圧を増幅して、2次側コイルから増幅された電圧を出力するトランスと、前記入力電圧の前記1次側コイルへの入力をオンオフするスイッチング素子と、前記スイッチング素子のオンオフを制御する制御部とを備える高電圧出力装置であって、前記2次側コイルの出力電圧を検出する検出部をさらに備え、前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて前記スイッチング素子のオンオフを制御することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、入力電圧等のばらつきにかかわらず、所望の電圧を得ることが可能な高電圧出力装置を提供できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るイオン発生装置の構成を示すブロック図である。 上記イオン発生装置の具体的な構成例を示すブロック図である。 上記イオン発生装置の他の具体的な構成例を示すブロック図である。 (a)および(b)は、従来のイオン発生装置における制御回路の制御信号の波形と、トランスの2次側コイルの出力電圧波形との関係を示すタイミング図である。 (a)および(b)は、本発明の一実施形態に係るイオン発生装置の制御回路の制御信号の波形と、トランスの2次側コイルの出力電圧波形との関係を示すタイミング図である。 本発明の一実施形態に係るイオン発生装置の制御回路の制御信号の波形と、トランスの1次側コイルへの入力電流波形と、トランスの2次側コイルの出力電圧波形との関係を示すタイミング図である。 本発明の他の実施形態に係る制御回路の構成を示す回路図である。 上記制御回路の変形例を示す回路図である。 図8に示す制御回路の制御信号の波形と、検出器の検出電圧波形と、遅延回路の出力信号波形との関係を示すタイミング図である。 上記制御回路の他の変形例を示す回路図である。 図10に示す制御回路の制御信号の波形と、検出器の検出電圧波形と、微分回路の出力電圧波形との関係を示すタイミング図である。 上記制御回路のさらに他の変形例を示す回路図である。 図12に示す制御回路の制御信号の波形と、検出器の検出電圧波形と、微分回路の出力電圧波形と、放電検知回路の出力信号波形との関係を示すタイミング図である。 従来のイオン発生装置の構成を示すブロック図である。 (a)は、従来の他のイオン発生装置の構成を示すブロック図であり、(b)は、従来のさらに他のイオン発生装置の構成を示すブロック図である。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図6を参照して説明する。
<イオン発生装置100の構成>
図1は、本実施形態に係るイオン発生装置100の構成を示すブロック図である。イオン発生装置100は、入力電源101、トランス102、イオン発生器(イオン発生素子)103、検出器(検出部)104、制御回路(制御部)105およびスイッチング素子106を備えている。トランス102、検出器104、制御回路105およびスイッチング素子106は、本実施形態に係る高電圧出力装置を構成する。
入力電源101は、電池などの直流電源である。電池には乾電池や2次電池などが使用可能である。また、入力電源101とトランス102との間にコンバーターを設けることで、入力電源101として商用交流電源を用いることも可能である。
トランス102は、1次側コイルの一端が入力電源101に接続され、2次側コイルの両端がイオン発生器103に接続されている。これにより、入力電源101からの1次側コイルに入力された電圧が増幅され、増幅された電圧(減衰振動電圧)が2次側コイルからイオン発生器103に出力される。イオン発生器103は、トランス102から光電圧が印加されることによりイオンを発生する。
スイッチング素子106は、トランス102の1次側コイルの他端と接地電位(GND)との間に設けられており、入力電源101からの1次側コイルへの電圧の入力をオンオフする。
検出器104は、従来のイオン発生装置には設けられていない新規な構成である。検出器104は、トランス102の2次側コイルの出力電圧を検出して、その検出結果を制御回路105に出力する。
制御回路105は、スイッチング素子106の制御端子に接続されており、スイッチング素子106のオンオフを制御する。より具体的には、制御回路105は、検出器104から入力された上記の検出結果に基づいて、スイッチング素子106の制御端子に制御信号を出力することにより、スイッチング素子106のオンオフを制御する。
<イオン発生装置100の動作>
次に、図1を参照してイオン発生装置100の動作について説明する。スイッチング素子106がオンすると、入力電源101からの電圧が、トランス102の1次側コイルに入力され、トランス102の2次側コイルには、1次側コイルと2次側コイルとの巻数比に基づいた高電圧(減衰振動電圧)が発生する。そしてこの高電圧が2次側コイルから出力されてイオン発生器103に印加され、イオン発生器103の電極からイオンが発生する。
また、スイッチング素子106は制御回路105によってオフされると、トランス102に蓄えられているエネルギにより、引き続き2次側コイルに高電圧が発生する。これにより、イオン発生器103は継続してイオンを発生する。
制御回路105は、検出器104から入力された上記の検出結果に基づいて、スイッチング素子106のオンオフを制御する。すなわち、イオン発生装置100では、2次側コイルの出力電圧に基づいて、スイッチング素子106がオンオフ制御される。なお、スイッチング素子106のオンオフ制御の具体例は、後述する。
<検出器の具体例1>
図2は、イオン発生装置100の具体例に係るイオン発生装置100aの構成を示すブロック図である。イオン発生装置100aは、トランス102の2次側コイルの出力電圧を検出する検出器として、検出器104aを備えている。検出器104aは、2つの分圧抵抗107a・107bを備えている。分圧抵抗107a・107bは、2次側コイルの両端の高電位側と低電位側(CND)との間に直列に接続されており、検出器104aは、分圧抵抗107a・107bによって分圧された電圧(分圧出力電圧)を、制御回路105に出力する。
