JPH10290076A - プリント配線板の製造方法、プリント配線板およびプリント配線板製造装置 - Google Patents

プリント配線板の製造方法、プリント配線板およびプリント配線板製造装置

Info

Publication number
JPH10290076A
JPH10290076A JP9691197A JP9691197A JPH10290076A JP H10290076 A JPH10290076 A JP H10290076A JP 9691197 A JP9691197 A JP 9691197A JP 9691197 A JP9691197 A JP 9691197A JP H10290076 A JPH10290076 A JP H10290076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
printed wiring
insulating film
circuit pattern
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9691197A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Nishimura
尚樹 西村
Akiyoshi Kadoya
明由 角屋
Hirotake Nakayama
浩偉 仲山
Makio Watabe
真貴雄 渡部
Kazuo Motobayashi
和夫 本林
Mitsuhiro Inoue
光博 井上
Terutake Kato
輝武 加藤
Eiji Takai
英次 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9691197A priority Critical patent/JPH10290076A/ja
Publication of JPH10290076A publication Critical patent/JPH10290076A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4644Manufacturing multilayer circuits by building the multilayer layer by layer, i.e. build-up multilayer circuits

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁膜上に導体回路パターンを形成するプリン
ト配線板において、絶縁膜凹凸箇所、切削箇所にダミー
パターンを付与し、絶縁膜の平坦化を行い、絶縁性を向
上させることにより信頼性の高い、高密度プリント配線
板の製造方法を提供する。 【解決手段】導体回路パターン3形成時に、ダミーパタ
ーン4を形成し、絶縁膜6の凹凸を緩和させ平坦化を行
う。また、切削加工箇所にダミーパターン14を形成
し、絶縁膜15を平坦化し、あて板とプリント配線板間
に発生する間隙を解消し、切削時に発生するクラックの
発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板の
製造方法、プリント配線板およびプリント配線板製造装
置に係わり、特に絶縁膜層の電気的絶縁性に優れたプリ
ント配線板の製造方法、プリント配線板およびプリント
配線板製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、従来の絶縁膜上に導体回路パター
ンを形成するプリント配線板の製造工程を、図1ないし
図4を用いて説明しよう。図1および図2は、4層のプ
リント配線板を製造する製造工程を説明する一連の図で
図1(a)〜(f)に続く図が図2(g)〜(k)であ
る。初めに、ガラスエポキシ基板42の表裏に銅箔43
が張り付けられた銅張り積層板を用意し(図1
(a))、銅箔43を周知の方法であるエッチングによ
りパターンニングし、所望の導体回路パターン44を形
成する(図1(b))。導体回路パターン上に感光性樹
脂絶縁層45をスプレーコータ、カーテンコート等を用
いて塗布、成膜し、層間接続のためのバイアホール46
を形成する(図1(c))。
【0003】次に、表裏層を接続する為に形成すべき位
置に、ドリル48によってスルーホールを形成する(図
1(d))。このとき基板上下に銅箔43の返りを防止
するあて板47をあてがう。あて板47にはベーク等の
樹脂板などを使用する。図1(e)は、前記孔明け工程
で形成されたスルーホール49を示す。
【0004】層間絶縁膜と導体回路パターンとの接着力
向上のために絶縁膜表面を処理し、微細粗化面50を形
成する(図1(f))。さらに、バイアホールを形成し
た絶縁層45及びスルーホール49の全面にパラジウム
触媒を付与し、無電解めっき、ダイレクトプレーティン
