JPH10293413A - 静電潜像現像用トナー - Google Patents

静電潜像現像用トナー

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JPH10293413A
JPH10293413A JP10215097A JP10215097A JPH10293413A JP H10293413 A JPH10293413 A JP H10293413A JP 10215097 A JP10215097 A JP 10215097A JP 10215097 A JP10215097 A JP 10215097A JP H10293413 A JPH10293413 A JP H10293413A
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均 長濱
Masa Nakamura
雅 中村
Yasuharu Morinishi
康晴 森西
Takeaki Ouchi
武明 大内
Satoru Ogawa
哲 小川
Toshinao Ishida
稔尚 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着オフセット性に優れているとともに、ト
ナー担持体表面に対するワックス汚染が抑制された静電
潜像現像用トナーを提供する。 【解決手段】 結着樹脂2と、結着樹脂2中に分散した
ワックス粒子3とを含み、ワックス粒子3は、長径L/
短径Sの比が1.0〜4.0の範囲内、かつ、長径Lが
6.0μm以下である。これにより、トナー1表層もし
くはトナー1内部のワックス粒子3がトナー1表面へ露
出または突出することを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ普通紙複
写機(PPC)、デジタル普通紙複写機、レーザープリ
ンタ、液晶シャッタプリンタ、LED(発光ダイオー
ド)プリンタ等の電子写真プロセスを用いた画像形成装
置において、静電潜像を現像するために用いられる静電
潜像現像用トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真プロセスには、結着樹
脂、着色剤、帯電制御剤等からなる静電潜像現像用トナ
ーが用いられる。
【0003】また、乾式現像方式を用いる電子写真法に
おいては、静電潜像現像用トナーによって現像された静
電潜像を、加熱ローラによって圧着することによって定
着させる熱ローラ定着方式が、一般に広く採用されてい
るが、この定着方式では、静電潜像現像用トナーの一部
が分断し加熱ローラに付着するオフセット現象が問題と
なっている。
【0004】そこで、オフセット現象を防止するため
に、ワックスの内添により静電潜像現像用トナーの離型
性を高めることが行われている。また、トナー担持体か
らの静電潜像現像用トナーのクリーニングを容易にする
目的で、静電潜像現像用トナーにワックスが内添される
こともある。
【0005】例えば、特開昭55−156958号公報
には、トナーのクリーニング性を改良するために、一定
範囲の粘度を有するポリオレフィンワックスが添加され
たトナーが開示されている。
【0006】また、特公平8−12447号公報には、
ポリエチレンワックスが添加されたトナーが、有機感光
体に対して優れたクリーニング性を有することが開示さ
れている。
【0007】しかしながら、ポリエチレンワックスを単
にトナーに添加しただけでは、バインダー用樹脂(結着
樹脂)とポリエチレンワックスとの相溶性が著しく悪
く、従って、ポリエチレンワックスがバインダー用樹脂
中に取り込まれにくくなり、トナー粒子の外に遊離した
ポリエチレンワックス粒子を生じる。
【0008】トナー粒子の外に遊離したポリエチレンワ
ックス粒子が生じると、トナーの帯電性が不安定になっ
て画像濃度が低くなるという問題や、遊離ポリエチレン
ワックス粒子によってトナーの流動性が著しく低下する
という問題、さらに、遊離ポリエチレンワックス粒子が
キャリアや現像用シリンダ等のトナー担持体表面を汚染
するワックス汚染によってトナーやトナー担持体の耐久
寿命が減少するという問題を生じる。
【0009】そこで、特公平8−12447号公報で
は、トナーの帯電性やオフセット性、流動性、トナー担
持体への汚染、クリーニング性を改良するために、少な
くともバインダー用樹脂と着色剤とからなり、ポリエチ
レンワックスを0.5〜10重量%含有するトナーにお
いて、トナー粒子100個につきトナー粒子の外部に遊
離した1μm以上のポリエチレンワックス粒子が10個
以下であるトナーが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、トナー粒子の外部に遊離した大粒径のポリエチ
レンワックス粒子の個数を規定しているだけであり、ト
ナー粒子中(表層を含む)のポリエチレンワックス粒子
については、何ら検討されていない。
【0011】6μmを越えるような大粒径のワックスが
トナー粒子中に含まれていると、高温、高湿といった環
境下においては、トナー粒子中の大粒径のワックス粒子
がトナー表面に露出し、遊離した大粒径のワックス粒子
と同様に、トナー担持体表面を汚染するという問題を生
じる。
【0012】また、ワックス粒子の形状が、針状のよう
な長径/短径の比であると、トナー表面から突出しやす
くなり、遊離した大粒径のワックス粒子と同様に、トナ
ー担持体表面を汚染するという問題を生じる。
【0013】本発明は、上記従来の問題点を克服すべく
なされたものであり、その目的は、定着オフセット性に
優れているとともに、トナー担持体表面に対するワック
ス汚染が抑制された静電潜像現像用トナーを提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、上記目
的を達成すべく、静電潜像現像用トナーについて鋭意検
討した結果、トナー中に含有させたワックス粒子の分散
径が、特にトナー担持体(静電潜像保持ドラム)表面の
ワックス汚染と密接な関係があることを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0015】即ち、本発明の請求項1記載の静電潜像現
像用トナーは、上記の課題を解決するために、結着樹脂
と、結着樹脂中に分散したワックス粒子とを含み、上記
ワックス粒子は、長径/短径の比が1.0〜4.0の範
囲内、かつ、長径が6.0μm以下であることを特徴と
している。
【0016】上記構成によれば、ワックス粒子の分散状
態を上記のように最適化することにより、優れた定着オ
フセット性が得られるばかりでなく、トナー表層もしく
はトナー内部のワックス粒子がトナー表面へ露出または
突出することを抑制できる。これにより、トナー担持体
表面へのワックス汚染を抑制して、トナー担持体の耐久
寿命をより長くすることができる。
【0017】本発明の請求項2記載の静電潜像現像用ト
ナーは、上記の課題を解決するために、上記ワックス粒
子の含有量が、結着樹脂100重量部に対して0.5〜
5重量部の範囲内であることを特徴としている。
【0018】上記構成によれば、加熱定着時にトナー表
層もしくはトナー内部からトナー表面へ露出または突出
するワックス粒子の量を、最適な範囲にすることができ
る。これにより、トナー担持体表面に対するワックス汚
染をさらに抑制しながら、定着ホットオフセットを防止
することができる。
【0019】本発明の請求項3記載の静電潜像現像用ト
ナーは、上記の課題を解決するために、請求項1または
2に記載の静電潜像現像用トナーにおいて、結着樹脂と
ワックス粒子とを溶融混練してなる混練物を、厚さ1.
2〜3.0mmに圧延して冷却した後、粉砕することに
より得られるものであることを特徴としている。
【0020】上記構成によれば、溶融混練後の混練物
を、上記範囲内の厚さのペレットに圧延冷却した後、粉
砕することにより得られるものであるので、混合物の冷
却速度を最適な範囲に制御できる。
【0021】これにより、ワックス粒子が均一に分散さ
れた状態を維持したまま、溶融混練物を効率的に冷却す
ることができ、しかも粉砕性が良好となる。従って、請
求項1記載のワックス粒子の分散状態を容易に実現で
き、ワックス汚染をさらに抑制できるとともに、粉砕工
程での粉砕不良が防止できる。
【0022】本発明の請求項4記載の静電潜像現像用ト
ナーは、上記の課題を解決するために、請求項1ないし
3のいずれか1項に記載の静電潜像現像用トナーにおい
て、結着樹脂とワックス粒子とを含む混合物を、結着樹
脂の溶融粘度が1,000poise以上となる温度で
溶融混練することにより得られるものであることを特徴
としている。
【0023】上記構成によれば、結着樹脂の溶融粘度が
1,000poise以上となる温度で溶融混練される
ときに、溶融した結着樹脂によってワックスに対し高い
剪断力が印加される。このため、ワックスは、微細なワ
ックス粒子となって結着樹脂中に良好に分散する。これ
により、請求項1記載のワックス粒子の分散状態を容易
に実現でき、トナー担持体表面に対するワックス汚染を
さらに抑制できる。
【0024】本発明の請求項5記載の静電潜像現像用ト
ナーは、上記の課題を解決するために、請求項1ないし
4のいずれか1項に記載の静電潜像現像用トナーにおい
て、結着樹脂のガラス転移温度が55℃以上であること
を特徴としている。
【0025】上記構成によれば、ワックス粒子がトナー
表面に押し出されることを抑制できるので、ワックス汚
染をさらに抑制することができる。
【0026】本発明の請求項6記載の静電潜像現像用ト
ナーは、上記の課題を解決するために、請求項1ないし
5のいずれか1項に記載の静電潜像現像用トナーにおい
て、結着樹脂のメルトインデックス値が5.0〜11.
0であることを特徴としている。
【0027】上記構成によれば、溶融混練時における結
着樹脂の適度な流動性を維持しながら、結着樹脂の熱変
形を抑制することができる。これにより、結着樹脂中に
おけるトナー粒子の分散性を向上させてワックス汚染を
さらに抑制することでき、しかも、定着コールドオフセ
ットを防止することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1に基づいて説明すれば、以下の通りである。図1に示
すように、本発明にかかる静電潜像現像用トナーとして
のトナー1は、結着樹脂2と、結着樹脂2中に分散した
ワックス粒子3とを含み、上記ワックス粒子3は、長径
L/短径Sの比が1.0〜4.0の範囲内、かつ、長径
Lが6.0μm以下である。
【0029】上記ワックス粒子3は、長径L/短径Sの
比が1.0〜3.0の範囲内、かつ、長径Lが1.0〜
6.0μmの範囲内であるのが好ましく、長径L/短径
Sの比が1.0〜2.0の範囲内、かつ、長径Lが1.
0〜4.0μmの範囲内であるのがさらに好ましい。
【0030】結着樹脂2中におけるワックス粒子3を、
長径L/短径Sの比が1.0〜4.0の範囲内、かつ、
長径Lが6.0μm以下とすることにより、トナー1表
層もしくはトナー1内部のワックス粒子3がトナー1表
面へ露出または突出することを抑制できる。これによ
り、トナー担持体表面へのワックス汚染を抑制すること
ができる。
【0031】ワックス粒子3の長径L/短径Sの比が
4.0を越える場合には、ワックス粒子3がトナー表面
から突出してトナー担持体表面を汚染しやすくなるの
で、好ましくない。また、ワックス粒子3の長径Lが
6.0μmを越えると、高温、高湿といった環境下にお
いて、トナー1のワックス粒子3がトナー1表面に露出
し、トナー担持体表面を汚染しやすくなるので、好まし
くない。
【0032】なお、本明細書において、長径、短径と
は、それぞれ、図1にL、Sで示されるように、ワック
ス粒子3の正射影をだ円とみなしたときの該正射影の長
径、短径を指す。また、これら長径、短径は、各ワック
ス粒子3の長径、短径の平均ではなく、ワックス粒子3
の長径、短径の分布を指す。従って、例えば、ワックス
粒子3が長径が6.0μm以下であるとは、長径が6.
0μmを越えるワックス粒子3が存在しないことを指
す。
【0033】ここで、トナー1のワックス粒子3が感光
体ドラム(トナー担持体)表面を汚染(フィルミング)
することにより生じる不都合について説明する。
【0034】まず、電子写真の原理について説明してお
く。
【0035】電子写真では、まず、感光体ドラムの表面
層を構成する感光層表面を均一に帯電する。即ち、例え
ば、コロナワイヤに高電圧を印加することにより、イオ
ン化された空気を感光層表面に移動させて電場を形成す
る。
【0036】電子写真では、次に、帯電された感光層表
面を露光して静電潜像を形成する。即ち、感光層表面に
付着したイオンを光照射することにより、一様な電場か
ら静電潜像を形成する。
【0037】このとき、ポジ潜像を形成する場合には、
画像の背景部(バックグラウンド)の感光層に対して、
光照射により感光層内部から電子もしくは正孔(ホー
ル)を励起させ、該電子もしくは正孔によって感光層表
面上のイオンを中和する。即ち、負帯電された感光層の
場合には、光照射により感光層内のホールが励起され、
励起されたホールに感光層表面上の負イオンが取り込ま
れて負電荷が消去される。
【0038】電子写真では、さらに、感光体表面の静電
潜像(画像域)を、摩擦帯電されたトナー1で顕像化
し、トナー像を得る。その後、トナー像を紙等の記録媒
体に転写し、転写されたトナー像を定着させることによ
り、記録媒体上に画像が形成される。また、それととも
に清掃が行われる。
【0039】トナー1のワックス粒子3が感光体ドラム
表面を汚染すると、ワックス粒子3によって感光体ドラ
ム(トナー担持体)表面にワックス層(フィルミング
層)が部分的に形成される。このワックス層は、絶縁性
であるため、露光時における感光層表面のイオン中和を
電気的に遮げ、この結果、負イオンの電荷消去ができな
くなる。従って、記録媒体上に形成された画像に、カブ
リや黒筋が現れる。
【0040】このように、感光体ドラム(トナー担持
体)表面のワックス汚染の度合いに比例して、カブリや
黒筋が発生する。
【0041】上記結着樹脂2としては、ポリスチレン、
ポリ−p−クロロスチレン、ポリビニルトルエン等のス
チレンまたはその置換体の単独重合体;スチレン−p−
クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合
