JP2001338744A - マイナスイオン発生装置 - Google Patents

マイナスイオン発生装置

Info

Publication number
JP2001338744A
JP2001338744A JP2000156713A JP2000156713A JP2001338744A JP 2001338744 A JP2001338744 A JP 2001338744A JP 2000156713 A JP2000156713 A JP 2000156713A JP 2000156713 A JP2000156713 A JP 2000156713A JP 2001338744 A JP2001338744 A JP 2001338744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
electrode
frame
conductive member
high voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000156713A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3997687B2 (ja
Inventor
Seiji Yamada
聖治 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyotomi Kogyo Co Ltd
Toyotomi Co Ltd
Original Assignee
Toyotomi Kogyo Co Ltd
Toyotomi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyotomi Kogyo Co Ltd, Toyotomi Co Ltd filed Critical Toyotomi Kogyo Co Ltd
Priority to JP2000156713A priority Critical patent/JP3997687B2/ja
Publication of JP2001338744A publication Critical patent/JP2001338744A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3997687B2 publication Critical patent/JP3997687B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気清浄機などに組込んで大量のマイナスイ
オンを発生させる為のマイナスイオン発生装置に関す
る。 【解決手段】 空気吹出ファン5の風が吹出す枠体1の
空気吹出口4付近の空気流路2内に電極7を設け、該電
極7から隔離された枠体1内に接触する部材と絶縁状態
に取付けた導電性部材8を配置する。枠体1内には高圧
トランス6と整流回路6aによって直流の高電圧を出力
する高電圧端子6b・6cを設け、前記電極7にマイナ
ス高電圧端子6bを接続し、枠体1内の導電性部材8に
プラス高電圧端子6cを接続し、電極7と導電性部材8
との間に直流の高電圧をかけることによって、空気流路
2内に多量のマイナスイオンを発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気清浄機などに組込
まれて、大量のマイナスイオンを発生させるマイナスイ
オン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気中に存在するマイナスイオンには人
の健康な状態を維持して気分を爽快にするという働きが
あることについて注目されており、最近では空気調和機
などから吹出す風と一緒にマイナスイオンが室内に放出
できるように、空気調和機の枠体内にマイナスイオン発
生装置を組込んだものが好まれている。
【0003】即ち、空気調和した空気が流れる枠体内に
空気流路を配置し、該空気流路の中に空気流を作り出す
空気吹出ファンと、空気流路の端に設けた空気吹出口と
を形成し、空気吹出口付近の空気流路内に針状の電極を
取付け、該電極から約10mm前後距離をおいた空気流
路内に一定の長さを持った板状電極を取付けする構造を
設けている。そして、高圧トランスの昇圧側コイルの両
端には整流回路を設けて直流高電圧を得ており、高圧ト
ランスのマイナス高電圧端子を針状の電極に接続し、プ
ラス高電圧端子を板状電極に接続している。
【0004】このように空気流路中に取付けた電極と板
状電極は直流の高電圧がかけられた状態で対峙している
ので、空気流路を通過する空気がイオン化してマイナス
イオンを発生させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】マイナスイオンの発生
