JPH1029511A - 制動力保持制御装置 - Google Patents

制動力保持制御装置

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JPH1029511A
JPH1029511A JP18641496A JP18641496A JPH1029511A JP H1029511 A JPH1029511 A JP H1029511A JP 18641496 A JP18641496 A JP 18641496A JP 18641496 A JP18641496 A JP 18641496A JP H1029511 A JPH1029511 A JP H1029511A
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JP
Japan
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depression
brake pedal
braking force
detecting
amount
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JP18641496A
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Takeshi Yasuda
武史 安田
Hideo Watanabe
秀夫 渡辺
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作で車輪の制動力の保持状態を解除
すること。 【解決手段】 車輪の制動力が保持されている動作中
に、運転者がブレーキペダルを、予め定める位置以上に
深い踏み込みを行い、またはブレーキペダルを一旦踏み
込んで、その踏み込んだ状態を維持し、その後さらに踏
み込み量を増加して踏み増しをしたとき、保持状態を解
除する。したがってブレーキペダルを1回踏み込めばよ
く、その踏み込み量は、上述のように深く、または踏み
増しが行われるので、保持動作が解除されても、制動力
は充分に大きく、安全である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
に備えられる車輪の制動力を保持するための制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、実開平3−895
8に開示される。車両の運転状態が所定の条件に合致し
たとき、すなわち車体の速度が予め定める値未満であ
り、自動変速機の変速段がニュートラル位置以外の位置
にあり、ブレーキペダルが踏み込まれたという条件が成
立したとき、車輪の制動力を保持状態とし、この制動力
の保持動作を解除するには、ブレーキペダルを一旦、踏
み込み、その後、ブレーキペダルの踏み込みを解除し、
再度、踏み込む操作を行う。
【0003】この先行技術では、制動力の保持状態を解
除するために、ブレーキペダルの踏み込み操作を上述の
ように2回行わなければならず、ブレーキペダルの踏み
込み操作が面倒である。
【0004】またこの先行技術では、上り坂道では、ア
クセルペダルを踏むことによって、制動力の保持状態を
解除することができる。この反面、自動車が下り坂道で
一旦停止した後、もう少し先に移動したいときには、制
動力の保持状態を解除するために上述のように2回の踏
み込み操作を行い、その後、3回目の踏み込み操作をし
て制動力を発生させなければならず、その踏み込み操作
が面倒であるとともに、このような操作を誤ると事故を
生じやすいという問題がある。
【0005】この先行技術ではさらに、制動力の保持状
態を解除するためのブレーキペダルの踏み込み操作は浅
くてよく、したがって運転者の踏み込み操作の誤りによ
って保持状態が解除されてしまうおそれがあり、危険で
あるという問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、制動
力の保持状態を解除する操作が容易であり、しかも運転
者の誤りによってその保持状態が解除されてしまわない
ようにして安全性を向上した制動力保持制御装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、車体の停止状
態を検出する手段と、ブレーキペダルの踏み込みを検出
する第1検出手段と、停止状態検出手段によって車体の
停止状態が検出され、かつ第1検出手段によって踏み込
みが検出されたとき、車輪の制動力を保持する保持手段
とを含む制動力保持制御装置において、ブレーキペダル
の深い踏み込みを検出する第2検出手段と、第2検出手
段の出力に応答し、保持手段による制動力の保持動作中
に、深い踏み込みが検出されたとき、その保持動作を解
除する解除手段とを含むことを特徴とする制動力保持制
御装置である。請求項1の本発明に従えば、たとえば内
燃機関と、その内燃機関の出力を自動変速機を介して車
輪に伝達する自動車、またはそのような内燃機関および
自動変速機が搭載されていないその他の車両において、
停止状態検出手段は、車体の停止状態を検出し、この停
止状態は、たとえば車輪速度もしくは車体速度を検出す
る構成によって実現することができ、停止状態検出手段
によって検出される車体の停止状態は、車体速度または
車輪速度が零または予め定める値未満であるときに検出
する。こうして車体の停止状態が検出され、しかも第1
検出手段によって踏み込みが検出されたとき、車輪の制
動力が保持される。この制動力の保持状態を解除は、第
2検出手段によってフットブレーキ装置のブレーキペダ
ルの深い踏み込みが検出されたときに、達成される。深
い踏み込みというのは、後述の図6のステップc1,c
2に関連して後述するようにブレーキペダルの予め定め
