JPH10288172A - スクロール型流体機械用スクロール部材 - Google Patents

スクロール型流体機械用スクロール部材

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JPH10288172A
JPH10288172A JP9092115A JP9211597A JPH10288172A JP H10288172 A JPH10288172 A JP H10288172A JP 9092115 A JP9092115 A JP 9092115A JP 9211597 A JP9211597 A JP 9211597A JP H10288172 A JPH10288172 A JP H10288172A
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良男 木村
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0246Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
    • F04C18/0253Details concerning the base

Abstract

(57)【要約】 【課題】 渦巻き加工の生産性を向上させ,安価なスク
ロール型流体機械用スクロール部材を提供すること及び
仕上げ加工する際に,底板面にバリを発生しないスクロ
ール型流体機械用スクロール部材を提供すること。 【解決手段】 一軸の回りに渦巻き状に形成された渦巻
き要素12と,渦巻き要素12の軸方向一端面に一体に
設けられた底板11とを有し,渦巻き要素12に噛合う
渦巻き要素と前記底板に対向する底板とを有する相手側
スクロール部材に対して相対的に回転を阻止された旋回
運動を行うことによって,前記渦巻き要素間に流体ポケ
ットを形成しながら流体を圧縮するスクロール型流体機
械用スクロール部材10において,渦巻き要素12の内
壁面の巻き終わり延長線12d上に前記巻き終わり延長
線より中心寄りの量が,前記相手側スクロール部材の渦
巻き要素の壁厚さよりも小さい範囲内であるように,前
記底板面31に素肌で面取り部32を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,スクロール型流体
機械用スクロール部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,スクロール流体機械は,互いに組
み合わされた二つのスクロール部材を有している。それ
らのスクロール部材は,いずれも一軸の回りに渦巻き状
に形成された渦巻き要素と,この渦巻き要素の軸方向の
一端面に一体に設けた底板とを有している。二つのスク
ロール部材の組み合わせ状態において,一方の渦巻き要
素を他方の渦巻き要素による渦巻き間隔に配置して,か
つ,他方の渦巻き要素に接触させる。こうして両方の渦
巻き要素間に流体を閉じ込める密閉空間を形成する。
【0003】一方のスクロール部材は固定される(以
下,これを固定スクロール部材と呼ぶ)。また,他方の
スクロール部材は,円軌道に沿って円に近い旋回運動を
行うが,その軸回りの回転は阻止されている(以下,こ
れを可動スクロール部材と呼ぶ)。
【0004】スクロール流体機械の運転に際して,可動
スクロール部材は,モータ等によって駆動すると,前述
の密閉空間が渦巻きに沿って中心側に運ばれ,その結
果,流体の圧縮を得ることができる。
【0005】図12は従来技術によるスクロール部材の
一例を示す正面図である。図13(a),(b),
(c)は図12のXIIIA −XIIIA 線,XIIIB −XIIIB
線,XIIIC−XIIIC 線に沿う断面図である。
【0006】図12に示すように,スクロール部材とし
て固定スクロール部材50が示されている。固定スクロ
ール部材は,底板51と,底板51の一面から突出した
渦巻き要素52とを備え,底板51の周囲には,図示し
ないケーシングに固定するための固定部53が設けられ
ている。固定部53は,底板51よりも手前側に突出し
て形成されており,周辺には固定のための突片53aが
形成され,また,流体もしくは潤滑油の通路となる貫通
孔54を備えている。
【0007】渦巻き要素52の中心には,圧縮された流
体を排出するための吐出孔55が設けられている。渦巻
き要素52は,この吐出孔55を中心にして,インボリ
ュート曲線を描くように,内壁面52a,外壁面52b
とによって規定された突条である渦巻き壁を構成してい
る。内側底板面51aは,渦巻き要素52の内壁面52
aの描くインボリュート曲線を延長した仮想インボリュ
ート曲線64の定点57まで延長されており,周囲の外
側底板面51bとは,段をなして,垂直面56を形成し
ながら,低く形成されている。垂直面56は,定点57
から外方に固定部53までは,円弧58を為して固定部
53の壁面の定点59で終了している。
【0008】また,渦巻き要素52の外壁面52bの定
点61からも,同様に垂直面62を形成し,円弧62を
為して固定部53の壁面63で終了している。
【0009】従って,図13(a)から明らかなよう
に,外側底板面51bと内側底板面51aとは,垂直面
62を介して段をなしている。
【0010】また,図13(b)から明らかなように,
図12では上側の渦巻き要素の外壁面52bと固定部5
3の内側面65との間は,内側底板面51aと同一面で
ある外側底板面51cが形成されている。
【0011】一方,図13(c)から明らかなように,
外側底板面51bと内側底板面51aとは,垂直面56
及び垂直面58を介して,段をなして形成されている。
ここで,渦巻き要素52の内壁面の延長線である仮想イ
ンボリュート曲線64の外側に位置する外側底板面51
cは,底板面51aと同一面であった。
【0012】ところで,上記したスクロール部材におい
て,まず,鋳造で略同形状のスクロール素部材を形成
後,渦巻き要素の内壁面52a,外壁面52b,内側底
板面51a,及び外側底板面51cには,エンドミル或
いは砥石による仕上げ加工が施されている。即ち,渦巻
き要素の壁間距離よりも直径の小さいエンドミル或いは
砥石を渦巻状間隔に配置し,うずまき形状に沿って動か
し,内壁面52aと内側底板面51a,外壁面52bと
内側底板面51aというように,壁面と底板面とを同時
に仕上げ加工を施していた。但し,内壁の巻き終わりの
延長線64上においては,壁面が存在しない為,底板面