量を増やすには電極と板状電極の間にかける直流の電圧
を高くする必要があるが、マイナスイオンの増加と共に
高圧回路に流れる電流が多くなって電極の劣化が早くな
って耐久性がなくなる問題点があり、また、このように
両電極間にかける電圧が高くなるとコロナ放電が起きや
すく、人体に悪影響を及ぼす可能性が高いオゾンの発生
量が多くなるという問題点がある。
【0006】更に、両電極とその周囲の部材はプラスま
たはマイナスに帯電して、空気流路を通過する空気流に
含まれる細かい塵や埃が付着するから、空気中の湿度な
どによって両電極間の絶縁状態が劣化すると、最悪、両
電極間が導通に近い状態になり、マイナスイオン発生装
置としての機能に大きな支障がでるという問題点が発生
し、マイナスイオン量が激減または出なくなってしまう
ものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、枠体1内に
空気流路2を形成し、かつ、空気流路2の端には空気吸
込口3と空気吹出口4とを設け、該空気吸込口3から空
気吹出口4に至る空気流路2には、空気流を作り出す空
気吹出ファン5を設けると共に、枠体1には昇圧コイル
で構成する高圧トランス6を内装し、該高圧トランス6
の出力側には整流回路6aを介在して直流の高電圧端子
6b・6cを設け、空気吹出口4付近の空気流路2の中
に電極7を配置し、該電極7から離れた枠体1内には接
触する部材と絶縁状態にある導電性部材8を配置し、電
極7に高圧トランス6のマイナス高電圧端子6bを接続
し、枠体1内の導電性部材8に高圧トランス6のプラス
高電圧端子6cを接続し、電極7と導電性部材8との間
に直流の高電圧をかけることによってマイナスイオンの
発生量を増加させたものである。
【0008】また、空気流を空気流路2内に作り出す空
気吹出ファン5の電動機5aは枠体1の部材と絶縁状態
に配置し、空気吹出ファン5の電動機5aの外郭を導電
性部材8とみなして高圧トランス6のプラス高電圧端子
6cを接続し、電極7と電動機5aの外郭との間に高電
圧をかけることによって、空気吹出ファン5の電動機5
aが絶縁状態に配置してあっても、空気吹出ファン5の
電動機5aと電極7との間に微弱な電流が流れ、電極7
付近で大量のマイナスイオンが発生するものである。
【0009】また、前記高圧トランス6の制御装置9の
電源回路を構成する電源トランス10は枠体1の部材と
絶縁状態に配置し、該電源トランス10の外郭を導電性
部材8とみなして高圧トランス6のプラス高電圧端子6
cを接続し、電極7と電源トランス10の外郭との間に
高電圧をかけることによって、電源トランス10が絶縁
状態に配置してあっても、電源トランス10と電極7と
の間に微弱な電流が流れ、電極7付近で大量のマイナス
イオンが発生するものである。
【0010】更に、交流電源11と接地端子11aを設
けると共に、前記高圧トランス6のプラス高電圧端子6
cを接続した導電性部材8はアース線12によって接地
端子11aと接続し、高圧トランス6のプラス高電圧端
子6cと導電性部材8とを接地することによって、両高
電圧端子6b・6c間に電流が流れ易くなり、電極7付
近で大量のマイナスイオンが発生するものである。
【0011】
【作用】空気吹出ファン5による空気流のある空気吹出
口4付近の空気流路2内に電極7を設け、また、接触す
る部材と絶縁状態にある導電性部材8を枠体1内に設
け、空気流路中の電極7と枠体1内の導電性部材8との
間にマイナス高電圧端子6bが電極7側にかかるように
直流の高電圧をかけたもので、電極7と対峙する板状電
極が全く無い状態であるから、オゾンが発生するような
コロナ放電や、電極7から空気中を直接板状電極に向か
う放電現象は起こり得ない。
【0012】このような状態で、電極7と接触する絶縁
体で遮断された導電性部材8との間で直流の高電圧をか
けると、絶縁体自身がプラスに帯電しながら電極7と対
峙しており、電極7から飛び出した電子は枠体1に向か
い、その途中で中性の空気の分子をマイナスイオン化す
るものである。この為、直接放電の形で電流が流れない
から効率よく空気のマイナスイオン化ができ、大量のマ
イナスイオンが発生するものである。
【0013】また、導電性部材8の容積は大きな方がマ
イナスイオンの発生量が多くなる関係にあり、絶縁体で
遮断される容積の大きな空気吹出ファン5の電動機5a
や電源トランス10の外郭にプラス高電圧端子6cを接
続すれば、マイナスイオンの発生量を多くすることがで
きる。
【0014】更に、プラス高電圧端子6cが接続される
導電性部材8を交流電源11の接地端子11aに接続す
れば、プラスの電荷が接地端子11aに流れるので、両
高電圧端子6b・6cに流れる微弱な電流が幾分増え
て、更にマイナスイオンの発生量が増加するものであ
る。
【0015】
