JP4289657B2 - 錠止装置のトリガー機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、錠止装置のトリガー機構(以下単にトリガー機構という)に係り、特に、作動が確実であるトリガー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特許第3026273号公報
本出願人は、先に、特願平3−194731号(特許第3026273号)を以て、新規な錠止装置を提供した。
【0003】
この錠止装置は、上記出願の明細書の特許請求の範囲に記載されているように、錠箱内においてフロント板に垂直な前後方向に移動可能に案内され、錠箱から突出する前方に付勢されたデッドボルトと、このデッドボルトにおいて前後方向に沿って形成されたラック歯列と、デッドボルトの近傍において回動可能に支承され、上記ラック歯列と噛み合う制御歯車と、この制御歯車に一体に結合され、制御歯車の半径方向に延伸した係止レバーと、中央部を錠箱内のフロント板近傍において回動可能に支承され、デッドボルトが錠箱内に引っ込んだ解放状態時、一端に装着された第一永久磁石をフロント板内面に近接させ、他端を係止レバーの先端に係合させてデッドボルトを解放位置に係止すると共に、上記第一永久磁石がフロント板に近接する方向に付勢されたトリガー体と、閉扉時上記第一永久磁石と整合する扉枠の部位に装着され、第一永久磁石と同磁極でこれに対峙する第二永久磁石と、全体の形状が細長い板状体で、一端を、錠箱内において回動可能に支承されると共に、扉に装着されたノブ等の外部操作部材に連結され、他端部を前方からデッドボルトに係合可能に臨ませたリトラクタとを有することを特徴とするものである。
【0004】
この錠止装置の構成等は、上記出願の明細書及び図面に詳細に記載されているから更に詳細な説明は省略するが、この発明の説明に必要であるから、上記錠止装置の主要部及びその作動を次に簡単に説明する。
【0005】
この錠止装置の外ケースである錠箱1の前方(図1で左方)下端部に錠箱の側板に平行な平面内で回動可能なトリガー体2が配設されており、このトリガー体2は、トリガーばね3の弾力により図1で反時計方向に付勢された、全体の形状が略L字形のレバーである。
【0006】
このトリガー体2の前端(図1で左端)には第1永久磁石4が、後端には係止爪5が夫々装着されており、この係止爪5には係止レバー6の一端に形成されたラチェット歯車が係止されている。
【0007】
上記係止レバー6は、中央部を回動可能に支承されたレバー体で、その他端に形成された制御歯車7をデッドボルト8の側面に形成されたラック歯列9に噛み合い係合させている。
【0008】
上記デッドボルト8は、デッドばね11の弾力によって前方に、すなわち図1で左方に突出する方向に付勢されているので、係止レバー6は反時計方向に付勢され、この係止レバー6を図1に示す錠止位置に係止するため、係止爪5は、その先端とトリガー体2の回転中心を通る線分に沿って外方に引かれるように外力を受け、この外力はトリガー体の中心軸に担持される。
【0009】
そして、この錠止装置を装着した扉を完全に閉じると、図2に示すように、扉枠12の第1永久磁石4と整合する位置に埋設された第2永久磁石13が第1永久磁石4と同極に着磁されているので、これらの磁石4、13の間に作用する磁気反発力によりトリガー体2は図2で時計方向に回動される。
【0010】
従って、トリガー体2に係止されていた係止レバー6、及びこれに連係されたデッドボルト8は自由になり、デッドボルト8はデッドばね11の弾力によって前方に突出し、扉枠に形成されたストライク孔14に投入される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記した錠止装置は勿論その機能を発揮し、現在まで実用されている。
しかしながら、開扉時リトラクター15(図2参照)を操作し、デッドボルト8をストライク孔から引抜いて扉を開けるとき、第2永久磁石13の影響下から外れる第1永久磁石4が自由になるのでトリガー体も自由になり、トリガーばね3の弾力により図1に示す待機位置に戻る設計なのだが、トリガー体の支軸における摩擦抵抗トルクが大きいとき、或いは経年変化により支軸部分の回動が渋くなったとき、トリガー体2が図1に示す待機位置に完全に戻り切らない場合がある。
【0012】
このようなときには、係止爪5も正規の待機位置に戻らないので、制御レバー6及びこれに連係するデッドボルト8を図1に示す解放位置に係止することができず、開扉後ハンドル等の外部操作部材から手を離すとデッドボルトがまた突出してしまう、という不都合が生じる。
【0013】
この不都合を解消しようとしてトリガーばね3の弾力を大きくすると、今度は閉扉時磁気反発力がその分小さくなり、デッドボルト8を解放してストライク孔に投入することができなくなる、という別の不都合が生じる。
【0014】
この発明は、閉扉時トリガー体2が確実に待機位置に復帰するトリガー機構を提供し、以て上記した不都合を解消すると共に、錠止装置の作動を確実にすることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、錠箱の側板に平行な平面内で回動可能に支承され、前端に装着された第1永久磁石をフロント板の裏板開口に臨ませることができるように付勢されたトリガー体を有し、閉扉時第1永久磁石と整合する扉枠の部分に埋設され、第1永久磁石と同磁極になるように着磁された第2永久磁石との間の磁気反発力により、閉扉時トリガー体を回動させるようにしたものにおいて、裏板を磁性材質とすると共に、裏板開口の開口端縁の少なくとも1ヵ所に内側に突出する吸着突起を設け、この吸着突起の先端部を第1永久磁石に近接させるようにし、以って、開扉時トリガー体が正規の角度位置に戻るに十分な付勢力が得られない場合でも、吸着突起が第1永久磁石を吸着して自動的にトリガー体を正規の待機位置に復帰させるようにしたことを特徴とする。
【0016】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
図3及び図4において符号16は錠箱のフロント板17(図1参照)の裏板を示し、この裏板16は、通常、図1及び図4に示すように、フロント板17の裏側においてこれに重合するようにして錠箱1に装着される。
【0017】
そして、図1に示すように第1永久磁石4が待機位置にあるときこれが裏板16と整合する部分に裏板開口18が形成されており、トリガー体の第1永久磁石4、或いは図示の実施例のように第1永久磁石4が例えば合成樹脂製のホルダー19によって覆われているときにはホルダーの前面が裏板16の外表面と整合し、フロント板17の裏面に当接して、トリガー体2の待機位置が規制される。
【0018】
なお、図3及び図4においては、図面を明瞭にするため、前記係止爪5(図1参照)を形成したトリガー体2の後端部の描出を省略している。
【0019】
そして、上記裏板開口18の開口端縁の少なくとも1ヵ所、図示の実施例ではトリガー体2の支軸に誓い下方の開口端縁、に内側に突出する吸着突起21が形成され、その先端は第1永久磁石4に近接している。
【0020】
図示の実施例では、ホルダー19の吸着突起21と干渉する部分する部分が切り欠かれ、吸着突起21が第1永久磁石に充分に近接できるように構成されている。
【0021】
上記のように構成されたこの発明の一実施例によるトリガー機構は、図4に2点鎖線で示すようにトリガー体2が正規の待機位置に復帰できずに僅かに傾いた状態にあるとき、傾いているため大きくなっている吸着突起21との距離を減じようとして、図4に実線で示す正規の角度位置にまで移動する。
【0022】
それは、磁石は磁気回路抵抗を小さくしようとして磁気抵抗の小さな磁性体を引き付ける性質があるからである。
【0023】
なお、上記第1永久磁石4と吸着突起21との間の磁気はこれらの間の距離に反比例するから、図示の実施例においては下方の開口端縁に吸着突起を形成するのが効率的であるが、左右、又は上辺に形成してもよいことは勿論である。
【0024】
また、図示の実施例では吸着突起21を山形に成形して先端部を細くし、磁束密度を高めるようにしてあるが、これは例えば矩形等他の形状でもよいことは勿論である。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明は、トリガー体の前端に装着された第1永久磁石が臨む裏板開口の少なくとも1ヵ所に吸着突起を設けると共に、裏板を磁性材質としたので、開扉時トリガー体が正規の待機角度位置に戻るに充分な付勢力が得られない場合でも、吸着突起が第1永久磁石を吸着して自動的にトリガー体を正規の待機位置に復帰させることができる。
【0026】
そのため、開扉時リトラクターによりデッドボルトを錠箱内に引っ込めて解放状態にする操作が確実になり、錠止装置の作動がより確実になる、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願人の先の提案による錠止装置の一部断面側面図で、デッドボルトが錠箱内に引込んだ解放状態を示す。
【図2】図1と同様の錠止装置の一部断面側面図で、デッドボルトが錠箱外に突出した拘束状態を示す。
【図3】この発明の一実施例によるトリガー機構の要部正面図。
【図4】その一部断面側面図。
【符号の説明】
1 錠箱
2 トリガー体
3 トリガーばね
4 第1永久磁石
5 係止爪
6 係止レバー
7 制御歯車
8 デッドボルト
13 第2永久磁石
16 裏板
17 フロント板
18 裏板開口
19 ホルダー
21 吸着突起
Claims (1)
- 錠箱の側板に平行な平面内で回動可能に支承され、前端に装着された第1永久磁石をフロント板の裏板開口に臨ませることができるように付勢されたトリガー体を有し、閉扉時第1永久磁石と整合する扉枠の部分に埋設され、第1永久磁石と同磁極になるように着磁された第2永久磁石との間の磁気反発力により、閉扉時トリガー体を回動させるようにしたものにおいて、裏板を磁性材質とすると共に、裏板開口の開口端縁の少なくとも1ヵ所に内側に突出する吸着突起を設け、この吸着突起の先端部を第1永久磁石に近接させるように、以って、開扉時トリガー体が正規の角度位置に戻るに十分な付勢力が得られない場合でも、吸着突起が第1永久磁石を吸着して自動的にトリガー体を正規の待機位置に復帰させるようにしたことを特徴とする錠止装置のトリガー機構。
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