る踏み込み量L4以上の踏み込み操作が行われ、かつ踏
み込みのストロークの変動量ΔLが予め定める値ΔL1
未満であって小さいことを検出し、その後、さらに踏み
込まれたことであってもよく、または通常の走行時に操
作されるブレーキペダルの踏み込み量または通常の車体
の停止のためにブレーキペダルが踏み込まれる踏み込み
量を超える踏み込み量が達成されることであってもよ
い。制動力を保持するために用いられる第1検出手段
は、ブレーキペダルの深い踏み込み量を検出する構成で
あってもよく、この構成であるときには、第1および第
2検出手段は同一構成を有し兼用されることができ、ま
たはブレーキペダルの浅い踏み込み量を検出する構成を
有してもよく、たとえば車体の後部に設けられるストッ
プランプの点灯のために用いられるスイッチによって実
現されてもよい。第1および第2検出手段は、ブレーキ
ペダルの踏み込み量を直接に検出する構成であってもよ
いけれども、実施の他の形態では、ブレーキペダルによ
って操作されるマスタシリンダの油圧または車輪の制動
力を発揮するためのホイルシリンダの油圧を検出する油
圧検出手段によって実現されてもよく、その他の構成に
よって実現されてもよい。
【0008】また本発明は、車体の停止状態を検出する
手段と、ブレーキペダルの踏み込みを検出する第1検出
手段と、停止状態検出手段によって車体の停止状態が検
出され、かつ第1検出手段によって踏み込みが検出され
たとき、車輪の制動力を保持する保持手段とを含む制動
力保持制御装置において、ブレーキペダルの深い踏み込
みを検出する第2検出手段と、第2検出手段の出力に応
答し、保持手段による制動力の保持動作中に、深い踏み
込みが検出され、その後、ブレーキペダルの踏み込みが
解放または解放に近い状態になったとき、その保持動作
を解除する解除手段とを含むことを特徴とする制動力保
持制御装置である。上述の請求項1の本発明では、ブレ
ーキペダルの深い踏み込みが第2検出手段によって検出
されると、解除手段によって保持動作が解除されるよう
に構成されるけれども、後述の図7および図8のよう
に、請求項2の本発明に従えば、ブレーキペダルの深い
踏み込みを行った後、ブレーキペダルの踏み込みを解除
してその踏み込みが解放または解放に近い状態になった
とき、初めて、その保持動作を解除し、これによって運
転者のブレーキペダルの踏み込み操作のフィーリングを
改善する。ホィールシリンダ内に保持されていた作動油
の油圧が、前記深い踏み込み時点におけるマスタシリン
ダ内の油圧よりももっと高いとき、請求項1の発明で
は、前記深い踏み込みによって保持動作が解除された時
点で、その保持されていた油圧がマスタシリンダ内に伝
わり、ブレーキペダルが踏み込み方向とは逆方向に変位
し、そのためブレーキペダルを深く踏み込んでいる足
に、衝撃力を与え、いわゆるペダルショックを発生す
る。これに対して請求項2の本発明では、ブレーキペダ
ルの踏み込みを開放状態にしたとき、または開放に近い
状態になったとき、上述のように保持動作が解除される
ので、その解除時点でホィールシリンダからマスタシリ
ンダ側に油圧が作用しても、足はペダルが離れているか
または軽く接触しているだけであるので、ブレーキペダ
ルから足に作用する衝撃力は零またはごくわずかであ
り、請求項1で述べたペダルショックは生じず、請求項
2の構成はフィーリング上、優れている。
【0009】また本発明は、第1検出手段は、ブレーキ
ペダルの踏み込み量またはその踏み込み量に対応した物
理量を検出し、第1検出手段の出力に応答し、ブレーキ
ペダルが第1の踏み込み量または前記物理量以上である
とき、ストップランプを点灯する手段を含み、第2検出
手段は、ブレーキペダルの踏み込み量またはその踏み込
み量に対応した物理量を検出し、ブレーキペダルが第1
の踏み込み量または前記物理量を超える第2の踏み込み
量または前記物理量以上であるとき、深い踏み込みであ
るものと検出することを特徴とする。請求項3の本発明
に従えば、第1および第2検出手段は、ブレーキペダル
の踏み込み量を直接に検出するスイッチであってもよ
く、またはそのブレーキペダルによって発生されるマス
タシリンダまたはホィールシリンダなどの作動油の油圧
を検出する油圧検出手段などのように、踏み込み量に対
応した物理量を検出する手段であってもよい。ブレーキ
ペダルの踏み込み量を検出するために、マイクロスイッ
チなどのスイッチが設けられてもよく、またはブレーキ
ペダルの踏み込み量に応じた抵抗値を出力するポテンシ
オメータと、そのポテンシオメータの出力をレベル弁別
するレベル弁別回路との組合せによって実現されてもよ
い。第1検出手段は、前述のようにブレーキペダルの踏
み込みを検出し、この出力によってストップランプを点
灯するように構成され、第2検出手段は、このブレーキ
ペダルのストップランプが点灯する第1の踏み込み量を
超える第2の踏み込み量以上にブレーキペダルが踏み込
まれたとき、前記深い踏み込みであるものと検出する。
【0010】また本発明は、車体の停止状態を検出する
手段と、ブレーキペダルの踏み込みを検出する第1検出
手段と、停止状態検出手段によって車体の停止状態が検
出され、かつ第1検出手段によって踏み込みが検出され
たとき、車輪の制動力を保持する保持手段とを含む制動
力保持制御装置において、第1検出手段の出力に応答
し、ブレーキペダルの踏み増しを検出する第2検出手段
と、第2検出手段の出力に応答し、保持手段による制動
力の保持動作中に、踏み増しが検出されたとき、その保
持動作を解除する解除手段とを含むことを特徴とする制
動力保持制御装置である。請求項4の本発明に従えば、
前述の請求項1における前記深い踏み込みに代えて、ブ
レーキペダルの踏み増しを第2検出手段によって検出し
て保持動作を解除手段によって解除する。踏み増しは、
図6に関連して後述するように、たとえば運転者のブレ
