JPH10286556A - 油汚染土壌の処理方法 - Google Patents
油汚染土壌の処理方法Info
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- JPH10286556A JPH10286556A JP9614697A JP9614697A JPH10286556A JP H10286556 A JPH10286556 A JP H10286556A JP 9614697 A JP9614697 A JP 9614697A JP 9614697 A JP9614697 A JP 9614697A JP H10286556 A JPH10286556 A JP H10286556A
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/20—Waste processing or separation
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 油汚染土壌から油分および塩分を効率的に回
収し、高純度の回収油を得る。 【解決手段】 油に汚染された土壌を処理して油分を回
収するに際し、処理対象の土壌を加熱することで土壌中
の油分を加熱分離して回収する加熱分離工程と、その加
熱分離工程により分離回収した油分から遠心分離により
塩分を除去する脱塩工程と、加熱分離工程により油分を
分離した後の土壌を溶剤洗浄することにより土壌中の残
余の油分をさらに回収する溶剤洗浄工程と、前記溶剤洗
浄工程の後段において土壌を水洗浄する水洗浄工程とを
実施する。
収し、高純度の回収油を得る。 【解決手段】 油に汚染された土壌を処理して油分を回
収するに際し、処理対象の土壌を加熱することで土壌中
の油分を加熱分離して回収する加熱分離工程と、その加
熱分離工程により分離回収した油分から遠心分離により
塩分を除去する脱塩工程と、加熱分離工程により油分を
分離した後の土壌を溶剤洗浄することにより土壌中の残
余の油分をさらに回収する溶剤洗浄工程と、前記溶剤洗
浄工程の後段において土壌を水洗浄する水洗浄工程とを
実施する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原油等の油に汚染さ
れた土壌を処理して油分を回収する方法に関する。
れた土壌を処理して油分を回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の処理方法としては、汚染土壌を
たとえばケロシン(灯油)等の溶剤により洗浄すること
で油分を溶剤に溶解させて回収除去するものが知られて
いる。また、油汚染土壌は塩分を含んでいるので、溶剤
洗浄した後の土壌をさらに水により洗浄して塩分を除去
することも行われている。そして、現在までのところ、
油分および塩分をそれぞれ50%程度、20%程度含む
油汚染土壌を上記方法により処理して、油分および塩分
をそれぞれを1.3%程度、1.1%程度にまで低下さ
せることが可能な処理プラントが稼働している。
たとえばケロシン(灯油)等の溶剤により洗浄すること
で油分を溶剤に溶解させて回収除去するものが知られて
いる。また、油汚染土壌は塩分を含んでいるので、溶剤
洗浄した後の土壌をさらに水により洗浄して塩分を除去
することも行われている。そして、現在までのところ、
油分および塩分をそれぞれ50%程度、20%程度含む
油汚染土壌を上記方法により処理して、油分および塩分
をそれぞれを1.3%程度、1.1%程度にまで低下さ
せることが可能な処理プラントが稼働している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
油分および塩分の除去回収を比較的効率的に行い得るも
のではあるが、より一層の効率向上と処理能力の増大が
望まれており、しかも回収した油をより高純度のものと
してそれを有効に活用したいという要請もある。
油分および塩分の除去回収を比較的効率的に行い得るも
のではあるが、より一層の効率向上と処理能力の増大が
望まれており、しかも回収した油をより高純度のものと
してそれを有効に活用したいという要請もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記事情に鑑み、本発明
は、油に汚染された土壌を処理して油分を回収する方法
であって、処理対象の土壌を加熱することで土壌中の油
分を加熱分離して回収する加熱分離工程と、前記加熱分
離工程により分離回収した油分から遠心分離により塩分
を除去する脱塩工程と、前記加熱分離工程により油分を
分離した後の土壌を溶剤洗浄することにより土壌中の残
余の油分をさらに回収する溶剤洗浄工程と、前記溶剤洗
浄工程の後段において土壌を水洗浄する水洗浄工程とを
実施することを特徴とするものである。
は、油に汚染された土壌を処理して油分を回収する方法
であって、処理対象の土壌を加熱することで土壌中の油
分を加熱分離して回収する加熱分離工程と、前記加熱分
離工程により分離回収した油分から遠心分離により塩分
を除去する脱塩工程と、前記加熱分離工程により油分を
分離した後の土壌を溶剤洗浄することにより土壌中の残
余の油分をさらに回収する溶剤洗浄工程と、前記溶剤洗
浄工程の後段において土壌を水洗浄する水洗浄工程とを
