JPH10293145A - インピーダンス測定装置 - Google Patents

インピーダンス測定装置

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JPH10293145A
JPH10293145A JP10325897A JP10325897A JPH10293145A JP H10293145 A JPH10293145 A JP H10293145A JP 10325897 A JP10325897 A JP 10325897A JP 10325897 A JP10325897 A JP 10325897A JP H10293145 A JPH10293145 A JP H10293145A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】測定子の接触・解放時の摩耗を防止することが
できるインピーダンス測定装置を提供する。 【解決手段】測定用の抵抗器RX に接触する測定子T1
〜T4 と、電源Pと、抵抗器RX に現れた電圧降下を測
定し電流との演算により抵抗値を求める測定手段Aと、
測定子T1 〜T4 が抵抗器RX の電極に接触したことを
検知する検知手段Lと、測定子T1 〜T4 を電源P,測
定手段Aと検知手段Lとに選択的に切り換える切換接点
1 〜S4 を有する切換手段Sとを備え、測定子T1
4 が検知手段Lから電源Pおよび測定手段Aに切り換
わった後に通電されかつ通電停止後に検知手段Lに切り
換わるように動作タイミングを設定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、4端子法を用い
て抵抗器、コンデンサ、インダクタなどのインピーダン
ス素子を測定するインピーダンス測定装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図6は代表的な抵抗器の測定方法の一例
である。測定子T1 〜T4 に接続されている測定対象と
なる抵抗器RX に直流電流発生手段Dより一定の測定電
流Iを流す。抵抗器RX に電流が流れたことにより両端
に電圧降下EX が発生する。この抵抗器RX に比例した
電圧を差動増幅器Nにより増幅し、増幅された出力電圧
A と直流電流発生手段Dからの出力電流Iに比例した
電圧出力EI とを演算手段BYに入力し、EA /EI
演算を行なうことにより得られたEX /Iに比例した出
力を表示手段CCに入力し、抵抗器RX を表示する。
【0003】図7は図6の直流電流発生手段Dに代え
て、定電流発生手段DRを用いた例であり、測定電流I
R が予め値の判った一定値であるため、測定電流値を演
算手段BRYに予め設定することができる。図8は、図
6および図7の測定装置において、測定子T1 〜T4
抵抗器RXへの接触を確認する検知手段を有する例であ
る。すなわち、切換接点S1 〜S4をそれぞれa位置側
に切り換えて、接触抵抗測定器4,5により測定子T1
〜T 4 による接触電圧を測定し、その出力を比較器8,
9により基準値ES と比較する。各比較器8,9の出力
を検知し、測定子T1 〜T4 が適正の場合に切換接点S
1 〜S4 をb位置に切換え、定電流回路2より抵抗器R
X に電流を流し、電圧検出器3により抵抗器RX の電圧
降下EP を測定し、抵抗値を出力する。
【0004】この提案例では、測定子T1 〜T4 の接触
動作の自動化が行なえ、大量の抵抗器RX の測定が連続
して迅速に行なえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、測定子
1 〜T4 の接触および解放時に発生するアーク等によ
り測定子T1 〜T4 が摩耗するという欠点があった。し
たがって、この発明の目的は、測定子の接触・解放時の
摩耗を防止することができるインピーダンス測定装置を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のインピーダン
ス測定装置は、測定対象となるインピーダンスの電極に
それぞれ接触する一対の第1の測定子および一対の第2
の測定子と、前記第1の測定子を介して前記インピーダ
ンス素子に電流を供給する電源と、前記第2の測定端子
を介して前記インピーダンス素子に現れた電圧を測定し
前記電流との演算によりインピーダンス値を求める測定
手段と、前記第1の測定子および前記第2の測定子が前
記インピーダンス素子に接触したことを検知する検知手
段と、前記第1の測定子および第2の測定子を前記電源
および前記測定手段と前記検知手段とに選択的に切り換
える切換接点を有する切換手段とを備え、前記測定子は
前記検知手段から前記電源および前記測定手段に切り換
わった後に通電されかつ通電停止後に前記検知手段に切
り換わるように、前記切換接点、前記電源および前記測
定手段の動作タイミングを設定したことを特徴とするも
のである。
【0007】請求項1のインピーダンス測定装置によれ
ば、インピーダンス素子の電極に測定子が接触したかを
確認しかつ、切換接点が測定のため切換動作した後に電
源からインピーダンス素子に電流が流れ、測定手段でイ
ンピーダンスが測定されるため、測定子が測定のために
接触・解放する際には測定子に電流が流れないので、測
定子にアークが生じることがなく測定子に摩耗が発生す
ることを防止することができる。
【0008】請求項2のインピーダンス測定装置は、請
求項1において、前記検知手段が、前記第1の測定子お
よび前記第2の測定子の各一方が前記インピーダンス素
子の電極の一方に接触することにより閉じる入力回路を
有して前記入力回路の測定子接触抵抗の電圧降下を基準
値と比較する第1の比較器と、前記第1の測定子および
前記第2の測定子の各他方が前記インピーダンス素子の
電極の他方に接触することにより閉じる入力回路を有し
て前記入力回路の測定子接触抵抗の電圧降下を基準値と
比較する第2の比較器と、前記入力回路の各々に介挿さ
れたスイッチ手段とを設け、各前記スイッチ手段の動作
タイミングを相互にずらせたものである。
【0009】請求項2のインピーダンス測定装置によれ
ば、請求項1の効果のほか、測定子の一部が接触してい
ないにもかかわらず、インピーダンスが低くしかもイン
ピーダンス素子を通して電流が流れるときに第1の比較
器または第2の比較器が動作する誤動作を防止すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態のイ
ンピーダンス測定装置を図1ないし図3により説明す
る。すなわち、測定対象となるインピーダンス素子は図
3に示すように抵抗器RX を適用している。この抵抗器
X の両電極15,16に接触するように、それぞれ一
対の第1の測定子T1 ,T2 および一対の第2の測定子
3 ,T 4 が作動手段であるソレノイドSOLにより駆
動される。このソレノイドSOLは給電により動作し、
給電停止により自動復帰するものである。ここで、r1
〜r4 は測定子T1 〜T4 の接触抵抗である。
【0011】電源Pは、第1の測定子T1 ,T2 を介し
て抵抗器RX に電流を供給するが、実施の形態では定電
流回路を適用している。図1において、A1 ,A2 は演
算増幅器(一般的な演算増幅器であるナショナルセミコ
ンダクター社のLF355Aの直流電圧利得は106d
b〔200,000倍〕、入力インピーダンスは10 12
Ωである。)、R1 〜R5 は抵抗、S5 ,S6 は抵抗器
X に供給する測定電流をオンオフするためのスイッチ
であり、いずれか一方により行なうことができる。また
このスイッチS5 ,S6 はチャタリングや摩耗を防止す
るために半導体スイッチがよい。ES は直流電源であ
る。抵抗R1 〜R4 が等しく、演算増幅器A1 ,A2
直流電圧利得が十分大きく、その入力インピーダンスZ