体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビ
ニルナフタレン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル
共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチ
レン−アクリル酸n−ブチル共重合体、スチレン−アク
リル酸2−エチルヘキシル共重合体、スチレン−メタク
リル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル
共重合体、スチレン−メタクリル酸n−ブチル共重合
体、スチレン−α−クロロメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチ
ルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ス
チレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニト
リル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合
体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレ
ン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチル
メタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、飽
和ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ
樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロ
ジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、芳
香族系石油樹脂、塩素化パラフィン等が挙げられる。こ
れら例示の樹脂は、一種類のみを用いてもよく、また、
二種類以上を適宜混合して用いてもよい。
【0042】結着樹脂2としては、上記例示のうち、ス
チレン系共重合体および飽和ポリエステルが好ましい。
さらに、スチレン系共重合体のうち、スチレン−メタク
リル酸メチル共重合体およびスチレン−メタクリル酸n
−ブチル共重合体が、特に好ましい。
【0043】結着樹脂2の溶融粘度は、160℃におい
て、1,000poise以上であることが好ましく、
1,100〜2,000poiseの範囲内であること
がさらに好ましい。
【0044】尚、本発明における溶融粘度は、JIS
K 7210にて規定されている流れ試験方法(参考試
験)によって測定された流れ値から算出した値とする。
【0045】結着樹脂2のガラス転移温度(Tg)は、
55℃以上であることが好ましく、58〜63℃の範囲
内であることがさらに好ましい。結着樹脂2のガラス転
移温度を55℃以上に規定することにより、ワックス粒
子3がトナー1表面に押し出されることを抑制できる。
この結果、トナー担持体に対するワックス汚染をさらに
抑制することができる。また、溶融混練物が結着樹脂2
のガラス転移温度まで冷却される時間を短縮することが
可能となり、ワックス粒子3の分散性をさらに向上でき
る。
【0046】結着樹脂2のガラス転移温度が55℃未満
の場合には、トナー担持体に対するワックス汚染が発生
しやすくなる。これは、結着樹脂2が熱変形しやすくな
り、ワックス粒子3がトナー1表面に押し出されるため
であると考えられる。
【0047】結着樹脂2のメルトインデックス(MI)
値は、溶融混練前において、5.0〜11.0の範囲内
であることが好ましく、6.0〜8.0の範囲内である
ことがさらに好ましい。
【0048】結着樹脂2のメルトインデックス値を5.
0〜11.0の範囲内とすることにより、溶融混練時に
おける結着樹脂2の適度な流動性を維持しながら、結着
樹脂の熱変形を抑制することができる。これにより、結
着樹脂2中におけるトナー粒子3の分散性を向上させて
ワックス汚染をさらに抑制することでき、しかも、定着
コールドオフセットを防止することができる。
【0049】また、結着樹脂2のメルトインデックス値
を11.0以下とすることにより、溶融混練時に、流動
性の低い溶融した結着樹脂2によって結着樹脂2内のワ
ックスに対し大きな剪断力が生じるので、上記ワックス
を微細なワックス粒子3として結着樹脂2内に分散させ
ることができる。
【0050】結着樹脂2のメルトインデックス値が5.
0未満の場合には、溶融混練時における結着樹脂2の流
動性が高すぎるので、定着の際に定着コールドオフセッ
トが発生しやすくなる。
【0051】一方、結着樹脂2のメルトインデックス値
が11.0を越える場合には、ワックス汚染が発生しや
すくなる。これは、結着樹脂2が熱変形しやすくなり、
ワックス粒子3がトナー1表面に押し出されるためであ
ると考えられる。
【0052】尚、本発明におけるメルトインデックス値
は、JIS K 7210に規定されたB法を用いて測
定されたメルトインデックス値(メルトフローレート)
とする。
【0053】結着樹脂2の重量平均分子量は、3,00
0〜200,000の範囲内であることが好ましい。ま
た、結着樹脂2の数平均分子量は、1,000〜15
0,000の範囲内であることが好ましい。
【0054】ワックス粒子3を形成するワックスは、結
着樹脂2と比較して離型性(滑性)の高いものであれば
よいが、結着樹脂2と比較して160℃における溶融粘
度が低いことが望ましい。160℃におけるワックスの
溶融粘度は、200〜4,000poiseであること
が好ましく、200〜800poiseであることがよ
り好ましく、200〜400poiseであることがさ
らに好ましい。
【0055】上記ワックスとしては、具体的には、カル
ナバロウ等の天然ワックス;ポリエチレンワックス、ポ
リプロピレンワックス、ポリフッ化ビニリデン、ポリテ
トラフルオロエチレン等の合成ワックスが挙げられる。
上記ワックスとしては、上記例示のうち、ポリエチレン
およびポリプロピレンが特に好ましい。
【0056】ワックス粒子3の含有量は、結着樹脂2の
100重量部に対して0.5〜5重量部の範囲内である
ことが好ましく、結着樹脂2の100重量部に対して
1.0〜2.0重量部の範囲内であることがさらに好ま
しい。
【0057】結着樹脂2の100重量部に対するワック
ス粒子3の含有量が0.5重量部未満である場合には、
ワックス粒子3の離型作用が低下し、定着オフセットが
発生するおそれがある。一方、結着樹脂2の100重量
部に対するワックス粒子3の含有量が5重量部を越える
場合には、トナー担持体表面のワックス汚染が発生しや
