JPH10285258A - 携帯電話端末 - Google Patents

携帯電話端末

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Publication number
JPH10285258A
JPH10285258A JP9088165A JP8816597A JPH10285258A JP H10285258 A JPH10285258 A JP H10285258A JP 9088165 A JP9088165 A JP 9088165A JP 8816597 A JP8816597 A JP 8816597A JP H10285258 A JPH10285258 A JP H10285258A
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JP
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display
earpiece
state
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mobile phone
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Application number
JP9088165A
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English (en)
Inventor
Michihiro Kaneko
道博 金子
Morihiko Hayashi
守彦 林
Yoshikazu Tanaka
義和 田中
Izumi Saito
泉 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯性、操作性を損なうことなく、表示可能
な情報量を増やし、より使い勝手のよい携帯電話端末を
提供する。 【解決手段】 スピーカ21を有するイヤピース部2
は、本体部1が有するディスプレイ12の表示面の上側
部分を覆う状態と、ディスプレイ12の表示面の全面を
覆うことがない状態に変移可能とされる。ディスプレイ
12の表示面の上側部分を覆う状態のときには、イヤピ
ース部2によっては覆われないディスプレイ12の下側
部分に受信電界強度などが表示される標準の表示が行わ
れ、ディスプレイ12の全面を覆うことがない状態のと
きには、テキストデータやグラフィックスデータを表示
面の全面に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話端末に
関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話端末が、広く利用されるように
なってきている。携帯電話端末は、ユーザの上着のポケ
ットや鞄の中に入れて持ち歩かれ、外出先などにおい
て、無線通信により、簡便に、電話を受けたり、電話を
掛けたりすることができるものである。このため、携帯
電話端末に対しては、携帯性、操作性に優れていること
が要求される。
【0003】そして、多くの携帯電話端末の場合、電話
機の機能が1つの筐体に搭載されて、同一筐体の同一面
(前面)に、スピーカ(受話器)、ディスプレイ、ダイ
ヤルキーなどの操作キー、マイクロホン(送話器)など
が配置されており、容易に持ち運ぶことができ、かつ、
容易に操作することができるようにされている。
【0004】また、前述したように、携帯電話端末は、
無線通信により、電話を受けたり、掛けたりすることが
できるものであり、外出先などにおいて利用されること
が多い。このため、携帯電話端末のディスプレイには、
基地局と自機との間の通信状態を示す情報、バッテリの
残量を示す情報などが表示され、現在、自機は通話が可
能な状態にあるか否かを確認することができるととも
に、日付、現在時刻、発呼時の入力電話番号などの情報
をも表示することができるようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時、携帯
電話端末に対しては、音声だけでなく、文字や記号など
のテキストデータや写真や絵などのグラフィックスデー
タなどをも送信したり受信したりすることができるよう
にしたいという要求がある。また、いわゆる電子メール
を携帯電話端末で受信することができるようにしたいと
いう要求もある。この場合、送信されてきたテキストデ
ータやグラフィックスデータをできるだけ多く携帯電話
端末のディスプレイに表示できることが望ましい。
【0006】このように、携帯電話端末のディスプレイ
に表示したいとする情報の種類や情報量は多くなってき
ており、携帯電話端末が備えるディスプレイの表示面を
できるだけ大きくしたいとする要求が高くなってきてい
る。
【0007】ところが、携帯電話端末は、前述にもした
ように、携帯性、操作性に優れていることが要求される
ため、容易にディスプレイを大きくすることができな
い。すなわち、前述した、スピーカ、ディスプレイ、操
作キー、マイクロホンが、同一筐体の同一面上に位置し
ている携帯電話端末の場合、ディスプレイを大きくしよ
うとすれば、携帯電話端末の全体を大きくするか、ある
いは、スピーカ、操作キー部、マイクロホンなどのディ
スプレイ以外の部分を小さくする必要がある。
【0008】しかし、全体を大きくする場合には、上着
のポケットや鞄に入りにくいなどの携帯性の面で問題が
生じる。また、スピーカ、操作キー部、マイクロホンな
どのディスプレイ以外の部分を小さくする場合には、操
作キーが押しにくい、相手の声が聞きにくいなどの、操
作性、機能性の面で問題が生じる。
【0009】以上のことにかんがみ、この発明は、携帯
性、操作性の良さを損なうことなく、表示可能な情報量
