JPH10291372A - 可逆性感熱記録媒体 - Google Patents

可逆性感熱記録媒体

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JPH10291372A
JPH10291372A JP9116221A JP11622197A JPH10291372A JP H10291372 A JPH10291372 A JP H10291372A JP 9116221 A JP9116221 A JP 9116221A JP 11622197 A JP11622197 A JP 11622197A JP H10291372 A JPH10291372 A JP H10291372A
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JP
Japan
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phenylene
recording medium
reversible thermosensitive
thermosensitive recording
nhconh
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Pending
Application number
JP9116221A
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English (en)
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Tadafumi Tatewaki
忠文 立脇
Kyoji Tsutsui
恭治 筒井
Hiromi Furuya
浩美 古屋
Fumio Kawamura
史生 河村
Masashi Torii
昌史 鳥居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10291372A publication Critical patent/JPH10291372A/ja
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/30Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers
    • B41M5/305Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers with reversible electron-donor electron-acceptor compositions

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定な発色性と消色性を保持し、特に記録・
消去の繰り返しに対する打痕発生防止、ヘッドカス付着
防止、スティッキング防止等のサーマルヘッドマッチン
グ性及び耐光保存性に優れた可逆性感熱記録媒体を提供
すること。 【解決手段】 可逆性感熱記録層上に硬化性樹脂及びフ
ィラーを含有する保護層を設け、しかも可逆性感熱記録
層が架橋状態の樹脂を含む硬化性樹脂を含有するものと
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子供与性呈色性
化合物と電子受容性化合物との間の発色反応を利用した
可逆性感熱発色組成物を用い、熱エネルギーを制御する
ことにより発色画像の形成と消去が可能な可逆性感熱記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子供与性呈色性化合物(以下、
発色剤またはロイコ染料ともいう)と電子受容性化合物
(以下、顕色剤ともいう)との間の発色反応を利用した
感熱記録媒体は広く知られており、ファクシミリ、ワー
ドプロセッサー、科学計測機などのプリンターに使用さ
れている。しかし、これらの実用化されている従来の記
録媒体はいずれも不可逆的な発色であり、一度記録した
画像を消去して繰り返して使用することはできない。
【0003】ただ、特許公報によれば発色と消色を可逆
的に行うことができる記録媒体も提案されており、たと
えば、顕色剤として没食子酸とフロログルシノールを組
合せを用いる特開昭60−193691号公報、顕色剤
にフェノールフタレインやチモールフタレインなどの化
合物を用いる特開昭61−237684号公報、発色剤
と顕色剤とカルボン酸エステルの均質相溶体を記録層に
含有する特開昭62−138556号、特開昭62−1
38568号および特開昭62−140881号各公
報、顕色剤にアスコルビン酸誘導体を用いる特開昭63
−173684号公報、顕色剤にビス(ヒドロキシフェ
ニル)酢酸または没食子酸と高級脂肪族アミンとの塩を
用いる特開平2−188293号公報および特開平2−
188294号公報などが開示されている。
【0004】更に、本発明者らは、先に特開平5−12
4360号公報において、顕色剤として長鎖脂肪族炭化
水素基を持つ有機リン酸化合物、脂肪族カルボン酸化合
物またはフェノール化合物を用い、これと発色剤である
ロイコ染料と組み合わせることによって、発色と消色を
加熱冷却条件により容易に行わせることができ、しかも
その発色状態と消色状態を常温において安定に保持させ
ることが可能であり、その上発色と消色を安定して繰り
返すことが可能な可逆性感熱発色組成物、およびこれを
記録層に用いた可逆性感熱記録媒体を提案した。またそ
の後、長鎖脂肪族炭化水素基を持つフェノール化合物に
ついて特定の構造の使用が提案されている(特開平6−
210954号公報)。
【0005】以上述べたように、発色・消色を繰り返す
ことが可能な可逆性感熱記録媒体が種々提案されてきた
が、実使用条件下で繰り返して印字・消去を行うと、画
像濃度の低下や打痕(印字部分の変形)などの問題が生
じ、顕色剤とロイコ染料の組成物が持つ発色・消色特性
を十分に発揮できる可逆性感熱記録媒体は得られていな
かった。これは、サーマルヘッドによる印字が、高温へ
の加熱と同時に記録媒体への機械的な力を加えながら行
われるため、記録層や保護層など記録媒体を構成する層
の構造が変化し、繰り返しにより破壊されていくことに
よるものである。また、実用的な記録媒体としては、層
の機械的耐久性と同時に、搬送不良・スティッキング・
ヘッドカスなどが発生しない「ヘッドマッチング性」が
必要である。更に、実際の使用においては光照射下で保
存されることが多いため、耐光性が高く、光によって発
色・消色特性が劣化しないものでなければならない。
【0006】このような記録媒体の問題に対し、特開平
6−340171号公報には、記録層厚の1.1倍以上
の平均粒子径を有する粒子の添加による繰り返し耐久性
の改善が提案され、また、特開平8−156410号公
報には、特定の光沢度及び表面粗さの保護層を設けるこ
とによってヘッドマッチング性を向上させることによる
繰り返し耐久性の改善が提案されている。しかしなが
ら、これらの記録層、保護層を用いても、繰り返し印字
・消去の際の塗工層の破壊を完全に防止することはでき
ず、多数回の使用により記録媒体表面に打痕が発生して
しまうために印字の不良などが起こり、実質的には繰り
返し使用が少ない回数に制限されてしまうという問題を
有している。また、これらは耐光性についても改善され
たものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、安定
な発色性と消色性を保持し、特に記録・消去の繰り返し
に対する打痕防止、ヘッドカス付着防止、スティッキン
グ防止等のサーマルヘッドマッチング性及び耐光保存性
に優れた可逆性感熱記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この課題
を解決するための検討を行った結果、多数回の印字、消
去による塗工膜の破壊は記録層が最も大きく、記録層の
耐熱強度が向上することにより、記録媒体の繰り返し耐
久性が向上することを見いだした。更に、架橋状態の樹
脂を含む硬化性樹脂を含有する可逆性感熱記録層上に、
フィラーを含有した硬化性樹脂を含む保護層を設けるこ
とにより、層構造の機械的強度が向上すると共にサーマ
ルヘッドに対するマッチング性が改善され、実用性の高
い記録媒体が得られること見いだした。
【0009】すなわち、本発明によれば、第一に、支持
体上に電子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物を主
成分として含有し、加熱温度および/または加熱後の冷
却速度の違いにより相対的に発色した状態と消色した状
態を形成し得る可逆性感熱発色組成物を含有する可逆性
感熱記録層を少なくとも有する可逆性感熱記録媒体にお
いて、該可逆性感熱記録層上に硬化性樹脂及びフィラー
を含有する保護層を有し、しかも該可逆性感熱記録層が
架橋状態の樹脂を含む硬化性樹脂を含有することを特徴
とする可逆性感熱記録媒体が提供される。第二に、前記
可逆性感熱記録層と前記保護層との間に中間層を有する
ことを特徴とする上記第一に記載した可逆性感熱記録媒
体が提供される。第三に、前記中間層が硬化性樹脂を含
有することを特徴とする上記第二に記載した可逆性感熱
記録媒体が提供される。第四に、前記中間層がフィラー
を含有することを特徴とする上記第二または第三に記載
した可逆性感熱記録媒体が提供される。第五に、前記保
護層中に含まれるフィラーが無機フィラーであることを
特徴とする上記第一〜第四のいずれかに記載した可逆性
感熱記録媒体が提供される。第六に、前記無機フィラー
が平均粒径0.1μm以下のものであることを特徴とす
る前記第五に記載した可逆性感熱記録媒体が提供され
る。第七に、前記無機フィラーが400nm以下の波長
領域に吸収端を有するものであることを特徴とする前記
第五または第六に記載した可逆性感熱記録媒体が提供さ
れる。第八に、前記無機フィラーが紫外線UV−A領域
に吸収端を有する無機フィラー(A)であることを特徴
とする前記第五〜第七のいずれかに記載した可逆性感熱
記録媒体が提供される。第九に、前記無機フィラーが紫
外線UV−A領域より短波長側に吸収端を有する無機フ
ィラー(B)であることを特徴とする前記第五〜第七の
いずれかに記載した可逆性感熱記録媒体が提供される。
第十に、前記無機フィラーが紫外線UV−A領域に吸収
端を有する無機顔料(A)と、紫外線UV−A領域より
短波長側に吸収端を有する無機顔料(B)との混合物で
あることを特徴とする前記第五〜第七のいずれかに記載
した可逆性感熱記録媒体が提供される。第十一に、前記
無機フィラーが金属酸化物であることを特徴とする前記
第五〜十のいずれかに記載した可逆性感熱記録媒体が提
供される。第十二に、前記保護層中に含まれるフィラー
が有機フィラーであることを特徴とする上記第一〜第四
のいずれかに記載した可逆性感熱記録媒体が提供され
る。第十三に、前記有機フィラーの形状が球状粒子であ
ることを特徴とする上記第十二に記載した可逆性感熱記
録媒体が提供される。
【0010】本発明の可逆性感熱記録媒体は、架橋状態
の樹脂を含む硬化性樹脂を含有する可逆性感熱記録層上
に、フィラーを含有した硬化性樹脂を含む保護層を設け
たことから、層構造の機械的強度が向上すると共にサー
マルヘッドに対するマッチング性が改善され、実用性の
高いものとなる。更に、上記可逆性感熱記録層と上記保
護層との間に中間層を設けることにより、耐久性・マッ
チング性の向上と同時に、記録媒体として基本的に必要
な発色画像の保存性やコントラストに優れたものとな
る。また、上記中間層に硬化性樹脂及びフィラーを含有
させることによって、発色画像の保存性やコントラスト
を更に向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の可逆性感熱記録媒
体について詳しく説明する。本発明において、記録層に
用いる架橋状態の樹脂を含む硬化性樹脂及び保護層に用
いる硬化性樹脂としては、例えば架橋剤およびこの架橋
剤と反応する活性基を有する樹脂の組合せであり、熱に
より架橋硬化できる樹脂である。ここで用いられる樹脂
は、例えばフェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、セルロースアセテートプロピオネート、セルロース
アセテートブチレートなど、水酸基、カルボキシル基な
ど架橋剤と反応する基を持つ樹脂、または水酸基、カル
ボキシル基などを持つモノマーとそれ以外のモノマーを
共重合した樹脂がある。共重合樹脂には、例えば塩ビ
系、アクリル系、スチレン系などの樹脂があり、具体的
には塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ヒドロキシプロピルアク
リレート共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレ
イン酸共重合体等が例示できる。
【0012】熱架橋の架橋剤としては、例えばイソシア
ネート類、アミノ樹脂、フェノール樹脂、アミン類、エ
ポキシ化合物等が挙げられる。例えば、イソシアネート
類としては、イソシアネート基を複数持つポリイソシア
ネート化合物であり、具体的にはヘキサメチレンジイソ
シアネート(HDI)、トルエンジイソシアネート(T
DI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)等、お
よびこれらのトリメチロールプロパンなどによるアダク
トタイプ、ビュレットタイプ、イソシアヌレートタイプ
およびブロック化イソシアネート類等が挙げられる。架
橋剤の樹脂に対する添加量としては、樹脂中の含まれる
活性基の数に対する架橋剤の官能基の比が0.01〜2
が好ましく、これ以下では熱強度が不足してしまい、ま
たこれ以上添加すると発色・消色特性に悪影響を及ぼ
す。また更に、架橋促進剤としてこの種の反応に用いら
れる触媒を用いてもよい。架橋促進剤としては、例えば
1,4−ジアザービシクロ〔2,2,2〕オクタンなど
の3級アミン類、有機すず化合物などの金属化合物など
が挙げられる。
【0013】次に、電子線及び紫外線硬化の際に用いら
れるモノマーとしては、例えば以下のものが挙げられ
る。 単官能性モノマーの例 メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸
t−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタク
リル酸ラウリル、メタクリル酸トリデシル、メタクリル
酸ステアリル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリ
ル酸ベンジル、メタクリル酸、メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メ
タクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチ
ルアミノエチルメチルクロライド塩、メタクリル酸ジエ
チルアミノエチル、メタクリル酸グリシジル、メタクリ
ル酸テトラヒドロフルフリル、メタクリル酸アリル、ジ
メタクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸トリ
エチレングリコール、ジメタクリル酸テトラエチレング
リコール、ジメタクリル酸1,3−ブチレングリコー
ル、ジメタクリル酸1,6−ヘキサンジオール、メタク
リル酸、トリメタクリル酸トリメチロールプロパン、メ
タクリル酸2−エトキシエチル、2−エチルヘキシルア
クリレート、2−エトキシエチルアクリレート、2−エ
トキシエトキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、ジシクロペンテニルエチルアクリレート、N−ビニ
ルピロリドン、酢酸ビニル等。
【0014】2官能性モノマーの例 1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオール
ジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリプ
ロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレング
リコールジアクリレート、ビスフェノールAエチレンオ
キサイド付加物ジアクリレート、グリセリンメタクリレ
ートアクリレート、ネオペンチルグリコールのプロピレ
ンオキサイド2モル付加物のジアクリレート、ジエチレ
ングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール
(400)ジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸とネ
オペンチルグリコールのエステルのジアクリレート、
2,2−ビス(4−アクロリキシジエトキシフェニル)
プロパン、ネオペンチルグリコールジアジペートのジア
クリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコ
ールのε−カプロラクトン付加物のジアクリレート、2
−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−5−
ヒドロキシメチル−5−エチル−1,3−ジオキサンジ
アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジアクリ
レート、トリシクロデカンジメチロールジアクリレート
のε−カプロラクトン付加物、1,6−ヘキサンジオー
ルのグリシジルエーテルのジアクリレート等。
【0015】多官能性モノマーの例 トリメチロールプロパントリアクリレート、グリセリン
プロピレンオキサイド付加アクリレート、トリスアクリ
ロイルオキシエチルフォスフェート、ペンタエリスリト
ールアクリレート、トリメチロールプロパンのプロピレ
ンオキサイド3モル付加物のトリアクリレート、ジペン
タエリスリトール・ポリアクリレート、ジペンタエリス
リトールのカプロラクトン付加物のポリアクリレート、
プロピオン酸ジペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ヒドロキシピバルアルデヒド変性ジメチロールプロ
ピントリアクリレート、プロピオン酸ジペンタエリスリ
トールのテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパ
ンテトラアクリレート、プロピオン酸ジペンタエリスリ
トールのペンタアクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサア
クリレートのε−カプロラクトン付加物等。
【0016】オリゴマーの例 ビスフェノールA−ジエポキシアクリル酸付加物等。
【0017】また、紫外線を用いて架橋させる場合に
は、次のような光重合開始剤、光重合促進剤を用いる。
光重合開始剤の例としては、イソブチルベンゾインエー
テル、イソプロピルベンゾインエーテル、ベンゾインエ
チルエーテル、ベンゾインメチルエーテル等のベンゾイ
ンエーテル類;1−フェニル−1,2−プロパンジオン
−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム等のα−ア
シロキシムエステル;2,2−ジメトキシ−2−フェニ
ルアセトフェノン、ベンジル、ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェノルケトン等のベンジルケタール類;ジエトキシ
アセトンフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
フェニルプロパン−1−オン等のアセトフェノン誘導
体;ベンゾフェノン、1−クロロチオキサントン、2−
クロロチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、
2−メチルチオキサントン、2−クロロベンゾフェノン
等のケトン類が挙げられる。これらの光重合開始剤は、
単独でまたは2種類以上併用して使用される。添加量と
してはモノマーまたはオリゴマー1重量部に対して0.
005〜1.0重量部が好ましく、更に好ましくは0.
01〜0.5重量部である。
【0018】光重合促進剤としては、芳香族系の第3ア
ミンや脂肪族系アミンがある。具体的には、p−ジメチ
ルアミノ安息香酸イソアミルエステル、p−ジメチルア
ミノ安息香酸エチルエステル等が挙げられる。これらの
光重合促進剤は、単独でまたは2種類以上併用して使用
される。添加量としては光重合開始剤1重量部に対して
0.1〜5重量部が好ましく、更に好ましくは0.3〜
3重量部である。
【0019】次に、本発明の可逆性感熱記録媒体におい
て、発色剤と組み合わせて用いられる顕色剤について説
明する。顕色剤には、すでに特開平5−124360号
公報に、長鎖炭化水素基を持つリン酸化合物、脂肪酸化
合物、フェノール化合物の代表例とともに開示されてい
るように、分子内に発色剤を発色させることができる顕
色能を持つ構造と、分子間の凝集力をコントロールする
構造を併せ持つ化合物が使用される。顕色能を持つ構造
としては、一般の感熱記録媒体と同様に、例えば、フェ
ノール性水酸基、カルボキシル基、リン酸基などの酸性
の基が用いられるが、これらに限らず発色剤を発色でき
る基を持てばよい。これらには、例えばチオ尿素基、カ
ルボン酸金属塩などがある。分子間の凝集力をコントロ
ールする代表的な構造としては、長鎖アルキル基などの
炭化水素基がある。この炭化水素基の炭素数は、一般的
には8以上であることが良好な発色・消色特性を得る上
で好ましい。また、この炭化水素基には不飽和結合が含
まれていてもよく、また分枝状の炭化水素基も包含され
る。この場合も、主鎖部分は炭素数8以上であることが
好ましい。また、この炭化水素基は、例えばハロゲン原
子、水酸基、アルコキシ基などの基で置換されていても
よい。
【0020】上記のように顕色剤は、顕色能を持つ構造
と炭化水素基で代表される凝集力を制御する構造が連結
した構造を持つ。この連結部分には下記に示すようなヘ
テロ原子を含む2価の基、またはこれらの基が複数個組
合わせた基をはさんで結合していてもよい。また、フェ
ニレン、ナフチレンなどの芳香環または複素環などをは
さんで結合していてもよいし、これら両方をはさんでい
てもよい。炭化水素基は、その鎖状構造中に上記と同様
な2価の基、すなわち芳香環やヘテロ原子を含む2価の
基を有するものであってもよい。以下、本発明に用いら
れる顕色剤について具体的に例示する。
【0021】有機リン酸系の顕色剤としては、以下のよ
うな化合物が例示できる。ドデシルホスホン酸、テトラ
デシルホスホン酸、ヘキサデシルホスホン酸、オクタデ
シルホスホン酸、エイコシルホスホン酸、ドコシルホス
ホン酸、テトラコシルホスホン酸、リン酸ジテトラデシ
ルエステル、リン酸ジヘキサデシルエステル、リン酸ジ
オクタデシルエステル、リン酸ジエイコシルエステル、
リン酸ジベヘニルエステルなど。
【0022】脂肪族カルボン化合物としては、以下のよ
うな化合物が例示できる。2−ヒドロキシテトラデカン
酸、2−ヒドロキシヘキサデカン酸、2−ヒドロキシオ
クタデカン酸、2−ヒドロキシエイコサン酸、2−ヒド
ロキシドコサン酸、2−ブロモヘキサデカン酸、2−ブ
ロモオクタデカン酸、2−ブロモエイコサン酸、2−ブ
ロモドコサン酸、3−ブロモオクタデカン酸、3−ブロ
モドコサン酸、2,3−ジブロモオクタデカン酸、2−
フルオロドデカン酸、2−フルオロテトラデカン酸、2
−フルオロヘキサデカン酸、2−フルオロオクタデカン
酸、2−フルオロエイコサン酸、2−フルオロドコサン
酸、2−ヨードヘキサデカン酸、2−ヨードオクタデカ
ン酸、3−ヨードヘキサデカン酸、3−ヨードオクタデ
カン酸、パーフルオロオクタデカン酸など。
【0023】脂肪族ジカルボン酸およびトリカルボン酸
化合物としては、以下のような化合物が例示できる。2
−ドデシルオキシこはく酸、2−テトラデシルオキシこ
はく酸、2−ヘキサデシルオキシこはく酸、2−オクタ
デシルオキシこはく酸、2−エイコシルオキシこはく
酸、2−ドデシルオキシこはく酸、2−ドデシルチオこ
はく酸、2−テトラデシルチオこはく酸、2−ヘキサデ
シルチオこはく酸、2−オクタデシルチオこはく酸、2
−エイコシルチオこはく酸、2−ドコシルチオこはく
酸、2−テトラコシルチオこはく酸、2−ヘキサデシル
ジチオこはく酸、2−オクタデシルジチオこはく酸、2
−エイコシルジチオこはく酸、ドデシルこはく酸、テト
ラデシルこはく酸、ペンタデシルこはく酸、ヘキサデシ
ルこはく酸、オクタデシルこはく酸、エイコシルこはく
酸、ドコシルこはく酸、2,3−ジヘキサデシルこはく
酸、2,3−ジオクタデシルこはく酸、2−メチル−3
−ヘキサデシルこはく酸、2−メチル−3−オクタデシ
ルこはく酸、2−オクタデシル−3−ヘキサデシルこは
く酸、ヘキサデシルマロン酸、オクタデシルマロン酸、
エイコシルマロン酸、ドコシルマロン酸、ジヘキサデシ
ルマロン酸、ジオクタデシルマロン酸、ジドコシルマロ
ン酸、メチルオクタデシルマロン酸、2−ヘキサデシル
グルタル酸、2−オクタデシルグルタル酸、2−エイコ
シルグルタル酸、ドコシルグルタル酸、2−ペンタデシ
ルアジピン酸、2−オクタデシルアジピン酸、2−エイ
コシルアジピン酸、2−ドコシルアジピン酸、2−ヘキ
サデカノイルオキシプロパン−1,2,3−トリカルボ
ン酸、2−オクタデカノイルオキシプロパン−1,2,
3−トリカルボン酸など。
【0024】カルボン酸化合物としては、下記一般式
(1)で表される化合物も用いることができる。
【化1】
【0025】一般式(1)で表されるカルボン酸化合物
の具体例を、下記表1〜6にp、q、r、s、A、B、
X、Yの数または構造で示す。
【0026】
【表1−(1)】 ─────────────────────────────────── p A q X B r Y s ─────────────────────────────────── 0 − 0 CO − 0 − 12 0 − 0 CO − 0 − 16 0 − 0 CO − 0 − 18 1 − 0 CO − 0 − 14 1 − 0 CO − 0 − 18 1 − 0 CO − 0 − 22 2 − 0 CO − 0 − 16 1 − 0 SO2 − 0 − 14 2 − 0 SO2 − 0 − 18 2 − 0 SO2 − 0 − 20 4 − 0 SO2 − 0 − 18 5 − 0 SO2 − 0 − 11 6 − 0 SO2 − 0 − 18 3 − 0 SO2 − 4 S 12 2 − 0 SO2 p-phenylene 0 S 18 1 − 0 SO2 − 3 SO2 16 4 − 0 SO2 − 10 CONH 6 2 − 0 SO2 p-phenylene 0 CONH 18 3 − 0 SO2 − 3 SO2NH 16 1 − 0 SO2 − 6 OCO 10 4 − 0 SO2 − 10 NHCO 14 2 − 0 SO2 − 2 NHSO2 18 2 − 0 SO2 − 6 NHCONH 14 ───────────────────────────────────
【0027】
【表1−(2)】 ─────────────────────────────────── p A q X B r Y s ─────────────────────────────────── 2 − 0 SO2 p-phenylene 0 NHCONH 18 2 − 0 SO2 − 3 NHCOO 16 2 − 0 SO2 p-phenylene 0 OCONH 18 4 − 0 SO2 − 2 CONHCO 16 2 − 0 SO2 − 12 NHCONHCO 8 3 − 0 SO2 − 6 CONHNHCO 16 4 − 0 SO2 − 4 CONHCONH 14 5 − 0 SO2 − 10 NHCONHNH 10 2 − 0 SO2 − 2 NHNHCONH 18 3 − 0 SO2 − 6 NHCOCONH 20 4 − 0 SO2 − 6 NHCONHNHCO 18 2 − 0 SO2 p-phenylene 8 CONHNHCOO 18 2 − 0 SO2 − 4 CONHNHCONH 18 ───────────────────────────────────
【0028】
【表2−(1)】 ─────────────────────────────────── p A q X B r Y s ─────────────────────────────────── 2 − 0 S − 0 − 20 1 − 0 S − 0 − 14 2 − 0 S − 0 − 16 2 − 0 S − 0 − 18 3 − 0 S − 0 − 22 3 − 0 S − 4 S 12 2 − 0 S p-phenylene 0 S 18 1 − 0 S − 3 SO2 16 2 − 0 S − 2 CONH 18 2 − 0 S p-phenylene 0 CONH 18 3 − 0 S − 3 SO2NH 16 2 − 0 S − 1 NHCO 18 2 − 0 S − 2 NHSO2 18 3 − 0 S − 12 NHCONH 8 2 − 0 S p-phenylene 0 NHCONH 18 2 − 0 S − 3 NHCOO 16 2 − 0 S p-phenylene 0 OCONH 18 4 − 0 S − 2 CONHCO 16 2 − 0 S − 4 NHCONHNH 18 3 − 0 S − 6 CONHNHCO 16 4 − 0 S − 4 CONHCONH 14 2 − 0 S − 2 NHNHCONH 18 3 − 0 S − 6 NHCOCONH 20 ───────────────────────────────────
【0029】
【表2−(2)】 ─────────────────────────────────── p A q X B r Y s ─────────────────────────────────── 4 − 0 S − 6 NHCONHNHCO 18 2 − 0 S − 4 CONHNHCONH 18 ───────────────────────────────────
【0030】
【表3−(1)】 ─────────────────────────────────── p A q X B r Y s ─────────────────────────────────── 2 − 0 HNCO − 0 − 20 1 − 0 HNCO − 0 − 12 2 − 0 HNCO − 0 − 18 3 − 0 HNCO − 0 − 22 4 − 0 HNCO − 0 − 18 3 − 0 HNCO − 4 S 12 2 − 0 HNCO p-phenylene 0 S 18 1 − 0 HNCO − 3 SO2 16 2 − 0 HNCO − 2 CONH 18 3 − 0 HNCO − 3 SO2NH 16 4 − 0 HNCO − 3 SCO 16 4 − 0 HNCO − 10 NHCO 14 4 − 0 HNCO − 6 N=CH 16 2 − 0 HNCO − 6 NHCONH 14 2 − 0 HNCO p-phenylene 0 NHCONH 18 4 − 0 HNCO − 4 OCONH 18 2 − 0 HNCO p-phenylene 0 OCONH 18 3 − 0 HNCO − 6 NHCSO 18 2 − 0 HNCO − 12 NHCONHCO 8 3 − 0 HNCO − 6 CONHNHCO 16 4 − 0 HNCO − 4 CONHCONH 14 5 − 0 HNCO − 10 NHCONHNH 10 3 − 0 HNCO − 6 NHCOCONH 20 ───────────────────────────────────
【0031】
【表3−(2)】 ─────────────────────────────────── p A q X B r Y s ─────────────────────────────────── 2 − 0 HNCO p-phenylene 8 CONHNHCOO 18 ───────────────────────────────────
【0032】
【表4−(1)】 ─────────────────────────────────── p A q X B r Y s ─────────────────────────────────── 1 − 0 CONH − 0 − 12 2 − 0 CONH − 0 − 16 2 − 0 CONH − 0 − 18 3 − 0 CONH − 0 − 22 5 − 0 CONH − 0 − 11 2 − 0 CONH p-phenylene 0 S 18 1 − 0 CONH − 3 SO2 16 2 − 0 CONH − 2 CONH 18 2 − 0 CONH p-phenylene 0 CONH 18 4 − 0 CONH − 3 SCO 16 1 − 0 CONH − 6 OCO 10 4 − 0 CONH − 10 NHCO 14 2 − 0 CONH − 4 COO 22 2 − 0 CONH − 2 NHSO2 18 3 − 0 CONH − 12 NHCONH 8 2 − 0 CONH p-phenylene 0 NHCONH 18 5 − 0 CONH − 2 NHSONH 20 2 − 0 CONH − 3 NHCOO 16 4 − 0 CONH − 4 OCONH 18 2 − 0 CONH p-phenylene 0 OCONH 18 3 − 0 CONH − 6 NHCSO 18 4 − 0 CONH − 2 CONHCO 16 2 − 0 CONH − 12 NHCONHCO 8 ───────────────────────────────────
【0033】
【表4−(2)】 ─────────────────────────────────── p A q X B r Y s ─────────────────────────────────── 3 − 0 CONH − 6 CONHNHCO 16 4 − 0 CONH − 4 CONHCONH 14 2 − 0 CONH − 2 NHNHCONH 18 3 − 0 CONH − 6 NHCOCONH 20 4 − 0 CONH − 6 NHCONHNHCO 18 2 − 0 CONH p-phenylene 8 CONHNHCOO 18 ───────────────────────────────────
【0034】
【表5−(1)】 ─────────────────────────────────── p A q X B r Y s ─────────────────────────────────── 2 − 0 NHCONH − 0 − 20 2 − 0 NHCONH − 0 − 16 2 − 0 NHCONH − 0 − 18 3 − 0 NHCONH − 0 − 22 4 − 0 NHCONH − 0 − 18 3 − 0 NHCONH − 4 S 12 2 − 0 NHCONH p-phenylene 0 S 18 1 − 0 NHCONH − 3 SO2 16 4 − 0 NHCONH − 10 CONH 6 2 − 0 NHCONH p-phenylene 0 CONH 18 3 − 0 NHCONH − 3 SO2NH 16 4 − 0 NHCONH − 3 SCO 16 4 − 0 NHCONH − 10 NHCO 14 3 − 0 NHCONH − 12 COS 6 2 − 0 NHCONH − 4 COO 22 2 − 0 NHCONH − 6 NHCONH 14 2 − 0 NHCONH p-phenylene 0 NHCONH 18 5 − 0 NHCONH − 2 NHSONH 20 2 − 0 NHCONH − 3 NHCOO 16 2 − 0 NHCONH p-phenylene 0 OCONH 18 1 − 0 NHCONH − 3 NHCOO 14 3 − 0 NHCONH − 6 NHCSO 18 2 − 0 NHCONH − 12 NHCONHCO 8 ───────────────────────────────────
【0035】
【表5−(2)】 ─────────────────────────────────── p A q X B r Y s ─────────────────────────────────── 2 − 0 NHCONH − 4 NHCONHNH 18 3 − 0 NHCONH − 6 CONHNHCO 16 4 − 0 NHCONH − 4 CONHCONH 14 5 − 0 NHCONH − 10 NHCONHNH 10 2 − 0 NHCONH − 2 NHNHCONH 18 3 − 0 NHCONH − 6 NHCOCONH 20 2 − 0 NHCONH − 4 CONHNHCONH 18 ───────────────────────────────────