ーキペダルを踏み込んで予め定める踏み込み量L4以
上、踏み込み、その踏み込んだ状態を予め定める時間W
以上保って、踏み込み量の変化量ΔLが予め定める値Δ
L1未満となった状態とし、その後、さらに予め定める
踏み込み変位量ΔL3以上踏み込んだ状態であり、この
踏み増しは、上述のブレーキペダルの踏み込み量に代え
て、その踏み込み量に対応した物理量、たとえばマスタ
シリンダまたはホイルシリンダのブレーキ作動油の油圧
などによって検出するようにしてもよい。
【0011】また本発明は、車体の停止状態を検出する
手段と、ブレーキペダルの踏み込みを検出する第1検出
手段と、停止状態検出手段によって車体の停止状態が検
出され、かつ第1検出手段によって踏み込みが検出され
たとき、車輪の制動力を保持する保持手段とを含む制動
力保持制御装置において、第1検出手段の出力に応答
し、ブレーキペダルの踏み増しを検出する第2検出手段
と、第2検出手段の出力に応答し、保持手段による制動
力の保持動作中に、踏み増しが検出され、その後、ブレ
ーキペダルの踏み込みが解放または解放に近い状態にな
ったとき、その保持動作を解除する解除手段とを含むこ
とを特徴とする制動力保持制御装置である。請求項5の
本発明に従えば、前述の請求項2における深い踏み込み
に代えて、踏み増しが検出され、その請求項2の発明と
同様に、ペダルショックが生じず、運転者のブレーキペ
ダルの踏み込み操作のフィーリングを向上する。
【0012】また本発明は、第1検出手段は、ブレーキ
ペダルの踏み込み量またはその踏み込み量に対応した物
理量を検出し、第2検出手段は、ブレーキペダルの踏み
込み量またはその踏み込み量に対応した物理量を検出
し、ブレーキペダルの踏み込み量または前記物理量が一
旦、維持された後、さらに増加したとき、踏み増しであ
るものと検出することを特徴とする。請求項6の本発明
に従えば、第1および第2検出手段は、ブレーキペダル
の踏み込み量またはその踏み込み量に対応したブレーキ
作動油の油圧などの物理量を検出する構成を有し、第2
検出手段は、その踏み込み量または物理量が一旦、維持
された後、さらに増加したとき、踏み増しであるものと
検出する。この第2検出手段は、ブレーキペダルの踏み
込み量を検出するポテンシオメータとそのポテンシオメ
ータの出力を時間経過に伴って計測して演算する回路と
によって実現することもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
自動車におけるフットブレーキ装置の一部の系統図であ
る。内燃機関とその内燃機関の動力を車輪に伝達する自
動変速機とを備える自動車において、フットブレーキ装
置のブレーキペダル1は、レバー2の端部に設けられ、
水平軸線3まわりに角変位可能であり、ばね4によって
踏み込み方向の逆方向にばね力が与えられる。レバー2
には、マスタシリンダ5のピストン6がプッシュロッド
7を介して連結される。マスタシリンダ5のブレーキ作
動油は、管路8から逆止弁9を経て管路10から前右お
よび後左の各車輪の制動手段11におけるホイルシリン
ダ12に導かれる。図1では、1つの制動手段11だけ
を図示する。管路8には分岐管路13が接続され、管路
12は分岐管路14が接続される。これらの分岐管路1
3,14間には2位置電磁開閉弁15が介在される。電
磁開閉弁15の消磁時には、第1位置16が分岐管路1
3,14を接続し、励磁時には第2位置17によって分
岐管路13,14が遮断され、この励磁時に制動力の保
持動作が行われる。マスタシリンダ5にはまた、管路8
から前左および後右の車輪のために、制動手段11、逆
止弁9および電磁開閉弁15と同様な構成が設けられ
る。
【0014】図2は、図1に示される本発明の実施の一
形態の電気的構成を示すブロック図である。前右および
後左の車輪のための電磁開閉弁15と同様にして、前左
および後右の車輪のための電磁開閉弁18が設けられ
る。
【0015】ブレーキペダル1のストップランプのため
の踏み込み量L1を検出するために、スイッチSW1が
設けられる。また制動力の保持動作を解除するために用
いられるスイッチSW2が設けられる。このスイッチS
W2は、ブレーキペダル1の深い踏み込み量L2を検出
する。制動力の保持動作のためにさらに深い踏み込み位
置にスイッチSW3が設けられ、このスイッチSW3
は、SW2と兼用されてもよい。
【0016】車輪速度パルス発生手段19は、車輪の速
度に対応した周期を有するパルスを発生する。この車輪
速度パルス発生手段19は、各車輪に設けられた回転円
板20に、1または周方向に間隔をあけて複数の永久磁
石片21が固定され、車体には永久磁石片21を検出す
る磁気検出素子22が設けられる。スイッチSW1,S
W2と車輪速度パルス発生手段19の出力とは、マイク
ロコンピュータなどによって実現される処理回路23に
与えられ、これによって電磁開閉弁15,18が制御さ
れて車輪の制動力保持制御が行われる。スイッチSW1
の出力によって、ブレーキペダル1が踏み込み量L1以
上に踏み込まれたとき車体の後部に設けられているスト
ップランプ24が点灯する。
【0017】図3は、図1および図2に示される実施の
形態の動作を説明するためのグラフである。図3(1)
はブレーキペダル1の踏み込み量を示し、図3(2)は
車輪速度パルス発生手段19のパルスによって演算され
る車輪速度を示し、図3(3)はホイルシリンダ12、
管路10および分岐管路14内の作動油の油圧を示す。
自動車の走行中に、時刻t1においてブレーキペダル1
を踏み始めることによって、マスタシリンダ5の作動油
が逆止弁9を経てホイルシリンダ12に導かれ、そのホ
イルシリンダ12の油圧が図3(3)に示されるように
上昇し、車輪速度、したがって車体の速度が図3(2)
に示されるように減少して車体が停止状態になる。