グ等で導電膜を形成した後、電気めっきによって厚付け
銅めっき層51を形成する(図2(g))。
【0005】次に、銅めっき層51をエッチングにより
パターンニングし、所望の導体回路パターン52を形成
する(図2(h))。露出されるべきでない導体部分を
ポリイミド又はエポキシ樹脂のようなソルターレジスト
層53によって被覆する(図2(i))。最後に、基板
を必要な大きさにエンドミル54によって切断する。こ
のときも工程(d)と同様に、基板下面にエンドミル5
4によるステージの切削を防止するあて板55をあてる
(図2(j)から(k))。
【0006】本工程により製造されるプリント配線板に
おいては、絶縁膜の電気絶縁性が重要となる。これを、
図3および図4を用いて説明しよう。図3は、図1およ
び図2に示した絶縁層45形成部の拡大図である。図3
(b)に示すような、絶縁膜45下部の導体回路パター
ン44によって発生する凹凸部57では、部分的に絶縁
膜厚が薄くなり、層間の電気特性が低下する。また、図
4は、図1(c)、(d)、(e)および図2(i)に相
当するスルーホール部拡大断面図である。図4に示すよ
うに、絶縁膜45の凹凸部57を切削する際に絶縁膜4
5−あて板47間の間隙57‘があると、絶縁膜45の
クラック58が発生する虞がある。クラック58が発生
すると、図4(d)のようにめっき液のしみ込み59を
生み、電気特性の低下を招く。
【0007】クラックの発生防止策としては、切削用刃
の形状、回転数、送りスピード、段階ごとに穴明けを行
うステップ加工等の、切削条件による改善が検討されて
いる。しかし、例えば、ダイアモンド等の刃を使用すれ
ば切削性は向上するものの、ドリル代が嵩みコストが高
くなる。また、切削条件として回転数、送りスピードの
検討では、ドリルの刃の寿命が著しく短くなり、且つコ
ストの増大を生じ、更に切削時間も長くなる。しかも、
切削条件の最適化だけでは、クラックの発生を皆無にす
ることは非常に難しい。
【0008】また、特開平8−153951のように、
絶縁膜凹凸の平坦化を目的として、予め絶縁膜膜厚を厚
く形成して、凸部を機械的研磨により凹部まで削り込
み、平坦化を行う方法も検討されている。しかし、機械
的研磨による平坦化では、絶縁膜厚を厚くする必要があ
り、無駄な材料費が増大する。また、研磨のための設備
が必要となり、工程もその分長くなる。更に、絶縁膜を
均一に研磨することは非常に難しい技術であり、部分的
に研磨しすぎると層間ショートを生じる。また、特開平
7−66552には、ダミーパタンを用いて絶縁膜の凹
凸を平坦化する技術が記載されているが、層間の電気特
性低下、および、スルーホール形成に伴うクラックの発
生については記載が見られない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の技術の問題点をなくし、スルーホール形成に
伴うクラックの発生を防止し、絶縁性を向上させること
により信頼性の高いプリント配線板の製造方法、プリン
ト配線板、プリント配線板製造装置およびプリント配線
板を用いた電子機器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明の製造方法によれば、絶縁層が薄くなり電気
的絶縁が確保できない箇所の近傍と所望の切削箇所に、
ダミーパターンを設けることにより配線部の凹凸が緩和
され、電気特性の良好なプリント配線板が製造できる。
また、スルーホール切削加工箇所に付加するダミーパタ
ーンは、切削用刃の80%以上の面積で形成することが
好ましく、より高い絶縁性を得ることができる。切削加
工を行うときに用いるあて板には、基板の凹凸に追随す
るようなもの(例えばドライフィルムなど)を用いて、
あて板と基板との間に発生する間隙を吸収し、クラック
の発生を抑え絶縁性を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
5ないし図12を用いて説明する。 <実施例1>まず、本発明の第1の実施の形態であるプリ
ント配線板の製造方法および本発明の第2の実施の形態
であるプリント配線板の実施例1について図5および図
6を用いて説明する。
【0012】図5は、本発明の実施例1のプリント配線
板の4層分の製造工程を示す図である。また、図6は、
図5(c)、(f)のダミーパターン4近傍の拡大図を
示しており、図5と同じ部位については、同一符号で示
している。本実施例では、ベース材料として、ガラスエ
ポキシ基板1の両面に銅箔2を付加した銅張り基板を用
いる(図5(a))。銅箔2上にドライフィルム(日立
化成製;HK−350)をラミネートし、所望部に周知
の方法により導体回路パターン3と、絶縁膜平坦化のた
めのダミーパターン4を形成する(図5(b))。
【0013】次に、パターンを形成した基板に絶縁樹脂
(日立化成製:HR5000A)を静電方式で基板表面