【0036】
【表6−(1)】 ─────────────────────────────────── p A q X B r Y s ─────────────────────────────────── 1 p-phenylene 0 NHCONH − 0 − 18 1 p-phenylene 0 NHCONH − 0 − 22 2 p-phenylene 0 NHCONH − 0 − 16 3 p-phenylene 0 NHCONH − 0 − 18 1 p-phenylene 1 NHCONH − 0 − 18 1 p-phenylene 2 NHCONH − 0 − 16 2 p-phenylene 1 NHCONH − 0 − 20 1 p-phenylene 0 NHCONH − 6 O 16 1 p-phenylene 1 NHCONH − 2 O 18 2 p-phenylene 0 NHCONH − 8 O 14 2 p-phenylene 0 NHCONH p-phenylene 0 O 18 1 p-phenylene 0 NHCONH p-phenylene 0 OCO 20 1 p-phenylene 2 NHCONH p-phenylene 0 CO 18 1 p-phenylene 0 NHCONH p-phenylene 0 S 22 2 p-phenylene 0 NHCONH p-phenylene 0 NHCO 16 1 p-phenylene 0 NHCONH p-phenylene 0 CONH 18 1 p-phenylene 1 NHCONH p-phenylene 0 NHCONH 18 1 p-phenylene 0 NHCONH p-phenylene 0 COO 20 2 p-phenylene 0 NHCONH p-phenylene 0 SO2 14 1 p-phenylene 0 NHCO − 0 − 18 1 p-phenylene 0 NHCO − 0 − 22 2 p-phenylene 0 NHCO − 0 − 16 3 p-phenylene 0 NHCO − 0 − 18 ───────────────────────────────────
【0037】
【表6−(2)】 ─────────────────────────────────── p A q X B r Y s ─────────────────────────────────── 1 p-phenylene 1 NHCO − 0 − 18 1 p-phenylene 2 NHCO − 0 − 16 2 p-phenylene 1 NHCO − 0 − 20 1 p-phenylene 0 NHCO − 6 O 16 1 p-phenylene 1 NHCO − 2 O 18 2 p-phenylene 0 NHCO − 8 O 14 2 p-phenylene 0 NHCO p-phenylene 0 O 18 1 p-phenylene 0 NHCO p-phenylene 0 OCO 20 1 p-phenylene 2 NHCO p-phenylene 0 CO 18 1 p-phenylene 0 NHCO p-phenylene 0 S 22 2 p-phenylene 0 NHCO p-phenylene 0 NHCO 16 1 p-phenylene 0 NHCO p-phenylene 0 CONH 18 1 p-phenylene 1 NHCO p-phenylene 0 NHCONH 18 1 p-phenylene 0 NHCO p-phenylene 0 COO 20 2 p-phenylene 0 NHCO p-phenylene 0 SO2 14 1 p-phenylene 0 CONH − 0 − 18 1 p-phenylene 0 CONH − 0 − 22 2 p-phenylene 0 CONH − 0 − 16 3 p-phenylene 0 CONH − 0 − 18 1 p-phenylene 1 CONH − 0 − 18 1 p-phenylene 2 CONH − 0 − 16 2 p-phenylene 1 CONH − 0 − 20 1 p-phenylene 0 CONH − 6 O 16 ───────────────────────────────────
【0038】
【表6−(3)】 ─────────────────────────────────── p A q X B r Y s ─────────────────────────────────── 1 p-phenylene 1 CONH − 2 O 18 2 p-phenylene 0 CONH − 8 O 14 2 p-phenylene 0 CONH p-phenylene 0 O 18 1 p-phenylene 0 CONH p-phenylene 0 OCO 20 1 p-phenylene 2 CONH p-phenylene 0 CO 18 1 p-phenylene 0 CONH p-phenylene 0 S 22 2 p-phenylene 0 CONH p-phenylene 0 NHCO 16 1 p-phenylene 0 CONH p-phenylene 0 CONH 18 1 p-phenylene 1 CONH p-phenylene 0 NHCONH 18 1 p-phenylene 0 CONH p-phenylene 0 COO 20 2 p-phenylene 0 CONH p-phenylene 0 SO2 14 1 p-phenylene 0 OCONH − 0 − 18 2 p-phenylene 0 OCONH − 0 − 16 3 p-phenylene 0 OCONH − 0 − 18 1 p-phenylene 1 OCONH − 0 − 18 1 p-phenylene 2 OCONH − 0 − 16 2 p-phenylene 1 OCONH − 0 − 20 1 p-phenylene 0 OCONH − 6 O 16 1 p-phenylene 1 OCONH − 2 O 18 2 p-phenylene 0 OCONH − 8 O 14 2 p-phenylene 0 OCONH p-phenylene 0 O 18 1 p-phenylene 0 OCONH p-phenylene 0 OCO 20 1 p-phenylene 2 OCONH p-phenylene 0 CO 18 ───────────────────────────────────
【0039】
【表6−(4)】 ─────────────────────────────────── p A q X B r Y s ─────────────────────────────────── 1 p-phenylene 0 OCONH p-phenylene 0 S 22 2 p-phenylene 0 OCONH p-phenylene 0 NHCO 16 1 p-phenylene 0 OCONH p-phenylene 0 CONH 18 1 p-phenylene 1 OCONH p-phenylene 0 NHCONH 18 1 p-phenylene 0 OCONH p-phenylene 0 COO 20 2 p-phenylene 0 OCONH p-phenylene 0 SO2 14 1 p-phenylene 0 COO − 0 − 18 2 p-phenylene 0 OCO − 0 − 16 3 p-phenylene 0 COO − 0 − 18 1 p-phenylene 1 OCO − 0 − 18 1 p-phenylene 2 COO − 0 − 16 2 p-phenylene 1 OCO − 0 − 20 1 p-phenylene 0 COO − 6 O 16 1 p-phenylene 1 OCO − 2 O 18 2 p-phenylene 0 COO − 8 O 14 2 p-phenylene 0 OCO p-phenylene 0 O 18 1 p-phenylene 0 OCO p-phenylene 0 OCO 20 1 p-phenylene 2 COO p-phenylene 0 CO 18 1 p-phenylene 0 OCO p-phenylene 0 S 22 2 p-phenylene 0 COO p-phenylene 0 NHCO 16 1 p-phenylene 0 COO p-phenylene 0 CONH 18 1 p-phenylene 1 OCO p-phenylene 0 NHCONH 18 1 p-phenylene 0 COO p-phenylene 0 COO 20 ───────────────────────────────────
【0040】
【表6−(5)】 ─────────────────────────────────── p A q X B r Y s ─────────────────────────────────── 2 p-phenylene 0 OCO p-phenylene 0 SO2 14 1 p-phenylene 0 O − 0 − 14 1 p-phenylene 0 S − 0 − 18 1 p-phenylene 0 SO2 − 0 − 22 2 p-phenylene 0 O − 0 − 16 3 p-phenylene 0 S − 0 − 18 1 p-phenylene 1 SO2 − 0 − 18 1 p-phenylene 2 O − 0 − 16 2 p-phenylene 1 S − 0 − 20 1 p-phenylene 0 SO2 − 6 O 16 1 p-phenylene 1 O − 2 O 18 2 p-phenylene 0 S − 8 O 14 2 p-phenylene 0 SO2 p-phenylene 0 O 18 1 p-phenylene 0 O p-phenylene 0 OCO 20 1 p-phenylene 2 S p-phenylene 0 CO 18 1 p-phenylene 0 SO2 p-phenylene 0 S 22 2 p-phenylene 0 O p-phenylene 0 NHCO 16 1 p-phenylene 0 S p-phenylene 0 CONH 18 1 p-phenylene 1 O p-phenylene 0 NHCONH 18 1 p-phenylene 0 SO2 p-phenylene 0 COO 20 2 p-phenylene 0 SO2 p-phenylene 0 SO2 14 ───────────────────────────────────
【0041】また、顕色剤に用いるカルボン酸化合物と
しては、下記一般式(2)で表される化合物が例示でき
る。
【化2】
【0042】一般式(2)で表されるカルボン酸化合物
の具体例を、下記表7にn、p、q、r、R、X、Yの
数または構造で示す。
【0043】
【表7−(1)】 ─────────────────────────────────── n R p X B q Y r ─────────────────────────────────── 1(4-) − 0 NHCONH − 0 − 18 1(4-) − 1 NHCONH − 0 − 20 2(3-,5-) − 0 NHCONH − 0 − 14 2(4-) (3-OH) 0 NHCONH − 0 − 18 1(4-) (2-CH3) 0 NHCONH − 0 − 16 1(4-) (3-Cl) 2 NHCONH − 0 − 18 1(3-) (4-OH) 0 NHCONH − 0 − 22 1(4-) (3-OH) 0 NHCONH − 6 O 14 1(4-) (3-OH) 1 NHCONH p-phenylene 0 O 18 1(4-) (3-Cl) 0 NHCONH p-phenylene 0 S 16 1(3-) (4-OH) 0 NHCONH p-phenylene 0 NHCO 18 1(3-) (4-OH) 0 NHCONH p-phenylene 0 CONH 20 1(4-) (3-OH) 0 NHCONH p-phenylene 0 NHCONH 18 1(4-) (3-OCH3) 1 NHCONH p-phenylene 0 OCO 14 1(4-) (3-OH) 0 NHCONH p-phenylene 0 COO 18 1(4-) (3-Cl) 0 NHCONH p-phenylene 0 SO2 18 1(4-) (3-OH) 0 NHCONH p-phenylene 0 SO2NH 18 1(4-) − 0 NHCO − 0 − 18 1(4-) − 2 NHCO − 0 − 20 2(3-,4-) − 0 NHCO − 0 − 14 2(4-) (3-OH) 0 NHCO − 0 − 18 1(4-) (2-CH3) 0 NHCO − 0 − 16 1(4-) (3-Cl) 2 NHCO − 0 − 18 ───────────────────────────────────
【0044】
【表7−(2)】 ─────────────────────────────────── n R p X B q Y r ─────────────────────────────────── 1(3-) (4-OH) 0 NHCO − 0 − 22 1(4-) (3-OH) 0 NHCO − 6 O 14 1(4-) (3-OH) 1 NHCO p-phenylene 0 O 18 1(4-) (3-Cl) 0 NHCO p-phenylene 0 CO 16 1(3-) (4-OH) 0 NHCO p-phenylene 0 NHCO 18 1(3-) (4-OH) 0 NHCO p-phenylene 0 CONH 20 1(4-) (3-OH) 0 NHCO p-phenylene 0 NHCONH 18 1(4-) (3-OCH3) 1 NHCO p-phenylene 0 OCO 14 1(4-) (3-OH) 0 NHCO p-phenylene 0 COO 18 1(4-) (3-Cl) 0 NHCO p-phenylene 0 SO2 18 1(4-) (3-OH) 0 NHCO p-phenylene 0 SO2NH 18 1(4-) − 0 CONH − 0 − 18 1(4-) − 1 CONH − 0 − 20 2(3-,5-) − 0 CONH − 0 − 14 2(4-) (3-OH) 0 CONH − 0 − 18 1(4-) (2-CH3) 0 CONH − 0 − 16 1(4-) (3-Cl) 2 CONH − 0 − 18 1(3-) (4-OH) 0 CONH − 0 − 22 1(4-) (3-OH) 0 CONH − 6 O 14 1(4-) (3-OH) 1 CONH p-phenylene 0 O 18 1(4-) (3-Cl) 0 CONH p-phenylene 0 S 16 1(3-) (4-OH) 0 CONH p-phenylene 0 NHCO 18 1(3-) (4-OH) 0 CONH p-phenylene 0 CONH 20 ───────────────────────────────────
【0045】