2次側コイルの出力電圧は2kV〜8kVであるが、分圧抵抗107a・107bを設けることにより、制御回路105は、分圧された低電圧に基づいて、スイッチング素子106を制御することができる。
<検出器の具体例2>
図3は、イオン発生装置100の他の具体例に係るイオン発生装置100bの構成を示すブロック図である。イオン発生装置100bは、トランス102の2次側コイルの出力電圧を検出する検出器として、検出器104bを備えている。
図3に示すように、トランス102は、1次側に1次側コイル108を備え、2次側に2次側コイル109と補助コイル110とを備えている。2次側コイル109は、イオン発生器103に接続されており、補助コイル110が検出器104bを構成している。補助コイル110は、その巻数が2次側コイル109の巻数よりも小さく、一端が制御回路105に接続されており、他端が接地されている。
補助コイル110の巻数は、2次側コイル109の巻数よりも小さいので、制御回路105は、低電圧に基づいてスイッチング素子106を制御することができる。さらに、2次側コイル109の一端をGNDとする必要がなくなるため、トランス102の設計の自由度が向上する。
<スイッチング素子のオンオフ制御>
次に、図4および図5を参照して、トランス102の2次側コイルの出力電圧に基づくスイッチング素子106のオンオフ制御について説明する。
(従来のオンオフ制御)
まず、従来のイオン発生装置におけるスイッチング素子のオンオフ制御について説明する。図14に示す従来のイオン発生装置200では、スイッチング素子206は、タイマー制御などによりトランス202の2次側コイルの出力電圧とは無関係にオンオフ制御されていた。そのため、何らかの外因の影響を受け、トランス202の2次側コイルの出力電圧が変動した場合、所望の電圧が得られない場合があった。
図4の(a)および(b)は、従来のイオン発生装置200における制御回路205の制御信号の波形W101と、トランス202の2次側コイルの出力電圧波形W102との関係を示すタイミング図である。ここで、適切なイオン量を発生させるために必要な2次側コイルの出力電圧がVpであると仮定する。
制御回路205は、2次側コイルの出力電圧にかかわらず、スイッチング素子206を時刻T1でオンし、時刻T2でオフするように制御する。時刻T1・T2は、図4の(a)に示すように、標準状態における出力電圧波形W102のピークがVpとなるように設定されている。
しかしながら、入力電源201からの入力電圧が低下した場合、図4の(b)に示すように、出力電圧がVpに達する前に、スイッチング素子206がオフされてしまうこととなる。そのため、従来構成では、イオン発生器203は十分なイオン量を発生する事ができない。同様に、トランス202として、リークインダクタが多いトランスを用いた場合も、適切なイオン量を発生させるために必要な電圧が得られない。
(本実施形態のオンオフ制御の具体例1)
そこで、本実施形態に係るイオン発生装置100では、スイッチング素子106がオンされた後、トランス102の2次側コイルの出力電圧が、イオン発生器103がイオンを発生させるために必要な電圧Vpに達したときに、スイッチング素子106がオフされる。すなわち、制御回路105は、スイッチング素子106をオンした後、トランス102の2次側コイルの出力電圧が電圧Vpに達したときに、スイッチング素子106をオフする。
図5の(a)および(b)は、制御回路105の制御信号の波形W1と、トランス102の2次側コイルの出力電圧波形W2との関係を示すタイミング図である。より詳細には、図5の(a)は、標準状態における波形W1・W2の関係を表しており、スイッチング素子106は時刻T1でオンし、2次側コイルの出力電圧が電圧Vpに達する時刻T3でオフするように制御される。また、図5の(b)は、入力電圧が低下した状態における波形W1・W2の関係を表しており、スイッチング素子106は時刻T1でオンし、2次側コイルの出力電圧が電圧Vpに達する時刻T4(T4>T3)でオフするように制御される。
図5の(a)および(b)に示すように、入力電圧にかかわらず、出力電圧がVpに達したときに、スイッチング素子106がオフされる。これにより、図5の(b)に示すように、入力電圧が低下した場合であっても、トランス102の2次側コイルの出力電圧はVpに達するので、イオン発生器103は十分なイオン量を発生する事ができる。よって、何らかの影響により、トランスの1次側コイルの入力電圧が変化した場合や、個体差のあるトランスを用いた場合であっても、安定したイオン発生が可能となる。
また、2次側コイルの出力電圧がイオン発生に可能な電圧になったときにスイッチング素子106をオフすることで、過不足の無い適切な量のイオンを発生させることができるとともに、トランス102の1次側コイルおよびスイッチング素子106に流れる電流を小さくすることができる。これにより、トランス102およびスイッチング素子106を構成する部品のサイズを小さくすることができる。さらに、安定制御が可能となることから、構成部品に無理な影響が生じず、製品の長寿命化が達成できる。
なお、制御回路105は、スイッチング素子106をオンした後、トランス102の2次側コイルの出力電圧が、ピーク電圧(2次側コイルの最大出力電圧)に達したとき、あるいは、ピーク電圧付近に達したときに、スイッチング素子106をオフしてもよい。トランス102の2次側コイルの出力電圧がピーク電圧付近に達したときに、スイッチング素子106をオフする構成とした場合、2次側コイルの出力電圧が余分に上昇することを防止することができる。また、入力電源101が電池である場合、余分な電圧の上昇を抑えることで、電池の寿命を延ばすことができる。