に塗布し、絶縁部6を露光硬化させ、バイアホール部5
のみ現像で樹脂部を除去する(図5(c))。ダミーパ
ターン4の設置により、導体回路パターン3近傍の絶縁
膜の凹凸を緩和し、平坦な絶縁膜6を形成できる(図6
(c))。次に、アルカリ性にした過マンガン酸カリ水
溶液で樹脂成分のみを溶解除去し、絶縁膜表面に凸形状
のアンカー7を形成した。その後、絶縁層表面に付着す
る二酸化マンガンを還元剤により除去する(図5
(d))。
【0014】続いて、絶縁膜に触媒(シプレイ社製:キ
ャタポジット44)を付与し、触媒活性化を行い、無電
解めっき(シプレイ社製)にて導電膜を形成した後、電
気めっき(荏原ユージライト社製)によって銅を厚付
し、銅めっき層8を形成する(図5(e))。無電解め
っき条件、電気めっき条件をそれぞれ表1、表2に示
す。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】さらに続けて、図5(b)のステップと同
様、ドライフィルムを用いて銅めっき層に導体回路パタ
ーン9を形成する(図5(f))。導体パターン3、9
の層間の絶縁膜6は、図6(f)に示すように一定の間
隙を保っている。最後に、露出されるべきでない導体部
分を、絶縁樹脂10を用いて被覆する(図5(g))。
【0018】本実施例では、4層のプリント配線板を例
示したが、同様の工程を繰り返すことにより、多層のプ
リント配線板を製造することができる。また、上記実施
例で用いた材料は一例に過ぎず他の材料または形成手法
であっても構わない。
【0019】実施例1で作成した基板の平坦部の絶縁膜
厚を、パラメータとして、50、70、90μmのサン
プルを作成し、絶縁信頼性試験を行った。その評価結果
を表3に示す。
【0020】
【表3】
【0021】表3は、高温高湿直流電圧印加試験後の層
間絶縁抵抗を評価した結果で、一般的なプリント配線板
では、1.0E+08Ω以上であれば充分な特性である
ことから、ダミーパターンを設けることにより、導体回
路パターンの影響で発生する絶縁膜の凸凹による層間絶
縁抵抗値の劣化が回避でき、絶縁特性の良好なプリント
配線板が得られた。また、絶縁特性の良好なプリント配
線板の製造方法が得られた。さらに、層間絶縁膜の厚さ
を増やすことにより、高温高湿直流電圧印加試験後の層
間絶縁抵抗値が向上することがわかった。
【0022】<実施例2>次に、本発明の第1の実施の形
態であるプリント配線板の製造方法および本発明の第2
の実施の形態であるプリント配線板の実施例2について
図7ないし図9を用いて説明する。図7および図8は本
発明の実施例3のプリント配線板の4層分の製造工程を
示す一連の図で、図7(a)〜(f)に続く図が、図8
(g)〜(k)である。また、図9は、図7(c)、
(d)、(e)および図8(k)の貫通孔近傍の拡大図
を示しており、図7、図8と同じ部位については、同一
符号で示している。
【0023】まず、ベース材料として、ガラスエポキシ
基板11の両面に銅層12を付加した、銅張り基板を準
備し(図7(a))、ドライフィルムを用い、所望部に
周知の方法により導体回路パターン13と、切削加工を
行う箇所の凹凸の平坦化のため、ダミーパターン14を
形成した(図7(b))。絶縁樹脂を静電方式で基板表
面に塗布し、絶縁部15を露光硬化させ、バイアホール
部16のみ現像で樹脂部を除去した(図7(c))。図
9(c)は、図7(c)の切削加工を行う箇所の拡大図
を示している。ダミーパターン14により、切削加工を
行う箇所の絶縁膜の凹凸は緩和され、スルーホール形成
部が平坦な絶縁膜15を形成できた。
【0024】次に、基板の表裏層を接続させる貫通スル
ーホールを開けるため、基板の両側にベーク板17をあ
て、ドリル18で切削を行う(図7(d))。ここで、
ベーク板17は、ドリル18による導体回路パターン1
3の返りを防止する。図9(d)で示すように、絶縁膜
に凹部がないため、絶縁膜15とベーク板17との隙間
が発生せず、あて板と密着した状態で穴明けができる。
ドリル18で切削されたスルーホール19を、図7
(e)および図9(e)に示す。本実施例によれば、絶
縁膜に凹部がないため、基板とあて板であるベーク板が
密着しているので、絶縁膜にクラックが発生することな
くスルーホール19が加工できる。このときダミーパタ
ーンが、切削用刃の直径より大きいときダミーパターン
20が残る。
【0025】次に、アルカリ性の過マンガン酸カリ溶液
で樹脂成分のみを溶解除去し、絶縁膜表面の微細な粗化
面21を形成すると伴に、スルーホール内壁のデスミア
処理を行う(図7(f))。その後、絶縁層表面に付着
する二酸化マンガンを還元剤により除去する。絶縁膜に
触媒を付与し、触媒活性化を行い、無電解めっきにて導
電膜を形成する。さらに、電気めっきによって銅を付着
し、銅めっき層22を形成する(図8(g))。続い
て、図7(b)のステップと同様に、所望部に周知の方