実施することを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1に
示す処理工程図を参照して説明する。本例における処理
対象の汚染土壌は油分を50%程度、塩分を20%程度
含む砂であり、その汚染土壌をまず加熱分離処理する。
すなわち、汚染土壌に溶剤たとえばケロシン(灯油)を
適量添加し、70〜90℃程度に加熱する。すると、汚
染土壌中から油分および塩分が上澄み液となって自ずと
分離される。その上澄み液の成分は油分が65%程度、
塩分が25%程度、砂分が10%程度である。
示す処理工程図を参照して説明する。本例における処理
対象の汚染土壌は油分を50%程度、塩分を20%程度
含む砂であり、その汚染土壌をまず加熱分離処理する。
すなわち、汚染土壌に溶剤たとえばケロシン(灯油)を
適量添加し、70〜90℃程度に加熱する。すると、汚
染土壌中から油分および塩分が上澄み液となって自ずと
分離される。その上澄み液の成分は油分が65%程度、
塩分が25%程度、砂分が10%程度である。
【0006】上記の加熱分離工程により上澄み液が分離
された後の土壌における油分はこの段階で30%程度に
まで低下するが、その汚染土壌に対してはさらに溶剤洗
浄を行う。すなわち、汚染土壌に同様の溶剤を添加して
溶剤洗浄することで、汚染土壌中の油分を溶剤に溶解さ
せて回収液として回収する。これにより土壌中の油分は
1.5〜7%程度となる。また、土壌中にはまだ塩分が
残るので、これを水洗浄して塩分が1.3〜3%程度と
なるまで脱塩し、これを脱水して浄化砂を得る。水洗浄
に使用した洗浄水は塩分と微量の油分および微細な砂を
含むが、これは適宜の水処理を行って処分すれば良い。
された後の土壌における油分はこの段階で30%程度に
まで低下するが、その汚染土壌に対してはさらに溶剤洗
浄を行う。すなわち、汚染土壌に同様の溶剤を添加して
溶剤洗浄することで、汚染土壌中の油分を溶剤に溶解さ
せて回収液として回収する。これにより土壌中の油分は
1.5〜7%程度となる。また、土壌中にはまだ塩分が
残るので、これを水洗浄して塩分が1.3〜3%程度と
なるまで脱塩し、これを脱水して浄化砂を得る。水洗浄
に使用した洗浄水は塩分と微量の油分および微細な砂を
含むが、これは適宜の水処理を行って処分すれば良い。
【0007】一方、上記の加熱分解処理において分離さ
れた上澄み液は油分および塩分を含み、また、上記の溶
剤洗浄工程において溶剤により回収された回収液には油
分および溶剤が含まれているから、それら上澄み液およ
び回収液から塩分の除去および溶剤の回収を行う。すな
わち、上澄み液および回収液を遠心分離にかけて塩分を
除去した後、蒸留して溶剤を回収する。これにより、塩
分が1.3%程度にまで除去され、また溶剤も除去され
た高純度の油が回収される。蒸留により回収した溶剤は
その一部を加熱分離工程へ、他を溶剤洗浄工程へ戻して
再使用する。
れた上澄み液は油分および塩分を含み、また、上記の溶
剤洗浄工程において溶剤により回収された回収液には油
分および溶剤が含まれているから、それら上澄み液およ
び回収液から塩分の除去および溶剤の回収を行う。すな
わち、上澄み液および回収液を遠心分離にかけて塩分を
除去した後、蒸留して溶剤を回収する。これにより、塩
分が1.3%程度にまで除去され、また溶剤も除去され
た高純度の油が回収される。蒸留により回収した溶剤は
その一部を加熱分離工程へ、他を溶剤洗浄工程へ戻して
再使用する。
【0008】上記方法によれば、加熱分離工程において
大半の油分が分離回収されるとともに、後段の溶剤洗浄
工程において残余の油分がさらに回収され、したがって
全体として優れた回収効率が得られ、汚染土壌を十分に
浄化することができる。また、加熱分離工程では汚染土
壌を70〜90℃程度に加熱するのみで良いのでさほど
の処理費用を必要とせず、そのための設備も簡便なもの
で良く、したがって処理単価を安価に維持することがで
きるし、処理能力を大きくすることも容易に可能であ
る。
大半の油分が分離回収されるとともに、後段の溶剤洗浄
工程において残余の油分がさらに回収され、したがって
全体として優れた回収効率が得られ、汚染土壌を十分に
浄化することができる。また、加熱分離工程では汚染土
壌を70〜90℃程度に加熱するのみで良いのでさほど
の処理費用を必要とせず、そのための設備も簡便なもの
で良く、したがって処理単価を安価に維持することがで
きるし、処理能力を大きくすることも容易に可能であ
る。
【0009】また、回収油は有償で出荷(つまり販売)
することも可能な程度の十分に高純度のものとできる。
図2は上記方法による回収油の蒸留特性を示す蒸留曲線
Aを、従来法による回収油の蒸留曲線Bおよび原油(ア
ラビアンライト)の蒸留曲線Cと対比して示したもので
あり、この図2から本方法による回収油は従来法による
ものに比較して低温度蒸留成分が多く高純度であること
がわかる。
することも可能な程度の十分に高純度のものとできる。
図2は上記方法による回収油の蒸留特性を示す蒸留曲線
Aを、従来法による回収油の蒸留曲線Bおよび原油(ア
ラビアンライト)の蒸留曲線Cと対比して示したもので
あり、この図2から本方法による回収油は従来法による
ものに比較して低温度蒸留成分が多く高純度であること
がわかる。
【0010】
【発明の効果】以上のように、本発明は、汚染土壌を加
熱して油分を加熱分離して回収する加熱分離工程、それ
