JPH10289851A - 荷電粒子線露光装置 - Google Patents

荷電粒子線露光装置

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JPH10289851A
JPH10289851A JP9095776A JP9577697A JPH10289851A JP H10289851 A JPH10289851 A JP H10289851A JP 9095776 A JP9095776 A JP 9095776A JP 9577697 A JP9577697 A JP 9577697A JP H10289851 A JPH10289851 A JP H10289851A
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mark
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exposure apparatus
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/32Fiducial marks and measuring scales within the optical system

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子光学系の収差測定を高精度に行うことが
できる荷電粒子線露光装置を提供することにある。 【解決手段】 電子光学系を通過した荷電粒子線をマー
ク11,21に照射して電子光学系の収差を測定し、そ
の測定結果に基づいて収差を補正し露光する荷電粒子線
露光装置において、マーク11,21は、それぞれ単結
晶Siの(110)面を表面とする基板1,2上に長手
方向が(110)面の<112>方位である長方形パタ
ーンを異方性エッチングにより複数形成したものであ
り、マーク11のパターンとマーク21のパターンは互
いに直交するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細,高密度なパ
ターンを高精度,高スループットで形成することができ
る荷電粒子線露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子ビーム露光装置では、ウエハ
ステージ上に設けられたフィディシャルマークに電子ビ
ームを照射し、その反射電子等を検出することにより電
子光学系の各種収差を測定し、その結果に基づいて収差
が小さくなるように電子光学系を制御し露光が行われ
る。フィディシャルマークとしては、(1)シリコン基
板にレジストを塗布して電子ビーム描画等によりパター
ンを形成し、さらにそのレジストパターンをマスクとし
て選択エッチングすることによって形成したものや、
(2)基板上に重金属パターンを形成するもの等があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子ビ
ーム描画で形成したレジストパターンには10nm程度
のエッジラフネスが生じる。そして、このレジストパタ
ーンをマスクとしてエッチングを行うとエッジラフネス
がさらに増幅され、フィディシャルマークパターンのエ
ッジラフネスが局部的に20nm程度という大きさにな
ってしまうおそれがあった。また、重金属パターンを形
成する場合も、レジストパターンをマスクとして重金属
をデポジションするので、エッチングマークの場合と同
程度のエッジラフネスが生じる。その結果、検出信号に
エッジラフネスが影響して収差測定の精度が低下すると
いう問題があった。
【0004】また、電子ビーム投影露光装置では断面積
の大きいビームを用いるためビーム電流密度が小さく、
基板上に重金属をパターニングしたマークの場合には信
号のS/N比が悪い。特に、基板からのバックグラウン
ドによって信号のS/N比が低下するという問題があっ
た。
【0005】本発明の目的は、電子光学系の収差測定を
高精度に行うことができる荷電粒子線露光装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1〜4及び図6に対応付けて説明する。 (1)図1,2に対応付けて説明すると、請求項1の発
明は、電子光学系103,104を通過した荷電粒子線
EBを基準マークMに照射して電子光学系103,10
4の歪あるいはボケ等の収差を測定し、その測定結果に
基づいて電子光学系103,104の調整を行いあるい
は前記収差を補正し露光する荷電粒子線露光装置に適用
され、基準マークMは、単結晶Siの(110)面を表
面とする基板1,2上に長手方向が(110)面の<1
12>方位である長方形パターン(図1のマーク11お
よび21を構成するパターン)を、その長手方向と直交
する方向(図1のマーク11のパターンの場合にはx方
向で、マーク21の場合にはy方向)に異方性エッチン
グにより複数形成して成ることにより上述の目的を達成
する。 (2)請求項2の発明は、電子光学系103,104を
通過した荷電粒子線EBを基準マークMに照射して電子
光学系103,104の収差を測定し、その測定結果に
基づいて電子光学系103,104の調整を行いあるい
は前記収差を補正し露光する荷電粒子線露光装置に適用
され、単結晶Siの(110)面を表面とする基板上に
長手方向が(110)面の<112>方位である長方形
パターンを、その長手方向と直交する方向に異方性エッ
チングにより複数形成したマーク部材1,2を用いて基
準マーク0を構成し、第1のマーク部材1のパターンの
長手方向と第2のマーク部材2のパターンの長手方向と
が互いに直交するように設けたことにより上述の目的を
達成する。 (3)図2,4に対応付けて説明すると、請求項3の発
明は、電子光学系103,104を通過した荷電粒子線
EBを基準マークMに照射して電子光学系103,10
4の収差を測定し、その測定結果に基づいて電子光学系
103,104の調整を行いあるいは前記収差を補正し
露光する荷電粒子線露光装置に適用され、基準マークM
が、単結晶Siの(100)面を表面とする基板30の
一部の厚さを薄くして形成したマーク領域33に、
(a)長方形の貫通孔パターン(図4のマーク31を構
成するパターン)をその長手方向と直交する方向に異方
性エッチングにより複数形成して成る第1のマーク31
と、(b)長手方向が第1のマーク31を構成する貫通
孔パターンの長手方向と直交する長方形の貫通孔パター
ン(図4のマーク32を構成するパターン)を、その長
手方向に直交する方向に異方性エッチングにより複数形
成して成る第2のマーク32と、を設けて成ることによ
って上述の目的を達成する。 (4)請求項4の発明は、請求項3に記載の荷電粒子線
露光装置において、貫通孔パターンを通過した荷電粒子
線EBを捕捉するファラデーカップ7を基準マークMの
荷電粒子照射面と反対側の面に対向して設けたことによ
り上述の目的を達成する。 (5)請求項5の発明は、請求項3または請求項4のい
ずれかに記載の荷電粒子線露光装置において、孔パター
ンの開口面積の小さい方の面の少なくともマーク領域3
3に、金属膜Ptを形成した。 (6)図2,6に対応付けて説明すると、請求項6の発
明は、電子光学系103,104を通過した荷電粒子線
EBを基準マークMに照射して電子光学系103,10
4の収差を測定し、その測定結果に基づいて電子光学系
103,104の調整を行いあるいは前記収差を補正し
露光する荷電粒子線露光装置に適用され、基準マークM
は、(a)単結晶Siの(110)面を表面とする基板
40上に長手方向が(110)面の<112>方位であ
る長方形パターン(図6のマーク41を構成するパター
ン)を、その長手方向と直交する方向(図6のx方向)
に異方性エッチングにより複数形成して成る第1のマー
ク41と、(b)長手方向が第1のマーク41を構成す
るパターンの長手方向と直交する長方形パターンを、基
板40上に第1のマーク41を構成するパターンの長手
方向(図6のy方向)に反応性イオンエッチングにより
複数形成して成る第2のマーク42と、から成ることに
よって上述の目的を達成する。 (7)図3に対応付けて説明すると、請求項7の発明
は、請求項1,請求項2および請求項6のいずれかに記
載の荷電粒子線露光装置において、基準マークを構成す
るパターン(図3のマーク11および21を構成するパ
ターン)は貫通孔パターンであって、前記貫通孔パター
ンを通過した荷電粒子線EBを捕捉するファラデーカッ
プ7を前記基準マークの荷電粒子照射面と反対側の面に
対向して設けた。 (8)請求項8の発明は、請求項1,請求項2,請求項
6および請求項7のいずれかに記載の荷電粒子線露光装
置において、基板面の少なくともパターン(図3のマー
ク11,21を構成するパターン)を含む領域に金属膜
Ptを形成した。
【0007】(1)請求項1,2の発明では、Si結晶
の(110)面に垂直な(111)面が異方性エッチン
グにより形成されたパターンの側壁面となる。 (2)請求項3の発明では、第1のマークと第2のマー
クとは同一基板上の領域33に形成される。 (3)請求項4,7の発明では、基準マークを構成する
孔パターンを通過した荷電粒子はファラデーカップ7に
捕捉される。 (4)請求項5および8の発明では、基準マークの非パ
ターン部に照射された荷電粒子は金属膜Ptにより反射
される。 (5)請求項6の発明では、マーク41および42は同
一の基板40に形成され、マーク41のパターンでは、
Si結晶の(110)面に垂直な(111)面がパター
ンの側壁面となり、一方、マーク42を構成するパター
ンは反応性イオンエッチングにより形成されるため、パ
ターンは基板面に対して垂直な溝または孔となる。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して本発
明の実施の形態を説明する。 −第1の実施の形態− 図2は本発明による荷電粒子線露光装置の一実施の形態
を示す図であり、荷電粒子線投影露光装置の電子光学系
の概略を示す図である。不図示の荷電粒子線源から出射
され整形された荷電粒子線EBは、偏向器100により
偏向された後にマスク102に設けられた小領域102
a(所定のマークが形成される)に照射される。小領域
102aを通過した荷電粒子線EBは電子光学系10
3,104を通過した後、ウエハステージ105上のフ
ィディシャルマークM上に照射される。この荷電粒子線
EBを偏向器108でx方向およびy方向に走査し、マ
ークMからの反射荷電粒子を検出器106で検出するこ
とによって電子光学系103,104の収差を測定す
る。7はマークMの下側に設けられたファラデーカップ
である。
【0010】図1,3は図2のマークM部分の拡大図で
あり、図1はマークMの平面図、図3(a)および図3
(b)は図1のA−A断面図,B−B断面図である。マ
ークMは2種類のマークから成り、一方は基板1に形成
されて荷電粒子線のx方向ビーム分解能またはx方向ビ
ーム位置を評価するためのマーク11であり、他方は基
板2に形成されて荷電粒子線のy方向ビーム分解能また
はy方向ビーム位置を評価するためのマーク21であ
る。マーク11はy方向に長い長方形パターンをx方向
に所定間隔で複数形成したものであり、マーク21はx
方向に長い長方形パターンをy方向に所定間隔で複数形
成したものである。基板1および2は単結晶Si基板で
あって、基板表面(xy平面に平行な面)がSi結晶の
(110)面となっている。
【0011】図1に示すように、基板1のノック孔13
aおよび基板2のノック孔23aがファラデーカップ7
の面に形成されたノックピン6aに嵌合し、基板1のノ
ック孔13bおよび基板2のノック孔23bがノックピ
ン6bに嵌合するように基板1,2を積層してファラデ
ーカップ7の開口7a部分に取り付ける。その際、ノッ
クピン6a,6bによって、マーク11および21のパ
ターンの長手方向が互いに直交するように位置決めされ
る。なお、基板1および2を積層した際にマーク11,
21が形成された部分が他方の基板と重ならないよう
に、基板1には開口12が、基板2には開口22が形成
されている。
【0012】マーク11のパターンは次のようにして形
成する。まず、基板1を酸化炉に入れて厚さ1μmのS
iO2層を形成した後、片側の面に長方形パターンの長手
方向がSi結晶の(110)面の<112>方位と平行
になるようにレジストパターンを形成してSiO2を除去
する。このようにして形成されたSiO2をマスクとして
Si基板をヒドラジンやKOH等を用いて異方性エッチ
ングする。このとき、長方形パターンが(110)面の
<112>方位に形成されているためにSi結晶の面
(111)に倣って異方性エッチングが行われ、各パタ
ーンは(111)面を壁面とする基板表面に垂直な孔パ
ターンとなる。さらに、基板1の上面には白金Ptが1
00nmの厚さで蒸着される。基板2のマーク21に関
しても同様に形成される。
【0013】本実施の形態では、SiO2マスクのパター
ンにエッジラフネスがある点は従来と同様であるが、
(110)面を基板表面としその<112>方位にパタ
ーンの長手方向を設定しているため、結晶の面方向に依
存する異方性エッチングは結晶面(111)に倣った形
でパターンが形成される。そのため、レジストやSiO2
マスクのエッジラフネスがパターンエッジにそのまま影
響せず、マーク11,21のエッジラフネスは結晶オー
ダーの大きさにまで減少する。
【0014】本実施の形態のマーク11,21を用いて
電子光学系の収差測定を行えば、従来の基準マークに比
べエッジラフネスが非常に小さいのでより高精度な測定
が可能となる。また、マーク11,21を孔パターンで
形成し、基板1,2の下側(荷電粒子線に関して下流
側)に荷電粒子線を吸収するファラデーカップ7を設け
るとともに非孔部分に重金属(Pt)層を形成している
ため、非常に高S/N比の信号を得ることができる。
【0015】なお、上述した実施の形態では、別々の基
板1,2にマーク11,マーク21を形成し、基板1お
よび2を積み重ねて1組のマークを形成しているので、
マーク間のZ方向(光軸方向)位置に差ができてしまう
が、荷電粒子線の焦点深度は十分に深いので、少なくと
もどちらか一方の基板のマーク部分を薄くすればほとん
ど問題無い。
【0016】また、上述した実施の形態では、底無し孔
パターンでマークを構成したが、有底溝パターンでマー
クを構成してもよい。この場合はファラデーカップを必
要としない。このような溝パターンの場合でも、エッジ
ラフネスは図1に示した孔パターンと同様であるため、
マーク検出精度が向上する。
【0017】−第2の実施の形態− 上述した第1の実施の形態では、マーク11,21を別
々の基板(基板表面が(110)面になっている)を用
いたが、本実施の形態では図4に示すようにx方向およ
びy方向に関する2種類のマーク31,32を同一基板
30上に形成する。図4は本発明による荷電粒子線露光
装置の第2の実施の形態を示す図であり、露光装置に設
けられたフィディシャルマークの詳細を示している。図
4において、(a)は1枚のSi基板に形成されたフィ
ディシャルマークの平面図であり、(b)は図4(a)
のC−C断面図を示しており、マーク領域33に形成さ
れたマーク31,32はそれぞれ複数の長方形パターン
から成る。図1に示したマーク21および22と同様
に、マーク31は荷電粒子線のx方向ビーム分解能また
はx方向ビーム位置を評価するためのマークであり、マ
ーク32はy方向ビーム分解能またはy方向ビーム位置
を評価するためのマークである。なお、領域34の基板
上にはPt層が形成される。
【0018】次に、図5を用いてマーク31,32の製
作手順を説明する。本実施の形態の基準マークでは、N
型Si単結晶基板の基板表面が結晶の(100)面とな
るようにしてマークを形成する。図5(a)に示す工程
では、基板30の片側の面(図5(a)の図示下側の
面)にボロンを拡散させて厚さ1μmのP層を形成した
後、この基板30を酸化炉に入れて厚さ1μmのSiO2
を形成する。次いで、図5(b)に示すように、マーク
31,32が形成されるマーク領域33より十分広い領
域34のSiO2を除去した後、SiO2をマスクとしヒド
ラジンやKOH等を用いた異方性エッチングを行う。こ
の際、P型領域にのみに電圧が印加されるようにしてエ
ッチングを行い、P/Nジャンクションの位置でエッチ
ングが止るようにする。このように(100)面を表面
とする基板に異方性エッチングを行うと、結晶の(11
1)面に倣ってエッチングされるため、図5(b)のよ
うに断面の角度が約55度となる。
【0019】図5(c)の工程では、基板30のP層側
のSiO2上にマーク用のレジストパターンを形成してS
iO2を除去して、これによりマーク用のSiO2マスクを
形成し、再び異方性エッチングを行う。このとき、断面
角度が約55度のテーパ状になることを考慮してパター
ンのピッチを設定する。なお、図5(c)では図4に示
したマーク31のパターンについてのみ示しているが、
基板厚さを小さくしたマーク領域33にはマーク31の
パターンとともにマーク32のパターンも異方性エッチ
ングによって同時に形成される。その後、図5(d)の
工程では、図5(b)の工程でエッチングした領域33
にPtを蒸着した後、SiO2を除去する。
【0020】このようにしてマーク31,32が形成さ
れた基板30は、第1の実施の形態と同様にファラデー
カップの検出開口部にPtが蒸着された面(図4(b)
の図示上面)を荷電粒子線の入射側にして取り付けられ
る。
【0021】本実施の形態においては、各パターン孔の
テーパ面は結晶の(111)面に倣って形成されるため
各パターンのエッジ部分はシャープになる。そして、第
1の実施の形態と同様にPt層を形成するとともに、マ
ークの下流側にファラデーカップを設けているため、第
1の実施の形態と同様に高S/N比な信号を得ることが
できる。なお、各パターンがテーパ状の孔となるため第
1の実施の形態に比べてパターンピッチが大きくなりS
/N比の上では不利であるが、マーク31およびマーク
32を同一の基板30に形成することができるためマー
ク31とマーク32との直交性を高めることができると
いう利点を有する。
【0022】−第3の実施の形態− 上述した第1の実施の形態では、マーク11,21を別
々の基板(基板表面が(110)面になっている)を用
いたが、本実施の形態では図6に示すようにx方向およ
びy方向に関する2種類のマーク41,42を同一基板
40上に形成する。まず、第1の実施の形態のマーク1
1と同様のマーク41を形成する。すなわち、(11
0)面の<112>方位がパターンの長手方向となるよ
うに、ヒドラジンやKOHを用いて異方性エッチングを
行う。次に、マーク21と同様の各孔パターンを反応性
イオンエッチング(RIE)で垂直に形成し、その後、
第1の実施の形態と同様にPtの蒸着を行いマーク42
とする。
【0023】このように形成したマーク41および42
の場合には、第2の実施の形態と同様にマーク相互の直
交性は良いが、RIEで形成されたマーク42のパター
ンはマーク41のパターンに比べてエッジラフネスの点
で劣っている。
【0024】ところで、1チップ分のパターンを複数の
小領域に分割し、パターンが投影露光されるウエハを載
せた試料ステージを連続移動させながら小領域毎に投影
露光する分割投影露光装置では、電子光学系の主視野は
上記連続移動方向と直交する方向に長方形形状をしてい
る。そのため、主視野の長手方向の歪特性を特に高精度
に測定する必要があり、一方、連続移動方向の測定精度
はそれほど高精度を必要としない。
【0025】そこで、ヒドラジンやKOHを用いたSi
の異方性エッチングで形成したマーク41で主視野方向
の測定を行い、RIEで形成したマーク42で連続移動
方向の測定を行うようにすれば、主視野方向の歪を精度
良く測定することができる。このとき、連続移動方向に
マーク41のパターンの長手方向を設定し、主視野方向
にマーク42のパターンの長手方向を設定すれば良い。
【0026】上述した発明の実施の形態と特許請求の範
囲の構成要素との対応において、基板1は第1のマーク
部材を、基板2は第1のマーク部材を、フィディシャル
マークMは基準マークを、マーク31,41は第1のマ
ークを、マーク32,42は第2のマークをそれぞれ構
成する。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項2の発明によれば、基準マークのパターンにおい
て、Si結晶の(111)面がパターンの側壁面となる
ため、パターンエッジは原子間距離のオーダーとなりパ
ターン形状が非常にシャープになる。そのため、高精度
にマーク検出を行うことができるため、光学系の収差を
非常に高精度に測定することができる。請求項3の発明
によれば、基準マークを構成する第1のマークおよび第
2のマークは両者とも同一基板に形成されるためパター
ンの直交性が良い。請求項4および請求項7の発明によ
れば、基準マークを構成する孔パターンを通過した荷電
粒子はファラデーカップに捕捉されるため、反射荷電粒
子信号のS/N比が向上する。請求項5および請求項8
の発明によれば、基準マークの非パターン部に照射され
た荷電粒子は金属膜により反射されるため、非パターン
部の反射荷電粒子が増加して反射荷電粒子信号のS/N
比が向上し、収差を高精度に測定することができる。請
求項6の発明によれば、第1のマークは請求項1の基準
マークのパターンと同様にパターン形状が非常にシャー
プになるので、第1のマークによって測定される方向の
収差は高精度に測定することができる。また、第1およ
び第2のマークを同一の基板上に形成しているため、第
1のマークのパターンと第2のマークのパターンとの直
交性が非常に良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィディシャルマークの平面図。
【図2】本発明による荷電粒子線露光装置の一実施の形
態を示す図であり、荷電粒子線投影露光装置の電子光学
系の概略を示す図。
【図3】マークM部分の断面図であり、(a)は図1の
A−A断面図、(b)は図1のB−B断面図。
【図4】本発明による第2の実施の形態の荷電粒子線露
光装置に用いられるフィディシャルマークの詳細を示す
図であり、(a)は平面図、(b)はC−C断面図。
【図5】マーク31,32の製作手順を説明する図であ
り、(a)〜(d)は各工程を示す。
【図6】本発明による第3の実施の形態の荷電粒子線露
光装置に用いられるフィディシャルマークの詳細を示す
平面図。
【符号の説明】
1,2,30,40 基板 7 ファラデーカップ 11,21,31,32,41,42 マーク 33 マーク領域 103,104 電子光学系 M フィディシャルマーク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子光学系を通過した荷電粒子線を基準
    マークに照射して前記電子光学系の収差を測定し、その
    測定結果に基づいて前記電子光学系の調整を行いあるい
    は前記収差を補正し露光する荷電粒子線露光装置におい
    て、 前記基準マークは、単結晶Siの(110)面を表面と
    する基板上に長手方向が(110)面の<112>方位
    である長方形パターンを、その長手方向と直交する方向
    に異方性エッチングにより複数形成して成ることを特徴
    とする荷電粒子線露光装置。
  2. 【請求項2】 電子光学系を通過した荷電粒子線を基準
    マークに照射して前記電子光学系の収差を測定し、その
    測定結果に基づいて前記電子光学系の調整を行いあるい
    は前記収差を補正し露光する荷電粒子線露光装置におい
    て、 単結晶Siの(110)面を表面とする基板上に長手方
    向が(110)面の<112>方位である長方形パター
    ンを、その長手方向と直交する方向に異方性エッチング
    により複数形成したマーク部材を2つ用いて前記基準マ
    ークを構成し、第1のマーク部材のパターンの長手方向
    と第2のマーク部材のパターンの長手方向とが互いに直
    交するように設けたことを特徴とする荷電粒子線露光装
    置。
  3. 【請求項3】 電子光学系を通過した荷電粒子線を基準
    マークに照射して前記電子光学系の収差を測定し、その
    測定結果に基づいて前記電子光学系の調整を行いあるい
    は前記収差を補正し露光する荷電粒子線露光装置におい
    て、 前記基準マークは、単結晶Siの(100)面を表面と
    する基板の一部の厚さを薄くして形成したマーク領域
    に、 (a)長方形の貫通孔パターンをその長手方向と直交す
    る方向に異方性エッチングにより複数形成して成る第1
    のマークと、 (b)長手方向が前記第1のマークを構成する貫通孔パ
    ターンの長手方向と直交する長方形の貫通孔パターン
    を、その長手方向に直交する方向に異方性エッチングに
    より複数形成して成る第2のマークと、を設けて成るこ
    とを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の荷電粒子線露光装置に
    おいて、 前記貫通孔パターンを通過した荷電粒子線を捕捉するフ
    ァラデーカップを前記基準マークの荷電粒子照射面と反
    対側の面に対向して設けたことを特徴とする荷電粒子線
    露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4のいずれかに記
    載の荷電粒子線露光装置において、 前記孔パターンの開口面積の小さい方の面の少なくとも
    前記マーク領域に、金属膜を形成したことを特徴とする
    荷電粒子線露光装置。
  6. 【請求項6】 電子光学系を通過した荷電粒子線を基準
    マークに照射して前記電子光学系の収差を測定し、その
    測定結果に基づいて前記電子光学系の調整を行いあるい
    は前記収差を補正し露光する荷電粒子線露光装置におい
    て、 前記基準マークは、 (a)単結晶Siの(110)面を表面とする基板上に
    長手方向が(110)面の<112>方位である長方形
    パターンを、その長手方向と直交する方向に異方性エッ
    チングにより複数形成して成る第1のマークと、 (b)長手方向が前記第1のマークを構成するパターン
    の長手方向と直交する長方形パターンを、前記基板上に
    前記第1のマークを構成するパターンの長手方向に反応
    性イオンエッチングにより複数形成して成る第2のマー
    クと、から成ることを特徴とする荷電粒子線露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項1,請求項2および請求項6のい
    ずれかに記載の荷電粒子線露光装置において、 前記基準マークを構成するパターンは貫通孔パターンで
    あって、前記貫通孔パターンを通過した荷電粒子線を捕
    捉するファラデーカップを前記基準マークの荷電粒子照
    射面と反対側の面に対向して設けたことを特徴とする荷
    電粒子線露光装置。
  8. 【請求項8】 請求項1,請求項2,請求項6および請
    求項7のいずれかに記載の荷電粒子線露光装置におい
    て、 前記基板面の少なくとも前記パターンを含む領域に金属
    膜を形成したことを特徴とする荷電粒子線露光装置。
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