JPH10289894A - 洗浄システム及び洗浄方法 - Google Patents

洗浄システム及び洗浄方法

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JPH10289894A
JPH10289894A JP11340597A JP11340597A JPH10289894A JP H10289894 A JPH10289894 A JP H10289894A JP 11340597 A JP11340597 A JP 11340597A JP 11340597 A JP11340597 A JP 11340597A JP H10289894 A JPH10289894 A JP H10289894A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワンバス方式の洗浄システムにおいて,洗浄
槽へ供給された薬液を直ぐに所定の処理温度に適合でき
る手段を提供する 【解決手段】 薬液回収タンク53とウェハWを収納自
在な洗浄槽22を備えたワンバス方式の洗浄システム1
において,薬液回収タンク53内に回収された薬液を洗
浄槽22内に供給した際に薬液の温度が処理温度Tとな
るように,薬液の温度を調整するヒータ59,68を設
けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,1つの洗浄槽内に
おいて複数の洗浄液を使用して被処理体の洗浄処理がで
きる,いわゆるワンバス方式(単槽式,単一槽,1槽多
薬式などとも呼称される)の洗浄システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば,半導体デバイスの製造工程にお
いては,半導体ウェハ(以下,「ウェハ」という)表面
のパーティクル,有機汚染物,金属不純物等のコンタミ
ネーションを除去するために洗浄システムが使用されて
いる。その中でもウェハを洗浄槽内の洗浄液に浸漬させ
て洗浄を行う洗浄システムは,ウェハに付着したパーテ
ィクルを効果的に除去できる長所がある。
【0003】この洗浄システムは,連続バッチ処理を可
能とするため,例えば25枚のウェハをキャリアから取
り出すローダと,このローダによって取り出されたキャ
リア2個分の50枚のウェハを一括して搬送する搬送装
置と,この搬送装置によって搬送される50枚のウェハ
を,各種の薬液を用いてバッチ式に洗浄するための洗浄
槽と,洗浄処理の終了したウェハを再びキャリア内に収
納させるアンローダを備えている。
【0004】最近では,洗浄システム全体の設置スペー
スのコンパクト化やトータルコストの低減といった複合
的な要望により,各処理ごとに薬液槽と純水洗浄槽が交
互に配列する多槽式の洗浄槽とは違い,ワンバス方式の
洗浄槽を利用した洗浄システムが注目されている。この
ワンバス方式の洗浄槽は,1種類または2種類以上の薬
液と純水とを1つの洗浄槽内に各処理毎に供給し排出す
る機能をもった,いわゆる複数処理を単一の槽で行うも
のである。
【0005】このワンバス方式の洗浄システムは,薬液
処理終了後において薬液を洗浄槽内から回収するための
薬液回収タンクを有している。そして,この薬液回収タ
ンクに洗浄槽内から回収した薬液を一時的に溜めておい
て,その間に洗浄槽に純水を供給し,純水洗浄が行われ
る。そして,純水洗浄の終了後,薬液回収タンクに溜め
ておいた薬液を再び洗浄槽内に供給してウェハを洗浄す
ることにより,薬液を再利用するように構成されてい
る。
【0006】またウェット型の洗浄システムにおいて
は,所定の処理温度Tに加熱した薬液を使用することに
より,常温の薬液を使用した場合に比べて高い洗浄能力
で効率の良い洗浄を行っている。例えば,硫酸(H2
4)と過酸化水素水(H22)を混合した薬液(SP
M)で有機物を洗浄する場合には,約100℃〜150
℃程度に加熱した薬液が使用されている。また,アンモ
ニア(NH4OH)と過酸化水素(H22)を混合した
薬液(APM)でパーティクルや有機物などを洗浄する
場合には,約40℃〜90℃程度に加熱した薬液が使用
されている。また,塩酸(HCl)と過酸化水素水(H
22)を混合した薬液(HPM)で金属などを洗浄する
場合には,約50℃〜90℃程度に加熱した薬液が使用
されている。そして,ワンバス方式の洗浄システムで
は,純水洗浄が行われている間に,予め薬液回収タンク
に回収した薬液をヒータで所定の処理温度Tに加熱して
おき,純水洗浄の終了後に,その加熱しておいた薬液を
洗浄槽内に供給することにより洗浄能力と洗浄効率の向
上をはかっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで,以上のよう
なワンバス方式の洗浄システムで行われるウェハのリン
ス処理は,通常は室温程度の水温を有する純水を洗浄槽
内に供給し,ウェハ表面や洗浄槽内に残存する薬液等を
洗い流すことにより行われる。このため,純水洗浄を終
了した時点では,純水で熱を奪われたことによって,洗
浄槽の温度が常温近くまで冷却された状態となる。そし