【表7−(3)】 ─────────────────────────────────── n R p X B q Y r ─────────────────────────────────── 1(4-) (3-OH) 0 CONH p-phenylene 0 NHCONH 18 1(4-) (3-OCH3) 1 CONH p-phenylene 0 OCO 14 1(4-) (3-OH) 0 CONH p-phenylene 0 COO 18 1(4-) (3-Cl) 0 CONH p-phenylene 0 SO2 18 1(4-) (3-OH) 0 CONH p-phenylene 0 SO2NH 18 1(4-) − 0 OCONH − 0 − 18 1(4-) − 2 NHCOO − 0 − 20 2(3-,5-) − 0 OCONH − 0 − 14 2(4-) (3-OH) 0 NHCOO − 0 − 18 1(4-) (2-CH3) 0 OCONH − 0 − 16 1(4-) (3-Cl) 2 NHCOO − 0 − 18 1(3-) (4-OH) 0 OCONH − 0 − 22 1(4-) (3-OH) 0 NHCOO − 6 O 14 1(4-) (3-OH) 1 OCONH p-phenylene 0 O 18 1(4-) (3-Cl) 0 NHCOO p-phenylene 0 CO 16 1(3-) (4-OH) 0 OCONH p-phenylene 0 NHCO 18 1(3-) (4-OH) 0 NHCOO p-phenylene 0 CONH 20 1(4-) (3-OH) 0 OCONH p-phenylene 0 NHCONH 18 1(4-) (3-OCH3) 1 NHCOO p-phenylene 0 OCO 14 1(4-) (3-OH) 0 OCONH p-phenylene 0 COO 18 1(4-) (3-Cl) 0 NHCOO p-phenylene 0 SO2 18 1(4-) (3-OH) 0 OCONH p-phenylene 0 SO2NH 18 1(4-) − 0 OCO − 0 − 18 ───────────────────────────────────
【0046】
【表7−(4)】 ─────────────────────────────────── n R p X B q Y r ─────────────────────────────────── 1(4-) − 1 COO − 0 − 20 2(3-,5-) − 0 OCO − 0 − 14 2(4-) (3-OH) 0 COO − 0 − 18 1(4-) (2-CH3) 0 OCO − 0 − 16 1(4-) (3-Cl) 2 COO − 0 − 18 1(3-) (4-OH) 0 OCO − 0 − 22 1(4-) (3-OH) 0 COO − 6 O 14 1(4-) (3-OH) 1 OCO p-phenylene 0 O 18 1(4-) (3-Cl) 0 COO p-phenylene 0 S 16 1(3-) (4-OH) 0 OCO p-phenylene 0 NHCO 18 1(3-) (4-OH) 0 COO p-phenylene 0 CONH 20 1(4-) (3-OH) 0 OCO p-phenylene 0 NHCONH 18 1(4-) (3-OCH3) 1 COO p-phenylene 0 OCO 14 1(4-) (3-OH) 0 OCO p-phenylene 0 COO 18 1(4-) (3-Cl) 0 COO p-phenylene 0 SO2 18 1(4-) (3-OH) 0 OCO p-phenylene 0 SO2NH 18 1(4-) − 0 O − 0 − 18 1(4-) − 2 S − 0 − 20 2(3-,4-) − 0 O − 0 − 14 2(4-) (3-OH) 0 S − 0 − 18 1(4-) (2-CH3) 0 O − 0 − 16 1(4-) (3-Cl) 2 S − 0 − 18 1(3-) (4-OH) 0 O − 0 − 22 ───────────────────────────────────
【0047】
【表7−(5)】 ─────────────────────────────────── n R p X B q Y r ─────────────────────────────────── 1(4-) (3-OH) 0 S − 6 O 14 1(4-) (3-OH) 1 O p-phenylene 0 O 18 1(4-) (3-Cl) 0 S p-phenylene 0 CO 16 1(3-) (4-OH) 0 O p-phenylene 0 NHCO 18 1(3-) (4-OH) 0 S p-phenylene 0 CONH 20 1(4-) (3-OH) 0 O p-phenylene 0 NHCONH 18 1(4-) (3-OCH3) 1 S p-phenylene 0 OCO 14 1(4-) (3-OH) 0 O p-phenylene 0 COO 18 1(4-) (3-Cl) 0 S p-phenylene 0 SO2 18 1(4-) (3-OH) 0 O p-phenylene 0 SO2NH 18 1(4-) − 0 SO2 − 0 − 18 1(4-) − 1 SO2NH − 0 − 20 2(3-,5-) − 0 SO2 − 0 − 14 2(4-) (3-OH) 0 SO2NH − 0 − 18 1(4-) (2-CH3) 0 SO2 − 0 − 16 1(4-) (3-Cl) 2 SO2NH − 0 − 18 1(3-) (4-OH) 0 SO2 − 0 − 22 1(4-) (3-OH) 0 SO2NH − 6 O 14 1(4-) (3-OH) 1 SO2 p-phenylene 0 O 18 1(4-) (3-Cl) 0 SO2NH p-phenylene 0 S 16 1(3-) (4-OH) 0 SO2 p-phenylene 0 NHCO 18 1(3-) (4-OH) 0 SO2NH p-phenylene 0 CONH 20 1(4-) (3-OH) 0 SO2 p-phenylene 0 NHCONH 18 ───────────────────────────────────
【0048】
【表7−(6)】 ─────────────────────────────────── n R p X B q Y r ─────────────────────────────────── 1(4-) (3-OCH3) 1 SO2NH p-phenylene 0 OCO 14 1(4-) (3-OH) 0 SO2 p-phenylene 0 COO 18 1(4-) (3-Cl) 0 SO2NH p-phenylene 0 SO2 18 1(4-) (3-OH) 0 SO2 p-phenylene 0 SO2NH 18 ───────────────────────────────────
【0049】顕色剤には、分子間凝集力を制御する構造
を持つフェノール化合物も好ましく用いられる。これに
は、例えば下記一般式(3)で表されるフェノール化合
物が例示できる。
【化3】
【0050】一般式(3)で表されるフェノール化合物
の具体例を下記表8〜11にp、q、r、s、X、A、
Y、Zの数または構造で示す。但し、これらのそれぞれ
の具体例においてフェノール部のnは1〜3であり、例
えば、4−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフェニ
ル、2−ヒドロキシフェニル、2,4−ジヒドロキシフ
ェニル、3,4−ジヒドロキシフェニルまたは3,4,
5−トリヒドロキシフェニルなどの水酸基を少なくとも
一つ以上有するフェニル基である。このフェニル基に
は、水酸基以外の置換基を有していてもよい。また、フ
ェノール性水酸基を有するものであれば、他の芳香環で
あってもよい。
【0051】
【表8】 p X q A Y r Z s ─────────────────────────────────── 0 NHCO 0 − − 0 − 21 2 NHCO 0 − − 0 − 18 2 NHCO 1 − NHCONH 0 − 16 0 NHCO 1 − NHCO 0 − 19 0 NHCO 1 − NHCOCONH 0 − 18 0 NHCO 1 − NHCO 3 NHCONH 18 2 NHCO 2 − CONH 0 − 18 0 NHCO 5 − NHCONH 0 − 18 0 NHCO 10 − NHCOCONH 0 − 14 0 NHCO 2 − CONHNHCO 0 − 17 2 NHCO 10 − CONHCONH 0 − 16 0 NHCO 7 − NHCONHCO 0 − 11 0 NHCO 6 − CONHNHCONH 0 − 18 2 NHCO 11 − NHCONHNHCO 0 − 17 0 NHCO 3 − NHCONHNH 0 − 18 0 NHCO 5 − SO2 0 − 18 0 NHCO 5 − NHCO 5 NHCONH 14 2 NHCO 11 − CONH 1 CONHNHCO 13 0 NHCO 1 p-phenylene O 0 − 18 0 NHCO 2 p-phenylene NHCONH 0 − 18 0 NHCO 4 − OCO 0 − 15 0 NHCO 6 − SCO 0 − 17 2 NHCO 2 − OCONH 0 − 14 0 NHCO 10 − S 0 − 20 ───────────────────────────────────
【0052】
【表9−(1)】 ─────────────────────────────────── p X q A Y R Z s ─────────────────────────────────── 1 CONH 6 − SO2 0 − 21 2 CONH 3 − COO 0 − 18 1 CONH 1 − NHCO 0 − 19 2 CONH 2 − CONH 0 − 18 2 CONH 5 − NHCONH 0 − 18 1 CONH 10 − NHCOCONH 0 − 14 2 CONH 2 − CONHNHCO 0 − 17 2 CONH 10 − CONHCONH 0 − 16 3 CONH 7 − NHCONHCO 0 − 11 1 NHCONH 6 − CONHNHCONH 0 − 18 2 NHCONH 11 − NHCOCONH 0 − 16 2 NHCONH 3 − NHCO 0 − 18 1 NHCONH 5 − SO2 0 − 18 2 NHCONH 5 − CONHNHCO 5 NHCONH 18 2 CONHNHCO 11 − NHCO 0 − 14 1 CONHNHCO 6 − O 6 NHCOCONH 18 2 CONHNHCO 2 p-phenylene NHCONH 0 − 18 2 COO 1 − NHCO 0 − 19 1 COO 5 − NHCONH 0 − 18 2 COO 2 − CONHNHCO 0 − 17 2 COO 7 − NHCONHCO 0 − 11 2 COO 11 − NHCONHNHCO 0 − 17 2 COO 3 − NHCONHNH 0 − 18 ───────────────────────────────────
【0053】
【表9−(2)】 ─────────────────────────────────── p X q A Y R Z s ─────────────────────────────────── 1 COO 5 − SO2 0 − 18 2 COO 11 − CONH 1 CONHNHCO 14 2 COO 2 p-phenylene NHCONH 0 − 18 3 SCO 5 − NHCONH 0 − 18 2 COS 10 − NHCOCONH 0 − 14 6 SCO 2 − NHCONHNHCO 0 − 17 2 COS 10 − NHCONHCO 0 − 16 2 CONH 7 − CONHNHCO 0 − 11 1 CONH 6 − CONHNHCONH 0 − 18 2 CONH 2 − NHCONHNHCO 0 − 17 2 CONH 3 − NHCONHNH 0 − 18 3 CONH 5 − SO2 0 − 18 1 CONH 6 − NHCO 5 NHCONH 18 2 CONH 11 − CONH 1 − 14 2 CONH 4 − O 0 NHCOCONH 18 1 CONH 2 p-phenylene NHCONH 0 − 18 1 NHCOCONH 10 − CONH 0 − 22 2 NHCOCONH 3 − SO2 0 − 18 2 OCONH 4 − NHCO 0 − 19 2 NHCOO 2 − CONH 0 − 18 3 OSONH 5 − NHCONH 0 − 18 2 NHSO2 10 − NHCOCONH 0 − 14 1 NHSO2 2 − CONHNHCO 0 − 17 ───────────────────────────────────
【0054】
【表9−(3)】 ─────────────────────────────────── p X q A Y R Z s ─────────────────────────────────── 2 NHSOO 7 − NHCONHCO 0 − 11 3 SO2 6 − CONHNHCONH 0 − 18 2 SO2 11 − NHCONHNHCO 0 − 17 1 SO2 3 − NHCONHNH 0 − 18 2 NHCO 1 − NHCOCONH 0 − 16 2 NHCO 1 − NHCONH 0 − 14 1 CONHNHCO 1 − NHCONHNH 0 − 18 2 CONHNHCO 1 − NHSO2 0 − 18 2 NHCONHCO 1 − NHCONHCO 0 − 17 1 NHCONHCO 1 − NHCO 10 NHCONH 18 2 CONHCO 1 − NHNHCONH 0 − 12 ───────────────────────────────────
【0055】
【表10−(1)】 ─────────────────────────────────── p X q A Y r Z s ─────────────────────────────────── 0 CONHCONH 8 − SO2 0 − 18 0 CONHCONH 5 − NHCO 5 NHCONH 18 0 CONHCONH 11 − CONH 0 − 14 0 CONHCONH 2 p-phenylene O 0 − 18 0 CONHCONH 2 p-phenylene S 0 − 18 0 CONHCONH 2 p-phenylene COO 0 − 21 0 CH=N 10 − NHCOCONH 0 − 18 0 CH=N 1 − NHCONH 0 − 20 0 CH=N 2 p-phenylene CONH 0 − 18 0 CONH 0 − − 0 − 22 0 COO 0 − − 0 − 16 0 S 0 − − 0 − 18 0 NHSO2 0 − − 0 − 14 0 SO2 0 − − 0 − 18 0 O 0 − − 0 − 20 0 OCOO 0 − − 0 − 18 0 SO2NH 0 − − 0 − 18 0 NHCONH 0 − − 0 − 18 0 COS 0 − − 0 − 14 0 SCO 0 − − 0 − 17 0 NHSO2 0 − − 0 − 18 0 NHCOO 0 − − 0 − 22 0 NHSONH 0 − − 0 − 18 ───────────────────────────────────
【0056】
【表10−(2)】 ─────────────────────────────────── p X q A Y r Z s ─────────────────────────────────── 0 N=CH 0 − − 0 − 17 0 CO 0 − − 0 − 15 0 CONHNHCO 0 − − 0 − 18 0 OCO 0 − − 0 − 17 0 OCONH 0 − − 0 − 16 0 SCOO 0 − − 0 − 14 0 SCONH 0 − − 0 − 18 0 NHCOCONH 0 − − 0 − 18 1 NHCO 0 − − 0 − 17 3 NHCO 0 − − 0 − 15 2 NHCONH 0 − − 0 − 18 1 NHCONH 0 − − 0 − 16 4 CONHNHCO 0 − − 0 − 17 2 CONHNHCO 0 − − 0 − 21 2 NHCOCONH 0 − − 0 − 18 2 CONHCONH 0 − − 0 − 20 2 OCONH 0 − − 0 − 18 ───────────────────────────────────
【0057】
【表11−(1)】 ─────────────────────────────────── p X q A Y r Z s ─────────────────────────────────── 0 NHCO 0 p-phenylene O 0 − 22 0 NHCO 0 p-phenylene NHCONH 0 − 18 0 CONH 0 p-phenylene CONH 0 − 18 0 CONH 0 p-phenylene CONHNHCO 0 − 17 0 NHSO2 0 p-phenylene NHCO 0 − 19 0 S 0 p-phenylene CONH 0 − 18 0 S 0 p-phenylene NHCOO 0 − 18 0 S 0 p-phenylene NHCOCONH 0 − 16 0 NHCONH 0 p-phenylene NHCONH 0 − 14 0 NHCONH 0 p-phenylene CONHNHCO 0 − 17 0 CH=N 0 p-phenylene CONHCONH 0 − 16 0 N=CH 0 p-phenylene S 0 − 18 0 NHCSNH 0 p-phenylene COO 0 − 20 0 S 1 p-phenylene NHCONH 0 − 18 0 S 2 p-phenylene NHCONHNH 0 − 18 0 NHCO 1 p-phenylene NHCONHCO 0 − 19 0 NHCO 2 p-phenylene NHCO 0 − 17 0 CONH 2 p-phenylene OCONH 0 − 18 0 CONH 1 p-phenylene CONHNHCO 0 − 17 0 CONH 1 − NHCO 0 − 21 0 CONH 2 − NHCONH 0 − 18 0 S 2 − NHCONH 0 − 19 0 S 10 − NHCONH 0 − 18 ───────────────────────────────────
【0058】
【表11−(2)】 ─────────────────────────────────── p X q A Y r Z s ─────────────────────────────────── 0 S 2 − CONHNHCO 0 − 17 0 S 2 − CONHNHCONH 0 − 14 0 S 1 − CONH 0 NHCONH 18 0 S 2 − CONH 1 NHCO 17 1 CONH 1 − NHCO 0 − 17 2 CONH 1 − NHCONH 0 − 18 0 NHCO 1 − CONH 0 − 18 0 NHCO 1 − CONHNHCO 0 − 17 0 CONHNHCO 2 − S 0 − 12 0 CONHNHCO 10 − S 0 − 10 2 CONHNHCO 2 − S 0 − 14 0 S 10 − CONHNHCO 2 S 18 0 SO2NHCONH 2 p-phenylene NHCONH 0 − 18 0 SO2NHCONH 0 p-phenylene COO 0 − 18 0 SO2 10 − NHCONH 0 − 18 0 SO2 6 − CONHNHCO 0 − 19 0 SO2 0 p-phenylene CONHNHCO 0 − 18 ───────────────────────────────────
【0059】本発明で用いる発色剤は電子供与性を示す
ものであり、それ自体無色あるいは淡色の染料前駆体
(ロイコ染料)であり、とくに限定されず、従来公知の
もの、たとえばフタリド系化合物、アザフタリド系化合
物、フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、ロ
イコオーラミン系化合物などから選択できる。その発色
剤を以下に示す。
【0060】本発明に用いる好ましい発色剤として下記
の一般式の化合物がある。
【化4】
【化5】 (但し、R1は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル
基、R2は炭素数1〜6アルキル基、シクロアキル基ま
たは置換されていてもよいフェニル基を示す。フェニル
基に対する置換基としては、メチル基、エチル基などの
アルキル基、メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ
基またはハロゲン原子等が示される。R3は水素原子、
炭素数1〜2のアルキル基、アルコキシ基またはハロゲ
ン原子を表す。R4は水素原子、メチル基、ハロゲン原
子または置換されていても良いアミノ基を表す。アミノ
基に対する置換基としては、例えば、アルキル基、置換
されていても良いアリール基、置換されていても良いア
ラルキル基を示す。ここでの置換基はアルキル基、ハロ
ゲン原子、アルコキシ基などである。)
【0061】このような発色剤の具体例としては、例え
ば次の化合物が挙げられる。2−アニリノ−3−メチル
−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−
メチル−6−ジ(n−ブチルアミノ)フルオラン、2−
アニリノ−3−メチル−6−(N−n−プロピル−N−
メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−(N−イソプロピル−N−メチルアミノ)フルオ
ラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−イソブチ
ル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3
−メチル−6−(N−n−アミル−N−メチルアミノ)
フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−s
ec−ブチル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−(N−n−アミル−N−エチ
ルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−(N−iso−アミル−N−エチルアミノ)フルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−プロピ
ル−N−イソプロピルアミノ)フルオラン、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−(N−シクロヘキシル−N−メチ
ルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−p−トルイジ
ノ)フルオラン、2−(m−トリクロロメチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2
−(m−トリフルロロメチルアニリノ)−3−メチル−
6−ジエチルアミノフルオラン、2−(m−トリクロロ
メチルアニリノ)−3−メチル−6−(N−シクロヘキ
シル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−(2,4−
ジメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノ
フルオラン、2−(N−エチル−p−トルイジノ)−3
−メチル−6−(N−エチルアニリノ)フルオラン、2
−(N−エチル−p−トルイジノ)−3−メチル−6−
( N−プロピル−p−トルイジノ)フルオラン、2−
アニリノ−6−( N−n−ヘキシル−N−エチルアミ
ノ)フルオラン、2−(o−クロロアニリノ)−6−ジ
エチルアミノフルオラン、2−(o−クロロアニリノ)
−6−ジブチルアミノフルオラン、2−(m−トリフロ
ロメチルアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、
2−(p−アセチルアニリノ)−6−(N−n−アミル
−N−n−ブチルアミノ)フルオラン、2−ベンジルア
ミノ−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラ
ン、2−ベンジルアミノ−6−(N−メチル−2,4−
ジメチルアニリノ)フルオラン、2−ベンジルアミノ−
6−(N−エチル−2,4−ジメチルアニリノ)フルオ
ラン、2−ベンジルアミノ−6−(N−メチル−p−ト
ルイジノ)フルオラン、2−ベンジルアミノ−6−(N
−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−(ジ−p
−メチルベンジルアミノ)−6−(N−エチル−p−ト
ルイジノ)フルオラン、2−(α−フェニルエチルアミ
ノ)−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラ
ン、2−メチルアミノ−6−(N−メチルアニリノ)フ
ルオラン、2−メチルアミノ−6−(N−エチルアニリ
ノ)フルオラン、2−メチルアミノ−6−(N−プロピ
ルアニリノ)フルオラン、2−エチルアミノ−6−(N
−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−メチルア
ミノ−6−(N−メチル−2,4−ジメチルアニリノ)
フルオラン、2−エチルアミノ−6−(N−エチル−
2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、2−ジメチル
アミノ−6−(N−メチルアニリノ)フルオラン、2−
ジメチルアミノ−6−(N−エチルアニリノ)フルオラ
ン、2−ジエチルアミノ−6−(N−メチル−p−トル
イジノ)フルオラン、2−ジエチルアミノ−6−(N−
エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ジプロピル
アミノ−6−(N−メチルアニリノ)フルオラン、2−
ジプロピルアミノ−6−(N−エチルアニリノ)フルオ
ラン、2−アミノ−6−(N−メチルアニリノ)フルオ
ラン、2−アミノ−6−(N−エチルアニリノ)フルオ
ラン、2−アミノ−6−(N−プロピルアニリノ)フル
オラン、2−アミノ−6−(N−メチル−p−トルイジ
ノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−エチル−p−
トルイジノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−プロ
ピル−p−トルイジノ)フルオラン、2−アミノ−6−
(N−メチル−p−エチルアニリノ)フルオラン、2−
アミノ−6−(N−エチル−p−エチルアニリノ)フル
オラン、2−アミノ−6−(N−プロピル−p−エチル
アニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−メチル
−2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ
−6−(N−エチル−2,4−ジメチルアニリノ)フル
オラン、2−アミノ−6−(N−プロピル−2,4−ジ
メチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−
メチル−p−クロロアニリノ)フルオラン、2−アミノ
−6−(N−エチル−p−クロロアニリノ)フルオラ
ン、2−アミノ−6−(N−プロピル−p−クロロアニ
リノ)フルオラン、2,3−ジメチル−6−ジメトルア
ミノフルオラン、3−メチル−6−(N−エチル−p−
トルイジノ)フルオラン、2−クロロ−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−ブロモ−6−ジエチルアミノフル
オラン、2−クロロ−6−ジプロピルアミノフルオラ
ン、3−クロロ−6−シクロヘキシルアミノフルオラ
ン、3−ブロモ−6−シクロヘキシルアミノフルオラ
ン、2−クロロ−6−(N−エチル−N−イソアミルア
ミノ)フルオラン、2−クロロ−3−メチル−6−ジエ
チルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6
−ジエチルアミノフルオラン、2−(o−クロロアニリ
ノ)−3−クロロ−6−シクロヘキシルアミノフルオラ
ン、2−(m−トリフロロメチルアニリノ)−3−クロ
ロ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2,3−ジ
クロロアニリノ)−3−クロロ−6−ジエチルアミノフ
ルオラン、1,2−ベンゾ−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、1,2−ベンゾ−6−(N−エチル−N−イソア
ミルアミノ)フルオラン、1,2−ベンゾ−6−ジブチ
ルアミノフルオラン、1,2−ベンゾ−6−(N−メチ
ル−N−シクロヘキシルアミノ)フルオラン、1,2−
ベンゾ−6−(N−エチル−N−トルイジノ)フルオラ
ン、その他。
【0062】本発明において好ましく用いられる他の発
色剤の具体例を示すと、以下の通りである。2−アニリ
ノ−3−メチル−6−(N−2−エトキシプロピル−N
−エチルアミノ)フルオラン、2−(p−クロロアニリ
ノ)−6−(N−n−オクチルアミノ)フルオラン、2
−(p−クロロアニリノ)−6−(N−n−パルミチル
アミノ)フルオラン、2−(p−クロロアニリノ)−6
−(ジ−n−オクチルアミノ)フルオラン、2−ベンゾ
イルアミノ−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フル
オラン、2−(o−メトキシベンゾイルアミノ)−6−
(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ジベ
ンジルアミノ−4−メチル−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、2−ジベンジルアミノ−4−メトキシ−6−(N
−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ジベンジ
ルアミノ−4−メチル−6−(N−エチル−p−トルイ
ジノ)フルオラン、2−(α−フェニルエチルアミノ)
−4−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−
(p−トルイジノ)−3−(t−ブチル)−6−(N−
メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−(o−メト
キシカルボニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−アセチルアミノ−6−(N−メチル−p−トル
イジノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−(m−
トリフロロメチルアニリノ)フルオラン、4−メトキシ
−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2
−エトキシエチルアミノ−3−クロロ−6−ジブチルア
ミノフルオラン、2−ジベンジルアミノ−4−クロロ−
6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−
(α−フェニルエチルアミノ)−4−クロロ−6−ジエ
チルアミノフルオラン、2−(N−ベンジル−p−トリ
フロロメチルアニリノ)−4−クロロ−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ピロ
リジノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−ピ
ロリジノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−
(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)フ
ルオラン、2−メシジノ−4’,5’−ベンゾ−6−ジ
エチルアミノフルオラン、2−(m−トリフロロメチル
アニリノ)−3−メチル−6−ピロリジノフルオラン、
2−(α−ナフチルアミノ)−3,4ベンゾ−4’−ブ
ロモ−6−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミ
ノ)フルオラン、2−ピペリジノ−6−ジエチルアミノ
フルオラン、2−(N−n−プロピル−p−トリフロロ
メチルアニリノ)−6−モルフォリノフルオラン、2−
(ジ−N−p−クロロフェニル−メチルアミノ)−6−
ピロリジノフルオラン、2−(N−n−プロピル−m−
トリフロロメチルアニリノ)−6−モルフォリノフルオ
ラン、1,2−ベンゾ−6−(N−エチル−N−n−オ
クチルアミノ)フルオラン、1,2−ベンゾ−6−ジア
リルアミノフルオラン、1,2−ベンゾ−6−(N−エ
トキシエチル−N−エチルアミノ)フルオラン、ベンゾ
ロイコメチレンブルー、2−[3,6−ビス(ジエチル
アミノ)]−6−(o−クロロアニリノ)キサンチル安
息香酸ラクタム、2−[3,6−ジエチルアミノ)]−
9−(o−クロロアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタ
ム、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フ
タリド、3、3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)
−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオ
レットラクトン)、3,3−ビス−(p−ジメチルアミ
ノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、3,3−
ビス−(p−ジメチルアミノフェニル)−6−クロロフ
タリド、3,3−ビス−(p−ジブチルアミノフェニ
ル)フタリド、3−(2−メトキシ−4−ジメチルアミ
ノフェニル)−3−(2−ヒドロキシ−4,5−ジクロ
ロフェニル)フタリド、3−(2−ヒドロキシ−4−ジ
メチルアミノフェニル)−3−(2−メトキシ−5−ク
ロロフェニル)フタリド、3−(2−ヒドロキシ−4−
ジメトキシアミノフェニル)−3−(2−メトキシ−5
−クロロフェニル)フタリド、3−(2−ヒドロキシ−
4−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メトキシ−
5−ニトロフェニル)フタリド、3−(2−ヒドロキシ
−4−ジエチルアミノフェニル)−3−(2−メトキシ
−5−メチルフェニル)フタリド、3−(2−メトキシ
−4−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−ヒドロキ
シ−4−クロロ−5−メトキシフェニル)フタリド、
3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ
(9,3’)−6’−ジメチルアミノフタリド、3−
(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−3
−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−4
−アザフタリド、3−(1−オクチル−2−メチルイン
ドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチ
ルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エ
チル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−
エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−7−アザフ
タリド、3,3−ビス(2−エトキシ−4−ジエチルア
ミノフェニル)−4−アザフタリド、3,3−ビス(2
−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−7−アザ
フタリド、6’−クロロ−8’−メトキシ−ベンゾイン
ドリノ−スピロピラン、6’−ブロモ−2’−メトキシ
−ベンゾインドリノ−スピロピラン、その他。
【0063】本発明の可逆性感熱記録媒体は、加熱温度
および/または加熱後の冷却速度の違いにより、相対的
に発色した状態と消色した状態を形成し得るものであ
る。この基本的な発色・消色現象を説明する。図1はこ
の組成物の発色濃度と温度との関係を示したものであ
る。はじめ消色状態(A)にある組成物を昇温していく
と、溶融し始める温度T1で発色が起こり、溶融発色状
態(B)となる。溶融発色状態(B)から急冷すると、
発色状態のまま室温に下げることができ、固まった発色
状態(C)となる。この発色状態が得られるかどうか
は、溶融状態からの降温の速度に依存しており、徐冷で
は降温の過程で消色が起き、はじめと同じ消色状態
(A)あるいは急冷発色状態(C)より相対的に濃度の
低い状態が形成される。一方、急冷発色状態(C)をふ
たたび昇温していくと、発色温度より低い温度T2で消
色が起き(DからE)、ここから降温するとはじめと同
じ消色状態(A)に戻る。実際の発色温度、消色温度
は、用いる顕色剤と発色剤の組合せにより変化するの
で、目的に合わせて選択できる。また、溶融発色状態の
濃度と急冷したときの発色濃度は、必ずしも一致するも
のではなく、異なる場合もある。
【0064】本発明の可逆性感熱記録媒体では、溶融発
色状態(B)から急冷して得られた発色状態(C)は電
子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物とが凝集して
分子同子で接触反応した状態で固定され発色を保持した
状態である。一方、消色状態は両者が相分離した状態で
ある。この状態は少なくとも一方の化合物の分子が集合
してドメインを形成したり結晶化した状態であり、これ
によって電子供与性呈色性化合物分子と電子受容性化合
物分子が分離した構造が形成されていると考えられる。
図1に示した溶融状態から徐冷による消色および発色状
態からの昇温による消色は、いずれもこの温度で凝集構
造が変化し相分離や電子受容性化合物の結晶化が起きて
いるものと考えられる。
【0065】本発明の可逆性感熱記録媒体の発色記録の
形成は、サーマルヘッドなどによりいったん溶融混合す
る温度に加熱し、急冷すればよい。また、消色は加熱状
態から徐冷する方法と発色温度よりやや低い温度に加熱
する方法の二つである。しかし、これらは両者が相分離
したり、少なくとも一方が結晶化する温度に一時的に保
持するという意味で同じである。発色状態の形成で急冷
するのは、この相分離温度または結晶化温度に保持しな
いようにするためである。ここにおける急冷と徐冷はひ
とつの組成物に対して相対的なものであり、その境界は
発色剤と顕色剤の組合せにより変化する。
【0066】本発明の可逆性感熱記録媒体の記録層は、
少なくとも前記の顕色剤、発色剤及び架橋状態の樹脂を
含む硬化性樹脂を含有するものである。
【0067】記録層中の発色剤と顕色剤の割合は、使用
する化合物の組合せにより適切な範囲が変化するが、お
おむねモル比で発色剤1に対し顕色剤が0.1〜20の
範囲であり、好ましくは0.2から10の範囲である、
この範囲より顕色剤が少なくても多くても発色状態の濃
度が低下し、問題となる。また、発色剤と顕色剤は、マ
イクロカプセル中に内包して用いることもできる。
【0068】記録層中の発色成分と樹脂の割合は、発色
成分1に対して0.1〜10が好ましく、これより少な
いと記録層の熱強度が不足し、これより多い場合には発
色濃度が低下して問題となる。
【0069】記録層の形成には、前記の顕色剤、発色剤
および架橋状態の樹脂を含む硬化性樹脂ならびに塗液溶
媒よりなる混合物を均一に混合分散させて調製した塗液
を用いる。塗液調製に用いられる溶媒の具体例として
は、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、
n−ブタノール、メチルイソカルビノールなどのアルコ
ール類;アセトン、2−ブタノン、エチルアミルケト
ン、ジアセトンアルコール、イソホロン、シクロヘキサ
ノンなどのケトン類;N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類;ジエチ
ルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン、3,4−ジヒドロ−2H−ピ
ランなどのエーテル類;2−メトキシエタノール、2−
エトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、エチレ
ングリコールジメチルエーテルなどのグリコールエーテ
ル類;2−メトキシエチルアセテート、2−エトキシエ
チルアセテート、2−ブトキシエチルアセテートなどの
グリコールエーテルアセテート類;酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、乳酸エチル、エチ
レンカーボネートなどのエステル類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプ
タン、iso−オクタン、シクロヘキサンなどの脂肪族
炭化水素類;塩化メチレン、1,2−ジクロルエタン、
ジクロロプロパン、クロルベンゼンなどのハロゲン化炭
化水素類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド
類;N−メチル−2−ピロリドン、N−オクチル−2−
ピロリドンなどのピロリドン類等を例示することができ
る。
【0070】塗液調整は、ペイントシェーカー、ボール
ミル、アトライター、三本ロールミル、ケディーミル、
サンドミル、ダイノミル、コロイドミル等公知の塗液分
散装置を用いて行うことができる。また、上記塗液分散
装置を用いて各材料を溶媒中に分散しても良いし、各々
単独で溶媒中に分散して混ぜ合わせても良い。更に、加
熱溶解して急冷または徐冷によって析出させても良い。
【0071】記録層を設ける塗工方法については特に制
限はなく、ブレード塗工、ワイヤーバー塗工、スプレー
塗工、エアナイフ塗工、ビード塗工、カーテン塗工、グ
ラビア塗工、キス塗工、リバースロール塗工、ディップ
塗工、ダイ塗工等公知の方法を用いることができる。
【0072】記録層は、塗布・乾燥後、必要に応じて硬
化処理を行う。熱で架橋するものであれば高温槽等を用
いて熱処理すれば良く、また紫外線硬化・電子線硬化で
あれば、それぞれ公知の硬化装置を用いれば良い。例え
ば、紫外線照射の際の光源としては、水銀ランプ、メタ
ルハライドランプ、ガリウムランプ、水銀キセノンラン
プ、フラッシュランプなどがあるが、前記した光重合開
始剤及び光重合促進剤の紫外線吸収波長に対応した発光
スペクトルを有する光源を使用すればよい。また、紫外
線照条件としては、樹脂を架橋させるために必要な照射
エネルギーに応じて、ランプ出力、搬送速度を決めれば
よい。また、電子線照射装置としては、照射面積、照射
線量などの目的に応じて、走査形、非走査形いずれかを
選べば良く、照射条件としては、樹脂を架橋するのに必
要な線量に応じて、電子流、照射幅、搬送速度を決めれ
ば良い。記録層の膜厚は1〜20μmの範囲が好まし
く、より好ましくは3〜10μmである。
【0073】本発明の可逆性感熱記録媒体の支持体とし
ては、紙、樹脂フィルム、合成紙、金属箔、ガラスまた
はこれらの複合体などであり、記録層を保持できるもの
であればよい。
【0074】本発明の可逆性感熱記録媒体には、必要に
応じて記録層の塗布特性や発色消色特性を改善したり制
御するための添加剤を用いることができる。これらの添
加剤には、例えば分散剤、界面活性剤、導電剤、充填
剤、滑剤、酸化防止剤、光安定化剤、紫外線吸収剤、発
色安定化剤、消色促進剤などがある。
【0075】記録層の形成には、先に示した架橋状態の
樹脂を含む硬化性樹脂と共に各種熱可塑性樹脂を併用し
ても良く、この際に用いられるバインダー樹脂として
は、例えばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニ
ル酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、スチレン系共重
合体、フェノキシ樹脂、ポリエステル、芳香族ポリエス
テル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアクリル
酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、アクリル酸系
共重合体、マレイン酸系共重合体などがある。
【0076】〈保護層〉本発明の保護層は、少なくとも
フィラー及び硬化性樹脂を含有するものである。硬化性
樹脂は前記記録層に用いられた硬化性樹脂を用いること
が出来る。
【0077】保護層に用いられるフィラーとしては、無
機フィラーと有機フィラーに分けることができる。無機
フィラーとしては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム
などの炭酸塩;無水ケイ酸、含水ケイ酸、含水ケイ酸ア
ルミニウム、含水ケイ酸カルシウムなどのケイ酸塩;ア
ルミナ、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化カルシウムなどの酸化
物;水酸化アルミニウムなどの水酸化物等が挙げられ、
この中から特に平均粒径6μm以下のものを用いること
によって、機械的耐久性に対してより優れた効果を発揮
する。また、この中でも平均粒径0.1μm以下のもの
を用いることによって、可逆性感熱記録媒体の耐光性を
向上させることができる。このような無機フィラーとし
ては、酸化亜鉛、酸化インジウム、アルミナ、シリカ、
酸化ジルコニア、酸化スズ、酸化セリウム、酸化鉄、酸
化アンチモン、酸化バリウム、酸化カルシウム、酸化バ
リウム、酸化ビスマス、酸化ニッケル、酸化マグネシウ
ム、酸化クロム、酸化マンガン、酸化タンタル、酸化ニ
オブ、酸化トリウム、酸化ハフニウム、酸化モリブデ
ン、鉄フェライト、ニッケルフェライト、コバルトフェ
ライト、チタン酸バリウム、チタン酸カリウムのような
金属酸化物およびこれらの複合酸化物、硫化亜鉛、硫酸
バリウムのような金属硫化物あるいは硫酸化合物、チタ
ンカーバイド、シリコンカーバイド、モリブデンカーバ
イド、タングステンカーバイド、タンタルカーバイドの
ような金属炭化物、窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化
ホウ素、窒化ジルコニウム、窒化バナジウム、窒化チタ
ニウム、窒化ニオブ、窒化ガリウムのような金属窒化物
等が挙げられる。
【0078】更に、この中でも特に好ましいのは400
nm以下の波長領域に吸収端を有するフィラーである。
このようなフィラーは、紫外線UV−A領域、即ち波長
320〜400nmの紫外線UV−A領域に吸収端を有
する無機フィラー(A)、および紫外線UV−A領域よ
り短波長側に吸収端を有する無機フィラー(B)の2群
に分類できる。本発明では無機フィラー(A)あるいは
無機フィラー(B)を単独で用いることもできるが、無
機フィラー(A)と無機フィラー(B)を併用すること
により本発明の効果がより顕著になる。無機フィラー
(A)の具体例としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化
インジウム、酸化セリウム、酸化スズ、酸化モリブデ
ン、硫化亜鉛、窒化ガリウム等が挙げられる。また、無
機フィラー(B)の具体例としては、シリカ、アルミ
ナ、シリカ−アルミナ、酸化アンチモン、酸化マグネシ
ウム、酸化ジルコニウム、酸化バリウム、酸化カルシウ
ム、酸化ストロンチウム、窒化珪素、窒化アルミニウ
ム、窒化ホウ素、硫酸バリウム等が挙げられる。0.1
μm以下の平均粒径を有するフィラーを生成する方法と
しては、気相反応法、あるいは液相反応法等従来の技術
を用いて調製することができる。
【0079】有機フィラーとしては、シリコーン樹脂、
セルロース樹脂、エポキシ樹脂、ナイロン樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリウレタン樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレ
ン、ポリスチレン、ポリスチレン・イソプレン、スチレ
ンビニルベンゼンなどのスチレン系樹脂、塩化ビニリデ
ンアクリル、アクリルウレタン、エチレンアクリルなど
のアクリル系樹脂、ポリエチレン樹脂、ベンゾグアナミ
ンホルムアルデヒド、メラミンホルムアルデヒドなどの
ホルムアルデヒド系樹脂、ポリメチルメタクリレート樹
脂、塩化ビニル樹脂等が挙げられ、この中から特に平均
粒径6μm以下のものを用いることによって、機械的耐
久性に対してより優れた効果を発揮する。本発明では有
機フィラーを単独で用いることもできるが、2種類以上
含まれてもよく、複合粒子であっても良い。また、形状
としては球状、粒状、板状、針状等が挙げられるが、こ
の中でも特に球状粒子のものを用いることによって、よ
り機械的耐久性に対して優れた効果を発揮する。
【0080】保護層の膜厚は0.1〜20μmの範囲が
好ましく、より好ましくは0.3〜10μmである。ま
た、保護層中のフィラーの含有量は体積分率で1〜95
%、より好ましくは5〜75%である。保護層中に有機
紫外線吸収剤を含有しても良く、その含有量はバインダ
ー100重量部に対して0.5〜10重量部の範囲が好
ましい。
【0081】保護層の塗液に用いられる溶媒、塗液の分
散装置、保護層の塗工方法、保護層の乾燥・硬化方法等
は、上記記録層で用いられた公知の方法を用いることが
できる。
【0082】本発明の可逆性感熱記録媒体は、基本的に
支持体上に上記の架橋状態の樹脂を含む硬化性樹脂を含
有する記録層および硬化性樹脂とフィラーを含む保護層
が設けられたものであるが、記録媒体としての特性を向
上するため、接着層、中間層、アンダーコート層、バッ
クコート層などを設けることができる。更に、磁気記録
層を設けていても良い。また、前記の各層、支持体は着
色剤により着色されていても良い。
【0083】保護層に用いる樹脂としては、前記の硬化
性樹脂の他にポリビニルアルコール、スチレン無水マレ
イン酸共重合体、カルボキシ変性ポリエチレン、メラミ
ン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹
脂などが挙げられる。
【0084】〈中間層〉記録層と保護層の接着性向上、
保護層の塗布による記録層の変質防止、保護層中の添加
剤の記録層への移行を防止する目的で、両者の間に中間
層を設けることが好ましく、これによって発色画像の保
存性が改善できる。また、記録層の上に設置される保護
層、中間層には、酸素透過性の低い樹脂を用いることが
耐光性を向上させる上で好ましい。これにより記録層中
の発色剤および顕色剤の酸化を防止または低減すること
が可能になる。
【0085】中間層に用いられる樹脂としては、ポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重
合体、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、
ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポ
リエーテルスルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリイ
ミド、フッ素樹脂、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポ
リベンズイミダゾール、ポリスチレン、スチレン系共重
合体、フェノキシ樹脂、ポリエステル、芳香族ポリエス
テル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、ポリメ
タクリル酸エステル、アクリル酸系共重合体、マレイン
酸系共重合体、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、シリコ
ーン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール、変
性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ
エチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、メチ
ルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン、ゼ
ラチン、カゼイン類等公知材料が用いられるが、この中
でも特に上記の記録層、保護層で用いられた硬化性樹脂
を用いると耐久性の点でより好ましく、上記の保護層で
用いられたフィラーを添加すると耐光性の点でより好ま
しい。
【0086】中間層の膜厚は0.1〜20μmの範囲が
好ましく、より好ましくは0.3〜10μmである。ま
た、中間層中のフィラーの含有量は体積分率で1〜95
%、より好ましくは5〜75%である。中間層中に有機
紫外線吸収剤を含有しても良く、その含有量はバインダ
ー100重量部に対して0.5〜10重量部の範囲が好
ましい。
【0087】中間層の塗液に用いられる溶媒、塗液の分
散装置、中間層の塗工方法、中間層の乾燥・硬化方法等
は、上記保護層で用いられた公知の方法を用いることが
できる。
【0088】〈その他〉また、印加した熱を有効に利用
するため、支持体と記録層の間に断熱性のアンダーコー
ト層を設けることができる。断熱層は、有機または無機
の微小中空体粒子をバインダー樹脂を用いて塗布するこ
とにより形成できる。支持体と記録層の接着性の改善や
支持体への記録層材料の浸透防止を目的としたアンダー
コート層を設けることもできる。
【0089】アンダーコート層には、前記の記録層用の
樹脂と同様の樹脂を用いることができる。また、記録層
およびアンダーコート層には、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、酸化チタン、酸化ケイ素、水酸化アルミニ
ウム、カオリン、タルクなどの無機フィラーおよび/ま
たは各種有機フィラーを含有させることができる。その
他、滑剤、界面活性剤、分散剤などを含有させることも
できる。
【0090】本発明の可逆性感熱記録媒体を用いて発色
画像を形成させるためには、いったん発色温度以上に加
熱したのち急冷されるようにすればよい。具体的には、
例えばサーマルヘッドやレーザー光で短時間加熱すると
記録層が局部的に加熱されるため、直ちに熱が拡散し急
激な冷却が起こり、発色状態が固定できる。一方、消色
させるためには適当な熱源を用いて比較的長時間加熱し
冷却するか、発色温度よりやや低い温度に一時的に加熱
すればよい。長時間加熱すると記録媒体の広い範囲が昇
温し、その後の冷却は遅くなるため、その過程で消色が
起きる。この場合の加熱方法には、熱ローラー、熱スタ
ンプ、熱風などを用いてもよいし、サーマルヘッドを用
いて長時間加熱してもよい。記録層を消色温度域に加熱
するためには、例えばサーマルヘッドへの印加電圧やパ
ルス幅を調節することによって、印加エネルギーを記録
時よりやや低下させればよい。この方法を用いれば、サ
ーマルヘッドだけで記録・消去ができ、いわゆるオーバ
ーライトが可能になる。もちろん、熱ローラー、熱スタ
ンプによって消色温度域に加熱して消去することもでき
る。
【0091】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳しく
説明する。なお、実施例中の「部」および「%」はいず
れも重量を基準とするものである。
【0092】 実施例1 〈記録層の作成〉 1)2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン 2部 2)下記の構造の顕色剤 8部
【化6】 3)フェノキシ樹脂(ユニオンカーバイド社製PKHH) の15%テトラヒドロフラン(THF)溶液 150部 上記組成物をボールミルを用いて粒径1〜4μmまで粉
砕分散した。得られた分散液に日本ポリウレタン社製コ
ロネートHL(アダクト型ヘキサメチレンジイソシアネ
ート 75%酢酸エチル溶液)20部を加え、良く撹拌
し記録層塗布液を調製した。上記組成の記録層塗布液
を、厚さ100μmのポリエステルフィルム上にワイヤ
ーバーを用い塗布し、80℃で乾燥した後、100℃1
0分、60℃24時間加熱して、膜厚約6.0μmの記
録層を設けた。
【0093】 〈保護層の作成〉 1)ウレタンアクリレート系紫外線硬化性樹脂 15部 (大日本インキ社製C7−157) 2)炭酸カルシウム(4.4μm) 1部 3)酢酸エチル 85部 上記組成物をボールミルを用いてよく撹拌し保護層塗布
液を調製した。上記組成の保護層塗布液を、上記記録層
上にワイヤーバーを用いて塗工した後、照射エネルギー
80W/cmの紫外線ランプ下を9m/分の搬送速度で
通して硬化して膜厚5μmの保護層を設け、本発明の可
逆性感熱記録媒体を作製した。
【0094】作製した記録媒体を大倉電機社製感熱印字
装置にて、電圧13.3V、パルス幅1.2msecで
印字した。印字部の濃度をマクベス濃度計RD914に
て測定したところ、印字濃度は1.05であった。次
に、この印字サンプルを熱スタンプを用いて140℃1
秒の条件で消去した。印字部の濃度を測定した方法と同
様な方法で測定したところ、消去濃度は0.10、地肌
濃度は0.10であった。更に、上記の印字・消去を5
0回繰り返したところ、打痕、ヘッドカス、スティッキ
ングのない良好な状態を保っていた。また、印字部を4
0℃Dry環境下に24Hr保存して、保存後の印字部
の濃度を測定したところ、0.84(画像保持率80
%)であった。また、上記書き込み画像を蛍光灯光源
下、5000ルックスの光で100時間照射後、熱スタ
ンプを用いて140℃1秒の条件で消色操作を行い、画
像部の消色濃度及び地肌部の濃度を測定したところ、消
去濃度は0.15、地肌濃度は0.14であった。
【0095】 実施例2 〈記録層の作成〉 1)2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N− −p−トリルアミノフルオラン 2部 2)下記の構造の顕色剤 8部
【化7】 3)ブチラール樹脂の15%メチルエチルケトン溶液 150部 上記組成物をボールミルを用いて粒径1〜4μmまで粉
砕分散した。得られた分散液に日本ポリウレタン社製コ
ロネートHL(アダクト型ヘキサメチレンジイソシアネ
ート 75%酢酸エチル溶液)20部を加え、良く撹拌
し記録層塗布液を調製した。上記組成の記録層塗布液を
用いて、実施例1と同様にして記録層を作成した。
【0096】 〈保護層の作成〉 1)フェノキシ樹脂(ユニオンカーバイト社製PKHH) 15部 2)シリコーン樹脂(4.5μm) 1部 (東芝シリコーン社製トスパール145) 3)テトラヒドロフラン(THF) 85部 上記組成物をボールミルを用いて24Hr粉砕分散し
た。得られた分散液に日本ポリウレタン社製コロネート
HL(アダクト型ヘキサメチレンジイソシアネート 7
5%酢酸エチル溶液)15部を加え、良く撹拌し保護層
塗布液を調製した。上記組成の保護層塗布液を、上記記
録層上にワイヤーバーを用いて塗布し、80℃で乾燥し
た後、100℃10分、60℃24時間加熱して、膜厚
5μmの保護層を設け、本発明の可逆性感熱記録媒体を
作製した。
【0097】作製した記録媒体を、実施例1と同様に印
字・消去を50回繰り返したところ、打痕、ヘッドカ
ス、スティッキングのない良好な状態を保っていた。
【0098】 実施例3 〈記録層の作成〉 1)3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3− −(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4− −アザフタリド 2部 2)下記の構造の顕色剤 8部
【化8】 3)塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 (ユニオンカーバイド社製VAGH) の15%メチルエチルケトン溶液 150部 上記組成物をボールミルを用いて粒径1〜4μmまで粉
砕分散した。得られた分散液に日本ポリウレタン社製コ
ロネートHL(アダクト型ヘキサメチレンジイソシアネ
ート 75%酢酸エチル溶液)20%を加え、良く撹拌
し記録層塗布液を調製した。上記組成の記録層塗布液を
用いて、実施例1と同様にして記録層を作成した。
【0099】〈保護層の作成〉実施例2中のシリコーン
樹脂(4.5μm)(東芝シリコーン社製トスパール1
45)の代わりにシリカ(1.0μm)を、フェノキシ
樹脂の代わりに塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコ
ール共重合体(ユニオンカーバイト社製VAGH)を用
いた以外は、実施例1と同様にして保護層を作成した。
【0100】作製した記録媒体を、実施例1と同様に印
字・消去を50回繰り返したところ、打痕、ヘッドカ
ス、スティッキングのない良好な状態を保っていた。
【0101】 実施例4 〈記録層の作成〉 1)2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン 2部 2)下記の構造の顕色剤 8部
【化9】 3)フェノキシ樹脂(ユニオンカーバイト社製PKHH) の15%テトラヒドロフラン溶液 150部 上記組成物をボールミルを用いて粒径1〜4μmまで粉
砕分散した。得られた分散液に日本ポリウレタン社製コ
ロネートHL(アダクト型ヘキサメチレンジイソシアネ
ート 75%酢酸エチル溶液)20%を加え、良く撹拌
し記録層塗布液を調製した。上記組成の記録層塗布液を
用いて、実施例1と同様にして記録層を作成した。
【0102】〈保護層の作成〉実施例1中の炭酸カルシ
ウムの代わりにカリオン(0.5μm)を用いた以外
は、実施例1と同様にして保護層を作成した。
【0103】作製した記録媒体を、実施例1と同様に測
定したところ、印字濃度は0.88、消去濃度は0.1
0、地肌濃度は0.10であった。更に、上記の印字・
消去を50回繰り返したところ、打痕、ヘッドカス、ス
ティッキングのない良好な状態を保っていた。また、蛍
光灯光源下、5000ルックスの光で100時間照射後
の消去濃度は0.15、地肌濃度は0.14であった。
【0104】 実施例5 〈記録層の作成〉 1)2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−p− −トリルアミノフルオラン 2部 2)下記の構造の顕色剤 8部
【化10】 3)塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 (ユニオンカーバイド社製VAGH) の15%メチルエチルケトン溶液 150部 上記組成物をボールミルを用いて粒径1〜4μmまで粉
砕分散した。得られた分散液に日本ポリウレタン社製コ
ロネートHL(アダクト型ヘキサメチレンジイソシアネ
ート 75%酢酸エチル溶液)20%を加え、良く撹拌
し記録層塗布液を調製した。上記組成の記録層塗布液を
用いて、実施例1と同様にして記録層を作成した。
【0105】〈保護層の作成〉実施例2中のシリコーン
樹脂(4.5μm)(東芝シリコーン社製トスパール1
45)の代わりに架橋ポリスチレン樹脂(1.0μm)
〔日本合成ゴム社製S2461(A)〕を、フェノキシ
樹脂の代わりにブチラール樹脂を用いた以外は、実施例
2と同様にして保護層を作成した。
【0106】作製した記録媒体を、実施例1と同様に印
字・消去を50回繰り返したところ、打痕、ヘッドカ
ス、スティッキングのない良好な状態を保っていた。
【0107】 実施例6 〈記録層の作成〉 1)3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3− −(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4− −アザフタリド 2部 2)下記の構造の顕色剤 8部
【化11】 3)ブチラール樹脂の15%メチルエチルケトン溶液 150部 上記組成物をボールミルを用いて粒径1〜4μmまで粉
砕分散した。得られた分散液に日本ポリウレタン社製コ
ロネートHL(アダクト型ヘキサメチレンジイソシアネ
ート 75%酢酸エチル溶液)20%を加え、良く撹拌
し記録層塗布液を調製した。上記組成の記録層塗布液を
用いて、実施例1と同様にして記録層を作成した。
【0108】〈保護層の作成〉実施例1中の炭酸カルシ
ウムの代わりにポリメチルメタクリレート(0.4μ
m)(線研化学社製MP1000)を用いた以外は、実
施例1と同様にして保護層を作成した。
【0109】作製した記録媒体を、実施例1と同様に印
字・消去を50回繰り返したところ、打痕、ヘッドカ
ス、スティッキングのない良好な状態を保っていた。
【0110】実施例7 〈記録層の作成〉実施例1と同様の記録層を作製した。
【0111】 〈中間層の作成〉 1)塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 15部 (ユニオンカーバイド社製VYHH) 2)テトラヒドロフラン(THF) 85部 2)に1)を溶解させた中間層溶液を、上記記録層上に
ワイヤーバーを用いて塗工した後、ドライヤーで乾燥し
て膜厚3μmの保護層を設け、中間層を作製した。
【0112】〈保護層の作成〉実施例1と同様の保護層
を作製した。
【0113】作製した記録媒体を、実施例1と同様に評
価したところ、印字濃度は1.05、消去濃度は0.0
8、地肌濃度は0.08であった。更に、上記の印字・
消去を50回繰り返したところ、打痕、ヘッドカス、ス
ティッキングのない良好な状態を保っていた。また、保
存後の印字部の濃度を測定したところ、1.00(画像
保持率95%)であった。
【0114】実施例8 実施例7中の中間層の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
の代わりにフェノキシ樹脂を用い、得られた分散液に日
本ポリウレタン社製コロネートHL15部を加え、良く
撹拌した以外は、実施例7と同様にして可逆性感熱記録
媒体を作製した。
【0115】作製した記録媒体を、実施例1と同様に評
価したところ、印字濃度は1.01、消去濃度は0.0
8、地肌濃度は0.08であった。更に、上記の印字・
消去を70回繰り返したところ、打痕、ヘッドカス、ス
ティッキングのない良好な状態を保っていた。また、保
存後の印字部の濃度を測定したところ、0.98(画像
保持率97%)であった。
【0116】実施例9 実施例8中の中間層にシリカを1部添加した以外は、実
施例7と同様にして可逆性感熱記録媒体を作製した。
【0117】作製した記録媒体を、実施例1と同様に評
価したところ、印字濃度は0.99、消去濃度は0.0
8、地肌濃度は0.08であった。更に、上記の印字・
消去を80回繰り返したところ、打痕、ヘッドカス、ス
ティッキングのない良好な状態を保っていた。また、保
存後の印字部の濃度を測定したところ、0.95(画像
保持率96%)であった。
【0118】実施例10 実施例1中の保護層の炭酸カルシウムを超微粒子窒化ア
ルミニウム(0.08μm)に代えた以外は、実施例1
と同様にして可逆性感熱記録媒体を作製した。
【0119】作製した記録媒体を、実施例7と同様に評
価したところ、印字濃度は1.02、消去濃度は0.1
0、地肌濃度は0.10、蛍光灯光源下、5000ルッ
クスの光で100時間照射後の消去濃度は0.12、地
肌濃度は0.12であった。更に、上記の印字・消去を
50回繰り返したところ、打痕、ヘッドカス、スティッ
キングのない良好な状態を保っていた。
【0120】実施例11 実施例1中の保護層の炭酸カルシウムを超微粒子硫化亜
鉛(0.05μm)(フィラーA)に代えた以外は、実
施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作製した。
【0121】作製した記録媒体を、実施例7と同様に評
価したところ、印字濃度は0.96、消去濃度は0.1
0、地肌濃度は0.10、蛍光灯光源下、5000ルッ
クスの光で100時間照射後の消去濃度は0.11、地
肌濃度は0.11であった。更に、上記の印字・消去を
50回繰り返したところ、打痕、ヘッドカス、スティッ
キングのない良好な状態を保っていた。
【0122】実施例12 実施例1中の保護層の炭酸カルシウムを超微粒子窒化珪
素(0.07μm)(フィラーB)に代えた以外は、実
施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作製した。
【0123】作製した記録媒体を、実施例7と同様に評
価したところ、印字濃度は0.99、消去濃度は0.1
0、地肌濃度は0.10、蛍光灯光源下、5000ルッ
クスの光で100時間照射後の消去濃度は0.11、地
肌濃度は0.11であった。更に、上記の印字・消去を
50回繰り返したところ、打痕、ヘッドカス、スティッ
キングのない良好な状態を保っていた。
【0124】実施例13 実施例1中の保護層の炭酸カルシウムを超微粒子硫化亜
鉛(0.05μm)(フィラーA)、シリカ(0.02
μm)(フィラーB)それぞれ0.5部に代えた以外
は、実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作製し
た。
【0125】作製した記録媒体を、実施例7と同様に評
価したところ、印字濃度は1.00、消去濃度は0.1
0、地肌濃度は0.10、蛍光灯光源下、5000ルッ
クスの光で100時間照射後の消去濃度は0.10、地
肌濃度は0.10であった。更に、上記の印字・消去を
50回繰り返したところ、打痕、ヘッドカス、スティッ
キングのない良好な状態を保っていた。
【0126】実施例14 実施例4中の保護層のカオリンを超微粒子酸化亜鉛
(0.02μm)に代えた以外は、実施例4と同様にし
て可逆性感熱記録媒体を作製した。
【0127】作製した記録媒体を、実施例1と同様に評
価したところ、印字濃度は0.91、消去濃度は0.1
0、地肌濃度は0.10、蛍光灯光源下、5000ルッ
クスの光で100時間照射後の消去濃度は0.11、地
肌濃度は0.11であった。更に、上記の印字・消去を
50回繰り返したところ、打痕、ヘッドカス、スティッ
キングのない良好な状態を保っていた。
【0128】実施例15 実施例4中の保護層のカオリンを酸化チタン(0.09
μm)に代えた以外は、実施例4と同様にして可逆性感
熱記録媒体を作製した。
【0129】作製した記録媒体を、実施例7と同様に評
価したところ、印字濃度は0.93、消去濃度は0.1
0、地肌濃度は0.10、蛍光灯光源下、5000ルッ
クスの光で100時間照射後の消去濃度は0.11、地
肌濃度は0.11であった。更に、上記の印字・消去を
50回繰り返したところ、打痕、ヘッドカス、スティッ
キングのない良好な状態を保っていた。
【0130】実施例16 実施例4中の保護層のカオリンを酸化セリウム(0.0
2μm)に代えた以外は、実施例4と同様にして可逆性
感熱記録媒体を作製した。
【0131】作製した記録媒体を、実施例7と同様に評
価したところ、印字濃度は0.95、消去濃度は0.1
0、地肌濃度は0.10、蛍光灯光源下、5000ルッ
クスの光で100時間照射後の消去濃度は0.11、地
肌濃度は0.11であった。更に、上記の印字・消去を
50回繰り返したところ、打痕、ヘッドカス、スティッ
キングのない良好な状態を保っていた。
【0132】比較例1 実施例1中の保護層のフィラーを使用しなかった他は、
実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作製した。
【0133】作製した記録媒体を、実施例7と同様に評
価したところ、印字濃度は0.99、消去濃度は0.1
0、地肌濃度は0.10、蛍光灯光源下、5000ルッ
クスの光で100時間照射後の消去濃度は0.17、地
肌濃度は0.16であった。更に、上記の印字・消去を
50回繰り返したところ、打痕はない状態だったが、サ
ーマルヘッドにヘッドカスが付着していた。また、ステ
ィッキングも一部発生していた。
【0134】比較例2 実施例1中の保護層の樹脂を塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体に代え、且つ日本ポリウレタン社製コロネートH
Lを使用しなかった他は、実施例1と同様にして可逆性
感熱記録媒体を作製した。
【0135】作製した記録媒体を、実施例7と同様に評
価したところ、印字濃度は1.01、消去濃度は0.1
0、地肌濃度は0.10、蛍光灯光源下、5000ルッ
クスの光で100時間照射後の消去濃度は0.15、地
肌濃度は0.14であった。更に、上記の印字・消去を
50回繰り返したところ、打痕はない状態だったが、サ
ーマルヘッドにヘッドカスが少し付着していた。また、
スティッキングも発生していた。
【0136】比較例3 実施例1中の保護層の樹脂をポリエステル樹脂に代え、
且つ日本ポリウレタン社製コロネートHL、フィラーを
使用しなかった他は、実施例1と同様にして可逆性感熱
記録媒体を作製した。
【0137】作製した記録媒体を、実施例7と同様に評
価したところ、印字濃度は0.98、消去濃度は0.1
0、地肌濃度は0.10、蛍光灯光源下、5000ルッ
クスの光で100時間照射後の消去濃度は0.18、地
肌濃度は0.18であった。更に、上記の印字・消去を
50回繰り返したところ、打痕はない状態だったが、サ
ーマルヘッドにヘッドカスが付着していた。また、ステ
ィッキングも発生していた。
【0138】比較例4 実施例1中の記録層の樹脂を塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体に代え、且つ日本ポリウレタン社製コロネートH
Lを使用しなかった他は、実施例1と同様にして可逆性
感熱記録媒体を作製した。
【0139】作製した記録媒体を、実施例7と同様に評
価したところ、印字濃度は1.04、消去濃度は0.1
0、地肌濃度は0.10、蛍光灯光源下、5000ルッ
クスの光で100時間照射後の消去濃度は0.15、地
肌濃度は0.14であった。更に、上記の印字・消去を
50回繰り返したところ、1回目から打痕が発生し、5
0回目では打痕のため均一な印字ができなかった。た
だ、ヘッドカス、スティッキングはない良好な状態を保
っていた。
【0140】比較例5 実施例1中の記録層の樹脂を塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体に代え、且つ日本ポリウレタン社製コロネートH
Lを使用しなかったこと、および保護層の樹脂を塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体に代え、且つ日本ポリウレタ
ン社製コロネートHL、フィラーを使用しなかった他
は、実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作製し
た。
【0141】作製した記録媒体を、実施例7と同様に評
価したところ、印字濃度は0.95、消去濃度は0.1
0、地肌濃度は0.10、蛍光灯光源下、5000ルッ
クスの光で100時間照射後の消去濃度は0.18、地
肌濃度は0.17であった。更に、上記の印字・消去を
50回繰り返したところ、1回目から打痕が発生し、5
0回目では打痕のため均一な印字ができなかった。また
サーマルヘッドにヘッドカスが付着、スティッキングも
発生していた。
【0142】
【発明の効果】本発明の可逆性感熱記録媒体は、印字・
消去の繰り返しによる打痕の発生など機械的損傷が少な
く、耐久性の高いものであり、実用性の高い書替え型記
録媒体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可逆性感熱記録媒体の発色・消色特性
を示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 河村 史生 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鳥居 昌史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に電子供与性呈色性化合物と電
    子受容性化合物を主成分として含有し、加熱温度および
    /または加熱後の冷却速度の違いにより相対的に発色し
    た状態と消色した状態を形成し得る可逆性感熱発色組成
    物を含有する可逆性感熱記録層を少なくとも有する可逆
    性感熱記録媒体において、該可逆性感熱記録層上に硬化
    性樹脂及びフィラーを含有する保護層を有し、しかも該
    可逆性感熱記録層が架橋状態の樹脂を含む硬化性樹脂を
    含有することを特徴とする可逆性感熱記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記可逆性感熱記録層と前記保護層との
    間に中間層を有することを特徴とする請求項1に記載の
    可逆性感熱記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記中間層が硬化性樹脂を含有すること
    を特徴とする請求項2に記載の可逆性感熱記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記中間層がフィラーを含有することを
    特徴とする請求項2または3に記載の可逆性感熱記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 前記保護層中に含まれるフィラーが無機
    フィラーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載の可逆性感熱記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記無機フィラーが平均粒径0.1μm
    以下のものであることを特徴とする請求項5に記載の可
    逆性感熱記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記無機フィラーが400nm以下の波
    長領域に吸収端を有するものであることを特徴とする請
    求項5または6に記載の可逆性感熱記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記無機フィラーが紫外線UV−A領域
    に吸収端を有する無機フィラー(A)であることを特徴
    とする請求項5〜7のいずれかに記載の可逆性感熱記録
    媒体。
  9. 【請求項9】 前記無機フィラーが紫外線UV−A領域
    より短波長側に吸収端を有する無機フィラー(B)であ
    ることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の可
    逆性感熱記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記無機フィラーが紫外線UV−A領
    域に吸収端を有する無機顔料(A)と、紫外線UV−A
    領域より短波長側に吸収端を有する無機顔料(B)との
    混合物であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか
    に記載の可逆性感熱記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記無機フィラーが金属酸化物である
    ことを特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載の可
    逆性感熱記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記保護層中に含まれるフィラーが有
    機フィラーであることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の可逆性感熱記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記有機フィラーの形状が球状粒子で
    あることを特徴とする請求項12に記載の可逆性感熱記
    録媒体。
JP9116221A 1997-04-18 1997-04-18 可逆性感熱記録媒体 Pending JPH10291372A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1277593A2 (en) 2001-07-19 2003-01-22 Ricoh Company Reversible thermosensitive recording medium, label, and image forming and erasing method using the same
US8877680B2 (en) 2010-08-31 2014-11-04 Ricoh Company, Ltd. Reversible thermosensitive recording medium and reversible thermosensitive recording member

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1277593A2 (en) 2001-07-19 2003-01-22 Ricoh Company Reversible thermosensitive recording medium, label, and image forming and erasing method using the same
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