JPH10289939A - 無人搬送台車 - Google Patents

無人搬送台車

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JPH10289939A
JPH10289939A JP9096153A JP9615397A JPH10289939A JP H10289939 A JPH10289939 A JP H10289939A JP 9096153 A JP9096153 A JP 9096153A JP 9615397 A JP9615397 A JP 9615397A JP H10289939 A JPH10289939 A JP H10289939A
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Masanao Murata
正直 村田
Tatsuo Tsubaki
達雄 椿
Hitoshi Kono
等 河野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動を繰り返しながら安全確実且つ高速に移
載作業を実行することができる無人搬送台車を提供す
る。 【解決手段】 上面11aの端部11b-1〜11b-4
内の2つ以上に有しウェハカセット102の移載作業が
可能である開口部の各々に取り付けられ外周から侵入す
る物体を検知する光センサによる検知結果に基づいて制
御部12がマニピュレータ103の動作状態を制御し、
およびまたは走行手段を制御する。このとき制御部12
は、移載作業を行う開口部以外に取り付けられた光セン
サの何れかによって侵入する物体が検知された場合にマ
ニピュレータ103を非動作状態に制御するか、または
移載作業を行う開口部に取り付けられた光センサのみを
非動作状態に制御し、動作状態の光センサの何れかによ
って侵入する物体が検知された場合にマニピュレータ1
03を非動作状態に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アームやマニピ
ュレータを有し、搬送物の搬送ならびに移載を行う無人
搬送台車に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体素子の製造工場ではロボッ
ト等の機械と人間とが同時に作業する場合も珍しくな
い。そこで例えば、ウェハカセットを移載する無人搬送
台車と人間とが混在する場合、ウェハの大型化や重量化
に伴って安全面の問題がクローズアップされてきてい
る。
【0003】上述した、ウェハカセットを移載するため
のマニピュレータを搭載した無人搬送台車に対する安全
策としては、一例として、マニピュレータと人間との間
に光式カーテンを設けるものが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6は、従来の無人搬
送台車100の構成の一例を示す斜視図である。この図
において、101は制御部や車輪(図示省略)を有し、
矢示のAA'方向に走行可能な台車部である。
【0005】この台車部101の上面101aには、複
数のウェハカセット102、102・・・を載置可能で
あるとともに、多関節アームのマニピュレータ103が
取り付けられている。
【0006】また、台車部101の上面101aにおい
ては、1つの端部(101b-1)を除く各端部(101
-2〜101b-4)上に防護柵104が設けられてい
る。図7は、図6に示す無人搬送台車100が適用され
る工場の概略構成を示す斜視図である。
【0007】図7に示すように、工場には複数の装置1
10-1、110-2・・・(以降、必要に応じて110-n
と称する)が設置されている。これら各装置110
-nは、特定の面に上述のウェハカセット102、102
・・・を載置する載置部111を有している(なお10
2は、ウェハカセットに限定されず、半導体ウェハ自体
や、これを格納した箱でもよい)。
【0008】この工場内において無人搬送台車100
は、各装置110-nの載置部111を有する面に沿って
自走するが、通常各装置は走行通の両側にある。装置と
の関係が同じ側で走れるとは限らない。
【0009】しかしながら、上述したようにマニピュレ
ータ103が移載作業を実施できるのは、無人搬送台車
100の上面101aにおいて防護柵104が設けられ
ていない1つの端部101b-1側のみである。即ち、端
部101b-1を常に各装置110-n側に向けて走行する
必要がある。
【0010】従ってたとえばBでスピンターン(B-2
を余儀なくされ場合がある。このスピンターンは、走行
そのものを一時的に停止しなければならないので、移載
作業の高速化の妨げになっていた。
【0011】さらに、一般に半導体ウェハを扱うクリー
ンルームは狭い場合が多い反面、上述のような動作には
広い空間を必要としている場合には広い場所まで移動す
る必要もあるため、大きな時間の無駄を生じる原因にも
なっていた。
【0012】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、移動を繰り返しながら安全確実且つ高速に移
載作業を実行することができる無人搬送台車を提供する
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明にあっては、走行手段を
有し、載置部に1つ以上の搬送物を載置して搬送する搬
送手段と、前記載置部に設けられ前記搬送物を移載する
移載手段とを具備し、前記載置部の複数の側部の内の2
つ以上が開口部として前記搬送物の移載作業が可能であ
る無人搬送台車であって、前記開口部の各々に取り付け
られ前記載置部の外周から当該載置部内に侵入する物体
を検知する光センサと、前記光センサによる検知結果に
基づいて前記移載手段の動作状態を制御し、およびまた
は前期走行手段を制御する制御手段とを有していること
を特徴とする。また、請求項2に記載の発明にあって
は、走行手段を有し、載置部に1つ以上の搬送物を載置
して搬送する搬送手段と、前記載置部に設けられ前記搬
送物を移載する移載手段とを具備し、複数の側部の内の
2つ以上が開口部として前記搬送物の移載作業が可能で
ある無人搬送台車であって、前記開口部の各々に取り付
けられ前記載置部の外周から当該載置部内に侵入する物
体を検知する光センサと、前記光センサによる検知結果
に基づいて前記移載手段の動作状態を制御する制御手段
とを有していることを特徴とする。また、請求項3に記
載の発明にあっては、請求項1または請求項2の何れか
に記載の無人搬送台車では、前記制御手段は、前記移載
作業を行う開口部以外に取り付けられた前記光センサの
何れかによって侵入する物体が検知された場合には前記
移載手段を非動作状態に制御することを特徴とする。ま
た、請求項4に記載の発明にあっては、請求項1または
請求項2の何れかに記載の無人搬送台車では、前記制御
手段は、前記移載作業を行う開口部に取り付けられた前
記光センサのみを非動作状態に制御し、動作状態の前記
光センサの何れかによって侵入する物体が検知された場
合には前記移載手段を非動作状態に制御することを特徴
とする。また、請求項5に記載の発明にあっては、請求
項1ないし請求項4の何れかに記載の無人搬送台車で
は、前記光センサは、前記開口部の開口面内において対
向する2つの端部に取り付けられ複数の発光素子の配
列からなる発光手段と当該複数の発光素子の各々と対
向する複数の受光素子の配列からなる受光手段とから構
成され、前記発光素子の各々が出射し対応する前記受光
素子に入射する光の何れかが遮断されることで侵入する
物体を検知することを特徴とする。また、請求項6に記
載の発明にあっては、請求項1ないし請求項4の何れか
に記載の無人搬送台車では、前記光センサは、前記開口
部の開口面内において対向する2つの端部に取り付けら
れ発光素子と受光素子と複数の反射手段の配列からな
るセンサ部と前記センサ部が出射する光を反射して当
該センサ部に入射させる複数の前記反射手段の配列から
なる反射部とから構成され、前記発光素子が出射し前記
開口面の全面に亙って前記センサ部と前記反射部との間
で繰り返し反射され前記受光素子に入射する光が遮断さ
れることで侵入する物体を検知することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明にあっては、請求項1ない
し請求項4の何れかに記載の無人搬送台車では、前記光
センサは、前記開口部の開口面内の1カ所に取り付けら
れ当該開口面内にビームを走査する光走査手段を有し、
前記光走査手段が何れかの走査角において出射し前記開
口面内で反射して再び当該光走査手段に入射するビーム
の伝播距離が、当該走査角の各々に応じて予め決定され
る所定の距離より短くなることで侵入する物体を検知す
ることを特徴とする。
【0014】この発明によれば、載置部の複数の側部の
内の2つ以上に有し搬送物の移載作業が可能である開口
部の各々に取り付けられ載置部の外周から当該載置部内
に侵入する物体を検知する光センサによる検知結果に基
づいて制御手段が移載手段の動作状態を制御し、および
または走行手段を制御する。このとき制御手段は、移載
作業を行う開口部以外に取り付けられた光センサの何れ
かによって侵入する物体が検知された場合に移載手段を
非動作状態に制御するか、または移載作業を行う開口部
に取り付けられた光センサのみを非動作状態に制御し、
動作状態の光センサの何れかによって侵入する物体が検
知された場合に移載手段を非動作状態に制御する。光セ
ンサにあっては、開口部の開口面内において対向する2
つの端部に取り付けられ複数の発光素子の配列からな
る発光手段と当該複数の発光素子の各々と対向する複
数の受光素子の配列からなる受光手段とによって構成
し、発光素子の各々が出射し対応する受光素子に入射す
る光の何れかが遮断されることで侵入する物体を検知す
るか、または開口部の開口面内において対向する2つの
端部に取り付けられ発光素子と受光素子と複数の反射
手段の配列からなるセンサ部とセンサ部が出射する光
を反射して当該センサ部に入射させる複数の反射手段の
配列からなる反射部とによって構成し、発光素子が出射
し開口面の全面に亙ってセンサ部と反射部との間で繰り
返し反射され受光素子に入射する光が遮断されることで
侵入する物体を検知するか、あるいは開口部の開口面内
の1カ所に取り付けられ当該開口面内にビームを走査す
る光走査手段を備え、光走査手段が何れかの走査角にお
いて出射し開口面内で反射して再び当該光走査手段に入
射するビームの伝播距離が、当該走査角の各々に応じて
予め決定される所定の距離より短くなることで侵入する
物体を検知する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について説明す
る。図1は、本発明の一実施の形態にかかる無人搬送台
車10の外観ならびに無人搬送台車10が適用される工
場内の概略を示す斜視図である。なお図1において、図
6あるいは図7に示す各部と対応する部分には同一の符
号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0016】図1において、11は無人搬送台車10の
台車部である。この台車部11は、モータによって回転
駆動される車輪や操舵装置、ならびにこれらを含む各部
の動作を制御する制御装置(何れも図示省略)を有し、
矢示のCC'方向に走行可能である(なお、図1では無人
搬送台車10はCC'方向に走行することを示している
が、CC'以外の斜め方向や横方向に走行可能なもので
あってよい)。
【0017】台車部11の上面11aには、複数のウェ
ハカセット102、102・・・を載置可能であるとと
もに、水平多関節アーム様のマニピュレータ103が取
り付けられている。
【0018】台車部11の上面11aにおいて、走行方
向CC'側の各々端部11b-4、11b-2には、各々そ
の上方に支持部材14-1、14-2が取り付けられてい
る。また、これら支持部材14-1、14-2の上方には、
上部ユニット20が取り付けられている。一方、上面1
1aにおける走行方向CC'に対する側方の端部11b
-1、11b-3は、開口している。
【0019】上部ユニット20には、例えばHEPAフ
ィルタ(High Efficiency Particulate Air-filte
r)やULPAフィルタ(Ultra Low Penetration Ai
r-filter)等のフィルタとファンユニット(図示省略)
が取り付けられる。これらによって塵埃等を取り除いた
空気を上部ユニット20の下方に吹き出し、半導体ウェ
ハを格納するウェハカセット102の清浄度を確保す
る。
【0020】図2は、図1に示す無人搬送台車10の詳
細な構成を示す斜視図である。12は、台車部11に内
蔵され、この無人搬送台車10の搬送路を記憶したり、
この無人搬送台車10の針路やマニピュレータ103の
動作あるいは後述する受光部の動作状態/非動作状態を
制御するための制御部である。
【0021】24-1は支持部材14-1における端部11
-3側に取り付けられた発光部であり、複数の発光素子
24a、24a・・・が配列されている。一方24-2
支持部14-2の端部11b-3側に取り付けられた受光部
であり、複数の受光素子24b、24b・・・が配列さ
れている。
【0022】なお、支持部14-1および14-2の各々端
部11b-1側にも、それぞれ発光部24-1、受光部24
-2が取り付けられているが、上述と同様であるので図示
ならびに説明は省略する。
【0023】また図1では、各装置110-nが有する載
置部111と対向する端部11b-1あるいは11b-3
の受光部24-2は動作状態にあり、載置部111と対向
しない端部11b-1あるいは11b-3側の受光部24-2
は非動作状態にある。
【0024】図1に示す構成の無人搬送台車10は、走
行時には端部11b-1側および端部11b-3側の何れの
受光部24-2も動作状態となっている。このとき制御部
12は、受光部24-2が有する受光素子24b、24b
・・・の各々が発光部24-1の発する光が受光できるか
否かを監視し、受光できない受光素子24bが存在する
場合には、無人搬送台車10を停止させる。
【0025】この無人搬送台車10がウェハカセット1
02、102・・・の移載を行うときは、目的の装置1
10-nが有する載置部111の前面に停止した後、この
載置部111と対向する端部11b-1あるいは11b-3
側の受光部24-2を非動作状態にする。
【0026】しかる後、マニピュレータ103によっ
て、台車部11の上面11aにおける開放された端部1
1b-1あるいは11b-3を介して、ウェハカセット10
2、102・・・の移載を行う。
【0027】このとき制御部12は、動作状態となって
いる受光部24-2が有する受光素子24b、24b・・
・の各々が発光部24-1の発する光が受光できるか否か
を監視し、受光できない受光素子24bが存在する場合
には、マニピュレータ103の動作を停止させる。
【0028】ウェハカセット102、102・・・の移
載が終了した後、先般非動作状態にした受光部24-2
再び動作状態とし、次の目的たる装置110-nが有する
載置部111の正面に向けて走行する。
【0029】こうのように本実施の形態では、マニピュ
レータ103によるウェハカセット102、102・・
・の移載作業中に、このマニピュレータ103の動作範
囲内に作業員等が侵入すると、動作状態となっている受
光部24-2に対して発光部24-1が発する光が遮断され
る。制御部12はこれを検知すると、マニピュレータ1
03の動作を停止する。従って、作業員等とマニピュレ
ータ等との接触を防止することができる。
【0030】なお上述の実施の形態では、無人搬送台車
10の走行中には、端部11b-1側および端部11b-3
側の何れの受光部24-2も動作状態とする例を示した
が、走行中にはこれらを非動作状態としてもよい。
【0031】図3は、本発明にかかる無人搬送台車の別
の構成の例を示す斜視図である。図3において、図1あ
るいは図2に示す各部と対応する部分には同一の符号を
付し、その説明は省略する。
【0032】図3において、34-1および34-2は各々
台車部11の端部11b-4あるいは11b-2の上方に取
り付けられた側壁である。側壁34-1において、端部1
1b-3側には発光部25-1が、端部11b-1側には発光
部25-2が、また上端側には発光部25-3が取り付けら
れている。これら発光部25-1、25-2および25
-3は、各々複数の発光素子24aの配列から構成されて
いる。
【0033】一方側壁34-2において、端部11b-3
には受光部26-1が、端部11b-1側には受光部26-2
が、また上端側には受光部26-3が取り付けられてい
る。これら受光部26-1、26-2および26-3は、各々
複数の受光素子24bの配列から構成されている。
【0034】上述した発光部25-1と受光部26-1、発
光部25-2と受光部26-2ならびに発光部25-3と受光
部26-3とは、台車部11上において各々対向するよう
に取り付けられている。
【0035】即ち制御部12は、上述と同様に受光部が
非動作状態となっている側で移載作業を行うとともに、
動作状態となっている受光部に対応する発光部が発する
光が受光できるか否かを監視する。
【0036】こうして制御部12は、発光部が発する光
が遮断されたことを検知すると、マニピュレータ103
の動作を停止する。従って、作業員等とマニピュレータ
等との接触を防止することができる。
【0037】図4は、上述の実施の形態における発光素
子24aおよび受光素子24bの配置の詳細を示した構
成図であり、図4(a)は図1ないし図3に示したもの
と同等の構成である。
【0038】図4(a)に示す構成では、発光部2
-1、25-1、25-2および25-3は、光を発する発光
素子24a、24a・・・の配列によって構成される。
受光部24-2、26-1、26-2および26-3は、発光素
子24aが発する光を受ける受光素子24b、24b・
・・の配列によって構成され、発光部24-1、25-1
25-2あるいは25-3と対応する受光部24-2、2
-1、26-2あるいは26-3とは対向して取り付けられ
る。
【0039】一方図4(b)は、発光部および受光部の
別の構成を示す構成図である。上述の実施の形態では、
発光部24-1、25-1、25-2あるいは25-3の各々を
図4(b)に示す光センサ部27に置き換えることがで
き、受光部24-2、26-1、26-2あるいは26-3の各
々を反射部28に置き換えることができる。
【0040】上述の光センサ27は、光を発する発光素
子24aとこの光を受ける受光素子24b、そして光を
反射させる複数のミラー24c、24c・・・とから構
成されている。また反射部28は、複数のミラー24
c、24c・・・の配列によって構成されている。
【0041】上述の発光素子24aが発する光は、反射
部28において対向する位置のミラー24cに入射す
る。各ミラー24cは、例えば図4(c)に示すように
入射した光の光軸を90°曲げるように反射する。
【0042】これによって、例えば反射部28のミラー
24cでは、発光素子24aあるいは光センサ部27の
ミラー24cから光が入射した場合には、この光を隣接
するミラー24cに入射させ、隣接するミラー24cか
ら光が入射するミラー24は、この光を光センサ部27
において対向するミラー24cあるいは受光素子24b
に入射させる。なおこれは、光センサ部27のミラー2
4cについても同様である。
【0043】このような構成によれば、発光素子24a
が発した光は、各ミラー24c、24c・・・間を反射
して、受光素子24bに入射する。そして、光センサ部
27と反射部28との間で対向するミラー24cの内の
何れかの間に光を遮断するものがあれば、受光素子24
bに光は入射しない。
【0044】即ち、発光素子24aならびに受光素子2
4bが1つずつあれば、光センサ部27と反射部28と
の間に作業員等が侵入したことを有効に検知することが
でき、制御部12がこれを検知して、マニピュレータ1
03の動作を停止させればよい。
【0045】さらに図5は、作業員等の侵入を検知する
センサの別の例を示す側面図である。図5において、2
9はレーザビーム等を走査し、その反射により距離を測
定するスキャナである。
【0046】図5に示す例では、スキャナ29は台車部
11と支持部14-1、14-2、および上部ユニット20
とで囲まれた監視領域の左下端に取り付けられ、θ=0
〜90°の間をスキャンする。
【0047】このとき、距離Rは走査角θによって決定
される。そこで制御部12は、ある走査角θのとき、測
定された距離が予め設定された値Rより短い場合に、監
視領域内に作業員等が侵入したと判断して、マニピュレ
ータの動作を停止させる。
【0048】なお、図5に示したスキャナ29におい
て、レーザビームを走査する形態としては、振動ミラー
を用いたものや、ポリゴンミラーを用いたもの等が挙げ
られる。
【0049】上述の実施の形態では、ウェハカセットの
移載を行う側の受光部24-2、26 -1、26-2あるいは
26-3を非動作状態にするものを例に挙げて説明した
が、移載を行う側の受光部24-2、26-1、26-2ある
いは26-3による検出結果を制御部が無視するものであ
ってもよい。また、受光部24-2、26-1、26-2ある
いは26-3を非動作状態としてもよい。
【0050】また上述の実施の形態では、発光部2
-1、25-1、25-2、25-3ならびに受光部24-2
26-1、26-2、26-3、光センサ部27あるいは反射
部28等を1列だけ設けた例を示したが、これらを2列
以上設けることで、より確実に作業員等の侵入の有無を
監視することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、載置部の複数の側部の内の2つ以上に有し搬送物の
移載作業が可能である開口部の各々に取り付けられ載置
部の外周から当該載置部内に侵入する物体を検知する光
センサによる検知結果に基づいて制御手段が移載手段の
動作状態を制御し、およびまたは走行手段を制御する。
このとき制御手段は、移載作業を行う開口部以外に取り
付けられた光センサの何れかによって侵入する物体が検
知された場合に移載手段を非動作状態に制御するか、ま
たは移載作業を行う開口部に取り付けられた光センサの
みを非動作状態に制御し、動作状態の光センサの何れか
によって侵入する物体が検知された場合に移載手段を非
動作状態に制御するので、移動を繰り返しながら安全確
実且つ高速に移載作業を実行することができる無人搬送
台車が実現可能であるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態にかかる無人搬送台車
10の外観ならびに無人搬送台車10が適用される工場
内の概略を示す斜視図である。
【図2】 動実施の形態における無人搬送台車10の詳
細な構成を示す斜視図である。
【図3】 本発明にかかる無人搬送台車の別の構成の例
を示す斜視図である。
【図4】 本発明にかかる発光素子24aおよび受光素
子24bの配置の詳細を示した構成図である。
【図5】 本発明にかかる作業員等の侵入を検知するセ
ンサの別の例を示す側面図である。
【図6】 従来の無人搬送台車100の構成の一例を示
す斜視図である。
【図7】 図6に示す無人搬送台車100が適用される
工場の概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 台車部(搬送手段) 11a 上面(載置部) 11b-1 端部(側部) 11b-2 端部(側部) 11b-3 端部(側部) 11b-4 端部(側部) 12 制御部(制御手段) 24-1 発光部(発光手段) 24-2 受光部(受光手段) 24a 発光素子 24b 受光素子 24c ミラー(反射手段) 27 センサ部 28 反射部 29 スキャナ(光走査手段) 102 ウェハカセット(搬送物) 103 マニピュレータ(移載手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行手段を有し、載置部(11a)に1
    つ以上の搬送物(102)を載置して搬送する搬送手段
    (11)と、 前記載置部に設けられ前記搬送物を移載する移載手段
    (103)とを具備し、前記載置部の複数の側部(11
    -1〜11b-4)の内の2つ以上が開口部として前記搬
    送物の移載作業が可能である無人搬送台車であって、 前記開口部の各々に取り付けられ前記載置部の外周から
    当該載置部内に侵入する物体を検知する光センサと、 前記光センサによる検知結果に基づいて前記移載手段の
    動作状態を制御し、およびまたは前期走行手段を制御す
    る制御手段(12)とを有していることを特徴とする無
    人搬送台車。
  2. 【請求項2】 走行手段を有し、載置部に1つ以上の搬
    送物を載置して搬送する搬送手段と、 前記載置部に設けられ前記搬送物を移載する移載手段と
    を具備し、複数の側部の内の2つ以上が開口部として前
    記搬送物の移載作業が可能である無人搬送台車であっ
    て、 前記開口部の各々に取り付けられ前記載置部の外周から
    当該載置部内に侵入する物体を検知する光センサと、 前記光センサによる検知結果に基づいて前記移載手段の
    動作状態を制御する制御手段とを有していることを特徴
    とする無人搬送台車。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、 前記移載作業を行う開口部以外に取り付けられた前記光
    センサの何れかによって侵入する物体が検知された場合
    には前記移載手段を非動作状態に制御することを特徴と
    する請求項1または請求項2の何れかに記載の無人搬送
    台車。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、 前記移載作業を行う開口部に取り付けられた前記光セン
    サのみを非動作状態に制御し、 動作状態の前記光センサの何れかによって侵入する物体
    が検知された場合には前記移載手段を非動作状態に制御
    することを特徴とする請求項1または請求項2の何れか
    に記載の無人搬送台車。
  5. 【請求項5】 前記光センサは、 前記開口部の開口面内において対向する2つの端部に取
    り付けられ複数の発光素子(24a)の配列からなる
    発光手段(24-1)と当該複数の発光素子の各々と対
    向する複数の受光素子(24b)の配列からなる受光手
    段(24-2)とから構成され、 前記発光素子の各々が出射し対応する前記受光素子に入
    射する光の何れかが遮断されることで侵入する物体を検
    知することを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れ
    かに記載の無人搬送台車。
  6. 【請求項6】 前記光センサは、 前記開口部の開口面内において対向する2つの端部に取
    り付けられ発光素子と受光素子と複数の反射手段(2
    4c)の配列からなるセンサ部(27)と前記センサ
    部が出射する光を反射して当該センサ部に入射させる複
    数の前記反射手段の配列からなる反射部(28)とから
    構成され、 前記発光素子が出射し前記開口面の全面に亙って前記セ
    ンサ部と前記反射部との間で繰り返し反射され前記受光
    素子に入射する光が遮断されることで侵入する物体を検
    知することを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れ
    かに記載の無人搬送台車。
  7. 【請求項7】 前記光センサは、 前記開口部の開口面内の1カ所に取り付けられ当該開口
    面内にビームを走査する光走査手段(29)を有し、 前記光走査手段が何れかの走査角において出射し前記開
    口面内で反射して再び当該光走査手段に入射するビーム
    の伝播距離が、当該走査角の各々に応じて予め決定され
    る所定の距離より短くなることで侵入する物体を検知す
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに
    記載の無人搬送台車。
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