(本実施形態のオンオフ制御の具体例2)
続いて、スイッチング素子106のオンオフ制御の他の具体例について説明する。本具体例では、図1に示すイオン発生装置100において、制御回路105は、検出器104が検出する2次側コイルの出力電圧(以下、電圧VAとする)が0Vになると同時に、スイッチング素子106をオフする。
図6は、制御回路105の制御信号の波形W11と、トランス102の1次側コイルへの入力電流波形W12と、トランス102の2次側コイルの出力電圧波形W13との関係を示すタイミング図である。同図に示すように、スイッチング素子106は、時刻T1でオンされた後、2次側コイルの出力電圧が0Vになった時刻T5においてオフされる。1次側コイルの入力電流波形W12は、2次側コイルの出力電圧波形W13と90°の位相差があるため、2次側コイルの出力電圧が0Vとなるとき、1次側コイルの電流が最大となる。よって、トランス102に蓄えられるエネルギが最大となる時点で、スイッチング素子106をオフすることにより、イオン発生器103は高効率にイオンを発生することができる。
本具体例では、2次側コイルの出力電圧がピーク電圧となった時刻でスイッチング素子106をオフする前述の具体例1と比較して、単位時間当たりのスイッチング回数を減らすことができる。そのため、イオン発生の効率が向上する。
また、入力電圧や1次側コイルのインダクタンス値が変化した場合に、1次側コイルの電流の傾きが変化するため、1次側コイルの電流の最大値が変化し、それにより2次側コイルの出力電圧の変化することとなる。そのため、2次側コイルの出力電圧にかかわらずスイッチング素子を同じタイミングでオンオフ制御する従来構成では、イオン発生の効率にばらつきが生じる。
なお、本具体例において、トランス102の2次側コイルの出力電圧が0Vになった後もスイッチング素子106をオンし続けた場合、トランス102からエネルギが放出されるため、エネルギ損失が発生し、イオン発生の効率が低下する。そのため、制御回路105は、スイッチング素子106をオンした後、2次側コイルの出力電圧が減少し始めてから0Vになるまでの間に、スイッチング素子106をオフすることが好ましい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図7〜図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態では、前記実施形態1に係るイオン発生装置100の制御回路105の具体例について説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(制御回路105aの構成)
図7は、本実施形態に係る制御回路105aの構成を示す回路図である。制御回路105aは、コンパレータ111および制御信号生成回路112を備えている。
コンパレータ111は、検出器104の出力電圧を基準電圧と比較し、比較結果を示す信号を制御信号生成回路112に出力する。具体的には、コンパレータ111の非反転入力端子(+端子)には、検出器104の出力電圧(例えば、図2に示すトランスからの分圧出力電圧、または、図3に示す補助コイル110の出力電圧)が入力され、コンパレータ111の反転入力端子(−端子)には、基準電圧が入力される。コンパレータ111は、検出器104からの出力電圧が基準電圧より高い場合、制御信号生成回路112にHighレベルの信号を出力する。
例えば、上述の「オンオフ制御の具体例1」のようにスイッチング素子106を制御する場合、基準電圧は、適切なイオン量を発生させるために必要な2次側コイルの出力電圧Vpに規定値を乗じた値(例えば1V〜3V)に設定される。当該規定値は、検出器が図2に示す検出器104aである場合、分圧抵抗107a・107bの分圧比であり、検出器が図3に示す検出器104bである場合、2次側コイル109および補助コイル110の巻数比である。また、制御信号生成回路112は、スイッチング素子106をオンオフ制御する制御信号を時刻T1でHighレベルにするとともに、コンパレータ111から受信した比較結果を示す信号がHighレベルになるタイミングで当該制御信号をLowレベルにする。これにより、制御回路105aは、図5の(a)および(b)に示す波形W1を有する制御信号を出力する。
また、上述の「オンオフ制御の具体例2」のようにスイッチング素子106を制御する場合、基準電圧を0V〜数100mV程度の低い電圧に設定する。また、制御信号生成回路112は、スイッチング素子106をオンオフ制御する制御信号を時刻T1でHighレベルにするとともに、コンパレータ111から受信した比較結果を示す信号がLowレベルになるタイミングで当該制御信号をLowレベルにする。これにより、制御回路105aは、図6に示す波形W11を有する制御信号を出力する。
(変形例1)
上記の基準電圧は、通常の結合率を有するトランスの出力電圧に基づいて設定されている。そのため、トランス102の結合率が通常よりも低い場合、検出器104が検出する電圧が基準電圧に達しない可能性がある。また、トランス102の2次側コイルの出力電圧は、正弦波の形状をとるため、ピーク電圧付近では変化が小さく、当該出力電圧がピークに達するタイミングの検出は難しい。そこで、本変形例では、遅延回路を設けることにより、トランス102の2次側コイルの出力電圧がピーク付近になるタイミングで、スイッチング素子106をオフする構成について説明する。
図8は、本実施形態の変形例1に係る制御回路105bの構成を示す回路図である。制御回路105bは、コンパレータ111および制御信号生成回路112に加え、遅延回路113をさらに備えている。遅延回路113は、制御信号生成回路112がコンパレータ111から比較結果を受信するタイミングを規定時間遅延させる。