【0018】時刻t3で、ブレーキペダル1の深い踏み
込みをすることによって、このことがスイッチSW3に
よって検出され、ホイルシリンダ12の油圧が上昇さ
れ、このとき車輪の制動力が保持されるように、処理回
路23は電磁開閉弁15,18を第1位置16から第2
位置17に切換えて分岐管路13,14を遮断し、制動
力の保持状態とする。時刻t5〜t6においてブレーキ
ペダル1から足を離しても、制動力の保持状態は保たれ
る。
【0019】時刻t7〜t10では、制動力の保持状態
を解除するための動作が行われる。図4は、この制動力
の保持動作を解除するために、処理回路23によって達
成される動作を説明するためのフローチャートである。
ステップa1においてホールド中、すなわち制動力の保
持状態であることが判断されると、ステップa2におい
て自動車のアクセルペダルが踏み込まれたかどうかが判
断され、アクセルペダルが踏み込まれていれば、ステッ
プa4に移り、電磁開閉弁15,18を第2位置17か
ら第1位置16に切換えて保持状態を解除する。たとえ
ば自動車が平坦な道路または上り坂にあるとき、制動力
の保持状態でアクセルペダルを踏み込むことによって、
その保持状態を解除し、発進することができる。
【0020】ステップa2においてアクセルペダルが踏
み込まれていないことが判断されると、ステップa3に
おいてブレーキペダル1が深い踏み込み状態になってい
るかが、スイッチSW2の出力によって判断される。深
い踏み込みであることがステップa3において検出され
ると、ステップa4に移り、電磁開閉弁15,18が第
1位置16に切換えられて制動力の保持状態が解除され
る。ブレーキペダル1が深い踏み込み状態でないこと
が、ステップa3において判断されると、ステップa5
では、電磁開閉弁15,18を第2位置17に保ち、保
持動作を維持してホールド中とする。
【0021】図5は、図4のステップa3における深い
踏み込みを検出するための処理回路23の動作を説明す
るためのフローチャートである。ステップb1において
ブレーキペダル1が踏み込まれてスイッチSW1が検出
されたかどうかが判断される。ブレーキペダル1がスイ
ッチSW1以上に踏み込まれるときには、ステップb2
においてストップランプ24がステップb2で点灯され
る。
【0022】ブレーキペダル1が、スイッチSW1によ
って検出される第1の踏み込み量L1を超える第2の踏
み込み量L2(L2>L1)以上であることがスイッチ
SW2によって検出されると、ステップb3からステッ
プb4に移り、深い踏み込み量の検出が行われたことを
表す信号が電磁開閉弁15,18に与えられ、電磁開閉
弁15,18は、第2位置17から第1位置16に切換
えられる。こうして上述のように制動力の保持状態が解
除される。
【0023】スイッチSW2は、制動力の保持状態を解
除するために用いられるだけでなく、故障の検出のため
にもまた、用いることができる。ステップb1において
スイッチSW1がブレーキペダル1の踏み込み量L1を
検出していないことが判断され、しかもステップb5に
おいてスイッチSW2がブレーキペダル1の深い踏み込
み量L2を検出しているものと判断したときには、ステ
ップb6で、スイッチSW2が断線してオープン状態で
あって、故障が生じていることを表す信号を導出する。
これによってたとえば表示手段によって故障の表示を行
う。
【0024】再び図3を参照して、時刻t7において制
動力の保持動作を解除するためにブレーキペダル1を踏
み込み、時刻t8でスイッチSW2がブレーキペダル1
の深い踏み込み量L2を検出すると、前述のように電磁
開閉弁15は第1位置16に戻り、連通状態となる。こ
のときホイルシリンダ12の作動油の圧力が、ブレーキ
ペダル1の深い踏み込み量L2を超えるもっと深い踏み
込み量に対応する油圧で保持されていたものとすると、
時刻t8において電磁開閉弁15が第1位置16となる
ことによって、そのホイルシリンダ12の油圧がマスタ
シリンダ5に伝わり、したがってピストン6が図1の右
方に変位し、ブレーキペダル1を大きい力で踏み込んで
いる運転者の足に、衝撃力を与える結果になる。この問
題は、後述の図7および図8に関連して説明する本発明
の実施の他の形態によって解決される。
【0025】時刻t9においてブレーキペダル1の踏み
込みを開放し、時刻t10では、ブレーキペダル1が、
踏み込まれていない元の状態に復帰する。
【0026】上述の本発明の実施の形態では、ブレーキ
ペダル1のスイッチSW2によって検出される深い踏み
込み量L2が検出されることによって、制動力の保持状
態が解除されるように構成されたけれども、本発明の実
施の他の形態では、この保持動作の解除は、制動力の保
持動作中におけるブレーキペダル1の次に述べる踏み増
しが行われたときに、解除されるようにしてもよい。
【0027】図6は、本発明の実施の他の形態における
踏み増しを検出するための処理回路23によって達成さ
れる動作を説明するためのフローチャートである。この
図6に示される実施の形態では、ブレーキペダル1の踏
み込み量は、そのレバー2に関連して設けられるポテン
シオメータによって踏み込み量に連続的に対応する抵抗
値などの電気信号として導出される。制動力の保持動作
中において、図6のステップc1では、ブレーキペダル
1の踏み込み量が、予め定める値L4以上であるかが判
断され、そうであれば次のステップc2に移り、予め定
める時間W(たとえば100msec)中、ブレーキペ
ダル1の踏み込み量(すなわちストローク)の変化量Δ
Lが、予め定める小さい値ΔL1以下(ΔL≦ΔL1)
であるかが判断され、そうであればステップc3に移
る。ステップc3では、ブレーキペダル1が、踏み込み
量の予め定める値L4以上の位置で、一旦、維持された
ことを表すために、フラグFをオンとする。ステップc
4では、ステップc2で維持されたブレーキペダル1の
踏み込み量の時間平均値STを、処理回路23に備えら
れたメモリ25にストアする。すなわちこの踏み込み量
の平均値STは、前記時間Wにおけるブレーキペダル1
の踏み込み量の平均の踏み込み量を表す。
【0028】操作者は、ブレーキペダル1を、上述のよ
うに踏み込み量が一旦維持されるように踏み込んだ後、
さらに踏み込むことによって、ステップc2からステッ
プc5に移り、フラグFがオンとなっているかどうかが
判断され、そうであれば次のステップc6に移り、ブレ
ーキペダル1がさらに踏み込まれている途中であるかど
うかが判断され、踏み込まれている途中であれば、ステ
ップc10に移る。ステップc6において、そのブレー
キペダル1の踏み込みの途中ではなく、換言すると、踏
み込み動作が停止して完了したとき、ステップc6から
ステップc7に移り、そのブレーキペダル1の追加的な
踏み込み量ΔL2が、ステップc4で演算して求められ
た平均値STからの予め定める値ΔL3以上であるか、
すなわち式1が成立するかが判断される。
【0029】 ΔL2 ≧ ΔL3 …(1) 上述の式1が成立することがステップc7で判断される
と、次のステップc8では、フラグFをオフとし、踏み
増しであることを表す出力を導出する。この図6に示さ
れる動作は、前述の図4のステップa3において行われ
る。踏み増しが検出されると、図4のステップa4にお
いて制動力の保持動作が解除される。
【0030】上述のステップc7において式1が成立し
ないことが判断されると、ステップc9に移り、フラグ
Fをオフとし、踏み増しではないものと判断し、前述の
図4のステップa3からステップa5に移り、制動力の
保持動作を維持する。ブレーキペダル1の踏み込みが、
一旦維持されないときには、ステップc2からステップ
c5に移り、さらにステップc10に移り、踏み増しが
行われたものとは検出されない。
【0031】図7は本発明の実施の他の形態の動作の時
間経過を示すグラフであり、図8はその実施の形態の処
理回路23の動作を説明するためのフローチャートであ
る。この実施の形態は、前述の実施の形態に類似する。
前述の実施の形態では、図3の時刻t8において制動力
の保持状態が解除されたとき、ブレーキペダル1のペダ
ルショックが生じるおそれがあり、この問題を解決する
ために、図7および図8に示される実施の形態が実現さ
れる。時刻t1〜時刻t6の動作は、前述の図3の動作
と同様であり、制動力の保持動作が達成される。図8の
ステップd1において制動力の保持動作中であってホー
ルド中であることが判断されると、次のステップd2に
移り、アクセルペダルが踏み込まれたかどうかが判断さ
れ、そうであればステップd8でフラグF1をオフと
し、ステップd10で電磁開閉弁15を第2位置17か
ら第1位置16に切換えて戻し、制動力の保持動作を解
除する。したがってアクセルペダルの踏み込みによって
内燃機関の出力が増大し、たとえば平坦な道路または上
り坂での発進が行われる。
【0032】ステップd2でアクセルペダルが踏み込ま
れておらず、ステップd3においてブレーキペダル1の
深い踏み込みがスイッチSW2によって検出されると、
ステップd4においてフラグF1をオンとし、ステップ
d5においてその制動力の保持動作を維持してホールド
中のままとする。その後、運転者はブレーキペダル1の
踏み込み量を減少し、踏み込み量L1未満とし、ブレー
キペダル1の踏み込みが開放または開放に近い状態とな
ったとき、そのことがスイッチSW1によってステップ
d6で検出される。ステップd7では、フラグF1がオ
ンであるかどうかが判断され、したがって前述のステッ
プd4において深い踏み込みが、一旦、行われていれ
ば、次のステップd10に移り、電磁開閉弁15は第2
位置17から第1位置16に変位し、制動力の保持動作
が解除される。
【0033】ステップd7においてフラグF1がオンで
ないことが判断されたときには、ブレーキペダル1は深
い踏み込みが、一旦、達成されていないので、ステップ
d5において制動力の保持動作を継続する。
【0034】図7(1)に示されるようにブレーキペダ
ル1の踏み込み量が時刻t7において保持動作の解除の
ために踏み込まれて増大し、時刻t8においてスイッチ
SW2によって深い踏み込み量L2が検出され、その
後、時刻t9においてブレーキペダル1の踏み込みを解
除してゆき、時刻t10においてスイッチSW1によっ
てブレーキペダル1の踏み込みが開放または開放に近い
状態になったことが検出されると、電磁開閉弁15が第
1位置16に戻って切換わり、図7(3)に示されるよ
うにホイルシリンダ12の圧力が下降する。その後、運
転者はアクセルペダルを踏み込んで、自動車を発進さ
せ、その車体の速度は図7(2)に示されるとおりであ
る。図8のステップd3では、スイッチSW2によって
ブレーキペダル1の深い踏み込みが検出され、その動作
は前述の図5と同様である。
【0035】本発明の実施の他の形態では、図8のステ
ップd3における深い踏み込みの検出に代えて、前述の
図6と同様に、踏み増しが検出されるように構成されて
もよい。その他の構成は前述の実施の形態と同様であ
る。
【0036】上述の実施の各形態では、ブレーキペダル
1の踏み込みは、スイッチSW1〜SW3によって検出
されるように構成されたけれども、本発明の実施の他の
形態では、そのブレーキペダル1の踏み込みに対応する
他の物理量、たとえばマスタシリンダ5の管路8におけ
る作動油の油圧を検出し、その油圧をレベル弁別するよ
うに構成されてもよい。このような構成は、図1におい
て、前述の実施の形態とともに、併せて示される。油圧
検出素子26は、管路8のブレーキ作動油の圧力を検出
し、第1のレベル弁別回路27は、スイッチSW1に対
応するブレーキペダル1の踏み込み量L1に対応する油