【実施例】図に示す実施例によってこの発明を説明する
と、1は空気清浄機で構成する空気調和機の枠体、2は
枠体1内に形成した空気流路、13は枠体1内の空気流
路2を前部室Aと後部室Bとに分割する仕切板、13a
は仕切板13を挾んだ前部室Aと後部室Bとを連通する
開口、3は枠体1の正面の空気流路2の前部室Aの端に
設けた空気吸込口、4は空気流路2の後部室Bの端で枠
体1の後部の上面に設けた空気吹出口である。
【0016】14は枠体1の正面の空気吹出口2に設け
た前面グリル、15は枠体1の空気吸込口2の内側の前
部室Aに設けたフィルター機構、15aはフィルター機
構15を構成して内部に瀘過体を収納したフィルタ枠
体、16は前部室Aに設けたフィルタ枠体15aを保持
するガイドであり、フィルタ機構15のフィルタ枠体1
5aはガイド16に沿って着脱可能に収納している。
【0017】5は枠体1の後部室Bに設けた空気吹出フ
ァン、5aは空気吹出ファン5を駆動する電動機、17
は実質的に後部室Bを構成する空気吹出ファン5のファ
ンガイドであり、ファンガイド17の出口は前記枠体1
の空気吹出口4に連なっている。
【0018】前記仕切板13の開口13aの中央には電
動機5aを収納するように仕切板13と一体に構成した
電動機カバーを形成して、この中に電動機5aが取付け
られている。従って、枠体1の前部室Aでフィルタ機構
15によって清浄にされた空気は、仕切板13の電動機
カバーの周囲の開口13aから後部室Bに吸込まれ、空
気吹出ファン5によって枠体1の空気吹出口4から上方
に吹出している。
【0019】18は空気調和機の運転スイッチ、19は
空気調和機の各種スイッチ群を装置した操作パネル、2
0は空気調和機を制御するマイコン基板、21は高電圧
発生回路を通電制御するリレー装置、9は前記マイコン
基板20を内装して空気吹出ファン5の電動機5aや高
圧電圧発生回路のリレー装置21を制御する制御回路で
あり、取扱者が操作パネル19によって各運転モードを
指示すると、指定した運転が実行できるようになってい
る。
【0020】6は空気流路2から離れた枠体1内の適所
に配置した昇圧コイルで構成する高圧トランス、6aは
高圧トランス6の出力側の端子に接続した整流回路、6
bは整流回路6aのマイナス高電圧端子、6cは整流回
路6aのプラス高電圧端子であり、両高電圧端子6b・
6c間には約6KVの高電圧が出力されるようになって
いる。
【0021】7は空気吹出口4付近の空気流路2の壁面
から空気流路2内に突出させた針状の電極であり、該電
極7とマイナス高電圧端子6bとが接続されている。ま
た、従来のマイナスイオン発生装置では電極7と約10
mmの間隔をおいて板状電極が空気流路2内に取付られ
ており、この板状電極とプラス高電圧端子6cとが接続
されている。
【0022】操作パネル19によってマイナスイオン発
生モードを選択すると、空気流路2内の電極7と板状電
極の間に直流の高電圧がかかるから、電極7から飛び出
した電子がその途中で中性の空気の分子に当たると、こ
の空気の分子をマイナスにイオン化するものであり、一
般的には吹出し空気量を多くして時間あたりに両電極間
を通過する空気量が多くなれば、マイナスイオンの発生
量が増加するものである。また、両電極間にかける電圧
を高くすれば電極7から飛び出す電子が増えてマイナス
イオンが増加するが、このように電圧を高くした時には
コロナ放電が発生し易く、マイナスイオンも増えるが人
体に悪影響のあるオゾンを発生させるから、結局、運転
音の静かな状態でマイナスイオンだけ多量に発生させる
ことはかなり難しいことであった。
【0023】この発明は極端に両電極間の電圧を高めな
いでも多量のマイナスイオンの発生を可能にしたもの
で、8は枠体1内の適当な位置に配置した導電性部材で
あり、該導電性部材8と接触する部材は合成樹脂などの
絶縁物質で構成し、導電性部材8は電気的に独立して一
定の容積や面積を持つ金属によって構成している。そし
て、この導電性部材8は独立して空気中に位置されるも
のではなく、絶縁状態にある物質と接触し、この絶縁状
態にある物資が導電性部材8と一緒に枠体1に収納され
ることによって枠体1と接触する関係にあるということ
である。
【0024】前記高電圧トランス6の出力であるプラス
高電圧端子6cは導電性部材8に接続されており、空気
流路2の電極7と枠体1内の導電性部材8との間に直流
の高電圧がかけられている。この時、電極7は直接導電
性部材8と対峙していないから放電現象は起こり得ない
ものであり、導電性部材8とは絶縁されてプラスに帯電
した空気流路2壁が電極7と対峙する関係となり、電極
7から飛び出した電子が枠体1に向かい、その途中で中
性の空気の分子に当たってマイナスイオンを発生させて
いる。これによって微弱な電流が両高圧電極6b・6c
間に流れるが、この電流は放電によるものではないと思