法で、導体回路パターン23と、平坦化のために設けた
ダミーパターン24を形成する(図8(h))。
【0026】露出されるべきでない導体部分を前記絶縁
樹脂25を用いて被覆する(図8(i))。最後に、基
板を所望の大きさに切削するため、(d)と同様にベー
ク板26を基板下部にあてがい、エンドミル27で切削
する(図8(j))。
【0027】前記(e)と同様に、絶縁膜に凹部がない
ため、基板とあて板であるベーク板が密着しているの
で、絶縁膜にクラックが発生することなく外形が加工で
きる。完成した4層の高密度プリント配線板28を、図
7(k)および図9(k)に示す。以上により、絶縁特
性の良好なプリント配線板が得られた。また、絶縁特性
の良好なプリント配線板の製造方法が得られた。なお、
上記実施例では、4層のプリント配線板であるが、同様
の工程を繰り返すことにより、高多層の導体回路層を有
するプリント配線板を製造することもできる。また、上
記実施例2で用いた材料は一例に過ぎず他の材料または
形成方法であっても構わない。
【0028】<実施例3>次に、本発明の第1の実施の形
態であるプリント配線板の製造方法および本発明の第2
の実施の形態であるプリント配線板の実施例3について
図10を用いて説明する。図10は、実施例2のプリン
ト配線板の製造方法を説明する図9に示した製造工程の
他の実施例を示す図である。本実施例では、ダミーパタ
ーンの面積を切削切削面積よりも小さくすることで、切
削加工時にダミーパターンが除去され、導体間の絶縁性
の向上を図った方法である。また図7ないし図9と同じ
部位については、同一符号で示している。
【0029】本実施例の製造方法では、図10(c)で
は、ドライフィルムを用い、所望部に周知の方法により
導体回路パターン13と、切削加工を行う箇所の凹凸の
平坦化のため、切削刃より径の小さいダミーパターン2
9を形成した基板に、絶縁樹脂を静電方式で基板表面に
塗布し、絶縁部15を露光硬化させることにより、切削
加工を行う箇所の絶縁膜の凹凸は緩和され、平坦な絶縁
膜15が形成できた。基板の表裏層を接続させるための
スルーホールを開けるため、ベーク板17をあてドリル
18で切削を行う(図10(d))。絶縁膜に凹部がな
いため、絶縁膜15とベーク板17との間隙が発生せ
ず、ベーク板と密着した状態で孔明けができるため、図
10(f)に示すように、クラックの発生のないスルー
ホール19を加工できる。本実施例では、ダミーパター
ン径が、切削用刃の径より小さいため、実施例2では残
ったダミーパターンが残らない。
【0030】図10(k)には、図8(g)〜(j)と
同様の方法を用いて、完成したプリント配線板を示す。
以上により、絶縁特性の良好なプリント配線板が得られ
た。また、絶縁特性の良好なプリント配線板の製造方法
が得られた。なお、4層のプリント配線板を例示した
が、同様の工程を繰り返すことにより、もっと多数の導
体回路層を有する層間絶縁特性に優れたプリント配線板
を製造することができる。また、上記実施例3で用いた
材料は一例に過ぎず他の材料または形成方法であっても
構わない。
【0031】実施例2または実施例3の方法で作成した
基板において、ダミーパターンの直径と切削刃の径の比
を変えた時の絶縁信頼性試験を行った。その、評価結果
を表4に示す。
【0032】
【表4】
【0033】表4は、ダミーパターンの直径を変え、ス
ルーホール部断面の顕微鏡観察によるクラック発生率
と、高温高湿直流印加試験後のスルーホール近傍の層間
絶縁抵抗値を示す。この結果、ドリル径に対するダミー
パターン径は、好ましくは、0.8以上、さらに好まし
くは、1.0以上とすれば良いことがわかる。
【0034】<実施例4>次に、本発明の第1の実施の形
態であるプリント配線板の製造方法および本発明の第2
の実施の形態であるプリント配線板の実施例4について
図11を用いて説明する。図11は、貫通スルーホール
の機械加工前に、ドライフイルムを絶縁膜の凹凸に追随
するように基板表裏に張り付け、硬化させた後、切削を
行ってスルーホールを形成するプリント配線板の製造方
法を示す製造工程図である。この例は4層のプリント配
線板を製造するものである。銅張り基板を用い、ドライ
フィルムを用いて、所望部に周知の方法により導体回路
パターン35を形成し、絶縁樹脂を静電方式で基板表面
に塗布し、絶縁部36を露光硬化させた基板の切削加工
を行う箇所の拡大図を示している。導体パターン間の絶
縁膜に、凹部37が発生する(図11(c))。
【0035】絶縁膜36上にドライフィルム38(日立
化成製;HK−350)をラミネートし、高圧水銀ラン
プで露光(露光量:0.01J/mm2)を行った。同様に上
記ドライフイルム38をもう1度張り付け、露光および
硬化を行った基板を、ドリル39で切削を行う(図11
(d))。続いて、3wt%の苛性ソーダ水溶液により
ドライフィルム38の剥離を行う(図11(f))。ア
ルカリ性の過マンガン酸カリ溶液で樹脂成分のみを溶解
除去し、絶縁膜表面に凸形状のアンカーを形成及びスル
ーホールのデスミア処理を行い、触媒を付与後、無電解
めっきで導電化処理を行い、電気めっきにより銅めっき
層を設け、所望部に周知の方法で導体パターン40を形
成し、露出されるべきでない導体部分を前記絶縁樹脂4
1を用いて被覆する(図11(k))。
【0036】本実施例によれば、貫通スルーホールの機
械加工前に、ドライフイルムを絶縁膜の凹凸に追随する
ように基板表裏に張り付け、硬化させた後、スルーホー
ルを形成するので、絶縁樹脂を、ドライフィルムに保持
したまま機械加工するので、クラックの発生が見られな
いという効果を有する。以上により、絶縁特性の良好な
プリント配線板が得られた。また、絶縁特性の良好なプ
リント配線板の製造方法が得られた。なお、4層のプリ
ント配線板を例示したが、同様の工程を繰り返すことに
より、高多数の導体回路層を有するプリント配線板を製
造することができる。また、上記実施例4で用いた材料
は一例に過ぎず他の材料または形成方法であっても構わ
ない。
【0037】<実施例5>図12は、本発明の第3の実施
の形態を示すプリント配線板製造装置の要部断面図であ
る。本実施例の、プリント配線板製造装置は、スルーホ
ールの機械加工時基板表面温度を上げて、切削性を向上
させ、絶縁膜のクラック発生を防止する装置である。
【0038】プリント配線板30とベーク板33をセッ
トするステージ31の下部に電熱器等の加熱部32を設
置し、貫通穴作成用にあてるベーク板33を介して、被
加工物であるプリント配線板の表面温度を60℃に加熱
し、メカニカルドリリング34によって切削を行った。
またプリント配線板切断時にも同様の加熱を行い、クラ
ックの発生なく切削加工ができることを確認した。この
装置を用い、プリント配線板及びあて板の表面温度を、
上記と同様に20℃、60℃、100℃としたときのク
ラック発生数を表5に示す。
【0039】
【表5】
【0040】表5には、ドリル径0.6mm、ダミーパ
ターン径0.5mmとして、基板表面温度をパラメータ
に、スルーホール部断面の顕微鏡観察によるクラック発
生率を示す。表面温度を上げることにより、クラックの
発生が抑制され、さらに好ましくは、表面温度60℃以
上とすることで、クラック発生の抑圧に効果を示してい
る。以上により、絶縁特性の良好なプリント配線板製造
装置が得られた。また、絶縁特性の良好なプリント配線
板の製造方法が得られた。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、スルーホール形成に伴
うクラックの発生を防止し、絶縁性を向上させることに
より信頼性の高いプリント配線板の製造方法、プリント
配線板およびプリント配線板製造装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の4層プリント配線板の製造工程を示す図
である。
【図2】従来の4層プリント配線板の製造工程を示す図
である。
【図3】図1に示した製造方法の切削加工部の拡大図で
ある。
【図4】図1に示した製造方法の絶縁膜凹部の拡大図で
ある。
【図5】本発明の実施例1のプリント配線板の製造工程
を示す図である。
【図6】本発明の実施例1の図5に示した製造方法の拡
大図である。
【図7】本発明の実施例2のプリント配線板の製造工程
を示す図である。
【図8】本発明の実施例2のプリント配線板の製造工程
を示す図である。
【図9】本発明の実施例2の図7に示した製造方法の拡
大図である。
【図10】本発明の実施例3のプリント配線板の製造工
程を示す図である。
【図11】本発明の実施例4のプリント配線板の製造工
程を示す図である。
【図12】本発明の実施例5のプリント配線板製造装置
の断面図である。
【符号の説明】
1、11、42…ガラスエポキシ基板、2、12、43
…銅張り積層板の銅箔、3、9、13、23、35、4
0、44、52…導体回路パターン、4、14、20、
24、29…ダミーパターン、5、16、46…バイア
ホール、6、10、15、25、36、41、45、5
3…感光性樹脂絶縁層、7、21、50…絶縁膜表面の
凸形状のアンカー、8、22、51…銅めっき層、1
7、26、33…ベーク板、18、34、39、48…
ドリル19、49…スルーホール27、54…エンドミ
ル、28、30、56…プリント配線板、31…切削装
置ステージ、32…加熱部、37、57…絶縁膜凹部、
38…ドライフィルムあて板、47、55…あて板、5
7‘…絶縁樹脂−ベーク板間の間隙、58…クラック、
59…めっき液しみこみ。
