JPH10287230A - 介護用昇降装置 - Google Patents

介護用昇降装置

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JPH10287230A
JPH10287230A JP9096083A JP9608397A JPH10287230A JP H10287230 A JPH10287230 A JP H10287230A JP 9096083 A JP9096083 A JP 9096083A JP 9608397 A JP9608397 A JP 9608397A JP H10287230 A JPH10287230 A JP H10287230A
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勝昭 稲葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搭乗具吊下げ形式の介護用昇降装置で、立ち
姿勢で搭乗することも、着座姿勢で搭乗することもで
き、いずれの姿勢で搭乗する場合にも、搭乗具の揺れを
少なくし、搭乗者に不安感を与えることのない介護用昇
降装置の提供。 【解決手段】 案内レール1に沿って走行する走行台車
2から昇降用枠体3を吊下し、昇降用枠体3に沿って搭
乗具4を上下昇降可能に構成し、搭乗具4に搭乗者が腰
掛ける着座シート5と搭乗者が足を載せるフットレスト
6とを設け、着座シート5を着座姿勢使用状態と収納状
態とに切替え可能に構成して、着座シート5を収納状態
に切替えてフットレスト6上に立ち姿勢で搭乗する立ち
姿勢搭乗状態と、着座シート5を着座姿勢使用状態に切
替えて着座姿勢で搭乗する着座姿勢搭乗状態とに切替え
可能に構成してある介護用昇降装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜レール部分を
有する案内レールと、前記案内レールに沿って走行する
走行台車と、前記走行台車から下方に吊下した搭乗具と
を備えた介護用昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような介護用昇降装置は、身体の不
自由な老人や身障者などが、搭乗具の着座シートに腰掛
けたり、フットレスト上に立ち姿勢で搭乗して階段など
を昇降するために使用するもので、従来、階段の壁面な
どに階段の勾配に沿って案内レールを取り付け、着座シ
ートやフットレストを備えた搭乗具を前記案内レールに
直接走行可能に取り付けたものが多用されている。しか
し、この形式の昇降装置では、壁面の下方に案内レール
が存在するため、通常の歩行や階段昇降時などに案内レ
ールが邪魔になり、また、着座シートを保持する案内レ
ールよりも上方にシートが位置するため、着座シートに
腰掛けた際、案内レールによる着座シートの姿勢保持が
不安定となり、さらに、フットレスト上に立ち姿勢で搭
乗する場合には、搭乗具を保持する案内レールに対して
搭乗具側の重心が高くなるため、やはり姿勢保持が不安
定で、搭乗者に不安感を与えるなどの問題がある。
【0003】その他、案内レールを階段などの上方に配
設し、その案内レールに沿って走行する走行台車からワ
イヤなどの紐状体を垂下し、紐状体の下端に搭乗具を取
り付けたものも知られている。このような吊下げ形式の
昇降装置では、案内レールが邪魔になることもなく、ま
た、着座シートやフットレストなどを備えた搭乗具が案
内レールの下方に位置するため、搭乗具の姿勢保持が比
較的容易となる。しかし、ワイヤなどによる吊下げ形式
であるため、走行時や昇降時における搭乗具の揺れは避
けられず、特に、フットレスト上に立ち姿勢で搭乗した
際には、搭乗者にかなりの不安感を与える虞れがあり、
この点に改良の余地があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うな走行台車から搭乗具を吊下する形式の介護用昇降装
置において、搭乗具に対し立ち姿勢で搭乗することも、
また、着座姿勢で搭乗することもでき、しかも、いずれ
の姿勢で搭乗する場合においても、搭乗具の揺れを極力
少なくして、搭乗者に不必要な不安感を与えることなく
昇降し得る介護用昇降装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、案内レールに沿っ
て走行する走行台車から下方に昇降用枠体を吊下し、そ
の昇降用枠体に沿って搭乗具を上下昇降可能に構成する
ものであるから、ワイヤなどで搭乗具を吊下するものに
較べて搭乗具の揺れが少なく、その揺れの少ない搭乗具
に着座シートとフットレストとを設け、着座シートを着
座姿勢使用状態と収納状態とに切替え可能に構成し、着
座シートを収納状態に切替えてフットレスト上に立ち姿
勢で搭乗する立ち姿勢搭乗状態と、着座シートを着座姿
勢使用状態に切替えて着座姿勢で搭乗する着座姿勢搭乗
状態とに切替え可能に構成するものであるから、ひとつ
の搭乗具に立ち姿勢で搭乗することも、着座姿勢で搭乗
することもでき、そのいずれの姿勢で搭乗する場合にも
搭乗具の揺れが少なく、搭乗者に必要以上の不安感を与