われ、すべてがマイナスイオンの発生に使われるものと
考えられる。
【0025】従って、このような構造において両高圧電
極6b・6c間に流れる電流を増加させればマイナスイ
オンの発生量が増加することがわかったもので、例えば
プラス高電圧端子6cの先端に取付た板状の配線取付板
を導電性部材8と見なして合成樹脂の枠体1にねじ止め
するだけでも、マイナスイオンの発生量が空気流路2内
の板状電極にプラス高電圧端子6cを接続する時よりも
多くなることがわかった。
【0026】また、その後の確認試験によるとこの枠体
1内の導電性部材8の長さや厚さや面積などが大きい
程、マイナスイオンの発生量が多くなることが確認さ
れ、枠体1内で絶縁体に固定されている金属片であれば
各種の部品が導電性部材8と見なすことができる。そし
て、この部品にプラス高電圧端子6cを接続すれば従来
品の構造よりも確実にマイナスイオンの発生量が増加す
ることが確認できた。
【0027】例えば、空気吹出ファン5の電動機5aが
枠体1の仕切板13に配置されて空気流路2内に位置し
ていても、取付には合成樹脂の絶縁体を介在させてあ
り、金属部分の露出が少ない時にはこの発明の導電性部
材8と見なすことができ、電動機5aの外郭にプラス高
電圧端子6cを接続すれば多量のマイナスイオンの発生
が確認できた。
【0028】10は制御装置9の電源回路を構成する電
源トランスであり、この電源トランス10は空気流路2
から完全に隔離された枠体1内に装置されて絶縁状態に
あるから導電性部材8となり得るものであり、該電源ト
ランス10の外郭に高圧トランス6のプラス高電圧端子
6cを接続すれば、マイナスイオン発生量が増加するこ
とも確認できた。
【0029】また、11は空気清浄機を運転するための
交流電源、11aは交流電源11に付属させた接地端子
であり、部屋のコンセントなどに交流100V電源と直
接地面にアースされている接地端子を設けたものが最近
増えている。このような電源がある時にはこの接地端子
11aを利用すると更にマイナスイオンの発生量が増加
する。
【0030】12は前記導電性部材8と接地端子11a
とを接続するアース線であり、プラス高電圧端子6cが
接続される導電性部材8をアース線12で接地端子11
aに接続すると、プラスの電荷は接地端子11aから地
面に流れるので両高電圧端子6b・6c間に流れる微弱
な電流が幾分増えることがわかった。このように両高電
圧端子6b・6c間に流れる電流は電極7から飛び出す
電荷の増加となるから、マイナスイオンの発生量の増加
になるものである。
【0031】このマイナスイオンの増加は実験によって
も確かめられており、空気1cc当たりのイオン数を測
定すると、イオン発生装置不作動状態でマイナスイオン
30個、プラスイオン60個、室温24度、湿度25%
の環境において、発生するマイナスイオンは従来構造で
3000個、本発明の高圧配線の端子を枠体取付で43
000個、電動機取付で38000個、接地した電源ト
ランス取付で110000個と確認できた。
【0032】また環境を換えた実験では、イオン発生装
置不作動状態でマイナスイオン80個、プラスイオン7
0個、室温23度、湿度35%の環境において、発生す
るマイナスイオンは従来構造で1200個、本発明の高
圧配線の端子を枠体取付で18000個、電動機取付で
23000個、接地した電源トランス取付で52000
個と確認できた。
【0033】また、実験から明らかになったことはマイ
ナスイオンの発生量は室内湿度の影響が大きいことであ
り、湿度が70%位の環境になると従来構造はもとより
本発明の構造でも、マイナスイオン発生装置としてほと
んど機能していないこともわかった。
【0034】直流の高電圧電源を使ってマイナスイオン
を発生させる為には常識的には、マイナスとプラスの両
電極を空気流路2に設けて対峙させることが当然と信じ
られてきたが、本件発明ではプラス側の電極を空気流路
2から隠して枠体1内に配置するという構造が、マイナ
スイオンを多量に発生させる構造として不可欠であるこ
とを突き止めたものであり、空気流路2内に設ける板状
電極に代わって枠体1内の金属性部材が電極を構成する
導電性部材8として利用できるから、逆にコストダウン
も実現できた。
【0035】尚、この発明ではマイナスイオン発生装置
を空気清浄機に取付けているが、空気清浄機の場合、フ
ィルター機構15によって空気中に含まれたゴミや埃が
瀘過されてきれいになってから空気吹出口4に向かうか
ら、直流の高電圧をかけた時にも埃が帯電して電極7や
空気流路2の壁に付着する恐れはなくなり、常にきれい
な状態を維持できるから埃による漏電は起こらなくな
り、マイナスイオンの発生量の減少を抑えることがで
き、空気清浄機とマイナスイオン発生装置との組合わせ
は好ましい実施例といえる。
【0036】
【発明の効果】人がいる室内のマイナスイオンが多い時
には、このマイナスイオンが体内の活性酸素を中和する
働きがあるといわれており、この作用によって人は健康
な状態を維持して気分を爽快にするという働きが生まれ
るといわれている。この為、空気調和された室内のマイ
ナスイオンを増加する機能を、この空気調和機に組込ん
だ製品が販売されており、この構造は空気吹出口付近の
空気流路に二つの電極を設けて、この電極間に直流高電
圧をかけるものであった。
【0037】この発明は高圧トランス6のプラス高電圧
端子6cが接続される電極をなくし、枠体1内に配置す
る導電性部材8にプラス高電圧端子6cを接続してお
り、この導電性部材8は接触する部材とは絶縁状態にあ
り、枠体1の空気流路2内のマイナス高電圧端子6bが
接続される電極7から隔離されている。この為、両高電
圧端子6b・6c間には放電現象は発生せず、流れる微
弱電流は放電によるロスがなくマイナスイオンの発生に
使われるから、多量のマイナスイオンが発生するように
なった。
【0038】また、この構造で電極7と導電性部材8の
間に高電圧をかけてもコロナ放電は発生せず、電極6付
近で発生する人体に有害なオゾンは皆無であり、また、
放電現象がないから電極6の劣化もほとんど発生しない
ものである。
【0039】更に、空気中に含まれる埃がプラスやマイ
ナスに帯電すると、電極7や空気流路2の壁面に付着す
ることがあり、この埃を介して漏電が発生するが、一方
の導電性部材8とは隔離されているので、マイナス高電
圧とアースが導通状態になることはなく、マイナスイオ
ンの発生量が少し減少することはあっても、激減したり
無くなるようなことはない。
【0040】具体的な実施例として、枠体1内に配置す
る導電性部材8として空気流路2に空気の流れを作る空
気吹出ファン5の電動機5aの外郭を利用しても良く、
この時には特別に導電性部材8を用意する必要はなくな
り、従来品と比べて空気流路2内の板状電極が不用にな
り、マイナスイオンの増加とコストダウンが両立できた
ものである。
【0041】また、同様に制御装置9の電源を供給する
ための電源トランス10の外郭を導電性部材8として利
用することができ、この時も特別に導電性部材8を用意
する必要はなくなり、従来品と比べて空気流路2内の板
状電極が不用になり、マイナスイオンの増加とコストダ
ウンが両立できたものである。
【0042】また、放電現象が発生しない状態の基で、
マイナス高電圧端子6bとプラス高電圧端子6c間に流
れる電流量を増加できれば、この電気エネルギーはマイ
ナスイオンの発生に使われ、マイナスイオンを増加する
ことができる。この発明では交流電源11の端子に接地
端子11aが取付けられてこれを利用できる時には、ア
ース線13によって導電性部材8と接地端子11aを接
続するとアースに流れる電流分が増加するので、マイナ
スイオンの発生量は更に増加することができたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す空気清浄機の縦断面で
表わした正面図である。
【図2】この発明の実施例を示す空気清浄機の縦断面で
表わした側面図である。
【図3】この発明の実施例を示す空気清浄機の制御装置
の要部の電気回路図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 空気流路 3 空気吸込口 4 空気吹出口 5 空気供給ファン 5a 電動機 6 高圧トランス 6a 整流回路 6b マイナス高電圧端子 6c プラス高電圧端子 7 電極 8 導電性部材 9 制御装置 10 電源トランス 11 交流電源 11a 接地端子 12 アース線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体1内に空気流路2を形成し、かつ、
    空気流路2の端には空気吸込口3と空気吹出口4とを設
    け、該空気吸込口3から空気吹出口4に至る空気流路2
    には、空気流を作り出す空気吹出ファン5を設けると共
    に、 枠体1には昇圧コイルで構成する高圧トランス6を内装
    し、該高圧トランス6の出力側には整流回路6aを介在
    して直流の高電圧端子6b・6cを設け、空気吹出口4
    付近の空気流路2の中に電極7を配置し、該電極7から
    離れた枠体1内には接触する部材と絶縁状態にある導電
    性部材8を配置し、電極7に高圧トランス6のマイナス
    高電圧端子6bを接続し、枠体1内の導電性部材8に高
    圧トランス6のプラス高電圧端子6cを接続し、電極7
    と導電性部材8との間に直流の高電圧をかけることを特
    徴とするマイナスイオン発生装置。
  2. 【請求項2】 空気流を空気流路2内に作り出す空気吹
    出ファン5の電動機5aは枠体1の部材と絶縁状態に配
    置し、空気吹出ファン5の電動機5aの外郭を導電性部
    材8とみなして高圧トランス6のプラス高電圧端子6c
    を接続し、電極7と電動機5aの外郭との間に高電圧を
    かけることを特徴とする請求項1記載のマイナスイオン
    発生装置。
  3. 【請求項3】 前記高圧トランス6の制御装置9の電源
    回路を構成する電源トランス10は枠体1の部材と絶縁
    状態に配置し、該電源トランス10の外郭を導電性部材
    8とみなして高圧トランス6のプラス高電圧端子6cを
    接続し、電極7と電源トランス10の外郭との間に高電
    圧をかけることを特徴とする請求項1記載のマイナスイ
    オン発生装置。
  4. 【請求項4】 交流電源11と接地端子11aを設ける
    と共に、前記高圧トランス6のプラス高電圧端子6cを
    接続した導電性部材8はアース線12によって接地端子
    11aと接続し、高圧トランス6のプラス高電圧端子6
    cと導電性部材8とを接地したことを特徴とする請求項
    1記載のマイナスイオン発生装置。
JP2000156713A 2000-05-26 2000-05-26 マイナスイオン発生装置の電極構造 Expired - Fee Related JP3997687B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000156713A JP3997687B2 (ja) 2000-05-26 2000-05-26 マイナスイオン発生装置の電極構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000156713A JP3997687B2 (ja) 2000-05-26 2000-05-26 マイナスイオン発生装置の電極構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001338744A true JP2001338744A (ja) 2001-12-07
JP3997687B2 JP3997687B2 (ja) 2007-10-24

Family

ID=18661467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000156713A Expired - Fee Related JP3997687B2 (ja) 2000-05-26 2000-05-26 マイナスイオン発生装置の電極構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3997687B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7257852B2 (en) 2003-05-19 2007-08-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Suction unit for use in an electric vacuum cleaner and electric vacuum cleaner employing same
KR101004247B1 (ko) 2008-12-11 2010-12-24 이유노 연소효율 증가장치
WO2012005067A1 (ja) * 2010-07-05 2012-01-12 シャープ株式会社 空気調節機
CN102626523A (zh) * 2012-05-03 2012-08-08 黄勇 全自动空气净化器
CN102646932A (zh) * 2012-05-14 2012-08-22 刘喆 电子式空气净化装置
CN103117513A (zh) * 2013-01-28 2013-05-22 李绪鹏 负氧离子发生器、负氧离子发生电路及负氧离子发生装置
CN103742433A (zh) * 2014-01-03 2014-04-23 中国计量学院 基于电场动力多应用场合新型风扇
CN113447529A (zh) * 2021-08-11 2021-09-28 漳州市东南电子技术研究所有限公司 单位时间空气负离子产生量的测试方法及装置
CN114383248A (zh) * 2021-12-21 2022-04-22 青岛海信日立空调系统有限公司 一种空气调节装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7257852B2 (en) 2003-05-19 2007-08-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Suction unit for use in an electric vacuum cleaner and electric vacuum cleaner employing same
