JPH1028800A - アイロン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣類等のしわ伸ばしを行うアイロンにおい
て、蓋体とベースを一体に結合して蒸気室を形成し、結
合箇所を少なくして蒸気の漏れにくい構成を実現する。 【解決手段】 ベース１２上に蓋体１１により蒸気室１
３を形成し、導入部１８より蒸気室１３に蒸気または水
を供給する。蓋体１１とベース１２の間に仕切板１５を
配設し、蓋体１１と仕切板１５の周囲をベース１２の上
面に一体的に結合する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、衣類等のしわ伸ば
しを行うアイロンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のアイロンは、図１０に示
すように構成していた。以下、その構成について説明す
る。

【０００３】図に示すように、アイロン本体１は、内部
に蒸気室２を形成しており、この蒸気室２にスチーム噴
出穴３を設けている。蒸気発生装置４はスチームを発生
させるもので、この蒸気発生装置４からのスチームのア
イロン本体１への供給制御はスチーム弁５で行い、スチ
ームはホース６，接続金具７を介してアイロン本体１の
蒸気室２に供給される。

【０００４】アイロン本体１に設けた操作部８は、スチ
ーム弁５の開閉を制御するもので、その出力をアイロン
本体制御装置９に設けた制御手段（図示せず）に入力
し、この制御手段によりスチーム弁５を電気的に開閉制
御する。

【０００５】上記構成において、アイロン本体１により
アイロンがけをするとき、スチーム弁５を開閉する操作
部８を操作することにより、蒸気発生装置４からホース
６を介して蒸気室２へスチームが供給される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の構成では、ホース６が外気に曝されているため、ア
イロンがけ作業を中断して長時間放置した場合、ホース
６内のスチームの温度が低下するため結露を起こして水
滴が発生し、次にアイロンがけ作業をするときに水滴が
スチームとともに噴出し、アイロンがけを行う衣類を濡
らしたり、しみをつけるという問題を有していた。

【０００７】上記問題を解決する手段として、蒸気が通
る通路を持ったベースと、蒸気室に蒸気を供給する供給
部と、蒸気を排出する排出部を設けて蒸気を循環させ、
蒸気室とベースをつなぐ供給通路を開閉する弁装置を具
備し、蒸気室内に常時蒸気を循環させて必要なときに蒸
気を噴出させるようにしたものが考えられている。

【０００８】しかしながら、このような蒸気を循環させ
る構成にした場合、蒸気室から蒸気を取りこむところ以
外を先にシールし、ヒータの入ったベースにスチームの
通る穴と通路を加工し、その後、蒸気室とベースを結合
しなければならないので、構造が複雑でかつ、結合箇所
より蒸気が漏れる危険があり、耐久性に問題があった。

【０００９】本発明は上記課題を解決するもので、蓋体
とベースを一体に結合して蒸気室を形成し、結合箇所を
少なくして蒸気の漏れにくい構成を実現することを目的
としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明のアイロンにおい
ては、ベース上に蓋体により蒸気室を形成して導入部よ
り蒸気室に蒸気または水を供給し、蓋体とベースの間に
仕切板を配設し、蓋体と仕切板の周囲をベースの上面に
一体的に結合したものである。

【００１１】これにより、蓋体とベースを一体に結合し
て蒸気室を形成し、結合箇所を少なくして蒸気が漏れる
危険を少なくすることができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、ベースと、このベース上に蒸気室を形成する蓋体
と、前記蒸気室に蒸気または水を供給する導入部と、前
記蓋体とベースの間に配設した仕切板とを具備し、前記
蓋体と仕切板の周囲をベースの上面に一体的に結合した
ものであり、ベースの上面に蓋体と仕切板を一体的に結
合することによって、蒸気室を形成することができ、こ
の蒸気室に導入部より蒸気または水を供給することがで
き、結合箇所を少なくして蒸気の漏れにくい構成を実現
することができる。

【００１３】請求項２に記載の発明は、上記請求項１に
記載の発明において、ベースの上面に設けた凹部を仕切
板で覆ってスチーム通路を形成したものであり、凹部と
仕切板とでスチーム通路を形成することができ、複雑な
加工をすることなく簡単にベースにスチーム通路を形成
することができる。

【００１４】請求項３に記載の発明は、上記請求項１ま
たは２に記載の発明において、蓋体と仕切板の周囲をベ
ースの上面に溶接により結合したものであり、強固なシ
ール結合を得ることができ、蒸気漏れをなくすることが
できる。

【００１５】請求項４に記載の発明は、上記請求項１〜
３に記載の発明において、蓋体に蒸気室内の蒸気をスチ
ーム通路に導く誘導部を設け、この誘導部と仕切板を溶
接により結合したものであり、蒸気室内とスチーム通路
との気密性を高めることができ、蒸気室内の蒸気を誘導
部を通してスチーム通路に導くことができる。

【００１６】請求項５に記載の発明は、上記請求項１ま
たは２に記載の発明において、蓋体にヒータを略Ｕ字状
に曲げて埋設するとともに、仕切板に当接する突出部を
前記ヒータに沿って形成したものであり、ベースの上面
に蓋体と仕切板を一体的に結合するとき、突出部により
仕切板の変形を防止することができるとともに、蓋体の
軽量化と同時に、ヒータで加熱したとき、蓋体からベー
スへの熱伝導を良くすることができる。

【００１７】請求項６に記載の発明は、ベースと、この
ベース上に蒸気室を形成する蓋体と、前記蒸気室に蒸気
を供給する導入部と、前記蒸気室から蒸気を排出する導
出部と、前記蓋体とベースの間に配設した仕切板と、こ
の仕切板と前記ベースの間に形成したスチーム通路と、
前記蒸気室から前記スチーム通路への蒸気の供給通路を
開閉する弁装置を具備し、前記弁装置の閉弁方向を蒸気
が流れる方向に設定したものであり、小さい閉弁力で弁
装置を確実に閉弁することができて、蒸気漏れをなくす
ることができ、さらに、弁装置を閉弁するばねのばね力
が低下しても蒸気漏れが発生する危険がなく、耐久性を
向上することができる。

【００１８】請求項７に記載の発明は、上記請求項６に
記載の発明において、弁装置を駆動するレバーと調整体
とを有し、このレバーと調整体の取付け位置を上下方向
に入れ替えることにより、レバーの高さを調節可能にし
たものであり、使用者の手の大きさに合わせてレバー操
作ができ、使い勝手を向上することができる。

【００１９】請求項８に記載の発明は、ベースと、この
ベース上に形成した蒸気室と、ヒータによって加熱され
る蓋体と、前記蒸気室に蒸気を供給する導入部と、前記
蒸気室から蒸気を排出する導出部と、前記蒸気室内の蒸
気をスチーム通路に導く蓋体に形成した誘導部と、前記
蓋体とベースの間に配設した仕切板と、この仕切板と前
記ベースの間に形成したスチーム通路と、前記蒸気室か
ら前記スチーム通路への蒸気の供給通路を開閉する弁装
置を具備し、前記導入部の出口と誘導部の入口とをそれ
ぞれ前記ヒータで囲まれた隔室内に設けたものであり、
蒸気の導入部の出口と誘導部の入口とが隔離され、かつ
誘導部の入口はヒータによって加熱されるため、蒸気室
から誘導部を通してスチーム通路へ供給される蒸気は、
水分の少ない、すなわち良質な蒸気とすることができ
る。

【００２０】請求項９に記載の発明は、上記請求項６に
記載の発明において、レバーを操作してから弁開状態を
始めるまでの遊びを調整可能にしたものであり、部品の
バラツキを吸収し、レバー操作を作業者の使い勝手に合
わすことができる。

【００２１】請求項１０に記載の発明は、上記請求項９
に記載の発明において、レバーの停止受け部にネジを設
け、ネジの出し入れによって遊びを調整可能にしたもの
であり、簡単な調整作業で微調整がしやすくできる。

【００２２】

【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。

【００２３】（実施例１）図１に示すように、蓋体１１
は、ベース１２上に蒸気室１３を形成するもので、略Ｕ
字形状に曲げて形成したヒータ１４を蓋体１１に埋設
し、ヒータ１４に沿って仕切板１５に当接する突出部１
６を形成している。蓋体１１とベース１２の間に仕切板
１５を配設し、図２に示すように、ベース１２の上面に
蓋体１１と仕切板１５を溶接１７により一体的に結合
し、ヒータ１４の間に蒸気室１３を形成している。

【００２４】蓋体１１には、蒸気室１３に蒸気または水
を供給する導入部１８を配設し、この導入部１８は、図
３および図４に示すように、先端を蒸気室１３に開口し
た導入パイプ１９に連通し、蒸気室１３の後部に排出穴
２０を設け、この排出穴２０を通して導出部２１より蒸
気室１３から蒸気を排出するようにしている。

【００２５】ベース１２の上面に凹部２２を設け、この
凹部２２を仕切板１５で覆い、スチーム通路２３を形成
している。弁装置２４は、蒸気室１３からスチーム通路
２３への蒸気の供給通路を開閉するもので、図５に示す
ように、誘導パイプ２５を通して蒸気室１３に連通し、
蓋体１１に形成した誘導部２６を通してスチーム通路２
３に連通している。

【００２６】このとき、誘導パイプ２５の入口は、蒸気
室１３内で導入パイプ１９の出口と隔壁２７により隔離
された隔室２８に設けている。誘導部２６は仕切板１５
に溶接２９により結合している。

【００２７】図６に示すように、蓋体１１に設けたねじ
穴３０にカバー３１を取り付け、蓋体１１に固着した支
持金具（図示せず）にハンドル３２と遮熱板３３を取り
付けている。レバー３４は、回動可能で使用者が任意に
スチームの噴出量を設定するものである。

【００２８】上記構成において動作を説明すると、蒸気
発生装置（図示せず）を導入部１８と導出部２１に連結
すると、蒸気発生装置からの蒸気が導入部１８より導入
パイプ１９を通って蒸気室１３内に流れる。蒸気室１３
に充満した蒸気は、弁装置２４が閉じている状態では、
蒸気室１３の後部に設けた排出穴２０より導出部２１を
通って蒸気発生装置に戻り、蒸気室１３内に蒸気が循環
している。

【００２９】使用者がスチームを得るために、レバー３
４を操作して弁装置２４を開くと、蒸気室１３の蒸気が
誘導パイプ２５を通って弁装置２４に入り、誘導部２６
よりベース１２のスチーム通路２３を通ってスチーム穴
３５より蒸気を噴射することができる。

【００３０】このとき、誘導パイプ２５の入口は、導入
パイプ１９の出口と隔離され、しかも誘導パイプ２５の
入口はヒータ１４によって加熱されるため、蒸気室１３
から誘導部２６を通してスチーム通路２３へ供給される
蒸気を、水分の少ない良質な蒸気とすることができる。

【００３１】また、ベース１２の上面に蓋体１１と仕切
板１５を溶接により一体的に結合することによって、蒸
気室１３を形成しているため、結合箇所を少なくするこ
とができるとともに、強固なシール結合を得ることがで
き、蒸気室１３に導入部１８より供給した蒸気または水
が漏れる危険を少なくすることができる。

【００３２】また、ベース１２の上面に設けた凹部２２
を仕切板１５で覆ってスチーム通路２３を形成している
ため、複雑な加工をすることなく簡単にベース１２にス
チーム通路２３を形成することができる。

【００３３】また、誘導部２６と仕切板１５を溶接によ
り結合しているので、蒸気室１３内とスチーム通路２３
との気密性を高めることができ、蒸気室１３内の蒸気を
誘導部２６を通してスチーム通路２３に導くことができ
る。

【００３４】また、蓋体１１にヒータ１４を略Ｕ字状に
曲げて埋設するとともに、仕切板１５に当接する突出部
１６をヒータ１４に沿って形成しているので、ベース１
２の上面に蓋体１１と仕切板１５を一体的に結合すると
き、突出部１６により仕切板１５の変形を防止すること
ができるとともに、蓋体１１の軽量化と同時に、ヒータ
１４で加熱したとき、蓋体１１からベース１２への熱伝
導を良くすることができる。

【００３５】（実施例２）弁装置２４は、図７に示すよ
うに構成しており、レバー３４は、回動可能で使用者が
任意にスチームの噴出量を設定するもので、このレバー
３４の調整量に連動して傘状の溝部３６を有する調整板
３７をねじ３８により固定している。レバー３４を調整
板３７に固定するとき、レバー３４の高さを調整可能に
必要な調整体３９を設けている。

【００３６】開閉桿４０は、調整板３７の移動によって
上下するもので、この開閉桿４０に弁体４１を固着し、
開閉桿４０の上下動により弁体４１を弁座４２に接離で
きるようにしている。このとき、弁装置２４の閉弁方
向、すなわち、開閉桿４０の上下動により弁体４１が弁
座４２に接触する方向を蒸気が流れる方向に設定してい
る。

【００３７】開閉桿復帰ばね４３は、開閉桿４０をスチ
ームを閉じる方向に付勢し、レバー復帰ばね４４は、レ
バー３４を閉じる方向に付勢するものである。他の構成
は上記実施例１と同じである。

【００３８】図１０において、５０はレバー３４をネジ
固定された調整板３７の停止受け部で、調節ネジ５１の
先端が出入りするように設けられている。

【００３９】上記構成において動作を説明すると、使用
者がスチームを得るために、レバー３４を回動させる
と、レバー３４の調整量（回動角度）に連動して調整板
３７が回転し、図８に示すように、開閉桿４０がその傘
状の溝部３６に沿って下に下がり、弁体４１が弁座４２
から離脱し、ベース１２への蒸気の供給が始まる。

【００４０】そして、使用者がレバー３４を放すと、開
閉桿復帰ばね４３とレバー復帰ばね４４の付勢力によっ
てレバー３４が元の位置に戻り、開閉桿４０が調整板３
７の傘状の溝部３６に戻り、弁体４１が弁座４２に圧接
され、蒸気の噴出を止めることができる。

【００４１】また、調整体３９の位置とレバー３４の取
付位置を上下に入れ替えることにより、レバー３４の高
さを使用者が使いやすい位置で調整することができる。

【００４２】また、レバー３４の停止受け部５０に設け
た調節ネジ５１の出し入れにより、レバー３４を操作し
てから弁開状態を始めるまでの遊びを調整し、レバー操
作を作業者の使い勝手に合わすことができる。

【００４３】

【発明の効果】以上のように本発明の請求項１に記載の
発明によれば、ベースと、このベース上に蒸気室を形成
する蓋体と、前記蒸気室に蒸気または水を供給する導入
部と、前記蓋体とベースの間に配設した仕切板とを具備
し、前記蓋体と仕切板の周囲をベースの上面に一体的に
結合したから、ベースの上面に蓋体と仕切板を一体的に
結合することによって、蒸気室を形成することができ、
この蒸気室に導入部より蒸気または水を供給することが
でき、結合箇所を少なくして蒸気の漏れにくい構成を実
現することができ、信頼性を向上することができる。

【００４４】また、請求項２に記載の発明によれば、ベ
ースの上面に設けた凹部を仕切板で覆ってスチーム通路
を形成したから、凹部と仕切板とでスチーム通路を形成
することができ、複雑な加工をすることなく簡単にベー
スにスチーム通路を形成することができる。

【００４５】また、請求項３に記載の発明によれば、蓋
体と仕切板の周囲をベースの上面に溶接により結合した
から、蓋体、仕切板およびベースの間で強固なシール結
合を得ることができて、蒸気漏れをなくすることがで
き、しかもシール材でシールしていないため、耐久性に
優れたアイロンを得ることができる。

【００４６】また、請求項４に記載の発明によれば、蓋
体に蒸気室内の蒸気をスチーム通路に導く誘導部を設
け、この誘導部と仕切板を溶接により結合したから、蒸
気室内とスチーム通路との気密性を高めることができ、
蒸気室から弁装置を通った蒸気のみをスチーム通路に導
くことができ、蒸気漏れがなく、効率を向上することが
できる。

【００４７】また、請求項５に記載の発明によれば、蓋
体にヒータを略Ｕ字状に曲げて埋設するとともに、仕切
板に当接する突出部を前記ヒータに沿って形成したか
ら、ベースの上面に蓋体と仕切板を一体的に結合すると
き、蒸気室内の突出部が仕切板を押さえることによって
仕切板の変形を防止することができ、ベースと仕切板の
隙間ができるのを防止できるとともに、蓋体を軽量化す
ることができて使い勝手を向上でき、ヒータで加熱した
とき、蓋体からベースへの熱伝導を良くすることができ
て、ベースを効率よく短時間で加熱することができる。

【００４８】また、請求項６に記載の発明によれば、ベ
ースと、このベース上に蒸気室を形成する蓋体と、前記
蒸気室に蒸気を供給する導入部と、前記蒸気室から蒸気
を排出する導出部と、前記蓋体とベースの間に配設した
仕切板と、この仕切板と前記ベースの間に形成したスチ
ーム通路と、前記蒸気室から前記スチーム通路への蒸気
の供給通路を開閉する弁装置を具備し、前記弁装置の閉
弁方向を蒸気が流れる方向に設定したから、小さい閉弁
力で弁装置を確実に閉弁することができて、蒸気漏れを
なくすることができ、さらに、弁装置を閉弁するばねの
ばね力が低下しても蒸気漏れが発生する危険がなく、耐
久性を向上することができる。

【００４９】また、請求項７に記載の発明によれば、弁
装置を駆動するレバーと調整体とを有し、このレバーと
調整体の取付け位置を上下方向に入れ替えることによ
り、レバーの高さを調節可能にしたから、使用者の好み
または手の大きさに合わせてレバー操作ができ、使い勝
手を向上することができる。

【００５０】また、請求項８に記載の発明によれば、ベ
ースと、このベース上に形成した蒸気室と、ヒータによ
って加熱される蓋体と、前記蒸気室に蒸気を供給する導
入部と、前記蒸気室から蒸気を排出する導出部と、前記
蒸気室内の蒸気をスチーム通路に導く蓋体に形成した誘
導部と、前記蓋体とベースの間に配設した仕切板と、こ
の仕切板と前記ベースの間に形成したスチーム通路と、
前記蒸気室から前記スチーム通路への蒸気の供給通路を
開閉する弁装置を具備し、前記導入部の出口と誘導部の
入口とをそれぞれ前記ヒータで囲まれた隔室内に設けた
から、蒸気の導入部の出口と誘導部の入口とが隔離さ
れ、かつ誘導部の入口はヒータによって加熱されるた
め、蒸気室から誘導部を通してスチーム通路へ蒸気を供
給する際、水分の少ない、すなわち良質な蒸気を得るこ
とができる。

【００５１】また、請求項９に記載の発明によれば、レ
バーを操作してから弁開状態を始めるまでの遊びを調整
できるので、部品のバラツキを吸収し、レバー操作を作
業者の使い勝手に合わすことができる。

【００５２】また、請求項１０に記載の発明によれば、
レバーの停止受け部に設けた調節ネジの出し入れによっ
て、簡単に遊びを微調整できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例のアイロンの要部断面図

【図２】同アイロンの蓋体をベースに結合した状態の上
面図

【図３】同アイロンの蓋体の下面図

【図４】同アイロンの導入部の断面図

【図５】同アイロンの誘導部の断面図

【図６】同アイロンの側面図

【図７】本発明の第２の実施例のアイロンの弁装置の断
面図

【図８】同アイロンの弁装置が開いた状態の断面図

【図９】同アイロンの弁装置の要部斜視図

【図１０】従来のアイロンの要部断面図

【符号の説明】

１１ 蓋体 １２ ベース １３ 蒸気室 １５ 仕切板 １８ 導入部

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベースと、このベース上に蒸気室を形成
   する蓋体と、前記蒸気室に蒸気または水を供給する導入
   部と、前記蓋体とベースの間に配設した仕切板とを具備
   し、前記蓋体と仕切板の周囲をベースの上面に一体的に
   結合したアイロン。
2. 【請求項２】 ベースの上面に設けた凹部を仕切板で覆
   ってスチーム通路を形成した請求項１記載のアイロン。
3. 【請求項３】 蓋体と仕切板の周囲をベースの上面に溶
   接により結合した請求項１または２記載のアイロン。
4. 【請求項４】 蓋体に蒸気室内の蒸気をスチーム通路に
   導く誘導部を設け、この誘導部と仕切板を溶接により結
   合した１〜３のいずれか１項に記載のアイロン。
5. 【請求項５】 蓋体にヒータを略Ｕ字状に曲げて埋設す
   るとともに、仕切板に当接する突出部を前記ヒータに沿
   って形成した請求項１または２記載のアイロン。
6. 【請求項６】 ベースと、このベース上に蒸気室を形成
   する蓋体と、前記蒸気室に蒸気を供給する導入部と、前
   記蒸気室から蒸気を排出する導出部と、前記蓋体とベー
   スの間に配設した仕切板と、この仕切板と前記ベースの
   間に形成したスチーム通路と、前記蒸気室から前記スチ
   ーム通路への蒸気の供給通路を開閉する弁装置を具備
   し、前記弁装置の閉弁方向を蒸気が流れる方向に設定し
   たアイロン。
7. 【請求項７】 弁装置を駆動するレバーと調整体とを有
   し、このレバーと調整体の取付け位置を上下方向に入れ
   替えることにより、レバーの高さを調節可能にした請求
   項６記載のアイロン。
8. 【請求項８】 ベースと、このベース上に形成した蒸気
   室と、ヒータによって加熱される蓋体と、前記蒸気室に
   蒸気を供給する導入部と、前記蒸気室から蒸気を排出す
   る導出部と、前記蒸気室内の蒸気をスチーム通路に導く
   蓋体に形成した誘導部と、前記蓋体とベースの間に配設
   した仕切板と、この仕切板と前記ベースの間に形成した
   スチーム通路と、前記蒸気室から前記スチーム通路への
   蒸気の供給通路を開閉する弁装置を具備し、前記導入部
   の出口と誘導部の入口とをそれぞれ前記ヒータで囲まれ
   た隔室内に設けたアイロン。
9. 【請求項９】 レバーを操作してから弁開状態を始める
   までの遊びを調整可能にした請求項６記載のアイロン。
10. 【請求項１０】 レバーの停止受け部にネジを設け、ネ
    ジの出し入れによって遊びを調整可能にした請求項９記
    載のアイロン。