えることなく、搭乗具の走行と昇降とを行うことができ
る。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、前記搭乗
具が、立ち姿勢搭乗状態において手で把持する立ち姿勢
用把持具と、着座姿勢搭乗状態において手で把持する着
座用把持具とを備えているので、立ち姿勢においては立
ち姿勢用把持具を握って、また、着座姿勢においては着
座用把持具を握って、安定良く搭乗することができ、し
かも、立ち姿勢用把持具と着座用把持具とに搭乗具作動
用の操作具を設けるものであるから、いずれの搭乗姿勢
においても、搭乗具作動用の操作具を容易に操作して、
所望の走行や昇降を行うことができる。
【0007】請求項3に記載の発明によれば、前記搭乗
具が、着座シートの着座姿勢使用状態において着座シー
トの左右横方向に位置するアームレストを備え、そのア
ームレストを着座シートの左右横方向に位置する使用状
態と、上方へ回動固定して収納する収納状態とに切替え
可能に構成するものであるから、着座姿勢においてアー
ムレストの使用が可能で、また、立ち姿勢においては、
アームレストが邪魔になることもない。そして、そのア
ームレストに把持具を設けて、その把持具が、アームレ
ストの使用状態において着座用把持具として機能し、ア
ームレストの収納状態において立ち姿勢用把持具として
機能するように構成してあるため、把持具の兼用による
構造の簡素化とコストダウンを図ることができる。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、着座用シ
ートに適正着座姿勢検出手段を設け、その適正着座姿勢
検出手段が、着座姿勢搭乗状態において適正着座姿勢を
検出しないと、前記搭乗具の作動を停止するように構成
するものであるから、着座姿勢での搭乗時に搭乗者の安
全を図ることができ、同様に、フットレストに適正立ち
姿勢検出手段を設け、その適正立ち姿勢検出手段が、立
ち姿勢搭乗状態において適正立ち姿勢を検出しないと、
前記搭乗具の作動を停止するように構成することで、立
ち姿勢での搭乗時にも搭乗者の安全を確保することがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明による介護用昇降装置の実
施の形態を図面に基づいて説明する。この昇降装置は、
図1に示すように、家屋の天井近くに設けられた案内レ
ール1と、案内レール1に沿って自走する走行台車2
と、走行台車2から吊下された昇降用枠体としての昇降
用フレーム3と、昇降用フレーム3に沿って上下昇降す
る搭乗具4などから構成され、搭乗具4は、図2および
図3に示すように、腰掛け用の着座シート5や足を載せ
るフットレスト6などを備えている。前記案内レール1
は、直線レール1aと2種類のカーブレール1b,1c
を適宜連結して構成され、玄関口階段前ポーチAから玄
関口階段B、1階の玄関前ポーチC、1階の玄関ポーチ
D、1階の玄関の廊下E、室内階段Fを経て、2階の廊
下Gに至るまで連続して配設されている。つまり、玄関
口階段Bを挟んで階下の踊り場としての玄関口階段前ポ
ーチAと階上の踊り場としての玄関前ポーチC、玄関ポ
ーチD、玄関の廊下Eとにわたって、また、室内階段F
を挟んで階下の踊り場としての玄関前ポーチC、玄関ポ
ーチD、玄関の廊下Eと階上の踊り場としての2階の廊
下Gとにわたってそれぞれ連続して配設されている。
【0010】その案内レール1は、玄関口階段前ポーチ
A、玄関前ポーチC、玄関ポーチD、玄関の廊下E、2
階の廊下Gの上方において、それぞれ直線レール1aが
水平に配設されて水平レール部分1Aを構成し、玄関口
階段Bと室内階段Fの上方において、それぞれ直線レー
ル1aが各階段B,Fの勾配に沿うように傾斜して配設
されて傾斜レール部分1Bを構成し、各直線レール1a
間が、上方に湾曲するカーブレール1bと下方に湾曲す
るカーブレール1cとにより互いに連結されて構成され
ている。なお、この実施形態においては、玄関口階段B
と室内階段Fとがほぼ同じ勾配に構成されているため、
両傾斜レール部分1Bは、ほぼ同じ傾斜角で配設されて
いるが、両階段B,Fの勾配が異なる場合には、それぞ
れの勾配に沿った傾斜角で配設することが好ましい。
【0011】前記案内レール1は、図8に示すような断
面形状を有するアルミ製で、左右に延出する上下3段の
延出部7a,7b,7cを備え、最下段の延出部7cの
下面中央には、別体に構成したラック8が、案内レール
1に沿って設けられて図外のボルトなどにより案内レー
ル1に固定されている。このような構成の案内レール1
が、屋内の壁に固定された複数のレール支持部材9と屋
外に立設されたポール10に連設のレール支持部材9と
に固定されて支持されている。なお、玄関ドアHの部分
においては、特に図示はしないが、玄関ドアHが、玄関
の外側から見て幅の狭い左側ドアと幅の広い右側ドアと
に分割され、左右両ドアにわたって形成された切り欠き
内に案内レール1が配設され、かつ、左右のドアが観音
開きになっていて、通常は右側のドアのみを使用するよ
うに構成されている。
