JPH10295022A - グロメットへの電線仮挿入装置 - Google Patents

グロメットへの電線仮挿入装置

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JPH10295022A
JPH10295022A JP10036497A JP10036497A JPH10295022A JP H10295022 A JPH10295022 A JP H10295022A JP 10036497 A JP10036497 A JP 10036497A JP 10036497 A JP10036497 A JP 10036497A JP H10295022 A JPH10295022 A JP H10295022A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】グロメット5への被覆電線1の仮挿入が容易な
2 センサ用電線の仮挿入装置10を提供すること。 【解決手段】グロメット5を位置決めするグロメット位
置決め部12を設ける。該位置決め部12は、グロメッ
ト5の挿通孔6を開放する。位置決めされたグロメット
5の挿通孔6に対し、被覆電線1を位置決めする電線位
置決め部13を設ける。電線位置決め部13は、当該挿
通孔6に対応する被覆電線1を仮挿入可能に被覆電線1
を位置決めする。 【効果】グロメット5および被覆電線1をそれぞれ位置
決めした状態で仮挿入作業を行なうことができるので、
複数の被覆電線1を同時に挿通孔6に仮挿入することが
可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグロメットへの電線
仮挿入装置に関し、特に、O2 センサ用の被覆電線を、
それとの組立部品であるグロメットに仮挿入するための
グロメットへの電線仮挿入装置関する。
【0002】
【従来の技術】一般にグロメットは、複数の被覆電線と
その外装部品との間に設けられる部品であり、各被覆電
線毎に挿通孔を備え、組立時に挿通孔に被覆電線を挿通
させる形式のものが多い。グロメットに被覆電線を挿入
する際には、作業性の観点から、複数の被覆電線を同時
にグロメットの挿通孔に挿通することが要請される。
【0003】そこで本件出願人は、先に実願平5−26
344号(実開平6−88127号)において、グロメ
ットに形成された複数の挿通孔に対し、対応する電線を
同時に挿入可能な挿入装置を提案している。その構成で
は、グロメットを保持するグロメット保持部と、保持さ
れたグロメットの挿通孔に挿入される被覆電線をクラン
プする電線クランプ部とを互いに相対的に変位可能に設
けている。そして先行技術においては、先端を予め突出
させた状態で被覆電線をクランプし、グロメット保持部
に保持されているグロメットを近接させることにより、
被覆電線を同時に仮挿入し、さらには、本挿入するよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した被覆電線は、
その製品の特性上、湾曲や座屈を防止し、確実に正規の
挿通孔に仮挿入されることが必須である。しかし、上述
した先行技術のように、専ら、被覆電線の先端を突出さ
せてグロメットに対向させ、グロメットと被覆電線とを
近接させることにより仮挿入を行なっていたので、グロ
メットでの被覆電線の挿入抵抗が大きい場合や、挿通孔
の配列が多段にわたる場合には精緻な位置決めを容易且
つ迅速に行なうことができなかった。
【0005】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、グロメットへの被覆電線の仮挿入を容易且つ迅
速に行なうことのできるグロメットへの電線仮挿入装置
を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、複数の挿通孔を区画するグロメットに対
し、当該グロメットに仮挿入されるべき被覆電線を仮挿
入するために、グロメットを、当該グロメットの挿通孔
を開放した状態で位置決めするグロメット保持部と、グ
ロメット保持部に位置決めされたグロメットの挿通孔に
対し、当該挿通孔に対応する被覆電線を仮挿入可能に位
置決めする電線位置決め部とを設けているグロメットへ
の電線仮挿入装置であって、上記電線位置決め部は、上
向きに開放され、複数の被覆電線を二条に整列する整列
溝と、整列溝と交差する方向に進退可能に設けられ、各
整列溝に導入された被覆電線を間仕切る間仕切り姿勢と
間仕切られた被覆電線を整列溝から取り出し可能に開放
する開放姿勢との間で変位可能な間仕切り部とを含んで
いることを特徴とするグロメットへの電線仮挿入装置で
ある。
【0007】この特定事項を含む発明では、先ず、グロ
メットをグロメット保持部に位置決めすることにより、
グロメットは、その挿通孔を開放した状態で位置決めさ
れる。そして、グロメットの各挿通孔に対し、対応する
被覆電線が電線位置決め部に位置決めされる。この状態
で作業者は、各被覆電線を同時に挿通孔に向けて差し込
むことにより、複数の被覆電線を同時に仮挿入すること
が可能になる。このとき、電線位置決め部は、整列溝と
間仕切り部とによって複数の被覆電線を仕分けるので、
挿通孔の配列が複雑な場合においても、容易且つ迅速に
被覆電線の位置決めを行なうことができる。
【0008】また、本発明の好ましい態様において、上
記整列溝は、グロメット保持部に固定され、保持された
グロメットの挿通孔と直交する平面に沿う固定側の仕切
り板に形成されているとともに、上記間仕切り部は、仕
切り板と平行に配置されて、仕切り板と相対的に変位可
能な可動側の仕切り板に形成されるものである。この特
定事項を含む発明では、グロメット保持部に保持された
グロメットの挿通孔と直交する平面上に配置される仕切
り板により被覆電線を位置決めしているので、挿通孔に
沿う方向において電線位置決め部の寸法を可及的に短く
設定することが可能になる。
【0009】本発明の別の態様において、上記グロメッ
ト保持部は、電線位置決め部に位置決めされた被覆電線
にグロメットを対向させる対向姿勢と、グロメットを着
脱しやすい方向にグロメットを電線位置決め部から開放
する開放姿勢とに変位可能に構成されている。この特定
事項を含む発明では、グロメットの着脱時にはグロメッ
ト保持部を開放姿勢に変位させるとともに、被覆電線の
仮挿入時には対向姿勢に変位してグロメット保持部を使
用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好ましい実施の形態について詳述する。まず、
図6および図7を参照して、この実施の形態において対
象となる被覆電線とグロメットとについて説明する。
【0011】図6は被覆電線の一例としてのO2 センサ
用信号線を示す正面部分略図であり、図7は図6の被覆
電線を挿通させるグロメットの斜視図である。先ず図6
を参照して、同図に例示されている被覆電線は、O2
ンサ用の信号線Wを構成するものである。この信号線W
の被覆電線1は、耐熱性の観点からポリフッ化エチレン
系樹脂で形成され、それぞれガラスワニスチューブ2の
終端部から突出しており、各被覆電線1の終端部には、
被覆部3が先端近傍で切断されて完全には除去されてい
ない状態で残された、いわゆるハーフストリップ状態に
形成されている。他方、被覆電線1の基端部はコネクタ
Cに接続されているとともに、被覆電線1を覆うガラス
ワニスチューブ2の基端部は、このコネクタCによって
変位を規制されている。また、図示の実施の形態では、
ガラスワニスチューブ2の外周に金属製の保護外筒Rが
装着されている。
【0012】図7に示すように、上記信号線Wの被覆電
線1が挿通されるグロメット5は、各被覆電線1毎に特
定される挿通孔6を区画している。この挿通孔6は、略
円柱形に形成されたグロメット5の軸方向に沿って複数
個形成されており、個々の挿通孔6には、それに挿入さ
れるべき被覆電線1が割り当てられている。このグロメ
ット5は、直径Dが20mm程度の小さいものであり、
本体部5Aと本体部5Aに着脱可能に嵌合された樹脂リ
ング部5Bと、樹脂リング部5Bに対し着脱可能に設け
られたセパレート部5Cとの分割型になっており、上記
セパレート部5Cに形成されている挿通孔6は、本体部
5Aおよび樹脂リング部5Bに形成されている部位より
もかなり小径になっている。
【0013】図1は本発明の実施の一形態におけるグロ
メットへの電線仮挿入装置10の外観斜視図であり、図
2は図1の要部を示す分解斜視部分図である。これらの
図を参照して、図示の実施の形態におけるグロメットへ
の電線仮挿入装置10は、ベース11と、ベース11の
上に設けられたグロメット保持部12と、グロメット保
持部12に対向してベース11上に固定された電線位置
決め部13とを主要素としている。
【0014】上記ベース11は、一部が矩形に切り欠か
れて平面視略L字形に形成された金属製または樹脂製の
板材である。このベース11の切り欠かれた側面に対
し、上記グロメット保持部12が側面を面一に沿わせた
状態で取り付けられている。上記グロメット保持部12
は、略ブロック状の樹脂成形品であり、その上面は、位
置決め対象となるグロメット5を着座させるために円弧
形に形成された着座面14を区画している。着座面14
は、一端側がグロメット保持部12の端面12Aに連続
して開放され、他方がグロメット5の端面と当接する端
壁12Bを区画している。そして、この端壁12Bに
は、位置決め突起16が突設されており、この位置決め
突起16をグロメット5の特定の挿通孔6に挿入するこ
とにより、グロメット5を回動不能な状態で位置決めす
ることが可能になっている。
【0015】図示の実施の形態において、グロメット保
持部12は、後述する電線位置決め部13に位置決めさ
れた被覆電線1に対向する対向姿勢(図1の実線の姿
勢)と、グロメット5を着脱しやすい方向にグロメット
5を電線位置決め部12から開放する開放姿勢とに変位
可能に構成されている。次に、電線位置決め部13は、
上記ベース11の取り付けられ、グロメット保持部12
に対向しており、その上面には、二条の整列溝18が形
成されている。各整列溝18は、何れも平行に上側およ
びグロメット保持部12と対向する方向に開いている。
また、各整列溝18の開口幅L1は、何れも被覆電線1
を着脱可能に位置決めするのに必要十分な寸法に設定さ
れており、これによって、整列溝18の底部側に配置さ
れた被覆電線1をグロメット保持部12に位置決めされ
たグロメット5の下側の挿通孔6に仮挿入可能に位置決
めしている。
【0016】図2によく示すように、電線位置決め部1
3の側部には、両整列溝18と連通している装着穴19
が形成されている。そして、この装着穴19には、各整
列溝18に導入された被覆電線1を間仕切るための可動
仕切り部20が装着されている。図3は図1のグロメッ
トへの電線仮挿入装置に設けられた可動仕切り部の間仕
切り姿勢における構成を示すものであり、(A)は横断
面略図、(B)は一部破断正面図である。また、図4は
図1のグロメットへの電線仮挿入装置に設けられた可動
仕切り部の開放姿勢における構成を示すものであり、
(A)は横断面略図、(B)は一部破断正面図である。
【0017】図2並びに図3および図4を参照して、可
動仕切り部20は、略二股に形成されて一対の脚部21
を形成された平面視略コの字形の樹脂成形品であり、各
脚部21には、さらに水平方向および先端方向に開口す
る仕切り溝22が形成されている。仕切り溝22は、上
記整列溝18の開口幅L1と同一寸法に設定されてお
り、これによって、各整列溝18内に導入された被覆電
線1を一本だけ導入可能に設定されている。
【0018】他方、可動仕切り部20を装着するための
上記装着穴19は、各脚部21および脚部21、21を
連結する根元部23の輪郭に対応する平面視略コの字形
に形成されているとともに、その整列溝18の底部と脚
部21の下面との間に一本の被覆電線1を間仕切り、脚
部21に形成された仕切り溝22内に被覆電線1を一本
だけ導入可能な上下高さに設定されている。これによっ
て、図3(A)(B)に示すように、両脚部21、21
が整列溝18に導入された被覆電線1を間仕切る間仕切
り姿勢と、図4(A)(B)に示すように、仕切られた
被覆電線1を整列溝18から取り出し可能に開放する開
放姿勢との間で変位可能に構成されている。なお、図示
の実施の形態において、可動仕切り部20が装着穴19
から離脱するのを阻止するために、電線位置決め部13
の側壁には、ビス24がねじ込まれており、このビス2
4によって共締めされるワッシャ25の一部を上記可動
仕切り部20の根元部23の背面(脚部21が突出する
方向と反対側の面)に対向させている。
【0019】次に、図2を参照して、上述のような可動
仕切り部20を間仕切り姿勢と開放姿勢との間で変位さ
せるために、可動仕切り部20の根元部23には、各脚
部21、21と反対側に突出する矩形横断面の突出扞2
6が一体形成されており、この突出扞26の端部には、
円形のハンドル27が、その中央部に形成された有底の
取り付け穴28に圧入されることにより、固着されてい
る。
【0020】図示の実施の形態において、上記突出扞2
6の外周には、圧縮コイルばね29が配置されており、
上記ハンドル27と電線位置決め部13との間で縮設さ
れている。これにより可動仕切り部20は、常時、開放
姿勢に付勢されている。次に、上述した実施の形態の作
