JPH10289994A - 光センサ集積回路装置 - Google Patents
光センサ集積回路装置Info
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- JPH10289994A JPH10289994A JP9096050A JP9605097A JPH10289994A JP H10289994 A JPH10289994 A JP H10289994A JP 9096050 A JP9096050 A JP 9096050A JP 9605097 A JP9605097 A JP 9605097A JP H10289994 A JPH10289994 A JP H10289994A
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Abstract
て、かつ、信号処理回路素子が光を受けることによる誤
動作を極力防止する。 【解決手段】 面方位(100)のp形シリコン基板1
に、エピタキシャル層2を形成し、これを分離拡散領域
3により分離し、各部分にフォトダイオード(PD)
4,IIL5,バイポーラトランジスタ6,薄膜抵抗素
子7および電極パッド8を形成し、アルミニウム配線の
後に平坦化処理用のTEOS膜31,33,SOG32
などを成膜し、この上に遮光膜34をAl−Siにより
成膜する。遮光膜34は、PD4の受光面を残して他の
信号処理用の回路素子を覆うように形成され、一部で基
板1と電気的に接続される。チップ形成後に薄膜抵抗素
子7をトリミング処理することにより特性調整が行なわ
れる。
Description
光素子、信号処理回路用素子を集積形成してなる光セン
サ集積回路装置に関する。
の受光素子の検出信号は微弱であるため、一般に増幅し
たりデジタル変換したりするなどの信号処理を行なう必
要がある。ところが、増幅回路や信号変換回路などを別
途に設ける構成では、外来ノイズなどの影響を受けて誤
検出しやすくなる場合がある。
体に形成することが考えられているが、これらを一体に
集積化する際には受光素子のみに光が入射させるように
する必要がある。つまり、信号処理回路に用いる素子に
光が入射すると、不必要に光電流が発生することにより
誤検出することになるからである。そこで、これらの信
号処理回路用の素子には光が照射されないようにするた
めに、遮光膜を設ける必要がある。
れた位置に遮光膜を別途に設ける構成では、両者の離間
する距離に応じて、光を受光させないようにする必要の
ある他の素子を受光素子から離れた位置に設ける必要が
あり、結果として集積化した回路装置自体が大形化して
しまう不具合がある。
で、その目的は、集積化する際にチップサイズを極力小
さくすることができ、しかも光を受けることによる誤動
作をなくすことができる光センサ集積回路装置を提供す
ることにある。
ば、1つのチップ上に受光素子,デジタル回路用素子,
アナログ回路用素子および調整用回路素子を一体に形成
し、チップ表面を選択的に受光領域を設定するための遮
光膜を配設して構成しているので、受光素子により得ら
れる検出信号を外来ノイズなどの悪影響を極力防止しな
がら信号処理を行なって出力することができ、全体の小
形化を図ることができるようになる。また、デジタル回
路用素子を一体に設けているので、出力信号が外来ノイ
ズに対して強い構成とすることができるようになる。
素子として、IILを設ける構成としているので、例え
ば、受光素子としてのフォトダイオードを形成する際
に、IILの製造工程と共通する工程があるので、これ
によって製造工程を過剰に増大させることなくデジタル
回路用素子を集積化して形成することができるようにな
る。
素子として、バイポーラトランジスタを設ける構成とし
ているので、例えば、受光素子としてのフォトダイオー
ドを形成する際に、バイポーラトランジスタの製造工程
と共通する工程があるので、これによって製造工程が過
剰に増大することなくアナログ回路用素子を集積化して
形成することができるようになる。
てアナログ回路用素子およびデジタル回路用素子を混在
する状態で一体に形成する際に、個々の素子の電気的特
性にばらつきが発生することにより、信号処理回路とし
ての特性が変動する場合でも、調整用回路素子を設ける
構成としているので、これによって素子形成後に電気的
特性の調整作業を行なえるようになる。
着するように形成する遮光膜を、アルミニウム系の金属
膜で形成しているので、遮光性に優れると共に、その製
造工程として特殊な材料を用いることなく配線材料の製
造工程を利用して成膜することができる。
る際に、下地に平坦化処理用の絶縁膜を設けているの
で、絶縁膜下部に設けられた回路素子部による段差が生
じている場合でも、遮光膜を段切れなどの発生を極力抑
制して形成することができるので、段切れなどによる遮
光膜の切れ目の発生をなくして遮光性の高い遮光膜を形
成することができるようになる。
絶縁膜として、第1のTEOS膜,SOG,第2のTE
OS膜を順次積層した構成としているので、集積回路の
多層配線のための製造工程を利用することができ、特殊
な製造工程を用いることなく遮光性に優れた遮光膜を形
成するための下地を形成することができる。
ニウム系の金属膜により形成しているので、その遮光膜
を所定電位と等しくなるように電気的に接続した構成と
することにより、遮光膜の下部に設けられた回路用素子
の電極間で形成される寄生コンデンサ効果による電荷の
蓄積効果を減じて動作に支障を与えないようにすること
ができる。
チップの基板電位と等しくなるように電気的に接続して
いるので、基板内に形成されている各種回路用素子のう
ち、特に遮光膜の下部に配置されているものについて
は、上述した寄生コンデンサ効果による電荷の蓄積効果
を極力低減して安定した動作を行なわせることができる
ようになる。
する基板の面方位を(100)としているので、これに
よって受光素子の電気的特性として、他の面方位例えば
(111)などの基板を用いる場合に比べて、全体とし
て暗電流を低減することができるので、使用環境の温度
が高い場合でも暗電流を低く抑えて使用することができ
るようになる。
にデジタル回路用素子およびアナログ回路用素子のうち
の光照射により電気的特性が変化する素子を配置すると
共に、その外側に受光素子および調整用回路素子を配置
するように選択的に遮光膜の配置領域を設定するので、
光センサ集積回路装置としての機能を達成しながら、配
線パターンの設計や素子の配置設計などに関する設計上
の制約を少なくしてパターン設計性の向上を図ることが
できる。
に、遮光膜の下に、IIL,バイポーラトランジスタ,
拡散抵抗,ダイオード,pn接合の空乏層容量を利用し
たコンデンサなどを配置するので、光の悪影響を受けや
すいものの動作特性を安定したものとして確実な検出動
作を行なわせることができるようになる。
て図面を参照しながら説明する。図1は要部の縦断面構
成を必要な素子形成領域を選択的に模式的に示すもの
で、半導体基板としての高濃度p形(図中、高濃度領域
はp+,n+で示す)シリコン基板1は、面方位が(1
00)のものを用いており、低濃度のn形(図中、低濃
度領域はp−,n−で示す)エピタキシャル層2が積層
されている(図中、シリコン基板1の上側の破線で示す
領域に相当する)。このエピタキシャル層2には素子形
成領域単位で分離されるように、周囲を高濃度p形分離
拡散領域3を形成している。
エピタキシャル層2を形成する前に埋込形成している不
純物層を熱拡散することにより上方に向けてp形領域3
aを形成すると共に、エピタキシャル層2を形成した状
態で、上方から不純物を熱拡散することにより下方に向
けてp形領域3bを形成することにより、両p形領域3
a,3bが連結するように形成したものである。
は、素子形成領域のうちで必要に応じて高濃度n形不純
物領域を埋込形成しており、素子形成後に横方向に対す
る電流が流れやすくなるように低抵抗領域として形成さ
れている。そして、素子形成領域には、後述するよう
に、受光素子としてのフォトダイオード4、デジタル回
路用素子としてのIIL素子5、アナログ回路用素子と
してのバイポーラトランジスタ6、調整用回路素子とし
ての薄膜抵抗素子7が形成される他に、拡散抵抗,キャ
パシタあるいはダイオードなどの各種回路用素子が形成
されると共に、電極パッド8が形成されている。
2を分離形成された素子形成領域4aに設けられてい
る。素子形成領域4aには、基板1との界面部にあらか
じめ高濃度n形埋込拡散領域9が形成されており、その
周辺部位に表面までつながった状態で形成された高濃度
n形領域10が設けられると共に、表層部分にはコンタ
クト用の高濃度n形領域11が形成されている。また、
素子形成領域4aの内側には受光部となるpn接合を構
成する高濃度p形拡散領域12が形成されていると共
に、コンタクトをとるための高濃度p形拡散領域13が
その一端側に形成されている。
離形成された素子形成領域5aに設けられている。素子
形成領域5aには、基板1との界面部にあらかじめ高濃
度n形埋込拡散領域14が形成されており、また、その
周辺部位に表面までつながった状態で形成された高濃度
n形領域15が設けられると共に、表層部分にはコンタ
クト用の高濃度n形領域16が形成されている。また、
素子形成領域5aの内側には低濃度p形ベース層17お
よびこのベース層17へのコンタクト用の高濃度p形領
域18を形成すると共に、高濃度p形インジェクタ層1
9を形成している。また、ベース層17内には、3つの
高濃度n形エミッタ層20が形成されている。
ャル層2を分離形成された素子形成領域6aに設けられ
ており、その素子形成領域6aには、基板1との界面部
にあらかじめ高濃度n形埋込拡散領域21が形成されて
いる。そして、素子形成領域6aには、高濃度p形ベー
ス領域22が形成されると共に、高濃度n形コレクタ領
域23およびベース領域21内に高濃度n形エミッタ領
域24が形成されている。
分離形成した素子形成領域7aに設けられており、その
素子形成領域7aの表面部には高濃度n形領域25が形
成されている。また、この素子形成領域7aの上部に
は、所定膜厚の酸化膜26を介した状態でCrSi(ク
ロムシリコン)製の薄膜抵抗体27が所定形状に積層形
成されている。
離形成した素子形成領域8aの上の基板表面に形成され
た酸化膜26上に、配線用材料のアルミニウムなどによ
りパターニングされた電極パターン28および電極パタ
ーン29を積層してなるもので、この部分はボンディン
グ工程にて外部と電気的に接続されるようになってい
る。
各種回路用素子4〜8に対して、表面部には酸化膜26
が形成されると共に、端子に対応する部分に所定の電極
パターン28(膜厚は例えば1.1μm程度)が上述の
アルミニウム配線処理工程を経て形成されている。な
お、フォトダイオード4の高濃度p形拡散領域12の表
面には他の部分の酸化膜26とは異なり、入射する光を
できるだけ反射しないようにして内部に取り込むため
に、光学的な反射防止膜として機能する酸化膜30を所
定膜厚(例えば300nm程度)に調整して形成されて
いる。
の表面には、平坦化処理用の絶縁膜としての第1のTE
OS(テトラエトキシシリコン)膜31(膜厚は例えば
200nm程度),SOG(スピンオンガラス)32お
よび第2のTEOS膜33(膜厚は例えば700nm程
度)が順次積層形成されている。これによって、アルミ
ニウム配線用のパターニングによる段差部分がSOG3
2により埋められ、第2のTEOS膜33を積層するこ
とにより急峻な段差部のない平坦化された表面が得られ
る。
には所定の遮光領域にアルミニウム系の金属膜であるA
l−Siによる遮光膜34(膜厚は例えば1.3μm)
が積層形成されている。この場合、遮光膜34は、II
L5,バイポーラトランジスタ6などの信号処理を行な
う回路用素子の表面を覆うように配置形成されている。
また、遮光膜34の形成と共に同時にそのAl−Siに
より電極パッド8の電極パターン29も形成してパター
ニングしている。また、この遮光膜34は、所定部位3
4aで下層のアルミニウム電極28aを介して基板1の
p形分離拡散領域3と電気的に接続された状態とされ、
その電位が基板1の電位と同じになるように設定されて
いる。
SiN膜35(膜厚は例えば1.6μm程度)が積層形
成されている。なお、上述した電極パターン29の面に
はSiN膜35は配置形成されないで、電極パターン2
9面が露出される状態に形成される。また、フォトダイ
オード4の受光面部分には、遮光膜34およびSiN膜
35のいずれも配置されず、前述した反射防止膜30の
面が直接露出するように形成されている。
的な配置状態を示すもので、基板1上の中央部にフォト
ダイオード4が配置形成されていると共に、その周囲に
処理回路用の素子配置領域36が設けられ、この内部に
回路用素子として多数のIIL5あるいはバイポーラト
ランジスタ6などが配置形成されている。この処理回路
用の素子配置領域36は前述の遮光膜34で上面が覆わ
れるようになっており、より詳細には、遮光膜34は、
素子配置領域36の縁部から所定距離だけ張り出した位
置まで覆うようにして配置形成されている。また、遮光
膜34は、フォトダイオード4の受光部を露出するよう
に開口部34aが形成されている。
の回路用素子に対して電気的に接続をとるための電極パ
ッド8は遮光膜34から外に出るようにして基板1の表
面の外周部に位置して設けられている。また、同様に、
薄膜抵抗体27およびこれに電気的に接続されるアルミ
ニウム電極パターン37a,37bが遮光膜34から外
に出るようにして配置形成されている。
製造工程について簡単に説明する。すなわち、まず、面
方位が(100)のp形のシリコン基板1にn形埋込層
9,14,21などをあらかじめ形成しておくと共に、
p形分離拡散領域3の形成用の埋込拡散を行ない、この
後、低濃度n形のエピタキシャル層2を積層形成する。
この後、素子形成領域4a,5a,6a,7a,8aな
どを形成するために、分離拡散を行なって分離拡散領域
3を形成し、各素子形成領域に対応して選択的に拡散を
行なって不純物の導入を行なう。
とは、その製造工程において共用可能な過程があり、例
えば、フォトダイオード4の高濃度n形拡散領域10お
よび11は、IIL5の高濃度n形拡散領域15および
16と同じ工程で同時に形成することができる。また、
他の拡散領域については、通常のICの製造工程を使用
することにより不純物を導入して拡散することができ
る。なお、フォトダイオード4の高濃度p形拡散領域1
2は、上述の素子の拡散領域を形成した後に、イオン注
入法により所定濃度のp形不純物を所定深さまで導入し
てpn接合を形成するようにしている。
膜26上に、薄膜抵抗体27を形成するために、スパッ
タリングなどの方法によりCrSiを被膜し、所定の形
状となるようにフォトリソグラフィ処理を経てパターニ
ングする。この後、酸化膜26の必要な部分に開口部を
フォトリソグラフィ処理により形成し、アルミニウム
(Al−Siを用いても良い)をスパッタリング法など
により被着し(膜厚は、例えば1.1μm程度)、これ
をフォトリソグラフィ処理によってパターニングして所
定の電極パターン28を形成する。
分にはアルミニウムをエッチングにより除去せずに残し
た状態とする。これは、反射防止膜30を最後の工程ま
でダメージを与えないようにして保護するためで、最終
工程でそのアルミニウムをエッチング除去するようにな
っている。
のTEOS膜31をCVD法などにより形成し(膜厚
は、例えば200nm程度)、SOGにより例えばBP
SG(Boron-Phospho-Silicated Glass )32を塗布し
て段差部を緩和するように埋めて、この後、第2のTE
OS膜33をCVD法などにより形成する(膜厚は、例
えば700nm程度)。これにより、アルミニウム配線
パターンなどによる段差が緩和されて表面が平坦化処理
されたことになる。
応する部分のTEOS膜31,33を開口させてアルミ
ニウム被膜面を露出させた状態で遮光膜34用のAl−
Siをスパッタリング法などにより被着する(膜厚は、
例えば1.3μm)。この後、フォトリソグラフィ処理
により、フォトダイオード4の受光面部分を開口部34
aを形成すると共に電極パッド8や薄膜抵抗体27部分
を露出させるように遮光膜34のパターニングを行なう
(図2参照)。これにより、遮光膜34は、素子配置領
域36を覆うように形成されたことになる。
膜)35をCVD法などの方法によって成膜し(膜厚
は、例えば1.6μm程度)、フォトリソグラフィ処理
によりフォトダイオード4の受光面部分および電極パッ
ド8の部分のSiN膜34をドライエッチング処理によ
り除去し、さらに、受光面部分に残されているアルミニ
ウム被膜パターンをエッチングにより除去する。
路装置(以下、チップと称する)は、この後、電気的な
出力特性の調整工程にてチップ毎に調整処理が行なわれ
る。すなわち、薄膜抵抗体27の平面的なパターン(図
2参照)にレーザ光を照射することにより部分的に焼き
切るトリミング処理を行なう。この場合、レーザ光とし
ては、例えばYAGレーザを用いて図示のように一端側
から薄膜抵抗体27を横切るようにして切り込みTを入
れて粗調整を行ない、続いて長手方向に直角に折れ曲が
るようにして切り込みTを進行させ、このとき、同時に
電気的特性をモニタしながら所定の特性が得られる抵抗
値となるように調整作業を行なうものである。
るものにおいて、遮光膜34は、アルミニウム系の金属
膜により形成されているので、下層部に形成されたアル
ミニウム配線パターン28に対して図3に示すように容
量性の結合をするようになり、そのままで使用する場合
には寄生容量として誤動作の原因となる場合がある。
膜34を、前述したように所定部位34aで基板1に対
してアルミニウム電極パターン28aを介して電気的に
接続した状態に形成しているので、遮光膜34の電位を
基板1と同電位に固定することができるようになり、電
源電圧の悪影響を受けたり外部からのノイズなどによる
悪影響も防止することができるようになる。また、遮光
膜34を基板1の電位と同電位にしてこれをアースレベ
ルに接続しておけば、電気的な遮蔽膜として機能させる
こともできるようになり、より安定した検出動作を行な
わせることができるようになる。
として面方位(100)のものを用いているのは、フォ
トダイオード4の特性を向上させることができるからで
ある。すなわち、結晶構造の関係から面方位(100)
のものは、例えば面方位(111)のものに比べて表面
準位密度が小さいという性質があるので、これによっ
て、フォトダイオード4の特性のひとつである暗電流の
レベルを低減することができるのである。
て、使用環境の温度が高くなるにしたがって顕著にな
り、発明者らが測定した結果では、外気温度が100℃
の環境下で、25個のサンプルについて測定したとこ
ろ、図4に示すようになった。すなわち、基板の面方位
が(100)のものでは、平均して0.62nA程度
(3σの値は0.19nA)であり、面方位が(11
1)のものでは、平均して1.25nA程度(3σの値
は0.18nA)であった。これにより、面方位(10
0)の基板1を使用した本実施形態のものでは、面方位
(111)のものに比べて暗電流のレベルを半分以下に
低減できている。なお、ここでの測定サンプルのフォト
ダイオードの受光部面積は、3.3mm2である。
り、次のような効果を得ることができる。すなわち、第
1に、フォトダイオード4による受光動作を行なう際
に、他の信号処理用の回路素子であるIIL5やバイポ
ーラトランジスタ6あるいは図示しない拡散抵抗,pn
接合の空乏層容量を利用したコンデンサやダイオードな
どが配置される素子配置領域36を覆うように遮光膜3
4を選択的に形成しているので、素子配置領域36内へ
の光の入射を防止して信号処理に悪影響を与えないよう
にすることができ、しかも、デジタル回路用素子として
のIIL5を一体に有する構成であるから、出力信号を
デジタル信号とすることができるようになり、外来ノイ
ズに強いものを構成することができる。
5を用いる構成としているので、フォトダイオード4を
形成する工程と共用することができる製造工程があり、
特殊な工程を余分に設ける必要がない。第3に、調整用
回路素子として薄膜抵抗体27を設ける構成としたの
で、チップ形成後に出力特性をレーザトリミング処理に
より比較的簡単に調整作業を行なうことができる。
系の金属膜を用いる構成としているので、特殊な材料を
用いる必要がなく、通常のIC製造工程における配線用
材料をそのまま用いることができる。第5に、遮光膜3
4を形成する下地に平坦化処理用の絶縁膜であるTEO
S膜31,33およびSOG32を形成しているので、
遮光膜34の形成時に下地の段差による膜厚の変動や段
切れなどの不安定要素を極力排除することができるの
で、素子配置領域36に対する遮光性を確実にすること
ができる。
続するようにしたので、配線パターンとの間で生ずる寄
生容量による誤動作を防止して安定した検出動作を行な
わせることができるようになる。第7に、基板1を面方
位(100)のものを用いるようにしたので、面方位が
(111)のものに比べてフォトダイオード4の暗電流
を低減することができ、環境温度が高い場合でも確実な
検出動作を行なえるようになる。
ものではなく、次のように変形また拡張できる。アルミ
ニウム配線パターン28を1層のみ形成する実施形態の
場合以外に、アルミニウム配線パターンが多層で行なわ
れる構成のものについても適用することができる。遮光
膜34は、Al−Si以外にAl−Cuや純アルミニウ
ムなどのアルミニウム系の金属膜を用いることができ
る。同様に、アルミニウム配線パターン28は、Al−
SiやAl−Cuなどを用いることができる。
TTLやCMOSあるいはNMOSやPMOSなどのデ
ジタル回路用素子を用いても良い。アナログ回路用素子
は、バイポーラトランジスタ6以外に、ダイオードや抵
抗体やコンデンサあるいはMOSトランジスタなどのア
ナログ回路用素子を用いても良い。平坦化処理用の絶縁
膜はTEOS膜以外の膜を用いても良いし、他の平坦化
処理により形成した絶縁膜を用いても良い。また、SO
G32は、BPSG以外のものでも良い。フォトダイオ
ード4は、チップの中央部寄りに設ける場合について示
したが、必要に応じて配置することができ、その場合に
は、遮光膜34の開口部34aをその位置に対応して形
成することができる。
な縦断側面図
暗電流レベルを示す図
層、3は分離拡散領域、4はフォトダイオード(受光素
子)、5はIIL(デジタル回路用素子)、6はバイポ
ーラトランジスタ(アナログ回路用素子)、7は薄膜抵
抗素子(調整用回路素子)、8は電極パッド、27は薄
膜抵抗体、28,29は電極パターン、30は反射防止
用の酸化膜、31は第1のTEOS膜、32はSOG、
33は第2のTEOS膜、34は遮光膜、35はSiN
膜、36は素子配置領域である。
Claims (12)
- 【請求項1】 チップ表面に受光部を有する受光素子を
備えた光センサ集積回路装置において、 前記受光素子の検出信号を処理するためのデジタル回路
用素子,アナログ回路用素子および調整用回路素子と、 前記チップ表面に選択的に受光領域を設定するために設
けられる遮光膜とを具備したことを特徴とする光センサ
集積回路装置。 - 【請求項2】 前記デジタル回路用素子は、IIL(In
tegrated InjectionLogic)素子であることを特徴とす
る請求項1記載の光センサ集積回路装置。 - 【請求項3】 前記アナログ回路用素子は、バイポーラ
トランジスタであることを特徴とする請求項1または2
記載の光センサ集積回路装置。 - 【請求項4】 前記調整用回路素子は、前記チップ表面
に形成される薄膜抵抗体であることを特徴とする請求項
1ないし3のいずれかに記載の光センサ集積回路装置。 - 【請求項5】 前記遮光膜は、前記チップ表面に配設さ
れるアルミニウム系の金属膜であることを特徴とする請
求項1ないし4のいずれかに記載の光センサ集積回路装
置。 - 【請求項6】 前記遮光膜は、前記チップ表面に形成さ
れた平坦化処理用の絶縁膜上に設けられていることを特
徴とする請求項5記載の光センサ集積回路装置。 - 【請求項7】 前記平坦化処理用の絶縁膜は、第1のT
EOS(テトラエトキシシリコン)膜,SOG(Spin O
n Glass )、第2のTEOS膜を順次積層した構成とさ
れていることを特徴とする請求項6記載の光センサ集積
回路装置。 - 【請求項8】 前記遮光膜は、所定電位の端子と電気的
に接続されていることを特徴とする請求項5ないし7の
いずれかに記載の光センサ集積回路装置。 - 【請求項9】 前記遮光膜は、前記チップの基板電位を
与える端子に接続されていることを特徴とする請求項8
記載の光センサ集積回路装置。 - 【請求項10】 前記チップを構成する基板は、面方位
が(100)のシリコン基板を用いていることを特徴と
する請求項1ないし9のいずれかに記載の光センサ集積
回路装置。 - 【請求項11】 前記遮光膜は、前記デジタル回路用素
子およびアナログ回路用素子のうちの光照射により電気
的特性が変化する素子の表面を覆うと共に、前記受光素
子および調整用回路素子を露出させるように配置形成さ
れていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれ
かに記載の光センサ集積回路装置。 - 【請求項12】 前記光照射により電気的特性が変化す
る素子は、IIL,バイポーラトランジスタ,拡散抵
抗,ダイオード,pn接合の空乏層容量を利用したコン
デンサであることを特徴とする請求項11記載の光セン
サ集積回路装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09605097A JP3726416B2 (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 光センサ集積回路装置 |
US09/057,561 US20010048140A1 (en) | 1997-04-10 | 1998-04-09 | Photo sensing integrated circuit device and related circuit adjustment |
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