JPH10289543A - ばね保持装置とばね取付け方法およびディスク装置とその製造方法 - Google Patents

ばね保持装置とばね取付け方法およびディスク装置とその製造方法

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JPH10289543A
JPH10289543A JP9723897A JP9723897A JPH10289543A JP H10289543 A JPH10289543 A JP H10289543A JP 9723897 A JP9723897 A JP 9723897A JP 9723897 A JP9723897 A JP 9723897A JP H10289543 A JPH10289543 A JP H10289543A
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locking
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JP9723897A
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Inventor
Katsuo Takahashi
戡夫 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】必要な部品加工の工程を可能な限り減少化して
部品費の低減を図るとともに、ばねの組付け作業を容易
化して作業性の向上を図ったばね保持装置とばね取付け
方法およびディスク装置とその製造方法を提供する。 【解決手段】ばねであるコイルスプリング25が収まる
開口部およびコイルスプリングを保持する保持部とによ
りコイルスプリングを弾性変形させた状態に保持するば
ね保持装置において、前記開口部は、一端部から他端部
に向かって間隔が狭められる傾斜開口部21と、この傾
斜開口部の他端部側に設けられ他端部側の間隔よりも広
い間隔を有する係止開口部23とを有し、保持部は、係
止開口部に設けられ突端が傾斜開口部方向に設けられる
突起部24である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピックアップ部を
2本のレールでガイドしながら移動するたとえばDVD
ドライブ装置に係り、特に、上記レールをばねで保持す
るばね保持装置とばね取付け方法およびディスク装置と
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルビデオディスク(DVD)装
置ばかりでなく、コンパクトディスク(CD)装置や、
その他の光ディスク装置は、従来、図11に示すように
構成される。
【0003】ベース1のほぼ中央部に設けられる開口部
2の一側方に、ディスクを回転駆動するスピンドルモー
タ3が配置される。開口部2の長手方向の両側部には、
受け部4が相対向して設けられていて、受け部4相互に
亘ってレール5が支持される。すなわち、レール5は一
対備えられていて互いに平行であり、両レールに亘って
ピックアップ支持部(以下、PU支持部と称する)6が
架設される。
【0004】上記PU支持部6には、ピックアップ部
(以下、PU部と称する)7が載設され、上記開口部2
の一側部に支持されるPU駆動用モータ8と図示しない
ギヤ機構を介して連結され、レール5に沿って往復駆動
されるようになっている。
【0005】上記レール5は図示しない調芯機構に支持
され、かつレールを調芯機構側であるベース側に弾性的
に押圧付勢して、レールの高さ位置を保持するばね保持
装置9が設けられる。
【0006】従来のばね保持装置9は、図12に拡大し
て示すように構成される。すなわち、上記ベース1に横
幅方向が長い矩形状の開口部10が設けられる。この開
口部10の長手方向の一側部には矩形状の保持部である
突起部11と、断面L字状に折曲される抜け防止片部1
2とが離間した位置に一体に突設され、かつ開口部10
の短手方向の一側部には、コイルスプリング14がベー
ス1に接触しないように凹部13が設けられる。
【0007】上記突起部11には、コイルスプリング1
4の被保持部であるコイル部14aが介挿される。コイ
ル部14aから延設される一方のひげ部14bは、上記
抜け防止片部12に掛止され、他方のひげ部14cは、
凹部13を介してレール5に当接する。すなわち、コイ
ルスプリング14はレール5を弾性的に押圧固定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】問題は、ばね保持装置
9を構成する上記コイルスプリング14を、このような
状態に組付けるまでの作業にある。すなわち、はじめに
一方のひげ部14cをレール5に当接したまま、コイル
部14aと他方のひげ部14bを開口部10に挿入す
る。ついで、コイルスプリング14を突起部11方向で
ある矢印B方向に少しずらして、コイル部14aのほぼ
半分程度を突起部11に挿入する。
【0009】この状態を保持して、専用工具である釣針
状工具を用意し、この先端釣針部を他方のひげ部14b
に引っ掛け、抜け防止片部12の立上り部を乗り越えて
掛止する。コイル部14aが完全に突起部11に挿入し
たところで、コイルスプリング14のレール5に対する
弾性付勢力が作用することになる。
【0010】このようにして、コイルスプリング14を
突起部11に掛止するのだが、組付け作業としてはコイ
ル部14aと各ひげ部14b,14cを直線移動と、曲
線移動と、上下移動と、前後移動および回転移動などの
全ての移動を必要として複雑であり、作業性が悪い。
【0011】さらに、作業中はコイルスプリング14の
姿勢が不安定であり、かつ力を加えなければならないた
めに部品の姿勢保持が必要であって、コイル部14aと
一方のひげ部14cとを指で押さえていないと姿勢が崩
れて組付けができない。
【0012】また、立上り部を有する抜け防止片部12
を設けるために、平板状のベース1に曲げ加工を追加し
なければならず、ベース1に対する加工工程が増えてコ
ストアップの要因となっている。
【0013】そこで、より簡単な組立て作業でレール5
を固定保持できる、ばね保持装置が考慮されている。た
とえば、図13に示すように、ベース1に固定具である
ネジ15で取付け固定される取付け部16aと、この取
付け部16aと一体に折曲され、上方に傾斜して上記レ
ール5を弾性的に押圧付勢する押さえ部16bとからな
る板ばね16をもって代用する。
【0014】この場合、受け部4Aは断面L字状に形成
されていて、上記板ばね16の押さえ部16bは、レー
ル5を受け部4Aの隅部に向かって斜め方向に弾性力を
付与する。
【0015】このような構成であっても、ネジ15を締
め付けるまで板ばね16を指で押さえて保持する必要が
あり、作業性が悪いことは先に説明したものとほとんど
変わりがない。
【0016】また、板ばね16の成形のために切断加工
と曲げ加工との2工程が必要であり、ネジ15の強度確
保のためにベース1の板厚をネジ直径と同程度としなけ
ればならず、部品費がかさむことも変わりがない。
【0017】さらに、別の構成として、図14(A)
(B)に示すように、ベース1にワッシャ17を介して
ネジ18を螺挿する。上記ワッシャ17は、その一部が
レール5に掛合し、ネジ18の締め付け力によってレー
ル5を押圧固定する。ここでも受け部4Aは断面L字状
に形成されていて、上記ワッシャ17はレール5を受け
部4Aの隅部に向かって斜め方向に弾性力を付与する。
【0018】この場合、ワッシャ17およびネジ18は
市販品で廉価であるから、コスト的には有利であるが、
ワッシャ17のばね作用は小さい。ワッシャ17の少な
い撓みでレール5を確実に押さえて信頼性を確保するた
めには、部品精度やネジ締め付けトルクの管理を厳しく
する必要があり、工数がかさむとともにベース1の板厚
を充分厚くしなければならないので、部品費の低減幅は
ごく少ない。
【0019】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、その第1の目的とするところは、必要な部
品加工の工程を可能な限り減少化して部品費の低減を図
るとともに、ばねの組付け作業を容易化して作業性の向
上を図ったばね保持装置とばね取付け方法 第2の目的とするところは、必要な部品加工の工程を可
能な限り減少化して部品費の低減を図るとともに、ばね
の組付け作業を容易化して作業性の向上を図ったディス
ク装置とその製造方法を提供しようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を満足す
るため、本発明のばね保持装置は、請求項1として、ば
ねが収まる開口部および前記ばねを保持する保持部とに
より前記ばねを弾性変形させた状態に保持するばね保持
装置において、前記開口部は、一端部から他端部に向か
って間隔が狭められる傾斜開口部と、この傾斜開口部の
前記他端部側に設けられ前記他端部側の間隔よりも広い
間隔を有する係止開口部とを有し、前記保持部は、前記
係止開口部に設けられ突端が前記傾斜開口部方向に設け
られる突起部であることを特徴とする。
【0021】請求項2として、請求項1記載のばね保持
装置において上記保持部を構成する突起部は、その突端
が曲げ加工されることを特徴とする。請求項3として、
請求項1記載のばね保持装置として、上記保持部を構成
する突起部は、その突端にばね止めが設けられることを
特徴とする。
【0022】上記第1の目的を満足するため、本発明の
ばね取付け方法は、請求項4として、開口部にばねを挿
入して前記ばねの一組のひげ部を前記開口部の縁に押圧
する押圧工程と、前記押圧工程による押圧力を増大させ
ながら前記ばねを前記開口部に設けた突起部の突端から
他端に向けて前記突起部の延出方向と略平行に移動さ
せ、前記ばねの前記一組のひげ部の間に設けた被保持部
を前記突起部に係止する保持部係止工程と、前記押圧工
程による押圧力を増大させながら前記ばねを前記開口部
に設けた突起部に他端に向けて前記突起部の延出方向と
略平行に移動させ、前記一組のひげ部の弾性復元力を前
記開口部の前記突起部側に設けた前記開口部よりも幅広
のひげ係止部において緩めることにより係止するひげ部
係止工程とを備えることを特徴とする。
【0023】上記第1の目的を満足するため、本発明の
ばね取付け方法は、請求項5として、開口部にばねを挿
入して前記ばねの一組のひげ部を前記開口部の縁に押圧
する押圧工程と、前記押圧工程による押圧力を保持しな
がら前記ばねを前記開口部に設けた突起部の突端から他
端に向けて前記突起部の延出方向と略平行に移動させ、
前記ばねの前記一組のひげ部の間に設けた被保持部を前
記突起部に係止する保持部係止工程と、前記押圧工程に
よる押圧力を保持しながら前記ばねを前記開口部に設け
た突起部に向けて前記突起部の延出方向と略平行に移動
させ、前記一組のひげ部の弾性復元力を前記開口部の前
記突起部基端において係止するひげ部係止工程とを備え
ることを特徴とする。
【0024】上記第2の目的を満足するため、本発明の
ディスク装置は、請求項6として、請求項1記載のばね
保持装置を有し、このばね保持装置に設けられたばねの
ひげ部を用いてピックアップ駆動用のレールを保持する
ことを特徴とする。
【0025】上記の目的を満足するため、本発明のディ
スク装置の製造方法は、請求項7として、請求項4また
は請求項5記載のばね取付け方法を用いて、ピックアッ
プ駆動用のレールを保持することを特徴とする。
【0026】以上のごとき課題を解決する手段を採用す
ることにより、請求項1ないし請求項7記載の発明によ
れば、必要な部品加工の工程が減少し、ばねの組付け作
業が容易化する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図面を参照して説明する。図1に示すように、ディジタ
ルビデオディスク(DVD)装置ばかりでなく、コンパ
クトディスク(CD)装置や、その他の光ディスク装置
は、図1に示すように構成される。
【0028】図中1は金属板体からなるベースであり、
精度基準面をなすため、極めて高精度に成形される。ベ
ース1のほぼ中央部は熱の逃げ用であるとともに重量軽
減を図るための開口部2が設けられている。
【0029】開口部2の一側方のベース上には、図示し
ないディスクが支持され、かつ回転駆動される駆動源と
してのスピンドルモータ3が配置される。また開口部2
の長手方向の両側部には、受け部4がそれぞれ一対づつ
設けられている。
【0030】上記開口部2の両側部において、互いの受
け部4は対向した位置にあり、これらに亘ってレール5
が支持される。すなわち、一対のレール5は互いに平行
に支持されていて、これらレール5に亘ってピックアッ
プ支持部(以下、PU支持部と称する)6が架設され
る。
【0031】上記PU支持部6には、レーザ光を図示し
ないディスクに向かって発振するピックアップ部(以
下、PU部と称する)7が載設される。そしてPU支持
部6は、上記ベース1の開口部2一側部に支持されるP
U駆動用モータと図示しないギヤ機構を介して連結され
ていて、レール5に沿って往復駆動されるようになって
いる。
【0032】また、上記スピンドルモータ3近傍で、か
つ一方の受け部4はレール5が挿入掛合される図示しな
い孔部を備える一方で、残りの受け部4は略U字状の開
口部にレール5を支持している。
【0033】U字状開口部を備えた受け部4の近傍に
は、図示しない調芯機構が配設されていて、レール5の
端部を支持するとともに、ベース1からの高さ寸法を調
整できるようになっている。
【0034】これに対して、レール5を調芯機構側であ
るベース1側に弾性的に押圧付勢して、調芯機構ととも
にレール5を挟持し、レールの高さ位置を固定保持する
ばね保持装置20が設けられる。
【0035】上記ばね保持装置20は、以下に述べるよ
うに構成される。図2に示すように、上記レール5の端
部近傍におけるベース1には傾斜開口部21が開口され
る。この傾斜開口部21は、レール5の軸方向の内側か
らベース1端部に向かって徐々に間隔が狭められる。
【0036】傾斜開口部21の最も狭い部分にレール5
の軸方向と平行な突堤22が連設される。この突堤22
のさらに外側に、傾斜開口部21の最狭部である突堤2
2よりも広い幅に形成され、後述するひげ係止部として
の係止開口部23が設けられる。
【0037】そして、この係止開口部23の幅方向とは
直交する面で、かつ係止開口部の幅方向のほぼ中央部
に、保持部としての突起部24が突設される。突起部2
4の先端は、上記突堤22の相互間から傾斜開口部21
に亘って突出している。
【0038】上記突起部24には、ばねであるコイルス
プリング25を構成する被保持部としてのコイル部25
aが挿入される。このコイル部25aから延出される一
方のひげ部(以下、第1のひげ部と称する)25bは上
記係止開口部23の幅方向一側縁に掛止される。
【0039】他方のひげ部(以下、第2のひげ部と称す
る)25cは、その中途部が係止開口部23に挿入され
て位置規制され、かつ先端は上記レール5に掛止して、
レール5を弾性的に押圧付勢し、受け部4とともにレー
ル5を挟持してその位置を固定保持している。
【0040】すなわち、図3に示すように、コイルスプ
リング25のコイル部25aが突起部24に位置保持さ
れ、かつ第1のひげ部25bが係止開口部23の側縁に
位置保持されるところから、第2のひげ部25cは回動
変位して、その弾性反力でレール5を受け部4に押圧固
定することとなる。
【0041】たとえ、何らかの条件によってコイルスプ
リング25に対する移動付勢力が作用して、コイル部2
5aを突起部24から抜け出そうとしても、各ひげ部2
5b,25cが係止開口部23内で移動するのみであ
り、突起部22に掛止されて抜けが防止される。
【0042】このようなコイルスプリング25でレール
5を保持するように組付けるには、図4にもとづいて説
明するような一連の作業となる。すなわち、同図(A)
に示すように、コイルスプリング25を傾斜開口部21
の端部である最広部に対向させ、上部から下方向に(図
2のA方向)に押し込む、押圧工程を行う。
【0043】コイルスプリング25を構成するコイル部
25aは、傾斜開口部21の最広部からベース1の裏面
側へ押し込まれ、かつ各ひげ部25b,25cは傾斜開
口部21の両側縁に当接して斜め上方に跳ね上げられた
状態となる。
【0044】同図(B)に示すように、コイルスプリン
グ25を傾斜開口部21の最狭部である突堤22方向
(図2のB方向)へ移動する、保持部係止工程を行う。
コイル部25aのベース1裏面へ突出する度合いを少な
くしても、各ひげ部25b,25cが掛止する傾斜開口
部21間隔が狭まるところから、各ひげ部はより急角度
状態に跳ね上がる。
【0045】同図(C)に示すように、傾斜開口部21
の最狭部である突堤22相互に各ひげ部25b,25c
が掛止したとき、各ひげ部は最も急角度状態に跳ね上が
り、かつコイル部25aの一部は突起部24に介挿され
る。
【0046】図中二点鎖線で示すように、コイルスプリ
ング25が突堤22を通過した状態で、コイル部25a
は突起部24に完全に介挿されるとともに、各ひげ部2
5b,25cは係止開口部23に移動する、ひげ部係止
工程を行う。
【0047】この係止開口部23の幅方向寸法が突堤2
2相互間隔よりも大であるので、各ひげ部25b,25
cに対する跳ね上げ規制力が緩和される。第1のひげ部
25bには、弾性反力が作用して係止開口部23の一側
縁に弾性的に掛止する。第2のひげ部25cには、弾性
反力が作用して上記レール5に掛止し、確実にレールを
押圧固定することとなる。
【0048】このようにして、ばね保持装置としてごく
簡素な構成であり、しかもコイルスプリング25のコイ
ル部25aを傾斜開口部21に押し込む押圧工程から、
コイルスプリング25を突起部24に係止して移動する
保持部係止工程を介して、係止開口部23へ移動するひ
げ部係止工程をなすだけの比較的簡単な作業ですみ、作
業性の大幅向上が得られる。
【0049】しかも、ベース1に対する加工は孔明け加
工のみでよく、従来の抜け防止片部12の立上り部のよ
うな折曲加工は不要となり、工数低減を得る。図5
(A)は、ばねとして、板ばね体30を用いた例であ
る。この板ばね体30は、上記突起部24に介挿される
被保持部としての環状部30aと、この環状部30aか
ら延設されるひげ部としての第1,第2の板ばね部30
b,30cからなる。
【0050】この板ばね体30が組付けられるベース1
には、先に説明したのと同一の開口部が設けられてお
り、ここでは同番号を付して新たな説明は省略する。し
たがって、図のように板ばね体30を所定の状態に組付
ける作業工程は、先に説明したコイルスプリング25と
全く同一であるので、新たな説明を省略する。そして、
得られる作用効果も全く同一であることは言うまでもな
い。
【0051】同図(B)は、板ばね体30Aではある
が、上記突起部24に介挿される部分が切起こし加工に
よる掛合部31となっている。第1,第2の板ばね部3
1a,31bを有することは先に説明したものと同一で
ある。
【0052】図6に示すような、ばね保持装置であって
もよい。図中40は、上記ベース1のここでは図示しな
いレール近傍部位に開口され、一端部から他端部に向か
って同一幅寸法に形成される係止開口部である。
【0053】この係止開口部40の幅方向のほぼ中央部
には、保持部としての突起部41が突設される。この突
起部41は、基端部こそベース1面と平行であるが、こ
こから上記レールとは反対側の面方向へ徐々に深く傾斜
するよう曲げ加工される。
【0054】この突起部41の先端から押し込まれる弾
性体であるコイルスプリング25は、先に図1ないし図
4で説明したものと全く同一のものを用いるので、新た
な説明は省略する。
【0055】上記コイルスプリング25でレール5を押
圧固定するには、以下に述べる作業を行う。図7(A)
に示すように、コイルスプリング25を係止開口部40
の端部に対向させ、上部から下方に押し込む、押圧工程
をなす。このとき、コイル部25aがベース1の裏面側
へ突出することにより、各ひげ部25b,25cは係止
開口部40の両側縁に当接して斜め上方に跳ね上げられ
る。
【0056】そして、押圧工程による押圧力を保持しな
がらコイル部25aを突起部41の先端に対向させ、か
つ介挿する。同図(B)に示すように、コイルスプリン
グ25を突起部41の傾斜に合わせて移動する保持部係
止工程をなす。コイル部25aがベース1面に近付くほ
ど、各ひげ部25b,25cの跳ね上げ角度が少なくな
る。
【0057】同図(C)に示すように、押圧力を保持し
ながらコイル部25aを突起部41の最狭部であるベー
ス1側の基端部に移動するひげ部係止工程をなす。この
状態で、ひげ部25b,25cに対する跳ね上げ規制力
が緩和され、第1のひげ部25bは係止開口部40の一
側縁に掛止し、第2のひげ部25cは上記レール5に掛
止して、レール5を受け部4に対して確実に押圧固定す
る。
【0058】このばね保持装置も、さらに簡素な構成で
あり、かつコイルスプリング25のコイル部25aを突
起部41の傾斜に合わせて移動するだけの比較的簡単な
作業ですむところから、作業性の大幅向上が得られる。
【0059】図8(A)(B)(C)に示すように、上
記突起部41の基端部は、左右両側部を切起こし、かつ
これをたとえば下方に折曲げ加工することにより、突起
部の面とは直交する方向に折曲形成された、ばね止めで
あるところのストッパ部42が設けられる。
【0060】したがって、突起部41にコイルスプリン
グ25のコイル部25aを掛合した状態で、コイル部2
5aが突起部41から抜け出ようとしても、ストッパ部
42はこれを阻止する。
【0061】図9に示すような、ばね保持装置であって
もよい。上記レール5の端部近傍におけるベース1に
は、先に図2において説明したものと全く同様の傾斜開
口部21が開口される。
【0062】傾斜開口部21の最も狭い部分に突堤22
が連設され、さらに外側には傾斜開口部21の最狭部で
ある突堤22よりも広い幅に形成される係止開口部23
が設けられることも同一である。
【0063】そして、この係止開口部23の幅方向とは
直交する面で、かつ係止開口部の幅方向のほぼ中央部に
突起部50が突設される。この突起部50の基端はベー
ス1面と平行であるが、それよりも先端は、ベース1面
よりも斜め上方に傾斜するよう曲げ加工される。
【0064】上記突起部50には、ばねであるコイルス
プリング51を構成する被保持部としてのコイル部51
aが挿入される。ここでは、上記コイル部51aは1巻
き程度に巻回されていて、第1,第2のひげ部51b,
51cが左右に延出される構成をなす。
【0065】そして、コイル部51aもしくは左右に延
出される第1,第2のひげ部51b,51cに力を付勢
することにより、比較的容易にコイル部51aの直径が
変化するようになっている。
【0066】コイル部51aから延出される第1のひげ
部51bは、上記係止開口部23の幅方向一側縁に掛止
される。第2のひげ部51cは、その中途部が係止開口
部23に挿入されて位置規制され、かつ先端は上記レー
ル5に掛止して固定保持している。
【0067】上記コイルスプリング51でレール5を押
圧固定するには、以下に述べる作業を行う。図10
(A)に示すように、はじめコイルスプリング51の各
ひげ部51b,51cはコイル部51aから斜め下方に
傾斜した状態にある。コイル部51aを突起部50先端
に介挿すると、第1のひげ部51bは係止開口部23を
越えてベース1面に当接し、第2のひげ部51cはレー
ル5に当接する。
【0068】同図(B)に示すように、コイルスプリン
グ51を突起部50の傾斜に合わせて移動する。すなわ
ち、コイル部51aを突起部50の基端方向へ押し込
む。各ひげ部51b,51cはベース1面とレール5に
沿って滑動し、その影響でコイル部51aの直径が縮小
される。
【0069】同図(C)に示すように、コイル部51a
が突起部50の最狭部である突堤22に対向する位置ま
で押し込んだところで、コイル部51a直径が最も小さ
くなる。そして、第1のひげ部51bの中途部は突堤2
2相互間に落ち込む。
【0070】コイル部51aを突起部50の基端まで移
動したとき、各ひげ部51b,51は係止開口部23に
移動し、かつ突堤22で戻りを規制されるので、コイル
部51aの位置が定まる。すなわち、コイル部51aの
直径が再び大になるとともに、第1のひげ部51bは斜
め上方に跳ね上がった状態になって係止開口部23の一
側縁に掛止する。
【0071】また、第2のひげ部51cは斜め上方に跳
ね上がった状態になって上記レール5に掛止し、このレ
ール5を受け部4に対して確実に押圧固定する。このば
ね保持装置も、さらに簡素な構成であり、かつコイルス
プリング51のコイル部51aを突起部50の傾斜に合
わせて移動するだけの比較的簡単な作業ですむところか
ら、作業性の大幅向上が得られる。
【0072】なお、上記コイルスプリング51のコイル
部51aは1巻きだけのものとしたが、これに限定され
るものではなく、コイル部の巻き数は複数であっても同
様の作用効果を奏する。
【0073】
【発明の効果】以上述べたように請求項1ないし請求項
5の発明によれば、必要な部品加工の工程を可能な限り
減少化して部品費の低減を図るとともに、ばねの組付け
作業が容易化して、作業性の向上を図れるという効果を
奏する。
【0074】請求項6および請求項7の発明によれば、
ディスク装置において、必要な部品加工の工程を可能な
限り減少化して部品費の低減を図るとともに、ばねの組
付け作業が容易化して、作業性の向上を図れるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す、ばね保持装置を
備えたDVDドライブ装置の斜視図。
【図2】同実施の形態の、ばね保持装置の斜視図。
【図3】同実施の形態の、コイルスプリングの正面図。
【図4】(A)ないし(C)は、同実施の形態の、コイ
ルスプリングの組付けを順に説明する図。
【図5】(A)は、他の実施の形態の、ばね保持装置の
斜視図。(B)は、さらに異なる他の実施の形態の、ば
ね保持装置の斜視図。
【図6】さらに異なる他の実施の形態の、ばね保持装置
の斜視図。
【図7】(A)ないし(C)は、同他の実施の形態の、
コイルスプリングの組付けを順に説明する図。
【図8】(A)は、さらに異なる他の実施の形態のばね
保持装置の一部の縦断面図。(B)は、その平面図。
(C)は、その縦断正面図。
【図9】さらに異なる他の実施の形態の、ばね保持装置
の斜視図。
【図10】(A)ないし(C)は、同他の実施の形態
の、コイルスプリングの組付けを順に説明する図。
【図11】従来の、ばね保持装置を備えたDVDドライ
ブ装置の斜視図。
【図12】同従来の、ばね保持装置を拡大した斜視図。
【図13】さらに他の従来の、ばね保持装置の斜視図。
【図14】(A)は、さらに他の従来の、ばね保持装置
の斜視図。(B)は、同図(A)のB−B線に沿うの縦
断面図。
【符号の説明】
1…ベース、 5…レール、 21…傾斜開口部、 23…係止開口部、 24…突起部、 25a…コイル部、 25b…第1のひげ部、 25c…第2のひげ部、 25…コイルスプリング、 30a…環状部、 30b…第1の板ばね部、 30c…第2の板ばね部、 30…板ばね体、 40…係止開口部、 41…突起部、 42…ストッパ部、 7…ピックアップ部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】ね保持装置とばね取付け方法およびデ
ィスク装置とその製造方法

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ばねが収まる開口部および前記ばねを保持
    する保持部とにより前記ばねを弾性変形させた状態に保
    持するばね保持装置において、 前記開口部は、一端部から他端部に向かって間隔が狭め
    られる傾斜開口部と、この傾斜開口部の前記他端部側に
    設けられ前記他端部側の間隔よりも広い間隔を有する係
    止開口部とを有し、 前記保持部は、前記係止開口部に設けられ突端が前記傾
    斜開口部方向に設けられる突起部であることを特徴とす
    るばね保持装置。
  2. 【請求項2】上記保持部を構成する突起部は、その突端
    が曲げ加工されることを特徴とする請求項1記載のばね
    保持装置。
  3. 【請求項3】上記保持部を構成する突起部は、その突端
    にばね止めが設けられることを特徴とする請求項1記載
    のばね保持装置。
  4. 【請求項4】開口部にばねを挿入して前記ばねの一組の
    ひげ部を前記開口部の縁に押圧する押圧工程と、 前記押圧工程による押圧力を増大させながら前記ばねを
    前記開口部に設けた突起部の突端から他端に向けて前記
    突起部の延出方向と略平行に移動させ、前記ばねの前記
    一組のひげ部の間に設けた被保持部を前記突起部に係止
    する保持部係止工程と、 前記押圧工程による押圧力を増大させながら前記ばねを
    前記開口部に設けた突起部に他端に向けて前記突起部の
    延出方向と略平行に移動させ、前記一組のひげ部の弾性
    復元力を前記開口部の前記突起部側に設けた前記開口部
    よりも幅広のひげ係止部において緩めることにより係止
    するひげ部係止工程とを備えることを特徴とするばね取
    付け方法。
  5. 【請求項5】開口部にばねを挿入して前記ばねの一組の
    ひげ部を前記開口部の縁に押圧する押圧工程と、 前記押圧工程による押圧力を保持しながら前記ばねを前
    記開口部に設けた突起部の突端から他端に向けて前記突
    起部の延出方向と略平行に移動させ、前記ばねの前記一
    組のひげ部の間に設けた被保持部を前記突起部に係止す
    る保持部係止工程と、 前記押圧工程による押圧力を保持しながら前記ばねを前
    記開口部に設けた突起部に向けて前記突起部の延出方向
    と略平行に移動させ、前記一組のひげ部の弾性復元力を
    前記開口部の前記突起部の基端において係止するひげ部
    係止工程とを備えることを特徴とするばね取付け方法。
  6. 【請求項6】請求項1記載のばね保持装置を有し、この
    ばね保持装置に設けられたばねのひげ部を用いてピック
    アップ駆動用のレールを保持することを特徴とするディ
    スク装置。
  7. 【請求項7】請求項4または請求項5記載のばね取付け
    方法を用いて、ピックアップ駆動用のレールを保持する
    ことを特徴とするディスク装置の製造方法。
JP9723897A 1997-04-15 1997-04-15 ばね保持装置とばね取付け方法およびディスク装置とその製造方法 Pending JPH10289543A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011232533A (ja) * 2010-04-27 2011-11-17 Brother Ind Ltd 定着装置および画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011232533A (ja) * 2010-04-27 2011-11-17 Brother Ind Ltd 定着装置および画像形成装置
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