JPH10292685A - 外出確認信号錠 - Google Patents

外出確認信号錠

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JPH10292685A
JPH10292685A JP20859697A JP20859697A JPH10292685A JP H10292685 A JPH10292685 A JP H10292685A JP 20859697 A JP20859697 A JP 20859697A JP 20859697 A JP20859697 A JP 20859697A JP H10292685 A JPH10292685 A JP H10292685A
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dharma
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catcher
tumbler
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Kinji Miyamoto
欣二 宮本
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Miwa Lock Co Ltd
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Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気回路を用いない簡単な外出確認信号錠を
提供する。 【解決手段】 錠箱内1の錠止部材を制御するダルマ
を、テールピースを介してシリンダ錠に連結される外側
ダルマ19と、扉内面に装着されたサムターンに連結さ
れる内側ダルマ14とに分割し、内側ダルマ14に錠止
部材制御部15を、外側ダルマ19にスイッチ駆動部2
1をそれぞれ形成すると共に、これら外側及び内側ダル
マを、回転方向において相互に係合可能にして重合し、
一方、外側ダルマ19の一端部に内側ダルマと係脱可能
なキャッチャー26を設け、外側ダルマのスイッチ駆動
部21により切換え駆動されるスイッチ22の出力信号
を外出信号及び在室信号として取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外出確認信号錠に
係わり、特に、簡単な構成で外出及び在室の確認をする
ことができる外出確認信号錠に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルの部屋やホテルの客室などにおける
人の在室、あるいは外出を遠方から監視できれば、建物
の管理上好都合である。
【0003】そこで、本出願人は、先に、特願平3−2
76864を以て、新規な外出確認信号錠を提案した。
【0004】この外出確認信号錠は、シリンダ錠に、
施、解錠時内筒に駆動されて錠前操作信号を発生させる
第一信号発生器を組込むと共に、扉の内面に装着された
サムターンに、サムターンによる施錠時サムターン施錠
信号を、サムターンによる解錠時サムターン解錠信号を
それぞれ発生させる第二信号発生器を組込み、これら第
一及び第二信号発生器から取り出された電気信号を電気
的な判別回路に供給して、この判別回路から外出信号及
び在室信号を出力させると共に、これを保持するもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した外出確認信号
錠は、実用されて所期の機能を発揮しているが、シリン
ダ錠及びサムターンにそれぞれ電気スイッチである信号
発生器を組込む必要があるため、機械的に少しく複雑に
なる。
【0006】また、信号発生器から取り出された電気信
号を通常はマイクロコンピュータにより構成された判別
回路を用いて処理するので、外出確認信号錠のコストが
増大するばかりでなく、例えば停電等により電源が一時
的に遮断されると、外出及び在室信号が消失する可能性
がある、等未だ改良の余地がある。
【0007】そこで、この発明は、錠箱の中の機械的な
機構の状態変化により外出及び在室を判別し、この機構
の状態変化を単一の電気スイッチにより電気信号に変換
できるようにした新規な外出確認信号錠を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、錠箱内の錠止部材を制御するダルマ
を、テールピースを介してシリンダ錠に連結される外側
ダルマと、扉内面に装着されたサムターンに連結される
内側ダルマとに分割し、内側ダルマに錠止部材制御部
を、外側ダルマにスイッチ駆動部をそれぞれ形成すると
共に、これら外側及び内側ダルマを、回転方向において
相互に係合可能にして重合し、一方、外側ダルマの一端
部にキャッチャーを設け、その一端を内側ダルマと係合
する方向に付勢すると共に、外側ダルマの回動の終期に
他端が錠箱内の固定部と係合して一端を内側ダルマから
離間する方向に駆動するようにし、外側ダルマのスイッ
チ駆動部により切換え駆動されるスイッチの出力信号を
外出信号及び在室信号として取り出すようにしたことを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例に基づい
てこの発明について説明する。なお、図1乃至図3はこ
の発明の第一の実施例を、図4乃至図7は第二の実施例
を夫々示す。
【0010】また、図示の実施例は所謂電気錠にこの発
明を適用したものであるが、電気錠ではない通常の錠前
にもこの発明を適用することができる。これは後に述べ
る。
【0011】第一の実施例を示す図1において符号1は
錠箱を示し、この錠箱の下方には、ラッチボルトを兼ね
るデッドボルト2がフロント板3に垂直な前後方向に移
動可能に案内されており、コイルばね4の弾力により錠
箱1外に突出する方向の前方に付勢されている。
【0012】上記デッドボルト2の上方には、第1支軸
5により回動自在に軸支され、図示しない捩りばねによ
り時計方向に付勢されたロッキングレバー6が配設され
ている。
【0013】このロッキングレバー6は、図1に示すよ
うに、施錠時には後述の制御レバー7に駆動されてその
付勢力に抗して反時計方向に回動させられており、この
時にはロッキングレバー6の先端はデッドボルト2の先
端段部に係合可能に臨んでいる。
【0014】したがって、扉外面に装着されたノブ又は
ハンドルのような外部操作部材によりリトラクター8を
介してデッドボルト2を錠箱内に引込めようとしても、
そのデッドボルト2の先端段部がロッキングレバー6の
衝止されてそれ以上錠箱内に引込むことはできない。
【0015】ちなみに、通常リトラクター7は内外2枚
に分割されており、それぞれ内部操作部材及び外部操作
部材によって独立に作動できるようになっている。
【0016】そして、内側リトラクターの自由端(図1
で上端)には解錠ピン9が植設されており、この解錠ピ
ン9はロッキングレバー6の中央部に形成されたV字形
の切欠に係入している。
【0017】その為、内側からリトラクター8を回動さ
せると解錠ピン9がロッキングレバー6を時計方向に駆
動し(図示せず)、その為ロッキングレバー6の先端が
デッドボルト2の前端段部の軌跡外に退避してデッドボ
ルト2を錠箱1内に引込めることができる。すなわち、
室内側からのハンドル操作によりこの電気錠は何時でも
解錠できる。
【0018】一方、ロッキングレバー6の後方には全体
の形状が略V字形の制御レバー7が第2支軸12により
回動自在に軸支されている。
【0019】この制御レバー7の下方の自由端はロッキ
ングレバー6の後方に植設された第1連結ピン11に下
方から係合している。
【0020】また、制御レバー7の上方の自由端に植設
された第2連結ピン13は、後述の内側ダルマ14に一
体に形成されたレバー状の錠止部材制御部15の先端の
U字形の切欠に係合している。
【0021】更にまた、ロッキングレバー6の上方に配
設された例えばラッチングソレノイド16のプランジャ
に装着された制御バー17と制御レバー7とは、例えば
前者の裏面に植設された第3連結ピン18を後者に開口
した長穴に摺動可能に係合させることにより、相互に連
結されている。
【0022】上記した構成により、ラッチングソレノイ
ド16に解錠信号を供給してこれに通電すれば、図2に
示すように、ヨーク内に引込むプランジャに駆動されて
制御バー17は前方に移動し、その結果制御レバー7が
反時計方向に回動する。
【0023】すると、制御レバー7の下方の自由端に従
動してロッキングレバー6がその付勢力により時計方向
に回動し、ロッキングレバー6の前端がデッドボルト2
の頭部の移動軌跡外に退避してこの電気錠は解錠され
る。
【0024】なお、図示の電気錠の構成は周知であり、
しかもこの発明の要旨ではないから、更に詳細な説明は
省略する。
【0025】また、この発明による外出確認信号錠を装
備した電気錠は、主に内側からはサムターンにより、外
側からは合鍵を操作しての機械的なシリンダ錠により、
夫々施解錠操作するものとし、電気錠は例えば緊急時に
おける各戸の一斉解錠等の特殊な用途に用いるものとす
る。
【0026】図1に戻って、制御バー7の上方で、錠箱
のやや後方寄りには、内側及び外側ダルマ14、19が
同軸に、かつ相互に独立に回動可能に支承されている。
【0027】通常の錠前ではこのダルマは単一の錠止部
材制御体であり、例えば中央に開口したクラッチ孔を介
してシリンダ錠及びサムターンに夫々連結されている
が、この発明においては、内側ダルマ14は図示しない
サムターンに、外側ダルマ19は図示しないシリンダ錠
の内筒に夫々別個に連結されている。
【0028】内側ダルマ14の外周部の所定の角度位置
に一体に形成され、半径方向に延伸するレバー状の錠止
部材制御部15は、第2連結ピン13を介して、前記制
御レバー7に連結されていることは前記したとおりであ
る。
【0029】一方、外側ダルマ19の外周部の所定の角
度位置に突設された突片は錠箱の厚さ方向に折り曲げら
れてスイッチ駆動部21が形成されている。
【0030】このスイッチ駆動部21に対応して、外側
ダルマ19の下方にはマイクロスイッチとしてのスイッ
チ22が配設されている。
【0031】他方、上記内側及び外側ダルマ14、19
は基本的には独立に回動できるように構成されている
が、回転方向において相互に係合できるように、クラッ
チ23により相互に連結されている。
【0032】図示の実施例におけるクラッチ23は、内
側ダルマから延伸したレバーに植設された第4連結ピン
24と、外側ダルマの外周部に開口した円弧状のガイド
孔25とからなり、両者は相互に摺動可能に係合してい
る。
【0033】更に、外側ダルマ19の外周部上端には、
磁性材質の鈎付レバー状のキャッチャー26が水平軸に
より回動自在に支承されている。
【0034】このキャッチャー26は、捩りばねとして
のキャッチャーばね27の弾力により、反時計方向に付
勢されているが、図1に示すように外側ダルマ19が解
錠角度位置にあるとき、すなわちキャッチャー26が最
上端位置にあるときには、その上端折り曲げ部が錠箱1
の天井に装着された永久磁石28に吸着されて図示の角
度位置を占める。
【0035】また、キャッチャー26の自由端部となる
鈎部の紙面方向におけるエレベーション位置は、外側ダ
ルマ19と、これより浮くように配設され上記第4連結
ピン24を植設したレバーとの間に入り込めるように設
定されている。
【0036】上記のように構成されたこの発明の第一実
施例による外出確認信号錠は、シリンダ錠が解錠されて
いるときには、図1に示すように、外側ダルマ19は時
計方向に一杯に振れている。
【0037】また、サムターンが施錠方向に駆動されて
いるときには、図1に示すように、内側ダルマ14が反
時計方向に一杯に振れている。
【0038】その結果、制御レバー7は時計方向に回動
し、ロッキングレバー6をその付勢力に抗して反時計方
向に駆動するので、この錠前は施錠状態となる。
【0039】このように錠前が室内側からサムターンに
より施錠されているときには、外側ダルマ19は解錠角
度位置にあり、そのスイッチ駆動部21はスイッチのア
クチュエータに接触していない。この状態におけるスイ
ッチ21の出力信号を在室信号として建物管理システム
に供給する。
【0040】外出の為サムターンを操作して内側ダルマ
14を解錠方向(図1で時計方向)に回動させると、図
2に示すように、制御レバー7が反時計方向に回動され
て錠前が解錠される。
【0041】上記内側ダルマ14の回動時、これと一体
の第4連結ピン24は外側ダルマの前記ガイド孔25中
を遊動するので、外側ダルマ19とは独立に回動でき
る。
【0042】室内側のハンドルやノブを操作して扉を開
け室外に出た後、合鍵を使用してシリンダ錠を施錠する
と、その施錠操作におけるシリンダ錠内筒の回動に従動
して外側ダルマ19は施錠方向、すなわち図1及び図2
において反時計方向に回動する。
【0043】このときには、図2から明らかなように、
外側ダルマ19はクラッチ23を介して内側ダルマ14
に係合し、換言すれば両者は一体に回動できるようにな
る。
【0044】合鍵の操作により外側ダルマ19を反時計
方向に回動させると、外側ダルマ19と一体に回動する
内側ダルマ14の錠止部材操作部15の回動により、図
3に示すように、制御レバー7が時計方向に駆動されて
錠前は施錠される。
【0045】同時に、外側ダルマのスイッチ駆動部21
がスイッチ22を切換えるので、このスイッチから外出
信号が取り出される。
【0046】また、このときキャッチャー26が永久磁
石28から離間するので、自由になったキャッチャー2
6はキャッチャーばね27の弾力により図3で反時計方
向に回動し、第4連結ピン24にこれを包持するように
係合する。
【0047】外出から帰って合鍵によりシリンダ錠を解
錠操作すると、その合鍵の回動により外側ダルマ19は
図3で時計方向に回動するが、このときにはキャッチャ
ー26を介して内側ダルマ14も一体に回動するので、
図2に示すように錠前は解錠される。
【0048】同時にスイッチ駆動部21がスイッチ22
から離間するので、このスイッチからの出力信号は在室
信号に切り替わる。
【0049】また、解錠操作が完了すると、キャッチャ
ー26は再び永久磁石28に近接するので、その永久磁
石28とキャッチャー26との磁気的係合により、キャ
ッチャー26は第4連結ピンから離間する方向に回動し
(図2参照)、内側及び外側ダルマ14、19の係合が
解ける。
【0050】以降、室内に入った後サムターンを操作し
て施錠しても、またその儘解錠の状態にしておいても、
外側ダルマ19が回動しないのでスイッチ22の出力は
在室信号の儘に保たれる。
【0051】次に、図4乃至図7を参照してこの発明の
第二実施例について説明する。この第二実施例は、この
発明をモータ駆動の引戸の電気錠に適用したものであ
る。
【0052】図4において符号29はカマを示し、この
カマ29は錠箱1のフロント板3の近傍に配設された水
平なカマ軸31により錠箱1の側板に平行な平面内で回
動で着るように軸支されている。
【0053】図4は引戸の施錠状態を示し、この施錠状
態ではカマ29はフロント板3から外方に振出され、図
示しない引戸枠のストライク板の開口に投入される。か
かる引戸の錠止機構については従来周知であるから更に
詳細な説明を省略する。
【0054】上記カマ軸31の後方にはセクターギア3
2が錠箱の側板に平行な平面内で回動できるように軸支
されており、このセクターギア32に一体に結合された
作動アーム33の先端には駆動ピン34が植設されてい
る。
【0055】この駆動ピン34はカマ29の基端部に開
口した長孔35に摺動可能に係合している。
【0056】その為、セクターギア32が図4に示す角
度位置から時計方向に回動すると、図5に示すように、
カマ29がカマ軸31の回りを反時計方向に回動し、カ
マ29を錠箱1内に引込めてこの引戸錠を解錠する。
【0057】図4に戻って、上記セクターギア32を駆
動する為、マイクロモータ等の電動機35を駆動源と
し、減速機36、減速機36の最終段歯車37、電磁ク
ラッチ38を介してこの最終段歯車37に同軸に連結さ
れた第1傘歯車39、この第1傘歯車と噛み合うこれよ
り大径の第2傘歯車42、及びこの第2傘歯車42と同
軸かつ一体に結合されると共に、セクターギアと噛み合
う第1平歯車41よりなる歯車列がセクターギア32に
接続されている。
【0058】上記した構成の引戸の電気錠は、電気的な
解錠信号或いは施錠信号に応じて電動機35を正逆両方
向に回転させ、解錠信号発生時セクターギア32を時計
方向に回動させ、施錠信号発生時反対に反時計方向に回
動させることにより、カマ29を錠箱内に引込め、或い
はフロント板3から振出して施解錠をする。
【0059】このとき、すなわちこの引戸の電気錠を電
気錠として使用するとき、電磁クラッチ38を作動させ
て最終段歯車37と第1傘歯車39とを一体に連結す
る。
【0060】この発明の第二実施例による外出確認信号
錠を装備した電気錠は、前記第一実施例による電気錠と
同様に、主に内側からはサムターンにより、外側からは
合鍵を使用しての機械的なシリンダ錠により夫々施解錠
操作するものとし、電気錠は例えば緊急時における各戸
の一斉解錠等の特殊な用途に用いるものとする。
【0061】前記セクターギア32をサムターン或いは
シリンダ錠によって制御するため、錠箱1内の上端部中
央には、内側及び外側ダルマ14、19が同軸に、かつ
相互に独立に回動可能に支承されている。
【0062】上記内側ダルマ14は図示しないサムター
ンに、外側ダルマ19は図示しないシリンダ錠の内筒に
夫々別個に連結されていることは前記した第一実施例に
おける電気錠と同様である。
【0063】また、上記内側ダルマ14の外周部には一
定の角度範囲にわたって歯車が切ってあり、この内側ダ
ルマ14の歯車部は、外周部を一定の角度範囲にわたっ
て扇形に切り欠いた第2平歯車43を介して、前記セク
ターギア32に第1平歯車41と共に噛み合っている。
【0064】上記第2平歯車43の外周部の切欠は、ス
トッパーピン40(図4参照)との係合により第2平歯
車42の回動角度範囲を規制するものであるが、この発
明の必須の構成要件ではない。
【0065】なお、上記内側ダルマ14の歯車部は、前
記第一実施例における錠止部材制御部15(図1参照)
に相当する。
【0066】一方、外側ダルマ19の外周部は一定の角
度範囲にわたって大径に成形され、この大径部がスイッ
チ駆動部21を構成している。
【0067】このスイッチ駆動部21と外側ダルマ19
の小径部とは傾斜カム44によって接続されている。
【0068】上記スイッチ駆動部21に対応して、外側
ダルマ19の近傍にはマイクロスイッチとしてのスイッ
チ22が配設されている。
【0069】他方、上記内側及び外側ダルマ14、19
は基本的には相互に独立に回動できるように構成されて
いるが、回転方向において相互に係合できるようになっ
ている。
【0070】その為、内側ダルマ14の所定の角度位置
に形成されたアーム45の端部に係合ピン46が植設さ
れており、これに対応して、外側ダルマ19の一端の係
合ピン46と同じ半径方向位置に、U字形の切欠47が
その開口を係合ピン46に向けて形成されている。
【0071】なお、上記係合ピン46は前記第一実施例
の第4連結ピン24(図1参照)に、切欠47はガイド
孔25の上方の端部に夫々対応する。
【0072】また、外側ダルマ19の一端部には、磁性
材質の鈎付レバー状のキャッチャー26が水平軸により
回動自在に支承されている。
【0073】このキャッチャー26は、図7に示すよう
に、係合ピン46と係合可能なU字形のキャッチ溝48
を有し、図1に示すように、捩りばねとしてのキャッチ
ャーばね27の弾力により反時計方向に付勢されてい
る。
【0074】また、キャッチャー26は、図4に示すよ
うに外側ダルマ19が解錠角度位置にあるとき、すなわ
ちキャッチャー26が最上端位置にあるときには、その
上端折曲げ部48a(図7参照)が錠箱1の天井に装着
された永久磁石28に吸着されて図4に示す角度位置、
すなわちキャッチ溝48が外側ダルマ19の切欠47か
ら離間する角度位置を占める。
【0075】更にまた、キャッチャー26の自由端部と
なる鈎部の紙面方向におけるエレベーション位置は、外
側ダルマ19と、係合ピン46を植設したアーム45と
の間に入り込めるように設定されている。
【0076】なお、図5において符号49は錠箱1の側
板内面に切り起こされたストッパーを、符号51はこの
ストッパー49、49との干渉を避ける為外側ダルマ1
9に形成された円弧状の開口を夫々示す。
【0077】上記のように構成されたこの発明の第二実
施例による外出確認信号錠は、シリンダ錠が解錠されて
いるときには、図4に示すように、外側ダルマ19は時
計方向に一杯に振れている。
【0078】また、サムターンが施錠方向に駆動されて
いるときには、図4に示すように、内側ダルマ14が反
時計方向に一杯に振れている。
【0079】その結果、セクターギア32は反時計方向
に回動し、カマ29を時計方向に駆動するので、カマ2
9はフロント板3から振出されてこの錠前は施錠状態と
なる。
【0080】このように錠前が室内側からサムターンに
より施錠されているときには、外側ダルマ19は解錠角
度位置にあり、そのスイッチ駆動部21はスイッチ22
のアクチュエータ押動駆動している。この状態における
スイッチ21の出力信号を在室信号として建物管理シス
テムに供給する。
【0081】外出の為サムターンを操作して内側ダルマ
14を解錠方向(図4で時計方向)に回動させると、図
5に示すように、第2平歯車43が反時計方向に、これ
と噛み合うセクターギア32が時計方向に回動してカマ
29が錠箱1内に引込められ、解錠される。
【0082】なお、サムターン或いは合鍵による施解錠
操作時、電磁クラッチ38は例えば通電を遮断する等し
て不作動状態に置かれているので、内側ダルマ14の回
動は減速機36や電動機35には伝達されず、したがっ
てこれらによるブレーキ力が作用しないので施解錠操作
は余計な操作力を伴うことなく円滑に行われる。
【0083】上記内側ダルマ14の回動の終端におい
て、これと一体の係合ピン46は外側ダルマの一端に形
成された切欠47(図4参照)と係合する。
【0084】室内側のハンドルやノブを操作して扉を開
け室外に出た後、合鍵を使用してシリンダ錠を施錠する
と、その施錠操作におけるシリンダ錠内筒の回動に従動
して外側ダルマ19は施錠方向、すなわち図4及び図5
において反時計方向に回動する。
【0085】このときには、図5から明らかなように、
外側ダルマ19の切欠47が内側ダルマ14の係合ピン
46に係合してこれを押動するので、両者は一体に回動
できるようになる。
【0086】合鍵の操作により外側ダルマ19を反時計
方向に回動させると、外側ダルマ19と一体に回動する
内側ダルマ14の錠止部材操作部15(図4参照)の回
動により、図6に示すように、制御レバー7が時計方向
に駆動されて錠前は再び施錠される。
【0087】同時に、外側ダルマのスイッチ駆動部21
がスイッチ22から離間してこれを切換えるので、この
スイッチから外出信号が取り出される。
【0088】また、このときキャッチャー26が永久磁
石28から離間するので、自由になったキャッチャー2
6はキャッチャーばね27の弾力により図6で反時計方
向に回動し、係合ピン46にこれを包持するように係合
する。
【0089】外出から帰って合鍵によりシリンダ錠を解
錠操作すると、その合鍵の回動により外側ダルマ19は
図6で時計方向に回動するが、このときにはキャッチャ
ー26を介して内側ダルマ14も一体に回動するので、
図5に示すように錠前は解錠される。
【0090】同時にスイッチ駆動部21がスイッチ22
を押動するので、このスイッチ22からの出力信号は在
室信号に切り替わる。
【0091】また、解錠操作が完了すると、キャッチャ
ー26は再び永久磁石28に近接するので、その永久磁
石28とキャッチャー26との磁気的係合により、キャ
ッチャー26は係合ピン46から離間する方向に回動し
(図5参照)、内側及び外側ダルマ14、19の係合が
解ける。
【0092】以降、室内に入った後サムターンを操作し
て施錠しても、またその儘解錠の状態にしておいても、
外側ダルマ19が回動しないのでスイッチ22の出力は
在室信号の儘に保たれる。
【0093】なお、図示の第一及び第二実施例はこの発
明を電気錠に適用した場合を示すが、この発明は通常の
機械的な錠前にも適用できる。
【0094】例えば、図1に示す錠止部材制御部15
は、反時計方向に回動したときに施錠し、時計方向に回
動したときには解錠することは前記したとおりである。
【0095】一方、通常の錠前において、デッドボルト
を施解錠操作する所謂デッドカムはダルマに一体に形成
された錠止部材制御部用の部材である。
【0096】但し、そのデッドカムはデッドボルトに形
成された切欠と係合して、時計方向に回動したときデッ
ドボルトを扉枠のストライクに投入して施錠する。
【0097】そこで、この発明の要部である内側及び外
側ダルマ14及び19、キャッチャー26及びスイッチ
22などをダルマの中心軸に関し左右対称的に形成或い
は配設すれば(図示せず)、一連の施解錠操作は矛盾無
く成立する。
【0098】また、図示の実施例では、キャッチャー2
6の第4連結ピン24に対する係脱制御を永久磁石28
とキャッチャー26との磁気的係合により行っている
が、これはキャッチャー26の回動軸に関して鈎部とは
反対側に制御突部を形成し、これと錠箱内の固定部との
係合によりキャッチャー26を回動させるようにするこ
とができる(図示せず)。
【0099】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、ダルマを内外2枚の部材に分割して機械的な外出
及び在室判別機構を構成し、その機構の変化を単一のス
イッチにより検知するようにしたから、外出確認信号錠
の全体の構造が簡単になる。
【0100】また、同じ理由により、外出及び在室確認
信号の形成及び保持に電源を必要としないから、保守点
検にも手間が掛からず、使い勝手が良い、等種々の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例による外出確認信号錠の
側面図で、サムターンにより施錠され、シリンダ錠は解
錠されている状態を示す。
【図2】図1と同様の側面図で、サムターンにより解錠
され、シリンダ錠も解錠されている状態を示す。
【図3】図1と同様の施錠状態を示す側面図で、シリン
ダ錠も施錠されている状態を示す。
【図4】この発明の第二実施例による外出確認信号錠の
側面図で、サムターンにより施錠され、シリンダ錠は解
錠されている状態を示す。
【図5】図4と同様の側面図で、サムターンにより解錠
され、シリンダ錠も解錠されている状態を示す。
【図6】図4と同様の施錠状態を示す側面図で、シリン
ダ錠も施錠されている状態を示す。
【図7】キャッチャーの拡大平面図。
【符号の説明】
14 内側ダルマ 15 錠止部材制御部 19 外側ダルマ 21 スイッチ駆動部 22 スイッチ 24 第4連結ピン 26 キャッチャー 28 永久磁石 29 カマ 46 係合ピン 47 切欠 48 キャッチ溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠箱内の錠止部材を制御するダルマを、
    テールピースを介してシリンダ錠に連結される外側ダル
    マと、扉内面に装着されたサムターンに連結される内側
    ダルマとに分割し、内側ダルマに錠止部材制御部を、外
    側ダルマにスイッチ駆動部をそれぞれ形成すると共に、
    これら外側及び内側ダルマを、回転方向において相互に
    係合可能にして重合し、一方、外側ダルマの一端部にキ
    ャッチャーを設け、その一端を内側ダルマと係合する方
    向に付勢すると共に、外側ダルマの回動の終期に他端が
    錠箱内の固定部と係合して一端を内側ダルマから離間す
    る方向に駆動するようにし、外側ダルマのスイッチ駆動
    部により切換え駆動されるスイッチの出力信号を外出信
    号及び在室信号として取り出すようにしたことを特徴と
    する外出確認信号錠。
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