を増やし、より使い勝手のよい携帯電話端末を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による請求項1に記載の携帯電話端末は、
少なくとも表示素子の表示面が設けられた本体部と、ス
ピーカが取り付けられるとともに、前記本体部に設けら
れている前記表示面の一部あるいは全部を実質的に覆う
第1の状態と、前記表示面を覆うことがない第2の状態
とに変移可能に、前記本体部に対して取り付けられたイ
ヤピース部とを備えることを特徴とする。
【0011】この発明による請求項1に記載の携帯電話
端末は、次の点に着目してなされたものである。
【0012】すなわち、通常、携帯電話端末を用いて通
話を行う場合には、ユーザは、携帯電話端末を自分の耳
元まで持っていきイヤピース部を耳に当てるようにして
用いる。この場合、携帯電話端末は、ユーザの耳元近傍
に位置するため、通話中においては携帯電話端末に設け
られる表示素子の表示面を見ることはない。
【0013】また、携帯電話端末に設けられた表示素子
の表示面を見る場合には、携帯電話端末は、ユーザの耳
元から離された状態で用いられる。このように、携帯電
話端末がユーザの耳元から離された状態では、通常、良
好な通話を行うことはできないため、この状態で、スピ
ーカを有するイヤピース部が用いられることはない。
【0014】このように、イヤピース部は、通話を行う
ときに用いられ、携帯電話端末の表示素子の表示面に表
示された情報を見るときには用いられることがない。ま
た、イヤピース部を用いて通話を行っているときには、
携帯電話端末の表示素子の表示面を観視することはでき
ない。
【0015】そこで、この発明による請求項1に記載の
携帯電話端末によれば、スピーカが取り付けられたイヤ
ピース部が本体部に対して移動可能とされて、当該イヤ
ピース部が本体部の表示素子の表示面の一部あるいは全
部を実質的に覆う第1の状態と、前記表示素子の表示面
を覆うことがない第2の状態とに変移することができる
ようにされる。
【0016】そして、通話を行うときには、イヤピース
部が本体部の表示素子の表示面を覆う第1の状態に変移
させ、イヤピース部を通話を行うのに適した位置にある
ようにする。前述したように、携帯電話端末を用いて通
話しているときには、携帯電話端末の表示素子の表示面
は見ることができる位置にはないので、イヤピース部に
よって覆われても支障が生じることはない。
【0017】また、本体部に設けられた表示素子の表示
面の表示を見るときには、イヤピース部は、本体部の表
示素子の表示面を覆うことがない第2の状態に変移さ
せ、本体部の表示素子の表示面の全面を観視可能にす
る。
【0018】このように、スピーカが取り付けられたイ
ヤピース部を表示素子の表示面が設けられた本体部に対
して変移可能に取り付けることにより、携帯電話端末の
携帯性を損なうことなく、携帯電話端末に表示面の大き
な表示素子を搭載することができる。これにより、一度
に多くの情報を表示することができる。
【0019】また、通話時には、イヤピース部は、本体
部の表示素子の表示面を覆うように閉じられて、通話を
行う場合に良好な位置にあるようにされるので、携帯電
話端末の機能を損なうことなく、良好な通話を行うこと
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明による携帯電話端末の一実施の形態について説明す
る。以下に説明するこの実施の形態の携帯電話端末は、
例えば、CDMA(Code Division Mu
ltiple Access)方式のデジタル携帯電話
端末であり、音声信号の送受信、および、文字や記号な
どのテキストデータや図形や地図などのグラフィックス
データ(画像情報)などの送受信ができるものである。
【0021】図1は、この実施の形態の携帯電話端末を
説明するための図であり、図2は、この実施の形態の携
帯電話端末をより詳細に説明するためのブロック図であ
る。
【0022】図1に示すように、この実施の形態の携帯
電話端末は、本体部1とイヤピース部2とからなってい
る。本体部1は、アンテナ11、表示素子としての液晶
ディスプレイ(LCD)12、センド(送信)キー13
1、エンド(終了)キー132、ダイヤル操作キー群1
33などの各種操作キーを備えた操作キー部13、マイ
クロホン(送話器)14、コネクタ15、電源キー1
6、アップダウンキー17を備えている。
【0023】また、この実施の形態において、イヤピー
ス部2は、スピーカ(受話器)21を備えるとともに、
軸22を中心として、本体部1に対して回転移動するこ
とができるようにされている。これにより、この実施の
形態においてイヤピース部2は、図1Aに示すように、
本体部1の液晶ディスプレイ(以下、単にディスプレイ
という)12の表示面を上下に2分割した場合の上側部
分を覆う状態と、図1Bに示すように、本体部1のディ
スプレイ12の表示面の全面を覆うことのない状態に変
移することができるようにされている。
【0024】このように、この実施の形態の携帯電話端
末のイヤピース部2は、本体部1に対して移動可能とさ
れることにより、従来、受話器としてのスピーカが配置
されていた領域をも表示面とする大きなディスプレイ2
1を設けることができる。
【0025】すなわち、前述にもしたように、同一筐体
の同一平面上にスピーカ、ディスプレイ、操作キー部、
マイクロホンが設けられる従来の携帯電話端末の場合に
は、スピーカ、操作キー部、マイクロホンの配置スペー
スの影響を受けて、ディスプレイの表示面の広さは、自
ずと制限されてしまっていた。しかし、この実施の形態
の携帯電話端末の場合には、スピーカ21を備えたイヤ
ピース部2を図1に示したように開閉式にすることで、
スピーカ21を備えたイヤピース部2の部分には影響さ
れずに、ディスプレイの表示面を大きくすることができ
る。
【0026】そして、この実施の形態の携帯電話端末
は、図1Aに示すように、イヤピース部2が本体部1に