圧を弁別レベルとして設定し、油圧検出素子26によっ
て検出される油圧が、その弁別レベル以上であるとき、
スイッチSW1と同様な出力を導出して処理回路23に
与える。もう1つの第2レベル弁別回路28は、ブレー
キペダル1が前述のスイッチSW2に対応する位置に踏
み込まれたときに生じる管路8の作動油の油圧を弁別レ
ベルとして設定し、油圧検出素子26の検出油圧が、そ
の第2弁別レベル以上であるとき、スイッチSW2と同
様な出力を、処理回路23に導出する。
【0037】上述の図6に示される踏み増しを検出する
実施の形態において、ブレーキペダル1の踏み込み量を
検出するポテンシオメータに代えて、油圧検出素子26
の出力を処理回路23に与えるように構成してもよい。
【0038】車輪の制動力を保持する動作を達成するた
めに、本発明の実施の形態では、(a)車体の停止状態
を検出する手段と、(b)制動力を保持する保持手段
と、(c)ブレーキペダル1の深い踏み込みを検出する
検出手段と、(d)その車体の停止状態が検出され、し
かもブレーキペダル1の深い踏み込みが検出されたと
き、保持手段を動作させて制動力の保持動作を達成する
制御手段とを備える。
【0039】このような実施の形態は、処理回路23に
よって達成される図9のフローチャートによって実現さ
れる。ステップs1において制動力保持制御装置の電源
が投入されると、初期化を行い、処理回路23に備えら
れているランダスアクセスメモリなどのメモリのクリア
を行う。ステップs10において車輪速度検出手段19
の出力によって車輪速度Vを検出し、ステップs15で
は、検出された車輪速度Vが、第1の予め定める値V1
以下(V<V1)であるかどうかが判断され、V1以下
であって、たとえば停止状態であるならば、次のステッ
プs21に移る。こうしてブレーキペダル1が図3
(1)の時刻t1〜t3において踏み込まれて制動力が
発生され、車輪速度が図3(2)に示されるように零と
なって停止した状態となっており、このときブレーキペ
ダル1の踏み込み量は、前述のスイッチSW2で検出さ
れる踏み込み量L2未満であるものとする。
【0040】時刻t3においてブレーキペダル1がさら
に深く踏み込まれてスイッチSW2で検出されたとき、
深い踏み込みが生じたものとステップs21において判
断され、時刻t4以降で処理回路23は電磁開閉弁15
を第1位置16から第2位置17に切換えて制動力の保
持状態に、ステップs22で保つ。
【0041】ステップs15において車輪速度V1が予
め定める小さい値V1以上であれば、ステップs15に
移り、前記深い踏み込みがなければステップs10に戻
る。
【0042】図9の実施の形態では、車輪速度V1が予
め定める値V1未満である場合において、ブレーキペダ
ル1の深い踏み込みが行われたときに、制動力の保持動
作が達成されるので、運転者はブレーキペダル1を深く
踏み込むことによって、その運転者の意思に応じて制動
力を保持させることができる。したがって自動車の車体
が停止すると自動的に制動力が保持されるようにした制
動力保持制御装置のように、電源スイッチを切り忘れた
ために制動力が不必要に保持されることはない。
【0043】車体を停止させるために、一般的には、ブ
レーキペダル1を踏み込む操作が行われ、図9に示され
る本発明の実施の形態では、運転者は車体を停止させる
ために踏み込んだブレーキペダル1を、さらに深く踏み
込むという極めて簡単な操作を行うだけで、制動力を保
持させることができ、したがって操作性が向上する。
【0044】或る先行技術では、操作性を向上するため
に、車体が停止すると、自動的に制動力を保持するよう
にした制動力保持制御装置が提案されている。この先行
技術では、運転者が任意に制動力を解除するための解除
スイッチが設けられており、この解除スイッチは操作し
やすい場所に設置されるので、解除スイッチが誤って操
作されて運転者の意図しない制動力の解除が行われる危
険性が高く、たとえば下り坂道に停車しているときに、
誤って制動力が解除されると、車体が不意に動き出すこ
とになって非常に危険であるけれども、図9の実施の形
態ではこの危険性がない。
【0045】さらに図9の実施の形態では、ブレーキペ
ダル1の深い踏み込みによって、制動力保持の条件が初
めて達成されるので、保持される制動力は、ブレーキペ
ダル1の深い踏み込みによって充分に高められており、
したがって制動力の不足によって坂道で車体が不意に動
き出す危険が未然に防止され、安全性が向上される。
【0046】さらに図9の実施の形態では、車輪速度V
が予め定める値V1以上であれば、ブレーキペダル1が
深く踏み込まれたとしても、制動力の保持動作は行われ
ない。したがってブレーキペダル1の深い踏み込みが検
出されるようなブレーキペダル1の操作によって、車体
の走行中に車輪がロックしたとしても、検出されるブレ
ーキペダル1の深い踏み込みは、車輪がロックする以前
から検出されているので、車輪のロックによって車輪速
度が予め定める値V1未満であると判断されてしまうお
それがなく、したがって走行中に誤って制動力が保持さ
れることはなく、このようにして安全性を確保しながら
構成を簡略化することができる。
【0047】図10は、制動力を保持するための本発明
の実施の他の形態の処理回路23によって達成される動
作のフローチャートである。前述のステップ9の実施の
形態に対応するステップには同一の参照符を付す。ステ
ップs11において車輪速度Vが予め定める値V1未満
であって、車体の停止状態であれば、次のステップs1
2に進み、ブレーキ作動油の油圧を検出する油圧検出素
子26の出力に応答し、この油圧検出素子26によって
検出されるブレーキ圧からブレーキペダル1の深い踏み
込みを検出する際の基準値となる基準ブレーキ圧がセッ
トされているかどうかを判断し、その基準ブレーキ圧が
セットされていればステップs21に移り、深い踏み込
みに対応する油圧であるかどうかが判断され、そうであ
ればステップs22において制動力の保持動作が行われ
る。前述のステップs12において基準ブレーキ圧がセ
ットされていなければ、ステップs13において現在の
ブレーキ圧を基準ブレーキ圧にセットする。ステップs
14では、基準ブレーキ圧をクリアする。前述の予め定
める車輪速度は、たとえば車両の停止状態に対応してV
1=0km/hであってもよく、またはほぼ停止状態で
あるV1=5km/hのように極めて低い車輪速度にセ
ットされてもよい。
【0048】本発明の実施のさらに他の形態における処
理回路23の動作のフローチャートは、図11に示され
ている。この実施の形態は、前述の図9および図10の
実施の形態に類似し、対応するステップには同一の参照
符を付す。
【0049】ステップs17では、次式2を用いて減速
度αを算出する。
【0050】 α = −(V − V0)/ T …(2) 上式において、Vは現在の速度、V0はVより時間Tだ
け前の車輪速度である。ステップs18では、減速度α
が第2の所定値であるα1以上かどうか判断し、α1以
上であればステップs19に進み、α1以下であればス
テップs20に進む。ステップs19では、車輪速度が
V2以上かどうか判断し、V2以上であればステップs
10に戻り、V2未満であればステップs19の処理を
繰り返す。ステップs20では、車輪速度検出手段19
によって検出される車輪速度が第1の所定値であるV1
以下かどうか判断し、V1未満(すなわち停車状態)な
らステップs21に進み、V1以上(すなわち走行状
態)ならステップs10に戻る。なお、V2は車輪のロ
ックが回復したと判断できる速度(たとえば5km/
h)に設定される。したがって減速度算出手段である式
2によって算出される減速度αが第2の所定値であるα
1に達した場合は、車輪速度がV2以上に復帰するまで
他の処理は行われない。ステップs21,22の処理は
図9および図10と同様である。
【0051】したがって、減速度算出手段である式2に
よって算出される減速度αが第2の所定値であるα1に
達するような異常な減速が検出された場合は、急ブレー
キによって走行中に車輪がロックしたものと判断し、車
輪速度がV2以上に復帰して車輪のロックが回復したと
判断されるまでは制動力は保持されない。
【0052】したがって本実施の形態によれば、車輪速
度が第1所定値以下であってかつブレーキペダル1が踏
み増しされた場合に制動力が保持されるので、運転者は
ブレーキペダル1を深く踏み込むことで自分の意思に応
じて制動力を保持させることができる。
【0053】前記減速度αは、減速加速度である。本発
明の実施の他の形態において電磁開閉弁15は、制動力
の保持動作を達成するために第1位置16から第2位置
17に切換えるよえに構成されたけれども、本発明の実
施の他の形態では、ブレーキペダル1を駆動して踏み込
み、制動力を保持するように構成し、電磁開閉弁15を
省略するようにしてもよい。
【0054】図9〜図11の各実施の形態において、深
い踏み込みの検出のステップs21の代わりに、本発明
の実施の他の形態では、前述の図6に関連して述べたよ
うに、踏み増しを検出するようにしもよく、その他の構
成は、前述の実施の各形態と同様である。
【0055】
【発明の効果】請求項1および請求項4の各本発明によ
れば、ブレーキペダルの深い踏み込みまたは踏み増しを
検出することによって制動力の保持動作を解除するよう
にしたので、簡単な操作で保持動作の解除を行うことが
でき、しかも運転者の誤りによって保持動作が解除され
るおそれをなくし、さらに自動車などの車両が下り坂道
にあるときにおいて、そのような深い踏み込みまたは踏
み増しによって制動力の保持動作が解除されるので、制
動力が確実に作用したままに保たれ、安全である。
【0056】請求項2および5の本発明によれば、ブレ
ーキペダルの深い踏み込みまたは踏み増しをした後、ブ
レーキペダルの踏み込みは解放または解放に近い状態に
なったとき保持動作が解除されるので、ブレーキ作動油
のホイルシリンダにおける高い圧力によってマスタシリ
ンダがペダルを踏み込み方向とは逆方向に、たとえば上
方に変位したとき、ペダルによって足に衝撃力を与える
ことをなくし、または抑制し、いわゆるペダルショック
をなくし、運転者のフィーリングを向上することができ
る。
【0057】請求項3の本発明によれば、深い踏み込み
は、ストップランプを点灯する第1の踏み込み量を超え
る第2の踏み込み量以上であるときに検出され、制動力
が確実に作用し、安全である。
【0058】請求項6の本発明によれば、踏み増しとい
うのは、ブレーキペダルを踏み込んでその状態を一旦維
持し、その後、さらに踏み込み量または前記物理量が増
加したときに検出され、したがって前述のように運転者
の誤りによって制動力の保持状態が解除されてしまうお
それがなく、安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の自動車におけるフット
ブレーキ装置の一部の系統図である。
【図2】図1に示される本発明の実施の一形態の電気的
構成を示すブロック図である。
【図3】図1および図2に示される実施の形態の動作を
説明するためのグラフである。
【図4】制動力の保持動作を解除するための処理回路2
3によって達成される動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】図4のステップa3における深い踏み込みを検
出するための処理回路23の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の実施の他の形態における踏み増しを検
出するための処理回路23によって達成される動作を説
明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の他の形態の動作の時間経過を示
すグラフである。
【図8】本発明の実施の形態の処理回路23の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の実施の他の形態における処理回路23
の動作のフローチャートである。
【図10】本発明の実施の他の形態における処理回路2
3の動作のフローチャートである。
【図11】本発明の実施のさらに他の形態における処理
回路23の動作のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 2 レバー 5 マスタシリンダ 8,10 管路 9 逆止弁 11 制動手段 12 ホイルシリンダ 15,18 電磁開閉弁 16 第1位置 17 第2位置 19 車輪速度検出手段 20 回転円板 21 永久磁石片 22 磁気検出素子 23 処理回路 24 ストップランプ 25 メモリ 26 油圧検出素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の停止状態を検出する手段と、 ブレーキペダルの踏み込みを検出する第1検出手段と、 停止状態検出手段によって車体の停止状態が検出され、
    かつ第1検出手段によって踏み込みが検出されたとき、
    車輪の制動力を保持する保持手段とを含む制動力保持制
    御装置において、 ブレーキペダルの深い踏み込みを検出する第2検出手段
    と、 第2検出手段の出力に応答し、保持手段による制動力の
    保持動作中に、深い踏み込みが検出されたとき、その保
    持動作を解除する解除手段とを含むことを特徴とする制
    動力保持制御装置。
  2. 【請求項2】 車体の停止状態を検出する手段と、 ブレーキペダルの踏み込みを検出する第1検出手段と、 停止状態検出手段によって車体の停止状態が検出され、
    かつ第1検出手段によって踏み込みが検出されたとき、
    車輪の制動力を保持する保持手段とを含む制動力保持制
    御装置において、 ブレーキペダルの深い踏み込みを検出する第2検出手段
    と、 第2検出手段の出力に応答し、保持手段による制動力の
    保持動作中に、深い踏み込みが検出され、その後、ブレ
    ーキペダルの踏み込みが解放または解放に近い状態にな
    ったとき、その保持動作を解除する解除手段とを含むこ
    とを特徴とする制動力保持制御装置。
  3. 【請求項3】 第1検出手段は、ブレーキペダルの踏み
    込み量またはその踏み込み量に対応した物理量を検出
    し、 第1検出手段の出力に応答し、ブレーキペダルが第1の
    踏み込み量または前記物理量以上であるとき、ストップ
    ランプを点灯する手段を含み、 第2検出手段は、ブレーキペダルの踏み込み量またはそ
    の踏み込み量に対応した物理量を検出し、ブレーキペダ
    ルが第1の踏み込み量または前記物理量を超える第2の
    踏み込み量または前記物理量以上であるとき、深い踏み
    込みであるものと検出することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の制動力保持制御装置。
  4. 【請求項4】 車体の停止状態を検出する手段と、 ブレーキペダルの踏み込みを検出する第1検出手段と、 停止状態検出手段によって車体の停止状態が検出され、
    かつ第1検出手段によって踏み込みが検出されたとき、
    車輪の制動力を保持する保持手段とを含む制動力保持制
    御装置において、 第1検出手段の出力に応答し、ブレーキペダルの踏み増
    しを検出する第2検出手段と、 第2検出手段の出力に応答し、保持手段による制動力の
    保持動作中に、踏み増しが検出されたとき、その保持動
    作を解除する解除手段とを含むことを特徴とする制動力
    保持制御装置。
  5. 【請求項5】 車体の停止状態を検出する手段と、 ブレーキペダルの踏み込みを検出する第1検出手段と、 停止状態検出手段によって車体の停止状態が検出され、
    かつ第1検出手段によって踏み込みが検出されたとき、
    車輪の制動力を保持する保持手段とを含む制動力保持制
    御装置において、 第1検出手段の出力に応答し、ブレーキペダルの踏み増
    しを検出する第2検出手段と、 第2検出手段の出力に応答し、保持手段による制動力の
    保持動作中に、踏み増しが検出され、その後、ブレーキ
    ペダルの踏み込みが解放または解放に近い状態になった
    とき、その保持動作を解除する解除手段とを含むことを
    特徴とする制動力保持制御装置。
  6. 【請求項6】 第1検出手段は、ブレーキペダルの踏み
    込み量またはその踏み込み量に対応した物理量を検出
    し、 第2検出手段は、ブレーキペダルの踏み込み量またはそ
    の踏み込み量に対応した物理量を検出し、ブレーキペダ
    ルの踏み込み量または前記物理量が一旦、維持された
    後、さらに増加したとき、踏み増しであるものと検出す
    ることを特徴とする請求項3または4記載の制動力保持
    制御装置。
JP18641496A 1996-07-16 1996-07-16 制動力保持制御装置 Withdrawn JPH1029511A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007216946A (ja) * 2006-01-19 2007-08-30 Nissan Motor Co Ltd 制動制御装置
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