上記構成により、コンパレータ111がHighレベルの信号を出力した場合、既定時間後に、当該Highレベルの信号が制御信号生成回路112に入力される。これにより、検出器104からの出力電圧が基準電圧より高くなったタイミングの既定時間後に、スイッチング素子106はオフに制御される。
ここで、本実施例では、コンパレータ111に入力される基準電圧を、図7に示す制御回路105aのコンパレータ111に入力される基準電圧よりも低い電圧(電圧Vpaとする)に設定する。
図9は、制御回路105bの制御信号の波形W21と、検出器104の検出電圧波形W22と、遅延回路113の出力信号波形W23との関係を示すタイミング図である。
制御信号生成回路112は、スイッチング素子106をオンオフ制御する制御信号を時刻T1でHighレベルにする。これにより、トランス102の2次側コイルの出力電圧が上昇するが、コンパレータ111に入力される基準電圧Vpaが低く設定されているため、2次側コイルの出力電圧がピークに達する前の時刻T6に、コンパレータ111はHighレベルの信号を出力する。遅延回路113は、当該Highレベルの信号を時間Trだけ遅延させて、時刻T7に制御信号生成回路112に出力する。これにより、時刻T7にスイッチング素子106はオフされる。
この時間Trは、トランス102が通常の結合率を有する場合に、検出器104の検出電圧がピークに達する時刻と、基準電圧Vpaに達する時刻との差に等しくなるように設定される。これにより、スイッチング素子106は、2次側コイルの出力電圧がピークに達するタイミングでオフされる。また、トランス102の結合率が通常より低い場合であっても、検出器104の検出電圧は基準電圧Vpaよりも上回るため、2次側コイルの出力電圧がピーク電圧付近になっているタイミングで、スイッチング素子106をオフすることができる。
(変形例2)
続いて、制御回路の他の変形例について説明する。図10は、本実施形態の変形例2に係る制御回路105cの構成を示す回路図である。制御回路105cは、コンパレータ111、制御信号生成回路112および微分回路114を備えている。
微分回路114は、コンデンサと抵抗とから構成されており、検出器104の出力電圧を微分する。微分回路114によって微分された電圧信号は、コンパレータ111の+入力端子に入力される。一方、コンパレータ111の−入力端子には、0Vの基準電圧が入力される。これにより、コンパレータ111は、微分回路114から入力される電圧が基準電圧よりも低くなった場合に、Lowレベルの信号を制御信号生成回路112に出力する。
図11は、制御回路105cの制御信号の波形W31と、検出器104の検出電圧波形W32と、微分回路114の出力電圧波形W33との関係を示すタイミング図である。時刻T1においてスイッチング素子106がオンされると、検出器104の検出電圧が上昇するとともに、微分回路114の出力電圧も正の値をとる。その後、時刻T8において検出器104の検出電圧がピーク電圧に達すると、微分回路114の出力電圧は再び0Vとなる。このタイミングで、コンパレータ111はLowレベルの信号を出力し、制御信号生成回路112は、スイッチング素子106をオフに制御する制御信号を出力する。
前述のように、トランス102の2次側コイルの出力電圧は、正弦波の形状をとるため、検出器104の検出電圧の傾きは、ピーク電圧付近では緩やかであり、当該出力電圧がピークに達するタイミングの検出は難しい。これに対し、本実施形態では、検出器104の検出電圧を微分することにより、トランス102の2次側コイルの出力電圧がピークとなるタイミングで正確にスイッチング素子106をオフすることができる。すなわち、図5に示すようなスイッチング制御を実現することができる。
なお、コンパレータ111に入力される基準電圧は0Vに限定されず、0〜数100mVであってもよい。この場合も、トランス102の2次側コイルの出力電圧がピーク電圧付近になるタイミングで、スイッチング素子106をオフすることができる。
(変形例3)
続いて、制御回路のさらに他の変形例について説明する。図12は、本実施形態の変形例3に係る制御回路105dの構成を示す回路図である。制御回路105dは、コンパレータ111、制御信号生成回路112、微分回路114、充電回路115および放電検知回路116を備えている。すなわち、制御回路105dは、変形例2に係る制御回路105cにおいて、充電回路115および放電検知回路116をさらに備えた構成である。
充電回路115は、コンパレータ111の出力端子に接続されているとともに、充電回路115と接地電位との間に、コンデンサ117が設けられている。コンパレータ111の出力信号がHighレベルになると、充電回路115は、コンパレータ111の出力信号がLowレベルになるまで、すなわち、検出器104の検出電圧がピークに達するまで、コンデンサ117に充電を行う。その後、充電回路115は、コンデンサ117に蓄えられた電荷を放電する。放電検知回路116は、コンデンサ117からの放電が終了した時点でHighレベルの信号を制御信号生成回路112に出力する。
図13は、制御回路105cの制御信号の波形W41と、検出器104の検出電圧波形W42と、微分回路114の出力電圧波形W43と、放電検知回路116の出力信号波形W44との関係を示すタイミング図である。
時刻T1においてスイッチング素子106がオンされると、検出器104の検出電圧が上昇し、時刻T9において検出器104の検出電圧がピーク電圧に達すると、微分回路114の出力電圧は0Vとなる。時刻T1から時刻T9の間に、コンデンサ117は充電される。その後、コンデンサ117からの放電が開始され、放電が終了する時刻T10で、放電検知回路116の出力信号がHighレベルとなる。
ここで、コンデンサ117からの放電量は、コンデンサ117への充電量と等しいため、充電時間と放電時間とは等しくなる。すなわち、時刻T1と時刻T9との間の時間は、時刻T9と時刻T10との間の時間に等しい。よって、制御信号生成回路112は、時刻T1でスイッチング素子106をオンするとともに、スイッチング素子106をオンしてから微分回路114の出力電圧が0Vよりも小さくなるまでの時間の2倍の時間が経過したときに、スイッチング素子106をオフする。