設けられたディスプレイ12の表示面の上側部分を覆う
ように閉じられた場合には、イヤピース部2によって表
示面が隠されることのないディスプレイ12の表示面の
下側部分は、従来の携帯電話端末のディスプレイと同じ
位の面積を有するようにされている。
【0027】この場合、ディスプレイ12の表示面の下
側部分には、基地局から送信されてくる信号の受信状態
を示す受信電界強度、バッテリ残量、この携帯電話端末
から電話を掛けた相手先(発呼先)の電話番号、現在時
刻など、従来より表示が可能であった情報が表示され
る。
【0028】また、図1Aに示すように、イヤピース部
2がディスプレイ12を覆うように閉じられているとき
には、イヤピース部2に設けられたスピーカ21が、デ
ィスプレイ12、操作キー部13、マイクロホン14を
有する本体部1の前面上側に位置するようにされる。
【0029】これにより、スピーカ21は、この携帯電
話端末を用いて通話を行う場合に最も適した位置にある
ようにされるとともに、スピーカ21の音声を放音する
開口面が、ユーザの耳と対向するようにされる。
【0030】また、このとき、イヤピース部2により覆
われたディスプレイ12の表示面の上側部分には、何も
表示されないようにされるとともに、バックライトも情
報が表示されたディスプレイ12の表示面の下側部分に
しか使用されないようにすることにより、バッテリを無
駄に消費することがないようにされる。
【0031】さらに、この実施の形態において、イヤピ
ース部2によってはその表示面が隠されることのないデ
ィスプレイ12の表示面の下側部分を保護するため、イ
ヤピース部2の下側に、例えば、シリンドリカルレンズ
を設け、イヤピース部2により実質的にディスプレイ1
2の全面を覆うことができるようにされている。
【0032】すなわち、図1Aに示したように、イヤピ
ース部2が本体部1に対して閉じられた状態にあるとき
には、イヤピース部2のスピーカ21が設けられている
部分により、ディスプレイ12の表示面の上側部分は見
えなくなる。しかし、ディスプレイ12の表示面の下側
部分は、イヤピース部2に設けられるシリンドリカルレ
ンズにより覆われるが、その表示は見えるようにされ
る。この場合、シリンドリカルレンズにより視認性が高
められるようにされている。
【0033】これにより、図1Aに示したように、イヤ
ピース部2が本体部1に対して閉じられているときに
は、イヤピース部2が、ディスプレイ12の全面を実質
的に覆って、ディスプレイ12を保護することができる
ようにされる。このように、イヤピース部2は、ディス
プレイ12の保護蓋としての機能をも有するものであ
る。
【0034】一方、図1Bに示すように、イヤピース部
2によりディスプレイ12を覆うことがないように、イ
ヤピース部2が開かれているときには、例えば、以前に
受信していて、この携帯電話端末が有するメモリに保存
されているテキストデータを表示する。
【0035】この場合には、図1Bからも明らかなよう
に、ディスプレイ12の全面を用いてテキストデータが
表示されるため、従来の携帯電話端末よりも多くの情報
を一度に表示することができる。
【0036】また、この実施の形態の携帯電話端末は、
例えば、複数画面にわたるテキストデータを順次に表示
することができるものであり、本体部1の左側面に設け
られたアップダウンキー17を操作することにより、次
の画面に表示されるべきテキストデータを読み出してデ
ィスプレイ12に表示したり、前に表示したテキストデ
ータを読み出してディスプレイ12に表示することがで
きるようにされている。
【0037】そして、図2に示すように、この実施の形
態の本体部1は、無線部100、ベースバンド部20
0、制御部300を備えている。この実施の形態におい
て、無線部100は、アンテナ共用器、受信回路、送信
回路、周波数シンセサイザなどを備え、基地局から送信
されてくる信号の受信処理やこの携帯電話端末から送信
する信号の送信処理を行うものである。
【0038】ベースバンド部200は、ベースバンド処
理回路、コーディック回路などを備え、受信した信号か
ら元のベースバンド信号を取り出しす処理や、自機にお
いて収音した音声や入力したデータからベースバンド信
号を形成する処理などを行うものである。
【0039】制御部300は、CPU、ROM、RA
M、ディスプレイコントローラなどを備えたマイクロコ
ンピュータで構成されたものあり、この実施の形態の携
帯電話端末の各部の制御を行うものである。
【0040】この実施の形態において、制御部300が
有するROMには、この携帯電話端末の制御部300の
CPUにより実行されるプログラムや各種の処理に必要
なデータ、あるいは、ディスプレイに表示するための文
字などを形成する文字フォントデータなどが記録されて
いる。また、制御部300のRAMは主に作業領域とし
て用いられる。
【0041】そして、図2に示すように、無線部100
にはアンテナ11が接続され、ベースバンド部200に
は、マイクロホン14と、イヤピース部2に設けられた
スピーカ21が接続される。この実施の形態の携帯電話
端末のイヤピース部2は、前述したように、本体部1に
対して移動することができるようにされている。このた
め、イヤピース部2が有するスピーカ21は、例えばフ
レキシブル基板などが用いられて、ベースバンド部20
0に接続されて、イヤピース部2が開閉するように移動
された場合にも、常時、スピーカ21とベースバンド処
理部200とが接続された状態を保つことができるよう
にされている。
【0042】また、制御部300には、ディスプレイ1
2、操作キー部13、コネクタ15、イヤピース部開閉
検出部18が接続される。コネクタ15は、例えば、自
動車に搭載された自動車電話ユニット(カーキット)に
接続するために用いられる。このコネクタ15を介し
て、自動車電話ユニットにこの実施の形態の携帯電話端
末を接続することにより、この携帯電話端末を自動車電
