JP4105984B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4105984B2
JP4105984B2 JP2003171816A JP2003171816A JP4105984B2 JP 4105984 B2 JP4105984 B2 JP 4105984B2 JP 2003171816 A JP2003171816 A JP 2003171816A JP 2003171816 A JP2003171816 A JP 2003171816A JP 4105984 B2 JP4105984 B2 JP 4105984B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
frame
optical pickup
pickup device
covers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003171816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005011396A (ja
Inventor
敏男 白鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2003171816A priority Critical patent/JP4105984B2/ja
Publication of JP2005011396A publication Critical patent/JP2005011396A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4105984B2 publication Critical patent/JP4105984B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(コンパクトディスク)やDVD(ディジタルビデオディスク/ディジタルバーサタイルディスク)等の光記録ディスクの記録・再生に用いられる光ピックアップ装置に関し、さらに詳しくは、対物レンズ駆動装置および光学要素を収容するフレームに装着される、光ピックアップ装置のカバー構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CDやDVD等の光記録ディスクの記録・再生に用いられる光ピックアップ装置は、アルミニウムなどの金属製のフレームと、そのフレーム内に収容された光学要素および対物レンズ駆動装置とを有している。こうした光ピックアップ装置においては、光記録ディスクの記録・再生装置が例えば薄型のノートパソコン等に搭載されることから、その小型化と薄型化が要求されている。
【0003】
光ピックアップ装置の小型化・薄型化の要請に対応するためには、フレーム内に収容されている光学要素および対物レンズ駆動装置の配置変更のみならず、フレーム自体の構造を変更する必要があり、例えば、各部材を収容載置するために一体成型されてなるフレーム下面またはフレーム上面をできる限り少なくし、その代わりとして、薄板からなる下面カバーまたは上面カバーをフレームにネジ止めしたり、カバーに設けられた爪部で引っ掛け(「掛止」ともいう。)ることが行われていた。
【0004】
なお、カバーをフレームに装着することが記載された文献として、下記特許文献1には、光ピックアップ装置においてフレームにカバーがネジ止め等により装着されている例が記載され、下記特許文献2には、爪部を有するカバーで光学要素を固定した例が記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−334466号公報(図1、段落番号0023〜0025)
【特許文献2】
実登3052886号公報(図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光ピックアップ装置の小型化・薄型化がより一層要請されると、上述した下面カバーや上面カバーのネジ止め部位や掛止部位をフレームに確保し難くなり、そうした部位の確保がフレーム構造を大きくし、光ピックアップ装置の小型化や薄型化を達成できないという問題があった。特に、下面カバーや上面カバーを複数必要とする光ピックアップ装置においては、それらをフレームに取り付けるための部位を確保することがより困難になり、光ピックアップ装置の小型化や薄型化を妨げていた。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、カバーを取り付けるための部位をフレームに確保することが困難な場合においても、フレームへの複数のカバーの装着を可能にしたカバー構造を有する光ピックアップ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の光ピックアップ装置は、対物レンズ駆動装置と、光学要素と、それらを収容すると共に当該光学要素を位置決め固定するフレームとを有する光ピックアップ装置において、前記フレームには、対物レンズ駆動装置および光学要素の一方又は両方を覆う少なくとも2つ以上のカバーが装着され、当該2つ以上のカバーが、互いに有するフック機構により係合しており、前記カバーは、前記フレームの上面又は下面を覆う平面部、及び該平面部から直角に延びて前記フレームの側面を覆う側面部を備え、前記平面部はフレーム外方に反るように又は側面部よりも狭まるように成形されており、前記カバーを前記フレームに装着することにより前記平面部がフレーム内方に付勢することを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、対物レンズ駆動装置および光学要素の一方又は両方を覆う少なくとも2つ以上のカバーが、互いに有するフック機構により係合してフレームに装着されているので、少なくともその係合部分においては、ネジ止め部位や掛止部位を省いたフレーム構造とすることができる。その結果、フレーム構造をより小さくより薄くすることができ、光ピックアップ装置の小型化と薄型化を達成することができる。さらに、この発明によれば、平面部はフレーム外方に反るように又は側面部よりも狭まるように成形されているので、カバーの側面部から延びる平面部がフレーム内方に付勢するように作用する。そのため、フレーム内に収容された部品をフレーム内にしっかりと拘束することができると共に部品の公差を吸収することができ、その結果、光ピックアップ装置全体としての厚さ等の寸法を許容内に拘束でき、小型化・薄肉化に寄与できる。
【0010】
本発明の光ピックアップ装置において、前記カバーが、対物レンズ駆動装置をフレームの下面側から覆う下面カバーおよび対物レンズ駆動装置をフレームの上面側から覆う上面カバーであり、前記フック機構が、前記下面カバーおよび上面カバーそれぞれの側面部に形成されており、前記フック機構は、前記上面カバー及び下面カバーの一方の側面部に形成された長穴と、前記上面カバー及び下面カバーの他の一方に形成されて、前記側面部からフレーム内側方向に折り曲げ成形された突起とを有することを特徴とする。
また、本発明の光ピックアップ装置において、前記突起が形成された一方のカバーの側面部には、該突起が形成された部位の左右両側に所定幅の切り込みが設けられていることを特徴とする。
また、本発明の光ピックアップ装置において、前記カバーを形成するための材料は全体が板バネとして機能する金属製の薄板であることを特徴とする。

【0011】
この発明は、対物レンズ駆動装置をフレームの下面側から覆う下面カバーと対物レンズ駆動装置をフレームの上面側から覆う上面カバーとが、両カバーそれぞれの側面部に形成されたフック機構で係合された態様である。これにより、少なくともその係合部分においては、ネジ止め部位や掛止部位を省いたフレーム構造とすることができる。
【0012】
本発明の光ピックアップ装置において、前記カバーが、対物レンズ駆動装置を収容したフレームの上面、側面および下面を連続して覆うための2つのコ字状カバーであることを特徴とする。
【0013】
この発明は、フレームの上面、側面および下面を連続して覆う2つのコ字状カバーがフック機構で係合された態様である。これにより、少なくともその係合部分においては、ネジ止め部位や掛止部位を省くことができる。
【0014】
本発明の光ピックアップ装置において、前記カバーが、対物レンズ駆動装置の一方の面を覆うカバーおよび当該カバーと同一面に設けられて光学要素を覆うカバーであることを特徴とする。
【0015】
この発明は、対物レンズ駆動装置の一方の面を覆うカバーと、そのカバーと同一面に設けられて光学要素を覆うカバーとがフック機構で係合された態様である。これにより、少なくともその係合部分においては、ネジ止め部位や掛止部位を省くことができる。
【0016】
本発明の光ピックアップ装置において、前記カバーは、その係合部とフレームの固定部とを有することが好ましい。
【0017】
この発明によれば、カバーの係合部とフレームの固定部との間のカバー面がフレーム内方に付勢するように成形されているので、フレームに収容された部材、例えばFPC(フレキシブルプリント回路)等の部材をフレーム内にしっかりと拘束して浮きを防止することができる。
【0018】
本発明の光ピックアップ装置において、前記2つ以上のカバーの少なくとも1つのカバーには、カバーをフレームに装着する際の旋回を阻止する係止部が形成されていることが好ましい。
【0019】
この発明によれば、カバーをネジ止め等によりフレームに装着する際におけるカバーの旋回を防ぐことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明の光ピックアップ装置を説明する。
【0021】
(全体構成)
図1は、本発明の光ピックアップ装置の光学系を示す概略構成図であり、図2は、本発明の光ピックアップ装置の外観を示す斜視図である。
【0022】
本発明の光ピックアップ装置1は、CDまたはDVDなどの光記録ディスク5に対する情報記録と情報再生を行うものであり、対物レンズ駆動装置4と光学要素3とそれらを収容すると共にその光学要素3を位置決め固定するフレーム2とを有している。
【0023】
対物レンズ駆動装置4は、レーザー光源であるレーザーダイオード16からの出射光を光記録ディスク5に収束させる対物レンズ7を、フォーカシング方向(フォーカシングエラー補正方向)およびトラッキング方向(トラッキングエラー補正方向)に駆動制御させるための装置であり、トラッキング駆動用コイルとフォーカシング駆動用コイルを備え、さらにトラッキング用駆動マグネットとフォーカシング用駆動マグネットを備えている。
【0024】
本願において、光学要素3とは、レーザーダイオード16、ビームスプリッター17、レンズ18および反射ミラー19等を有するものとして総称している。なお、光記録ディスク5で反射した戻り光を受光する光検知器(図示しない)もその光学要素に含まれる。こうした光学要素は、例えば接着剤等によりフレームに精度よく位置決め固定されている。
【0025】
フレーム2は、対物レンズ駆動装置4とほぼ同じ厚さで水平方向に延びるアルミダイキャスト製品である。その内側は、概ね上述した光学要素3を収容する取付領域と、対物レンズ駆動装置4を収容する取付領域とに分けられる。フレーム2の両端部には、丸穴からなる主軸ガイド穴11と、コ字状に突き出した副軸ガイド溝12とが形成されている。光ピックアップ装置1は、これらの主軸ガイド穴11および副軸ガイド溝12の各々に通された記録再生装置本体側の主軸および副軸(図示せず)に沿って、光記録ディスク5の半径方向に移動制御される。
【0026】
フレーム2内には、対物レンズ駆動装置4および光学要素3が収容されるほか、例えば図3に示すように、その対物レンズ駆動装置4および光学要素3に給電するためのフレキシブルプリント基板6が収容される。
【0027】
フレーム2は、光記録ディスク側(以下、上面側または上側という。)の上面部分13と、その上面部分13の外周縁部から、光記録ディスクとは反対側(以下、下面側または下側という。)の下面部分14に直角に延びている外周壁部分15とを備えている。こうしたフレーム2は、上面側と下面側の一方又は両方に開口部を有し、対物レンズ駆動装置4および光学要素3は、その開口部(上面側開口部、下面側開口部)から収容され、必要に応じて接着剤等によりフレームに固定される。特に最近の光ピックアップ装置1は小型化・薄型化が要請されているので、このフレーム2においても、できる限り体積を減らした構造、例えば壁面の厚さを薄くしたり、外周壁部分15の高さを薄くしたり、上面部分13や下面部分14の外周縁部を一部省略した構造とする傾向がある。例えば、図1に示す光ピックアップ装置1においては、フレーム2の上面側には上面側開口部が形成され、フレームの下面側には下面側開口部が形成されている。こうした光ピックアップ装置においては、後述するカバーをネジ止めしたり掛止したりする部分を十分に確保することができないという実情が潜在している。
【0028】
(カバー)
次に、フレーム2に装着されるカバーについて説明する。
【0029】
本発明の光ピックアップ装置1において、フレーム2には、対物レンズ駆動装置4および光学要素3の一方又は両方を覆う少なくとも2つ以上のカバーが装着され、その2つ以上のカバーが、互いに有するフック機構により係合している。本発明の光ピックアップ装置1においては、フレーム内に収容された各種の部品のうち、少なくとも対物レンズ駆動装置4を保護するためのカバーが取り付けられている。そのカバーは、全体が板ばねとして機能するような金属製の薄板を成形することにより製造される。
【0030】
図3は、本発明の光ピックアップ装置を構成する第1態様に係るカバーの取付構造を説明するための分解斜視図である。図4は、図3のカバーの取付構造における下面カバーの形状説明図(a,b)およびフック機構の拡大図(c)であり、図5は、図3のカバーの取付構造における上面カバーの形状説明図(a,b)およびフック機構の拡大図(c,d)である。
【0031】
第1態様に係るカバーの取付構造は、図3に示すように、対物レンズ駆動装置4をフレーム2の下面側から覆う下面カバー31と、対物レンズ駆動装置4をフレーム2の上面側から覆う上面カバー32とからなるものである。下面カバー31および上面カバー32それぞれの側面部33,34には、両カバー31,32を係合するためのフック機構が形成されている。そして、両カバーは、そのフック機構により相互に係合してフレーム2に装着され、従来のようなネジ止めを行わなくてもフレーム2に固定することができる。また、両カバーをフレームに固定する際にネジ止めを必要とする場合であっても、そのネジ28,29の止め個数を極端に少なくして固定することができる。なお、側面部33,34は、フレーム2の下面または上面を覆う各カバー31,32の平面部35,36から直角に延びたものであり、フレーム2の側面を覆うように形成されている。
【0032】
フック機構としては、下面カバー31と上面カバー32とを係合させることができる機構であれば特に限定されないが、例えば、図3に示すように、下面カバー31の側面部33に形成された水平方向に延びる長穴37と、上面カバー32の側面部34からフレーム内側方向に折り曲げ成形された突起38とが係合するフック機構を例示できる。
【0033】
下面カバー31が備えるフック機構は、上面カバー32が備えるフック機構と協働して機能することが必要であり、そのフック機構は限定されないが、例えば図4に示すように、上面カバー32が備える突起38に係合可能な長さと幅で形成された長穴37を挙げることができる。また、下面カバー31には、上面カバー32と協働して機能するフック機構が複数設けられていることが望ましく、例えば図4に示す下面カバー31においては、長穴37が側面部33の2カ所に設けられている。
【0034】
また、下面カバー31の側面部33および平面部35には、下面カバー31をフレームに引っ掛けて保持するための突起39,41がフレーム内側方向に折り曲げ成形されていてもよい。こうした突起39,41は、フレーム2への下面カバー31の装着作業を容易にさせる。また、下面カバー31の平面部35には、下面カバー31をフレーム2に装着する際の旋回を阻止するための突起42を係止部として設けてもよい。例えば、下面カバー31が平面部35に形成されたネジ穴43を利用してフレーム2にネジ止め固定される場合において、係止部を備えた下面カバー31は、ネジ止め時の旋回負荷応力に抗することができるので、フレーム2への下面カバー装着時の位置ズレを防止することができる。また、そうした突起は、下面カバー31の位置決めを行う機能を有するものであってもよい。なお、下面カバー31の平面部35には、フレーム2に収容される部品等の関係により、必要に応じて1又は2以上の貫通部44を設けてもよい。
【0035】
上面カバー32が備えるフック機構においても、下面カバー31が備えるフック機構と協働して機能することが必要であり、そのフック機構は特に限定されないが、例えば図5に示すように、下面カバー31が備える長穴37(図4を参照)に係合可能な長さと幅で形成された突起38を挙げることができる。また、上面カバー32には、下面カバー31と協働して機能するフック機構が複数設けられていることが望ましく、例えば図5に示す上面カバー32においては、突起38が側面部34の2カ所に設けられている。また、図5(c)(d)に示すように、突起38の先端形状については特に限定されず、略四角形状でも略三角形状でもよく、また、個々の突起ごとにその形状が違っていてもよい。
【0036】
上面カバー32の側面部34には、図5に示すように、突起38が形成された部位の左右両側に所定幅の切り込み51,52を設けてもよい。こうした切り込み51,52を形成することにより、突起38を下面カバー31の長穴37に引っ掛けて係合する際における上面カバー側面部34の弾性変形が、突起部を形成した領域のみで起こるので、その弾性変形に関わる負荷応力がカバー全体に及ぶのを防ぐことができる。
【0037】
また、上面カバー32の側面部34および平面部36には、上述した下面カバー31の場合と同様に、上面カバー32をフレームに引っ掛けて保持または係止するための突起53,54,55、56がフレーム内側方向またはフレーム外側方向に折り曲げ形成されていてもよい。こうした突起53,54,55,56は、フレーム2への上面カバー32の装着作業を容易にさせる。また、そうした突起は、上面カバー32をフレーム2に装着する際の旋回を阻止する係止部としての機能を併せ持たせるようにしてもよい。例えば、上面カバー32が平面部36に形成されたネジ穴57を利用してフレーム2にネジ止め固定される場合において、係止部を備えた上面カバー32は、ネジ止め時の旋回負荷応力に抗することができるので、フレーム2への装着時の位置ズレを防止することができる。また、そうした突起は、上面カバー32の位置決めを行う機能を有するものであってもよい。なお、上面カバー32の平面部36には、フレーム2に収容される部品等の関係により、必要に応じて1又は2以上の貫通部58を設けてもよい。
【0038】
また、上記の突起のうち、例えば図5の符号53で表す突起においては、その突起38の先端と平面部36との間隔をフレーム2の厚さよりも小さくなるように折り曲げ成形することにより、その突起38は弾性を持ってフレームに付勢するように作用し、上面カバー32は、その突起38と上面カバー32の平面部36とがフレーム2を挟持する態様で装着される。
【0039】
下面カバー31および上面カバー32を形成するための材料としては、全体が板ばねとして機能する金属製の薄板、例えばSUS301やSUS304等からなる厚さ0.1〜0.3mm程度の薄板を用いることが望ましく、こうした薄板を所定形状に打ち抜き加工した後に曲げ加工して上記形状に成形される。こうした薄板を利用することにより、下面カバー31および上面カバー32を、その平面部35,36がフレーム2内方に付勢するように成形することができる。例えば、図3に示す態様で係合する下面カバー31と上面カバー32においては、両カバー31,32の側面部33,34から延びる平面部35,36を、フレーム外方に若干反らせるように成形することができる。こうした態様で成形されたカバーをフレームに装着することにより、その平面部35,36がフレーム内方に付勢し、フレーム内に収容された部品(FPCなどの浮いた部材も含む)をフレーム内にしっかりと拘束することができると共に部品の公差を吸収することができる。その結果、光ピックアップ装置全体としての厚さ等の寸法を許容内に拘束でき、小型化・薄型化に寄与できる。
【0040】
本発明の第1態様に係る光ピックアップ装置においては、下面カバー31と上面カバー32とを係合してフレーム2に装着したので、図3に示すように、個々のカバーに対してネジ止めの数を1つにすることができ、2つのカバー31,32をフレームに固定するためのネジの数を2つにすることができる。ネジ止めの数をこのように少なくすることにより、より薄肉化・薄型化したフレーム2へのネジ止めに基づいた応力歪みの発生を少なくすることができるので、フレームのたわみや変形を抑制することができる。こうしたことは、特に寸法精度が厳格な光ピックアップ装置において極めて有効である。
【0041】
次に、本発明の光ピックアップ装置を構成するカバーの取付構造の他の態様について説明する。
【0042】
図6は、本発明の光ピックアップ装置を構成する第2態様に係るカバーの取付構造を説明するための分解斜視図(a)と、カバーのフック機構の説明図(b、c)である。第2態様に係るカバーの取付構造は、対物レンズ駆動装置4を収容したフレーム2の上面、側面および下面を連続して覆うための2つのコ字状カバー61,62からなるものである。この態様のカバーにおいても、上述した第1態様のカバーと同様のフック機構を採用することができる。特に、第2態様のカバーにおいては、フック機構が両カバーの当接部に設けられ、左右から装着されたカバー61,62が係合される。そのフック機構については、例えば図6(b)に示すように、両カバー61,62が重なる部分の一方のカバー61に成形された凸部60aと他方のカバー62に成形された凹部60bとを係合する機構であってもよいし、例えば図6(c)に示すように、両カバー61,62が重なる部分の一方のカバー61に成形された係合突起631と他方のカバー62に成形された係合穴641とを係合する機構であってもよい。
【0043】
なお、第2態様のカバー取付構造においては、カバーの上側平面部63,64と下側平面部65,66との間隔が、側面部67,68から先端部69,70に行くにしたがって狭まるように成形することにより、上側平面部63,64および下側平面部65,66がフレーム内方に付勢し、フレーム内に収容された部品をフレーム内にしっかりと拘束することができると共に部品の公差を吸収することができる。
【0044】
図7は、本発明の光ピックアップ装置を構成する第3態様に係るカバーの取付構造を説明するための分解斜視図であり、図8は、図7に示したカバー71の形状説明図である。
【0045】
第3態様に係るカバーの取付構造としては、対物レンズ駆動装置4の一方の面を覆うカバー、例えば上述した上面カバー32と、その上面カバー32と同一面に設けられて光学要素3を覆うカバー71とを係合してなるものを挙げることができる。
【0046】
この態様においては、上面カバー32と光学要素3を覆うカバー71とを、上述した第1態様において説明したのと同様のフック機構で係合させたものであってもよいし、図7および図8に示すように、光学要素3を覆うカバー71における上面カバー32側の先端を、カバー71の平面部72からフレーム内方側に直角に折り曲げ、さらにその折り曲げ面からカバー外方に延びるように直角に折り曲げてなる係止部73,74で係合させたものであってもよい。
【0047】
係止部73,74は、図9に示すように、上面カバー32の平面部36の端部91とフレーム2との間に挿入されて、カバー71の一端が係合される。なお、カバー71の他の側には、ネジ止めによりフレーム2に固定するためのネジ穴75が1つ設けられており、カバー71は、僅か1つのネジ穴75を介してフレーム2にネジ止め固定される(図7を参照。符号70はネジ。)。なお、このカバー71は、光学要素3の構成により、必要に応じた開口部または貫通穴を設けることができ、また、その光学要素3の構成に応じた突起状の覆い76を設けることができる。こうしたカバー71の材質および加工方法、さらには、カバーをフレームに装着する際の旋回防止用の係止部の形成および位置決め用突起部の形成は、上述した第1態様と同様である。また、カバー71の任意の外周端部から下側に延びさらに内方に折り曲げられてなる係止部77を形成することもできる。この係止部77は、カバー71を他の固定部材に係合するために設けられ、カバー71の装着をより安全に固定するのに有効となる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光ピックアップ装置によれば、ネジ止め部位や掛止部位を極力少なくしたフレーム構造であっても、相互に係合させた2つ以上のカバーにより、フレームに収容される部材を覆い、さらにその部材をフレーム内に拘束することができる。その結果、フレーム構造をより小さく、より薄くすることができ、光ピックアップ装置の小型化と薄型化を達成することができる。本発明は、特にカバーが複数設けられる場合において好ましく、ネジ止め部位や掛止部位を少なくして光ピックアップ装置の小型化と薄型化を達成することができる。本発明の光ピックアップ装置は、カバーを取り付ける際のネジ止め数が少ないので、より薄肉化・薄型化したフレームへのネジ止めに基づいた応力歪みの発生を少なくすることができる。こうした応力歪みの減少は、フレームのたわみや変形を抑制するので、特に寸法精度が厳格な光ピックアップ装置においては光軸が狂う(ずれること。)という問題も防ぐことができ、極めて有効である。
【0049】
また、本発明の光ピックアップ装置によれば、弾性変形、即ちバネ性を有するカバーを装着することにより、フレームに収容されたFPC等の部材をフレーム内にしっかりと拘束し、部材の浮きの発生を防止することができる。こうしたカバーを用いることにより、光ピックアップ装置のコストの削減およびその製造工程の簡略化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップ装置の光学系を示す概略構成図である。
【図2】本発明の光ピックアップ装置の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の光ピックアップ装置を構成する第1態様に係るカバーの取付構造を説明するための分解斜視図である。
【図4】図3のカバーの取付構造における下面カバーの形状説明図およびフック機構の拡大図である。
【図5】図3のカバーの取付構造における上面カバーの形状説明図およびフック機構の拡大図である。
【図6】本発明の光ピックアップ装置を構成する第2態様に係るカバーの取付構造を説明するための分解斜視図およびカバーのフック機構の説明図である。
【図7】本発明の光ピックアップ装置を構成する第3態様に係るカバーの取付構造を説明するための分解斜視図である。
【図8】図7に示したカバーの形状説明図である。
【図9】図7に示したカバーの係合態様の説明図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ装置
2 フレーム
3 光学要素
4 対物レンズ駆動装置
5 光記録ディスク
6 フレキシブルプリント基板
7 対物レンズ
11 主軸ガイド穴
12 副軸ガイド溝
13 上面部分
14 下面部分
15 外周壁部分
16 レーザーダイオード
17 ビームスプリッター
18 レンズ
19 反射ミラー
28、29、70 ネジ
31 下面カバー
32 上面カバー
33、34 側面部
35、36、72 平面部
37 長穴
38、39、41、42、53、54、55、56 突起
43、57、75 ネジ穴
44、58 貫通部
51、52 切り込み
61、62 コ字状カバー
63、64 上側平面部
65、66 下側平面部
67、68 側面部
69、70 先端部
71 カバー
73、74、77 係止部
76 覆い

Claims (8)

  1. 対物レンズ駆動装置と、光学要素と、それらを収容すると共に当該光学要素を位置決め固定するフレームとを有する光ピックアップ装置において、
    前記フレームには、対物レンズ駆動装置および光学要素の一方又は両方を覆う少なくとも2つ以上のカバーが装着され、当該2つ以上のカバーが、互いに有するフック機構により係合しており、
    前記カバーは、前記フレームの上面又は下面を覆う平面部、及び該平面部から直角に延びて前記フレームの側面を覆う側面部を備え、
    前記平面部はフレーム外方に反るように又は側面部よりも狭まるように成形されており、前記カバーを前記フレームに装着することにより前記平面部がフレーム内方に付勢することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記カバーが、対物レンズ駆動装置をフレームの下面側から覆う下面カバーおよび対物レンズ駆動装置をフレームの上面側から覆う上面カバーであり、前記フック機構が、前記下面カバーおよび上面カバーそれぞれの側面部に形成されており、
    前記フック機構は、前記上面カバー及び下面カバーの一方の側面部に形成された長穴と、前記上面カバー及び下面カバーの他の一方に形成されて、前記側面部からフレーム内側方向に折り曲げ成形された突起とを有することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記突起が形成された一方のカバーの側面部には、該突起が形成された部位の左右両側に所定幅の切り込みが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記カバーを形成するための材料は全体が板バネとして機能する金属製の薄板であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記カバーが、対物レンズ駆動装置を収容したフレームの上面、側面および下面を連続して覆うための2つのコ字状カバーであることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記カバーが、対物レンズ駆動装置の一方の面を覆うカバーおよび当該カバーと同一面に設けられて光学要素を覆うカバーであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記カバーは、その係合部とフレームの固定部とを有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記2つ以上のカバーの少なくとも1つのカバーには、カバーをフレームに装着する際の旋回を阻止する係止部が形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
JP2003171816A 2003-06-17 2003-06-17 光ピックアップ装置 Expired - Fee Related JP4105984B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003171816A JP4105984B2 (ja) 2003-06-17 2003-06-17 光ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003171816A JP4105984B2 (ja) 2003-06-17 2003-06-17 光ピックアップ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005011396A JP2005011396A (ja) 2005-01-13
JP4105984B2 true JP4105984B2 (ja) 2008-06-25

Family

ID=34096154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003171816A Expired - Fee Related JP4105984B2 (ja) 2003-06-17 2003-06-17 光ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4105984B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005011396A (ja) 2005-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4105984B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2007298736A (ja) 液晶表示装置
JP2008004627A (ja) 電子部品の搭載構造および光ヘッド装置
JP2007018680A (ja) 光学調整装置、光学調整装置を備える光ピックアップ装置、光学調整装置の組立方法および光学調整装置の組立装置
US6983472B2 (en) Optical pickup
JP3529047B2 (ja) 光ピックアップ
US20080037408A1 (en) Optical disk device
JP2005276331A (ja) ガイドシャフトの保持機構及びそのガイドシャフトの保持機構を備えたディスク装置
US7095574B2 (en) Optical pickup
JP3587196B2 (ja) 光ピックアップ
JP2006155781A (ja) ガイドシャフト保持機構及びそのガイドシャフト保持機構を備えたディスク装置
JP2005302285A (ja) 光記録媒体用の記録又は再生装置
JP3788986B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP4103687B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP4146764B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2003258449A (ja) 嵌合構造を有する筐体
JP5224340B2 (ja) 光ピックアップの放熱構造
JP3054198U (ja) 部材の係合構造および光ピックアップ装置
KR20000077373A (ko) 광 픽업장치
JP4222696B2 (ja) バーコード読取装置
JP2004178658A (ja) 光ピックアップ装置
JP2004302162A (ja) 液晶パネル用ホルダ及びそれを備えた液晶モジュール
JP5170435B2 (ja) ヘッド駆動装置
JP4609987B2 (ja) 振動抑制装置および移動体装置
JP2008077739A (ja) 光学式ピックアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees