JP2002231686A - ウェーハ乾燥方法 - Google Patents
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Abstract
で満たされたリンスゾーンでハイフロー純水供給機から
供給される純水によって、ウェーハを1次リンスさせ、1
次リンスされたウェーハを純水の水面上に上昇させ、オ
ーバーフロー・ユニットを通って純水が外部へ排水さ
れ、ワンウェー・ストリーム・モジュールを通って純水
が一方向に流通することにより、ウェーハを2次リンス
させ、2次リンスされたウェーハを純水の水面上に上昇
させ、スプレー・ゾーンから極性有機溶媒の蒸気と不活
性キャリアガスが供給された置換/乾燥ゾーンで、ウェ
ーハの表面に存在する純水や湿気を極性有機溶媒の蒸気
に置換し、スプレー・ゾーンから不活性キャリアガスの
みを置換/乾燥ゾーンに供給してウェーハに吸着された
極性有機溶媒の蒸気を除去するので、半導体素子の工程
中、流体処理や湿式工程でウェーハの表面に存在する純
水や湿気を容易に除去可能なウェーハ乾燥方法に関す
る。
Description
に関するものであり、特に半導体素子の製造工程中、流
体処理(fluid treatment)や湿式工程(wet processin
g)でウェーハの表面に存在する純水や湿気を容易に除去
するウェーハ乾燥方法に関する。
程のみならず、液晶表示器(LCD)及びウェーハ基板製造
工程において、流体処理や湿式工程を行なった後、表面
に存在する純水や湿気を除去するために使用されてい
る。
を乾燥させるために、一般的に回転乾燥機(spin drye
r)やキモン乾燥機(kimmon dryer)が広く使用されてい
る。
用いたウェーハの乾燥方法は、回転板の回転による遠心
力を利用するが、ウェーハが回転する際に発生する物理
的な力によって、ウェーハが破損される恐れがあるだけ
でなく、回転板の回転によって機械部で粒子が発生さ
れ、ウェーハを汚染させるという問題点があった。
燥方法は、蒸気発生装置を具備して極性有機溶媒(polar
organic solvent)のイソプロピルアルコル(Isopropyl
Alcohol;IPA)を約200℃以上加熱して蒸気化し、ウェ
ーハの表面に存在する純水や湿気をイソプロピルアルコ
ル蒸気に置換し、加熱された窒素(hot N2)を用いてウ
ェーハを乾燥させる。
ーハの乾燥方法は、イソプロピルアルコルの発火点が約
22℃であるため、火事の危険性が高いだけでなく、高温
の蒸気を利用するためにウェーハ上にフォトレジスト・
パタンが存在する場合、フォトレジスト・パタンに損傷
(attack)を与え、損傷されたフォトレジスト・パタンに
よって乾燥機自体が汚染されるという問題点があった。
Technologies Research Assciates’社から表面を
乾燥させるための工程及び装置(process and apparat
us for drying surfaces)‘US Patent,NO.491176
1,1990,McConnel et al’が発表されたが、この乾
燥装置を用いる乾燥方法は、50〜70℃の温度でイソプロ
ピルアルコル(Isopropyl Alcohol;IPA)を蒸気化し、
ウェーハの表面に存在する純水や湿気を空比混合物(aze
otropic Mixture)に置換し、水の温度によって空比混
合物を除去してウェーハを乾燥させるが、ウェーハが水
面で乾燥されるため、安定な水面の維持が必須であるが
排水によるウェーブ現象を防止することが非常に難しく
て、乾燥が完全にされなかったり粒子が発生しやすい。
そして、キモン乾燥機よりは低い温度を用いるが、イソ
プロピルアルコルの発火点が約22℃であるため、火事の
危険性をある程度はらんでいる。
は、前記のような問題点を解決するために、半導体素子
の製造工程中、流体処理や湿式工程でウェーハの表面に
存在する純水や湿気を容易に除去可能なウェーハ乾燥方
法を提供することである。
の実施例よるウェーハ乾燥方法は、純水で満たされたリ
ンスゾーンでハイフロー純水供給機から供給される純水
によって、ウェーハが1次リンスされる第1段階;前記ウ
ェーハを純水の水面上に上昇させ、オーバーフロー・ユ
ニットを通って純水が外部へ排水され、ワンウェー・ス
トリーム・モジュールを通って純水が一方向に流通する
ことにより、前記ウェーハが2次リンスされる第2段
階;前記ウェーハを純水の水面上に上昇させ、スプレー
・ゾーンから極性有機溶媒の蒸気と不活性キャリアガス
が供給された置換/乾燥ゾーンで、ウェーハの表面に存
在する純水や湿気を極性有機溶媒の蒸気に置換する第3
段階;及びスプレー・ゾーンから不活性キャリアガスの
みを置換/乾燥ゾーンに供給して前記ウェーハに吸着さ
れた極性有機溶媒の蒸気を除去し、前記ウェーハを乾燥
させる第4段階を含めて構成されたことを特徴とする。
参照して説明する。
ェーハ乾燥方法を説明するための断面図である。
に、ウェーハ乾燥機に用いられる乾燥機を図1a乃至図1d
を参照して説明すると次のようである。
ay zone;10)と、チャンバ(chamber;20)及びハイフロ
ー純水供給機(high slow DIW supply;30)で構成さ
れる。
上部に具備され、極性有機溶媒(polar organic soven
t)と不活性キャリアガス(inert gas)をチャンバ(20)内
に供給する役割をし、開閉が可能であるため、ウェーハ
(40)をチャンバにローディング(loading)及びアンロー
ディング(unloading)させられる。
(21)とリンスゾーン(22)に分けられる。置換/乾燥ゾー
ン(21)は、スプレー・ゾーン(10)から供給される極性有
機溶媒の蒸気と不活性キャリアガスが収容される部分で
あり、リンスゾーン(22)はハイフロー供給機(30)から供
給される純水(DIW;50)が満たされる部分である。
は純水(50)がチャンバ(20)の外部へハイオーバーフロー
(high over flow)されるオーバーフロー・ユニット(o
verflow unit;23)によってその境がなされる。
し、置換/乾燥ゾーン(21)とリンスゾーン(22)を往復す
るウェーハ・キャリア(wafer carrier;24)が具備され
る。また、チャンバ(20)には、オーバーフロー・ユニッ
ト(23)より下方に位置する。つまり、リンスゾーン(22)
に満たされた純水(DIW;50)の水面から5〜30mm下チャン
バ(20)の一側壁に位置され、リンスゾーン(22)に満たさ
れた純水を一方向に流通(ワンウェー・ストリームone
way stream)させるワンウェー・ストリーム・モジュ
ール(25)が具備される。ワンウェー・ストリーム・モジ
ュール(25)は、スプレー・ノズル(spray nozzle;26)
を一定の角度で上下調節可能とし、必要に応じて純水(5
0)が水平方向のみならず、上下一定の角度で一方向に流
通させるようにする。
0)の下部に具備され、チャンバ(20)のリンスゾーン(22)
に純水(50)を供給する役割をし、リンスゾーン(22)でウ
ェーハ(40)のリンス作用を活性化させるために、純水(5
0)を30〜70L/minのハイフローへ供給する。
機(30)を通ってチャンバ(20)に純水(50)を供給してリン
スゾーン(22)を純水(50)で満たされた状態で、スプレー
・ゾーン(10)を開けてウェーハ・キャリア(24)にウェー
ハ(40)をローディングさせてスプレー・ゾーン(10)を閉
じる。ウェーハ・キャリア(24)が下降すると、ウェーハ
(40)はリンスゾーン(22)の純水(50)に完全に収まれる。
スプレー・ゾーン(10)の極性有機溶媒の蒸気及び不活性
キャリア・ガスがチャンバ(20)の置換/乾燥ゾーン(21)
へ供給される。極性有機溶媒の蒸気及び不活性キャリア
・ガスは、置換/乾燥ゾーン(21)の内部で飽和状態にな
り、リンスゾーン(22)の純水(50)に溶けこまれ、水面に
極性有機溶媒層(500)を形成する。
として維持されるように、極性有機溶媒の蒸気及び不活
性キャリア・ガスは継続供給される。ハイフロー純水供
給機(30)を通って純水(50)は、ウェーハ(40)の整列が崩
れないくらいの30〜70L/minで継続供給されながら、ウ
ェーハ(40)表面に存在する粒子等の汚染物質を除去する
ようになる。更にワンウェー・ストリーム・モジュール
(25)を通っては純水(50)が約50L/min以下に供給され
る。
90℃未満であり、比重が1以下の電気陰性度(electro-n
egativity)が大きな作用基(functional group)を含む
物質、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコル、アセトン、アセトニトリル、1,1,1−トライ
クロロエタン等である。ここで、作用基はヒドロキシル
基、カルボニル基、シアン基、ヘリド基、ニトロ基、ア
ジド基等がある。
有機溶媒の蒸気が純水(50)より表面張力が低くいため、
水面の上に形成される。
ハ・キャリア(24)が上昇して水面の上に浮上するように
なる。水面ではオーバーフロー・ユニット(23)を通って
純水(50)がチャンバ(20)の外部へオーバーフロー排水さ
れながら、純水(50)の流れが誘発されるだけでなく、ウ
ェーハ(40)から離れた粒子等の汚染物質が除去され、更
にワンウェー・ストリーム・モジュール(25)で一方向流
が発生し、ウェーハ(40)表面に存在する粒子等の汚染物
質を最終的に除去するようになる。
上昇することにより、ウェーハ(40)は極性有機溶媒層(5
00)を通過することになるが、この際、ウェーハ(40)の
表面に存在する純水や湿気は、極性有機溶媒の蒸気に置
換されはじめる。ウェーハ(40)が極性有機溶媒の蒸気が
飽和状態の置換/乾燥ゾーン(21)へ入ることになり、ウ
ェーハ(40)の表面に存在する純水や湿気は、極性有機溶
媒(80)の蒸気に置換される。
ー・ストリームによってウェーハ(40)のリンス効果は一
層極大化する。
4)が引き続き上昇してウェーハ(40)が置換/乾燥ゾーン
(21)内に存在するようになり、このときウェーハ(40)は
極性有機溶媒の蒸気と不活性キャリア・ガスにしっかり
と囲まれるようになる。また、ウェーハ(40)の表面に存
在する純水や湿気を極性有機溶媒の蒸気に完全に置換す
るためには、スプレー・ゾーン(10)から極性有機溶媒の
蒸気が継続供給される。このとき不活性キャリア・ガス
をも継続供給させ、極性有機溶媒の蒸気がウェーハ(40)
に吸着(absorption)され、かつ流離(desorption)される
ことが平行状態で維持されるようにする。極性有機溶媒
の蒸気と不活性キャリア・ガスは、平行状態を維持させ
る要素である。置換が完了するまでに置換/乾燥ゾーン
(21)は、極性有機溶媒の蒸気で常に飽和状態であり、置
換が完了して極性有機溶媒の蒸気が吸着されているウェ
ーハ(40)の周辺地域は、極性有機溶媒の蒸気、水蒸気、
これらの空比混合物(azeotropic mixture)の蒸気が存
在するようになる。
ウェーハ(40)との吸着及び流離メカニズムが平行をなし
ている状態で、スプレー・ゾーン(10)から極性有機溶媒
の蒸気供給を中断し、不活性キャリア・ガスのみを置換
/乾燥ゾーン(21)に供給して平行状態が流離の方に移動
し(Le’Chatelierの法則)、ウェーハ(40)に吸着された
極性有機溶媒の蒸気が除去されつつ、ウェーハ(40)が完
全に乾燥される。この際、供給される不活性キャリア・
ガスの温度が、あまり高すぎるとリンスゾーン(22)の純
水(50)が気化してウェーハ(40)に再び凝結されうるの
で、不活性キャリア・ガスの温度は80℃以下、望ましく
は20〜80℃の温度範囲が適切である。
は、スプレー・ゾーン(10)を開けてアンローディングさ
せる。
法は、従来のスピン乾燥機を用いた方法に比べるとき、
回転板が存在しないので、ウェーハが破損される恐れや
機械から発生する粒子発生現象などの恐れがない。
のキモン乾燥機に比べるとき、約200℃以上の高温蒸気
発生装置を使用せず、常温で極性有機溶媒の蒸気を発生
させるので、火事の危険性を排除することができ、極性
有機溶媒の蒸気の供給が下部でない上部で行なわれるよ
うに構成するので、重力(gravity)による粒子の除去が
一層容易になる。
の極性有機溶媒の蒸気を利用するものであり、ウェーハ
にフォトレジスト・パタンが存在する、例えば、BOE湿
式蝕角工程への適用も可能である。
ハ乾燥方法は、ウェーハの移動なしに純水を排水させ、
ウェーハの表面に存在する純水を空比混合物(azeotropi
c Mixture)に置換しなければならず、このときウェー
ハ、純水及びイソプロピルアルコルがなすメニスカース
(meniscus)が、乾燥条件のもっとも重要な要素として作
用するが、純水を排水するようになれば、水面が不安定
になって理想的なメニスカースが形成されず、乾燥が行
なわれない可能性が高い。ところが、本発明のウェーハ
乾燥方法は、ウェーハを水面の上に上げる方法を採用し
ているので、より安定な乾燥が可能である。
中、純水の沸騰点より高い沸騰点をもつ場合もあるが、
本発明はウェーハの表面に吸着されている極性有機溶媒
の蒸気を、加熱法でないLe’Chatelierの法則を利用す
るので、より効果的に乾燥が可能となり、加熱を行なわ
ないために火事の危険性やフォトレジスト・パタンの損
傷が全くない。
ながら現れるウェーハがもっぱら乾燥蒸気(drying vap
or)で囲まれるが、本発明の乾燥機はウェーハが上昇し
ながら現れる部分が、乾燥蒸気、不活性キャリア・ガス
及び純水の蒸気が共存し、これを乾燥蒸気が吸着されて
いる平行状態に維持するため、スプレーゾーンから継続
的に乾燥蒸気を供給するという違いがある。
ハ乾燥方法を説明するための断面図である。
ンバ 21;置換/乾燥ゾーン 22;リン
スゾーン 23;オーバーフロー・ユニット 24; ウ
ェーハ・キャリア 25;ワンウェー・ストリーム・モジュール 26;スプ
レー・モジュール 30;ハイフロー供給機 40;ウェ
ーハ 50;純水 500;極
性有機溶媒層
Claims (10)
- 【請求項1】純水で満たされたリンスゾーンでハイフロ
ー純水供給機から供給される純水によって、ウェーハが
1次リンスされる第1段階;前記ウェーハを純水の水面上
に上昇させ、オーバーフロー・ユニットを通って純水が
外部へ排水され、ワンウェー・ストリーム・モジュール
を通って純水が一方向に流通することにより、前記ウェ
ーハが2次リンスされる第2段階;前記ウェーハを純水
の水面上に上昇させ、スプレー・ゾーンから極性有機溶
媒の蒸気と不活性キャリアガスが供給された置換/乾燥
ゾーンで、ウェーハの表面に存在する純水や湿気を極性
有機溶媒の蒸気に置換する第3段階;及びスプレー・ゾ
ーンから不活性キャリアガスのみを置換/乾燥ゾーンに
供給して前記ウェーハに吸着された極性有機溶媒の蒸気
を除去し、前記ウェーハを乾燥させる第4段階を含めて
構成されたことを特徴とするウェーハ乾燥方法。 - 【請求項2】前記ウェーハが、前記リンスゾーンから前
記置換/乾燥ゾーンに移動する際に、純水の水面に形成
された極性有機溶媒層を前記ウェーハの表面に存在する
純水や湿気が極性有機溶媒の蒸気に置換しはじめること
を特徴とする請求項1記載のウェーハ乾燥方法。 - 【請求項3】前記ハイフロー純水供給機は、前記リンス
ゾーンでウェーハのリンス作用を活性化させるために、
30〜70L/minのハイフローに供給することを特徴とす
る、請求項1記載のウェーハ乾燥方法。 - 【請求項4】前記ワンウェー・ストリーム・モジュール
を通って純水が約50L/min以下に供給されることを特徴
とする請求項1記載のウェーハ乾燥方法。 - 【請求項5】前記極性有機溶媒は、沸騰点が90℃未満で
あり、比重が1以下の電気陰性度が大きい作用基を含む
物質であることを特徴とする請求項1記載のウェーハ乾
燥方法。 - 【請求項6】前記極性有機溶媒は、メタノール、エタノ
ール、イソプロピルアルコル、アセトン、アセトニトリ
ル、1,1,1−トライクロロエタンであることを特徴とす
る請求項5記載のウェーハ乾燥方法。 - 【請求項7】前記作用基は、ヒドロキシル基、カルボニ
ル基、シアン基、ヘリド基、ニトロ基、アジド基でがあ
ることを特徴とする請求項5記載のウェーハ乾燥方法。 - 【請求項8】前記第3段階において、置換/乾燥ゾーン
の内部は、極性有機溶媒の蒸気が飽和状態であり、前記
極性有機溶媒の蒸気が前記ウェーハに吸着および流離さ
れるのが平行状態であることを特徴とする請求項1記載
のウェーハ乾燥方法。 - 【請求項9】前記第3段階において、前記置換が完了し
て極性有機溶媒の蒸気が吸着されている前記ウェーハの
周辺地域は、極性有機溶媒の蒸気、水蒸気、これらの空
比混合物の蒸気が存在することを特徴とする請求項1記
載のウェーハ乾燥方法。 - 【請求項10】前記第4段階において、前記不活性キャリ
アガスの温度が20〜80℃温度の範囲であることを特徴と
する請求項1記載のウェーハ乾燥方法。
Applications Claiming Priority (2)
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