のみに仕上げ加工を施している。即ち,内側底板面51
a,外側底板面51c,固定部内周面65,垂直面5
8,外壁面終端部の垂直面62,内壁面延長線上の垂直
面56は,エンドミル加工による中仕上げや仕上げ加工
が施される。
【0013】図14は従来技術によるスルロール部材の
他の例を示す正面図である。また,図15(a),
(b),(c)は図14のXVA −XVA 線,XVB −XVB
線,XVC −XVC 線に沿う断面図である。
【0014】図14に示すように,スクロール部材は,
可動スクロール部材70を示している。この可動スクロ
ール部材は,底板71と,底板の一面から突出した渦巻
き要素72とを備え,底板71の周囲は外周面が形成さ
れている。
【0015】渦巻き要素72の中心の基準円からインボ
リュート曲線を描くように,内壁面72aと外壁面72
bとによって規定された突条である渦巻き壁を構成して
いる。
【0016】内側底板面71aは,渦巻き要素の内壁面
72aの描くインボリュート曲線を延長した仮想インボ
リュート曲線72dの定点77まで延長されている。
【0017】外壁面72bは,定点75bで終了してお
り,この終端を示す定点75bから定点75dを通って
外周面まで底板面と同一の加工面が形成されている。こ
の底板加工端面から内側面のインボリュート曲線の終端
までの外壁面のインボリュート曲線の外側は,底板加工
面よりも高く形成された加工されていない素材面からな
る。
【0018】図15(a)を参照して,外縁面71cは
内壁の巻き終わり点75aで垂直面76を介して底板面
71aと段をなして形成されている。
【0019】図15(b)を参照すると,外側底板面7
1bと内側底板面71aとは同じ高さで形成されてい
る。
【0020】図15(c)を参照すると,内側底板面7
1aと外縁面71cと底板加工外端である垂直面を介し
て,段を為しており,定点75bで渦巻き外壁の巻き終
わりがあり,定点75dで渦巻き外壁加工外端まで加工
が施されている。
【0021】図14に示すように,渦巻き要素の内壁面
の延長線である仮想インボリュート曲線より外側に位置
する面71bは,内側底板面71aと同一であり,面7
1cに加工代を設けたものである。また,面71bと面
71cとの境界である75cと76に底板と面71b加
工時のバリが発生する。又,面71bあるいは面71a
とと底板外径との境界に面71a,71bを加工する時
のバリが発生する。また,面71a,71bの垂直面7
4はエンドミル加工による荒又は中仕上げ,及び仕上げ
加工が施されていた。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来に
おいて,渦巻き要素の壁面の加工は,エンドミル加工で
あり,渦巻き要素の壁面の面粗さ,位置精度ともに,高
精度を要する為に,渦巻き加工の生産性は非常に悪い。
【0023】また,従来技術では,渦巻き要素の内壁面
の延長線よりも中心よりの底板面を仕上げ加工する際,
底板面の外周にバリが発生し,後工程において,そのバ
リを除去する必要があり,加工工程が多いという欠点を
有した。
【0024】また,従来技術では,渦巻き内壁巻き終わ
り延長線上においては,底面板のみの加工を行っている
為,エンドミル側面部よりも先端の摩耗が早く,結果と
して刃具寿命が短くなっており,工具費がかさむ原因と
なっている。
【0025】一方,従来技術(特公平4−52842号
公報)では,渦巻き要素が,その渦巻き外端から多くと
も半周までの部分の外壁面に素肌の部分を有しているス
クロール部材が開示されているが,この外端部特に底板
部における素肌のままを残す部分と加工された面との境
界にバリが発生するという問題があった。
【0026】さらに,スクロール部材とケーシングが一
体となった固定スクロール部材においては,ガスを吸入
するための吸入ポケット部まで,エンドミル加工を施さ
なければならず,生産性が更に悪く,コストがかさむと
いう問題があった。
【0027】そこで,本発明の一技術的課題は,渦巻き
加工の生産性を向上させ,安価なスクロール型流体機械
用スクロール部材を提供することにある。
【0028】また,本発明の他の技術的課題は,仕上げ
加工する際に,底板面にバリを発生しないスクロール型
流体機械用スクロール部材を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,一軸の
回りに渦巻き状に形成された第1の渦巻き要素と,前記
第1の渦巻き要素の軸方向一端面に一体に設けられた第
1の底板とを有し,前記第1の渦巻き要素に噛合う第2
の渦巻き要素と前記第1の底板に対向する第2の底板と
を有する相手側スクロール部材に対して相対的に回転を
阻止された旋回運動を行うことによって,前記第1の渦
巻き要素及び前記第2の渦巻き要素間に流体ポケットを
形成しながら流体を圧縮するスクロール型流体機械用ス
クロール部材において,前記第1の渦巻き要素の内壁面
の巻き終わり延長線上に,前記巻き終わり延長線より中
心寄りの量が,前記第2の渦巻き要素の壁厚さよりも小
さい範囲内であるように,前記底板面に素肌で面取り部
を形成したことを特徴とするスクロール型流体機械用ス
クロール部材が得られる。
【0030】また,本発明によれば,一軸の回りに渦巻
き状に形成された渦巻き要素と,この渦巻き要素の軸方
向一端面に一体に設けられた底板とを有するスクロール
部材において,前記底板の前記渦巻き要素の外壁面の終
端部に対応する部分に窪みを設け,前記窪みと少なくと
も前記外壁面と前記底板の加工を施す面に接する部分に
素肌で面取り部を形成したことを特徴とするスクロール
型流体機械用スクロール部材が得られる。
【0031】また,本発明によれば,一軸の回りに渦巻
き状に形成された第1の渦巻き要素と,前記第1の渦巻
き要素の軸方向一端面に一体に設けられた第1の底板と
を有し,前記第1の渦巻き要素に噛合う第2の渦巻き要
素と前記第1の底板に対向する第2の底板とを有する相
手側スクロール部材に対して相対的に回転を阻止された
旋回運動を行うことによって,前記第1の渦巻き要素及
び前記第2の渦巻き要素間に流体ポケットを形成しなが
ら流体を圧縮するスクロール型流体機械用スクロール部
材において,前記第1の渦巻き要素の内壁面の終端から
の延長線上に前記延長線よりも,前記第2の渦巻き要素
の壁厚さの範囲内で中心寄りの前記底板面に素肌で面取
り部を形成し,前記面取り部の外側の底板面を前記第1
の渦巻き要素内側の底板面よりも一段下げて形成し,前
記外側底板面又は前記底板面外周を規定する面を素肌で