フロントページの続き (72)発明者 渡部 真貴雄 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 本林 和夫 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 井上 光博 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 加藤 輝武 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 高井 英次 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地株式 会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の絶縁膜上と、該第1の絶縁膜上の第
    1の導体回路パターンと、該導体回路パターン上の第2
    の絶縁膜と、該第2の絶縁膜上の第2の導体パターンと
    を順次形成するプリント配線板の製造方法において、 前記第1の導体回路パターン形成と同時に形成するダミ
    ーパターンを設け、前記第1の導体回路パターンと前記
    第2の導体回路パターンとの間の層間絶縁抵抗を信頼度
    高く保持することを特徴とするプリント配線板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】第1の絶縁膜上と、該第1の絶縁膜上の導
    体回路パターンと、該導体回路パターン上の第2の絶縁
    膜と、スルーホールとを順次形成するプリント配線板の
    製造方法において、 スルーホール部に前記導体回路パターン形成と同時に形
    成するダミーパターンを設け、前記スルーホール部に生
    ずる第2の絶縁膜のクラックを防止することを特徴とす
    るプリント配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のプリント配線板の製造方
    法において、 前記ダミーパターンの面積を切削加工刃の断面積より小
    さくし、前記スルーホールの機械加工時に、前記スルー
    ホール部周囲に前記ダミーパターンの一部を残すことを
    特徴とするプリント配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】第1の絶縁膜上と、該第1の絶縁膜上の導
    体回路パターンと、該導体回路パターン上の第2の絶縁
    膜と、スルーホールとを順次形成するプリント配線板の
    製造方法において、 前記スルーホールの機械加工時に、プリント配線板を加
    熱し、絶縁膜のクラックの発生を防止することを特徴と
    するプリント配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のプリント配線板の製造方
    法おいて、 プリント配線板表面を60度C以上に加熱することを特
    徴とするプリント配線板の製造方法。
  6. 【請求項6】第1の絶縁膜上と、該第1の絶縁膜上の導
    体回路パターンと、該導体回路パターン上の第2の絶縁
    膜と、スルーホールと有するプリント配線板の製造方法
    において、 前記スルーホールの機械加工時に、前記第2の絶縁膜の
    凹凸に追随する弾性体を前記プリント配線板とあて板と
    の間に挟持することを特徴とするプリント配線板の製造
    方法。
  7. 【請求項7】第1の絶縁膜上と、該第1の絶縁膜上の導
    体回路パターンと、該導体回路パターン上の第2の絶縁
    膜と、スルーホールとを有するプリント配線板におい
    て、 スルーホール部に前記導体回路パターン形成と同時に形
    成するダミーパターンを設け、前記スルーホール部周囲
    に前記ダミーパターンの一部を有することを特徴とする
    プリント配線板。
  8. 【請求項8】スルーホールの機械加工時に、プリント配
    線板を加熱することを特徴とするプリント配線板の製造
    装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のプリント配線板の製造装
    置おいて、 プリント配線板表面を60度C以上に加熱することを特
    徴とするプリント配線板の製造装置。
JP9691197A 1997-04-15 1997-04-15 プリント配線板の製造方法、プリント配線板およびプリント配線板製造装置 Pending JPH10290076A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9691197A JPH10290076A (ja) 1997-04-15 1997-04-15 プリント配線板の製造方法、プリント配線板およびプリント配線板製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9691197A JPH10290076A (ja) 1997-04-15 1997-04-15 プリント配線板の製造方法、プリント配線板およびプリント配線板製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10290076A true JPH10290076A (ja) 1998-10-27

Family

ID=14177554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9691197A Pending JPH10290076A (ja) 1997-04-15 1997-04-15 プリント配線板の製造方法、プリント配線板およびプリント配線板製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10290076A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009099624A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Fujitsu Ltd 配線基板およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009099624A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Fujitsu Ltd 配線基板およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4336100A (en) Method of production of electrically conductive panels and insulating base materials
JP2003234573A (ja) 多層配線基板の製造方法およびこれにより製造される多層配線基板
JP4212006B2 (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP2007158362A (ja) 絶縁基板に抵抗体を形成する方法
JP2008108791A (ja) 多層プリント配線基板及び多層プリント配線基板の作製方法
US20160278206A1 (en) Printed circuit board
JP2003309356A (ja) メッキスルーホールの形成方法、及び多層配線基板の製造方法
JP2006502590A (ja) プリント回路基板の製造方法
JP3217381B2 (ja) 多層配線基板の製造方法
JP3311450B2 (ja) 多層プリント配線板の製造方法および多層プリント配線板
JPH10290076A (ja) プリント配線板の製造方法、プリント配線板およびプリント配線板製造装置
JPH11126974A (ja) 多層配線板の製造方法
KR20220070580A (ko) 트레이스 및 비아를 갖는 플라스마 에칭 촉매 라미네이트
JP2004214410A (ja) 多層配線基板の製造方法及び多層配線基板
JP2000216521A (ja) 配線基板の製造方法及びそれを用いた配線基板
JPH098458A (ja) プリント配線板及びその製造方法
JPH10190183A (ja) メッキされた抵抗器を有するプリント回路板の製法
JP2002280741A (ja) 多層プリント配線板とその製造法
JP2002208779A (ja) 柱状金属体の形成方法及び導電構造体
JPH11261220A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JPH03147394A (ja) 印刷配線板の製造方法
JPH0690087A (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JPH11307934A (ja) 多層プリント配線板及びその製造方法
JPH07157882A (ja) 熱硬化性樹脂のメッキ方法
JPH1140951A (ja) 多層配線基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20040225

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

A977 Report on retrieval

Effective date: 20040824

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040928

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050208

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02