用について図1ないし図5を参照しながら説明する。図
5は図1の実施の形態におけるグロメットへの電線仮挿
入装置10の使用状態を示す平面略図である。
【0021】先ず、図1を参照して、グロメット5を、
グロメット保持部11に装着する。この作業では、図示
の対向姿勢にあるグロメット保持部12を開放姿勢に変
位した後、グロメット5を装着する。装着時にはグロメ
ット5の特定の挿通孔6をグロメット保持部12の位置
決め突起16を挿入し、グロメット5を着座面14に着
座させて止定する。これにより、グロメット5の各挿通
孔6は、上下に並んで対応する整列溝18に対向するこ
とになる。その後、グロメット保持部13を対向姿勢に
戻すことにより、保持されたグロメット5を被覆電線1
に位置決めできるようになる。
【0022】次いで、信号線Wの各被覆電線1をそれが
対応する整列溝18内に導入し、被覆電線1を二条の電
線群に仕分ける。このとき、可動仕切り部20は、圧縮
コイルばね29によって開放姿勢(図4(A)(B)参
照)に付勢されているので、被覆電線1は、なんら抵抗
を受けることなく、スムーズに対応する整列溝18内に
導入される。
【0023】その後、ハンドル27を押し込んで、上記
圧縮コイルばね29の付勢力に抗し、可動仕切り部20
を開放姿勢から間仕切り姿勢(図3(A)(B)参照)
に変位させることにより、被覆電線1は、それぞれが、
整列溝18と可動仕切り部20とに区画された空間内で
軸方向にのみ相対変位可能に位置決めされる。この状態
で、図5に示すように、作業者が被覆電線1をグロメッ
ト5の方へ押し込むことにより、グロメット5への被覆
電線1の仮挿入を同時に行なうことが可能になる。被覆
電線1の仮挿入が終了すると、上記ハンドル27を解放
して可動仕切り部20を開放姿勢に変位させることによ
り、グロメット5に仮挿入された各被覆電線1はスムー
ズに整列溝18から離脱し、グロメット5を取り出すこ
とが可能になる。
【0024】以上説明したように、上述した実施の形態
では、グロメット保持部12に位置決めされたグロメッ
ト5に対し、作業者は、複数の被覆電線1を同時に挿通
孔6に向けて差し込み、仮挿入することができるので、
従来困難であった被覆電線1の仮挿入作業を容易且つ迅
速に行なうことができるという顕著な効果を奏する。特
に、被覆電線1を整列する整列溝18と、整列溝18内
の被覆電線1を間仕切る可動仕切り部20とを設けてい
るので、作業性が向上するという利点がある。
【0025】また、図示の実施の形態では、ばね付ヒン
ジ17によって、グロメット保持部12がグロメット5
を電線仕切り部13から開放する開放姿勢に変位可能に
構成されているので、グロメット5の着脱操作が容易に
なり、作業性が一層向上するという利点がある。次に、
本発明の別の実施の形態について図8および図9を参照
しながら説明する。図8および図9は本発明の実施の別
の形態の要部を示す斜視図である。
【0026】これらの図を参照して、同図に示すグロメ
ット保持部30は、概ね矩形のブロック本体31と、ブ
ロック本体31の上面を開閉するカバー部材32と、カ
バー部材32をブロック本体31に取り付けるばね付蝶
番33とを備えている。ブロック本体31は、その上面
にグロメット5を被覆電線1の挿通方向に中心線を沿わ
せた状態で載置可能な半円形の段付溝34が区画されて
いる。段付溝34は両端部が小径に窪む形状に形成され
ており、その肩部により、グロメット5は、その中心線
方向の移動が規制された状態で載置される。また、段付
溝34は、その両端が被覆電線1の挿通方向に沿って開
放されており、段付溝34に載置されたグロメット5の
挿通孔6を被覆電線1の挿通方向に沿って開放できるよ
うに設定されている。
【0027】上記カバー部材32は上記蝶番33によ
り、被覆電線1の挿通方向に沿う軸線回りに回動可能に
ブロック本体31に取り付けられている。そして、カバ
ー部材32がブロック本体31の上面を閉じた際に上記
段付溝34と対向する部位には、該段付溝34に対応す
る反円形の段付溝35が形成されている。さらに、図示
の実施の形態においては、カバー部材32のブロック本
体31上面と対向する面に突起36を形成し、ブロック
本体31には、突起36を受ける凹部37を形成してい
る。そして、ブロック本体31に凹部37内に露出する
周知のボールプランジャ38を設けることにより、カバ
ー部材32がブロック本体31を閉じた際に、ボールプ