話として用いることができる。
【0043】また、この実施の形態において、制御部3
00には、イヤピース部開閉検出部18が接続されてい
るが、これは、イヤピース部2が、本体部1に対して閉
じられた状態にあって、本体部1のディスプレイ12の
表示面の上側部分を覆っているか、あるいは、イヤピー
ス部2が、本体部1に対して開かれた状態にあって、本
体部1のディスプレイ12の表示面の全部を覆うことが
ないようにされているかを検出する。
【0044】この実施の形態において、イヤピース部開
閉検出部18は、本体部1側に設けられた磁気センサと
イヤピース部2側に設けられたマグネットとにより構成
されており、磁気検出によって、イヤピース部2が本体
部1に対して閉じられた状態にあるか、開かれた状態に
あるかを検出することができるようにされている。
【0045】次に、この実施の形態の携帯電話端末の動
作について説明する。この携帯電話端末は、前述にもし
たように、音声信号の送受信とテキストデータやグラフ
ィックスデータなどの送受信が可能なものである。
【0046】[音声信号の送受信]まず、この携帯電話
端末の電話機としての機能を用いて、音声信号の送受信
を行う場合の動作について説明する。
【0047】アンテナ1は、電話局側の基地局からの信
号を受信するとともに、この携帯電話端末からの信号を
送信するものである。アンテナ1により受信された基地
局からの信号は、無線部100に供給される。
【0048】無線部100は、これが備える周波数シン
セサイザにより指示される周波数の信号を選局し、選局
した信号に自機に対する着呼を通知する信号が含まれて
いるか否かを検出する待ち受け受信を行う。
【0049】無線部100は、自機に対して着呼を通知
する信号を検出したときには、着呼があることを制御部
300に通知する。制御部300は、無線部100から
の自機に対する着呼があることの通知を受けて、図示し
ないが、この携帯電話端末が備える呼び出しベルやバイ
ブレータを駆動させ、呼び出し音を放音したり、自機を
振動させるなどして、自機に着呼があることをユーザに
通知する。
【0050】そして、ユーザによりオフフックする操作
が行われると電話回線が接続されて、発呼先から送信さ
れてきた音声信号は、無線部100を介して、ベースバ
ンド部200に供給される。ここで、オフフックする操
作は、この実施の形態の携帯電話端末においては、本体
部1に設けられたセンドキー131が押下される操作で
ある。
【0051】ベースバンド部200は、無線部100か
ら供給される音声信号から、元のベースバンド信号を取
り出し、取り出したベースバンド信号をD/A変換す
る。D/A変換された音声信号は、イヤピース部2のス
ピーカ21に供給されて、スピーカ21からは、発呼先
から送信されてきた音声が放音される。
【0052】また、ベースバンド部200は、この実施
の形態の携帯電話端末から送信する音声信号のA/D変
換処理をも行なう。すなわち、本体部1に設けられたマ
イクロホン14により収音された音声は、ベースバンド
部200に供給され、ここでA/D変換が行われて、ベ
ースバンド信号が形成される。このベースバンド信号
は、ベースバンド部において、例えば不要な周波数成分
の除去などが行われて、無線部100に供給される。
【0053】無線部100は、ベースバンド部200か
ら供給された信号を変調し、送信用の信号を形成し、こ
れを所定のレベルに増幅するなどの処理を行う。レベル
増幅された送信用の信号は、無線部100が備える周波
数シンセサイザからの指示に応じて、送信用の信号の周
波数を調整し、この調整した送信用の信号をアンテナ1
1を介して送信する。
【0054】そして、このように相手から電話が掛かっ
てきた場合、あるいは、この携帯電話端末から電話を掛
ける場合には、イヤピース部2のスピーカ21がユーザ
の耳に当てられるようにして用いられる。このため、イ
ヤピース部2は、図1Aに示したように、本体部1に対
して閉じられ、ディスプレイ12の上側部分を覆う状態
で用いられる。
【0055】したがって、この場合、イヤピース部2に
設けられたスピーカ21は、従来の携帯電話端末と同じ
ように、本体部1のディスプレイ12の表示面と同じ面
に位置するようにされる。これにより、スピーカ21
は、スピーカ21がユーザの耳に当てられるようにして
用いられる通話時に適した位置で使用することができ
る。
【0056】また、このとき、イヤピース部2が、本体
部1のディスプレイ12の上側部分を覆うように閉じら
れていることは、前述したように本体部1に設けられる
磁気センサとイヤピース部に設けられるマグネットによ
り構成されるイヤピース部開閉検出部18により検出さ
れて、制御部300に通知される。
【0057】制御部300は、このように、イヤピース
部2が本体部1に対して閉じられていると検出されたと
きには、イヤピース部2によっては隠されることがない
ディスプレイ12の表示面の下側部分に、図1Aに示し
たように、受信電界強度、バッテリ残量、現在時刻、い
わゆるコーラーIDと呼ばれる発呼元(電話を掛けてき
た相手先)の電話番号、自機から発呼する場合の発呼先
の電話番号などを表示するようにする。
【0058】このように、イヤピース部2が本体部1の
ディスプレイの上側部分を覆うようにして用いられた場
合には、イヤピース部2のスピーカ21は、ユーザの耳
に当てられるようにして用いられる通話を行う場合に適
した位置に支持される。また、ディスプレイ21の下側
部分は、イヤピース部2によっては隠されることがない
ので、従来通り、受信電界強度、バッテリ残量、発呼元
電話番号、発呼先電話番号、日付、時間などを表示する
ことができる。
【0059】[テキストデータなどの送受信]次に、こ
の実施の形態の携帯電話端末においてのテキストデータ
などの送受信を行う場合の動作について説明する。この
実施の形態の携帯電話端末は、前述したようにグラフィ
