JPH08318295A - 高塩分濃度の油汚染土壌の浄化方法 - Google Patents
高塩分濃度の油汚染土壌の浄化方法Info
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- JPH08318295A JPH08318295A JP7127962A JP12796295A JPH08318295A JP H08318295 A JPH08318295 A JP H08318295A JP 7127962 A JP7127962 A JP 7127962A JP 12796295 A JP12796295 A JP 12796295A JP H08318295 A JPH08318295 A JP H08318295A
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高塩分濃度の油汚染土壌を低コストで浄化す
る。 【構成】高塩分濃度の油汚染土壌のうちのオイルスラッ
ジにケロシン等溶剤を添加し加熱して流動化させた後、
遠心分離により含油比を減少させた土を前記油汚染土壌
と共にケロシン等溶剤、界面活性剤及び海水で洗浄し、
洗浄した土壌からオイル及び海水を分離した後、淡水又
は地下汽水で洗浄し塩水を分離して低塩分濃度の清浄な
土壌を得る。
る。 【構成】高塩分濃度の油汚染土壌のうちのオイルスラッ
ジにケロシン等溶剤を添加し加熱して流動化させた後、
遠心分離により含油比を減少させた土を前記油汚染土壌
と共にケロシン等溶剤、界面活性剤及び海水で洗浄し、
洗浄した土壌からオイル及び海水を分離した後、淡水又
は地下汽水で洗浄し塩水を分離して低塩分濃度の清浄な
土壌を得る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高塩分濃度の油汚染土
壌の浄化方法に関する。
壌の浄化方法に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、中東諸国では、長年にわたる戦争により多数の油田
が破壊され、油汚染された土壌が4,000万ｍ3もあり、そ
のうち含油比２０％以上の土やスラッジが1,500万ｍ3も
あると言われている。とくに、油田消火のために海水を
使用したところでは、200,000ppmにもなる高塩分濃度の
油汚染土壌が大量に存在している。
ば、中東諸国では、長年にわたる戦争により多数の油田
が破壊され、油汚染された土壌が4,000万ｍ3もあり、そ
のうち含油比２０％以上の土やスラッジが1,500万ｍ3も
あると言われている。とくに、油田消火のために海水を
使用したところでは、200,000ppmにもなる高塩分濃度の
油汚染土壌が大量に存在している。
【０００３】従来、油汚染された廃水の浄化に関しては
種々の方法が開発されているが、高塩分濃度の油汚染土
壌を低コストで浄化する技術は未だ確立されていない。
種々の方法が開発されているが、高塩分濃度の油汚染土
壌を低コストで浄化する技術は未だ確立されていない。
【０００４】本発明は上記課題を解決するものであっ
て、高塩分濃度の油汚染土壌を低コストで浄化すること
ができる浄化方法を提供することを目的とする。
て、高塩分濃度の油汚染土壌を低コストで浄化すること
ができる浄化方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そのために本発明におけ
る高塩分濃度の油汚染土壌の浄化方法は、高塩分濃度の
油汚染土壌のうちのオイルスラッジにケロシン等溶剤を
添加し加熱して流動化させた後、遠心分離により含油比
を減少させた土を前記油汚染土壌と共にケロシン等溶
剤、界面活性剤及び海水で洗浄し、洗浄した土壌からオ
イル及び海水を分離した後、淡水又は地下汽水で洗浄し
塩水を分離して低塩分濃度の清浄な土壌を得ることを特
徴とする。
る高塩分濃度の油汚染土壌の浄化方法は、高塩分濃度の
油汚染土壌のうちのオイルスラッジにケロシン等溶剤を
添加し加熱して流動化させた後、遠心分離により含油比
を減少させた土を前記油汚染土壌と共にケロシン等溶
剤、界面活性剤及び海水で洗浄し、洗浄した土壌からオ
イル及び海水を分離した後、淡水又は地下汽水で洗浄し
塩水を分離して低塩分濃度の清浄な土壌を得ることを特
徴とする。
【０００６】
【作用及び発明の効果】本発明においては、高塩分濃度
の油汚染土壌の含油比を減少させた後、先ず、ケロシン
等溶剤、界面活性剤及び海水で洗浄し、洗浄した土壌か
らオイル及び海水を分離した後、淡水又は地下汽水で洗
浄し塩水を分離して低塩分濃度の清浄な土壌を得るよう
にしたため、高塩分濃度の油汚染土壌を低コストで浄化
することができる。
の油汚染土壌の含油比を減少させた後、先ず、ケロシン
等溶剤、界面活性剤及び海水で洗浄し、洗浄した土壌か
らオイル及び海水を分離した後、淡水又は地下汽水で洗
浄し塩水を分離して低塩分濃度の清浄な土壌を得るよう