ランジャ38が突起36に係止することにより、カバー
部材32の変位を規制できるようになっている。
【0028】ばね付蝶番33は、その付勢力により、図
において、時計回り方向にカバー部材32を付勢してい
る。この結果、カバー部材32は図示の通り、通常はブ
ロック本体31を閉じた姿勢になっている。他方、上記
ボールプランジャ38はカバー部材32が閉じた姿勢を
維持できるようにその止定力が設定されている。また、
ブロック本体31とカバー部材32とにそれぞれ形成さ
れた段付溝34、35は、カバー部材32の閉塞時にグ
ロメット5の周方向の変位を規制するように締めつけ可
能な寸法に設定されている。
【0029】そして、図示の実施の形態では、上記グロ
メット保持部30に電線位置決め部50が設けられてい
る。図2に示すように、電線位置決め部50は、グロメ
ット保持部30の、電線クランプ20と対向する端面に
固定された固定側の仕切り板51と、上記端面にピン5
2により回動可能に取り付けられた一対の可動側の仕切
り板53とを備えている。
【0030】この側の仕切り板51には、グロメット保
持部30に保持されるグロメット5の挿通孔6に対応し
て、整列溝としての二条の電線ガイドスリット54が形
成されている。電線ガイドスリット54は、互いに上下
に平行に延びて上側に開いている。そして、これら二条
の電線ガイドスリット54により、複数の被覆電線1を
それぞれの挿通孔に対応させて、左右に仕分けできるよ
うになっている。
【0031】他方、可動側の仕切り板53は、上記端面
に左右対称に配置され、上述したピン52により、被覆
電線1の挿通方向に沿う軸回りに基端側が回動可能に支
持され、自由端側が上記電線ガイドスリット54を開閉
可能に設けられている。そして、各仕切り板53、53
の自由端側に、それぞれの対向側に開く二条の電線ガイ
ドスリット56を形成することにより、固定側の仕切り
板51によって電線ガイドスリット54内に仕分けられ
た被覆電線1を上下に仕分け、各被覆電線1をグロメッ
ト保持部30に保持されたグロメット5の挿通孔6に位
置決めできるようになっている。
【0032】図示の実施の形態において、一方の仕切り
板53と他方の仕切り板53の間には、圧縮コイルばね
57が縮設されており、通常は各仕切り板53の自由端
が固定側の仕切り板51の電線ガイドスリット54を開
くように付勢されている。上述した図8および図9の実
施の形態では、グロメット5の各挿通孔6を、固定側の
仕切り板51の対応する電線ガイドスリット54に対向
させ(図8参照)、カバー部材32を閉じることにより
保持する(図9参照)。これによりグロメット5は、周
方向にも軸方向にも変位が規制された状態でグロメット
保持部30に保持される。
【0033】他方、信号線Wの各被覆電線1は、電線位
置決め部50の固定側の仕切り板51に形成された電線
ガイドスリット54内に左右に仕分けられ、図9に示す
ように一方の手で可動側の仕切り板53を閉じることに
より、さらに上下に仕分けられる。これにより、各被覆
電線1は、グロメット5に形成された各挿通孔6のピッ
チに対応して、位置決めされ、それぞれが挿入されるべ
き挿通孔6に挿入可能に位置決めされる。
【0034】そして、信号線Wを把持して少しずつさぐ
りをつけながらグロメット保持部30内のグロメット5
へ近づけることにより、被覆電線1の仮挿入を行なうこ
とができる。この実施の形態では、仕切り板51、53
を採用することにより、複数の被覆電線1の位置決めが
容易迅速になる他、電線挿通部6の長手方向における電
線位置決め部50の寸法を可及的に短く設定することが
可能になるので、従来の技術欄で説明したような仮挿入
後の本挿入機構を付設することが容易になるという利点
がある。また、固定側の仕切り板51がグロメット保持
部30に固定されることにより、被覆電線1の先端部を
グロメット5に近接するところで位置決めできるので、
位置決め精度が一層高くなる。
【0035】上述した実施の各形態は本発明の好ましい
具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施
の形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種
々の設計変更が可能であることは云うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、グ
ロメット保持部に保持されたグロメットに対して被覆電
線を同時に挿入するに当たり、被覆電線の挿入抵抗が大
きい場合や、挿通孔の配列が多段にわたる場合において
も精緻な位置決めを容易且つ迅速に行なうことができる
という顕著な効果を奏する。
【0037】特に、挿通孔と平行な平面上に配置された
固定側および可動側の仕切り板により被覆電線を仕切っ
ている場合には、複数の被覆電線の位置決めが容易迅速
になる他、挿通孔に沿う方向において電線位置決め部の
寸法を可及的に短く設定することが可能になるので、仮
挿入後の本挿入機構を付設することが容易になるという
利点がある。
【0038】さらに、グロメット保持部を変位可能に構
成している場合には、グロメットの着脱時にはグロメッ
ト保持部を開放姿勢に変位させるとともに、被覆電線の
仮挿入時には対向姿勢に変位してグロメット保持部を使
用することができるので、作業性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態におけるグロメットへの
電線仮挿入装置の外観斜視図であり、
【図2】図1の要部を示す分解斜視部分図である。
【図3】図1のグロメットへの電線仮挿入装置に設けら
れた可動仕切り部の間仕切り姿勢における構成を示すも
のであり、(A)は横断面略図、(B)は一部破断正面
図である。
【図4】図1のグロメットへの電線仮挿入装置に設けら
れた可動仕切り部の開放姿勢における構成を示すもので
あり、(A)は横断面略図、(B)は一部破断正面図で
ある。
【図5】図1の実施の形態におけるグロメットへの電線
仮挿入装置の使用状態を示す平面略図である。
【図6】一般的なO2 センサ用信号線の斜視図である。
【図7】図6の信号線の組立部品であるグロメットの斜
視図である。
【図8】本発明の実施の別の形態の要部を示す斜視図で
ある。
【図9】本発明の実施の別の形態の要部を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 被覆電線 5 グロメット 6 挿通孔 10 仮挿入装置 12 グロメット保持部 13 電線位置決め部 20 可動仕切り部 26 突出扞(駆動部材の要部) 27 ハンドル部(駆動部材の要部) 29 圧縮コイルばね 30 グロメット保持部 50 電線位置決め部 51 固定側の仕切り板 53 可動側の仕切り板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の挿通孔を区画するグロメットに対
    し、当該グロメットに仮挿入されるべき被覆電線を仮挿
    入するために、グロメットを、当該グロメットの挿通孔
    を開放した状態で位置決めするグロメット保持部と、 グロメット保持部に位置決めされたグロメットの挿通孔
    に対し、当該挿通孔に対応する被覆電線を仮挿入可能に
    位置決めする電線位置決め部とを設けているグロメット
    への電線仮挿入装置であって、 上記電線位置決め部は、上向きに開放され、複数の被覆
    電線を二条に整列する整列溝と、 整列溝と交差する方向に進退可能に設けられ、各整列溝
    に導入された被覆電線を間仕切る間仕切り姿勢と間仕切
    られた被覆電線を整列溝から取り出し可能に開放する開
    放姿勢との間で変位可能な間仕切り部とを含んでいるこ
    とを特徴とするグロメットへの電線仮挿入装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のグロメットへの電線仮挿入
    装置において、 上記整列溝は、グロメット保持部に固定され、保持され
    たグロメットの挿通孔と直交する平面に沿う固定側の仕
    切り板に形成されているとともに、上記間仕切り部は、
    仕切り板と平行に配置されて、仕切り板と相対的に変位
    可能な可動側の仕切り板に形成されるものであるグロメ
    ットへの電線仮挿入装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のグロメットへの電
    線仮挿入装置において、 上記グロメット保持部は、電線位置決め部に位置決めさ
    れた被覆電線にグロメットを対向させる対向姿勢と、グ
    ロメットを着脱しやすい方向にグロメットを電線位置決
    め部から開放する開放姿勢とに変位可能に構成されてい
    るグロメットへの電線仮挿入装置。
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