【0012】前記走行台車2は、図5〜図7に示すよう
に、その左右横方向に一対の台車フレーム11と補助フ
レーム12とを備え、台車フレーム11を下に補助フレ
ーム12を上にした状態で、上下に位置する台車フレー
ム11と補助フレーム12とが、それぞれ前後一対の連
結リンク13a,13bによって互いに枢支連結され、
台車フレーム11、補助フレーム12、ならびに、前後
一対の連結リンク13a,13bによって平行四連リン
ク機構14が形成されている。そして、そのような平行
四連リンク機構14を左右各別に形成して、その左右の
平行四連リンク機構14を案内レール1の左右に位置さ
せてある。
【0013】前記台車フレーム11と各連結リンク13
a,13bとは、ブッシュ15を介在してボルト16に
より上下方向に融通のない状態で相対回動可能に枢支さ
れ、かつ、台車フレーム11の案内レール1側の側面に
は、前記ボルト16と同軸状にローラ軸17が突設さ
れ、そのローラ軸17に遊転式の主ローラ18が回転可
能に取り付けられ、さらに、台車フレーム11には、上
下一対の案内ローラ19が主ローラ18の上下に位置す
る状態で回転自在に取り付けられている。前記補助フレ
ーム12と各連結リンク13a,13bもボルト20に
より相対回動可能に枢支連結され、この補助フレーム1
2と連結リンク13a,13bとの連結箇所において
は、連結リンク13a,13bに形成のボルト孔がリン
ク13a,13bの長手方向に沿う長孔21に構成さ
れ、それによって補助フレーム12と両連結リンク13
a,13bとが、上下方向に相対移動可能な融通を持っ
て枢支連結され、補助フレーム12の案内レール1側の
側面にも補助ローラ22が回転可能に取り付けられ、か
つ、補助案内ローラ23が補助ローラ22の上方に位置
する状態で回転可能に取り付けられている。
【0014】このように案内レール1の長手方向に沿う
台車フレーム11の前後には、それぞれ1個の主ローラ
18と2個の案内ローラ19とが設けられ、主ローラ1
8が最下段の延出部7cと中央の延出部7bとの間に位
置し、最下段の延出部7cの上面に接触して回転しなが
ら昇降用フレーム3を介して搭乗具4を支持し、案内ロ
ーラ19が中央と最下段の延出部7b,7cの横側面に
接触して回転しながら走行台車2の横方向への揺れを防
止するように構成されている。同様に、案内レール1の
長手方向に沿う補助フレーム12の前後にも、それぞれ
1個の補助ローラ22と1個の補助案内ローラ23とが
設けられ、補助ローラ22が中央の延出部7bの上面に
接触して回転しながら補助フレーム12を支持し、補助
案内ローラ23が最上段の延出部7aの横側面に接触し
て回転しながら走行台車2の横方向への揺れを防止する
ように構成されている。つまり、走行台車2には、合計
4個の主ローラ18、同じく4個の補助ローラ22、8
個の案内ローラ19、ならにび、4個の補助案内ローラ
23が、左右に振り分けた状態で設けられている。
【0015】左右一対の台車フレーム11の一方、つま
り、走行台車2を案内レール1に組み付けた際に家屋の
壁と反対側に位置する台車フレーム11の下方には、横
軸24を介してモータ保持枠25が回動可能に取り付け
られ、そのモータ保持枠25上に走行用電動モータ26
がそのモータ軸を走行台車2の前後方向に沿う状態で載
置固定され、それによって走行用電動モータ26が前記
横軸24周りに回動し得るように構成されている。その
走行用電動モータ26には、変速装置27が一体化され
て連動連結され、変速装置27から突出の出力軸にピニ
オン28が取り付けられ、そのピニオン28が案内レー
ル1に設けられたラック8に咬合するように構成されて
いる。
【0016】前記台車フレーム11の下方には、ブラケ
ット29が取り付けられ、そのブラケット29とモータ
保持枠25との間にコイルスプリング30が張設され、
そのコイルスプリング30によってモータ保持枠25上
の走行用電動モータ26が横軸24を中心として弾性付
勢され、前記ピニオン28がラック8に弾性付勢されて
確実に咬合するように構成され、走行用電動モータ26
の正逆回転駆動によるピニオン28の回転駆動によっ
て、走行台車2が案内レール1に沿って往復走行し得る
ように構成されている。前記ブラケット29には、ボル
ト31が螺合されていて、そのボルト31先端へのモー
タ保持枠25の接当により、前記横軸24を中心とする
走行用電動モータ26の回動範囲を規制するように構成
されている。
【0017】前記台車フレーム11と補助フレーム12
とは、両連結リンク13a,13bに加えて、昇降用フ
レーム3を取り付けるためのフレーム用リンク32によ
っても枢支連結され、そのフレーム用リンク32の下方
に昇降用フレーム3が取り付けられている。つまり、前
後一対の連結リンク13a,13bと台車フレーム11
との枢支箇所の前後方向中央において、台車フレーム1
1とフレーム用リンク32とが、ボルト33により上下
方向に融通のない状態で相対回動可能に枢支連結され、
かつ、補助フレーム12とフレーム用リンク32とが、
フレーム用リンク32の長孔34を貫通するボルト35
により上下方向に融通を持った状態で相対回動可能に枢