て,このように洗浄槽が常温近くまで冷却された状態
で,次の洗浄を行うための薬液が薬液回収タンクから再
び洗浄槽内に供給される。
【0008】このため,薬液回収タンクに回収した薬液
をせっかく所定の処理温度Tに加熱しておいたにもかか
わらず,薬液を洗浄槽内に供給した際に薬液の熱が処理
槽の昇温に費やされて奪われることとなり,薬液の温度
が所定の処理温度Tよりも低い温度になってしまうとい
った問題を生ずる。このように洗浄槽内に供給した薬液
の温度が低下すると,再び薬液を所定の処理温度Tまで
昇温させるのに時間がかかり,設定温度に達するまでウ
ェハを洗浄槽内に収納できないか,薬液の供給の直後に
おいては洗浄槽内に収納したウェハの効率の良い洗浄が
できなくなってしまう。その結果,洗浄システム全体の
洗浄処理時間が長くなり,温度調整手段に係るエネルギ
ーやコストの増大及びスループットの低下を招くことと
なる。
【0009】よって本発明の目的は,ワンバス方式の洗
浄システムにおいて,洗浄槽へ薬液を供給した直後にお
いて,薬液の温度が所定の処理温度Tとなるような手段
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに,請求項1の発明は,被処理体を収納自在な洗浄槽
と,所定の処理温度Tに温度調整された薬液を該洗浄槽
に供給する薬液供給手段と,洗浄槽に純水を供給する純
水供給手段と,少なくとも該純水供給手段によって洗浄
槽内に純水が供給されている間は洗浄槽内から排出され
た薬液を回収しておく薬液回収タンクとを備えた洗浄シ
ステムにおいて,該薬液回収タンク内に回収された薬液
を洗浄槽内に供給した際に薬液の温度が処理温度Tとな
るように,薬液の温度を調整する温度調整手段を設けた
ことを特徴とする。この請求項1の洗浄システムにおい
ては,請求項2に記載したように,薬液回収タンク内の
薬液の温度が処理温度Tよりも高い温度T1なるように
温度調整を行い,その後に洗浄槽内に供給することが好
ましい。
【0011】また,この請求項1の洗浄システムにおい
て,請求項3に記載したように前記薬液回収タンク内の
薬液を循環流通させる循環回路を形成すると共に,薬液
回収タンクと該循環回路にそれぞれ温度調整手段を配置
し,薬液の温度が,前記温度T1よりも低い温度T2(T
1>T2)よりも高くなったときはそれら温度調整手段の
一方のみで加熱を行い,薬液の温度が温度T2よりも低
くなったときはそれら温度調整手段の両方で加熱を行う
ように構成することが好ましい。また,請求項4に記載
したように薬液回収タンクの温度調整手段と循環回路の
温度調整手段の温度調整容量が異なるようにし,更に,
請求項5に記載したように薬液の温度を温度T1に調整
する温度調整手段の容量を,薬液の温度を温度T2に調
整する温度調整手段の容量より大きするように構成する
のが良い。
【0012】また,請求項6に記載したように洗浄槽内
の薬液の温度が前記処理温度Tになった時点で,温度調
整手段の温度を処理温度Tに切り替え,その後,請求項
7に記載したように被処理体を洗浄槽で処理している間
は,薬液を洗浄槽と前記循環回路との間を循環させ,前
記薬液回収タンク内の温度調整手段は停止させるように
構成されていることが良い。
【0013】また,請求項9の発明は,被処理体を収納
自在な洗浄槽内において,所定の処理温度Tに温度調整
された薬液を使用して被処理体を薬液洗浄する状態と,
純水を使用して被処理体を純水洗浄する状態とに切換可
能に構成された洗浄方法において,薬液洗浄処理の前ま
でに,薬液の温度を前記処理温度Tと異なる温度T1
調整しておき,薬液洗浄を行う際にこの温度T1に調整
された薬液を洗浄槽に供給することにより,処理槽内に
供給された際に薬液の温度が処理温度Tとなるように構
成したことを特徴とする。この請求項9の洗浄方法にお
いては,請求項10に記載したように洗浄槽内で純水洗
浄が行われている間に薬液を調整することが好ましい。
また,請求項11に記載したように,前記洗浄槽への薬
液の供給は,被処理体を洗浄槽内に収納する直前に行う
のが良い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て説明すると,本実施形態はキャリア単位でのウェハの
搬入,洗浄,乾燥,キャリア単位での搬出までを一貫し
て行うように構成された洗浄システムとして構成された
ものである。図1は,本発明の好ましい実施の形態を説
明するための洗浄システム1の斜視図である。
【0015】この洗浄システム1は,洗浄前のウェハW
をキャリアC単位で搬入して洗浄に付するまでの動作を
行う搬入・取出部2と,この搬入・取出部2から搬出さ
れたウェハWを洗浄,乾燥する洗浄乾燥処理部3と,こ
の洗浄乾燥処理部3で洗浄,乾燥されたウェハWをキャ
リアC単位で搬出する装填・搬出部4の三つの箇所に大
別することができる。
【0016】搬入・取出部2には,洗浄前のウェハWを
例えば25枚収納したキャリアCを搬入して載置させる
搬入部5と,この搬入部5の所定位置に送られたキャリ
アCを,隣接するローダ6へ一度に適宜数(例えば2
個)ずつ移送するための移送装置7が設けられている。
【0017】洗浄乾燥処理部3には,その前面側(図1
における手前側)に,2つの搬送装置11,12が配列
されており,これら各搬送装置11,12は,それぞれ
所定の距離分,洗浄システム1の長手方向に沿ってスラ
イド自在である。各搬送装置11,12には,それぞれ
対応するウェハチャック13,14が装備されており,
これら搬送装置11,12のウェハチャック13,14
によって,キャリアCの2つ分のウェハW(例えば50
枚)を一括して保持して移動することで,搬入・取出部
2から洗浄乾燥処理部3,装填・搬出部4のの順にウェ
ハWを一括して搬送することが可能である。
【0018】前記した装填・搬出部4には,ローダ6と
同一構成のアンローダ8と,搬入部5と同一構成の搬出
部9,及び移送装置7と同一構成の移送装置(図示せ
ず)が各々設けられている。
【0019】洗浄乾燥処理部3には,ローダ6側から順
に,搬送装置11のウェハチャック13を洗浄,乾燥す
るためのチャック洗浄・乾燥槽21,ウェハWに付着し
ている不純物質に対して薬液による除去し純水洗浄を行
う洗浄槽22,洗浄槽22で使用された薬液とは異なっ
た薬液によってウェハWに付着している不純物を除去
し,その後純水洗浄する洗浄槽24,更に異なった薬液
で処理して純水を行う洗浄槽26,そして前記各洗浄槽
で不純物が除去されたウェハWを,例えばイソプロピル
アルコール(IPA)蒸気を用いて乾燥させるための乾
燥槽28が各々配列されている。
【0020】なお以上の配列や洗浄槽の組合わせは,ウ
ェハWに対する処理,洗浄の種類によって任意に組み合
わせることができる。例えば,ある洗浄槽を減じたり,
逆にさらに他の洗浄槽を付加してもよい。例えば前記各
洗浄槽22,24,26での処理が終わった後に,純水
洗浄のみを行う適宜の純水洗浄槽を,これら洗浄槽の次
に設置してもよい。
【0021】上記搬送装置11,12は何れも同様の構
成を備えているので,例えばチャック洗浄・乾燥槽2
1,洗浄槽22及び洗浄槽24の相互間でウェハWを搬
送させる搬送装置11を例にして説明すると,搬送装置
11のウェハチャック13は,図2に示すように,キャ
リアC二つ分の複数枚のウェハW,即ち,この実施の形
態においては50枚のウェハWを一括して把持する左右
一対の把持部30a,30bを備えている。
【0022】把持部30a,30bは左右対称形であ
り,左右対称に回動して開脚,閉脚するように構成され
ている。把持部30a,30bは搬送装置11の支持部
31に支持されており,支持部31内の駆動機構によ
り,回動自在(θ方向)に,また前後方向(Y方向)に
移動自在に構成されている。この支持部31は,駆動機
構32によって上下方向(Z方向)に移動し,また,駆
動機構32自体は,長手方向(X方向)に移動自在な搬
送ベース34の上部に取り付けられている。
【0023】把持部30a,30bには,ウェハWの周
縁部が所定の等間隔に挿入される把持溝が,例えば50
本ずつ形成されている把持棒33a,33b,34a,
34bが図2で示すように上下2段に平行に渡されてい
る。支持部31の回動により把持部30a,30bを閉
脚させ,把持棒33a,33b,34a,34bの間で
ウェハWの周辺部を一括把持する。そして,その状態で
複数枚のウェハWを所望の位置に搬送することができ
る。なお,搬送装置12のウェハチャック14も同一の
構成を有している。
【0024】一方,チャック洗浄・乾燥処理槽21を除
く他の各洗浄槽22,24,26の底部には,各槽内で
ウェハWを同士を所定の等間隔に保ちつつ立てた状態で
整列させて保持するためのボート部40がそれぞれ設置
されている。このボート40部はウェハWの下部を支持
するための,三本の平行な保持棒41,42,43が図
2で示すように備えられている。これら保持棒の表面に
は,ウェハWの周縁部が挿入される保持溝がそれぞれ5
0個ずつ形成されている。
【0025】そして,前述の把持部30a,30bによ
って一括して把持された50枚のウェハWは,ウェハチ
ャック13の下降に伴いボート40部の保持棒41,4
2,43の保持溝にそれぞれ嵌入される。そして,支持
部31の回動により把持部30a,30bを開脚し,ウ
ェハWの把持状態を開放し,第1洗浄槽22内にウェハ
Wを収納する。その後,ウェハチャック13は上昇し第
1洗浄槽22から上方に退避し,ボート部40上に受け
渡されたウェハWに対する所定の洗浄処理が行われる。
【0026】また,後述するように洗浄槽22における
所定の処理が終了すると,ウェハチャック13の下降に
伴って把持部30a,30bが洗浄槽22内に挿入され
る。そして,支持部31の回動により把持部30a,3
0bが閉脚する。そして,ボート部40の保持棒41,
42,43上に保持された50枚のウェハWを一括して
把持する。その後,ウェハチャック13が上昇し上方に
退避する。それに伴い50枚のウェハWは一括して第1
洗浄槽22から取り出され,次の槽に搬入されていく。
【0027】次に,各洗浄槽22,24,26はいずれ
も同様の構成を有しているので,図3〜5を参照にし
て,アンモニア(NH4OH)と過酸化水素水(H
22)と純水を混合し,処理温度T(例えば80℃)に
加熱した薬液を用いてウェハWを洗浄処理(APM処
理)し,更に常温の純水を用いてウェハWを純水洗浄
(リンス洗浄)する洗浄槽22について代表して説明す
る。
【0028】図3に示すように,洗浄槽22はウェハW
を収納するのに充分な大きさを有する箱形の内槽50と
外槽51から構成されている。内槽50の上面は開口し
ており,この上面の開口部を介してウェハWが内槽50
の内部に挿入される。外槽51は,内槽50の上端から
オーバーフローした薬液を受けとめるように,内槽50
の開口部を取り囲んで装着されている。
【0029】洗浄後に洗浄槽22内の薬液を回収して再
利用を行うために,薬液を一時的に溜めておく手段とし
て薬液回収タンク53が設けられている。即ち,洗浄槽
22の内層50の底部には,開閉弁45を介して回収回
路46が接続されており,開閉弁45と回収回路46の
途中に配置されている三方弁47を切換操作することに
よって,内層50内の薬液を薬液回収タンク53内に自
重で落下させて回収できるように構成されている。一
方,外層51の底部には,開閉弁48を介して回収回路
46が接続されており,同様に三方弁47を切換操作す
ることによって,外層51内の薬液を薬液回収タンク5
3内に自重で落下させて回収できるように構成されてい
る。
【0030】また,このようにして薬液回収タンク53
内に回収された薬液を薬液回収タンク53の下方から取
り出し,所定の処理を施した後,薬液を再び薬液回収タ
ンク53の上方に戻して循環させる循環回路54が形成
されている。この循環回路54には,三方弁55,三方
弁56,ポンプ57,ダンパ58,ヒータ59,フィル
タ60,三方弁61が順に配列されている。そしてポン
プ57の稼働により,薬液回収タンク53の下方から循
環回路54内に薬液を流入させ,ヒータ59によって所
定の温度に加熱し,フィルタ60によって薬液中の不純
物を除去した後,再び薬液回収タンク53の上方より薬
液を吐き出して循環させるように構成されている。
【0031】このように,薬液を薬液回収タンク53と
循環回路54との間を循環流通させる間は,ヒータ59
は前述の処理温度Tよりも高い温度T1(例えば90
℃)に薬液を加熱するように構成されている。そして,
循環回路54内に流れる薬液の温度が温度T1近くにな
ると自動的にヒータ59の加熱が弱まる或いは停止する
ように構成されている。
【0032】また,薬液回収タンク53の上方には,不
足したアンモニア(NH4OH),過酸化水素水(H2
2)及び純水を適宜必要に応じて補充する薬液供給源6
2,63及び純水供給源64が設けられている。これら
薬液供給源62,63及び純水供給源64は,各開閉弁
65,66,67の切換操作により,薬液回収タンク5
3内に各薬液及び純水を供給するように構成されてい
る。
【0033】また,薬液回収タンク53内部にもヒータ
68が配置されている。そして,薬液を薬液回収タンク
53と循環回路54との間を循環流通させる間は,この
ヒータ68は,先に説明した循環回路54に設けられて
いるヒータ59の加熱温度T1よりも低い温度T2(例え
ば85℃)に薬液を加熱するように構成されている。そ
して,薬液回収タンク53内の薬液の温度が温度T2
くになると自動的にヒータ68の加熱が弱まる或いは停
止するように構成されている。また図示はしないが,薬
液回収タンク53内部の薬液の液量や濃度を検出するた
めの薬液センサが設けられている。
【0034】ここで,先に説明した薬液回収タンク53
の内部に配置されたヒータ68と,循環回路54内に配
置されたヒータ59とは容量が異なるように構成されて
おり,薬液の温度を温度T1に調整するヒータ68の容
量は,薬液の温度を温度T2に調整するヒータ68の容
量よりも大きくするように構成されている。
【0035】一方,循環回路54の途中に配置された三
方弁61には,温度T1に加熱された薬液を洗浄槽22
に供給する手段としての供給回路69が接続されてい
る。この供給回路69の先端には,図4に示すように内
槽50の底部に配置された一対のジェットノズル70が
取り付けられている。そして,図5に示すように,ジェ
ットノズル70は円筒形状を有しており,その周面に穿
設された複数の吹き出し孔71から,ボート40部上に
保持されたウェハWの表面に向かって上向きに薬液を噴
射するように構成されている。また,循環回路54の途
中に配置された三方弁56には,内層50から外層51
へオーバーフローした薬液を再び循環回路54内に戻す
ための排出回路72が接続されている。
【0036】そして,後述するように洗浄槽22内に薬
液を循環させて洗浄を行う際には,これら三方弁61,
56を切り替えることにより,ポンプ57の稼働によっ
て循環回路54内を循環させてヒータ59及びフィルタ
60で調整した薬液を,供給回路69を介してジェット
ノズル70から噴出させることにより,内槽50内のボ
ート40上に保持されたウェハWの表面に薬液を供給
し,また,内層50から外層51へオーバーフローした
薬液は,排出回路72から循環回路54へ再び戻すよう
に構成されている。なお,このように洗浄槽22内に薬
液を循環させて洗浄を行っている場合は,洗浄槽22内
の薬液の温度が処理温度Tになった時点で,ヒータ59
の加熱温度を温度T1から処理温度Tに切り替えるよう
に構成されている。また,薬液回収タンク53内の薬液
は洗浄槽22へ供給され,薬液回収タンク53内部は空
となるので,ヒータ68の加熱は停止するように構成さ
れている。
【0037】更に,純水を洗浄槽22に供給する手段と
しての純水供給源73が,供給回路69の途中に配置さ
れた三方弁74に接続されている。この三方弁74の切
換操作によって純水供給源73からの純水が洗浄槽22
へ供給されるようになっている。また,純水供給源73
から内層50内に供給されて内層50から外層51へオ
ーバーフローした純水を,開閉弁75を備えるサンプリ
ング回路76へ流入させることができるようになってい
る。このサンプリング回路76には,サンプリング回路
76内に流入させることによりサンプリングした純水の
電気伝導度を測定する比抵抗計77が設けられている。
【0038】その他,外層51の底部に接続された回収
回路46の途中には,排液回路78が三方弁79を介し
て接続されており,三方弁79の切換操作によって,外
層51内に残った薬液や純水を排液できるように構成さ
れている。また,薬液回収タンク53の底部にも,薬液
回収タンク53内に残った薬液を排出するための,開閉
弁80を備える排液回路81が接続されている。更に,
内層50底部に接続された回収回路46の途中に配置さ
れている三方弁47にも排液回路85が接続されてお
り,三方弁47の切換操作によって,内層50内に残っ
た純水を排液できるように構成されている。
【0039】内層50内には,洗浄槽に充填された薬液
の温度を測定するための温度計90が備えられており,
温度計90はコントローラ91に接続されている。この
コントローラ91は,ヒータ59,ヒータ68にも接続
されており,温度計90が検出した洗浄槽内の薬液の温
度の値はコントローラ91へ送信され,コントローラ9
1はこの送信を基に所定の制御信号をヒータ59,ヒー
タ68に送信し,これらの加熱を制御するように構成さ
れている。
【0040】なお,その他の洗浄槽24,26も洗浄槽
22と同様の構成を備えており,洗浄槽24,26内に
おいて種々の薬液を用いてウェハWを洗浄し,更に純水
によって純水洗浄するように構成されている。
【0041】次に,このように構成された洗浄システム
1におけるウェハWの処理工程を説明する。
【0042】まず,図示しない搬送ロボットが未だ洗浄
されていないウェハWを例えば25枚ずつ収納したキャ
リアCを搬入・取出部2の搬入部5に載置する。そし
て,この搬入部5に載置されたキャリアCを移送装置7
によって隣接するローダ6へ移送する。ローダ6では,
例えばキャリアC二個分の50枚のウェハWをキャリア
Cから取り出し,更にオリフラ合わせした状態で50枚
のウェハWを整列待機させる。
【0043】続いて,既にチャック洗浄・乾燥槽21に
おいて洗浄および乾燥処理された搬送装置11のウェハ
チャック13が,ローダ6に整列している待機状態のウ
ェハWの上方に移動し,その整列されたウェハWをウェ
ハチャック13により50枚単位で一括して把持する。
そして,それらウェハWを洗浄槽22,24,26に順
次搬送する。こうして,ウェハW表面に付着している有
機汚染物,パーティクル等の不純物質を除去するための
洗浄を行う。
【0044】ここで,代表して洗浄槽22での洗浄処理
を説明する。先ず洗浄層22内にウェハWが挿入される
前の待機状態においては,洗浄層22の内槽50内に
は,三方弁74の切換操作によって純水供給源73から
の純水が供給回路69及びジェットノズル70を経て供
給されている。但し,この待機状態では純水供給源73
から供給される純水の流量は3リットル/min〜4リ
ットル/minの節水状態となっている。そして,内層
50から外層51にオーバーフローした純水は,開閉弁
79が開かれていることにより排液回路78より排液さ
れる。このようにウェハWの投入待機の間,洗浄槽22
内部では純水が供給し続けられている。
【0045】一方,薬液回収タンク53内には,既に洗
浄槽22から回収された薬液が充填されており,必要に
応じて薬液供給源62,63及び純水供給源65から,
アンモニア(NH4OH),過酸化水素水(H22)及
び純水が適宜供給され,薬液の濃度が調整される。そし
てこの待機状態では,ポンプ57の稼働によって循環回
路54に流入した薬液を再び薬液回収タンク53内に循
環させており,このように薬液が薬液回収タンク53と
循環回路54を循環流通している間に,薬液はヒータ5
9,68によって加熱され,更にフィルタ60によって
濾過される。
【0046】この場合,薬液の温度が前記温度T2より
も低い場合は循環回路54に設けられたヒータ59と薬
液回収タンク53内に設けられたヒータ68の両方で加
熱を行う。そして,薬液の温度が温度T2以上である場
合は,薬液回収タンク53内のヒータ68の加熱を停止
し,循環回路54のヒータ59のみで薬液を前記温度T
1になるまで加熱する。こうして,薬液回収タンク53
内に貯えられた薬液を,所定の処理温度Tよりも高い温
度T1にまで加熱し,温度T1の状態で一定に維持してい
る。更に,洗浄槽22内に薬液を循環させて洗浄を行う
際には,洗浄槽22内の薬液の温度が処理温度Tになっ
た時点で,ヒータ59の加熱温度を温度T1から処理温
度Tに切り替える。
【0047】そして洗浄層22内にウェハWが収納され
る直前に,先ず,供給回路69に設けられた三方弁74
が切換操作されて純水供給源73からの純水の供給が停
止する。そして,開閉弁45が開き,三方弁47が切換
操作されて,内層50内に残った純水が回収回路46か
ら排液回路85へと流入し排液される。また,外層51
内に残った純水は,開閉弁48が開き三方弁79の切換
操作によって,回収回路46から排液回路78を経て排
液される。こうして内層50内と外層51内から純水が
除去され,排液が終了すると開閉弁45,48は閉じら
れた状態に戻る。
【0048】次に,三方弁61が切換操作され,それま
で循環回路54と薬液回収タンク53を循環していた薬
液が,温度T1に加熱された状態で供給回路69を経て
内層50内に供給される。そして,薬液回収タンク53
内の薬液のほぼ全部が内層50内に供給され,内槽50
から外槽51にオーバーフローする状態となると,三方
弁56が切換操作され,内槽50から外槽51にオーバ
ーフローした薬液が排出回路72から循環回路54へ戻
る状態となる。そして,ポンプ57の稼働によって循環
回路54を流れる薬液が供給回路69,内層50,外槽
51,排出回路72の順に流れて循環する。こうして,
循環回路54にてヒータ59及びフィルタ60によって
調整された薬液が,連続的に洗浄槽22に供給されるよ
うになる。
【0049】ところで,このように薬液回収タンク53
内の薬液を洗浄槽22に供給する直前までは,先に説明
したように,内層50及び外槽51には純水供給源73
からの純水が供給されていたことにより,内層50及び
外槽51の温度は常温近くまで冷却された状態となって
いる。このため,循環回路54と薬液回収タンク53に
おいて温度T1に加熱した薬液を洗浄槽22に供給した
当初においては,薬液の熱は内層50及び外槽51の昇
温に費やされ,薬液の温度は処理温度Tにまで低下する
こととなる。これにより,洗浄槽22への薬液の供給直
後において,内層50及び外槽51内を処理に最適な温
度Tに加熱された薬液で満たすことが可能となる。こう
して,三方弁61,56を順次切り替えることによっ
て,循環回路54に設けられているポンプ57の稼働
で,薬液を供給回路69,内層50,外槽51,排出回
路72の順に流れる循環流を形成する。なお,このよう
に洗浄槽22内への薬液の循環を開始した後は,循環回
路54に設けられたヒータ59の加熱温度は温度T1
ら処理温度Tに設定が切り替えられる。また,薬液回収
タンク53内部は空となるので,ヒータ68の加熱は停
止することとなる。
【0050】次に,こうして洗浄槽22内への薬液の循
環を開始した直後に,50枚のウェハWを保持した搬送
装置11のウェハチャック13が洗浄槽22内に下降す
る。そしてウェハWを洗浄槽12内のボート40に受け
渡し,内層50の底部に配置されたジェットノズル71
から上向きに噴射した薬液をウェハWの表面に上昇流と
して供給することにより,内槽50内のボート40上に
保持されたウェハWの表面に対する均一な洗浄を行う。
【0051】そして所定の時間が経過し,薬液処理が終
了すると,開閉弁45と開閉弁48とが開いて三方弁4
7が切換操作され,内層50内と外層51内の薬液は回
収回路46を経て薬液回収タンク53に回収される。回
収後,薬液回収タンク53内の図示しない薬液センサに
より,薬液処理で消費した薬液量が検出される。そし
て,不足した薬液を補うべく薬液供給源62,63及び
純水供給源64から各薬液及び純水が適宜供給される。
そして,三方弁61,56の切換によって薬液は再び薬
液回収タンク53と循環回路54との間を循環流通し,
薬液の温度は温度T1まで加熱される。
【0052】また,薬液処理が終了後,洗浄槽22では
ウェハWの純水洗浄が開始される。即ち,三方弁74の
切換操作によって純水供給源73からの純水が供給回路
69及びジェットノズル70を経て内槽50の底部から
噴射を開始して,ウェハW及び内槽50の表面に付着し
た薬液を洗い流す。そして,内層50から外層51にオ
ーバーフローした純水は,三方弁79の切換操作によっ
て排液回路78より排液される。ただし,先に説明した
如き節水状態(流量が3リットル/min〜4リットル
/min)でウェハWの挿入を待機していた状態とは異
なり,この純水洗浄の間は,純水供給源73から供給さ
れる純水の流量は20リットル/min〜40リットル
/minとして,比較的大量の純水を用いて薬液を洗い
流すのがよい。そして,適宜の時期に開閉弁75が開
き,外槽51からサンプリングされた純水がサンプリン
グ回路76へと流入し,比抵抗計77により純水の濃度
が測定される。そして,純水の比抵抗値が所定の値に達
すると,洗浄槽22における純水洗浄が終了する。
【0053】その後,搬送装置11のウェハチャック1
3が洗浄槽22の内槽60内に下降し,ボート部40上
に保持された50枚のウェハWを一括して把持して上昇
する。こうして50枚のウェハWを一括して洗浄槽22
の内槽50内から取り出し,次の洗浄槽24へ搬送す
る。そして,以後各洗浄槽24,26においても同様の
洗浄処理が順次行われていく。そして,最後にウェハW
は乾燥槽28において乾燥され,装填・搬出部4を介し
てキャリアC単位で装置外に搬出される。
【0054】内槽50内からウェハWが取り出されて一
連の洗浄処理が終了すると,純水供給源73から供給さ
れる純水の流量は3リットル/min〜4リットル/m
inの節水状態に戻り,再び待機状態になる。そして,
次のウェハWの薬液処理が実施される直前に,再び洗浄
槽22から純水が排液され,温度T1に加熱された薬液
が再び洗浄槽22に供給される。こうして,洗浄処理が
繰り返されることになる。また,繰り返し使用された薬
液を排液して新しい薬液を使用するような薬液の交換時
期の場合には,交換前の薬液循環処理中に薬液回収タン
ク53に予め新しい薬液を供給して温度T1に加熱して
おくこともできる。その場合は,新しい薬液で洗浄処理
が繰り返されることになる。
【0055】なお従来は,一連のウェハWの洗浄処理が
終了すると,すぐに洗浄槽22から純水が排液され,薬
液が洗浄槽22に供給された状態で,次の洗浄処理が行
われるウェハWの挿入を待機していた。その結果,ウェ
ハWの待機中に洗浄槽22から薬液が蒸発して液量が減
少するといった問題や,薬液が洗浄槽22の内壁や供給
回路69内壁等に染み込んでしまう機会が多く発生し,
薬液洗浄後において行われる純水洗浄に悪影響を及ぼし
ていた。本実施の形態で説明したように,純水洗浄後は
洗浄槽22内の純水をすぐに排出せず,純水供給源73
からの供給を節水状態に切り替えておき,次のウェハW
が洗浄槽22内に収納される直前に薬液の供給を行うよ
うにすれば,前述したような薬液の蒸発や染み込みとい
った問題を回避できるようになる。
【0056】また,洗浄槽22の外槽51の上方には,
図6に示すように純水を貯えた純水タンク95を設けて
も良い。この純水タンク95は,開閉弁96の切換操作
により,純水が外槽51へ直接に供給されるようになっ
ている。ここで,落雷,地震などの天災による工場の停
電や機械の故障などといった事故より,ウェハWの薬液
洗浄の途中において洗浄槽22の稼働が停止してしまう
場合がある。この場合には,洗浄槽22内において長時
間に渡ってウェハWが薬液で浸漬されることになり,ウ
ェハWを用いた半導体デバイスの製造に悪影響を及ぼす
恐れがある。そこで,ウェハWの薬液洗浄中に事故が生
じた場合には,開閉弁45を開き,三方弁74を切換操
作することにより,薬液を槽内から排液すると共に純水
供給源73からの純水を供給回路69及びジェットノズ
ル70を経て内槽50内に供給するのが好ましい。ま
た,開閉弁45,96を開き,純水タンク95から純水
を供給すると共に薬液を槽内から排液するように構成し
ても良い。こうして,洗浄槽22内を薬液から純水へ置
換することにより,ウェハWの救済を行えるようにな
る。
【0057】かくして,この実施の形態の洗浄システム
1によれば,洗浄槽22の内槽50から回収した薬液を
加熱し再利用する際に,薬液回収タンク53内のヒータ
68と循環回路54に配置されたヒータ59を用いて,
処理温度Tよりも高い温度T1に加熱しておくことによ
り,洗浄槽22への供給直後の薬液温度の低下を防止す
ることができるようになる。その結果,洗浄槽22内へ
薬液を充填した直後から最適な温度Tに加熱された薬液
で効率の良い洗浄を行うことができ,洗浄時間も短縮で
きるので,半導体デバイスの製造における歩留まりが向
上する。なお,洗浄液としてアンモニア(NH4
H),過酸化水素水(H22),純水を混合した薬液を
用いたAPM処理を行う洗浄槽22について主たる説明
を行ったが,本発明は,他の薬液を用いて洗浄処理を行
う例えば洗浄槽24,26にも同様に適用でき,更に,
その他の各種薬液を用いて処理を行う方法や装置にも適
用することが可能である。また,処理温度T,温度
1,T2は各種薬液の使用や洗浄槽の熱容量などに応じ
て適宜の温度に設定される。つまり,処理温度Tが室温
より低い場合は,T1<T2,T1<Tの関係に温度が設
定され,薬液回収タンク53内の薬液の温度が処理温度
Tよりも低い温度T1に温度調整される。このように温
度が設定された場合には,薬液の温度が温度T1よりも
高い温度T2よりも高くなった時には,温度調整手段の
両方で温度調整され,薬液の温度が温度T2よりも低く
なった時には,温度調整手段の片方で温度調整が行われ
る。なお,以上の実施形態では,一例としてウェハWを
洗浄する洗浄システム1について主たる説明を行った
が,本発明は,LCD基板の如き被処理体を扱う洗浄シ
ステムなどに適応させることも可能である。
【0058】
【本発明の効果】本発明によれば,洗浄システムにおい
て,洗浄槽へ供給された薬液を直ぐに所定の処理温度に
適合でき,温度調整手段に係るエネルギーやコストの省
力化と,洗浄処理時間を短縮させることが可能となる。
従って本発明によれば,例えば半導体デバイスの製造に
おける歩留まりを向上させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる洗浄システムの斜
視図である。
【図2】搬送装置を拡大して示す斜視図である。
【図3】洗浄槽と薬液回収タンクとを結ぶ回路系統の概
略図である。。
【図4】内槽の構成を概略的に示す断面図である。
【図5】ジェットノズルの斜視図である。
【図6】洗浄槽の上方に設けた純水タンクの説明図であ
る。
【符号の説明】
W ウェハ 1 洗浄システム 22 洗浄槽 50 内層 51 外層 53 薬液回収タンク 54 循環回路 59 ヒータ 68 ヒータ 70 ジェットノズル
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】
発明の効果】本発明によれば,洗浄システムにおい
て,洗浄槽へ供給された薬液を直ぐに所定の処理温度に
適合でき,温度調整手段に係るエネルギーやコストの省
力化と,洗浄処理時間を短縮させることが可能となる。
従って本発明によれば,例えば半導体デバイスの製造に
おける歩留まりを向上させることができるようになる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を収納自在な洗浄槽と,所定の
    処理温度Tに温度調整された薬液を該洗浄槽に供給する
    薬液供給手段と,洗浄槽に純水を供給する純水供給手段
    と,少なくとも該純水供給手段によって洗浄槽内に純水
    が供給されている間は洗浄槽内から排出された薬液を回
    収しておく薬液回収タンクとを備えた洗浄システムにお
    いて,前記薬液回収タンク内の薬液を洗浄槽内に供給し
    た際に薬液の温度が処理温度Tとなるように,薬液の温
    度を調整する温度調整手段を設けたことを特徴とする洗
    浄システム。
  2. 【請求項2】 前記薬液回収タンク内の薬液の温度が前
    記処理温度Tよりも高い温度T1になるように温度調整
    することを特徴とする請求項1に記載の洗浄システム。
  3. 【請求項3】 前記薬液回収タンク内の薬液を循環流通
    させる循環回路を形成すると共に,薬液回収タンクと該
    循環回路にそれぞれ温度調整手段を配置し,薬液の温度
    が,前記温度T1よりも低い温度T2(T1>T2)よりも
    高くなったときはそれら温度調整手段の一方のみで加熱
    を行い,薬液の温度が温度T2よりも低くなったときは
    それら温度調整手段の両方で加熱を行うように構成した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記薬液回収タンクの温度調整手段と前
    記循環回路の温度調整手段の温度調整容量が異なること
    を特徴とする請求項3に記載の洗浄システム
  5. 【請求項5】 前記薬液の温度を温度T1に調整する温
    度調整手段の容量を,前記薬液の温度を温度T2に調整
    する温度調整手段の容量より大きすることを特徴とする
    請求項4に記載の洗浄システム。
  6. 【請求項6】 洗浄槽内の薬液の温度が前記処理温度T
    になった時点で,温度調整手段の温度を処理温度Tに切
    り替えることを特徴とする請求項1,2,3,4,又は
    5の何れかに記載の洗浄システム。
  7. 【請求項7】 被処理体を洗浄槽で処理している間は,
    薬液を洗浄槽と前記循環回路との間を循環させ,前記薬
    液回収タンク内の温度調整手段は停止させるように構成
    されていることを特徴とする請求項3,4,5又は6の
    何れかに記載の洗浄システム。
  8. 【請求項8】 被処理体を収納自在な洗浄槽内におい
    て,所定の処理温度Tに温度調整された薬液を使用して
    被処理体を薬液洗浄する状態と,純水を使用して被処理
    体を純水洗浄する状態とに切換可能に構成された洗浄方
    法において,薬液洗浄処理の前までに,薬液の温度を前
    記処理温度Tと異なる温度T1に調整しておき,薬液洗
    浄を行う際にこの温度T1に調整された薬液を洗浄槽に
    供給することにより,処理槽内に供給された際に薬液の
    温度が処理温度Tとなるように構成したことを特徴とす
    る洗浄方法。
  9. 【請求項9】 前記洗浄槽内で純水洗浄が行われている
    間に薬液を調整することを特徴とする請求項8に記載の
    洗浄方法。
  10. 【請求項10】 前記洗浄槽への薬液の供給は,被処理
    体を洗浄槽内に収納する直前に行うことを特徴とする
    1,2,3,4,5,6,又は7の何れかに記載の洗浄
    システム。
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