ックスデータの送受信をも行うことができるものである
が、説明を簡単にするため、以下の説明においては、テ
キストデータを受信したり、送信したりする場合を例に
説明する。
【0060】前述した音声信号の受信処理の場合と同様
に、無線部100は、周波数シンセサイザにより指示さ
れる周波数の信号を選局し、選局した信号に自機に対し
てテキストデータの送信があることを示す信号が含まれ
ているか否かを検出する待ち受け受信を行う。
【0061】無線部100は、自機に対してテキストデ
ータの送信があることを示す信号を検出したときには、
これを制御部300に通知する。制御部300は、この
携帯電話端末が備える呼び出しベルやバイブレータを駆
動させ、呼び出し音を放音したり、自機を振動させるな
どして、自機にテキストデータの送信があることをユー
ザに通知する。
【0062】この場合には、この携帯電話端末は、制御
部300の制御によって、テキストデータなどが送信さ
れてきた場合と、前述したように電話が掛かってきた場
合とでは、呼び出し音や振動のパターンなどが異なるよ
うにされる。
【0063】ここでテキストデータが自機に対して送信
されくる場合としては、コントロールチャンネルで送信
される場合と、トラフィックチャンネルで送信される場
合とがあるが、トラフィックチャンネルで送信される場
合であっても、ユーザのオフフック操作を待つことな
く、自動的に応答し、送信されてくるテキストデータを
受信して、ベースバンド部200に供給する。
【0064】ベースバンド部200は、供給された信号
からテキストデータなどの送信されてきたデータを取り
出して、これを制御部300に供給する。そして、この
実施の形態の携帯電話端末の制御部300は、ベースバ
ンド部200からのテキストデータを制御部300が備
えるメモリに記憶する。このようにすることによって、
制御部300内のメモリに記憶したテキストデータを必
要に応じて読み出して、ディスプレイ12に表示するこ
とができるようにされている。
【0065】そして、トラフィックチャンネルでテキス
トデータが送信された場合で、送信元からのテキストデ
ータの送信が終了したことを検出したときには、この実
施の形態の携帯電話端末の制御部300は、自動的に、
オンフックするように各部を制御して、接続した電話回
線を開放する。
【0066】そして、制御部300のメモリに記憶され
たテキストデータをディスプレイ12に表示して見る場
合には、ユーザは、図1Bに示したように、イヤピース
部2を本体部1のディスプレイ12の全面を覆うことが
ないように開いた状態に移動させる。
【0067】このように、イヤピース部2を本体部1に
対して移動させ、図1Bに示したように開いた状態にし
た場合には、前述した本体部1に設けられた磁気センサ
によりイヤピース部2によりイヤピース部2が開かれた
ことが検出され、制御部300に通知される。
【0068】制御部300は、磁気センサからのイヤピ
ース部2が開かれたことを示す通知を受けたときには、
表示モードを切り換えて、制御部300のメモリに記憶
されている受信したテキストデータを表示するようにす
る。
【0069】そして、制御部300は、図1Aに示した
ようにディスプレイ12の表示面の下側部分に表示され
る受信電界強度やバッテリの残量などの通常の表示に代
えて、ディスプレイ12の表示面の全面に、受信してメ
モリに記憶されているテキストデータを読み出して表示
する。
【0070】このように、従来の携帯電話端末のディス
プレイよりも表示面が大きいディスプレイ12の全面に
テキストデータなどを表示することができるため、一度
に多くの情報を表示することができる。これにより、例
えば、1つの文章が複数画面にわたって表示されなど、
まとまった情報が複数画面に分割されるようなことが少
なくなる。したがって、表示された情報も見やすく、そ
の内容を迅速に把握することができる。
【0071】なお、送信されてきたテキストデータなど
が多く、その全部をディスプレイ12に1度に表示でき
ないときには、前述にもしたように、アップダウンキー
17を操作することにより、次画面表示、前画面表示を
行って、送信されてきた情報のすべてを見ることができ
る。
【0072】さらに、この実施の形態の携帯電話端末
は、自機においてテキストデータを作成し、これを送信
することができる。すなわち、この実施の形態の携帯電
話端末の場合、0〜9、*、#などの各ダイヤル操作キ
ーには、英字(アルファベット文字)やカタカナ文字が
割り当てられている。そして、これらダイヤル操作キー
群133などを操作することにより、この携帯電話端末
に対して文字などのメッセージデータを入力することが
できる。
【0073】そして、入力されたメッセージデータは制
御部300に供給される。制御部300は、入力された
メッセージデータをディスプレイ12に表示して、修整
入力やメッセージデータの入力が完了したことを示す確
定入力を受け付けるとともに、メッセージデータの入力
が終了し、確定した場合には、制御部300が有するメ
モリに保存して、ユーザからの指示に応じた相手先に送
信する。
【0074】この場合、制御部300のメモリに作成さ
れたメッセージデータは、制御部300により読み出さ
れて、ベースバンド部200に供給される。
【0075】ベースバンド部200は、メッセージデー
タに応じたベースバンド信号を形成し、これを無線部1
00に供給する。無線部100は、ベースバンド部から
の信号を変調して送信用の信号を形成するとともに、こ
の送信用の信号のレベルを増幅したり、周波数シンセサ
イザからの指示に応じて、送信用の信号の周波数を調整
するなどの処理を行う。そして、調整された送信用の信
号は、アンテナ11に供給されて、この携帯電話端末か
ら送信される。
【0076】このように、この携帯電話端末において、
送信するメッセージデータを作成する場合においても、
ディスプレイ12は大きな表示面を有するものであるた
め、入力したメッセージデータの多くを表示することが
でき、メッセージデータの入力処理や修整処理を楽に行
うことができる。
【0077】[通話中のテキストデータなどの送受信]
このように、この実施の形態の携帯電話端末は、音声信
号の送受信、テキストデータやグラフィックスデータの
送受信が可能なものであるが、通話中にテキストデータ
やグラフィックスデータを送受信することができる。
【0078】このように、通話中において、例えば、テ
キストデータを受信したり送信したりする場合には、こ
の実施の形態においては、送信するテキストデータは、
このテキストデータに応じた特別な組み合わせのDTM
F(Dual Tone Multi Frequen
cy)信号に変換されて、音声信号として送信したり、
受信したりすることができるようにされる。
【0079】例えば、通話中に、音声だけでは伝わりに
くい情報を、相手先からテキストデータとして送信して
もらうようにした場合には、この実施の形態の携帯電話
端末を自分の耳元から離し、イヤピース部2を本体部1
のディスプレイ12を覆うことがないように開いた状態
にする。
【0080】このとき、制御部300は通話中にイヤピ
ース部2が開かれたことを検知して、通話状態を維持し
ながら、DTMF信号として送信されてくるテキストデ
ータを受信して、デコードし、これにより得られたテキ
ストデータに応じた情報をディスプレイ12の全面に表
示するようにする。
【0081】このように、通話中にDTMF信号として
送信されてくるテキストデータを受信したときには、受
信したDTMF信号をテキスト文字などに変換して、デ
ィスプレイ12に表示する。
【0082】また、通話中に、この実施の形態の携帯電
話端末からテキストデータを送信する場合には、相手先
から送信されてくるテキストデータを受信する場合と同
様に、この実施の形態の携帯電話端末を自分の耳元から
離し、イヤピース部2を本体部1のディスプレイ12を
覆うことがないように開いた状態にし、前述したよう
に、送信したいテキストデータをこの携帯電話端末に対
して入力する。
【0083】そして、ユーザからの指示に応じて、制御
部300は、図示しないDTMF信号発生器を制御し
て、入力されたテキストデータに応じたDTMF信号を
形成し、これを前述したようにベースバンド部200、
無線部100、アンテナ11を介して相手先に送信する
ようにする。
【0084】これにより、相手先においては、DTMF
信号として送信されてくるテキストデータを受信してテ
キスト文字に変換し表示することができる。
【0085】そして、この実施の形態の携帯電話端末
は、前述したように、通話中にテキストデータなどの受
信や送信を行う場合には、ディスプレイ12に表示され
た情報を見ているときに発せられる相手に伝える必要の
ない音声を収音して送信することを防止するため、マイ
クロホン14によって音声を収音することがないように
する。すなわち、通話中にイヤピース部2が開かれた場
合には、制御部300の制御により、マイクロホン14
は音声を収音しないようにミュートが掛けられる。
【0086】このとき、相手先からは、テキストデータ
の送信とともに、例えば、送信したテキストデータにつ
いての補足説明などが音声として送信されてくることも
考えられる。そこで、イヤピース部2のスピーカ21か
らの音声は、マイクロホン14のミュート制御とは逆
に、通常よりも大きな音声が放音されるように、音量が
上げられる。
【0087】そして、この実施の形態の携帯電話端末
は、通話中に新たに表示したテキスト文字などは、イヤ
ピース部2を本体部1に対して移動させて閉じたとき
に、自動的に制御部300のメモリに記録されて保存さ
れ、繰り返しディスプレイ12に表示して見ることがで
きるようにされる。
【0088】なお、この携帯電話端末のコネクタ15を
自動車に搭載されているカーキットに接続したり、ある
いは、この携帯電話端末にイヤホーンを接続することに
より、この実施の形態の携帯電話端末をユーザの耳元ま
で持って行かなくても通話することができる、いわゆる
ハンズフリーモードで用いているときには、マイクロホ
ン14をミュートしないようにする。これにより、その
まま通話をしながらテキストデータなどを送信したり受
信したりすることができるようにされる。
【0089】また、前述したように、スピーカ21から
放音される音声は、大きくされるので、マイクロホン1
4をミュートするようにせずに収音できるようにしてお
くことにより、この携帯電話端末をカーキットへ接続し
たり、この携帯電話端末にイヤホーンを接続していなく
ても、この携帯電話端末をハンズフリーモードで使用す
ることができる。
【0090】この場合には、図1Bにおいて、イヤピー
ス部2に点線で示したスピーカ21が設置されている部
分に穴を設けることにより、スピーカ21から放音され
る音声の聞こえを良くすることができる。
【0091】また、このように、通話中のテキストデー
タの受信時、あるいは、送信時において、マイクロホン
14により音声を収音するか否かは、操作キー部13に
設けられている操作キーを操作することにより設定する
ことができるようにされている。
【0092】また、送信するテキストデータやグラフィ
ックスデータは、通話中に入力するものに限らず、制御
部300のメモリに記憶されているデータから必要なデ
ータを読み出して、これを送信することができる。
【0093】このように、この実施の形態の携帯電話端
末は、通話中にテキストデータなどをDTMF信号とし
て受信したり送信したりすることができる。これによ
り、音声だけでは伝わりにくい情報をテキストデータや
グラフィックスデータとして相手先に提供し、相手先で
はこれらの情報をディスプレイに表示して見ることがで
きる。
【0094】次に、イヤピース部2の本体部1に対する
位置に応じて異なるディスプレイ12の表示面、表示内
容の切り換え処理について、図3に示したフローチャー
トを参照しながら説明する。
【0095】この実施の形態の携帯電話端末の制御部3
00は、イヤピース部2が本体部1のディスプレイ12
を覆う状態(閉じられた状態)から、ディスプレイ12
を覆わない状態(開かれた状態)に移動されたり、イヤ
ピース部2が本体部1のディスプレイ12を覆わない状
態から、ディスプレイ12を覆う状態に移動されたこと
が、本体部1が備える磁気センサとイヤピース部2が備
えるマグネットにより構成されるイヤピース部開閉検出
部により検出されると、図3に示したフローチャートの
処理を実行する。
【0096】上述のように、イヤピース部2が本体部1
に対して移動したことが検出されると、まず、制御部3
00は、イヤピース部2が本体部1に対して開いている
か否かを判断する(ステップS1)。このステップS1
の判断処理は、イヤピース部2が本体部1に対して閉じ
られたのか、開かれたのかを検出するものである。
【0097】ステップS1の判断処理において、イヤピ
ース部2が本体部1に対して閉じられていると判断した
ときには、制御部300は、受信電界強度、バッテリ残
量、コーラーID、発呼番号、日付、時刻を、ディスプ
レイ12の下側部分の領域に表示するようにする携帯電
話端末の標準の表示を行うようにする(ステップS
2)。
【0098】ステップS1の判断処理において、イヤピ
ース部2が本体部1に対して開かれていると判断したと
きには、制御部300は、自機が通話状態にあるときに
は、マイクロホン14によって音声を収音しないように
し(ステップS3)、イヤピース部2のスピーカ21か
ら放音する音声の音量を上げる(ステップS4)。
【0099】そして、前述したように、DTMF信号と
して送信されてくるテキストデータを受信して、これを
ディスプレイ12に表示する(ステップS5)。
【0100】また、例えば、数十文字〜数百文字程度の
テキストデータを携帯電話端末に送信するようにするい
わゆるショートメッセージサービスや電子メールなどに
より送信されてきたテキストデータであって、この携帯
電話端末のメモリに取り込んだテキストデータを表示す
る場合には、通常、通話を伴うことがない。このため、
制御部300は、ステップS3、ステップS4の処理を
行なわれないようにして、ステップS5のテキストデー
タの表示処理において、受信して取り込んだテキストデ
ータをメモリから読み出して、これを表示するようにす
る。
【0101】このように、この実施の形態の携帯電話端
末は、スピーカを備えたイヤピース部2を本体に対して
移動可能にすることにより、従来イヤピース部が位置し
ていた本体部の部分をも表示面とした表示面の大きなデ
ィスプレイを本体部に設けることができる。
【0102】そして、本体部1に対して移動可能にされ
たイヤピース部2は、本体部1のディスプレイ12の表
示面の上側部分を覆う閉じられた状態と、ディスプレイ
12の表示面の全面を覆わない開かれた状態にすること
ができる。そして、前者の状態のときには、図1Aに示
したように標準の表示がされ、後者の状態のときには、
受信したテキストデータやグラフィックスデータあるい
はDTMF信号として送信されてくるテキストデータな
どが表示される。
【0103】そして、テキストデータやグラフィックス
データを表示する場合には、上述のように、表示面が大
きなディスプレイ12の全面に表示するようにされるの
で、多くのテキストデータやグラフィックスデータを、
見やすく表示することができる。
【0104】なお、この実施の形態においては、図1に
示したように、イヤピース部2は、本体部1に対して軸
22を中心として上下方向に回転するようにして移動さ
せることにより、ディスプレイ12を覆う状態と覆わな
い状態に変移するようにしたが、これに限るものではな
い。
【0105】例えば、イヤピース部2を本体部1に対し
て右横方向に回転させることにより、ディスプレイ12
を覆う状態と覆わない状態に変移させるようにしてもよ
いし、イヤピース部2を本体部1に対して左横方向に回
転させるようにしてもよい。すなわち、この場合には、
本を開くようにイヤピース部2が本体部1に対して開閉
するようにされる。
【0106】また、イヤピース部2を本体部1に対して
上下方向にスライドさせて、開閉するようにしたり、左
右方向にスライドさせて開閉するようにしてもよい。さ
らに、イヤピース部2の4つの角のうちの1つの角に、
イヤピース部2、本体部1に直交し、これら2つの部分
を接続する軸を設ける。そして、この軸を中心にしてイ
ヤピース部2を本体部1に対して回転させることにより
開閉するようにして、ディスプレイ12を覆う状態と覆
わない状態に変移させるようにしてもよい。
【0107】また、前述した実施の形態の携帯電話端末
において、イヤピース部2が本体部1に対して閉じてい
るか開いているかの検出は、本体部1に設けられた磁気
センサとイヤピース部2に設けられたマグネットにより
構成されるイヤピース部開閉検出部により行うようにし
たが、これに限るものではない。
【0108】例えば、イヤピース部2が本体部1に対し
て閉じられているときにはオンとなり、イヤピース部2
が本体部2に対して開かれているときにはオフとなるス
イッチを本体部1に設け、このスイッチのオン/オフを
行う突起をイヤピース部2に設けるようにしてもよい。
このように、機械的なスイッチを用いて、本体部1に対
するイヤピース部2の位置を検出するようにしてもよい
し、各種のセンサを用いて検出するなど様々な方法を用
いることができる。
【0109】また、前述した実施の形態においては、イ
ヤピース部2の下側部分にシリンドリカルレンズを設
け、イヤピース部2が本体部1に対して閉じられた状態
にあるときには、ディスプレイ12の表示面の全面を実
質的に覆うようにするとともに、ディスプレイ12の表
示面の下側部分に表示される受信電界強度や電話番号な
どの標準の表示は常時観視することができるようにし
た。
【0110】この場合、ディスプレイ12の表示面の下
側部分を覆うものは、シリンドリカルレンズに限るもの
ではなく、透明のアクリル板など、ディスプレイ12の
表示面の下側部分に表示される情報を観視することがで
きる透明の素材で、かつ、ディスプレイ12の表示面を
保護することができる強度を有するものであれば良い。
【0111】また、前述した実施の形態の携帯電話端末
は、CDMA方式の携帯電話端末であるとして説明した
が、通信方式はCDMA方式に限るものではなく、TD
MA(Time Division Multiple
Access)方式の携帯電話端末などにも適用する
ことができる。また、PHS(Personal Ha
ndyphone System)と呼ばれる簡易型の
携帯電話端末などにもこの発明を適用することができ
る。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による携
帯電話端末によれば、携帯性を考慮した小型の携帯電話
端末に、大きな表示面を有するディスプレイを搭載する
ことができる。これにより、より多くの情報を見やすく
表示することができる。
【0113】また、音声信号だけでなく、テキストデー
タやグラフィックスデータを受信したり送信したりする
ことができるとともに、これらを見やすく表示すること
ができるため、テキストデータやグラフィックスデータ
を送受信することができる通信端末としてこの携帯電話
端末を便利に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による携帯電話端末の一実施の形態を
説明するための図である。
【図2】この発明による携帯電話端末の一実施の形態を
説明するためのブロック図である。
【図3】図1に示した携帯電話端末において、イヤピー
ス部の本体部に対する位置に応じて異なるように表示制
御について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…本体部、11…アンテナ、12…液晶ディスプレイ
(LCD)、13…操作キー部、14…マイクロホン
(送話器)、15…コネクタ、16…電源キー、17…
アップダウンキー、18…イヤピース開閉検出部、2…
イヤピース部、21…スピーカ(受話器)、22…回転
軸、131…センド(送信)キー、132…エンド(終
了)キー、100…無線部、200…ベースバンド部、
300…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 泉 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも表示素子の表示面が設けられた
    本体部と、 スピーカが取り付けられるとともに、前記本体部に設け
    られている前記表示面の一部あるいは全部を実質的に覆
    う第1の状態と、前記表示面を覆うことがない第2の状
    態とに変移可能に、前記本体部に対して取り付けられた
    イヤピース部とを備えることを特徴とする携帯電話端
    末。
  2. 【請求項2】前記イヤピース部が、前記第1の状態と前
    記第2の状態とのうち、いずれの状態にあるかを検出す
    る検出手段と、 前記検出手段からの検出結果に応じて、前記第1の状態
    と前記第2の状態とで、前記表示素子の前記表示面の表
    示範囲を切り換えることにより、前記イヤピース部によ
    っては実質的に覆われてない前記表示面の領域のみを用
    いて情報を表示するように制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話端
    末。
  3. 【請求項3】前記検出手段からの検出結果に応じて、前
    記第1の状態と前記第2の状態とで、前記表示素子の前
    記表示面に表示する表示内容を切り換えるように制御す
    る制御手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の
    携帯電話端末。
  4. 【請求項4】前記イヤピース部が、前記第1の状態と前
    記第2の状態とのうち、いずれの状態にあるかを検出す
    る検出手段と、 前記検出手段からの検出結果に応じて、前記第1の状態
    と前記第2の状態とで、前記表示素子の前記表示面に表
    示する表示内容を切り換えるように制御する制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話端
    末。
  5. 【請求項5】前記イヤピース部が、前記第1の状態と前
    記第2の状態とのうち、いずれの状態にあるかを検出す
    る検出手段と、 前記検出手段からの検出結果が、前記イヤピース部は、
    前記第2の状態にあり、前記イヤピース部に取り付けら
    れている前記スピーカからの音声が、前記表示面を観視
    可能な方向とは逆の方向に放音されるときには、前記イ
    ヤピース部が有する前記スピーカから放音する音声の音
    量を上げるように制御する制御手段とを備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の携帯電話端末。
  6. 【請求項6】前記イヤピース部が、前記第1の状態と前
    記第2の状態とのうち、いずれの状態にあるかを検出す
    る検出手段と、 前記検出手段からの検出結果が、前記イヤピース部は、
    前記第2の状態にあることを示すものであるときには、
    送話器として用いられるマイクロホンにより音声を収音
    しないように制御する制御手段とを備えたことを特徴と
    する請求項1に記載の携帯電話端末。
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