支連結されている。このように左右に位置する平行四連
リンク機構14に連動連結されたフレーム用リンク32
のうち、走行用電動モータ26が位置する側のフレーム
用リンク32が、走行用電動モータ26の下方において
他のフレーム用リンク32側に折曲されて互いに固定さ
れ、それによって左右に位置する平行四連リンク機構1
4の連動化が図られている。
【0018】前記台車フレーム11の前後には、上下方
向にスライド可能な前後一対の揺れ防止部材36a,3
6bが設けられ、各揺れ防止部材36a,36bの上端
部には、傾斜面37がそれぞれ形成され、かつ、各傾斜
面37に接触して相対摺動する傾斜面38が前記補助フ
レーム12の前後方向端部に形成されている。そして、
各揺れ防止部材36a,36bは、上限を規制した状態
でスプリング39a,39bにより上方に弾性付勢さ
れ、左右に位置する各揺れ防止部材36a,36b側の
傾斜面37が、同じく左右に位置する補助フレーム12
側の傾斜面38に弾性的に接触し、昇降用フレーム3の
前後方向への揺れによる平行四連リンク機構14の変形
に対抗して、昇降用フレーム3の揺れを防止するように
構成されている。つまり、前後一対の揺れ防止部材36
a,36bとその傾斜面37、補助フレーム12とその
傾斜面38、ならびに、スプリング39a,39bが、
走行台車2の傾斜レール部分1Bでの走行の際に、昇降
用フレーム3の走行台車2に対する前後方向への傾斜を
許容しながら、昇降用フレーム2の前後方向への揺れを
防止し、かつ、走行台車2の水平レール部分1Aでの走
行の際に、昇降用フレーム3の前後方向への揺れを防止
する揺れ防止機構40を構成する。
【0019】前記台車フレーム11の前後方向の一方、
つまり、搭乗具4の着座シート5に腰掛けた状態での右
側には、右側に位置する連結リンク13bに接当して、
それ以上のリンク13bの回動を阻止するボルト41が
螺合され、そのボルト41が、走行台車2の傾斜レール
部分1Bでの走行の際に、昇降用フレーム3の鉛直姿勢
を維持するために走行台車2に対する昇降用フレーム3
の傾斜姿勢を保持する傾斜姿勢保持機構として作用する
ように構成されている。つまり、図6において昇降用フ
レーム3が左側に傾斜する際、左側に位置する連結リン
ク13bがボルト41に接当することにより、昇降用フ
レーム3のそれ以上の左側への回動傾斜が阻止されるよ
うに構成されている。同じように、着座シート5に腰掛
けた状態での台車フレーム11の左側、つまり、図5に
おける右側には、右側に位置する連結リンク13aに接
当して、それ以上のリンク13aの回動を阻止するボル
ト42が螺合され、そのボルト42が、走行台車2の水
平レール部分1Aでの走行の際に、昇降用フレーム3の
鉛直姿勢を維持するのであり、このボルト42と上述の
ボルト41は、同時に昇降用フレーム3の前後方向への
揺れを防止する揺れ防止機構40としても作用する。
【0020】前記台車フレーム11の前後には、レール
端部検出用リミットスイッチ43a,43bが取り付け
られ、着座シート5に腰掛けた状態で右側に位置するリ
ミットスイッチ43aが、図9に示すように、案内レー
ル1の玄関口階段前ポーチA側の端部近くに取り付けら
れたドグ44aと接触することにより、案内レール1の
玄関口階段前ポーチA側の端部を検出して走行台車2の
走行を停止し、同様に、左側に位置するリミットスイッ
チ43bが、2階の廊下G側の端部近くのドグ44bと
接触することにより、案内レール1の2階の廊下G側の
端部を検出して走行台車2の走行を停止するように構成
されている。
【0021】前記昇降フレーム3は、図12〜図14に
示すように、全体がほぼ長方形の断面形状を有する中空
の金属製で、前側辺と後側辺とにわたって2本の補強リ
ブ45が一体的に形成され、左右の側辺から内方へ向け
て舌片46が一体的に延出されていて、後側辺には、2
本のスリット47が長手方向に沿って平行に形成されて
いる。この昇降フレーム3の下端部においては、補強リ
ブ45と両スリット47間の後側辺が取り除かれ、その
補強リブ45が取り除かれた部分に、図10および図1
1に示すように、昇降用電動モータ48が挿入位置され
ている。この昇降用電動モータ48は、そのモータ軸を
昇降用フレーム3の補強リブ45に沿う方向に向けた状
態で、つまり、案内レール1の長手方向に直交する方向
に向けた状態で取り付け板49を介して昇降用フレーム
3に取り付けられ、そのモータ軸には駆動スプロケット
50が昇降用フレーム3の内部に位置する状態で取り付
けられている。
【0022】前記昇降用フレーム3の上方内部には、チ
ェンタイトナ51を介して遊転スプロケット52が取り
付けられ、この遊転スプロケット52と前記駆動スプロ
ケット50とにわたってチェン53が巻き掛けられ、か
つ、その無端状のチェン53に連結棒54が介在され、
連結棒54の下方には、連結棒54より大径の係合部材
55が一体的に形成されている。前記昇降用フレーム3
には、搭乗具4を連結保持する昇降枠56が外嵌され、
その昇降枠56は、昇降用フレーム3の前側辺を包み込
む状態で後側辺のスリット47から昇降用フレーム3の
内部空間内に入り込むように構成され、かつ、その内部
空間内に位置する状態で筒体57が昇降枠56に取り付
けられ、その筒体57が連結棒54に外嵌され、チェン
53の回動による連結棒54の上昇に伴って前記係合部
材55上面が筒体57下面に係合するように構成されて
いる。
【0023】前記昇降用フレーム3の内部空間に入り込
んだ昇降枠56部分の左右には、図12に示すように、
左右の舌片46と後側辺との間に位置して舌片46に接
触して回転する前後案内ローラ59が上下に一対設けら
れ、かつ、図13に示すように、左右の舌片46と後側
辺との間に位置して昇降用フレーム3の左右側辺に接触
して回転する左右案内ローラ60も上下に一対設けられ
ている。そして、前記昇降用電動モータ48の正逆回転
駆動によるチェン53の回動で前記係合部材55が筒体
57に係合し、昇降枠56が合計4個の前後案内ローラ
59と同じく4個の左右案内ローラ60に案内されなが
ら、昇降用フレーム3に沿って上下昇降するように構成
されている。前記昇降枠56には、図14に示すよう
に、昇降用フレーム3に設けられた上下一対の昇降位置
検出用リミットスイッチ61a,61bと接触するドグ
62が取り付けられ、このドグ62が上方のリミットス
イッチ61aに接触することにより、昇降枠56の上限
を検出して上昇を停止し、下方のリミットスイッチ61
bと接触することにより、昇降枠56の下限を検出して
下降を停止するように構成されている。
【0024】前記搭乗具4は、図2および図3に示すよ
うに、上述した着座シート5やフットレスト6に加え
て、背もたれ63、左右のアームレスト64を備え、か
つ、着座シート5の下方に位置する連結フレーム65を
介してフットレスト6が取り付けられ、その搭乗具4が
昇降枠56に連結固定されて昇降枠56と一体的に上下
昇降するように構成されている。前記着座シート5、ア
ームレスト64、ならびに、フットレスト6は、全て回
動固定可能に構成され、図4の(イ)に示すように、全
てを前方に回動突出させて着座シート5上に腰掛ける着
座姿勢使用状態と、図4の(ロ)に示すように、フット
レスト6のみを回動突出させてフットレスト6上に搭乗
する立ち姿勢使用状態とに切替え可能に構成され、か
つ、図4の(ロ)において仮想線で示すように、フット
レスト6をも後方に回動退避させた収納状態とに切替え
可能に構成されている。
【0025】前記着座シート5やアームレスト64など
の揺動固定機構は、全て同じ構成なのでアームレスト6
4の揺動固定機構について説明すると、図15および図
16に示すように、背もたれ63に対してアームレスト
64が回動可能に取り付けられ、そのアームレスト64
に2つの係合孔66を備えた板体67が固着されて、そ
の板体67がアームレスト64と一体的に回動するよう
に構成されている。そして、背もたれ63側には、前記
係合孔66内に挿入して係合する係合ピン68がスライ
ド操作可能に設けられ、その係合ピン68が、スプリン
グ69によって板体67側に弾性付勢され、スプリング
69の弾性力に抗して係合ピン68を引っ張り、2つの
係合孔66のいずれか一方に係合ピン68を挿入するこ
とにより、上述した突出姿勢と上方に回動させた収納姿
勢とに切替えて固定し得るように構成されている。
【0026】前記アームレスト64の左右の端部には、
搭乗者が手で握るための左右の把持具64a,64bが
外側へ突出する状態で設けられ、アームレスト64を前
方へ回動突出させた状態においては、着座用把持具64
aとして機能し、上方に回動固定した状態においては、
立ち姿勢用把持具64bとして機能するように構成さ
れ、各把持具64a,64bには、それぞれ搭乗具作動
用操作具としての運転スイッチ70が設けられている。
そして、着座シート5に腰掛けた着座姿勢搭乗状態にお
いては、アームレスト64を前方に回動突出させること
により、そのアームレスト64が着座シート5の左右横
方向に位置して腕を載せることができ、かつ、左右の着
座用把持具64aを手で握りながら運転スイッチ70を
操作することができる。また、着座シート5を収納して
フットレスト6上に立ち姿勢で搭乗した立ち姿勢搭乗状
態においては、アームレスト64を上方に回動固定する
ことにより、左右の把持具64bが握り易い高さに位置
して、立ち姿勢用把持具64bとして機能するため、立
ち姿勢においても同じ把持具を握りながら運転スイッチ
70を容易に操作することができる。この運転スイッチ
70は、例えば、着座姿勢において搭乗具4の右側への
走行を指示する右行きスイッチと左側への走行を指示す
る左行きスイッチ、ならびに、搭乗具4の上昇を指示す
る上昇スイッチと下降を指示する下降スイッチとを備
え、各スイッチは押しているときにONして走行や上昇
を続行し、放すとOFFして走行や上昇を停止する自己
復帰式のスイッチに構成されている。
【0027】前記フットレスト6の左右側面には、案内
レール1に沿っての走行時に障害物と接触することによ
りONして走行を停止する障害物検出スイッチ71が設
けられ、かつ、フットレスト6下方に障害物があると、
それを検出してフットレスト6の下降を停止する噛み込
み防止スイッチ72が設けられている。この噛み込み防
止スイッチ72は、図17に示すように、第1光電スイ
ッチ72aと第2光電スイッチ72bの2つにスイッチ
で構成され、この2つの光電スイッチ72a,72b
が、連結フレーム65に対するフットレスト6の回動中
心周りに間隔を置いて配設されて連結フレーム65に取
り付けられている。そして、フットレスト6側に遮蔽板
73が取り付けられていて、フットレスト6下降の際に
下方に障害物があると、フットレスト6が上方に回動
し、第1光電スイッチ72aが遮蔽板73を検出し、そ
れによって障害物を検出してフットレスト6の下降を防
止し、フットレスト6下方への異物噛み込みを防止す
る。なお、第1光電スイッチ72aと第2光電スイッチ
72bが、共に遮蔽板73を検出した場合は、フットレ
スト6が収納状態にあるため、フットレスト6の下降は
可能となる。
【0028】前記フットレスト6には、さらに、床面と
の距離を検出する光電式の距離センサ74が設けられ、
フットレスト6の下面が床面などに着床した際にフット
レスト6の下降を停止するように構成されている。すな
わち、フットレスト6下降の下限を検出する昇降位置検
出用リミットスイッチ61bに加えて、床面への着床を
検出する距離センサ74が設けられているため、床面に
マットなどを敷設して実質的に床面が高くなったような
場合には、優先的に、この距離センサ74による着床検
出に基づいて昇降用電動モータ48を停止し、仮に距離
センサ74が何らかの理由で着床を検出しない場合に
は、下方に位置する昇降位置検出用リミットスイッチ6
1bの下限検出により昇降用電動モータ48を停止する
ように構成され、距離センサ74については、フットレ
スト6下方の障害物を検出することも可能となる。
【0029】前記着座シート5の腰掛け部分の内部に
は、図4に示すように、着座姿勢搭乗状態においる適正
姿勢を検出するための適正着座姿勢検出手段としての感
圧式のテープスイッチ75aが設けられ、着座姿勢搭乗
状態において、その感圧式テープスイッチ75aがON
しない限り搭乗具4の走行や昇降を停止し、かつ、走行
中や昇降中に感圧式テープスイッチ75aがOFFする
と、走行や昇降を自動的に停止するように構成されてい
る。同様に、フットレスト6の足置き部分の内部にも、
立ち姿勢搭乗状態における適正姿勢を検出するための適
正立ち姿勢検出手段としての感圧式のテープスイッチ7
5bが設けられ、立ち姿勢搭乗状態において、感圧式テ
ープスイッチ75bがONしない限り走行や昇降を停止
し、走行中や昇降中にOFFすると、自動的に走行や昇
降を停止するように構成されている。
【0030】その他、図1に示すように、玄関口階段前
ポーチA、玄関の廊下E、2階の廊下Gの壁面には、遠
隔操作スイッチ76が設けられていて、搭乗具4を希望
する箇所にまで走行させたり、また、搭乗者が運転スイ
ッチ70を操作し得ないような場合に、介護者が搭乗具
4を作動し得るように構成されている。また、この介護
用昇降装置の電源は、一般家庭用の交流電源で、家屋側
に設置されたケーブルドラム77からケーブル78を繰
り出したり巻き取ったりしながら、走行用電動モータ2
6や昇降用電動モータ48などに電力を供給するように
構成されているが、走行台車2などに充電式のバッテリ
を搭載し、そのバッテリからの電力を供給するように構
成することもできる。
【0031】このような構成の介護用昇降装置は、全て
の作動が制御手段としての制御装置Hにより制御され、
制御装置Hは、図18に示すように、運転スイッチ70
などから入力される操作情報に基づいて搭乗具4の作動
を制御する主制御部H1、走行台車2の走行作動を制御
する走行制御部H2、搭乗具4の上下昇降作動を制御す
る昇降制御部H3などで構成され、主制御部H1と走行
用制御部H2および昇降用制御部H3とは相互に通信可
能に構成されている。
【0032】この制御装置Hによる昇降装置の作動につ
いて説明すると、例えば、玄関口階段前ポーチAから搭
乗する場合、着座姿勢で搭乗するか立ち姿勢で搭乗する
かによって、着座シート5、アームレスト64、フット
レスト6などを適宜回動突出して所望の搭乗状態に切替
える。搭乗具4が玄関口階段前ポーチAにない場合に
は、玄関口階段前ポーチAの近くにある遠隔操作スイッ
チ76を操作して、搭乗具4を玄関口階段前ポーチAに
呼び出して、所望の搭乗状態に切替える。そして、第4
図の(イ)に示す着座姿勢で搭乗した場合には、着座シ
ート5に腰掛けて左右の着座用把持具64aのうちのい
ずれかの運転スイッチ70の上昇スイッチを押し、第4
図の(ロ)に示す立ち姿勢で搭乗した場合には、左右の
立ち姿勢用把持具64bを握っていずれかの運転スイッ
チ70の上昇スイッチを押す。その際、着座シート5に
対して適正姿勢で腰掛けていなかったり、フットレスト
6に対して適正姿勢で立っていないと、感圧式テープス
イッチ75aや75bがONしないので昇降用電動モー
タ48は駆動せず、適正姿勢であれば、昇降用電動モー
タ48が回転駆動する。
【0033】昇降用電動モータ48が回転駆動してチェ
ン58が回動すると、連結棒54に形成の係合部材55
が昇降枠56側の筒体57に係合し、その後、係合部材
55の上昇に伴って昇降枠56、つまり、搭乗具4を上
昇させ、前記昇降枠56に取り付けたドグ62が上方の
リミットスイッチ61aに接触することにより、搭乗具
4の上限を検出して上昇を停止する。その後、運転スイ
ッチ70の左行きスイッチを押すと、走行用電動モータ
26が回転駆動し、ピニオン28の回転駆動によるラッ
ク8への咬合によって、走行台車2が案内レール1に沿
って移動走行し、その走行台車2の走行に伴って搭乗具
4も昇降用フレーム3と一体的に走行する。玄関口階段
Bに至ると、走行台車2は、傾斜レール部分1Bに沿っ
て走行し、搭乗具4の方は、フレーム用リンク32と台
車フレーム11とを枢支連結するボルト33を中心とし
て、その自重により昇降用フレーム3と一体的に揺動し
て平行四連リンク機構14を変形させ、昇降用フレーム
3が鉛直方向を向き、着座シート5やフットレスト6が
水平姿勢を維持する。
【0034】その際、フットレスト6の下端が玄関口階
段Bや室内階段Fに接当しないように、リミットスイッ
チ61aとドグ62とにより搭乗具4の上昇位置が設定
されているので、玄関口階段Bや室内階段Fに接当する
ことなく、着座シート5やフットレスト6を水平姿勢に
維持して走行する。この走行中に玄関口階段B上などに
障害物があると、フットレスト6に設けられた障害物検
出スイッチ71がONして走行を停止し、障害物を取り
除くと再び走行を再開し、例えば、玄関の廊下Eで降り
る場合には、搭乗具4が廊下E上に至った時点で押して
いた運転スイッチ70の左行きスイッチを離す。する
と、走行用電動モータ26が停止し、その後、運転スイ
ッチ70の下降スイッチを押すことにより、昇降用電動
モータ48が回転駆動して搭乗具4が下降する。
【0035】その際、搭乗具4の下方に障害物がある
と、障害物への接当によりフットレスト6が若干上方へ
揺動し、噛み込み防止スイッチ72の第1光電スイッチ
72aが遮蔽板73を検出することにより搭乗具4の下
降を停止し、障害物を取り除くと再び下降を再開し、光
電式距離センサ74がフットレスト6の床面への着床を
検出すると同時に、下方に位置する昇降位置検出用リミ
ットスイッチ61aにドグ62が接触し、昇降用電動モ
ータ48を停止して搭乗具4も停止する。この昇降用電
動モータ48の停止状態においては、連結棒54に形成
した係合部材55の上面が、昇降枠56側の筒体57の
下面に対して遊びL1だけ下方に位置するように設定さ
れているので、フットレスト6は確実に床面上に着床
し、床面にマットなどが敷設されていると、距離センサ
74による着床検出に基づいて昇降用電動モータ48を
停止することになるため、係合部材55と筒体57との
間の遊びは、L1より若干小さい遊びL2となり、その
場合にもフットレスト6は確実にマット上に着床する。
【0036】〔別実施形態〕つぎに、図19〜図22に
基づいて別の実施形態について説明する。なお、これら
の実施形態においても、着座シート5には、適正着座姿
勢検出手段が、フットレスト6には、適正立ち姿勢検出
手段が設けられ、着座シート5やアームレスト64など
には、先の実施形態で説明したような揺動固定機構が設
けられているが、それらについては省略してある。
【0037】図19に示す実施形態のものは、アームレ
スト64の形状が先の実施形態のものと異なっている。
この実施形態においては、アームレスト64の先端が、
左右の把持具として機能し、(イ)に示す着座姿勢にお
いては、着座用把持具64aとして、(ロ)に示す立ち
姿勢においては、立ち姿勢用把持具64bとして機能
し、各把持具64a,64bに運転スイッチ70が設け
られている。
【0038】図20に示す実施形態のものは、背もたれ
63に対してアームレスト64が固定されていて、その
アームレスト64の一部が着座用把持具64aとして機
能するように構成されている。その着座用把持具64a
とは別に、立ち姿勢用把持具64bが、背もたれ63の
両側に設けられていて、着座姿勢においては、着座専用
の把持具64aを、立ち姿勢においては、立ち姿勢専用
の把持具64bを握って、各運転スイッチ70を操作し
得るように構成されている。
【0039】図21の示す実施形態のものは、着座シー
ト5に対してアームレスト64が固定され、そのアーム
レスト64の一部が着座用把持具64aとして機能する
ように構成され、かつ、着座シート5の裏側に立ち姿勢
用把持具64bが固定されている。そして、図21の
(ロ)や(ハ)に示す立ち姿勢使用状態において、着座
シート5裏側の立ち姿勢用把持具64bが、握り易い高
さに位置するように構成され、その立ち姿勢用把持具6
4bの中央に設けられたひとつの運転スイッチ70を左
右いずれの手でも操作し得るように構成され、いずれの
姿勢においても、専用の把持具64a,64bを握って
運転スイッチ70を操作し得るように構成されている。
【0040】図22に示す実施形態のものは、着座シー
ト5の両側の一部が着座用把持具64aとして機能する
ように構成され、その着座用把持具64aとは別に、立
ち姿勢用把持具64bが、背もたれ63の上部に設けら
れ、その立ち姿勢用把持具64bの中央に運転スイッチ
70がひとつ設けられて左右いずれの手でも操作し得る
ように構成されている。
【0041】なお、先の実施形態においては、右行きと
左行きのスイッチ、ならびに、上昇と下降のスイッチを
備えた運転スイッチ70を示したが、右行きと左行きと
のスイッチのみを設け、右行きのスイッチを押すと、自
動的に上昇して右側へ走行し、その後、自動的に下降す
るように、また、左行きのスイッチを押すと、自動的に
上昇して左側へ走行し、その後、自動的に下降するよう
に構成することもできる。また、適正着座姿勢検出手段
75aや適正立ち姿勢検出手段75bについても、先の
実施形態のような感圧式に限るものではなく、例えば、
発光器と受光器とからなる光電式にするなど、種々の変
更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】介護用昇降装置の概略全体図
【図2】走行台車と搭乗具の斜視図
【図3】走行台車と搭乗具の正面図
【図4】搭乗具の切替え状態を示す側面図
【図5】走行台車の正面図
【図6】走行台車の正面図
【図7】走行台車の断面図
【図8】案内レールの断面図
【図9】レール端部検出用リミットスイッチとドグを示
す図
【図10】昇降用フレームの内部を示す正面図
【図11】昇降用フレームの内部を示す正面図
【図12】昇降用フレームの断面図
【図13】昇降用フレームの断面図
【図14】昇降用フレームの断面図
【図15】アームレストの揺動固定機構を示す断面図
【図16】アームレストの揺動固定機構の作動を示す図
【図17】障害物検出スイッチを示す図
【図18】制御装置を示すブロック図
【図19】別実施形態の搭乗具を示す図
【図20】別実施形態の搭乗具を示す図
【図21】別実施形態の搭乗具を示す図
【図22】別実施形態の搭乗具を示す図
【符号の説明】
1 案内レール 1B 傾斜レール部分 2 走行台車 3 昇降用枠体 4 搭乗具 5 着座シート 6 フットレスト 64 アームレスト 64a 着座用把持具 64b 立ち姿勢用把持具 70 運転スイッチ 75a 適正着座姿勢検出手段 75b 適正立ち姿勢検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B66B 9/08 B66B 9/08 C H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜レール部分を有する案内レールと、
    前記案内レールに沿って走行する走行台車と、前記走行
    台車から下方に吊下した搭乗具とを備えた介護用昇降装
    置であって、 前記走行台車から下方に昇降用枠体を吊下し、その昇降
    用枠体に沿って前記搭乗具を上下昇降可能に構成すると
    ともに、その搭乗具に搭乗者が腰掛ける着座シートと搭
    乗者が足を載せるフットレストとを設け、前記着座シー
    トを着座姿勢使用状態と収納状態とに切替え可能に構成
    して、前記着座シートを収納状態に切替えてフットレス
    ト上に立ち姿勢で搭乗する立ち姿勢搭乗状態と、前記着
    座シートを着座姿勢使用状態に切替えて着座姿勢で搭乗
    する着座姿勢搭乗状態とに切替え可能に構成してある介
    護用昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記搭乗具が、立ち姿勢搭乗状態におい
    て手で把持する立ち姿勢用把持具と、着座姿勢搭乗状態
    において手で把持する着座用把持具とを備え、前記立ち
    姿勢用把持具と着座用把持具とに搭乗具作動用の操作具
    を設けてある請求項1に記載の介護用昇降装置。
  3. 【請求項3】 前記搭乗具が、着座シートの着座姿勢使
    用状態において着座シートの左右横方向に位置するアー
    ムレストを備え、そのアームレストを着座シートの左右
    横方向に位置する使用状態と、上方へ回動固定して収納
    する収納状態とに切替え可能に構成するとともに、その
    アームレストに手で把持する把持具を設けて、その把持
    具が、アームレストの使用状態において前記着座用把持
    具として機能し、アームレストの収納状態において前記
    立ち姿勢用把持具として機能するように構成してある請
    求項2に記載の介護用昇降装置。
  4. 【請求項4】 前記着座用シートに適正着座姿勢検出手
    段を設け、その適正着座姿勢検出手段が、着座姿勢搭乗
    状態において適正着座姿勢を検出しないと、前記搭乗具
    の作動を停止するように構成し、かつ、前記フットレス
    トに適正立ち姿勢検出手段を設け、その適正立ち姿勢検
    出手段が、立ち姿勢搭乗状態において適正立ち姿勢を検
    出しないと、前記搭乗具の作動を停止するように構成し
    てある請求項1〜3のいずれか1項に記載の介護用昇降
    装置。
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