により分離回収した油分から遠心分離により塩分を除去
する脱塩工程、溶剤洗浄により油分をさらに回収する溶
剤洗浄工程、および水洗浄工程を実施するものであるか
ら、加熱分離工程および溶剤洗浄工程により油分を効率
的に回収することができ、また脱塩工程と水洗浄工程に
より塩分を十分に除去することができるから、汚染土壌
を十分に浄化することができるとともに、高純度の回収
油を得ることができる。特に、加熱分離工程は汚染土壌
を加熱するのみで良いのでさほどの処理費用を必要とせ
ず、またそのための設備も簡便なもので良く、したがっ
て処理単価を安価に維持することができるし、処理能力
を容易に増大させることも可能である。
熱して油分を加熱分離して回収する加熱分離工程、それ
により分離回収した油分から遠心分離により塩分を除去
する脱塩工程、溶剤洗浄により油分をさらに回収する溶
剤洗浄工程、および水洗浄工程を実施するものであるか
ら、加熱分離工程および溶剤洗浄工程により油分を効率
的に回収することができ、また脱塩工程と水洗浄工程に
より塩分を十分に除去することができるから、汚染土壌
を十分に浄化することができるとともに、高純度の回収
油を得ることができる。特に、加熱分離工程は汚染土壌
を加熱するのみで良いのでさほどの処理費用を必要とせ
ず、またそのための設備も簡便なもので良く、したがっ
て処理単価を安価に維持することができるし、処理能力
を容易に増大させることも可能である。
【図1】 本発明方法の処理工程の一実施形態を示す図
である。
である。
【図2】 本方法による回収油の蒸留特性を示す図であ
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 油に汚染された土壌を処理して油分を回
収する方法であって、処理対象の土壌を加熱することで
土壌中の油分を加熱分離して回収する加熱分離工程と、
前記加熱分離工程により分離回収した油分から遠心分離
により塩分を除去する脱塩工程と、前記加熱分離工程に
より油分を分離した後の土壌を溶剤洗浄することにより
土壌中の残余の油分をさらに回収する溶剤洗浄工程と、
前記溶剤洗浄工程の後段において土壌を水洗浄する水洗
浄工程とを実施することを特徴とする油汚染土壌の処理
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9614697A JP3555056B2 (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 油汚染土壌の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9614697A JP3555056B2 (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 油汚染土壌の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10286556A true JPH10286556A (ja) | 1998-10-27 |
JP3555056B2 JP3555056B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=14157251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9614697A Expired - Fee Related JP3555056B2 (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 油汚染土壌の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3555056B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010253416A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Omega:Kk | 汚染土砂の洗浄システム |
CN110639943A (zh) * | 2019-10-28 | 2020-01-03 | 河南省环境保护科学研究院 | 一种有机物污染土壤的修复方法 |
-
1997
- 1997-04-14 JP JP9614697A patent/JP3555056B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010253416A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Omega:Kk | 汚染土砂の洗浄システム |
CN110639943A (zh) * | 2019-10-28 | 2020-01-03 | 河南省环境保护科学研究院 | 一种有机物污染土壤的修复方法 |
CN110639943B (zh) * | 2019-10-28 | 2021-07-30 | 河南省环境保护科学研究院 | 一种有机物污染土壤的修复方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3555056B2 (ja) | 2004-08-18 |
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