また、検出器104の検出電圧は正弦波であるため、検出電圧が0Vから上昇を開始してピーク電圧に達するまでの時間は、検出電圧がピーク電圧に達してから再び0Vになるまでの時間に等しい。そのため、時刻T10は、検出器104の検出電圧が0Vになるタイミングと一致する。
したがって、制御回路105dは、トランスの2次側コイルの出力電圧が0Vとなるタイミングで、スイッチング素子106をオフすることができる。すなわち、図6に示すようなスイッチング制御を実現することができる。よって、イオン発生の効率を向上させることができる。
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る高電圧出力装置は、1次側コイルへの入力電圧を増幅して、2次側コイルから増幅された電圧を出力するトランスと、前記入力電圧の前記1次側コイルへの入力をオンオフするスイッチング素子と、前記スイッチング素子のオンオフを制御する制御部とを備える高電圧出力装置であって、前記2次側コイルの出力電圧を検出する検出部をさらに備え、前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて前記スイッチング素子のオンオフを制御することを特徴とする。
上記構成によれば、トランスの2次側コイルの出力電圧の検出結果に応じて、スイッチング素子のオンオフが制御される。よって、トランスへの入力電圧のばらつきやトランスのインダクタ成分等のばらつきにより、トランスの2次側コイルの出力電圧が変動した場合であっても、当該変動に応じて、スイッチング素子がオンオフ制御される。よって、入力電圧のばらつきやトランスのインダクタ成分等のばらつきにかかわらず、所望の電圧を得ることができる。
さらに、本発明の一態様に係る高電圧出力装置は、前記トランスは、2次側に補助コイルを有し、前記補助コイルの巻数は、前記2次側コイルの巻数よりも小さく、前記検出部は、前記補助コイルに発生する電圧を前記検出結果として前記制御部に出力する構成であってもよい。
上記構成によれば、補助コイルの巻数は、2次側コイルの巻数よりも小さいので、補助コイルに発生する電圧は、2次側コイルの出力電圧よりも低くなる。そのため、制御部は、2次側コイルの出力電圧より低い電圧に基づいて、スイッチング素子を制御することができる。また、トランスの2次側コイルの一端をGNDとする必要がなくなるため、トランス設計の自由度が向上する。
さらに、本発明の一態様に係る高電圧出力装置は、前記検出部は、前記出力電圧を分圧する分圧抵抗を備え、前記分圧抵抗によって分圧された分圧出力電圧を前記検出結果として前記制御部に出力する構成であってもよい。
上記構成によれば、検出部の出力電圧は、2次側コイルの出力電圧よりも低くなる。そのため、制御部は、2次側コイルの出力電圧より低い電圧に基づいて、スイッチング素子を制御することができる。
さらに、本発明の一態様に係る高電圧出力装置は、前記制御部は、前記スイッチング素子をオンした後、前記出力電圧が、既定の電圧に達したときに、前記スイッチング素子をオフする構成であってもよい。
上記構成によれば、上記既定の電圧を、高電圧出力装置をイオン発生装置に適用した場合に、適切なイオン量を発生させるために必要な電圧に設定することにより、何らかの影響により、トランスの1次側コイルの入力電圧が変化した場合や、個体差のあるトランスを用いた場合であっても、安定したイオン発生が可能となる。
さらに、本発明の一態様に係る高電圧出力装置は、前記制御部は、前記出力電圧が前記2次側コイルの最大出力電圧に達したときに、前記スイッチング素子をオフする構成であってもよい。
さらに、本発明の一態様に係る高電圧出力装置は、前記制御部は、前記スイッチング素子をオンした後、前記出力電圧が減少し始めてから0Vになるまでの間に、前記スイッチング素子をオフする構成であってもよい。
上記構成によれば、トランスに蓄えられるエネルギが最大または最大付近となる時点で、スイッチング素子をオフできる。よって、高電圧出力装置をイオン発生装置に適用した場合に、効率よくイオンを発生させることができる。
さらに、本発明の一態様に係る高電圧出力装置は、前記制御部は、前記出力電圧が0Vになると同時に、前記スイッチング素子をオフする構成であってもよい。
上記構成によれば、トランスに蓄えられるエネルギが最大となる時点で、スイッチング素子がオフされるので、高電圧出力装置をイオン発生装置に適用した場合に、当該イオン発生装置は高効率にイオンを発生することができる。
さらに、本発明の一態様に係る高電圧出力装置は、前記制御部は、前記検出部の出力電圧を基準電圧と比較するコンパレータと、前記コンパレータの比較結果を受信するとともに、前記スイッチング素子のオンオフを制御するための制御信号を生成する制御信号生成部とを備え、前記制御信号生成部は、既定のタイミングで前記スイッチング素子をオンするとともに、前記検出部の出力電圧が前記基準電圧よりも大きくなった場合に、前記スイッチング素子をオフする制御信号を生成する構成であってもよい。
上記構成によれば、例えば基準電圧を、適切なイオン量を発生させるために必要な2次側コイルの出力電圧に対応した値とすることにより、2次側コイルの出力電圧が適切なイオン量を発生させるために必要な電圧に達したときに、スイッチング素子がオフされる。これにより、何らかの影響により、トランスの1次側コイルの入力電圧が変化した場合や、個体差のあるトランスを用いた場合であっても、安定したイオン発生が可能となる。
さらに、本発明の一態様に係る高電圧出力装置は、前記制御部は、前記検出部の出力電圧を基準電圧と比較するコンパレータと、前記コンパレータの比較結果を受信するとともに、前記スイッチング素子のオンオフを制御するための制御信号を生成する制御信号生成部とを備え、前記制御信号生成部は、既定のタイミングで前記スイッチング素子をオンするとともに、前記検出部の出力電圧が前記基準電圧よりも小さくなった場合に、前記スイッチング素子をオフする制御信号を生成する構成であってもよい。
上記構成によれば、例えば基準電圧を0V程度に設定することにより、スイッチング素子がオンしてから2次側コイルの出力電圧が再び0V程度に低下したときに、スイッチング素子がオフされる。トランスに蓄えられるエネルギが最大または最大付近となる時点で、スイッチング素子をオフできる。よって、高電圧出力装置をイオン発生装置に適用した場合に、効率よくイオンを発生させることができる。
さらに、本発明の一態様に係る高電圧出力装置は、前記制御部は、前記制御信号生成部が前記比較結果を受信するタイミングを遅延させる遅延部をさらに備える構成であってもよい。
上記構成によれば、基準電圧を低く設定することにより、結合率が低いトランスを用いた場合であっても、2次側コイルの出力電圧が最大付近になっているタイミングで、スイッチング素子をオフすることができる。
さらに、本発明の一態様に係る高電圧出力装置は、前記制御部は、前記検出部の出力電圧を微分する微分回路と、前記微分回路の出力電圧を基準電圧と比較するコンパレータと、前記コンパレータの比較結果を受信するとともに、前記スイッチング素子のオンオフを制御するための制御信号を生成する制御信号生成部とを備え、前記制御信号生成部は、既定のタイミングで前記スイッチング素子をオンするとともに、前記微分回路の出力電圧が前記基準電圧よりも小さくなった場合に、前記スイッチング素子をオフする制御信号を前記スイッチング素子に出力する構成であってもよい。
上記構成によれば、検出部の出力電圧がピーク電圧になったときに、微分回路の出力電圧が0Vとなる。そのため、例えば基準電圧を0V程度とした場合に、2次側コイルの出力電圧が最大または最大付近となったときに、スイッチング素子をオフにすることができる。
さらに、本発明の一態様に係る高電圧出力装置は、前記制御部は、前記検出部の出力電圧を微分する微分回路と、前記微分回路の出力電圧を基準電圧と比較するコンパレータと、前記コンパレータの比較結果を受信するとともに、前記スイッチング素子のオンオフを制御するための制御信号を生成する制御信号生成部とを備え、前記制御信号生成部は、既定のタイミングで前記スイッチング素子をオンするとともに、前記スイッチング素子をオンしてから前記微分回路の出力電圧が前記基準電圧よりも小さくなるまでの時間の2倍の時間が経過したときに、前記スイッチング素子をオフする制御信号を生成する構成であってもよい。
上記構成によれば、検出部の出力電圧がピーク電圧になったときに、微分回路の出力電圧が0Vとなる。そのため、例えば基準電圧を0V程度とした場合に、スイッチング素子をオンしてから微分回路の出力電圧が基準電圧よりも小さくなるまでの時間の2倍の時間が経過したタイミングは、2次側コイルの出力電圧が0V程度に低下するタイミングとほぼ一致する。そのため、トランスに蓄えられるエネルギが最大または最大付近となる時点で、スイッチング素子をオフできる。よって、高電圧出力装置をイオン発生装置に適用した場合に、効率よくイオンを発生させることができる。
さらに、本発明の一態様に係るイオン発生装置は、本発明の一態様に係る高電圧出力装置と、当該高電圧出力装置の出力電圧が印加されることによりイオンを発生するイオン発生素子とを備える。
さらに、本発明の一態様に係る電子機器は、本発明の一態様に係るイオン発生装置を備える。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る高電圧出力装置およびイオン発生装置は、空気清浄機、エアーコンディショナ、加湿器、冷蔵庫などの、あらゆる電子機器に適用可能である。
100 イオン発生装置
100a イオン発生装置
100b イオン発生装置
101 入力電源
102 トランス
103 イオン発生器(イオン発生素子)
104 検出器(検出部)
104a 検出器(検出部)
104b 検出器(検出部)
105 制御回路(制御部)
105a 制御回路(制御部)
105b 制御回路(制御部)
105c 制御回路(制御部)
105d 制御回路(制御部)
106 スイッチング素子
107a 分圧抵抗
107b 分圧抵抗
108 1次側コイル
109 2次側コイル
110 補助コイル
111 コンパレータ
112 制御信号生成回路(制御信号生成部)
113 遅延回路(遅延部)
114 微分回路
115 充電回路
116 放電検知回路
117 コンデンサ
200 イオン発生装置
200a イオン発生装置
200b イオン発生装置
201 入力電源
202 トランス
203 イオン発生器
205 制御回路
206 スイッチング素子

Claims (14)

  1. 1次側コイルへの入力電圧を増幅して、2次側コイルから増幅された電圧を出力するトランスと、
    前記入力電圧の前記1次側コイルへの入力をオンオフするスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子のオンオフを制御する制御部とを備える高電圧出力装置であって、
    前記2次側コイルの出力電圧を検出する検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて前記スイッチング素子のオンオフを制御することを特徴とする高電圧出力装置。
  2. 前記トランスは、2次側に補助コイルを有し、
    前記補助コイルの巻数は、前記2次側コイルの巻数よりも小さく、
    前記検出部は、前記補助コイルに発生する電圧を前記検出結果として前記制御部に出力することを特徴とする請求項1に記載の高電圧出力装置。
  3. 前記検出部は、前記出力電圧を分圧する分圧抵抗を備え、前記分圧抵抗によって分圧された分圧出力電圧を前記検出結果として前記制御部に出力することを特徴とする請求項1に記載の高電圧出力装置。
  4. 前記制御部は、前記スイッチング素子をオンした後、前記出力電圧が、既定の電圧に達したときに、前記スイッチング素子をオフすることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の高電圧出力装置。
  5. 前記制御部は、前記出力電圧が前記2次側コイルの最大出力電圧に達したときに、前記スイッチング素子をオフすることを特徴とする請求項4に記載の高電圧出力装置。
  6. 前記制御部は、前記スイッチング素子をオンした後、前記出力電圧が減少し始めてから0Vになるまでの間に、前記スイッチング素子をオフすることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の高電圧出力装置。
  7. 前記制御部は、前記出力電圧が0Vになると同時に、前記スイッチング素子をオフすることを特徴とする請求項6に記載の高電圧出力装置。
  8. 前記制御部は、
    前記検出部の出力電圧を基準電圧と比較するコンパレータと、
    前記コンパレータの比較結果を受信するとともに、前記スイッチング素子のオンオフを制御するための制御信号を生成する制御信号生成部とを備え、
    前記制御信号生成部は、既定のタイミングで前記スイッチング素子をオンするとともに、前記検出部の出力電圧が前記基準電圧よりも大きくなった場合に、前記スイッチング素子をオフする制御信号を生成することを特徴とする請求項4または5に記載の高電圧出力装置。
  9. 前記制御部は、
    前記検出部の出力電圧を基準電圧と比較するコンパレータと、
    前記コンパレータの比較結果を受信するとともに、前記スイッチング素子のオンオフを制御するための制御信号を生成する制御信号生成部とを備え、
    前記制御信号生成部は、既定のタイミングで前記スイッチング素子をオンするとともに、前記検出部の出力電圧が前記基準電圧よりも小さくなった場合に、前記スイッチング素子をオフする制御信号を生成することを特徴とする請求項6または7に記載の高電圧出力装置。
  10. 前記制御部は、
    前記制御信号生成部が前記比較結果を受信するタイミングを遅延させる遅延部をさらに備えることを特徴とする請求項8または9に記載の高電圧出力装置。
  11. 前記制御部は、
    前記検出部の出力電圧を微分する微分回路と、
    前記微分回路の出力電圧を基準電圧と比較するコンパレータと、
    前記コンパレータの比較結果を受信するとともに、前記スイッチング素子のオンオフを制御するための制御信号を生成する制御信号生成部とを備え、
    前記制御信号生成部は、既定のタイミングで前記スイッチング素子をオンするとともに、前記微分回路の出力電圧が前記基準電圧よりも小さくなった場合に、前記スイッチング素子をオフする制御信号を前記スイッチング素子に出力することを特徴とする請求項4または5に記載の高電圧出力装置。
  12. 前記制御部は、
    前記検出部の出力電圧を微分する微分回路と、
    前記微分回路の出力電圧を基準電圧と比較するコンパレータと、
    前記コンパレータの比較結果を受信するとともに、前記スイッチング素子のオンオフを制御するための制御信号を生成する制御信号生成部とを備え、
    前記制御信号生成部は、既定のタイミングで前記スイッチング素子をオンするとともに、前記スイッチング素子をオンしてから前記微分回路の出力電圧が前記基準電圧よりも小さくなるまでの時間の2倍の時間が経過したときに、前記スイッチング素子をオフする制御信号を生成することを特徴とする請求項6または7に記載の高電圧出力装置。
  13. 請求項1から12までのいずれか1項に記載の高電圧出力装置と、
    当該高電圧出力装置の出力電圧が印加されることによりイオンを発生するイオン発生素子とを備えることを特徴とするイオン発生装置。
  14. 請求項13に記載のイオン発生装置を備えることを特徴とする電子機器。
JP2012221331A 2012-10-03 2012-10-03 高電圧出力装置、イオン発生装置および電子機器 Pending JP2014075233A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012221331A JP2014075233A (ja) 2012-10-03 2012-10-03 高電圧出力装置、イオン発生装置および電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012221331A JP2014075233A (ja) 2012-10-03 2012-10-03 高電圧出力装置、イオン発生装置および電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014075233A true JP2014075233A (ja) 2014-04-24

Family

ID=50749258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012221331A Pending JP2014075233A (ja) 2012-10-03 2012-10-03 高電圧出力装置、イオン発生装置および電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014075233A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017086519A1 (ko) * 2015-11-20 2017-05-26 주식회사 지웰코리아 이온발생기의 고전압발생장치
KR20210001064A (ko) * 2019-06-26 2021-01-06 창원대학교 산학협력단 이오나이저 모듈

