JPH10291510A - 製袋充填機におけるセットフィルムの自動選択装置 - Google Patents
製袋充填機におけるセットフィルムの自動選択装置Info
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- JPH10291510A JPH10291510A JP11514497A JP11514497A JPH10291510A JP H10291510 A JPH10291510 A JP H10291510A JP 11514497 A JP11514497 A JP 11514497A JP 11514497 A JP11514497 A JP 11514497A JP H10291510 A JPH10291510 A JP H10291510A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 セットフィルムに対応する装填手段が、複数
の装填手段の内の何れであるのかを自動的に判定し、そ
の判定された装填手段を回転駆動することで常に正常な
運転を行なう。 【解決手段】 複数の装填手段21,22の内の何れか
の装填手段に装填されている原反ロール28から引出さ
れた帯状フィルム26は、該フィルム26に所定の張力
を付与し得るよう設定されたダンサローラ44を介して
フィルム移送経路にセットされる。この状態で、複数の
装填手段21,22をフィルム引出し方向とは逆方向に
順次回転駆動し、このときにダンサローラ44が変動し
た装填手段を、セットフィルムに対応する原反ロール2
8が装填されているものと判定する。そして、自動判定
された装填手段のみを回転駆動するようロール駆動用モ
ータRMを切替えたもとで、製袋充填機10の連続運転
に移行する。
の装填手段の内の何れであるのかを自動的に判定し、そ
の判定された装填手段を回転駆動することで常に正常な
運転を行なう。 【解決手段】 複数の装填手段21,22の内の何れか
の装填手段に装填されている原反ロール28から引出さ
れた帯状フィルム26は、該フィルム26に所定の張力
を付与し得るよう設定されたダンサローラ44を介して
フィルム移送経路にセットされる。この状態で、複数の
装填手段21,22をフィルム引出し方向とは逆方向に
順次回転駆動し、このときにダンサローラ44が変動し
た装填手段を、セットフィルムに対応する原反ロール2
8が装填されているものと判定する。そして、自動判定
された装填手段のみを回転駆動するようロール駆動用モ
ータRMを切替えたもとで、製袋充填機10の連続運転
に移行する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原反ロールが装
填保持可能な複数の装填手段を備え、該装填手段を回転
駆動して原反ロールから帯状フィルムを繰出し得るよう
構成した製袋充填機におけるセットフィルムの自動選択
装置に関するものである。
填保持可能な複数の装填手段を備え、該装填手段を回転
駆動して原反ロールから帯状フィルムを繰出し得るよう
構成した製袋充填機におけるセットフィルムの自動選択
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原反ロールから帯状フィルムを引出して
製袋器で筒状成形されたフィルムの重合端縁を挟持して
下流側に向けて移送する製袋充填機において、前記原反
ロールが装填保持される装填手段を回転駆動して帯状フ
ィルムを繰出すものとして、例えば特開平7−2377
96号公報に開示の製袋充填包装機が提案されている。
この包装機は、原反ロールが装填される装填手段を回転
駆動する増減速制御可能な駆動モータを備え、原反ロー
ルの巻径が変わっても常に帯状フィルムの移送速度が目
標値となるように、該原反ロールの巻径に対応して駆動
モータを変速制御するよう構成されている。
製袋器で筒状成形されたフィルムの重合端縁を挟持して
下流側に向けて移送する製袋充填機において、前記原反
ロールが装填保持される装填手段を回転駆動して帯状フ
ィルムを繰出すものとして、例えば特開平7−2377
96号公報に開示の製袋充填包装機が提案されている。
この包装機は、原反ロールが装填される装填手段を回転
駆動する増減速制御可能な駆動モータを備え、原反ロー
ルの巻径が変わっても常に帯状フィルムの移送速度が目
標値となるように、該原反ロールの巻径に対応して駆動
モータを変速制御するよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記包装機では、原反
ロールを装填可能な複数の装填手段を備えており、包装
機の電源投入時や品種変更に伴う使用フィルムの交換時
等に包装機を始動する際には、複数の装填手段の内の何
れか1つの装填手段に装填した原反ロールから帯状フィ
ルムを引出してフィルム移送経路にセットした後、その
セットフィルムに対応する原反ロールが装填されている
装填手段を指定し、該装填手段のみに駆動力を与えるた
めの設定操作を要するが、この設定操作では、作業者が
切替えスイッチ等により何れの装填手段を回転駆動する
のかを選択する手動操作を行なう必要がある。このよう
に、設定操作が作業者の手動操作による場合には、誤操
作によりセットフィルムと対応しない原反ロールが装填
されている装填手段を指定してしまったり、あるいは設
定操作を忘れたまま包装機を始動させることがある。従
ってこの場合は、正しい装填手段に装填された原反ロー
ルが回転駆動されず、包装機の始動により筒状フィルム
の送りのみが作動してフィルムに過度の引張力が与えら
れ、フィルムが切断されてしまう等の包装機の動作異常
や未包装品が発生する問題が指摘される。
ロールを装填可能な複数の装填手段を備えており、包装
機の電源投入時や品種変更に伴う使用フィルムの交換時
等に包装機を始動する際には、複数の装填手段の内の何
れか1つの装填手段に装填した原反ロールから帯状フィ
ルムを引出してフィルム移送経路にセットした後、その
セットフィルムに対応する原反ロールが装填されている
装填手段を指定し、該装填手段のみに駆動力を与えるた
めの設定操作を要するが、この設定操作では、作業者が
切替えスイッチ等により何れの装填手段を回転駆動する
のかを選択する手動操作を行なう必要がある。このよう
に、設定操作が作業者の手動操作による場合には、誤操
作によりセットフィルムと対応しない原反ロールが装填
されている装填手段を指定してしまったり、あるいは設
定操作を忘れたまま包装機を始動させることがある。従
ってこの場合は、正しい装填手段に装填された原反ロー
ルが回転駆動されず、包装機の始動により筒状フィルム
の送りのみが作動してフィルムに過度の引張力が与えら
れ、フィルムが切断されてしまう等の包装機の動作異常
や未包装品が発生する問題が指摘される。
【0004】
【発明の目的】この発明は、前述した従来の技術に内在
している前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、フィルム移送経路にセットされ
たフィルムが、複数の装填手段の内の何れの装填手段か
ら引出されているものなのかを自動的に判定し、そのセ
ットフィルムに対応する装填手段を回転駆動すること
で、常に正常な運転を行ない得るようにした製袋充填機
におけるセットフィルムの自動選択装置を提供すること
を目的とする。
している前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、フィルム移送経路にセットされ
たフィルムが、複数の装填手段の内の何れの装填手段か
ら引出されているものなのかを自動的に判定し、そのセ
ットフィルムに対応する装填手段を回転駆動すること
で、常に正常な運転を行ない得るようにした製袋充填機
におけるセットフィルムの自動選択装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため、本発明に係る製袋充填機
におけるセットフィルムの自動選択装置は、原反ロール
を装填保持可能な複数の装填手段と、前記原反ロールか
ら引出される帯状フィルムを筒状成形し、この筒状フィ
ルムを下流側に向けて移送する移送手段と、前記装填手
段に駆動を与えて前記原反ロールを正逆回転可能な駆動
手段を備えた製袋充填機において、前記原反ロールから
引出される帯状フィルムの移送経路に配設され、該フィ
ルムに所定の張力を付与し得るよう設定されたダンサロ
ーラと、前記原反ロールの回転量を検出可能な回転量検
出手段と、前記ダンサローラの変動を検出可能な変動検
出手段と、制御手段から発生される判定開始信号の入力
を受けて、前記駆動手段により各装填手段に装填されて
いる原反ロールをフィルム引出し方向と反対方向に順次
回転させ、前記回転量検出手段の回転量と変動検出手段
からの変動信号の入力を受けて、フィルム移送経路にセ
ットされたフィルムが複数の装填手段の内の何れの装填
手段から引出されているものかを判定する使用フィルム
判定手段と、前記使用フィルム判定手段で判定された装
填手段に装填保持された原反ロールを回転駆動するよう
前記駆動手段を切替えるロール駆動切替手段と、前記使
用フィルム判定手段によって判定された装填手段を、フ
ィルム移送経路にセットされたフィルムに対応する装填
手段として記憶する記憶部とから構成したことを特徴と
する。
の目的を好適に達成するため、本発明に係る製袋充填機
におけるセットフィルムの自動選択装置は、原反ロール
を装填保持可能な複数の装填手段と、前記原反ロールか
ら引出される帯状フィルムを筒状成形し、この筒状フィ
ルムを下流側に向けて移送する移送手段と、前記装填手
段に駆動を与えて前記原反ロールを正逆回転可能な駆動
手段を備えた製袋充填機において、前記原反ロールから
引出される帯状フィルムの移送経路に配設され、該フィ
ルムに所定の張力を付与し得るよう設定されたダンサロ
ーラと、前記原反ロールの回転量を検出可能な回転量検
出手段と、前記ダンサローラの変動を検出可能な変動検
出手段と、制御手段から発生される判定開始信号の入力
を受けて、前記駆動手段により各装填手段に装填されて
いる原反ロールをフィルム引出し方向と反対方向に順次
回転させ、前記回転量検出手段の回転量と変動検出手段
からの変動信号の入力を受けて、フィルム移送経路にセ
ットされたフィルムが複数の装填手段の内の何れの装填
手段から引出されているものかを判定する使用フィルム
判定手段と、前記使用フィルム判定手段で判定された装
填手段に装填保持された原反ロールを回転駆動するよう
前記駆動手段を切替えるロール駆動切替手段と、前記使
用フィルム判定手段によって判定された装填手段を、フ
ィルム移送経路にセットされたフィルムに対応する装填
手段として記憶する記憶部とから構成したことを特徴と
する。
【0006】
【作用】複数の装填手段の内の何れかの装填手段に装填
されている原反ロールから引出された帯状フィルムは、
該フィルムに所定の張力を付与し得るよう設定されたダ
ンサローラを経た後に筒状成形され、その筒状フィルム
が移送手段にセットされる。この状態で、複数の装填手
段をフィルム引出し方向とは逆方向に順次回転駆動し、
このときに前記ダンサローラが変動した装填手段を、セ
ットフィルムに対応する原反ロールが装填されているも
のと判定する。そして、自動判定された装填手段のみを
回転駆動するよう駆動手段を切替えたもとで、製袋充填
機の連続運転に移行することで、原反ロールから帯状フ
ィルムを繰出して正常な包装運転がなされる。
されている原反ロールから引出された帯状フィルムは、
該フィルムに所定の張力を付与し得るよう設定されたダ
ンサローラを経た後に筒状成形され、その筒状フィルム
が移送手段にセットされる。この状態で、複数の装填手
段をフィルム引出し方向とは逆方向に順次回転駆動し、
このときに前記ダンサローラが変動した装填手段を、セ
ットフィルムに対応する原反ロールが装填されているも
のと判定する。そして、自動判定された装填手段のみを
回転駆動するよう駆動手段を切替えたもとで、製袋充填
機の連続運転に移行することで、原反ロールから帯状フ
ィルムを繰出して正常な包装運転がなされる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る製袋充填機に
おけるセットフィルムの自動選択装置につき、好適な実
施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
なお、実施例では製袋充填機として、横型製袋充填機を
例に挙げて説明することとする。
おけるセットフィルムの自動選択装置につき、好適な実
施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
なお、実施例では製袋充填機として、横型製袋充填機を
例に挙げて説明することとする。
【0008】図1は、実施例に係るセットフィルムの自
動選択装置を採用した横型製袋充填機の概略構成を示す
ものであって、この横型製袋充填機10は、無端チェン
14に所定間隔で取付けた多数のアタッチメント16に
より、物品12を一定間隔毎に筒状フィルム26a(後
述する)に送込む供給コンベヤ18を備えている。この
供給コンベヤ18は第1モータM1を駆動源とし、該モ
ータM1は、予め設定された所定時間当りの包装個数に
対応して物品12を筒状フィルム26aに送込み案内し
得る速度で供給コンベヤ18を走行させるように、制御
手段20で制御される。
動選択装置を採用した横型製袋充填機の概略構成を示す
ものであって、この横型製袋充填機10は、無端チェン
14に所定間隔で取付けた多数のアタッチメント16に
より、物品12を一定間隔毎に筒状フィルム26a(後
述する)に送込む供給コンベヤ18を備えている。この
供給コンベヤ18は第1モータM1を駆動源とし、該モ
ータM1は、予め設定された所定時間当りの包装個数に
対応して物品12を筒状フィルム26aに送込み案内し
得る速度で供給コンベヤ18を走行させるように、制御
手段20で制御される。
【0009】前記供給コンベヤ18の上方には、製袋充
填機10のフィルム供給源とされる複数(実施例では2
基)の装填手段21,22が回転自在に配設され、第1装
填手段21および第2装填手段22の夫々には、紙管2
4に帯状フィルム26を所要直径で巻回した原反ロール
28が、その紙管24を介して一体回転可能に装填保持
される。第1装填手段21および第2装填手段22に
は、後述するフィルム移送用の第3モータM3の回転に
依存した速度で回転制御される駆動手段を構成するロー
ル駆動用モータRMが、同じく駆動手段を構成する第1
クラッチブレーキCB1および第2クラッチブレーキC
B2を介して選択的に切替え可能に接続されている。そ
して、クラッチブレーキCB1,CB2を切替えること
で、ロール駆動用モータRMにより何れか一方の装填手
段21,22に装填保持された原反ロール28のみを強
制的に回転駆動して、帯状フィルム26が一定速度で引
出されるよう該ロール28の巻径の減少に伴い徐々に高
速回転する変速制御が行なわれるようになっている。例
えば、第1クラッチブレーキCB1のクラッチON,ブ
レーキOFF、かつ第2クラッチブレーキCB2のクラ
ッチOFF,ブレーキONの状態で、第1装填手段21
にのみ駆動が伝えられ、その逆では第2装填手段22に
のみ駆動が伝えられる。また、ロール駆動用モータRM
は、回転量検出手段としてのエンコーダE1を備え、該
エンコーダE1の信号は前記制御手段20に供給され
る。なお、ロール駆動用モータRMとしては、サーボモ
ータが好適に使用され、また該ロール駆動用モータRM
は正逆回転可能に構成してある。
填機10のフィルム供給源とされる複数(実施例では2
基)の装填手段21,22が回転自在に配設され、第1装
填手段21および第2装填手段22の夫々には、紙管2
4に帯状フィルム26を所要直径で巻回した原反ロール
28が、その紙管24を介して一体回転可能に装填保持
される。第1装填手段21および第2装填手段22に
は、後述するフィルム移送用の第3モータM3の回転に
依存した速度で回転制御される駆動手段を構成するロー
ル駆動用モータRMが、同じく駆動手段を構成する第1
クラッチブレーキCB1および第2クラッチブレーキC
B2を介して選択的に切替え可能に接続されている。そ
して、クラッチブレーキCB1,CB2を切替えること
で、ロール駆動用モータRMにより何れか一方の装填手
段21,22に装填保持された原反ロール28のみを強
制的に回転駆動して、帯状フィルム26が一定速度で引
出されるよう該ロール28の巻径の減少に伴い徐々に高
速回転する変速制御が行なわれるようになっている。例
えば、第1クラッチブレーキCB1のクラッチON,ブ
レーキOFF、かつ第2クラッチブレーキCB2のクラ
ッチOFF,ブレーキONの状態で、第1装填手段21
にのみ駆動が伝えられ、その逆では第2装填手段22に
のみ駆動が伝えられる。また、ロール駆動用モータRM
は、回転量検出手段としてのエンコーダE1を備え、該
エンコーダE1の信号は前記制御手段20に供給され
る。なお、ロール駆動用モータRMとしては、サーボモ
ータが好適に使用され、また該ロール駆動用モータRM
は正逆回転可能に構成してある。
【0010】前記第1装填手段21または第2装填手段
22に装填保持された原反ロール28から引出された帯
状フィルム26は、複数の案内ローラ30を介して前記
供給コンベヤ18の下流側に配設した製袋手段としての
製袋器32に供給され、該製袋器32を通過して筒状に
成形された筒状フィルム26aは、その長手方向の重合
端縁部を対向し合う一対の送りローラ34,34(一方の
み図示)で挟圧して該ローラ34,34の回転により所要
の送りが与えられるよう構成される。また、この送りロ
ーラ34の下流側に、筒状フィルム26aの重合端縁部
を挟んで対向し合う一対の縦シールローラ36,36(一
方のみ図示)を備えた縦シーラ38が配設され、該シー
ラ38により筒状フィルム26aの重合端縁部に縦シー
ルが施されるようになっている。送りローラ34および
縦シールローラ36は、サーボモータ等の第3モータM
3により駆動され、該第3モータM3は、所定時間当り
の包装速度とフィルムカットピッチとから得られるフィ
ルム移送速度に対応した速度にて回転駆動される。また
第3モータM3はエンコーダE2を備え、該エンコーダ
E2の信号が前記制御手段20に供給されるようになっ
ている。なお、送りローラ34と第3モータM3とから
筒状フィルム26aの移送手段が構成される。
22に装填保持された原反ロール28から引出された帯
状フィルム26は、複数の案内ローラ30を介して前記
供給コンベヤ18の下流側に配設した製袋手段としての
製袋器32に供給され、該製袋器32を通過して筒状に
成形された筒状フィルム26aは、その長手方向の重合
端縁部を対向し合う一対の送りローラ34,34(一方の
み図示)で挟圧して該ローラ34,34の回転により所要
の送りが与えられるよう構成される。また、この送りロ
ーラ34の下流側に、筒状フィルム26aの重合端縁部
を挟んで対向し合う一対の縦シールローラ36,36(一
方のみ図示)を備えた縦シーラ38が配設され、該シー
ラ38により筒状フィルム26aの重合端縁部に縦シー
ルが施されるようになっている。送りローラ34および
縦シールローラ36は、サーボモータ等の第3モータM
3により駆動され、該第3モータM3は、所定時間当り
の包装速度とフィルムカットピッチとから得られるフィ
ルム移送速度に対応した速度にて回転駆動される。また
第3モータM3はエンコーダE2を備え、該エンコーダ
E2の信号が前記制御手段20に供給されるようになっ
ている。なお、送りローラ34と第3モータM3とから
筒状フィルム26aの移送手段が構成される。
【0011】前記縦シーラ38の下流側には、筒状フィ
ルム26aに横シール・切断を施す横シール機構40が
配設される。この横シール機構40は、サーボモータ等
の第2モータM2により不等速回転する一対の横シーラ
42,42を、筒状フィルム26aの上下に対向して備
えている。そして、横シーラ42,42が同期的に1回
転する間に、筒状フィルム26aが1カットピッチ分移
送されることで、筒状フィルム26aの物品12を挟む
前後に横シール・切断が施されるよう構成される。
ルム26aに横シール・切断を施す横シール機構40が
配設される。この横シール機構40は、サーボモータ等
の第2モータM2により不等速回転する一対の横シーラ
42,42を、筒状フィルム26aの上下に対向して備
えている。そして、横シーラ42,42が同期的に1回
転する間に、筒状フィルム26aが1カットピッチ分移
送されることで、筒状フィルム26aの物品12を挟む
前後に横シール・切断が施されるよう構成される。
【0012】前記両装填手段21,22から製袋器32
に至る帯状フィルム26の移送経路には、該フィルム2
6に所定の張力を付与するダンサローラ44が配設され
ている。このダンサローラ44は、図2に示す如く、上
端部を介して揺動自在に配設した揺動アーム46の下端
部に回動自在に枢支されると共に、該アーム46と適宜
の固定部との間に張設した引張りばね48により、ダン
サローラ44に巻掛けられている帯状フィルム26に所
定の張力を付与可能な方向(図の左側)に向けて常に付勢
されるよう構成してある。また揺動アーム46と一体的
に回動する支軸50には、変動検出手段としてのポテン
ショメータPが配設され、該ポテンショメータPからの
検出信号によってダンサローラ44の変動および変動位
置を検出し得るようになっている。そして、予め設定さ
れるダンサローラ44の〔目標位置〕T0(図2参照)か
らの変動を、ポテンショメータPで検出して前記制御手
段20に入力するよう設定してある。なお、揺動アーム
46を挟んで左右に離間する位置にストッパ54,54
が配設され、両ストッパ54,54により揺動アーム4
6の揺動範囲が規定されるようになっている。
に至る帯状フィルム26の移送経路には、該フィルム2
6に所定の張力を付与するダンサローラ44が配設され
ている。このダンサローラ44は、図2に示す如く、上
端部を介して揺動自在に配設した揺動アーム46の下端
部に回動自在に枢支されると共に、該アーム46と適宜
の固定部との間に張設した引張りばね48により、ダン
サローラ44に巻掛けられている帯状フィルム26に所
定の張力を付与可能な方向(図の左側)に向けて常に付勢
されるよう構成してある。また揺動アーム46と一体的
に回動する支軸50には、変動検出手段としてのポテン
ショメータPが配設され、該ポテンショメータPからの
検出信号によってダンサローラ44の変動および変動位
置を検出し得るようになっている。そして、予め設定さ
れるダンサローラ44の〔目標位置〕T0(図2参照)か
らの変動を、ポテンショメータPで検出して前記制御手
段20に入力するよう設定してある。なお、揺動アーム
46を挟んで左右に離間する位置にストッパ54,54
が配設され、両ストッパ54,54により揺動アーム4
6の揺動範囲が規定されるようになっている。
【0013】図1に示す制御手段20は、前記エンコー
ダE1によるロール駆動用モータRMの回転量と、ポテ
ンショメータPからのダンサローラ44の変動信号の入
力を受けて、フィルム移送経路にセットされたフィルム
26が引出される原反ロール28が、第1装填手段21
または第2装填手段22の何れの側に装填されているの
かを判定する使用フィルム判定手段56と、この使用フ
ィルム判定手段56によって判定された一方の装填手段
21,22を、フィルム移送経路にセットされているフ
ィルム(セットフィルム)に対応する装填手段21,22
として記憶する記憶部58とを備えている。
ダE1によるロール駆動用モータRMの回転量と、ポテ
ンショメータPからのダンサローラ44の変動信号の入
力を受けて、フィルム移送経路にセットされたフィルム
26が引出される原反ロール28が、第1装填手段21
または第2装填手段22の何れの側に装填されているの
かを判定する使用フィルム判定手段56と、この使用フ
ィルム判定手段56によって判定された一方の装填手段
21,22を、フィルム移送経路にセットされているフ
ィルム(セットフィルム)に対応する装填手段21,22
として記憶する記憶部58とを備えている。
【0014】すなわち、前記使用フィルム判定手段56
では、製袋充填機10を始動させるのに先立ち、前記ク
ラッチブレーキCB1,CB2を切替えてロール駆動用
モータRMにより各装填手段21,22をフィルム引出
し方向と反対方向(フィルム巻戻し方向)に順次回転駆動
させる。そして、前記エンコーダE1により検出される
ロール駆動用モータRMの回転量が、予め設定されてい
るチェック用回転量を越えるまでの間に前記ポテンショ
メータPからのダンサローラ44の変動信号が入力され
たか否かを確認し、該変動信号があった場合には当該の
装填手段21,22がセットフィルムに対応するものと
して判定するよう設定されている。
では、製袋充填機10を始動させるのに先立ち、前記ク
ラッチブレーキCB1,CB2を切替えてロール駆動用
モータRMにより各装填手段21,22をフィルム引出
し方向と反対方向(フィルム巻戻し方向)に順次回転駆動
させる。そして、前記エンコーダE1により検出される
ロール駆動用モータRMの回転量が、予め設定されてい
るチェック用回転量を越えるまでの間に前記ポテンショ
メータPからのダンサローラ44の変動信号が入力され
たか否かを確認し、該変動信号があった場合には当該の
装填手段21,22がセットフィルムに対応するものと
して判定するよう設定されている。
【0015】なお、使用フィルム判定手段56によるセ
ットフィルム判定制御運転は、製袋充填機10の始動ス
イッチとして機能する操作スイッチ60のON信号(判
定開始記号)が制御手段20に入力されたときに開始さ
れるよう設定される。またこの判定開始記号は、製袋充
填機10の各作動機構の同期駆動セット運転要求信号を
兼ねるものであって、前記制御手段20は、セットフィ
ルム判定制御運転と並行して同期駆動セット運転を実施
するように対応の手段を制御するよう構成してある。
ットフィルム判定制御運転は、製袋充填機10の始動ス
イッチとして機能する操作スイッチ60のON信号(判
定開始記号)が制御手段20に入力されたときに開始さ
れるよう設定される。またこの判定開始記号は、製袋充
填機10の各作動機構の同期駆動セット運転要求信号を
兼ねるものであって、前記制御手段20は、セットフィ
ルム判定制御運転と並行して同期駆動セット運転を実施
するように対応の手段を制御するよう構成してある。
【0016】前記記憶部58には、製袋充填機10の電
源投入時の初期値として、例えば第1装填手段21に対
応する記憶値「1」が設定記憶されるようになっている。
また、現在使用中の原反ロール28の帯状フィルム26
が使い尽くされたフィルム終了時には、前記制御手段2
0は、前記記憶部56に記憶されている現在の記憶値
を、別のものに切替える制御を行なうよう構成される。
例えば、第1装填手段21に対応する記憶値「1」が記憶
されていれば、第2装填手段22に対応する記憶値「2」
に切替えられ、逆に第2装填手段22に対応する記憶値
「2」が記憶されていれば、第1装填手段21に対応する
記憶値「1」に切替えられる。そして、前記使用フィルム
判定手段56によるセットフィルム判定制御運転の判定
順序としては、記憶部58が現在記憶している記憶値に
対応する装填手段21,22から優先して行なわれるよ
うになっている。
源投入時の初期値として、例えば第1装填手段21に対
応する記憶値「1」が設定記憶されるようになっている。
また、現在使用中の原反ロール28の帯状フィルム26
が使い尽くされたフィルム終了時には、前記制御手段2
0は、前記記憶部56に記憶されている現在の記憶値
を、別のものに切替える制御を行なうよう構成される。
例えば、第1装填手段21に対応する記憶値「1」が記憶
されていれば、第2装填手段22に対応する記憶値「2」
に切替えられ、逆に第2装填手段22に対応する記憶値
「2」が記憶されていれば、第1装填手段21に対応する
記憶値「1」に切替えられる。そして、前記使用フィルム
判定手段56によるセットフィルム判定制御運転の判定
順序としては、記憶部58が現在記憶している記憶値に
対応する装填手段21,22から優先して行なわれるよ
うになっている。
【0017】また前記制御手段20は、前記使用フィル
ム判定手段56での両装填手段21,22のセットフィ
ルム判定制御運転において、何れの場合にも前記ポテン
ショメータPからのダンサローラ44の変動信号の入力
がないときには、該制御手段20に接続されるディスプ
レー等の表示手段64への異常表示(例えば「フィルムが
セットされていない」を表示する)を行なうと共にフィル
ム判定制御運転を終了して、並行実施されている同期駆
動セット運転のフィルム移送についての同期セットが未
実施状態で製袋充填機10が自動停止されるよう設定さ
れている。
ム判定手段56での両装填手段21,22のセットフィ
ルム判定制御運転において、何れの場合にも前記ポテン
ショメータPからのダンサローラ44の変動信号の入力
がないときには、該制御手段20に接続されるディスプ
レー等の表示手段64への異常表示(例えば「フィルムが
セットされていない」を表示する)を行なうと共にフィル
ム判定制御運転を終了して、並行実施されている同期駆
動セット運転のフィルム移送についての同期セットが未
実施状態で製袋充填機10が自動停止されるよう設定さ
れている。
【0018】なお、前記製袋充填機10は操作パネル等
からなる入力手段62を備え、これに設けたキーボード
やタッチパネル等によって、包装速度やフィルムカット
ピッチ等の包装条件が制御手段20にデータ入力される
ようになっている。そして制御手段20では、入力手段
62を介して入力されたデータに基づいて、前記第1モ
ータM1,第2モータM2,第3モータM3およびロール
駆動用モータRMの夫々を同期駆動制御するよう構成さ
れる。また入力手段62では、前記ダンサローラ44の
位置に関し、前記製袋器32に移送される帯状フィルム
26に所望の張力を与えるべく、フィルムの厚さ、材質
等の性状に応じたダンサローラ44の〔目標位置〕T0
が制御手段20にデータ入力される。
からなる入力手段62を備え、これに設けたキーボード
やタッチパネル等によって、包装速度やフィルムカット
ピッチ等の包装条件が制御手段20にデータ入力される
ようになっている。そして制御手段20では、入力手段
62を介して入力されたデータに基づいて、前記第1モ
ータM1,第2モータM2,第3モータM3およびロール
駆動用モータRMの夫々を同期駆動制御するよう構成さ
れる。また入力手段62では、前記ダンサローラ44の
位置に関し、前記製袋器32に移送される帯状フィルム
26に所望の張力を与えるべく、フィルムの厚さ、材質
等の性状に応じたダンサローラ44の〔目標位置〕T0
が制御手段20にデータ入力される。
【0019】前記制御手段20は、前述した使用フィル
ム判定手段56および記憶部58の他に、図1に示す如
く、ロール駆動切替手段66およびロール巻径自動設定
手段68を備えている。ロール駆動切替手段66は、前
記使用フィルム判定手段56で判定されたセットフィル
ムに対応する一方の装填手段21,22を回転駆動する
ように、前記第1クラッチブレーキCB1または第2ク
ラッチブレーキCB2の切替えを行なうべく機能する。
ム判定手段56および記憶部58の他に、図1に示す如
く、ロール駆動切替手段66およびロール巻径自動設定
手段68を備えている。ロール駆動切替手段66は、前
記使用フィルム判定手段56で判定されたセットフィル
ムに対応する一方の装填手段21,22を回転駆動する
ように、前記第1クラッチブレーキCB1または第2ク
ラッチブレーキCB2の切替えを行なうべく機能する。
【0020】前記ロール巻径自動設定手段68は、同期
駆動セット運転後の製袋充填機10の連続運転に先立
ち、前記使用フィルム判定手段56で判定されたセット
フィルムに対応する装填手段21,22に装填された原
反ロール28の巻径を演算して、製袋充填機10の連続
運転の開始時におけるロール駆動用モータRMの速度を
決定するべく機能する。すなわち、前記〔目標位置〕T
0より図2において右側(帯状フィルム26に付与される
張力の増加側)に予め設定された〔フィルム巻径計測開
始位置〕T1と、前記ポテンショメータPからの信号入
力により得られるダンサローラ44の〔現在位置〕T2
との関係を確認し、前記ロール駆動用モータRMをフィ
ルム引出し方向(正転方向)に回転するか、またはフィル
ム巻戻し方向(逆転方向)に回転した後にフィルム引出し
方向に回転するかを決定して該ロール駆動用モータRM
を低速にて回転する。そして、前記ダンサローラ44を
〔フィルム巻径計測開始位置〕T1から〔目標位置〕T0
に向けて移動させ、前記ポテンショメータPの検出信号
によってダンサローラ44が〔目標位置〕T0まで移動
した後にロール駆動用モータRMを停止する。このとき
に、ダンサローラ44が〔フィルム巻径計測開始位置〕
T1から〔目標位置〕T0まで移動する際にポテンショメ
ータPで検出される移動量と、該ダンサローラ44が
〔目標位置〕T0まで移動する際の前記エンコーダE1
からのロール駆動用モータRMの回転量に関する信号に
より原反ロール28の巻径を演算して、製袋充填機10
の連続運転の開始時におけるロール駆動用モータRMの
速度を決定するよう設定されている。なお、前記〔フィ
ルム巻径計測開始位置〕T1は、入力手段62によりデ
ータ入力される〔目標位置〕T0を基準として、予めプ
ログラム入力された所定値が加算されて設定される。
駆動セット運転後の製袋充填機10の連続運転に先立
ち、前記使用フィルム判定手段56で判定されたセット
フィルムに対応する装填手段21,22に装填された原
反ロール28の巻径を演算して、製袋充填機10の連続
運転の開始時におけるロール駆動用モータRMの速度を
決定するべく機能する。すなわち、前記〔目標位置〕T
0より図2において右側(帯状フィルム26に付与される
張力の増加側)に予め設定された〔フィルム巻径計測開
始位置〕T1と、前記ポテンショメータPからの信号入
力により得られるダンサローラ44の〔現在位置〕T2
との関係を確認し、前記ロール駆動用モータRMをフィ
ルム引出し方向(正転方向)に回転するか、またはフィル
ム巻戻し方向(逆転方向)に回転した後にフィルム引出し
方向に回転するかを決定して該ロール駆動用モータRM
を低速にて回転する。そして、前記ダンサローラ44を
〔フィルム巻径計測開始位置〕T1から〔目標位置〕T0
に向けて移動させ、前記ポテンショメータPの検出信号
によってダンサローラ44が〔目標位置〕T0まで移動
した後にロール駆動用モータRMを停止する。このとき
に、ダンサローラ44が〔フィルム巻径計測開始位置〕
T1から〔目標位置〕T0まで移動する際にポテンショメ
ータPで検出される移動量と、該ダンサローラ44が
〔目標位置〕T0まで移動する際の前記エンコーダE1
からのロール駆動用モータRMの回転量に関する信号に
より原反ロール28の巻径を演算して、製袋充填機10
の連続運転の開始時におけるロール駆動用モータRMの
速度を決定するよう設定されている。なお、前記〔フィ
ルム巻径計測開始位置〕T1は、入力手段62によりデ
ータ入力される〔目標位置〕T0を基準として、予めプ
ログラム入力された所定値が加算されて設定される。
【0021】前記制御手段20では、製袋充填機10の
連続運転中において、前記ダンサローラ44を〔目標位
置〕T0に保持し、帯状フィルム26に付与する張力を
変動させることなく、該フィルム26を一定速度で移送
させるようにロール駆動用モータRMを変速制御するよ
う構成される。すなわち、前記ポテンショメータPによ
り検出される原反ロール28の巻径の減少に伴うダンサ
ローラ44の〔目標位置〕T0から〔現在位置〕T2への
変化の信号を受けて、その変動量に応じてロール駆動用
モータRMに変速制御信号を与えて、ダンサローラ44
を常に〔目標位置〕T0に復帰させるよう設定される。
例えば、ダンサローラ44が〔目標位置〕T0より張力
増加側へ変動した際には、ロール駆動用モータRMに増
速信号を与えて、ダンサローラ44を〔目標位置〕T0
に保持するよう制御する。また仮に、ダンサローラ44
が〔目標位置〕T0より張力減少側へ変動したとして
も、ロール駆動用モータRMに減速信号を与えること
で、ダンサローラ44が〔目標位置〕T0に保持され
る。これにより、原反ロール28から引出された帯状フ
ィルム26は、前記第3モータM3により移送される筒
状フィルム26aの移送速度より僅かに低速で移送され
るようロール駆動用モータRMが速度制御されると共
に、製袋器32に向けて一定の張力が付与された状態で
移送されるようになっている。
連続運転中において、前記ダンサローラ44を〔目標位
置〕T0に保持し、帯状フィルム26に付与する張力を
変動させることなく、該フィルム26を一定速度で移送
させるようにロール駆動用モータRMを変速制御するよ
う構成される。すなわち、前記ポテンショメータPによ
り検出される原反ロール28の巻径の減少に伴うダンサ
ローラ44の〔目標位置〕T0から〔現在位置〕T2への
変化の信号を受けて、その変動量に応じてロール駆動用
モータRMに変速制御信号を与えて、ダンサローラ44
を常に〔目標位置〕T0に復帰させるよう設定される。
例えば、ダンサローラ44が〔目標位置〕T0より張力
増加側へ変動した際には、ロール駆動用モータRMに増
速信号を与えて、ダンサローラ44を〔目標位置〕T0
に保持するよう制御する。また仮に、ダンサローラ44
が〔目標位置〕T0より張力減少側へ変動したとして
も、ロール駆動用モータRMに減速信号を与えること
で、ダンサローラ44が〔目標位置〕T0に保持され
る。これにより、原反ロール28から引出された帯状フ
ィルム26は、前記第3モータM3により移送される筒
状フィルム26aの移送速度より僅かに低速で移送され
るようロール駆動用モータRMが速度制御されると共
に、製袋器32に向けて一定の張力が付与された状態で
移送されるようになっている。
【0022】また前記制御手段20は、前記送りローラ
34の所定回転毎(実施例では送りローラ34の1/2
回転に相当するエンコーダE2からの発信パルス数毎)
に、ロール駆動用モータRMに付設されたエンコーダE
1からの発信パルス数をカウントし、その間のロール駆
動用モータRMの回転量から得られるフィルム移送量に
より、原反ロール28の巻径を演算し、ロール駆動用モ
ータRMの基準回転速度を決定する制御を行なうよう構
成される。
34の所定回転毎(実施例では送りローラ34の1/2
回転に相当するエンコーダE2からの発信パルス数毎)
に、ロール駆動用モータRMに付設されたエンコーダE
1からの発信パルス数をカウントし、その間のロール駆
動用モータRMの回転量から得られるフィルム移送量に
より、原反ロール28の巻径を演算し、ロール駆動用モ
ータRMの基準回転速度を決定する制御を行なうよう構
成される。
【0023】前記制御手段20はフィルム終了検出手段
(図示せず)を備え、該終了検出手段は、ポテンショメー
タPで検出されるダンサローラ44の変動量から、原反
ロール28から引出される帯状フィルム26の終了を検
知するべく機能する。すなわち、前記ダンサローラ44
の〔目標位置〕T0を挟む左右両側でかつストッパ54,
54に近接する位置に〔変動限界位置〕が夫々設定さ
れ、ダンサローラ44が〔変動限界位置〕まで変動した
ことをポテンショメータPが検出した際に、制御手段2
0は帯状フィルム26の終了を検知するよう構成されて
いる。そして、フィルム終了検出信号が出力されたこと
を条件として、製袋充填機10の運転を停止すると共
に、前述したように前記記憶部58に記憶されている現
在の記憶値を別のものに切替えるよう設定される。
(図示せず)を備え、該終了検出手段は、ポテンショメー
タPで検出されるダンサローラ44の変動量から、原反
ロール28から引出される帯状フィルム26の終了を検
知するべく機能する。すなわち、前記ダンサローラ44
の〔目標位置〕T0を挟む左右両側でかつストッパ54,
54に近接する位置に〔変動限界位置〕が夫々設定さ
れ、ダンサローラ44が〔変動限界位置〕まで変動した
ことをポテンショメータPが検出した際に、制御手段2
0は帯状フィルム26の終了を検知するよう構成されて
いる。そして、フィルム終了検出信号が出力されたこと
を条件として、製袋充填機10の運転を停止すると共
に、前述したように前記記憶部58に記憶されている現
在の記憶値を別のものに切替えるよう設定される。
【0024】
【実施例の作用】次に、実施例に係るセットフィルムの
自動選択装置の作用につき、図3の制御フローチャート
を参照して説明する。先ず、製袋充填機10の始動に先
立って、作業者は第1および第2装填手段21,22の
何れか(本例では第1装填手段21)に装填された原反ロ
ール28から帯状フィルム26を引出し、前記ダンサロ
ーラ44および製袋器32を経てフィルム26が筒状成
形されるようにフィルム移送経路へのフィルムセット作
業を行ない、前記フィルム送りローラ34により移送可
能な状態とする。この状態で製袋充填機10の操作スイ
ッチ60をON操作すると、前記制御手段20は同期駆
動セット運転要求信号を出力し、各作動機構に設けられ
たサーボモータ等が、予め設定された包装速度に対応す
る回転よりも低速回転されて同期駆動セット運転が開始
され、供給コンベヤ18、フィルム移送、横シール機構
40の夫々の作動機構の位相合わせが自動的に実施され
る。
自動選択装置の作用につき、図3の制御フローチャート
を参照して説明する。先ず、製袋充填機10の始動に先
立って、作業者は第1および第2装填手段21,22の
何れか(本例では第1装填手段21)に装填された原反ロ
ール28から帯状フィルム26を引出し、前記ダンサロ
ーラ44および製袋器32を経てフィルム26が筒状成
形されるようにフィルム移送経路へのフィルムセット作
業を行ない、前記フィルム送りローラ34により移送可
能な状態とする。この状態で製袋充填機10の操作スイ
ッチ60をON操作すると、前記制御手段20は同期駆
動セット運転要求信号を出力し、各作動機構に設けられ
たサーボモータ等が、予め設定された包装速度に対応す
る回転よりも低速回転されて同期駆動セット運転が開始
され、供給コンベヤ18、フィルム移送、横シール機構
40の夫々の作動機構の位相合わせが自動的に実施され
る。
【0025】前記制御手段20から出力される同期駆動
セット運転要求信号は判定開始信号を兼ねるものであ
り、この信号の入力を前記使用フィルム判定手段56が
受け、判定開始信号(セット運転要求)の有りを確認(Y
ES)すると(S1)、前記同期駆動セット運転と並行し
てセットフィルム判定制御運転が、以下のようにして自
動的に行なわれる。
セット運転要求信号は判定開始信号を兼ねるものであ
り、この信号の入力を前記使用フィルム判定手段56が
受け、判定開始信号(セット運転要求)の有りを確認(Y
ES)すると(S1)、前記同期駆動セット運転と並行し
てセットフィルム判定制御運転が、以下のようにして自
動的に行なわれる。
【0026】先ず、前記使用フィルム判定手段56にお
ける判定回数の記憶をリセットすることで「0」とした後
(S2)、その判定回数の記憶が「2」でないことを確認し
(S3)、判定回数の記憶を「+1」する(S4)。次いで、
前記記憶部58での現在の記憶値が第1または第2装填
手段21,22の内の何れであるのかを確認する(S
5)。なお、製袋充填機10の電源投入時における初期
記憶値は第1装填手段21に対応する「1」となっている
ので、この場合には第1装填手段21側の判定制御運転
が行なわれる(S6)。
ける判定回数の記憶をリセットすることで「0」とした後
(S2)、その判定回数の記憶が「2」でないことを確認し
(S3)、判定回数の記憶を「+1」する(S4)。次いで、
前記記憶部58での現在の記憶値が第1または第2装填
手段21,22の内の何れであるのかを確認する(S
5)。なお、製袋充填機10の電源投入時における初期
記憶値は第1装填手段21に対応する「1」となっている
ので、この場合には第1装填手段21側の判定制御運転
が行なわれる(S6)。
【0027】すなわち、前記ロール駆動切替手段66に
よって第1クラッチブレーキCB1をON作動(クラッ
チON,ブレーキOFF)すると共に第2クラッチブレー
キCB2をOFF作動(クラッチOFF,ブレーキON)
した状態で、ロール駆動用モータRMがフィルム引出し
方向と逆方向に予め設定された包装速度に対する回転速
度よりも低速にて回転駆動される。これによって、第1
装填手段21が逆転駆動される(S7)。前記エンコーダ
E1により検出されるロール駆動用モータRMの回転量
が、予め設定されたチェック用回転量を越える間に、前
記ポテンショメータPの変動信号が制御手段20に入力
されたか否かを確認する(S8,S9)。前述した如く、
第1装填手段21に装填されている原反ロール28から
引出されたフィルム26がフィルム移送経路にセットさ
れているから、第1装填手段21をロール駆動用モータ
RMで逆転駆動すると、前記ダンサローラ44に巻掛け
られている帯状フィルム26が原反ロール28に巻戻さ
れることにより、該ダンサローラ44は張力増加側に揺
動する。従って、ポテンショメータPからは変動信号が
制御手段20に入力され(S8で肯定)、前記使用フィル
ム判定手段56は、第1装填手段21に装填されている
原反ロール28から引出されている帯状フィルム26が
フィルム送給経路にセットされているものと判定する。
そして、第1装填手段21の原反ロール28の巻径の計
測を行なうべく、後述のフィルム巻径計測制御運転に移
行する(S10)。
よって第1クラッチブレーキCB1をON作動(クラッ
チON,ブレーキOFF)すると共に第2クラッチブレー
キCB2をOFF作動(クラッチOFF,ブレーキON)
した状態で、ロール駆動用モータRMがフィルム引出し
方向と逆方向に予め設定された包装速度に対する回転速
度よりも低速にて回転駆動される。これによって、第1
装填手段21が逆転駆動される(S7)。前記エンコーダ
E1により検出されるロール駆動用モータRMの回転量
が、予め設定されたチェック用回転量を越える間に、前
記ポテンショメータPの変動信号が制御手段20に入力
されたか否かを確認する(S8,S9)。前述した如く、
第1装填手段21に装填されている原反ロール28から
引出されたフィルム26がフィルム移送経路にセットさ
れているから、第1装填手段21をロール駆動用モータ
RMで逆転駆動すると、前記ダンサローラ44に巻掛け
られている帯状フィルム26が原反ロール28に巻戻さ
れることにより、該ダンサローラ44は張力増加側に揺
動する。従って、ポテンショメータPからは変動信号が
制御手段20に入力され(S8で肯定)、前記使用フィル
ム判定手段56は、第1装填手段21に装填されている
原反ロール28から引出されている帯状フィルム26が
フィルム送給経路にセットされているものと判定する。
そして、第1装填手段21の原反ロール28の巻径の計
測を行なうべく、後述のフィルム巻径計測制御運転に移
行する(S10)。
【0028】ここで、前記ロール駆動用モータRMがチ
ェック用回転量を越えるまでポテンショメータPからの
変動信号が制御手段20に入力されなかった場合(S9
で肯定の場合)は、使用フィルム判定手段56が、第1
装填手段21はセットフィルムに対応しないと判定し、
前記記憶部58の記憶値が第2装填手段22に対応する
「2」に切替えられる(S11)と共に、ロール駆動切替手
段66により第2クラッチブレーキCB2をON作動
(クラッチON,ブレーキOFF)すると共に第1クラッ
チブレーキCB1をOFF作動(クラッチOFF,ブレー
キON)する。次に、前述したと同様に、使用フィルム
判定手段56での判定回数の記憶が「2」であるか否かを
確認し(S3)、否定(NO)の場合は判定回数の記憶を
「+1」する(S4)。次いで、前記記憶部58での現在の
記憶値が何れであるのかを確認する(S5)。このときの
記憶値は第2装填手段22に対応する「2」となっている
ので、記憶値「2」と判別して第2装填手段22の判定制
御運転(S12,S13,S8,S9)が、前述した運転と
同様に行なわれる。
ェック用回転量を越えるまでポテンショメータPからの
変動信号が制御手段20に入力されなかった場合(S9
で肯定の場合)は、使用フィルム判定手段56が、第1
装填手段21はセットフィルムに対応しないと判定し、
前記記憶部58の記憶値が第2装填手段22に対応する
「2」に切替えられる(S11)と共に、ロール駆動切替手
段66により第2クラッチブレーキCB2をON作動
(クラッチON,ブレーキOFF)すると共に第1クラッ
チブレーキCB1をOFF作動(クラッチOFF,ブレー
キON)する。次に、前述したと同様に、使用フィルム
判定手段56での判定回数の記憶が「2」であるか否かを
確認し(S3)、否定(NO)の場合は判定回数の記憶を
「+1」する(S4)。次いで、前記記憶部58での現在の
記憶値が何れであるのかを確認する(S5)。このときの
記憶値は第2装填手段22に対応する「2」となっている
ので、記憶値「2」と判別して第2装填手段22の判定制
御運転(S12,S13,S8,S9)が、前述した運転と
同様に行なわれる。
【0029】また、作業者のミスによりフィルム移送経
路へのフィルムセット作業が行なわれず、第1装填手段
21および第2装填手段22の判定制御運転において、
その何れの場合にもポテンショメータPからの変動信号
が制御手段20に入力されなかった場合(S3で肯定さ
れた場合)は、使用フィルム判定手段56はフィルム移
送経路にフィルム26がセットされていないと判定す
る。この場合は、前記制御手段20によって表示手段6
4に「フィルムがセットされていない」の異常表示を行な
う(S14)と共に、製袋充填機10の判定制御運転を中
止する。更にこの際には、前記同期駆動セット運転につ
いて、フィルム移送についての同期セットのみが未実施
の状態で製袋充填機10が停止し、以降フィルムセット
作業を実施後にセットフィルム判定制御運転が再実施さ
れてセットフィルムの判定が完了することで、他の作動
機構に対するフィルム移送との同期位相合わせのための
同期駆動セット運転が行なわれるようになっている。
路へのフィルムセット作業が行なわれず、第1装填手段
21および第2装填手段22の判定制御運転において、
その何れの場合にもポテンショメータPからの変動信号
が制御手段20に入力されなかった場合(S3で肯定さ
れた場合)は、使用フィルム判定手段56はフィルム移
送経路にフィルム26がセットされていないと判定す
る。この場合は、前記制御手段20によって表示手段6
4に「フィルムがセットされていない」の異常表示を行な
う(S14)と共に、製袋充填機10の判定制御運転を中
止する。更にこの際には、前記同期駆動セット運転につ
いて、フィルム移送についての同期セットのみが未実施
の状態で製袋充填機10が停止し、以降フィルムセット
作業を実施後にセットフィルム判定制御運転が再実施さ
れてセットフィルムの判定が完了することで、他の作動
機構に対するフィルム移送との同期位相合わせのための
同期駆動セット運転が行なわれるようになっている。
【0030】なお、前述したセットフィルム判定制御運
転は、製袋充填機10の電源を投入する際には常に行な
われるものであるが、製袋充填機10の電源が遮断され
ないままで、該充填機10の品種切替えに際して原反ロ
ール28が交換された場合にも、前述したと同様の運転
が実施される。
転は、製袋充填機10の電源を投入する際には常に行な
われるものであるが、製袋充填機10の電源が遮断され
ないままで、該充填機10の品種切替えに際して原反ロ
ール28が交換された場合にも、前述したと同様の運転
が実施される。
【0031】前記セットフィルム判定制御運転によって
セットフィルムに対応する装填手段(実施例では第1装
填手段)21が判定されると、次に該第1装填手段21
に装填されている原反ロール28の巻径の巻径検出制御
運転が実施される。なお、制御手段20には、帯状フィ
ルム26に付与する張力に応じた前記ダンサローラ44
の〔目標位置〕T0がデータ入力されることで、該〔目
標位置〕T0より張力増加側の〔フィルム巻径計測開始
位置〕T1が予め自動設定されている。
セットフィルムに対応する装填手段(実施例では第1装
填手段)21が判定されると、次に該第1装填手段21
に装填されている原反ロール28の巻径の巻径検出制御
運転が実施される。なお、制御手段20には、帯状フィ
ルム26に付与する張力に応じた前記ダンサローラ44
の〔目標位置〕T0がデータ入力されることで、該〔目
標位置〕T0より張力増加側の〔フィルム巻径計測開始
位置〕T1が予め自動設定されている。
【0032】すなわち、前記ポテンショメータPによる
ダンサローラ44の〔現在位置〕T2の検出がなされ、
巻掛けセットされた帯状フィルム26の張り状態によっ
て、ロール駆動用モータRMを低速でフィルム引出し方
向または巻戻し方向に回転させて、ダンサローラ44の
〔現在位置〕T2が〔フィルム巻径計測開始位置〕T1か
ら〔目標位置〕T0に向けて移動するよう運転する。そ
して、ダンサローラ44の〔現在位置〕T2がポテンシ
ョメータPで検出され、該ダンサローラ44が〔目標位
置〕T0まで移動したことを確認すると、ロール駆動用
モータRMが停止される。そして、ダンサローラ44が
〔フィルム巻径計測開始位置〕T1から〔目標位置〕T0
まで移動する際のロール駆動用モータRMの回転量が、
前記エンコーダE1からのパルス数により読込まれ、該
回転量とダンサローラ44の〔フィルム巻径計測開始位
置〕T1から〔目標位置〕T0までの移動量とから、原反
ロール28から引出された帯状フィルム26のフィルム
移送量が求められる。
ダンサローラ44の〔現在位置〕T2の検出がなされ、
巻掛けセットされた帯状フィルム26の張り状態によっ
て、ロール駆動用モータRMを低速でフィルム引出し方
向または巻戻し方向に回転させて、ダンサローラ44の
〔現在位置〕T2が〔フィルム巻径計測開始位置〕T1か
ら〔目標位置〕T0に向けて移動するよう運転する。そ
して、ダンサローラ44の〔現在位置〕T2がポテンシ
ョメータPで検出され、該ダンサローラ44が〔目標位
置〕T0まで移動したことを確認すると、ロール駆動用
モータRMが停止される。そして、ダンサローラ44が
〔フィルム巻径計測開始位置〕T1から〔目標位置〕T0
まで移動する際のロール駆動用モータRMの回転量が、
前記エンコーダE1からのパルス数により読込まれ、該
回転量とダンサローラ44の〔フィルム巻径計測開始位
置〕T1から〔目標位置〕T0までの移動量とから、原反
ロール28から引出された帯状フィルム26のフィルム
移送量が求められる。
【0033】次に、求められたフィルム移送量から現在
の原反ロール28の巻径を演算し、制御手段20の記憶
部58に記憶される。この記憶された原反ロール28の
巻径から、フィルム移送速度に対応するロール駆動用モ
ータRMの運転開始時の速度を演算する。そして、製袋
充填機10の連続運転に自動的に移行するよう制御され
る。
の原反ロール28の巻径を演算し、制御手段20の記憶
部58に記憶される。この記憶された原反ロール28の
巻径から、フィルム移送速度に対応するロール駆動用モ
ータRMの運転開始時の速度を演算する。そして、製袋
充填機10の連続運転に自動的に移行するよう制御され
る。
【0034】前述した巻径検出制御運転の後に実施され
る製袋充填機10の連続運転中においては、前記ポテン
ショメータPにより検出される原反ロール28の巻径の
減少に伴うダンサローラ44の〔目標位置〕T0に対す
る〔現在位置〕T2の変動の信号を受けて、その変動量
に応じてロール駆動用モータRMに変速制御信号が与え
られ、該ダンサローラ44は常に〔目標位置〕T0に復
帰される補正がなされる。また前記フィルム送りローラ
34の1/2回転毎に原反ロール28の巻径が演算され
て、ロール駆動用モータRMの基準速度が逐次フィード
バックされる。従って、原反ロール28から引出された
帯状フィルム26は、前記製袋器32に向けて一定の張
力が付与された状態で一定速度で移送される。これによ
り、帯状フィルム26は製袋器32で良好に筒状成形さ
れ、得られた筒状フィルム26aは下流側で縦シーラ3
8による縦シールおよび横シール機構40による横シー
ル・切断が好適に施される。
る製袋充填機10の連続運転中においては、前記ポテン
ショメータPにより検出される原反ロール28の巻径の
減少に伴うダンサローラ44の〔目標位置〕T0に対す
る〔現在位置〕T2の変動の信号を受けて、その変動量
に応じてロール駆動用モータRMに変速制御信号が与え
られ、該ダンサローラ44は常に〔目標位置〕T0に復
帰される補正がなされる。また前記フィルム送りローラ
34の1/2回転毎に原反ロール28の巻径が演算され
て、ロール駆動用モータRMの基準速度が逐次フィード
バックされる。従って、原反ロール28から引出された
帯状フィルム26は、前記製袋器32に向けて一定の張
力が付与された状態で一定速度で移送される。これによ
り、帯状フィルム26は製袋器32で良好に筒状成形さ
れ、得られた筒状フィルム26aは下流側で縦シーラ3
8による縦シールおよび横シール機構40による横シー
ル・切断が好適に施される。
【0035】すなわち、前述した実施例では、製袋充填
機10の運転開始前に、フィルム移送経路にセットされ
ているフィルム26が引出される原反ロール28が装填
される装填手段が、第1装填手段21であるのか第2装
填手段22であるのかを自動的に判定するので、フィル
ムセット作業を行なう都度、作業者が手動操作でセット
フィルムに対応する装填手段を指定する作業を無くすこ
とができる。従って、操作ミスや操作の忘れ等に起因す
る運転不良や未包装物の発生を確実に防止し得る。ま
た、フィルム自体がセットされていないことを判定して
表示手段64に表示するので、作業者に現在の状況を知
らせて迅速に対処し得る。
機10の運転開始前に、フィルム移送経路にセットされ
ているフィルム26が引出される原反ロール28が装填
される装填手段が、第1装填手段21であるのか第2装
填手段22であるのかを自動的に判定するので、フィル
ムセット作業を行なう都度、作業者が手動操作でセット
フィルムに対応する装填手段を指定する作業を無くすこ
とができる。従って、操作ミスや操作の忘れ等に起因す
る運転不良や未包装物の発生を確実に防止し得る。ま
た、フィルム自体がセットされていないことを判定して
表示手段64に表示するので、作業者に現在の状況を知
らせて迅速に対処し得る。
【0036】ここで、前記原反ロール28から引出され
る帯状フィルム26が使い尽くされ、前記ダンサローラ
44が〔変動限界位置〕まで変動したことを前記ポテン
ショメータ52により検出すると、制御手段20におけ
るフィルム終了検出手段ではフィルム終了検出信号を出
力する。そして、このようにフィルム終了検出信号が出
力されると、製袋充填機10の運転を停止すると共に、
前記記憶部58の記憶値が別のものに切替えられる。す
なわち、第1装填手段21の原反ロール28のフィルム
26が使い尽くされると、記憶部58の記憶値は「2」と
なり、フィルムセット作業後の再始動時のセットフィル
ム判定制御運転では、記憶部58の現在の記憶値「2」に
対応する第2装填手段22側から優先的に判定が行なわ
れる。
る帯状フィルム26が使い尽くされ、前記ダンサローラ
44が〔変動限界位置〕まで変動したことを前記ポテン
ショメータ52により検出すると、制御手段20におけ
るフィルム終了検出手段ではフィルム終了検出信号を出
力する。そして、このようにフィルム終了検出信号が出
力されると、製袋充填機10の運転を停止すると共に、
前記記憶部58の記憶値が別のものに切替えられる。す
なわち、第1装填手段21の原反ロール28のフィルム
26が使い尽くされると、記憶部58の記憶値は「2」と
なり、フィルムセット作業後の再始動時のセットフィル
ム判定制御運転では、記憶部58の現在の記憶値「2」に
対応する第2装填手段22側から優先的に判定が行なわ
れる。
【0037】
【別実施例について】図4は、セットフィルムの自動選
択装置の別例を示すものであって、基本的な構成は図1
に示す実施例と同じであるが、各装填手段を夫々独立す
るロール駆動用モータにより回転駆動する点で異なって
いる。すなわち、第1装填手段21には、制御手段20
により制御される第1ロール駆動用モータRM1が接続
され、第2装填手段22には、制御手段20により制御
される第2ロール駆動用モータRM2が接続されてい
る。また各駆動用モータRM1,RM2には、その回転
量を検出するエンコーダE1a,E1bが対応的に設け
られ、その出力は制御手段20に供給されている。そし
て、セットフィルム判定制御運転後において、前記ロー
ル駆動切替手段66によりセットフィルムに対応する一
方の装填手段21(22)に対応する駆動用モータRM1
(RM2)のみが強制的に回転駆動されて、対応する原反
ロール28から帯状フィルム26が引出されるよう構成
される。
択装置の別例を示すものであって、基本的な構成は図1
に示す実施例と同じであるが、各装填手段を夫々独立す
るロール駆動用モータにより回転駆動する点で異なって
いる。すなわち、第1装填手段21には、制御手段20
により制御される第1ロール駆動用モータRM1が接続
され、第2装填手段22には、制御手段20により制御
される第2ロール駆動用モータRM2が接続されてい
る。また各駆動用モータRM1,RM2には、その回転
量を検出するエンコーダE1a,E1bが対応的に設け
られ、その出力は制御手段20に供給されている。そし
て、セットフィルム判定制御運転後において、前記ロー
ル駆動切替手段66によりセットフィルムに対応する一
方の装填手段21(22)に対応する駆動用モータRM1
(RM2)のみが強制的に回転駆動されて、対応する原反
ロール28から帯状フィルム26が引出されるよう構成
される。
【0038】
【変更例について】実施例では、横型製袋充填機にセッ
トフィルムの自動選択装置を採用した場合を例示した
が、本発明はこれに限らず、少なくとも筒状フィルムを
移送する送りベルト等の送り手段と原反ロールの駆動手
段とが別々の駆動モータを駆動源とする縦型製袋充填機
等にも採用可能である。また装填手段は、3基以上であ
ってもよく、セットフィルム判定制御運転に際しては、
記憶部での現在の記憶値に対応する装填手段から順次判
定がなされる。更に、実施例では最も好ましい例として
装填手段に対して原反ロールを、その紙管を介して一体
回転可能に装填保持する場合につき説明したが、原反ロ
ール自体を装填手段上に回転自在に載置することで回転
させるよう構成したもの等、少なくとも原反ロールに回
転駆動力を付与し得るものであればよい。
トフィルムの自動選択装置を採用した場合を例示した
が、本発明はこれに限らず、少なくとも筒状フィルムを
移送する送りベルト等の送り手段と原反ロールの駆動手
段とが別々の駆動モータを駆動源とする縦型製袋充填機
等にも採用可能である。また装填手段は、3基以上であ
ってもよく、セットフィルム判定制御運転に際しては、
記憶部での現在の記憶値に対応する装填手段から順次判
定がなされる。更に、実施例では最も好ましい例として
装填手段に対して原反ロールを、その紙管を介して一体
回転可能に装填保持する場合につき説明したが、原反ロ
ール自体を装填手段上に回転自在に載置することで回転
させるよう構成したもの等、少なくとも原反ロールに回
転駆動力を付与し得るものであればよい。
【0039】実施例では操作スイッチが充填機の始動ス
イッチを兼用するものとして説明したが、該操作スイッ
チと始動スイッチとを別体に設けてもよい。また、変動
検出手段としては、前記ポテンショメータに限られるも
のでなく、必要に応じエンコーダ等のパルス発信機ある
いは他の位置検知センサ等の信号入力を受けて、少なく
ともダンサローラの〔現在位置〕を検出可能なものであ
れば、他のものを採用し得る。更に、回転量検出手段
は、装填手段の回転を検出するものまたは原反ロールの
回転を検出するもの等、少なくとも原反ロールの回転量
を直接または間接的に検出可能なものであればよい。な
お、ダンサローラは実施例のような左右方向への揺動式
に限らず、上下方向への揺動式あるいは上下垂直移動ま
たは左右水平移動方式等種々の方式に改変可能である。
イッチを兼用するものとして説明したが、該操作スイッ
チと始動スイッチとを別体に設けてもよい。また、変動
検出手段としては、前記ポテンショメータに限られるも
のでなく、必要に応じエンコーダ等のパルス発信機ある
いは他の位置検知センサ等の信号入力を受けて、少なく
ともダンサローラの〔現在位置〕を検出可能なものであ
れば、他のものを採用し得る。更に、回転量検出手段
は、装填手段の回転を検出するものまたは原反ロールの
回転を検出するもの等、少なくとも原反ロールの回転量
を直接または間接的に検出可能なものであればよい。な
お、ダンサローラは実施例のような左右方向への揺動式
に限らず、上下方向への揺動式あるいは上下垂直移動ま
たは左右水平移動方式等種々の方式に改変可能である。
【0040】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る製袋
充填機におけるセットフィルムの自動選択装置によれ
ば、製袋充填機の運転開始前に、フィルム移送経路にセ
ットされているフィルムが引出される原反ロールが装填
されている装填手段が、複数の内の何れであるのかを自
動的に判定するので、作業者が手動操作でセットフィル
ムに対応する装填手段を指定する作業を省略することが
できる。すなわち、作業者の操作ミスや指定操作の忘れ
等に起因する運転不良や未包装物の発生を確実に防止し
得る。また、フィルム移送経路にフィルムがセットされ
ていないときは機械を停止し、表示手段に警告表示する
ことでフィルムのセット忘れによる誤動作を未然に回避
でき、また作業者に現在の状況を知らせて迅速な対応を
促すことができる。
充填機におけるセットフィルムの自動選択装置によれ
ば、製袋充填機の運転開始前に、フィルム移送経路にセ
ットされているフィルムが引出される原反ロールが装填
されている装填手段が、複数の内の何れであるのかを自
動的に判定するので、作業者が手動操作でセットフィル
ムに対応する装填手段を指定する作業を省略することが
できる。すなわち、作業者の操作ミスや指定操作の忘れ
等に起因する運転不良や未包装物の発生を確実に防止し
得る。また、フィルム移送経路にフィルムがセットされ
ていないときは機械を停止し、表示手段に警告表示する
ことでフィルムのセット忘れによる誤動作を未然に回避
でき、また作業者に現在の状況を知らせて迅速な対応を
促すことができる。
【図1】本発明の好適な実施例に係るセットフィルムの
自動選択装置を備えた横型製袋充填機の概略構成図であ
る。
自動選択装置を備えた横型製袋充填機の概略構成図であ
る。
【図2】実施例に係る自動選択装置のダンサローラの構
成を示す説明図である。
成を示す説明図である。
【図3】実施例に係る自動選択装置の制御フローチャー
ト図である。
ト図である。
【図4】別実施例に係るセットフィルムの自動選択装置
を備えた横型製袋充填機の概略構成図である。
を備えた横型製袋充填機の概略構成図である。
10 横型製袋充填機 20 制御手
段 21 第1装填手段 22 第2装
填手段 26 帯状フィルム 26a 筒状
フィルム 28 原反ロール 34 送りロ
ーラ(移送手段) 44 ダンサローラ 56 使用フ
ィルム判定手段 58 記憶部 64 表示手
段 66 ロール駆動切替手段 M3 第3モ
ータ(移送手段) RM ロール駆動用モータ(駆動手段) E1 エンコーダ(回転量検出手段) RM1 第1ロール駆動用モータ(駆動手段) E1a エンコーダ(回転量検出手段) RM2 第2ロール駆動用モータ(駆動手段) E1b エンコーダ(回転量検出手段) P ポテンショメータ(変動検出手段)
段 21 第1装填手段 22 第2装
填手段 26 帯状フィルム 26a 筒状
フィルム 28 原反ロール 34 送りロ
ーラ(移送手段) 44 ダンサローラ 56 使用フ
ィルム判定手段 58 記憶部 64 表示手
段 66 ロール駆動切替手段 M3 第3モ
ータ(移送手段) RM ロール駆動用モータ(駆動手段) E1 エンコーダ(回転量検出手段) RM1 第1ロール駆動用モータ(駆動手段) E1a エンコーダ(回転量検出手段) RM2 第2ロール駆動用モータ(駆動手段) E1b エンコーダ(回転量検出手段) P ポテンショメータ(変動検出手段)
Claims (6)
- 【請求項1】 原反ロール(28)を装填保持可能な複数の
装填手段(21,22)と、前記原反ロール(28)から引出され
る帯状フィルム(26)を筒状成形し、この筒状フィルム(2
6a)を下流側に向けて移送する移送手段(34,M3)と、前記
装填手段(21,22)に駆動を与えて前記原反ロール(28)を
正逆回転可能な駆動手段(RM,CB1,CB2,RM1,RM2)を備えた
製袋充填機において、 前記原反ロール(28)から引出される帯状フィルム(26)の
移送経路に配設され、該フィルム(26)に所定の張力を付
与し得るよう設定されたダンサローラ(44)と、 前記原反ロール(28)の回転量を検出可能な回転量検出手
段(E1,E1a,E1b)と、 前記ダンサローラ(44)の変動を検出可能な変動検出手段
(P)と、 制御手段(20)から発生される判定開始信号の入力を受け
て、前記駆動手段(RM,CB1,CB2,RM1,RM2)により各装填手
段(21,22)に装填されている原反ロール(28)をフィルム
引出し方向と反対方向に順次回転させ、前記回転量検出
手段(E1,E1a,E1b)の回転量と変動検出手段(P)からの変
動信号の入力を受けて、フィルム移送経路にセットされ
たフィルム(26)が複数の装填手段(21,22)の内の何れの
装填手段(21,22)から引出されているものかを判定する
使用フィルム判定手段(56)と、 前記使用フィルム判定手段(56)で判定された装填手段(2
1,22)に装填保持された原反ロール(28)を回転駆動する
よう前記駆動手段(RM,CB1,CB2,RM1,RM2)を切替えるロー
ル駆動切替手段(66)と、 前記使用フィルム判定手段(56)によって判定された装填
手段(21,22)を、フィルム移送経路にセットされたフィ
ルム(26)に対応する装填手段(21,22)として記憶する記
憶部(58)とから構成したことを特徴とする製袋充填機に
おけるセットフィルムの自動選択装置。 - 【請求項2】 前記制御手段(20)は、使用フィルム判定
手段(56)により複数の装填手段(21,22)を順次判定し、
その何れの場合も前記変動検出手段(P)からの変動信号
の入力がないときに、機械を停止すると共に作業者にフ
ィルム(26)がセットされていないことを文字等の表示に
より警告する表示手段(64)を備える請求項1記載の製袋
充填機におけるセットフィルムの自動選択装置。 - 【請求項3】 前記使用フィルム判定手段(56)は、前記
記憶部(58)が現在記憶している装填手段(21,22)から優
先して判定を開始するよう設定される請求項1または2
記載の製袋充填機におけるセットフィルムの自動選択装
置。 - 【請求項4】 前記原反ロール(28)を装填保持可能な2
基の装填手段(21,22)を備え、前記制御手段(20)は、フ
ィルム終了時には前記記憶部(58)に記憶されている装填
手段(21,22)の記憶値を、現在記憶している何れか一方
から他方に切替える制御を行なうよう設定されている請
求項1〜3の何れかに記載の製袋充填機におけるセット
フィルムの自動選択装置。 - 【請求項5】 前記判定開始記号は、製袋充填機(10)の
各作動機構の同期駆動セット運転要求信号であって、前
記制御手段(20)は、フィルム移送経路にセットされたフ
ィルム(26)の判定制御運転と並行して同期駆動セット運
転を実施する制御を行なうよう設定されている請求項1
〜4の何れかに記載の製袋充填機におけるセットフィル
ムの自動選択装置。 - 【請求項6】 前記制御手段(20)は、フィルム移送経路
にセットされたフィルム(26)に対応する装填手段(21,2
2)が判定された後に、前記原反ロール(28)の現在の巻径
の自動検出を行なう制御を引続き実施した後、製袋充填
機(10)の連続運転に自動移行する制御を行なうよう設定
されている請求項1〜5の何れかに記載の製袋充填機に
おけるセットフィルムの自動選択装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11514497A JPH10291510A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 製袋充填機におけるセットフィルムの自動選択装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11514497A JPH10291510A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 製袋充填機におけるセットフィルムの自動選択装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10291510A true JPH10291510A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14655402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11514497A Pending JPH10291510A (ja) | 1997-04-16 | 1997-04-16 | 製袋充填機におけるセットフィルムの自動選択装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10291510A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102874437A (zh) * | 2011-07-12 | 2013-01-16 | 博世包装技术(新加坡)私人有限公司 | 接膜台及包装机 |
JP2017081626A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | ブラザー工業株式会社 | 包装装置 |
CN110834980A (zh) * | 2019-12-13 | 2020-02-25 | 浏阳市源友印务包装有限公司 | 一种制袋机的动态贮存放卷装置 |
-
1997
- 1997-04-16 JP JP11514497A patent/JPH10291510A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102874437A (zh) * | 2011-07-12 | 2013-01-16 | 博世包装技术(新加坡)私人有限公司 | 接膜台及包装机 |
JP2017081626A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | ブラザー工業株式会社 | 包装装置 |
CN110834980A (zh) * | 2019-12-13 | 2020-02-25 | 浏阳市源友印务包装有限公司 | 一种制袋机的动态贮存放卷装置 |
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