形成したことを特徴とするスクロール型流体機械用スク
ロール部材が得られる。
【0032】さらに,本発明によれば,一軸の回りに渦
巻き状に形成された渦巻き要素と,この渦巻き要素の軸
方向一端面に一体に設けられた底板とを有するスクロー
ル部材において,前記底板の前記渦巻き要素の内壁面の
終端部に対応する壁面に素肌で面取り部を形成したこと
を特徴とするスクロール型流体機械用スクロール部材が
得られる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0034】図1は本発明の実施の形態によるスクロー
ル型流体機械を示す断面図である。
【0035】図1に示すように,本発明の実施の形態に
よるスクロール流体機械1は,外殻部をなすフロントプ
レート2と,ケーシング3とを備えている。フロントプ
レート2と,ケーシング3とによって流体機械内部空間
が規定されている。フロントプレート2を外部から貫通
して流体機械内部空間に至るシャフト4が回転可能に配
置されている。また,フロントプレート2の突出部の周
囲には,シャフト4に回転トルクを伝達するための電磁
クラッチ5が配置されている。流体機械内部空間には,
フロントプレート2に隣接してメインハウジング6が設
けられ,流体機械内部空間にクランク室を形成してい
る。シャフト4のメインハウジング6内一端は,大径部
4aとなり,メインハウジング6にベアリング6aを介
して支持されている。さらに,シャフト4はクランク室
内に延び,偏心ピン4bで終端している。偏心ピン4b
の周囲には,偏心ブッシュ7が設けられている。偏心ブ
ッシュ7の周囲には,カウンタバランスウェイト8が設
けられている。クランク室内の後端には,固定スクロー
ル部材10が配置されている。固定スクロール部材10
は,底板11と,この底板11の一端側に渦巻き要素1
2を備えており,底板の他端側には,円筒状の突出部1
3を備えている。底板11の周囲は,固定部14とな
り,ケーシング3の内壁及びメインハウジング6の一端
間に固定されている。
【0036】また,底板11の固定部14の周辺の一部
には,後述するように吸入ポケットに連絡する連通孔1
5が設けられており,ケーシングの吸入ポート16と連
絡している。また,底板11の中心部には,この底板を
貫通して,吐出孔17が開口しており,吐出孔17の開
口部を覆うように,吐出弁機構18が設けられている。
一方,この吐出弁機構18を覆うように,バッフル19
が設けられている。このバッフル19は,吐出された流
体に含まれる潤滑油を分離する機能を有する。吐出室2
5とメインハウジング上部の副吐出室26とは図示しな
い連絡孔で接続されており,副吐出室26は,ケーシン
グ3に設けられた吐出ポート27と連絡している。
【0037】固定スクロール部材10の渦巻き要素12
と噛み合わさるように,渦巻き要素21を底板22の一
面側に持つ可動スクロール部材20のこの底板22の他
面側には,円筒状に突出したボス部23が設けられてい
る。ボス部23内には,先にも説明したように,偏心ブ
ッシュ7がベアリング23aを介して収容されている。
また,可動スクロール部材20の他面において,ボス部
23の周辺とメインハウジング6との間には,自転防止
機構として,オルダムカップリング24が設けられてい
る。尚,符号28は,潤滑油である。
【0038】このような構成のスクロール型流体機械に
おいて,シャフト4の回転によって,固定スクロール部
材10に対して,自転を防止された可動スクロール部材
の旋回運動を行う。この旋回運動によって,吸入ポート
16から取り込まれた流体は,スクロール部材間に形成
された流体ポケット内に取り込まれ,スクロール部材間
の中心に移動して,吐出孔17を介して吐出室25に吐
出される。吐出室25から図示しない吐出通路を通じて
副吐出室26に移動し,吐出ポート27から排出され
る。
【0039】以上までは,従来技術によるスクロール型
流体機械の構成と略同様である。
【0040】しかしながら,本発明の実施の形態による
スクロール流体機械は,その固定スクロール部材及び可
動スクロール部材の構造が異なる。
【0041】図2は本発明の実施の形態によるスクロー
ル部材として固定スクロール部材を示す正面図である。
図3(a),図3(b),及び図3(c)は図2のIIIA
-IIIA 線,IIIB−IIIB線,IIIC-IIIC 線に沿う断面図で
ある。尚,図2において,斜線部分は素肌,即ち,鋳造
された状態のままの斜面であり,網線の部分は,底板面
よりも低い素肌の平面を示している。
【0042】図2に示すように,固定スクロール部材1
0は,底板11と,底板面から突出した渦巻き要素12
とを備え,底板11の周囲には,ケーシング3に固定す
るための固定部14が設けられている。固定部14は底
板11よりも手前側に突出して形成されており,周辺に
は固定のための突片14aが形成され,また,流体又は
潤滑油の通路となる貫通孔14bを備えている。渦巻き
要素12の中心には,圧縮された流体を排出するための
吐出孔17が設けられている。渦巻き要素12は,この
吐出孔17を中心にして,インボリュート曲線を描くよ
うに,内壁面12a,外壁部12bとによって規定され
た突条である渦巻き壁を構成し,その端面には,チップ
シール溝12cが形成されている。底板面31は,渦巻
き内壁面12aの描くインボリュート曲線の延長線であ
る仮想インボリュート曲線12dの中途の定点35aま
で延長されおり,さらに,渦巻き外壁面12bの描くイ
ンボリュート曲線の中途の定点35b(外壁面の終端)
まで形成されている。定点35aから定点35cまで,
仮想延長インボリュート曲線12dに沿って外側に面を
向けた斜面32が形成されている。仮想インボリュート
曲線12dの部分は,相手側スクロール部材とともに吸
入ポケット部を形成する部分である。この斜面の仮想イ
ンボリュート曲線12dより中心寄り部分の幅は,相手
側スクロール部材の壁厚さよりも狭く形成されている。
【0043】図3(a)に示すように,底板面31と,
面取り部としての斜面32の外側と,固定部14との間
には,水平面33が形成されており,固定部14の内周
面をなす垂直面14dまで延在している。
【0044】図3(b)に示すように,定点35aから
35dまでは,垂直面34が形成され,この垂直面34
と水平面33との間は,斜面32aが形成されている。
【0045】また,図3(c)に示すように,固定部面
14cと同じ高さの水平面36の端部に垂直面37が形
成され,底板面31と垂直面37との間には,さらに,
底板面31よりも更に窪んだ窪み部として平面39が形
成され,夫々斜面32bおよび32cを介して底板面3
1と垂直面37に連絡している。
【0046】上記スクロール部材を製造するには,図2
に示した形状のスクロール部材の素材を鋳造後,中心部
から,エンドミル等によって外壁面,内壁面,及び底板
を加工する。その際,加工後においても,斜面32,3
2a,垂直面14d,24,37,平面33及び39
は,素肌,即ち,鋳造上がりのままで形成されている。
したがって,底板面外周面に相当する斜面32は,渦巻
き要素の外壁面12bと底板面31とを同時に加工する
際のバリの発生を防止する。また,斜面32aは,斜面
32の延長線上にあり,渦巻き要素12の内壁面12a
と底板面31とを一緒に加工するときの底板面のバリの
発生を防止する。
【0047】また,底板面31と斜面32との交線は,
渦巻き要素の内壁面の延長線よりも中心側に寄ってい
る。但し,その交線と渦巻き要素内壁面の延長線との距
離(間隔)は,渦巻き要素の壁の厚さよりも小さく形成
されている。さらに,底板面の延長の終端である斜面3
2cは,渦巻き要素の外壁面の巻き終わり部35の外壁
と底板面31を同時に加工するときの底板面31からの
バリの発生を防止する。このように,(うずまき壁間ピ
ッチ−壁厚さ×2)<渦巻き終わり以降の底板幅<(渦
巻き壁間ピッチ−壁厚さ)の関係が成り立つように,面
取り部を形成し,渦巻き要素の内壁巻き終わり以降の底
板幅より直径の大きいエンドミルを使用して,渦巻き壁
面と底板の外周に面取りを形成したことにより,バリの
発生を抑制することができる。
【0048】そして,窪んだ平面39を素肌とすること
により,垂直面37を素肌とすることができ,同時に外
壁と,エンドミルの移動方向も鋭角となるので,壁面の
バリ発生も防止することができる。即ち,バリの発生
は,材料やエンドミルの切れ味にも左右されるが,加工
面と端面との接触角度を90°を越え,できる限り鈍角
に,つまり,面取り角度を鋭角にすることにより,バリ
の発生を防止することができる。このように,渦巻き要
素の外壁巻き終わり部に窪みを設けることによって,加
工開始時のかえりバリ或いは加工終了時の刃具の抜けの
際のバリ発生を防止することができる。
【0049】ここで,図1の一点鎖線で示す渦巻き要素
の内壁面の延長線である仮想インボリュート曲線より外
側に位置する部分は,コンプレッサーの両渦巻き外端よ
りうず巻室へ吸入ガスを供給するガス通路となる吸入ポ
ケットである。このため,このガス通路が狭いと吸入圧
損が生じ,効率が悪くなる。しかし,本発明の第1の実
施の形態によれば,渦巻き室を形成するうずまき底板面
よりも吸入ポケット部底面を一段下げることによって,
ガス通路の拡大を図り,かつ渦巻き室入り口に相当する
うず巻き底板面に面取りを形成したことにより,スムー
ズなガス吸収を行うことができる。また,吸入ポケット
部は,ガス通路である為に,高い寸法精度は必要としな
い。このため,吸入ポケット部は,素肌で形成すること
ができ,本発明の第1の実施の形態のように,吸入ポケ
ット部の底面をうず巻き室の底面より低くし,且つその
間に面取りを形成したことにより,加工する面と素肌で
残す面との境界に発生するバリを抑制し,防止すること
ができる。
【0050】図4は本発明の第2の実施の形態によるス
クロール部材として可動スクロール部材を示す正面図で
ある。また,図5(a),図5(b),図5(c)は,
夫々図4のVA −VA 線,VB −VB 線,VC −VC 線
断面図である。尚,図4において,図2と同様な斜面は
斜線及び底板面よりも低い平面は網線で示している。ま
た,図5において,横の平行線で示した面は,加工面で
あり,点が付してする面は素肌面である。
【0051】図4に示すように,可動スクロール部材2
0は,底板22と底板面から突出した渦巻き要素21と
を備えている。渦巻き要素21は,中心からインボリュ
ート曲線を描くように,内壁部21a及び外壁部21b
によって規定された突条である渦巻き壁を構成し,その
上端面には,チップシール溝21cが形成されている。
底板面41は,内壁面21aの描くインボリュート曲線
を延長した仮想インボリュート曲線21dの周辺付近の
定点45aまで,外壁面21bの描くインボリュート曲
線を中途の点45b付近まで,形成されている。内壁面
21aの描く仮想インボリュート曲線の中途の定点(渦
巻き要素の壁部の終端)45cから45aまで,面取り
部として斜面42が形成されている。
【0052】図5(a)に示すように,底板面41の終
端から,渦巻き要素21の外側及び底板面41と斜面4
2の外側から外縁の定点45dまで,底板面41より低
い素肌の平面43が形成されている。
【0053】図5(b)に示すように,底板面41から
斜面42aを介して,平面43に至っている。渦巻き要
素21の外壁面の巻き終わり,即ち,外壁面インボリュ
ート外端45fを経て,渦巻き外壁加工外端45bまで
は,後述するように,加工が施されており,それよりも
外側,即ち,図では右側は素肌,即ち,鋳造されたまま
まの地肌である。
【0054】図5(c)に示すように,底板面41の外
側には,斜面42が形成されている。斜面42,42
a,渦巻き要素の終端45cの垂直面を素材のままとし
たので,従来における底板面の外周まで,即ち,面51
cの加工と,底板終端での端面58の仕上げ加工を削減
した。ここで,底板の外周面である斜面42は,渦巻き
外壁と底板を同時に加工するときの底板外周に発生する
バリを防止する。
【0055】また,斜面42aは,渦巻き要素の外壁面
の終端の底板(従来技術の75c))に発生するバリを
防止することができる。また,平面43の加工を廃止し
たことにより,渦巻き要素の内壁面の終端の底板(従来
技術の76)にバリが発生することもない。
【0056】また,底板面41と斜面42との交線は,
渦巻き内壁の延長線である仮想インボリュート曲線21
dよりも中心側によっている。但し,その寄る量は相手
側スクロール部材の渦巻き要素の壁厚さよりも小さい。
さらに,上記により,外壁巻き終わり〜内壁巻き終わり
の間の底板は,その間の外壁加工時に同時に底板加工を
施すのみで対応できる。
【0057】したがって,本発明の第2の実施の形態に
おいては,(うずまき壁間ピッチ−壁厚さ×2)<渦巻
き終わり以降の底板中<(渦巻き壁間ピッチ−壁厚さ)
となるように,面取りを形成させ,渦巻き内壁巻き終わ
り以降の底板幅より直径の大きいエンドミルを使用し
て,渦巻き壁面と底板の外周に面取りを形成したことに
より,バリの発生を抑制することができる。
【0058】また,図の一点鎖線で示す渦巻き要素の内
壁面の延長線である仮想インボリュート曲線21dより
外側に位置する部分は,コンプレッサーの両渦巻き外端
よりうず巻室へ吸入ガスを供給するガス通路となる吸入
ポケットである。このため,このガス通路が狭いと吸入
圧損が生じ,効率が悪くなるという欠点があったが,本
発明の第2の実施の形態では,渦巻き室を形成するうず
まき底板面よりも吸入ポケット部底面を一段下げること
によって,ガス通路の拡大を図り,かつ渦巻き室入り口
に相当するうず巻き底板面に面取りを形成したことによ
り,スムーズなガス吸収を行うことができる。また,吸
入ポケット部は,ガス通路である為に,高い寸法精度は
必要としない。このため,吸入ポケット部は,素肌で形
成することができ,本発明のように,吸入ポケット部の
底面をうず巻き室の底面より低くし,且つその間に面取
りを形成したことにより,加工する面と素肌で残す面と
の境界に発生するバリを抑制し,防止することができ
る。
【0059】図6は本発明の第3の実施の形態によるス
クロール部材として可動スクロール部材を示す正面図で
ある。また,図7(a),図7(b),図7(c)は,
夫々図6のVIIA−VIIA線,VIIB−VIIB線 ,VIIC−VIIC
線断面図である。尚,図6において,図2及び図4と同
様な素肌の斜面は斜線及び底板面よりも低い素肌の平面
は網線で示している。また,図7において,横線の部分
は加工面,点を付した部分は素肌面を夫々示している。
【0060】図6に示すように,可動スクロール部材2
0は,底板22と底板面41から突出した渦巻き要素2
1とを備えている。渦巻き要素21は,中心からインボ
リュート曲線を描くように,内壁部21a及び外壁部2
1bによって規定された突条である渦巻き壁を構成し,
その上端面には,チップシール溝21cが形成されてい
る。底板面41は,内壁面21aの描くインボリュート
曲線を延長した仮想インボリュート曲線21dの周辺付
近の定点45aまで,外壁面21bの描くインボリュー
ト曲線を中途の点45f付近まで,形成されている。内
壁面21aの描く仮想インボリュート曲線の中途の定点
(渦巻き壁の終端)45cから45aまで,面取る部で
ある斜面42が形成されている。一点鎖線21dで示す
仮想インボリュート曲線部分は,相手側スクロール部材
とともに吸入ポケット部を構成する。
【0061】図7(a)に示すように,底板面41の終
端から,渦巻き要素21の外側及び底板面41と斜面4
2の外側から外縁の定点45dまで,底板面41より低
い平面43´が形成されている。
【0062】図7(b)に示すように,底板面41から
斜面42aを介して,底板面よりも低い平面44に至
り,さらに,斜面42cを介して,底板面41よりも高
い平面46に至っている。渦巻き要素21の外壁面の巻
き終わり,即ち,外壁面インボリュート外端45fを経
て,渦巻き外壁加工外端45bまでは,後述するよう
に,加工が施されており,それよりも外側,即ち,図で
は右側は素肌,即ち,鋳造されたまままの地肌である。
なお,外壁加工外端45bを含む外壁面と平面44に至
る斜面42bが形成されており,結局平面44は,略四
角形状で,3辺の周囲を斜面42a,42b,42cで
囲まれており,一辺は,底板の縁面となっている。
【0063】図7(c)に示すように,渦巻き要素の終
端45cの垂直面としている。この渦巻き要素の外側で
は,平面46から,斜面47を介して平面43´となっ
ている。
【0064】ここで,斜面42,42a,42b,42
c,47,平面43´,44,46,渦巻き要素の終端
45cの垂直面を鋳造された素材のままとしている。ま
た,綿取り部である斜面42は,底板外周のバリの発生
を防止する。斜面42aも,外壁巻き終わり部の底板の
バリの発生を防止する。また,平面43´を素肌で形成
し,加工を廃止したことにより,渦巻き要素の内壁面の
終端の底板(従来技術の76)にバリが発生することも
ない。
【0065】また,底板面41と斜面42との交線は,
渦巻き内壁の延長線である仮想インボリュート曲線21
dより中心側によっている。但し,その寄る量は相手側
スクロール部材の渦巻き要素の壁厚さよりも小さい。
【0066】さらに,上記により,外壁面の終端の定点
45bから内壁面の終端の定点45cまでの間の底板面
は,その間の外壁加工時に同時に底板加工を施すのみで
対応できる。
【0067】したがって,本発明の第3の実施の形態に
おいては,(うずまき壁間ピッチ−壁厚さ×2)<渦巻
き終わり以降の底板幅<(渦巻き壁間ピッチ−壁厚さ)
となるように,面取りを形成させ,渦巻き内壁巻き終わ
り以降の底板幅より直径の大きいエンドミルを使用し
て,渦巻き壁面と底板の外周に面取りを形成したことに
より,バリの発生を抑制することができる。
【0068】また,バリの発生は,材料やエンドミルの
切れ味にも左右されるが,加工面と端面との接触角度を
90°を越え,できる限り鈍角に,つまり,面取り角度
を鋭角にすることにより,バリの発生を防止することが
できる。また,渦巻き外壁巻き終わり部に窪みを設ける
ことによって,加工開始時のかえりバリ或いは加工終了
時の刃具の抜けの際のバリ発生を防止することができ
る。
【0069】図6の一点鎖線で示す渦巻き内壁の延長線
である仮想インボリュート曲線21dより外側に位置す
る部分は,コンプレッサーの両渦巻き外端よりうず巻室
へ吸入ガスを供給するガス通路となる吸入ポケットであ
る。このため,従来においては,このガス通路が狭いと
吸入圧損が生じ,効率が悪くなっていた。
【0070】しかし,本発明の第3の実施の形態では,
渦巻き室を形成するうずまき底板面よりも吸入ポケット
部底面を一段下げることによって,ガス通路の拡大を図
り,かつ渦巻き室入り口に相当するうず巻き底板面に面
取りを形成したことにより,スムーズなガス吸入を行う
ことができる。また,吸入ポケット部は,ガス通路であ
る為に,高い寸法精度は必要としない。このため,吸入
ポケット部は,素肌で形成することができ,本発明のよ
うに,吸入ポケット部の底面をうず巻き室の底面より低
くし,且つその間に面取りを形成したことにより,加工
する面と素肌で残す面との境界に発生するバリを抑制
し,防止することができる。
【0071】図8は本発明の第4の実施の形態によるス
クロール部材として固定スクロール部材を示す正面図で
ある。図9(a),図9(b),及び図9(c)は図8
のIXA-IXA 線,IXB −IXB 線,IXC-IXC 線に沿う断面図
であり,図8(d)は図8(b)と同様の部分の斜視図
であり,図8(e)は比較のための従来技術における図
8(e)と同様の部分の斜視図である。尚,図8におい
て,斜線部分は素肌,即ち,鋳造された状態のままの斜
面であり,網線の部分は,底板面よりも低い素肌の平面
を示している。
【0072】図8に示すように,固定スクロール部材1
0は,図2の例とは異なり,ケーシングと一体に形成さ
れている。固定スクロール部材10は,底板11と,底
板面から突出した渦巻き要素12とを備え,底板11の
周囲には,ケーシング3と一体に形成された固定部14
が設けられている。固定部14は底板11よりも手前側
に突出して形成されており,周辺には,車両に取り付け
るための取り付け孔28c,28dを夫々備えた取り付
け片28a,28bが夫々形成されている。渦巻き要素
12の中心には,圧縮された流体を排出するための吐出
孔17が設けられている。渦巻き要素12は,この吐出
孔17を中心にして,インボリュート曲線を描くよう
に,内壁面12a,外壁部12bとによって規定された
突条である渦巻き壁を構成し,その端面には,チップシ
ール溝12cが形成されている。底板面31は,渦巻き
内壁面12aの描くインボリュート曲線の終点35aま
で延長されいる。この部分で渦巻き壁の巻き終わりとな
る。さらに,底板面31は,渦巻き外壁面12bの描く
インボリュート曲線の中途の定点35b(外壁面の終
端)まで延長されて形成されている。定点35aから定
点35cまで,渦巻き内壁面12aの描くインボリュー
ト曲線を延長したインボリュート曲線である仮想インボ
リュート曲線12dに沿って外側に面を向けた面取り部
としての斜面32が形成されている。斜面32の周囲及
び渦巻き壁の周囲と固定部14との間には,底板面31
よりも斜面32の分だけ窪んだ素肌の水平面33が形成
されている。
【0073】仮想インボリュート曲線12dの部分は,
相手側スクロール部材とともに吸入ポケット部を形成す
る部分である。この斜面の仮想インボリュート曲線12
dより中心寄り部分の幅は,相手側スクロール部材の壁
厚さよりも狭く形成されている。
【0074】図9(a)に示すように,底板面31と,
面取り部としての斜面32の外側と,固定部14との間
には,水平面33が形成されており,固定部14の内周
面をなす垂直面14dまで延在している。
【0075】図9(b)に示すように,定点35aにお
ける内壁巻き終わり端面には,垂直面34が形成され,
この垂直面34と水平面33との間は,斜面32dが形
成されている。
【0076】また,図9(c)に示すように,底板面3
1と水平面33との間には,斜面32が形成されてい
る。
【0077】さらに,図9(d)に示すように,渦巻き
内壁の巻き終わりの内側角面には,面取り部として垂直
面34aが形成され,その基部と斜面32との間には,
斜面32eが形成され,端面の垂直面34と水平面33
との間にも斜面32dが形成されている。
【0078】図9(e)に示すように,従来において
は,内壁巻き終わりの内側角部には,加工の際,加工工
具の通過によって,バリが発生していた。しかしなが
ら,図9(d)に示すように,角部に素肌で面取り部
(垂直面34a)を設けたので,加工の際の工具による
バリ発生を防止することができる。さらに,従来におい
ては,内壁巻き終わり部の加工の際に,内壁面側に工具
が当てられるために,加工負荷で弾性変形するために,
上端に行けば行くほど幅が広くなるように加工され,直
角度が悪くなり,変形しやすかった。しかし,図9
(d)に示すように,この垂直面34aを設けたので,
加工負荷による変形が少なくなり,内壁巻き終わりの壁
面の底板面に対する直角度を向上することができる。
【0079】上記スクロール部材を製造するには,図8
に示した形状のスクロール部材の素材を鋳造後,中心部
から,エンドミル等によって外壁面,内壁面,及び底板
を加工する。その際,面32fは渦巻き外壁の巻き終わ
り部の外壁と底板面を同時に加工するときの底板部のバ
リ発生を防止する。よって,面35を素肌で設けること
ができる。また,斜面32,32d,水平面33,垂直
面14d,34は素肌のままである。斜面32は渦巻き
の外壁と底板とを一緒に加工するときの底板面のバリの
発生を防止する。また,斜面32eは斜面32の延長線
上にあり,渦巻きの内壁面と底板を一緒に加工するとき
の底板面からのバリの発生を防止する。さらに,底板面
と斜面32との交線は,渦巻き内壁の延長線よりも中心
側によっている。但し,その交線と渦巻き内壁の延長線
との距離(間隔)は渦巻きの厚さよりも小さい。
【0080】このように,(うずまき壁間ピッチ−壁厚
さ×2)<渦巻き終わり以降の底板幅<(渦巻き壁間ピ
ッチ−壁厚さ)の関係が成り立つように,面取り部を形
成し,渦巻き要素の内壁巻き終わり以降の底板幅より直
径の大きいエンドミルを使用して,渦巻き壁面と底板の
外周に面取りを形成したことにより,バリの発生を抑制
することができる。
【0081】また,本発明の第4の実施の形態によれ
ば,第1の実施の形態と同様に,渦巻き室を形成するう
ずまき底板面よりも吸入ポケット部底面を一段下げるこ
とによって,ガス通路の拡大を図り,かつ渦巻き室入り
口に相当するうず巻き底板面に面取りを形成したことに
より,スムーズなガス吸収を行うことができる。また,
吸入ポケット部は,ガス通路である為に,高い寸法精度
は必要としない。このため,吸入ポケット部は,素肌で
形成することができ,本発明の第4の実施の形態のよう
に,吸入ポケット部の底面をうず巻き室の底面より低く
し,且つその間に面取りを形成したことにより,加工す
る面と素肌で残す面との境界に発生するバリを抑制し,
防止することができる。
【0082】図10は本発明の第5の実施の形態による
スクロール部材として固定スクロール部材を示す正面図
である。図11(a),図11(b),及び図11
(c)は図8のXIA-XIA 線,XIB −XIB 線,XIC-XIC 線
に沿う断面図である。尚,図10において,斜線部分は
素肌,即ち,鋳造された状態のままの斜面であり,網線
の部分は,底板面よりも低い素肌の平面を示している。
【0083】図8に示すように,固定スクロール部材1
0は,図8の例と同様に,ケーシングと一体に形成され
ている。固定スクロール部材10は,底板11と,底板
面から突出した渦巻き要素12とを備え,底板11の周
囲には,ケーシング3と一体に形成された固定部14が
設けられている。固定部14は底板11よりも手前側に
突出して形成されており,周辺には,車両に取り付ける
ための取り付け孔38c,38dを夫々備えた取り付け
片38a,38bが夫々形成されている。また,吸入口
16は固定部14を半径方向に貫通して底板面14ま
で,設けられている。渦巻き要素12の中心には,圧縮
された流体を排出するための吐出孔17が設けられてい
る。渦巻き要素12は,この吐出孔17を中心にして,
インボリュート曲線を描くように,内壁面12a,外壁
部12bとによって規定された突条である渦巻き壁を構
成し,その渦巻き壁の上端面には,チップシール溝12
cが形成されている。渦巻き内壁面12aの描くインボ
リュート曲線は,定点35aまで延長されいる。この部
分で渦巻き内壁面の巻き終わりとなる。さらに,渦巻き
外壁面12bの描くインボリュート曲線が中途の定点3
5b(外壁面の終端)まで形成されている。定点35a
から定点35cまで,渦巻き内壁面12aの描くインボ
リュート曲線を延長したインボリュート曲線である仮想
インボリュート曲線12dに沿って,底板面31が形成
され,その外側に,半径方向外側に面を向けた面取り部
としての斜面32が形成されている。斜面32の周囲及
び渦巻き壁の周囲と固定部14との間には,底板面31
よりも斜面32の分だけ窪んだ素肌の水平面33が形成
されている。また,底板面31の終端部には,斜面32
cを介して窪んだ平面39が形成され,斜面32bを介
して垂直面37に連絡している。
【0084】仮想インボリュート曲線12dの部分は,
相手側スクロール部材とともに吸入ポケット部を形成す
る部分である。この斜面の仮想インボリュート曲線12
dより中心寄り部分の幅は,相手側スクロール部材の壁
厚さよりも狭く形成されている。
【0085】図11(a)に示すように,渦巻き要素の
外壁面12bから底板面31が形成され,面取り部とし
ての斜面32の外側と,固定部14との間には,水平面
33が形成されており,固定部14の内周面をなす垂直
面14dまで延在している。
【0086】図11(b)に示すように,固定部14c
と同じ高さの水平面36において,定点35aにおける
内壁巻き終わり端面には,垂直面34が形成され,この
垂直面34と水平面33との間は,斜面32aが形成さ
れている。
【0087】また,図11(c)に示すように,底板面
31と窪みをなす水平面39との間には,斜面32cが
形成され,斜面32bを介して,水平面36の端部に形
成された垂直面37に接続されている。
【0088】上記スクロール部材を製造するには,図1
0に示した形状のスクロール部材の素材を鋳造後,中心
部から,エンドミル等によって外壁面,内壁面,及び底
板を加工する。その際,斜面32cは渦巻き外壁の巻き
終わり部の外壁と底板面を同時に加工するときの底板部
のバリ発生を防止する。よって,面39を素肌で設ける
ことにより,垂直面37を素肌とすることができ,同時
に外壁とエンドミルの移動方向が鋭角となるので,壁面
のバリ発生を防止することができる。
【0089】また,斜面32,32a,32c,水平面
33,垂直面14d,34,37は素肌のままである。
斜面32は渦巻きの外壁面と底板面とを一緒に加工する
ときの底板面のバリの発生を防止する。また,斜面32
aは,斜面32の延長上にあり,渦巻きの内壁面と底板
を一緒に加工するときの底板面からのバリの発生を防止
する。さらに,底板面と斜面32との交線は,渦巻き内
壁の延長線よりも中心側によっている。但し,その交線
と渦巻き内壁の延長線との距離(間隔)は渦巻きの厚さ
よりも小さい。
【0090】このように,(うずまき壁間ピッチ−壁厚
さ×2)<渦巻き終わり以降の底板幅<(渦巻き壁間ピ
ッチ−壁厚さ)の関係が成り立つように,面取り部を形
成し,渦巻き要素の内壁巻き終わり以降の底板幅より直
径の大きいエンドミルを使用して,渦巻き壁面と底板の
外周に面取りを形成したことにより,バリの発生を抑制
することができる。
【0091】また,本発明の第5の実施の形態によれ
ば,第1の実施の形態と同様に,渦巻き室を形成するう
ずまき底板面よりも吸入ポケット部底面を一段下げるこ
とによって,ガス通路の拡大を図り,かつ渦巻き室入り
口に相当するうず巻き底板面に面取りを形成したことに
より,スムーズなガス吸収を行うことができる。また,
吸入ポケット部は,ガス通路である為に,高い寸法精度
は必要としない。このため,吸入ポケット部は,素肌で
形成することができ,本発明の第5の実施の形態のよう
に,吸入ポケット部の底面をうず巻き室の底面より低く
し,且つその間に面取りを形成したことにより,加工す
る面と素肌で残す面との境界に発生するバリを抑制し,
防止することができる。
【0092】
【発明の効果】以上,説明したように,本発明によれ
ば,渦巻き底面加工時の板体側面に発生するバリを防止
することができ,バリ取り工数の削減が可能になり,安
価なスクロール部材を提供することができる。また,渦
巻き内壁の巻き終わり,延長線上の渦巻き底面加工を排
除することができ,生産性向上を図ることができる。よ
って,安価なスクロール型流体機械用スクロール部材を
提供することができる。
【0093】また,本発明によれば,渦巻き外壁巻き終
わりの底板面に発生するバリを防止することができ,バ
リ取り工数削減,安価なスクロール型流体機械用スクロ
ール部材の提供が可能になる。
【0094】また,本発明によれば,吸入ガス経路の拡
大及び吸入ガスのスムーズな流れを形成することがで
き,吸入効率の改善を図ることができ,性能の向上を図
ることができる。渦巻き2室のガス圧バランスも向上さ
せることができる。また,胴径を小さく抑える事もで
き,コンプレッサーの小型化を図ることができる。さら
に,前記したように,底板外側面に発生するバリを防止
ができ,また,渦巻き内壁巻き終わり延長線上の渦巻き
底板面加工を排除することができる。さらに吸入ポケッ
ト部の内側面と底板面の加工も排除できるため,大幅な
生産性向上とバリ取り工数削減が図れ,安価なスクロー
ル型流体機械用スクロール部材を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態によるスクロール型
流体機械を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態によるスクロール部材とし
て固定スクロール部材を示す正面図である。
【図3】(a),(b),及び(c)は図2のIIIA-III
A 線,IIIB−IIIB線,IIIC-IIIC 線に沿う断面図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるスクロール部
材として可動スクロール部材を示す正面図である。
【図5】(a),(b),(c)は,図4のVA −VA
,VB −VB ,VC −VC 線断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態によるスクロール部
材として可動スクロール部材を示す正面図である。
【図7】(a),(b),(c)は,図6のVIIA−VII
A,VIIB−VIIB ,VIIC−VIIC線断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態によるスクロール部
材として固定スクロール部材を示す正面図である。
【図9】(a),(b),及び(c)は図8のIXA-IXA
線,IXB −IXB 線,IXC-IXC 線に沿う断面図であり,
(d)は(b)で示す部分の斜視図であり,(e)は比
較のための従来技術による(d)と同様の部分を示す斜
視図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態によるスクロール
部材として固定スクロール部材を示す正面図である。
【図11】(a),(b),及び(c)は図10のXIA-
XIA 線,XIB −XIB 線,XIC-XIC線に沿う断面図であ
る。
【図12】従来技術によるスクロール部材の一例を示す
正面図である。
【図13】(a),(b),(c)は図12のXIIIA −
XIIIA 線,XIIIB −XIIIB 線,XIIIC −XIIIC 線に沿う
断面図である。
【図14】従来技術によるスルロール部材の他の例を示
す正面図である。
【図15】(a),(b),(c)は図14のXVA −XV
A 線,XVB −XVB 線,XVC −XVC 線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
1 スクロール流体機械 2 フロントプレート 3 ケーシング 4 シャフト 5 電磁クラッチ 6 メインハウジング 4a 大径部 6a ベアリング 4b 偏心ピン 7 偏心ブッシュ 8 カウンタバランスウェイト 10 固定スクロール部材 11 底板 12 渦巻き要素 12a 内壁面 12b 外壁面 12c チップシール溝 12d 仮想インボリュート曲線 13 突出部 14 固定部 14a 突片 14b 貫通孔 15 連通孔 16 吸入ポート 17 吐出孔 18 吐出弁機構 19 バッフル 20 可動スクロール部材 21 渦巻き要素 21a 内壁部 21b 外壁部 21c チップシール溝 21d 仮想インボリュート曲線 22 底板 23 ボス部 23a ベアリング 24 オルダムカップリング 25 吐出室 26 副吐出室 27 吐出ポート 28 潤滑油 31 底板面 32,32a,32b,32c 斜面 33,36,39 水平面 34,37 垂直面 35a,35b,35c,35d 定点 41 底板面 45a,45b 定点 42,42a,42b,42c,47 斜面 43,43´,44,46 平面 50 固定スクロール部材 51 底板 52 渦巻き要素 53 固定部 55 吐出孔 70 可動スクロール部材 71 底板 72 渦巻き要素

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一軸の回りに渦巻き状に形成された第1
    の渦巻き要素と,前記第1の渦巻き要素の軸方向一端面
    に一体に設けられた第1の底板とを有し,前記第1の渦
    巻き要素に噛合う第2の渦巻き要素と前記第1の底板に
    対向する第2の底板とを有する相手側スクロール部材に
    対して相対的に回転を阻止された旋回運動を行うことに
    よって,前記第1の渦巻き要素及び前記第2の渦巻き要
    素間に流体ポケットを形成しながら流体を圧縮するスク
    ロール型流体機械用スクロール部材において,前記第1
    の渦巻き要素の内壁面の巻き終わり延長線上に前記巻き
    終わり延長線より中心寄りの量が,前記第2の渦巻き要
    素の壁厚さよりも小さい範囲内であるように,前記底板
    面に素肌で面取り部を形成したことを特徴とするスクロ
    ール型流体機械用スクロール部材。
  2. 【請求項2】 一軸の回りに渦巻き状に形成された渦巻
    き要素と,この渦巻き要素の軸方向一端面に一体に設け
    られた底板とを有するスクロール部材において,前記底
    板の前記渦巻き要素の外壁面の終端部に対応する部分に
    窪みを設け,前記窪みと少なくとも前記外壁面と前記底
    板の加工を施す面に接する部分に素肌で面取り部を形成
    したことを特徴とするスクロール型流体機械用スクロー
    ル部材。
  3. 【請求項3】 一軸の回りに渦巻き状に形成された第1
    の渦巻き要素と,前記第1の渦巻き要素の軸方向一端面
    に一体に設けられた第1の底板とを有し,前記第1の渦
    巻き要素に噛合う第2の渦巻き要素と前記第1の底板に
    対向する第2の底板とを有する相手側スクロール部材に
    対して相対的に回転を阻止された旋回運動を行うことに
    よって,前記第1の渦巻き要素及び前記第2の渦巻き要
    素間に流体ポケットを形成しながら流体を圧縮するスク
    ロール型流体機械用スクロール部材において,前記第1
    の渦巻き要素の内壁面の終端からの延長線上に前記延長
    線よりも,前記第2の渦巻き要素の壁厚さの範囲内で中
    心寄りとなるように,前記底板面に素肌で面取り部を形
    成し,前記面取り部の外側の底板面を前記第1の渦巻き
    要素内側の底板面よりも一段下げて形成し,前記外側底
    板面又は前記底板面外周を規定する面を素肌で形成した
    ことを特徴とするスクロール型流体機械用スクロール部
    材。
  4. 【請求項4】 一軸の回りに渦巻き状に形成された渦巻
    き要素と,この渦巻き要素の軸方向一端面に一体に設け
    られた底板とを有するスクロール部材において,前記底
    板の前記渦巻き要素の内壁面の終端部に対応する壁面に
    素肌で面取り部を形成したことを特徴とするスクロール
    型流体機械用スクロール部材。
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