すくなる。
【0058】トナー1は、結着樹脂2およびワックス粒
子3に加えて、着色剤を含んでいる。上記の着色剤とし
ては、例えば、カーボンブラック、鉄黒、紺青、黄鉛
(クロムイエロー)、酸化チタン、亜鉛華、アルミナホ
ワイト、炭酸カルシウム等の無機顔料;フタロシアニン
ブルー、ビクトリアブルー、フタロシアニングリーン、
マラカイトグリーン、ハンザイエローG、ベンジジンイ
エロー、レーキレッドC、キナクリドンマゼンタ等の有
機顔料;ローダミン系染料、トリアリルメタン系染料、
アントラキノン系染料、モノアゾ系染料、ジアゾ系染料
等の有機染料;等が使用できるが、導電性物質であるこ
とが好ましく、導電性物質のうちでも、カーボンブラッ
クが特に好ましい。これら着色剤は、一種類のみを用い
てもよく、また、トナー1に着色すべき色に応じて適宜
組み合わせて用いてもよい。着色剤の使用量は、特に限
定されるものではないが、結着樹脂2の100重量部に
対して、1重量部〜25重量部の範囲内がより好まし
く、3重量部〜20重量部の範囲内がさらに好ましい。
【0059】なお、着色剤もワックス粒子3と同様に、
溶融混練条件や圧延冷却条件で結着樹脂2での分散状態
が大きく変化する。着色剤は、結着樹脂2内での分散状
態が良好でない場合、容易に再凝集し二次粒子を形成す
ることから、着色剤が導電性物質である場合には、帯電
性の低下といった帯電性の不安定化の原因となる。すな
わち、導電性物質の着色剤は、結着樹脂2内での分散性
が劣化すると得られたトナー1における抵抗値が低下
し、トナー1の帯電量が低くなるため、トナー飛散、カ
ブリなどの不都合が生じる。
【0060】本発明にかかるトナー1では、結着樹脂2
のメルトインデックス値を前述の範囲内にすることによ
り、結着樹脂2内における着色剤の分散性も向上し、高
温条件(例えば、50℃の温度で2日間)であっても、
転写におけるカブリが抑制され、良好な画質を得ること
が可能となる。
【0061】トナー1は、さらに、鉄、コバルト、ニッ
ケル、マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の磁性
体を含む磁性トナーであってもよい。また、トナー1
は、必要に応じて、内添剤として、ニグロシン、四級ア
ンモニウム塩等の帯電制御剤等を含んでいてもよい。さ
らに、トナー1は、必要に応じて、コロイダルシリカ、
フッ素樹脂粉末、高級脂肪酸金属塩等の外添剤を含んで
いてもよい。
【0062】次に、トナー1の製造方法について説明す
る。本発明にかかるトナー1は、結着樹脂2、ワック
ス、および着色剤を含む原料混合物を混練機により溶融
混練した後、得られた混練物をペレット状に圧延して冷
却し、次いで、冷却されたペレット状混練物を所定粒径
に粉砕・分級する方法によって製造される。
【0063】上記の原料混合物は、結着樹脂2、ワック
ス、および着色剤等を混合機に仕込んで均一に混合する
ことにより、容易に調製することができる。
【0064】上記の原料混合物の溶融混練に用いる混練
機は、その取り出し口温度(出口温度)が、結着樹脂2
の溶融粘度が1,000poise以上となる温度に設
定されていることが好ましく、結着樹脂2の溶融粘度が
1,100〜2,000poiseの範囲内となる温度
に設定されていることがさらに好ましい。
【0065】混練機の取り出し口温度を、結着樹脂2の
溶融粘度が1,000poise以上となる温度に設定
することにより、溶融した結着樹脂2によってワックス
に対し高い剪断力が印加される。このため、ワックス
は、微細なワックス粒子3となって結着樹脂2中に良好
に分散する。これにより、ワックス粒子3の良好な分散
状態を容易に実現でき、上記構成によれば、トナー担持
体表面に対するワックス汚染をさらに抑制できる。
【0066】混練機の取り出し口温度を、結着樹脂2の
溶融粘度が1,000poise未満となる温度に設定
した場合には、ワックス粒子3の分散性が不十分とな
り、結着樹脂2とワックス粒子3との分離が起こりやす
くなる。このため、トナー担持体表面に対するワックス
汚染が起こりやすくなる。
【0067】溶融混練物は、厚さ1.2mm〜3.0m
mに圧延されることが好ましく、厚さ1.7〜2.5m
mの範囲内に圧延されることがさらに好ましい。
【0068】これにより、ワックス粒子3が均一に分散
された状態を維持したまま、溶融混練物を効率的に冷却
することができ、しかも粉砕性が良好となる。従って、
ワックス粒子3の良好な分散状態を容易に実現でき、ワ
ックス汚染をさらに抑制できるとともに、粉砕工程での
粉砕不良が防止できる。
【0069】溶融混練物を厚さ1.2mm未満に圧延し
た場合、溶融混練物が圧延されすぎて、針状に長く引き
延ばされたワックス粒子3が多数発生する。このため、
トナー担持体表面に対するワックス汚染が発生しやすく
なる。
【0070】また、溶融混練物を3.0mmを越える厚
さに圧延した場合、圧延により溶融混練物の冷却速度が
向上する圧延冷却効果が減少し、溶融混練物の冷却速度
が遅くなるので、次の粉砕工程で半溶融状態のペレット
を粉砕することになることがある。このため、粉砕物が
互いに融着して塊状に固まるという粉砕不良が発生し、
目的のトナー粒度分布が得られない。
【0071】溶融混練物を圧延した後の冷却は、冷却速
度を上昇させるために、15℃未満で行うことが好まし
い。また、溶融混練物を圧延した後の冷却速度は、10
℃/sec以上であることが好ましい。
【0072】尚、トナー1に必要に応じて含まれる前記
の内添剤は、原料混合物に添加すればよい。また、前記
の外添剤は、粉砕・分級により得られた粉体に混合すれ
ばよい。
【0073】トナー1は、そのまま一成分現像剤として
用いてもよく、また、キャリアと混合して二成分現像剤
として用いてもよいが、特に、二成分現像剤としての使
用に適している。
【0074】上記のキャリアとしては、特に限定される
ものではなく、鉄粉系、フェライト系(マンガン、銅、
亜鉛、マグネシウム等と鉄との結晶体)、マグネタイ
ト、樹脂中に磁性体を分散したバインダー型キャリア等
を用いることができる。
【0075】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限
定されるものではない。尚、実施例および比較例におけ
る各試験は、以下のようにして行った。
【0076】1.ワックス汚染 トナーを所定量の二成分現像剤用フェライトキャリア
(平均粒径100μm、絶縁抵抗109 〜1012Ω・c
m)と混合して得られた二成分現像剤を、市販の複写機
(シャープ株式会社製、商品名「SD−2060」)に
用いて、実写試験を高温高湿下で行った。即ち、温度3
5℃、湿度85%の条件で、上記複写機によって所定の
原稿をA4の用紙上に繰り返し複写し、用紙上の複写画
像を目視により観察して、複写画像にカブリまたは黒い
筋が最初に発生するまでに複写された用紙の枚数で評価
した。
【0077】2.定着コールドオフセット トナーから得られた上記の二成分現像剤を上記複写機に
用いて、実写試験を常温常湿下で行った。即ち、温度2
0℃、湿度65%、定着温度150℃の条件で、上記複
写機によって所定の原稿を用紙上に複写し、用紙上の複
写画像にオフセットが見られた場合には「×」(不
良)、オフセットが見られなかった場合には「○」(良
好)と評価した。
【0078】3.定着ホットオフセット トナーから得られた上記の二成分現像剤を上記複写機に
用いて、実写試験を常温常湿下で行った。即ち、温度2
0℃、湿度65%、定着温度220℃の条件で、上記複
写機によって所定の原稿を用紙上に複写し、用紙上の複
写画像にオフセットが見られた場合には「×」、オフセ
ットが見られなかった場合には「○」と評価した。
【0079】4.粉砕性 温度20℃、湿度65%の常温常湿条件で、トナーを目
視し、直径3mm以上の塊状の固体となっているトナー
がある場合には「×」、直径3mm以上の塊状の固体と
なっているトナーがなければ「○」と評価した。
【0080】〔実施例1〕本実施例では、結着樹脂2と
して、スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体を
用いた。上記スチレン−n−ブチルメタクリレート共重
合体の160℃における溶融粘度を、高化式フローテス
ター(株式会社島津製作所製、商品名「CFT50
0」)を用いて測定したところ、1,300poise
であった。
【0081】上記結着樹脂2の溶融粘度は、JIS K
7210に規定された流れ試験方法(参考試験)に準
じて測定された流れ値から算出した。即ち、まず、結着
樹脂2の試料をミキサーミルで粉砕して100メッシュ
で篩うことにより得られた粉末状の結着樹脂2を、1g
精秤した。次いで、粉末状の結着樹脂2を80℃に加熱
したシリンダーに充填し、300秒間かけて予熱を行っ
た。尚、予熱中に、結着樹脂2のガス抜き操作を行っ
た。そして、予熱終了後、昇温温度6℃/minでシリ
ンダーを昇温しながら、ピストン(プランジャー)を介
して所定の圧力(5kgf/cm2 )で結着樹脂2をダ
イから押し出した。
【0082】そして、ピストンの降下速度が一定以上に
なった時点から測定を開始し、ダイを通過した結着樹脂
2の流出量、即ち、一定断面積(1.0cm2 )のピス
トンの降下距離(ストローク)を時間の関数として、グ
ラフに記録した。尚、測定は、結着樹脂2の押し出しが
止まったところで終了した。そして、上記のグラフか
ら、シリンダーが所定温度(160℃)となった時点に
おける、1秒間当たりのピストンの降下距離(cm/
s)を求め、これを所定温度(160℃)における結着
樹脂2の流れ値Q(cm3 /s)とした。
【0083】そして、所定温度(160℃)における結
着樹脂2の流れ値Q(cm3 /s)、ピストンによる押
し出し圧力p(dyn/cm2 )=5×9.80665
×105 、ダイ(キャピラリー)の半径r(cm)=
0.05、およびダイの長さl(cm)=0.10か
ら、次式 η=p×π×r4 /(8×l×Q) により、所定温度(160℃)における結着樹脂2の溶
融粘度η(dyn・s/cm2 =poise)を求め
た。
【0084】また、上記スチレン−n−ブチルメタクリ
レート共重合体のガラス転移温度を、示差走査熱分析装
置(セイコー電子工業株式会社製、商品名「Tg−DT
A−200型」)を用いて測定したところ、62℃であ
った。
【0085】さらに、上記スチレン−n−ブチルメタク
リレート共重合体のメルトインデックス値を、JIS
K 7210(ASTM D−1238−57T)に準
拠したメルトインデクサー(東洋精機製作所製、商品名
「P−001型」)を用いて測定したところ、6.0で
あった。上記のメルトインデクサーは、シリンダ内径が
9.5mm、ピストン外径が9.48mm、ピストンの
長さが175mm、ダイ(オリフィス)の長さが8.0
mm、ダイの内径が2.095mmである。
【0086】結着樹脂2のメルトインデックス値は、J
IS K 7210に規定されたB法(自動時間測定
法)を用い、粉砕した結着樹脂2の充填量8.0g、試
験温度150℃、試験荷重2160gfの条件で、ピス
トンが2.50cm移動するのに要した時間の平均値t
(秒)を測定し、試験温度(150℃)における結着樹
脂2の密度をρ(g/cm3 )=0.980として、次
式 メルトインデックス値(g/10分)=427×2.5
0×ρ/t により求めた。尚、上記式中における427は、〔ピス
トンとシリンダーとの面積(cm2 )の平均値〕×60
0により求めた値である。
【0087】そして、上記スチレン−n−ブチルメタク
リレート共重合体100重量部、着色剤としてのカーボ
ンブラック(三菱化学株式会社製、商品名「MA−10
0S」)7重量部、帯電制御剤としての四級アンモニウ
ム塩(オリエント化学工業株式会社製、商品名「ボント
ロンP−51」)2重量部、およびワックスとしてのポ
リエチレンワックス(ヘキスト・インダストリー株式会
社製、商品名「PE−130」、160℃での溶融粘度
270poise)2重量部を、乾式混合機(ヘンシェ
ルミキサー)で400rpmにて混合撹拌し、原料混合
物を得た。
【0088】次いで、取り出し口温度が180℃に設定
された二軸ニーダ(混練機)を用いて、上記原料混合物
を150rpmで溶融混練した後、得られた溶融混練物
を圧延して12℃に冷却することにより、トナーペレッ
ト(ペレット状混練物)を得た。該トナーペレットの厚
さを、市販のノギスで測定したところ、1.7mmであ
った。
【0089】その後、上記トナーペレットをエアージェ
ットミル(粉砕機)で粉砕、分級し、粒径5〜15μm
の粉体を得た。得られた粉体に対し、外添剤としてのコ
ロイダルシリカ(日本アエロジル株式会社製、商品名
「R972」)0.3重量部を、上記乾式混合機にて添
加混合した。尚、上記の二成分現像剤用フェライトキャ
リアは、主成分である酸化鉄と、酸化銅、酸化亜鉛、お
よび酸化マグネシウムとからなる結晶体である。
【0090】これにより、スチレン−n−ブチルメタク
リレート共重合体からなる結着樹脂2中にポリエチレン
ワックスからなるワックス粒子3が分散した平均粒径1
0μmのトナー1を得た。
【0091】次に、トナー1中に分散しているワックス
粒子3の長径/短径の比と、長径とを測定した。即ち、
得られたトナー1の3mgにテトラヒドロフラン(TH
F)を加えて溶解させ、30mlの混合液を得た。この
とき、得られた混合液中において、トナー1中の結着樹
脂2は全て溶解していたが、トナー1中のワックス粒子
3は溶解せずに混合液に浮いていた。また、ワックス粒
子3以外の不溶物(カーボンブラック、コロイダルシリ
カ等)は、沈殿していた。
【0092】次いで、市販の遠心分離機を用いて上記混
合液を遠心分離することにより、上記混合液を、ワック
ス粒子3を含む上澄み液と、沈殿とに分離した。ワック
ス粒子3を含む上澄み液から0.5mlを採取し、市販
の目開き0.1μmのメンブレンフィルタで濾過したと
ころ、メンブレンフィルタ上にワックス粒子3が濾残と
して濾取された。尚、カーボンブラックおよびコロイダ
ルシリカは、目開き0.1μmのメンブレンフィルタを
通過するため、濾取されない。
【0093】メンブレンフィルタ上のワックス粒子3を
真空乾燥して金属膜をスパッタ蒸着した後、市販の走査
型電子顕微鏡で上記メンブレンフィルタを撮影した。得
られた電子顕微鏡写真上におけるワックス粒子3の長径
および短径を実測し、得られた実測値と電子顕微鏡の倍
率とから実際のワックス粒子3の長径および短径を求め
たところ、長径/短径の比が1.0〜2.0、長径が
1.0〜4.0μmであった。これらの結果をトナー1
の主な製造条件とともに表1に示す。
【0094】得られたトナー1について、前記の方法で
各試験を行ったところ、トナー1は、13万枚終了時ま
でワックス汚染がみられず、また、定着コールドオフセ
ット、定着ホットオフセット、および粉砕性も良好であ
った。これらの結果を併せて表1に示す。
【0095】さらに、ワックス汚染の実写試験におい
て、マクベス(Macbeth)社製反射濃度計(機種
名「PROCESS MEASUREMENTS RD
914型」)を用いて原稿画像が複写された用紙の複写
の画像濃度およびカブリ濃度を測定したところ、画像濃
度は、初期から10万枚終了時まで1.35〜1.40
の間を維持し、かつ、カブリ濃度も0.4〜0.6で良
好であった。
【0096】〔実施例2〕本実施例では、実施例1と同
様にして測定した160℃における溶融粘度、ガラス転
移温度、およびメルトインデックス値の各物性値が、そ
れぞれ、2,000poise、63℃、5.0である
スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体を用い
た。
【0097】そして、結着樹脂2として上記のスチレン
−n−ブチルメタクリレート共重合体100重量部を用
い、ポリエチレンワックスの使用量を2重量部から5重
量部に変更する以外は実施例1と同様にして、混合攪拌
および溶融混練を行い、溶融混練物を得た。
【0098】次に、上記溶融混練物を所定の条件で圧延
して12℃に冷却し、得られたトナーペレットの厚さ
を、市販のノギスで測定したところ、2.5mmであっ
た。その後、実施例1と同様にして粉砕、分級し、得ら
れた粉体に対し、実施例1と同様にしてコロイダルシリ
カを添加混合した。これにより、スチレン−n−ブチル
メタクリレート共重合体からなる結着樹脂2中にポリエ
チレンワックスからなるワックス粒子3が分散した平均
粒径10μmのトナー1を得た。
【0099】次に、トナー1中に分散しているワックス
粒子3の長径/短径の比と、長径とを、実施例1と同様
にして電子顕微鏡写真により測定した。図2に、電子顕
微鏡写真上で白く光っているワックス粒子3を示す。ま
た、得られたトナー1について前記の方法で各試験を行
った。これらの測定結果および試験結果をトナー1の主
な製造条件とともに表1に示す。
【0100】〔実施例3〕本実施例では、実施例1と同
様にして測定した160℃における溶融粘度、ガラス転
移温度、およびメルトインデックス値の各物性値が、そ
れぞれ、1,100poise、58℃、8.0である
スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体を用い
た。
【0101】そして、結着樹脂2として上記のスチレン
−n−ブチルメタクリレート共重合体100重量部を用
い、ポリエチレンワックスの使用量を2重量部から1重
量部に変更する以外は実施例1と同様にして、混合攪拌
および溶融混練を行い、溶融混練物を得た。
【0102】次に、上記溶融混練物を所定の条件で圧延
して12℃に冷却し、得られたトナーペレットの厚さ
を、市販のノギスで測定したところ、1.2mmであっ
た。その後、実施例1と同様にして粉砕、分級し、得ら
れた粉体に対し、実施例1と同様にしてコロイダルシリ
カを添加混合した。これにより、スチレン−n−ブチル
メタクリレート共重合体からなる結着樹脂2中にポリエ
チレンワックスからなるワックス粒子3が分散した平均
粒径10μmのトナー1を得た。
【0103】次に、トナー1中に分散しているワックス
粒子3の長径/短径の比と、長径とを、実施例1と同様
にして電子顕微鏡写真により測定した。図3に、電子顕
微鏡写真上で白く光っているワックス粒子3を示す。ま
た、得られたトナー1について前記の方法で各試験を行
った。これらの測定結果および試験結果をトナー1の主
な製造条件とともに表1に示す。
【0104】〔実施例4〕本実施例では、実施例1と同
様にして測定した160℃における溶融粘度、ガラス転
移温度、およびメルトインデックス値の各物性値が、そ
れぞれ、1,000poise、56℃、10.5であ
るスチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体を用い
た。そして、結着樹脂2として上記のスチレン−n−ブ
チルメタクリレート共重合体100重量部を用い、ポリ
エチレンワックスの使用量を2重量部から0.5重量部
に変更する以外は実施例1と同様にして、混合攪拌およ
び溶融混練を行い、溶融混練物を得た。
【0105】次に、上記溶融混練物を所定の条件で圧延
して12℃に冷却し、得られたトナーペレットの厚さ
を、市販のノギスで測定したところ、3.0mmであっ
た。その後、実施例1と同様にして粉砕、分級し、得ら
れた粉体に対し、実施例1と同様にしてコロイダルシリ
カを添加混合した。これにより、スチレン−n−ブチル
メタクリレート共重合体からなる結着樹脂2中にポリエ
チレンワックスからなるワックス粒子3が分散した平均
粒径10μmのトナー1を得た。
【0106】次に、トナー1中に分散しているワックス
粒子3の長径/短径の比と、長径とを、実施例1と同様
にして電子顕微鏡写真により測定した。図4に、電子顕
微鏡写真上で白く光っているワックス粒子3を示す。ま
た、得られたトナー1について前記の方法で各試験を行
った。これらの測定結果および試験結果をトナー1の主
な製造条件とともに表1に示す。
【0107】〔比較例1〕本比較例では、実施例1と同
様にして測定した160℃における溶融粘度、ガラス転
移温度、およびメルトインデックス値の各物性値が、そ
れぞれ、800poise、60℃、7.4であるスチ
レン−n−ブチルメタクリレート共重合体を用いた。