KR101004247B1 (ko) 2008-12-11 2010-12-24 이유노 연소효율 증가장치
CN102971587A (zh) * 2010-07-05 2013-03-13 夏普株式会社 空气调节机
JP2012013398A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Sharp Corp 空気調節機
WO2012005067A1 (ja) * 2010-07-05 2012-01-12 シャープ株式会社 空気調節機
US9366450B2 (en) 2010-07-05 2016-06-14 Sharp Kabushiki Kaisha Air adjuster
CN102626523A (zh) * 2012-05-03 2012-08-08 黄勇 全自动空气净化器
CN102646932A (zh) * 2012-05-14 2012-08-22 刘喆 电子式空气净化装置
CN103117513A (zh) * 2013-01-28 2013-05-22 李绪鹏 负氧离子发生器、负氧离子发生电路及负氧离子发生装置
CN103742433A (zh) * 2014-01-03 2014-04-23 中国计量学院 基于电场动力多应用场合新型风扇
CN113447529A (zh) * 2021-08-11 2021-09-28 漳州市东南电子技术研究所有限公司 单位时间空气负离子产生量的测试方法及装置
CN113447529B (zh) * 2021-08-11 2022-05-27 漳州市东南电子技术研究所有限公司 单位时间空气负离子产生量的测试方法及装置
CN114383248A (zh) * 2021-12-21 2022-04-22 青岛海信日立空调系统有限公司 一种空气调节装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3997687B2 (ja) 2007-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7897118B2 (en) Air conditioner device with removable driver electrodes
US7517505B2 (en) Electro-kinetic air transporter and conditioner devices with 3/2 configuration having driver electrodes
US5529613A (en) Air ionization device
JP2001338744A (ja) マイナスイオン発生装置
JPH11237071A (ja) 電気集塵器付空気調和機
JP2003007426A (ja) イオン送り装置及び空間殺菌装置
US5707429A (en) Ionizing structure for ambient air treatment
JP3726220B2 (ja) 空気清浄機
JP2002324651A (ja) マイナスイオン発生装置
JP6550167B2 (ja) イオン発生装置および電気機器
JP3797259B2 (ja) マイナスイオン発生装置
WO2006060741A2 (en) Air conditioner device with individually removable driver electrodes
JP2001218828A (ja) 空気清浄機
JP2003163067A (ja) コロナ放電マイナスイオン発生装置
JP2001062342A (ja) 電気集塵機とそれを用いた空気調和機
KR101606798B1 (ko) 이온 발생장치
KR100570714B1 (ko) 공기정화기의 순이온 발생장치
JP2010187767A (ja) 美容装置
JP2013033654A (ja) イオン発生装置およびそれを備える電気機器
JP4371086B2 (ja) 電子シャワー発生装置
JP3488367B2 (ja) 空気清浄機
CN211619701U (zh) 电梯及其轿厢内的空气净化器
CN219107748U (zh) 一种空气处理设备以及空气净化装置
JP4810780B2 (ja) 空気清浄機
JPH0630279Y2 (ja) エアーシャワー用ノズル

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3997687

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130817

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees