JP2002180714A - 電気錠の制御機構 - Google Patents
電気錠の制御機構Info
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Abstract
内側から認識できる電気錠の制御機構を提供する。 【解決手段】 減速機構15を介してマイクロモータ1
6に、また、回転角度検出機構に夫々連結された第1歯
車14と、この第1歯車14と噛み合い、かつ回動自在
に支承された第2歯車11、及び第2歯車と同軸かつ相
互に独立に回動可能に支承された第3歯車12を有し、
これら第2及び第3歯車の間に磁石クラッチ24を構成
し、一方、デッドボルト1に形成された段部25に自由
端を内側から係合可能に臨ませ、基端をばね部材を介し
て第3歯車12に連係された錠止レバー13と、この錠
止レバー13の回動角度範囲を規制するストッパー36
と、上記第3歯車と噛み合うと共に、サムターンに連結
された第4歯車29とを設ける。
Description
構に係り、特に、施解錠時室内側のサムターンも駆動す
るようにして、施錠、解錠の区別を室内側から容易に認
識できるようにした電気錠の制御機構に関する。
は、通常、解錠時には摘みが縦になっており、施錠時に
は横になっていて、施錠、解錠の区別を室内側から容易
に認識できるようになっている。
用されているが、例えば実公平3−16369号或いは
実公平3−41016号に記載の考案による電気錠は、
錠箱内で揺動可能に支承され、外端をデッドボルトに形
成された段部に内側から係合可能に臨ませた錠止レバー
を電磁アクチュエータにより制御する。
かつ錠止レバーをハンドルやサムターンと連係させるこ
とが容易なので多用されている。
式の電気錠は、通常、錠止レバーを制御する電磁アクチ
ュエータがソレノイドであり、そのストロークが小さい
ので、施解錠時電磁アクチュエータで錠止レバーを駆動
することは容易であるが、サムターンを駆動することが
できない、という若干の恨みが残る。
支承され、外端をデッドボルトに形成された段部に内側
から係合可能に臨ませた錠止レバーを用いるものにおい
て、錠止レバーを制御する電磁アクチュエータで施解錠
時室内側のサムターンも駆動できる電気錠を提供し、以
てサムターンの摘みの角度位置により室内側から施解錠
を確認できるようにすることを目的としている。
め、この発明は、減速機構を介してマイクロモータによ
り回動されると共に、回転角度検出機構に連結された第
1歯車と、この第1歯車と噛み合い、かつ回動自在に支
承された第2歯車、及び第2歯車と同軸かつ相互に独立
に回動可能に支承された第3歯車を有し、これら第2及
び第3歯車の相互に対向する面の夫々に2n(n:正の
整数)個の永久磁石を等角度間隔で円周方向に列設して
環状の吸着部を形成すると共に、隣接する永久磁石を相
互に異磁極とした磁石クラッチと、デッドボルトに形成
された段部に自由端を内側から係合可能に臨ませ、基端
を第2及び第3歯車の回動軸の回りを回動可能に支承さ
れると共に、ばね部材を介して第3歯車に連係された錠
止レバーと、この錠止レバーの回動角度範囲を規制する
ストッパーと、上記第3歯車と噛み合うと共に、サムタ
ーンに連結された第4歯車とを有することを特徴とす
る。
明する。図1において符号1はデッドボルトを示し、こ
のデッドボルト1は、錠箱2のフロント板3から出没自
在に案内され、錠箱2内に弾装されたデッドばね4の弾
力により、錠箱2外に突出する方向に付勢されている。
ドボルト制御機構は、特許第3026273号の発明に
よる錠止装置と同じ作動原理を採っている。
ッドボルト1の側面には複数個(図示の実施例では5
個)の鋸歯状のラチェット突起5、5がデッドボルトの
長さ方向に沿う前後方向に列設されている。
ト1の上方には全体の形状が略L字形の爪レバー6が配
設されており、この爪レバー6は中央部を回動可能に支
承されている。
れた爪(付番せず)を上記ラチェット突起5、5の斜面
に係合可能に臨ませており、また、付番しない捩りコイ
ルばねによって反時計方向に付勢された爪レバー6の上
端は、フロント板3の裏面に設けられた磁石アクチュエ
ータ7の下端背面に当接されている。
の側板に支承されて錠箱2の側板に平行な平面内で回動
可能に案内されており、その下端には、磁束が前後方向
に向かうようにして図示しない永久磁石が装着されてい
る。
図示しない他の永久磁石と閉扉時整合するようにその装
着位置が規定されており、しかもこの永久磁石と扉枠側
の他の永久磁石とは相互に異磁極となっているので、閉
扉時、図1において鎖線で示すように、磁気反発力によ
り磁石アクチュエータ7の下端が後方に移動し、爪レバ
ー6を時計方向に駆動してその下端の爪とデッドボルト
のラチェット突起5、5との係合を制御する。
せる機構はこの発明の要旨ではないので、更に詳細な説
明は省略する。
ほぼ中央にはクラッチ軸8が植設されており、このクラ
ッチ軸8には、図1及び図3に示すように、側板9に近
い方から順に、第2歯車11、一部の歯を切り欠いた第
3歯車12及び板材を図示のように折曲げ成形した錠止
レバー13の基端が夫々相互に独立して回動可能に軸支
されている。
第1歯車14及び減速機構15を介してマイクロモータ
16に連結されている。
14と噛み合う第5歯車17の図1における裏側にこの
第5歯車と同軸かつ一体に結合された大径の傘歯車18
と、マイクロモータ16の出力軸に装着され、大径の傘
歯車18と噛み合う図示しない小径の傘歯車とを有して
いる。
えば3ヵ所に円弧状の凹陥部を形成したタイミング円盤
19が同軸かつ一体に結合され、第1歯車14の近傍に
配設されたマイクロスイッチ21のアクチュエータの先
端がタイミング円盤19の外周縁に弾接している。
が通電されて一方向に回転すると、第1歯車14は減速
機構15を介して対応する方向に回動し、このときタイ
ミング円盤19の凹陥部がマイクロスイッチ21のアク
チュエータの先端を押出して図示しない制御回路を切替
えるが、制御回路の構成によりマイクロモータ16は回
転を続ける。
グ円盤19が120度回動すると、マイクロスイッチ2
1のアクチュエータの先端がタイミング円盤19の次の
凹陥部に落込み、マイクロモータ16への通電が断たれ
てマイクロモータが停止すると共に、上記した制御回路
の働きにより次のマイクロモータの作動時における回転
方向が逆方向に切替えられる。
いては、通常、マイクロモータへの通電を断つと同時に
その両端を短絡してマイクロモータの慣性エネルギーを
吸収することにより、歯車にかかる負荷を減少させるよ
うにしているが、この発明においては、マイクロモータ
の慣性エネルギーは後述する磁石クラッチに吸収され
る。
1/3回転すると第2歯車11が1/4回転、すなわち
90度回動するように、これらの歯車の歯数が設定され
ている。
うに、第2歯車11と第3歯車12とは、前者の上面と
後者の下面とを相互に接合させてクラッチ軸8に軸支さ
れている。
示すように、計8個の扇形の永久磁石22、22が隙間
無く円周方向に列設されて環状の吸着部23が形成され
ている。
も、図5に示すように、第2歯車における永久磁石と同
形で同数の永久磁石22、22が隙間無く円周方向に列
設されて環状の吸着部23が形成されている。
11、12は、夫々の吸着部23を対向させるようにし
てクラッチ軸8に落とし込まれているので、吸着部23
を構成する永久磁石22、22の内相互に異磁極となる
もの同士が吸引されて磁気的に一体に結合される。
磁石クラッチ24(図1参照)を構成し、このように安
定して両歯車が吸着されるときの相互の関係角度位置
は、永久磁石22の数が8個であるから、全部で4ヵ所
となる。
て、基端(図1で右端)をクラッチ軸8に軸支された錠
止レバー13が、その自由端をデッドボルト1に形成さ
れた段部25に係合可能に臨ませる角度位置をとってい
る。
13を下方から突き抜けたクラッチ軸8の部分に捩りコ
イルばね26(図面を明瞭にするため図1では付番しな
い)が巻装されており、この捩りコイルばね26の両端
において図3の下方に折り曲げられた掛け止め部の一方
は錠止レバー13の基端に突設されたばね掛け片27
(図1参照)に反時計方向から係合している。
め部は、図6にハッチングを施して示す第3歯車12上
面の凹陥部28に挿入されている(図1参照)。
め部は少し拡開されるので、その反力により錠止レバー
13は図1で反時計方向に付勢されるが、自由端がデッ
ドボルト1の段部25に当接するので、錠止レバー13
は図示の角度位置を保つ。
して第2歯車11、第1歯車14、及び減速機構15を
介してマイクロモータ16に連結された第3歯車12
は、図1に示すように、第4歯車29と噛み合い係合し
ている。
ピッチ円直径が第3歯車12のそれと同じなので、第3
歯車12が90度回動すればこれと逆方向に90度回動
する。
たクラッチ孔31を介して図示しない室内側のサムター
ンに連係されている。
ラクター、符号33はハンドルやノブに連結される戻し
カム、符号34は上下方向に延在し、上端部を回動可能
に支承された解錠レバー、符号35は水平方向に移動可
能に案内された連絡杆である。
した電気錠は、上記のように構成されているので、閉扉
時には図1で鎖線で示すように磁石アクチュエータ7が
反時計方向に回動する。
(図7参照)、爪レバー6が時計方向に回動してその下
端の爪とデッドボルトのラチェット突起5との係合が解
かれるので、デッドばね4の弾力によりデッドボルトが
ストライクのデッドボルト孔に投入されて自動的に施錠
される。
バー13の自由端がデッドボルト1の段部25に係合可
能に臨んでいるので、ハンドルを操作してリトラクター
32を時計方向に回しても、デッドボルトの段部25が
錠止レバー13に衝止されて解錠することができない。
証番号を入力することによりこの電気錠の解錠信号を発
生させると、マイクロモータ16が所定の方向に回動
し、図1に示す状態から第1歯車14が反時計方向に回
動する。
時計方向に120度回動すると、第2歯車11及び磁石
クラッチ24を介してこの第2歯車11と一体的に結合
された第3歯車12は時計方向に90度、第4歯車29
は反時計方向に90度夫々回動する。
第3歯車12に連係された錠止レバー13も時計方向に
回動するが、回動の途中でその自由端部がスイッチ台の
一部を削いで形成したストッパー36に当接し(図1参
照)、以降は錠止レバー13を第7図示の角度位置に残
して第2〜4歯車11、12及び29は夫々残りの角度
を回動し、図7に示す状態に致る。
ー13との相対回動は、捩りコイルばね26(図3参
照)の撓みという形で吸収されるので、部材に無理な力
が掛かることはない。
クのデッドボルト孔に投入された侭であるので、図7に
示すように、図示しないハンドルを回してリトラクター
32を操作し、その上端でデッドボルトの内端段部を内
方に押動してデッドボルト1を錠箱内に引込ませること
により扉を扉枠から解放して入室する。
永久磁石が扉枠側の永久磁石から離間して図7で実線の
位置を保つので、爪レバー6も図7で実線で示す角度位
置を保ってデッドボルト1を錠箱2内に引っ込めた状態
に保つ。
アクチュエータ7が再び作動して爪レバー6を介してデ
ッドボルト1を自由にするので、デッドボルト1は再び
ストライクのデッドボルト孔に投入されて自動的に施錠
される。
なく、図示しないハンドルを操作することにより、或い
はシリンダ錠やサムターンを操作することにより、夫々
デッドボルト1を錠箱2内に引っ込めることができる。
は図1に示す角度位置から90度反時計方向に回動した
角度位置にあって、その一部に形成された解錠突起37
が上記連絡杆35の後端面に当接した状態にある(図示
せず)。
出するときには、図7に示すように、サムターンを介し
て第4歯車29を反時計方向に例えば20度程度回動さ
せ、その解錠突起37及び連絡杆35を介して解錠レバ
ー34を反時計方向に回動させ、それまでストライク孔
に投入されていたデッドボルト1を錠箱内に引っ込め
る。
作時、第3歯車12は第4歯車29に従動して時計方向
に約20度回動する一方、磁石クラッチを介して第3歯
車12に連結された第2歯車11は、第1歯車14及び
減速機構15を介してマイクロモータ16に錨止されて
いるので、磁石クラッチ24の吸着部23、23に沿っ
て滑りが生じ、上記第4歯車の約20度の回動が可能に
なる。
内に引っ込め、扉を開けた後は、前記したようにデッド
ボルト1は爪レバー6によって図7に示す位置を保持
し、サムターンから手を離せば、磁石クラッチ24の永
久磁石22、22の磁気吸引力及び磁気反発力により、
第2及び第3歯車11、12の相対角度位置は元に戻
る。
にあるとき室内側からこの電気錠を解錠するには、サム
ターンを介して第4歯車22を図1で反時計方向に90
度回す。
イクロモータ16に錨止されているので、第2及び第3
歯車11、12の間で相対的に90度角度位置がずれる
ことになる。
歯車29が反時計方向に回動し、この回動に従動して、
暫くの間は第3歯車12と錠止レバー13が一緒に時計
方向に回動する。
で、磁石クラッチ24が滑って上記第3歯車12及び錠
止レバー13の回動を許容する。
36(図1参照)に当接するに致り、錠止レバー13は
それ以上の回動を止め、第3歯車12のみが第4歯車2
9に従動して回動する。この間も磁石クラッチ24は滑
り続ける。
ら45度までは永久磁石22、22の磁気吸引力及び反
発力が第3歯車12の回動を阻止するマイナス方向に働
き、サムターンを回す手に反力、換言すれば抵抗を呈す
る。
45度を越えると、今度は磁石クラッチ24の磁気吸引
力及び反発力がプラス方向に働き、サムターンを回す手
の抵抗力が急減するばかりでなく、磁石クラッチ自身で
回転を続けて、回転角度が90度になると全永久磁石2
2、22が相互に異磁極となって吸着部が相互に吸着し
合い、自動的に磁石クラッチが停止する。
度毎にクリック感を伴って回動し、また停止する。
石22の数が片側で8個であるとしたから、90度毎に
クリック回動するが、片側で12個(n=6)とする
と、60度毎にクリック回動する。
錠されたときの歯車の相互の角度位置はマイクロモータ
16により解錠したときと同じであり、サムターンを更
に例えば20度回動することによりデッドボルト1を錠
箱内に引っ込めることができる。
するには、マイクロモータ16を反対方向に回動しても
よいし、また、入室後サムターンによって施錠すること
もできることは明らかであるから、更に詳細な説明は省
略する。
による施解錠時、第4歯車29を介して室内側のサムタ
ーンが回動するが、室内側のサムターンに品物が掛けて
あったり、或いは人の体が寄り掛かっていてサムターン
が回らないときには、磁石クラッチが滑るだけでマイク
ロモータに過負荷が掛からないことは言うまでもない。
を構成する永久磁石の形状は扇形で、しかも隙間なく列
設するものとしたが、これは、円形の永久磁石を間隔を
おいて環状に列設してもほぼ同じ機能を得ることができ
る。
明は、錠止レバー及びその駆動機構ばかりでなく、サム
ターンに連結された第4歯車もマイクロモータによって
駆動するようにしたので、電気錠の施解錠状態に応じて
サムターンの角度位置が変化し、このサムターンの角度
位置により電気錠の施解錠状態を認識できる。
定角度のクリック回動をするので、サムターンによる施
解錠操作にクリック感が生じ、使い勝手が良い。
構は、マイクロモータが停止するときに回転系が保持し
ている慣性エネルギーが磁石クラッチの滑りによって吸
収されるので、マイクロモータ停止時各部材に過負荷が
掛からず、長寿命を期待できるばかりでなく、従来マイ
クロモータを使用する機器に必要であったコイルの短絡
機構を省略でき、構造が簡単になる、等種々の効果を奏
する。
電気錠の側面図で、施錠状態を示す。
図。
電気錠の側面図で、解錠状態を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 減速機構を介してマイクロモータにより
回動されると共に、回転角度検出機構に連結された第1
歯車と、この第1歯車と噛み合い、かつ回動自在に支承
された第2歯車、及び第2歯車と同軸かつ相互に独立に
回動可能に支承された第3歯車を有し、これら第2及び
第3歯車の相互に対向する面の夫々に2n(n:正の整
数)個の永久磁石を等角度間隔で円周方向に列設して環
状の吸着部を形成すると共に、隣接する永久磁石を相互
に異磁極とした磁石クラッチと、デッドボルトに形成さ
れた段部に自由端を内側から係合可能に臨ませ、基端を
第2及び第3歯車の回動軸の回りを回動可能に支承され
ると共に、ばね部材を介して第3歯車に連係された錠止
レバーと、この錠止レバーの回動角度範囲を規制するス
トッパーと、上記第3歯車と噛み合うと共に、サムター
ンに連結された第4歯車とを有することを特徴とする電
気錠の制御機構。
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