【0108】そして、結着樹脂として上記のスチレン−
n−ブチルメタクリレート共重合体100重量部を用い
る以外は実施例1と同様にして、混合攪拌および溶融混
練を行い、溶融混練物を得た。
【0109】次に、上記溶融混練物を所定の条件で圧延
して12℃に冷却し、得られたトナーペレットの厚さ
を、市販のノギスで測定したところ、0.9mmであっ
た。その後、実施例1と同様にして粉砕、分級し、得ら
れた粉体に対し、実施例1と同様にしてコロイダルシリ
カを添加混合した。これにより、平均粒径10μmのト
ナーを得た。
【0110】次に、トナー中に分散しているワックス粒
子3の長径/短径の比と、長径とを、実施例1と同様に
して電子顕微鏡写真により測定した。図5に、電子顕微
鏡写真上で白く光っているワックス粒子3を示す。ま
た、得られたトナーについて前記の方法で各試験を行っ
た。これらの測定結果および試験結果をトナーの主な製
造条件とともに表1に示す。
【0111】〔比較例2〕本比較例では、実施例1と同
様にして測定した160℃における溶融粘度、ガラス転
移温度、およびメルトインデックス値の各物性値が、そ
れぞれ、900poise、60℃、7.4であるスチ
レン−n−ブチルメタクリレート共重合体を用いた。
【0112】そして、結着樹脂として上記のスチレン−
n−ブチルメタクリレート共重合体100重量部を用い
る以外は実施例1と同様にして、混合攪拌および溶融混
練を行い、溶融混練物を得た。
【0113】次に、上記溶融混練物を所定の条件で圧延
して12℃に冷却し、得られたトナーペレットの厚さ
を、市販のノギスで測定したところ、1.1mmであっ
た。その後、実施例1と同様にして粉砕、分級し、得ら
れた粉体に対し、実施例1と同様にしてコロイダルシリ
カを添加混合した。これにより、平均粒径10μmのト
ナーを得た。
【0114】次に、トナー中に分散しているワックス粒
子3の長径/短径の比と、長径とを、実施例1と同様に
して電子顕微鏡写真により測定した。図6に、電子顕微
鏡写真上で白く光っているワックス粒子3を示す。ま
た、得られたトナーについて前記の方法で各試験を行っ
た。これらの測定結果および試験結果をトナーの主な製
造条件とともに表1に示す。
【0115】
【表1】
【0116】〔比較例3〕本比較例では、実施例1と同
様にして測定した160℃における溶融粘度、ガラス転
移温度、およびメルトインデックス値の各物性値が、そ
れぞれ、700poise、62℃、6.8であるスチ
レン−n−ブチルメタクリレート共重合体を用いた。
【0117】そして、結着樹脂として上記のスチレン−
n−ブチルメタクリレート共重合体100重量部を用い
る以外は実施例1と同様にして、混合攪拌および溶融混
練を行い、溶融混練物を得た。
【0118】次に、上記溶融混練物を所定の条件で圧延
して12℃に冷却し、得られたトナーペレットの厚さ
を、市販のノギスで測定したところ、1.1mmであっ
た。その後、実施例1と同様にして粉砕、分級し、得ら
れた粉体に対し、実施例1と同様にしてコロイダルシリ
カを添加混合した。これにより、平均粒径10μmのト
ナーを得た。
【0119】次に、トナー中に分散しているワックス粒
子3の長径/短径の比と、長径とを、実施例1と同様に
して電子顕微鏡写真により測定した。図7に、電子顕微
鏡写真上で白く光っているワックス粒子3を示す。ま
た、得られたトナーについて前記の方法で各試験を行っ
た。これらの測定結果および試験結果をトナーの主な製
造条件とともに表2に示す。
【0120】〔比較例4〕本比較例では、実施例1と同
様にして測定した160℃における溶融粘度、ガラス転
移温度、およびメルトインデックス値の各物性値が、そ
れぞれ、2,500poise、65℃、4.0である
スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体を用い
た。
【0121】そして、結着樹脂として上記のスチレン−
n−ブチルメタクリレート共重合体100重量部を用
い、ポリエチレンワックスの使用量を2重量部から0.
4重量部に変更する以外は実施例1と同様にして、混合
攪拌および溶融混練を行い、溶融混練物を得た。
【0122】次に、上記溶融混練物を所定の条件で圧延
して12℃に冷却し、得られたトナーペレットの厚さ
を、市販のノギスで測定したところ、3.2mmであっ
た。その後、実施例1と同様にして粉砕、分級し、得ら
れた粉体に対し、実施例1と同様にしてコロイダルシリ
カを添加混合した。これにより、平均粒径10μmのト
ナーを得た。
【0123】次に、トナー中に分散しているワックス粒
子の長径/短径の比と、長径とを、実施例1と同様にし
て測定した。また、得られたトナーについて前記の方法
で各試験を行った。これらの測定結果および試験結果を
トナーの主な製造条件とともに表2に示す。
【0124】〔比較例5〕本比較例では、実施例1と同
様にして測定した160℃における溶融粘度、ガラス転
移温度、およびメルトインデックス値の各物性値が、そ
れぞれ、1,100poise、62℃、6.8である
スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体を用い
た。
【0125】そして、結着樹脂として上記のスチレン−
n−ブチルメタクリレート共重合体100重量部を用
い、ポリエチレンワックスの使用量を2重量部から5.
5重量部に変更する以外は実施例1と同様にして、混合
攪拌および溶融混練を行い、溶融混練物を得た。
【0126】次に、上記溶融混練物を所定の条件で圧延
して12℃に冷却し、得られたトナーペレットの厚さ
を、市販のノギスで測定したところ、4.0mmであっ
た。その後、実施例1と同様にして粉砕、分級し、得ら
れた粉体に対し、実施例1と同様にしてコロイダルシリ
カを添加混合した。これにより、平均粒径10μmのト
ナーを得た。
【0127】次に、トナー中に分散しているワックス粒
子3の長径/短径の比と、長径とを、実施例1と同様に
して電子顕微鏡写真により測定した。図8に、電子顕微
鏡写真上で白く光っているワックス粒子3を示す。ま
た、得られたトナーについて前記の方法で各試験を行っ
た。これらの測定結果および試験結果をトナーの主な製
造条件とともに表2に示す。
【0128】〔比較例6〕本比較例では、実施例1と同
様にして測定した160℃における溶融粘度、ガラス転
移温度、およびメルトインデックス値の各物性値が、そ
れぞれ、2,800poise、65℃、3.5である
スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体を用い
た。
【0129】そして、結着樹脂として上記のスチレン−
n−ブチルメタクリレート共重合体100重量部を用
い、ポリエチレンワックスの使用量を2重量部から7.
0重量部に変更する以外は実施例1と同様にして、混合
攪拌および溶融混練を行い、溶融混練物を得た。
【0130】次に、上記溶融混練物を所定の条件で圧延
して12℃に冷却し、得られたトナーペレットの厚さ
を、市販のノギスで測定したところ、5.2mmであっ
た。その後、実施例1と同様にして粉砕、分級し、得ら
れた粉体に対し、実施例1と同様にしてコロイダルシリ
カを添加混合した。これにより、平均粒径10μmのト
ナーを得た。
【0131】次に、トナー中に分散しているワックス粒
子3の長径/短径の比と、長径とを、実施例1と同様に
して測定した。また、得られたトナーについて前記の方
法で各試験を行った。これらの測定結果および試験結果
をトナーの主な製造条件とともに表2に示す。
【0132】〔比較例7〕本比較例では、実施例1と同
様にして測定した160℃における溶融粘度、ガラス転
移温度、およびメルトインデックス値の各物性値が、そ
れぞれ、1,000poise、53℃、12.0であ
るスチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体を用い
た。そして、結着樹脂として上記のスチレン−n−ブチ
ルメタクリレート共重合体100重量部を用い、ポリエ
チレンワックスの使用量を2重量部から2.5重量部に
変更する以外は実施例1と同様にして、混合攪拌および
溶融混練を行い、溶融混練物を得た。
【0133】次に、上記溶融混練物を所定の条件で圧延
して12℃に冷却し、得られたトナーペレットの厚さ
を、市販のノギスで測定したところ、1.2mmであっ
た。その後、実施例1と同様にして粉砕、分級し、得ら
れた粉体に対し、実施例1と同様にしてコロイダルシリ
カを添加混合した。これにより、平均粒径10μmのト
ナーを得た。
【0134】次に、トナー中に分散しているワックス粒
子3の長径/短径の比と、長径とを、実施例1と同様に
して電子顕微鏡写真により測定した。図9に、電子顕微
鏡写真上で白く光っているワックス粒子3を示す。ま
た、得られたトナーについて前記の方法で各試験を行っ
た。これらの測定結果および試験結果をトナーの主な製
造条件とともに表2に示す。
【0135】
【表2】
【0136】表1および表2に示す結果から明らかなよ
うに、本実施例にかかるトナーは、各比較例にかかるト
ナーに比べて、トナー担持体表面に対するワックス汚染
が抑制されていることが分かった。しかも、本実施例に
かかるトナーは、定着コールドオフセットおよび定着ホ
ットオフセットが防止されており、また、粉砕性も良好
であることが分かった。
【0137】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の静電潜像現像用
トナーは、以上のように、結着樹脂と、結着樹脂中に分
散したワックス粒子とを含み、上記ワックス粒子は、長
径/短径の比が1.0〜4.0の範囲内、かつ、長径が
6.0μm以下である構成である。これにより、定着オ
フセット性に優れているとともに、トナー担持体表面に
対するワックス汚染が抑制された静電潜像現像用トナー
を提供することができるという効果を奏する。
【0138】また、本発明の請求項2記載の静電潜像現
像用トナーは、上記ワックス粒子の含有量が、結着樹脂
100重量部に対して0.5〜5重量部の範囲内である
構成である。これにより、トナー担持体表面に対するワ
ックス汚染をさらに抑制しながら、定着ホットオフセッ
トを防止することができるという効果を奏する。
【0139】さらに、本発明の請求項3記載の静電潜像
現像用トナーは、以上のように、結着樹脂とワックス粒
子とを溶融混練してなる混練物を、厚さ1.2〜3.0
mmに圧延して冷却した後、粉砕することにより得られ
るものである構成である。これにより、ワックス汚染を
さらに抑制できるとともに、粉砕工程での粉砕不良が防
止できる。
【0140】また、本発明の請求項4記載の静電潜像現
像用トナーは、以上のように、結着樹脂とワックス粒子
とを含む混合物を、結着樹脂の溶融粘度が1,000p
oise以上となる温度で溶融混練することにより得ら
れるものである構成である。これにより、トナー担持体
表面に対するワックス汚染をさらに抑制できる。
【0141】本発明の請求項5記載の静電潜像現像用ト
ナーは、以上のように、結着樹脂のガラス転移温度が5
5℃以上である構成である。これにより、ワックス汚染
をさらに抑制することができる。
【0142】本発明の請求項6記載の静電潜像現像用ト
ナーは、以上のように、結着樹脂のメルトインデックス
値が5.0〜11.0である構成である。これにより、
ワックス汚染をさらに抑制することでき、しかも、定着
コールドオフセットを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる静電潜像現像用トナーの一例を
示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例にかかるトナーに含まれるワ
ックス粒子を示す投影図である。
【図3】本発明の他の実施例にかかるトナーに含まれる
ワックス粒子を示す投影図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例にかかるトナーに含
まれるワックス粒子を示す投影図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例にかかるトナーに含
まれるワックス粒子を示す投影図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例にかかるトナーに含
まれるワックス粒子を示す投影図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例にかかるトナーに含
まれるワックス粒子を示す投影図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例にかかるトナーに含
まれるワックス粒子を示す投影図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例にかかるトナーに含
まれるワックス粒子を示す投影図である。
【符号の説明】
1 トナー(静電潜像現像用トナー) 2 結着樹脂 3 ワックス粒子
フロントページの続き (72)発明者 大内 武明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 小川 哲 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 石田 稔尚 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結着樹脂と、結着樹脂中に分散したワック
    ス粒子とを含み、 上記ワックス粒子は、長径/短径の比が1.0〜4.0
    の範囲内、かつ、長径が6.0μm以下であることを特
    徴とする静電潜像現像用トナー。
  2. 【請求項2】上記ワックス粒子の含有量が、結着樹脂1
    00重量部に対して0.5〜5重量部の範囲内であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の静電潜像現像用トナー。
  3. 【請求項3】結着樹脂とワックス粒子とを溶融混練して
    なる混練物を、厚さ1.2〜3.0mmに圧延して冷却
    した後、粉砕することにより得られるものであることを
    特徴とする請求項1または2に記載の静電潜像現像用ト
    ナー。
  4. 【請求項4】結着樹脂とワックス粒子とを含む混合物
    を、結着樹脂の溶融粘度が1,000poise以上と
    なる温度で溶融混練することにより得られるものである
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載の静電潜像現像用トナー。
  5. 【請求項5】結着樹脂のガラス転移温度が55℃以上で
    あることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項
    に記載の静電潜像現像用トナー。
  6. 【請求項6】結着樹脂のメルトインデックス値が5.0
    〜11.0であることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれか1項に記載の静電潜像現像用トナー。
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