JPH10294631A - 振動子片の構造 - Google Patents

振動子片の構造

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JPH10294631A
JPH10294631A JP10230397A JP10230397A JPH10294631A JP H10294631 A JPH10294631 A JP H10294631A JP 10230397 A JP10230397 A JP 10230397A JP 10230397 A JP10230397 A JP 10230397A JP H10294631 A JPH10294631 A JP H10294631A
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JP
Japan
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vibrator piece
vibrator
piece
electrode
edge
Prior art date
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Application number
JP10230397A
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English (en)
Inventor
Fumitaka Kitamura
文孝 北村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水晶振動子等の振動子片にフォトレジストを
塗布すると、フォトレジストの表面張力により縁の部分
でフォトレジストが塗布されなくなる。従って、電極形
成を行った場合、振動子片の側面電極と表面電極が接続
される縁の部分で断線が生じてしまうという課題があっ
た。 【解決手段】 振動子片1上にレジスト4を塗布する。
この時、レジスト材4の表面張力によって縁の部分にレ
ジスト材4は塗布されない。次に、振動子片1を溶解す
るエッチング液で、振動子片1のレジスト材4が塗布で
きなかった部分をエッチングすると、エッチングした部
分の縁が取れ、振動子片1の縁が縁取りされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動子・ジャイロ
センサー等のデバイスの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、振動子片の縁を縁
取りするようなことはなかった。第一の従来技術とし
て、振動子片の構造を用いた場合のプロセス例を図6に
示す。図6は、水晶音叉型振動子やジャイロセンサー等
を想定しており、振動子片の側面と表裏面に形成される
電極が接続される部分の断面図を示したものである。
【0003】図6(a)は、所望の形に形成された振動
子片1に、クロム(Cr)、金(Au)等の良性導電膜
7を成膜したものを示している。この上に図6(b)の
ように感光性のレジスト材4を塗布する。塗布方法は、
レジスト材4の溶液の中に振動子片1を浸漬させる方法
や、スプレーガン等を用いてレジスト材4を噴霧する方
法がある。次に、図6(c)のように露光、現像によっ
て所望のフォトレジストの電極パターンを形成する。そ
して、レジスト材4の下にあるクロム(Cr)と金(A
u)の電極材7を図6(d)のようにエッチングし、レ
ジスト材4を剥離し、図6(e)のように完成にいた
る。
【0004】第二の従来技術としてフォトリソを使用し
ないものを示すと、特開平7−115338号公報の第
4ページ第6欄19行〜36行に開示されているよう
に、YAGレーザー等により電極を形成するものもあっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記第一の従来技術で
は、振動子片にフォトレジストを塗布することは非常に
難しいという課題が生じる。フォトレジストを塗布する
には半導体製造工程で用いられているように、基板にフ
ォトレジストを滴下し、遠心力によりこれを広げるとい
う方法を用いることができないため、レジスト材に浸漬
したり、スプレーにより塗布する。しかしこの時、フォ
トレジストの表面張力の影響により縁の部分のフォトレ
ジストがなくなってしまうという課題が生じる。これを
図7を用いて説明する。図7(a)は、振動子片1に電
極材7を形成後にレジスト材4を塗布した場合の図であ
る。レジスト材4は表面張力により丸く凝集し、縁の部
分で電極材7を完全にカバーしなくなる。次に、図7
(b)のように電極材7をエッチングすると振動子片の
縁の部分でこれらの膜がなくなってしまい、結局完成体
は図7(c)のように表側電極と裏側電極がつながらな
いため断線を引きおこてしまうという課題を有してい
た。
【0006】第二の従来技術の一個一個の振動子片をY
AGレーザーによって電極加工することは非常に時間が
かかるという課題を有する。例えば、3インチの基板を
加工して振動子片を形成すると、音叉型振動子ならば1
000個以上形成でき、レーザーで加工することは不可
能に近いという課題を有する。
【0007】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされ、それぞれ垂直な面で構成された振動子片に
フォトレジストを容易に塗布する手段を提供するもので
あり、フォトリソによって、電極が振動子片の側面とそ
の表面に形成されており、かつ側面の電極と表面の電極
が該振動子片上のいずれかで接続されている構造の振動
子の製造を安価に、大量生産することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の振動子片の構造
は、電極が振動子片の側面とその表面に形成されてお
り、かつ側面の電極と表面の電極が該振動子片上のいず
れかで接続されている構造の振動子片において、該振動
子片の縁が縁取りされていることを特徴とする。
【0009】または、上記の振動子片の縁取りが、振動
子片の側面電極と表面電極が重なる縁のみが縁取りされ
ていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の振動子片の構造の好適な
例について、詳細に説明する。
【0011】(実施例1)実施例1では、振動子片の縁
のすべてを縁取りした場合を説明する。
【0012】図1は、音叉振動子片1の縁をすべて縁取
りした場合の音叉振動子を示した斜視図である。図1で
は、縁取り部分2は、直角から若干傾いた直線で縁取り
されている。この時の縁取りの角度は、厳密に決定する
ことは非常に難しいが、実験では95°以上の角度であ
れば縁へのフォトレジストの塗布は完全であり、表面張
力の影響によるフォトレジストの剥離はほとんど生じな
いものと考えられる。
【0013】ここで縁取りを行うためのプロセスについ
て記す。図2は、図1の形状を得るための第1のプロセス
を示す図である。図2(a)のように外形加工された振
動子片1をそのまま振動子片1を溶解するエッチング液
に浸漬する。例えば水晶振動子片であれば、重弗化アン
モニウム液等でエッチングを行う。すると、表面と側面
はエッチングされて行き、またエッジ部分もエッチング
されて角は縁取りされる。図2(b)は縁取りされた時
の様子を示している。破線はエッチング前の振動子片3
を示すが、縁取り2を行って、縁取り後はエッチング後
の振動子片1で示される大きさになる。この時振動子片
1の大きさはエッチング前の振動子片3よりも大きさは
小さくなってしまうため、事前にこの変化量を考慮して
おかなくてはならない。
【0014】図3では図2で示した縁取り方法よりも振
動子片の変化量が小さい方法を示した。図3(a)のよ
うな振動子片1に、図3(b)で示されたようにレジス
ト材4を塗布する。塗布方法はスプレー法または浸漬法
などが用いられる。この時、振動子片1のエッジ部分は
鋭く尖っているため、レジスト材4の表面張力によりエ
ッジ部分にレジスト材4は塗布されない。次に、図2で
説明したようなエッチング液に浸漬することにより、レ
ジスト材4が塗布されていない部分のみエッチングされ
て縁取りがなされ、縁取りされた部分2ができ、図3
(c)図のようになる。
【0015】(実施例2)図4は、振動子片の側面電極
と表面電極が重なる縁のみが縁取りされている状態の斜
視図である。すなわち、縁取りされた部分で表面電極と
側面電極が接続されるわけである。図4では、縁取りさ
れた部分2で側面電極と表面電極(裏面電極)が重なる
ようになっている。
【0016】図5は実施例2を実現するための方法を説
明する振動子片の斜視図である。実施例2を実現するた
めには、まず振動子片の縁取りを行わない部分すべてに
マスク材5を形成する。一例を挙げるならば、振動子片
を水晶振動子片とし、マスク材5としては下地がクロム
でその上に金が形成されている。このようなマスク材5
を形成する方法は、マスク材5を形成しない部分6をマ
スキングしてマスク材5をスパッタまたは蒸着等を行う
マスクスパッタやマスク蒸着を行えばよい。
【0017】次に、図2で説明したように振動子片をエ
ッチングすれば所望の部分のみ縁取りが行える。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1のように、電
極が振動子片の側面とその表面に形成されており、かつ
側面の電極と表面の電極が該振動子片上のいずれかで接
続されている構造の振動子において、該振動子片の縁を
縁取りするか、または請求項2のように、該振動子片の
側面電極と表面電極が重なる縁を縁取りすることによ
り、振動子片にフォトレジストを塗布することが容易に
可能となり、縁の部分で電極が断線する不良を激減させ
ることが可能となる。特に基板の厚みが300μm以上
の比較的厚い基板においてフォトレジストを塗布する場
合に有効となる。
【0019】また、高価なレーザー装置を使用すること
なく、すべてフォトリソとエッチングによる技術のみ
で、安価な振動子やセンサー類を提供することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の振動子片の斜視図。
【図2】本発明の一実施例の図1で示された形状を得る
ための工程断面図。
【図3】本発明の一実施例の図1で示された形状を得る
ための第2の工程断面図。
【図4】本発明の第2の実施例の振動子片の斜視図。
【図5】本発明の第2の実施例の図5で示された形状を
得るための振動子片の斜視図。
【図6】従来の振動子片に電極を形成する工程断面図。
【図7】従来の振動子片の構造を用いたときの課題を説
明する工程断面図。
【符号の説明】
1 振動子片 2 縁取りされた部分 3 エッチング前の振動子片の大きさ 4 レジスト材 5 マスク材 6 マスク材が形成されていない部分 7 電極材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極が振動子片の側面と表面に形成され
    ており、かつ側面電極と表面電極が該振動子片上のいず
    れかで接続されている振動子片において、前記振動子片
    の縁が縁取りされていることを特徴とする振動子片の構
    造。
  2. 【請求項2】 前記振動子片の側面電極と表面電極が重
    なる縁のみが縁取りされていることを特徴とする請求項
    1記載の振動子片の構造。
JP10230397A 1997-04-18 1997-04-18 振動子片の構造 Withdrawn JPH10294631A (ja)

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