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10309081A (ja) * 1997-05-06 1998-11-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> サイクロコンバータ方式高周波リンクインバータの制御方法
JPH1174057A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Miura Co Ltd 無声放電用電源装置
JP2004037635A (ja) * 2002-07-01 2004-02-05 Canon Inc 電源装置、スッチング電源装置および画像形成装置
JP2004311158A (ja) * 2003-04-04 2004-11-04 Silver Kk マイナスイオン発生器
JP2010226930A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Fujitsu Semiconductor Ltd Dc−dcコンバータ、dc−dcコンバータの制御回路、dc−dcコンバータの制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10309081A (ja) * 1997-05-06 1998-11-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> サイクロコンバータ方式高周波リンクインバータの制御方法
JPH1174057A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Miura Co Ltd 無声放電用電源装置
JP2004037635A (ja) * 2002-07-01 2004-02-05 Canon Inc 電源装置、スッチング電源装置および画像形成装置
JP2004311158A (ja) * 2003-04-04 2004-11-04 Silver Kk マイナスイオン発生器
JP2010226930A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Fujitsu Semiconductor Ltd Dc−dcコンバータ、dc−dcコンバータの制御回路、dc−dcコンバータの制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017086519A1 (ko) * 2015-11-20 2017-05-26 주식회사 지웰코리아 이온발생기의 고전압발생장치
KR20210001064A (ko) * 2019-06-26 2021-01-06 창원대학교 산학협력단 이오나이저 모듈
KR102236487B1 (ko) * 2019-06-26 2021-04-06 창원대학교 산학협력단 이오나이저 모듈

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8242758B2 (en) Converter and driving method thereof
CN105656312A (zh) 开关电源装置
JP2008277316A (ja) 除電装置
MXPA05008023A (es) Metodo y aparato para cargar baterias con almacenamiento de energia.
Kushino et al. Piezoelectric energy harvesting circuit using full-wave voltage doubler rectifier and switched inductor
JP2021505120A (ja) パルス電圧発生装置、方法及びコントローラ
CN107732654B (zh) 一种半导体激光器电源电路及其控制方法
JP2014075233A (ja) 高電圧出力装置、イオン発生装置および電子機器
EP3292915B1 (en) Voltage application device and discharge device
CN110830008B (zh) 一种电压波形产生装置
US20130083445A1 (en) Ion generator
JP2017104001A (ja) 親環境車両用コンバータ制御装置及びその方法
JP2013031338A (ja) 高電圧インバータ装置
JP5347803B2 (ja) 電位治療器
JP5350097B2 (ja) 除電器用パルスコントロール電源装置
JP2011009168A (ja) 除電器用パルスコントロール電源装置
RU2601437C1 (ru) Зарядное устройство емкостного накопителя энергии
RU142952U1 (ru) Импульсный однотактный преобразователь
JP2004178812A (ja) 除電装置
RU2763869C1 (ru) Способ формирования напряжения сложной формы
KR101079868B1 (ko) 에이씨전원을 이용한 이온발생 제어장치
JP6347389B2 (ja) 非接触給電装置、非接触受電装置、及び非接触給電システム
JP2012090418A (ja) 高電圧発生回路、イオン発生装置及び静電霧化装置
CN217741696U (zh) 一种电磁脉冲发生电路
WO2012053314A1 (ja) 高電圧発生回路、イオン発生装置及び静電霧化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160531

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161206