にしたため、高塩分濃度の油汚染土壌を低コストで浄化
することができる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図１は本発明における高塩分濃度の油汚染土壌
の浄化方法の１実施例を示す全体構成図である。図中、
Ｍはモータ、Ａは攪拌機、Ｐはポンプを示している。
明する。図１は本発明における高塩分濃度の油汚染土壌
の浄化方法の１実施例を示す全体構成図である。図中、
Ｍはモータ、Ａは攪拌機、Ｐはポンプを示している。
【０００８】本発明においては、高塩分濃度の油汚染土
壌のうちのオイルスラッジ（含油泥）をスラッジ洗浄槽
１に供給し、オイルスラッジの含油比を減少させさせた
後、汚染土壌と共に土壌１次洗浄槽２に供給する。
壌のうちのオイルスラッジ（含油泥）をスラッジ洗浄槽
１に供給し、オイルスラッジの含油比を減少させさせた
後、汚染土壌と共に土壌１次洗浄槽２に供給する。
【０００９】スラッジ洗浄槽１の外周には、ボイラー３
から蒸気を供給し槽内を７０℃程度に加熱すると共に、
スラッジ洗浄槽１内には溶剤タンク５からケロシン等の
溶剤を供給し、攪拌機Ａによりオイルスラッジを攪拌し
粘度１００ｃＰ程度に流動化させる。添加するケロシン
は溶剤としての役割を果たすが洗浄時の油分離の触媒作
用も果たす。次いで、流動化したオイルスラッジをポン
プＰにより遠心分離機６に搬送し、ここで土とオイルに
分離し、オイルをオイル溜７に送り、土を土壌１次洗浄
槽２に供給する。この行程により油汚染土壌の含油比を
減少させることができる。
から蒸気を供給し槽内を７０℃程度に加熱すると共に、
スラッジ洗浄槽１内には溶剤タンク５からケロシン等の
溶剤を供給し、攪拌機Ａによりオイルスラッジを攪拌し
粘度１００ｃＰ程度に流動化させる。添加するケロシン
は溶剤としての役割を果たすが洗浄時の油分離の触媒作
用も果たす。次いで、流動化したオイルスラッジをポン
プＰにより遠心分離機６に搬送し、ここで土とオイルに
分離し、オイルをオイル溜７に送り、土を土壌１次洗浄
槽２に供給する。この行程により油汚染土壌の含油比を
減少させることができる。
【００１０】土壌１次洗浄槽２の外周には、同様にボイ
ラー３から蒸気を供給し槽内を７０℃程度に加熱すると
共に、土壌１次洗浄槽２内には溶剤タンク５からケロシ
ンを、また海水タンク９から海水を、さらに界面活性剤
を供給し、攪拌機Ａにより汚染土壌を攪拌し洗浄する。
界面活性剤は洗浄時に土壌に付着した油の脱離性を向上
させ洗浄効果を促進させる働きを果たすものである。次
いで、洗浄した土壌をポンプＰにより海水分離機１０に
搬送し、ここで土壌からオイル及び海水を分離し、オイ
ル及び海水を油水分離槽１１に送り、土壌を土壌２次洗
浄槽１２に供給する。この行程により汚染土壌からオイ
ルを分離すると同時に塩分濃度を海水程度（30,000ppm
程度）まで減少させることができる。
ラー３から蒸気を供給し槽内を７０℃程度に加熱すると
共に、土壌１次洗浄槽２内には溶剤タンク５からケロシ
ンを、また海水タンク９から海水を、さらに界面活性剤
を供給し、攪拌機Ａにより汚染土壌を攪拌し洗浄する。
界面活性剤は洗浄時に土壌に付着した油の脱離性を向上
させ洗浄効果を促進させる働きを果たすものである。次
いで、洗浄した土壌をポンプＰにより海水分離機１０に
搬送し、ここで土壌からオイル及び海水を分離し、オイ
ル及び海水を油水分離槽１１に送り、土壌を土壌２次洗
浄槽１２に供給する。この行程により汚染土壌からオイ
ルを分離すると同時に塩分濃度を海水程度（30,000ppm
程度）まで減少させることができる。
【００１１】土壌２次洗浄槽１２内には水タンク１３か
ら淡水又は地下汽水（地下の塩水）を供給し、攪拌機Ａ
により汚染土壌を攪拌し洗浄し、塩分濃度を中東地域の
地下の汽水（地下の塩水）レベルである1,500ppm程度ま
で減少させる。次いで、洗浄した土壌をポンプＰにより
塩水分離機１５に搬送し、ここで塩水を分離して廃水槽
１６に送り、塩分濃度の低い清浄な砂状の土を得ること
ができ、農地への利用も可能となる。廃水槽１６の廃水
は海水タンク９に送り土壌１次洗浄槽２の洗浄に再利用
する。
ら淡水又は地下汽水（地下の塩水）を供給し、攪拌機Ａ
により汚染土壌を攪拌し洗浄し、塩分濃度を中東地域の
地下の汽水（地下の塩水）レベルである1,500ppm程度ま
で減少させる。次いで、洗浄した土壌をポンプＰにより
塩水分離機１５に搬送し、ここで塩水を分離して廃水槽
１６に送り、塩分濃度の低い清浄な砂状の土を得ること
ができ、農地への利用も可能となる。廃水槽１６の廃水
は海水タンク９に送り土壌１次洗浄槽２の洗浄に再利用
する。
【００１２】遠心分離機６及び油水分離槽１１で分離さ
れたオイルは、オイルタンク１７に送られ、このオイル
は精油所で再利用され処理コストの回収に役立たせる。
また、油水分離槽１１で分離された海水は、蒸発池に送
られ海水を蒸発処理させる。
れたオイルは、オイルタンク１７に送られ、このオイル
は精油所で再利用され処理コストの回収に役立たせる。
また、油水分離槽１１で分離された海水は、蒸発池に送
られ海水を蒸発処理させる。
【図１】高塩分濃度の油汚染土壌の浄化方法の１実施例
を示す全体構成図である。
を示す全体構成図である。
１…スラッジ洗浄槽、２…土壌１次洗浄槽、３…ボイラ
ー ５…溶剤タンク、６…遠心分離機、７…オイル溜、９…
海水タンク １０…海水分離機、１１…油水分離槽、１２…土壌２次
洗浄槽 １３…水タンク、１５…塩水分離機、１６…廃水槽、１
７…オイルタンク
ー ５…溶剤タンク、６…遠心分離機、７…オイル溜、９…
海水タンク １０…海水分離機、１１…油水分離槽、１２…土壌２次
洗浄槽 １３…水タンク、１５…塩水分離機、１６…廃水槽、１
７…オイルタンク
Claims (1)
- 【請求項１】高塩分濃度の油汚染土壌のうちのオイルス
ラッジにケロシン等溶剤を添加し加熱して流動化させた
後、遠心分離により含油比を減少させた土を前記油汚染
土壌と共にケロシン等溶剤、界面活性剤及び海水で洗浄
し、洗浄した土壌からオイル及び海水を分離した後、淡
水又は地下汽水で洗浄し塩水を分離して低塩分濃度の清
浄な土壌を得ることを特徴とする高塩分濃度の油汚染土
壌の浄化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12796295A JP3435530B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 高塩分濃度の油汚染土壌の浄化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12796295A JP3435530B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 高塩分濃度の油汚染土壌の浄化方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08318295A true JPH08318295A (ja) | 1996-12-03 |
| JP3435530B2 JP3435530B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=14972983
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12796295A Expired - Lifetime JP3435530B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 高塩分濃度の油汚染土壌の浄化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3435530B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001079507A (ja) * | 1999-09-16 | 2001-03-27 | Shinko Pantec Co Ltd | 廃棄物の洗浄処理設備および洗浄方法 |
| JP2004097962A (ja) * | 2002-09-10 | 2004-04-02 | Nippon Steel Corp | 汚染土壌の浄化方法 |
| CN103658159A (zh) * | 2012-09-13 | 2014-03-26 | 比尔·莱普贝托 | 可移动修复拖车 |
| CN104773931A (zh) * | 2015-03-17 | 2015-07-15 | 浙江海洋学院 | 一种利用城市污水处理油泥的方法 |
-
1995
- 1995-05-26 JP JP12796295A patent/JP3435530B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001079507A (ja) * | 1999-09-16 | 2001-03-27 | Shinko Pantec Co Ltd | 廃棄物の洗浄処理設備および洗浄方法 |
| JP2004097962A (ja) * | 2002-09-10 | 2004-04-02 | Nippon Steel Corp | 汚染土壌の浄化方法 |
| CN103658159A (zh) * | 2012-09-13 | 2014-03-26 | 比尔·莱普贝托 | 可移动修复拖车 |
| CN104773931A (zh) * | 2015-03-17 | 2015-07-15 | 浙江海洋学院 | 一种利用城市污水处理油泥的方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3435530B2 (ja) | 2003-08-11 |
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