1 ,Z2 が抵抗R1 〜R5 および抵抗器RX に対して十
分大きい場合には出力電流I0 =E S /R5 となる。
【0012】測定手段Aは、第2の測定端子T3 ,T4
を介して抵抗器RX に現れた電圧を測定し電源Pの定電
流回路の出力電流との割算(演算)により抵抗値を求め
るもので、電圧検知手段、演算手段、表示手段等により
構成されるが、実施の形態では、抵抗計、LCRメータ
などもよい。この測定手段Aは測定スタート信号を入力
して測定を開始し、測定後は測定終了信号を出力するよ
うにしている。この測定終了信号は抵抗器RX の電圧検
知後演算前、演算後表示前、または表示後が可能であ
り、いずれでもよい。
【0013】検知手段Lは、第1の測定子T1 ,T2
よび第2の測定子T3 ,T4 が抵抗器RX に接触したこ
とを検知する。実施の形態では一方の第1の測定子T1
および一方の第2の測定子T2 が抵抗器RX の電極の一
方に接触することにより閉じる入力回路CQ1 を有して
入力回路CQ1 の測定子接触抵抗r1 ,r3 の電圧降下
1 を基準値E1 ′と比較する第1の比較器COM
1 と、他方の第1の測定子T2 および他方の第2の測定
子T4 が抵抗器RX の電極の他方に接触することにより
閉じる入力回路CQ2 を有して入力回路CQ2 の測定子
接触抵抗r2 ,r4の電圧降下E2 を基準値E2 ′と比
較する第2の比較器COM2 とを有する。ここで、比較
器COM1 ,COM2 はオープンコレクタ型である。ま
たR6 〜R13は抵抗であるが、R6 ,R10は入力回路C
1 ,CQ2 を構成するもので+Vの電圧が印加されて
それぞれ電流I1 ,I2 が流れる。R7 ,R8 およびR
11, 12は基準電圧E1 ′,E2 ′を生じさせるための
抵抗である。そして、基準電圧E1 ′,E2 ′が+入力
端に印加され、−入力端は抵抗R6 ,R10を介した+V
の電圧が印加されるとともに、第1の比較器COM1
は入力回路CQ1 を構成する切換接点S1 ,測定子
1 ,抵抗器RX の片方の電極,測定子T3 ,切換接点
3 を介してアースされ、第2の比較器COM2 では入
力回路CQ2 を構成する切換接点S2 ,測定子T2 ,電
極,測定子T4 ,切換接点S4 を介してアースされてい
る。
【0014】切換手段Sは第1の測定子T1 ,T2 およ
び第2の測定子T3 ,T4 を電源Pおよび測定手段A
と、検知手段Lとに選択的に切り換える切換接点S1
4 を有するものであり、実施の形態ではリレーRLを
適用している。このリレーRLは給電により切換接点S
1 〜S4 が復帰位置であるa位置からb位置に切り換わ
り、給電停止によりb位置からa位置へ自動復帰する。
【0015】切換接点S1 〜S4 の復帰状態で入力回路
CQ1 の抵抗R6 ,切換接点S1 ,測定子T1 ,抵抗器
X の片方の電極,測定子T3 ,および切換接点S3
通してアースに+Vの電圧による電流I1 が流れる。そ
して接触抵抗r1 ,r3 による電圧降下E1 が第1の比
較器COM1 の−入力端子に入力され、基準電圧E1
と比較される。ここで、+V>E1 ′>電圧降下E1
設定すると、測定子T 1 ,T3 が両方とも接触する前は
−入力端子には+Vが入力されるため、第1の比較器C
OM1 の出力はロウ(L)であるが、測定子T1 ,T3
が両方とも接触すると、−入力端子には接触抵抗r1
3 に発生する電圧降下E1 が入力されるので、第1の
比較器COM1 の出力はハイ(H)となる。
【0016】同様に測定子T2 ,T4 が抵抗器RX の他
の片方の電極に接触すると、入力回路CQ2 の抵抗
10,切換接点S2 ,測定子T2 ,抵抗器RX の他の片
方の電極,測定子T4 および切換接点S4 を通してアー
スに+Vによる電流I2 が流れ、接触抵抗r2 ,r4
発生する電圧降下E2 が第2の比較器COM2 の−入力
端子に入力され、基準電圧E2 ′と比較される。そし
て、第1の比較器COM2 の場合と同様に、測定子
2 ,T4 が両方とも接触する前は−入力端子に+Vの
電圧が入力されて第2の比較器COM2 の出力はロウ
(L)となり、測定子T1 ,T3 が両方とも接触したと
きは接触抵抗r2 ,r4 による電圧降下E2 が−入力端
子に入力されてハイ(H)となるように基準電圧E2
が設定している。第1の比較器COM1 および第2の比
較器COM2 の出力は、アンド回路ANDに入力されて
おり、ともに入力がハイのときアンド回路ANDの出力
がハイ(H)となる。
【0017】DL1 〜DL3 はいずれもDフリップフロ
ップを用いたラッチ回路、CR1 ,CR2 は抵抗R14,
15、およびコンデンサCOM1 ,COM2 を用いた遅
延回路、Bはバッファであり、これらにより制御回路が
構成される。この制御回路では、測定子T1 〜T4 は検
知手段Lから電源Pおよび測定手段Aに切換接点S1
4 によって切り換わった後に、測定子T1 〜T4 に通
電されかつその通電停止後に切換接点S1 〜S4 によっ
て検知手段Lに切り換わるように、切換接点S 1
4 、電源Pおよび測定手段Aの動作タイミングを設定
している。すなわちこの制御回路による動作タイミング
を、図2に示すタイミングチャートとともに説明する。
ラッチ回路DL1 のクロック端CKに測定子スタート信
号(図2(a))が入力され、出力端Qより駆動信号が
ソレノイドSOLの駆動手段であるドライバトランジス
タDT1 に入力されドライバトランジスタDT1 がオン
となり、ソレノイドSOLが作動開始し(図2
(b))、測定子T1 〜T4 が抵抗器R X の電極に接触
する動作を行なう。一方の第1の測定子T1 および一方
の第2の測定子T3 が抵抗器RX の片方の電極に接触す
ると、入力回路CQ1 が閉じ、検知手段Lの第1の比較
器COM1 の出力がHとなり(図2(c))、他方の第
1の測定子T2 および他方の第2の測定子T4 が抵抗器
X の他の片方の電極に接触すると、入力回路CQ2
閉じ、検知手段Lの第2の比較器COM2 の出力がHと
なり(図2(d))、これらによりアンド回路ANDの
出力がHとなる。アンド回路ANDの出力が第2のラッ
チ回路DL2 のクロック端CKに入力すると、その出力
端Qより駆動信号がドライバトランジスタDT2 に入力
し、ドライバトランジスタDT2 がオンとなり、リレー
RLが動作し、切換接点S1 〜S4 がa位置からb位置
へ切り換わる(図2(e))。アンド回路ANDの出力
がハイにならないとドライバトランジスタDT2 がオフ
のままであり、切換接点S1 〜S4 は切換動作しない。
つぎに第2のラッチ回路DL2 の出力端Qの信号は遅延
回路CR1 およびバッファBを介して測定手段Aにアン
ド回路ANDの出力信号よりも遅延した測定スタート信
号として入力するとともに、第3のラッチ回路DL3
クロック端CKに入力する。これにより、測定手段Aは
測定可能になるとともに、第3のラッチ回路DL3 の出
力端Qの出力により電源Pの定電流回路の半導体スイッ
チを用いたスイッチS5 ,S6 をオンにし、測定がスタ
ートする(図2(f))。そして、図2(h)に示すよ
うに定電流回路より定電流の測定電流が切換接点S1
2 および測定子T1 ,T2 を介して抵抗器RX に流
れ、また測定電流により抵抗器RX に現れた電圧降下を
測定子T3 ,T4 および切換接点S3 ,S4 を介して測
定手段Aにより検出し抵抗値を測定する。測定手段Aの
測定終了により、測定手段Aより測定終了を示す信号が
出力されると(図2(g))、この信号が第2のラッチ
回路DL2 および第3のラッチ回路DL3 の各リセット
端Rに入力され、これらがリセットされてドライバトラ
ンジスタDT2 がオフとなると同時に定電流回路のスイ
ッチS5 ,S6 がオフとなり測定電流が停止する(図2
(h))。またドライバトランジスタDT2 のオフによ
りリレーRLへの給電が停止し切換接点S1 〜S4 がb
位置からa位置へ復帰動作する(図2(e))。この切
換接点S1 〜S4 はリレーRLによる機械式接点である
ため、スイッチS5 ,S6 よりも若干遅れて動作する。
上記のような動作により、切換接点S1 〜S4 はb位置
への切換後に測定電流の通電が開始され、かつa位置へ
の復帰前に測定電流の通電が停止することとなる。さら
に第2のラッチ回路DL2 のリセットにより反転出力端
/Qが遅延回路CR2 を介して第1のラッチ回路DL1
のリセット端に入力し、第1のラッチ回路DL1 がリセ
ットされ、ドライバトランジスタDT1 がオフとなり、
ソレノイドSOLが停止し、測定子T1〜T4 が自動復
帰する(図2(b))。このため、測定子T1 〜T4
切換接点S1 〜S4 がa位置にあってb位置に切り換え
られる前に電極に接触して検知手段Lにより検知され、
かつ切換接点S1 〜S4 の切換後に測定子T1 〜T4
抵抗器RX の電極から離れることとなる。
【0018】この実施の形態によれば、抵抗器RX の電
極に測定子T1 〜T4 が接触したかを確認しかつ、切換
接点S1 〜S4 が測定のため切換動作した後に電源Pか
ら抵抗器RX に電流が流れ、測定手段Aで抵抗値が測定
されるため、測定子T1 〜T 4 が測定のために接触・解
放する際には測定子T1 〜T4 に電流が流れないので、
測定子T1 〜T4 にアークが生じることがなく測定子T
1 〜T4 および接点S 1 〜S4 に摩耗が発生することを
防止することができる。
【0019】この発明の第2の実施の形態を図4および
図5に示す。このインピーダンス測定装置は、第1の実
施の形態において、検知手段Lの入力回路CQ1 ,CQ
2 にそれぞれスイッチ手段S7 ,S8 を介挿し、その動
作タイミングを相互にずらせている。すなわち、図4が
図1と比較して異なる点は、スイッチ手段S7 ,S8
追加し、そのタイミング制御としてラッチ回路DL4
DL7 を追加したことである。
【0020】スイッチ手段S7 、S8 はトランジスタな
どの電子式であり、切換接点S1 ,S2 と抵抗R6 ,R
10との間にそれぞれ介挿されている。制御回路のラッチ
回路DL4 〜DL7 はDフリップフロップを用いてい
る。すなわち、第1の比較器COM1 の出力端を第4の
ラッチ回路DL4 のクロック端に接続し、第2の比較器
COM2 の出力端を第5のラッチ回路DL5 のクロック
端に接続し、これらの出力端Qをアンド回路ANDの入
力端に接続して、第1の実施の形態と同様に第2のラッ
チ回路DL2 のクロック端CKに接続している。また測
定子スタート信号を第1のラッチ回路DL1 のほかに第
6のラッチ回路DL6 のクロック端CKにも入力するよ
うに接続し、第6のラッチ回路DL6 の出力端をスイッ
チ手段S7に接続し、第6のラッチ回路DL6 の反転出
力端/Qを第7のラッチ回路DL7の入力端CKに接続
し、第7のラッチ回路DL7 の出力端Qをスイッチ手段
8に接続している。
【0021】さらに動作とともに詳しく説明すると、測
定子スタート信号(図5(a))が第1のラッチ回路D
1 および第6のラッチ回路DL6 に入力されると、前
記したようにソレノイドSOLの動作により測定子T1
〜T4 が抵抗器RX の電極に接触し始めると同時に(図
5(b))、スイッチ手段S7 がオンとなり(図
(c))、一方の第1の測定子T1 および一方の第2の
測定子T3 の接触が検知され、正常に接触していると第
1の比較器COM1 がハイになる。その信号が第4のラ
ッチ回路DL4 のクロック端CKに入力され、第4のラ
ッチ回路DL4 の出力端Qのハイ信号がとなり(図5
(e))、アンド回路ANDに入力されるとともに、第
6のラッチ回路DL6 のリセット端Rに入力されて第6
のラッチ回路DL 6 がリセットし、スイッチ手段S7
オフとなる(図5(c))。また、第6のラッチ回路D
6 のリセットによりその反転出力端/Qの信号が第7
のラッチ回路DL7 のクロック端CKに入力され、第7
のラッチ回路DL7 の出力端Qよりスイッチ手段S8
オンにし(図5(d))、他方の第1の測定子T2 およ
び他方の第2の測定子T4 の接触状態が検知され、正常
に検知していると第2の比較器COM2 の出力端がハイ
となるので、第5のラッチ回路DL5 のクロック端CK
に入力され、その出力端Qがハイ信号となり(図5
(f))、アンド回路ANDに入力するとともに第7の
ラッチ回路DL7 のリセット端Rに入力されてリセット
され、スイッチ手段S8 がオフとなる(図5(d))。
一方アンド回路ANDの入力端がともにハイとなると第
2のラッチ回路DL2 の出力端Qがハイとなり、第1の
実施の形態で説明したように、リレーRLの動作による
切換接点S1〜S4 のb位置への切り換わり(図5
(g))、定電流回路および測定手段Aによる測定が行
なわれる(図5(h)(j))。つぎに測定手段Aの測
定終了信号が出力されると(図5(i))、第2のラッ
チ回路DL2 および第3のラッチ回路DL3 が前述のよ
うにリセットされ、定電流回路からの電流が停止すると
ともに切換接点S1 〜S4 がa位置側に切り換えられ
る。また同時に、測定終了信号が第4のラッチ回路DL
4 および第5のラッチ回路DL5 のリセット端に入力さ
れてこれらがリセットされる。
【0022】この実施の形態によれば、測定子T1 〜T
4 の一部が接触していないにもかかわらず、インピーダ
ンスが低くしかもインピーダンス素子を通して電流が流
れるときに第1の比較器COM1 または第2の比較器C
OM1 が動作する誤動作を防止することができる。たと
えば第1の比較器COM1 で第1の測定子T1 および第
2の測定子T4 が接触したことを検知したり、第2の比
較器COM2 で第1の測定子T2 および第2の測定子T
3 が接触するのを確実に防止することができる。
【0023】すなわち、抵抗器RX の値が小さい場合に
は、たとえば仮に第2の測定子T3のみが接触していな
いとすると、第1の測定子T1 ,抵抗器RX および第2
の測定子T4 を通して第1の比較器COM1 の−入力端
子からアースに至る閉回路が形成され、これに+Vの電
圧が印加されるため電流I1 が流れ、抵抗器RX の値が
小さいため電圧E1 が基準電圧E1 ′より低いときは、
第1の比較器COM1の出力端がハイになる。また第2
の比較器COM2 も測定子T2 ,T4 の接触によりハイ
になる。その結果、測定子T3 が接触していないのにも
かからわず、第1の比較器COM1 および第2の比較器
COM2 がともにハイとなり誤動作をすることとなる。
同様に測定子T4 のみが接触していない場合も同様に誤
動作する。したがって、スイッチS7 ,S8 を設けて第
1の比較器COM1 および第2の比較器COM2 を個別
に検知動作させると抵抗器RX の値が小さくても、この
ような誤動作を防止することができる。
【0024】なお、この発明において、測定子T1 〜T
4 の接触の検知手段はセンサやカム等により機械的に検
知して、スイッチやタイマ等を動作させるように構成し
たものでもよい。また、電源Pは定電流回路であった
が、図7に示すような直流電流発生手段により構成し
て、その電流に比例した電圧信号を測定手段Aに入力す
るようにしても、測定手段Aにおいて抵抗値を求めるこ
とができる。
【0025】測定対象は抵抗器以外にコンデンサ、イン
ダクタなどがある。また切換接点S 1 〜S4 はリレーR
Lの接点を用いたが、スイッチング素子など電子式であ
ってもよい。
【0026】
【発明の効果】請求項1のインピーダンス測定装置によ
れば、インピーダンス素子の電極に測定子が接触したか
を確認しかつ、切換接点が測定のため切換動作した後に
電源からインピーダンス素子に電流が流れ、測定手段で
インピーダンスが測定されるため、測定子が測定のため
に接触・解放する際には測定子に電流が流れないので、
測定子にアークが生じることがなく測定子に摩耗が発生
することを防止することができる。
【0027】請求項2のインピーダンス測定装置によれ
ば、請求項1の効果のほか、測定子の一部が接触してい
ないにもかかわらず、インピーダンスが低くしかもイン
ピーダンス素子を通して電流が流れるときに第1の比較
器または第2の比較器が動作する誤動作を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の回路図である。
【図2】その動作タイミングチャートである。
【図3】それぞれ測定対象の測定状態を示す斜視図であ
る。
【図4】第2の実施の形態の回路図である。
【図5】その動作タイミングチャートである。
【図6】代表的な抵抗測定装置のブロック図である。
【図7】別の抵抗測定装置のブロック図である。
【図8】測定子の接触を検知する手段を有する抵抗測定
装置のブロック図である。
【符号の説明】
X 抵抗器 T1 ,T2 第1の測定子 T3 ,T4 第2の測定子 S1 〜S4 切換接点 S 切換手段 L 検知手段 COM1 第1の比較器 COM2 第2の比較器 A 測定手段 P 電源 CQ1 ,CQ2 入力回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象となるインピーダンス素子の電
    極にそれぞれ接触する一対の第1の測定子および一対の
    第2の測定子と、前記第1の測定子を介して前記インピ
    ーダンス素子に電流を供給する電源と、前記第2の測定
    端子を介して前記インピーダンス素子に現れた電圧を測
    定し前記電流との演算によりインピーダンス値を求める
    測定手段と、前記第1の測定子および前記第2の測定子
    が前記インピーダンス素子に接触したことを検知する検
    知手段と、前記第1の測定子および第2の測定子を前記
    電源および前記測定手段と前記検知手段とに選択的に切
    り換える切換接点を有する切換手段とを備え、前記測定
    子は前記検知手段から前記電源および前記測定手段に切
    り換わった後に通電されかつ通電停止後に前記検知手段
    に切り換わるように、前記切換接点、前記電源および前
    記測定手段の動作タイミングを設定したことを特徴とす
    るインピーダンス測定装置。
  2. 【請求項2】 前記検知手段は、前記第1の測定子およ
    び前記第2の測定子の各一方が前記インピーダンス素子
    の電極の一方に接触することにより閉じる入力回路を有
    して前記入力回路の測定子接触抵抗の電圧降下を基準値
    と比較する第1の比較器と、前記第1の測定子および前
    記第2の測定子の各他方が前記インピーダンス素子の電
    極の他方に接触することにより閉じる入力回路を有して
    前記入力回路の測定子接触抵抗の電圧降下を基準値と比
    較する第2の比較器と、前記入力回路の各々に介挿され
    たスイッチ手段とを設け、各前記スイッチ手段の動作タ
    イミングを相互にずらせた請求項1記載のインピーダン
    ス測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100996206B1 (ko) 2008-10-22 2010-11-23 한국표준과학연구원 전류비교기를 이용한 인덕터 평가시스템 및 이를 사용한 평가방법

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KR100996206B1 (ko) 2008-10-22 2010-11-23 한국표준과학연구원 전류비교기를 이용한 인덕터 평가시스템 및 이를 사용한 평가방법

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