JPH10284170A - コネクタ - Google Patents
コネクタInfo
- Publication number
- JPH10284170A JPH10284170A JP8391597A JP8391597A JPH10284170A JP H10284170 A JPH10284170 A JP H10284170A JP 8391597 A JP8391597 A JP 8391597A JP 8391597 A JP8391597 A JP 8391597A JP H10284170 A JPH10284170 A JP H10284170A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover
- housing
- connector
- connection terminal
- liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Landscapes
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単に液密にすることができ、しかも、部品
点数を削減すると同時に、組立性も向上できる防水構造
のコネクタを得る。 【解決手段】 ハウジング13に対して開閉自在に取り
付けられたカバー16を備えたコネクタ10は、該カバ
ー16と前記ハウジング13との部位に、ゲル状にされ
た紫外線硬化樹脂18が充填してある。前記紫外線硬化
樹脂18は前記カバー16を閉じることによって前記コ
ネクタ10に収容される接続端子12の、電気配線11
を固着接続した固着部分15と前記ハウジング13およ
び該カバー16との間の隙間に進入して該隙間を液密に
充填する。
点数を削減すると同時に、組立性も向上できる防水構造
のコネクタを得る。 【解決手段】 ハウジング13に対して開閉自在に取り
付けられたカバー16を備えたコネクタ10は、該カバ
ー16と前記ハウジング13との部位に、ゲル状にされ
た紫外線硬化樹脂18が充填してある。前記紫外線硬化
樹脂18は前記カバー16を閉じることによって前記コ
ネクタ10に収容される接続端子12の、電気配線11
を固着接続した固着部分15と前記ハウジング13およ
び該カバー16との間の隙間に進入して該隙間を液密に
充填する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気配線を互いに
接続するコネクタに関し、より詳しくは、液体が満たさ
れたケースに取り付けられて、ケース内外にそれぞれ配
設された電気配線同士を互いに液密状態で接続するコネ
クタに関する。
接続するコネクタに関し、より詳しくは、液体が満たさ
れたケースに取り付けられて、ケース内外にそれぞれ配
設された電気配線同士を互いに液密状態で接続するコネ
クタに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の自動変速機等では、変速装置を
制御するソレノイドバルブや各種のセンサー等のケース
内部に配設された電気配線が、変速機ケースの貫通孔に
装着されたコネクタを介して制御ユニット等のケース外
部に配設された電気配線と接続される。ところで、変速
機ケースの内側には変速装置を潤滑するオイルが満たさ
れているので、前記コネクタは、オイルが変速機ケース
外部へ漏れ出すことが無いようにしながら、電気配線同
士を互いに接続できる構造のものでなければならない。
制御するソレノイドバルブや各種のセンサー等のケース
内部に配設された電気配線が、変速機ケースの貫通孔に
装着されたコネクタを介して制御ユニット等のケース外
部に配設された電気配線と接続される。ところで、変速
機ケースの内側には変速装置を潤滑するオイルが満たさ
れているので、前記コネクタは、オイルが変速機ケース
外部へ漏れ出すことが無いようにしながら、電気配線同
士を互いに接続できる構造のものでなければならない。
【0003】そこで、従来より、例えば図4に示すよう
なコネクタが用いられている。このコネクタ1を組み立
て手順に従って説明すると、変速機ケース内の電気配線
2と接続した接続端子3には先端側に絶縁樹脂製のイン
ナプレート4を組み付ける。そして、インナプレート4
が装着された接続端子3は、電気配線2とともにハウジ
ング5前方の開口5a(図示左側)よりハウジング5内
に挿入する。ハウジング5を貫通した電気配線2には防
水栓6を挿入した後、防水栓6をハウジング5後方の開
口5b(図示右側)よりハウジング5内に嵌入する。次
いで、前記インナプレート4に貫設した不図示の透孔か
らハウジング5の空間内にエポキシ樹脂7の溶液を注入
する。そして、前記エポキシ樹脂7を加熱硬化させて、
前記空間内をエポキシ樹脂で液密に充填する。
なコネクタが用いられている。このコネクタ1を組み立
て手順に従って説明すると、変速機ケース内の電気配線
2と接続した接続端子3には先端側に絶縁樹脂製のイン
ナプレート4を組み付ける。そして、インナプレート4
が装着された接続端子3は、電気配線2とともにハウジ
ング5前方の開口5a(図示左側)よりハウジング5内
に挿入する。ハウジング5を貫通した電気配線2には防
水栓6を挿入した後、防水栓6をハウジング5後方の開
口5b(図示右側)よりハウジング5内に嵌入する。次
いで、前記インナプレート4に貫設した不図示の透孔か
らハウジング5の空間内にエポキシ樹脂7の溶液を注入
する。そして、前記エポキシ樹脂7を加熱硬化させて、
前記空間内をエポキシ樹脂で液密に充填する。
【0004】このコネクタ1を変速機ケースに貫設した
貫通孔に取り付けると、ハウジング5の外周面に組み付
けられた環状の封止材(Oーリング)8が貫通孔とハウ
ジング5外周面との間の隙間を液密にすると同時に、硬
化したエポキシ樹脂がハウジング5内を封止しているの
で、変速機ケース内のオイルの外部への漏れ出しを阻止
する。そして、このコネクタ1の接続端子3に相手コネ
クタの接続端子を係合させることにより、コネクタ1
は、変速機内のソレノイドバルブ等の電気配線2を変速
機ケース外部の制御ユニット等の電気配線に接続するこ
とができる。
貫通孔に取り付けると、ハウジング5の外周面に組み付
けられた環状の封止材(Oーリング)8が貫通孔とハウ
ジング5外周面との間の隙間を液密にすると同時に、硬
化したエポキシ樹脂がハウジング5内を封止しているの
で、変速機ケース内のオイルの外部への漏れ出しを阻止
する。そして、このコネクタ1の接続端子3に相手コネ
クタの接続端子を係合させることにより、コネクタ1
は、変速機内のソレノイドバルブ等の電気配線2を変速
機ケース外部の制御ユニット等の電気配線に接続するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
コネクタ1では、エポキシ樹脂溶液をハウジング5内に
注入した後加熱硬化する構成とされていたため、硬化前
状態のエポキシ樹脂溶液の漏れ出し防止や防水のための
防水栓(ゴム栓)6および端子保持を目的としたインナ
ープレート4を必要とする。そのため、部品点数が増加
して製作コストが嵩むばかりでなく、組み立てにも多く
の手間を要した。特に、エポキシ樹脂は加熱して硬化す
るまで長時間を要するため、作業性が悪い。また、エポ
キシ樹脂溶液は触れるとかぶれる等の問題点も有する。
さらに、エポキシ樹脂溶液はハウジング5内に注入した
際に接続端子3の電気接続部に流出して導電性を損なわ
せたり、注入量不足を生じたりする。
コネクタ1では、エポキシ樹脂溶液をハウジング5内に
注入した後加熱硬化する構成とされていたため、硬化前
状態のエポキシ樹脂溶液の漏れ出し防止や防水のための
防水栓(ゴム栓)6および端子保持を目的としたインナ
ープレート4を必要とする。そのため、部品点数が増加
して製作コストが嵩むばかりでなく、組み立てにも多く
の手間を要した。特に、エポキシ樹脂は加熱して硬化す
るまで長時間を要するため、作業性が悪い。また、エポ
キシ樹脂溶液は触れるとかぶれる等の問題点も有する。
さらに、エポキシ樹脂溶液はハウジング5内に注入した
際に接続端子3の電気接続部に流出して導電性を損なわ
せたり、注入量不足を生じたりする。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
簡単に液密にすることができるとともに部品点数を削減
でき、しかも、組立性にも優れたコネクタを提供するこ
とを目的とする。
簡単に液密にすることができるとともに部品点数を削減
でき、しかも、組立性にも優れたコネクタを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るコネクタは、接続端子を収納可能なハウ
ジングと、このハウジングに対し開閉自在に取り付けら
れ、少なくとも前記接続端子の電気配線を固着接続する
固着部分を覆うカバーと、前記ハウジングおよび前記カ
バーに付着されるとともに該カバーを閉じたとき前記固
着部分の周囲に充填して該固着部分と前記ハウジングお
よび前記カバーとの間の隙間を液密にする密封材とを備
えたことを特徴とするものである。なお、前記密封材と
して、紫外線を照射することによって半硬化状態のゲル
状とされた紫外線硬化樹脂、若しくはブチルゴムを用い
ることが好ましい。
の本発明に係るコネクタは、接続端子を収納可能なハウ
ジングと、このハウジングに対し開閉自在に取り付けら
れ、少なくとも前記接続端子の電気配線を固着接続する
固着部分を覆うカバーと、前記ハウジングおよび前記カ
バーに付着されるとともに該カバーを閉じたとき前記固
着部分の周囲に充填して該固着部分と前記ハウジングお
よび前記カバーとの間の隙間を液密にする密封材とを備
えたことを特徴とするものである。なお、前記密封材と
して、紫外線を照射することによって半硬化状態のゲル
状とされた紫外線硬化樹脂、若しくはブチルゴムを用い
ることが好ましい。
【0008】すなわち、本発明のコネクタは、従来のエ
ポキシ樹脂を用いてハウジング内を液密にするものでは
ないから、未硬化状態のエポキシ樹脂溶液がハウジング
外部に漏れ出すことを防止するためのゴム栓等の部品を
省略することができ、部品点数を削減することができ
る。また、紫外線硬化樹脂を用いることによって、エポ
キシ樹脂を加熱硬化させるため硬化する迄に長時間を費
やすことがなくなるので、組立作業を短時間に完了でき
る。また、半硬化状態の紫外線硬化樹脂、若しくはブチ
ルゴムは、カバーを閉じることによって接続端子の固着
部分とハウジングおよびカバーとの間の隙間に充填され
て該固着部分を含む接続端子の周囲を液密にできる。
ポキシ樹脂を用いてハウジング内を液密にするものでは
ないから、未硬化状態のエポキシ樹脂溶液がハウジング
外部に漏れ出すことを防止するためのゴム栓等の部品を
省略することができ、部品点数を削減することができ
る。また、紫外線硬化樹脂を用いることによって、エポ
キシ樹脂を加熱硬化させるため硬化する迄に長時間を費
やすことがなくなるので、組立作業を短時間に完了でき
る。また、半硬化状態の紫外線硬化樹脂、若しくはブチ
ルゴムは、カバーを閉じることによって接続端子の固着
部分とハウジングおよびカバーとの間の隙間に充填され
て該固着部分を含む接続端子の周囲を液密にできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコネクタの好
適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1
乃至図3は本発明に係るコネクタの一実施形態を示し、
図1はコネクタのカバーを開放した状態での斜視図、図
2はコネクタの水平断面図、図3は図2のA−A矢視線
に沿った縦断面図である。なお、本実施形態では、変速
機ケースに取り付けられる防油構造のコネタクについて
説明する。
適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1
乃至図3は本発明に係るコネクタの一実施形態を示し、
図1はコネクタのカバーを開放した状態での斜視図、図
2はコネクタの水平断面図、図3は図2のA−A矢視線
に沿った縦断面図である。なお、本実施形態では、変速
機ケースに取り付けられる防油構造のコネタクについて
説明する。
【0010】このコネクタ10は、図1に示すように、
4個の接続端子12を収容可能にした雄型のハウジング
13と、該ハウジング13の後方寄りに開閉自在に取り
付けられた一対のカバー16とを備えて構成される。な
お、接続端子12は変速機内に配設される電気配線11
の先端に固着接続される。ハウジング13およびカバー
16は合成樹脂材料の射出成形により一体形成され、ハ
ウジング13は相手コネクタと嵌合する前方側の嵌合部
13aと、接続端子12を収容する後方側の本体部13
cとからなる。嵌合部13aには接続端子12を覆うよ
うに全周にわたってフード13bが形成されており、嵌
合部13aと本体部13cとは縦壁13dによって仕切
られている。本体部13cは、図3に示すように、仕切
壁13eによって上下に2分割されている。なお、本体
部13cは、接続端子12の電気配線11を固着接続し
た固着部分15を露出させるとともに、後述するカバー
16を閉塞することにより、該固着部15を液密にでき
るものである。ハウジング13の外周面には、コネクタ
10を不図示の変速機ケースに貫設した貫通孔に取り付
けた際、該貫通孔の内壁面と密着するOーリング14が
外嵌されている。
4個の接続端子12を収容可能にした雄型のハウジング
13と、該ハウジング13の後方寄りに開閉自在に取り
付けられた一対のカバー16とを備えて構成される。な
お、接続端子12は変速機内に配設される電気配線11
の先端に固着接続される。ハウジング13およびカバー
16は合成樹脂材料の射出成形により一体形成され、ハ
ウジング13は相手コネクタと嵌合する前方側の嵌合部
13aと、接続端子12を収容する後方側の本体部13
cとからなる。嵌合部13aには接続端子12を覆うよ
うに全周にわたってフード13bが形成されており、嵌
合部13aと本体部13cとは縦壁13dによって仕切
られている。本体部13cは、図3に示すように、仕切
壁13eによって上下に2分割されている。なお、本体
部13cは、接続端子12の電気配線11を固着接続し
た固着部分15を露出させるとともに、後述するカバー
16を閉塞することにより、該固着部15を液密にでき
るものである。ハウジング13の外周面には、コネクタ
10を不図示の変速機ケースに貫設した貫通孔に取り付
けた際、該貫通孔の内壁面と密着するOーリング14が
外嵌されている。
【0011】前記接続端子12は、ハウジング13の本
体部13c側より挿入され、その先端部分が前記縦壁1
3dを貫通して前記嵌合部13aに延伸するようにされ
る。そして、接続端子12は、前記仕切壁13eを挟ん
だ上下位置に各2個ずつ配設される。また、接続端子1
2はハウジング13内に形成した不図示の弾性係止片に
係合され、固着部分15が本体部13cより後抜けしな
いように固定される。
体部13c側より挿入され、その先端部分が前記縦壁1
3dを貫通して前記嵌合部13aに延伸するようにされ
る。そして、接続端子12は、前記仕切壁13eを挟ん
だ上下位置に各2個ずつ配設される。また、接続端子1
2はハウジング13内に形成した不図示の弾性係止片に
係合され、固着部分15が本体部13cより後抜けしな
いように固定される。
【0012】ハウジング13の、仕切壁13eに連通し
た両側縁には、図1および図3に示すように、本体部1
3c内に位置決めされた接続端子12の固着部分15を
覆う一対のカバー16が上下に連設されている。カバー
16は、屈曲自在な薄肉のヒンジ17を介してハウジン
グ13に連結されるとともに、ハウジング13の胴部と
略一致する断面形状の半円筒状に湾曲された外周壁16
aと、この外周壁16aの前後端を封止する終端壁16
b、16cとからなる。そして、前記外周壁16aの反
ヒンジ側の先端縁には、前記仕切壁13eに突出形成し
た係合突起19に係合するフック状の係合爪19aが設
けられ、このカバー16を閉塞状態に係止可能に設けら
れている。また、このカバー16の閉塞状態では、図2
および図3に示すように、接続端子12は固着部分15
が、該カバー16によってその全周囲を完全に覆われる
ようになっている。
た両側縁には、図1および図3に示すように、本体部1
3c内に位置決めされた接続端子12の固着部分15を
覆う一対のカバー16が上下に連設されている。カバー
16は、屈曲自在な薄肉のヒンジ17を介してハウジン
グ13に連結されるとともに、ハウジング13の胴部と
略一致する断面形状の半円筒状に湾曲された外周壁16
aと、この外周壁16aの前後端を封止する終端壁16
b、16cとからなる。そして、前記外周壁16aの反
ヒンジ側の先端縁には、前記仕切壁13eに突出形成し
た係合突起19に係合するフック状の係合爪19aが設
けられ、このカバー16を閉塞状態に係止可能に設けら
れている。また、このカバー16の閉塞状態では、図2
および図3に示すように、接続端子12は固着部分15
が、該カバー16によってその全周囲を完全に覆われる
ようになっている。
【0013】一方、カバー16の、外周壁16aと終端
壁16b、16cとで囲まれた凹部16eおよび該凹部
16eに対応したハウジング13の本体部13cには、
カバー16を閉じたときに接続端子12の固着部15を
含んだ周囲を液密に密封する密封材としての紫外線硬化
樹脂18が充填されている。この紫外線硬化樹脂18
は、前記カバー16を開放状態にして注入され、充填後
に紫外線を照射して半硬化状態のゲル状とされる。な
お、具体的には、例えばジアゾ系樹脂、アジド系樹脂、
アクリル系樹脂などが適用できる。また、紫外線硬化樹
脂18は、カバー16を閉じる回動操作時にカバー16
から簡単に脱落することがないようになされるととも
に、オイルに対して変質などの劣化を生じないものが選
択される。そして、カバー16が閉塞されると、図2お
よび図3に示すように、カバー16および仕切壁13e
との間の隙間にゲル状の紫外線硬化樹脂18が完全に充
填して、接続端子12の固着部分15を含んだ部位がこ
の紫外線硬化樹脂18によって液密に密封される。
壁16b、16cとで囲まれた凹部16eおよび該凹部
16eに対応したハウジング13の本体部13cには、
カバー16を閉じたときに接続端子12の固着部15を
含んだ周囲を液密に密封する密封材としての紫外線硬化
樹脂18が充填されている。この紫外線硬化樹脂18
は、前記カバー16を開放状態にして注入され、充填後
に紫外線を照射して半硬化状態のゲル状とされる。な
お、具体的には、例えばジアゾ系樹脂、アジド系樹脂、
アクリル系樹脂などが適用できる。また、紫外線硬化樹
脂18は、カバー16を閉じる回動操作時にカバー16
から簡単に脱落することがないようになされるととも
に、オイルに対して変質などの劣化を生じないものが選
択される。そして、カバー16が閉塞されると、図2お
よび図3に示すように、カバー16および仕切壁13e
との間の隙間にゲル状の紫外線硬化樹脂18が完全に充
填して、接続端子12の固着部分15を含んだ部位がこ
の紫外線硬化樹脂18によって液密に密封される。
【0014】次に、上述のように構成される本実施形態
のコネクタ10の組立手順について説明する。カバー1
6の凹部16eおよび該凹部16eに対応したハウジン
グ13の本体部13cには、紫外線硬化樹脂が予めカバ
ー16を開放状態にして注入された後、光照射によって
半硬化状態のゲル状にされる。なお、この際、注入され
た紫外線硬化樹脂を直接目視することができるので、注
入量の過不足を容易に確認することができる。
のコネクタ10の組立手順について説明する。カバー1
6の凹部16eおよび該凹部16eに対応したハウジン
グ13の本体部13cには、紫外線硬化樹脂が予めカバ
ー16を開放状態にして注入された後、光照射によって
半硬化状態のゲル状にされる。なお、この際、注入され
た紫外線硬化樹脂を直接目視することができるので、注
入量の過不足を容易に確認することができる。
【0015】次いで、接続端子12の先端部を、ハウジ
ング13の前記縦壁13dに設けられた挿通孔に前記本
体部13c側から挿入し、不図示の弾性係止片と係合さ
せて固定する。このとき、図4の従来例で説明したよう
なインナープレートを取り付けた状態で接続端子をハウ
ジングに挿入して組み付けていないので、接続端子12
のハウジング13への組み付け作業を極めて容易に行う
ことができる。
ング13の前記縦壁13dに設けられた挿通孔に前記本
体部13c側から挿入し、不図示の弾性係止片と係合さ
せて固定する。このとき、図4の従来例で説明したよう
なインナープレートを取り付けた状態で接続端子をハウ
ジングに挿入して組み付けていないので、接続端子12
のハウジング13への組み付け作業を極めて容易に行う
ことができる。
【0016】その後、カバー16を閉塞方向に回動して
該カバー16の係合爪19aを本体部13c側の係合突
起19に係止させることで、接続端子12の固着部分1
5を含む端子後端部をカバー16で覆うと、カバー16
内およびハウジング13に充填したゲル状の紫外線硬化
樹脂18が接続端子12の前記固着部分15と前記仕切
壁13eおよびカバー16との間の隙間内に進入してこ
の隙間を液密に密封する。その結果、変速機ケース内の
オイルは、電気配線11の外表面を伝っては勿論のこ
と、仮に電気配線11内を浸透して接続端子12側に進
入しようとしても進入が阻止される。また、紫外線硬化
樹脂18は、前記縦壁13dに貫設された接続端子挿通
孔と接続端子12との間の隙間にも入り込むので、オイ
ルの、嵌合部13a内への入り込みが確実に防止され
る。
該カバー16の係合爪19aを本体部13c側の係合突
起19に係止させることで、接続端子12の固着部分1
5を含む端子後端部をカバー16で覆うと、カバー16
内およびハウジング13に充填したゲル状の紫外線硬化
樹脂18が接続端子12の前記固着部分15と前記仕切
壁13eおよびカバー16との間の隙間内に進入してこ
の隙間を液密に密封する。その結果、変速機ケース内の
オイルは、電気配線11の外表面を伝っては勿論のこ
と、仮に電気配線11内を浸透して接続端子12側に進
入しようとしても進入が阻止される。また、紫外線硬化
樹脂18は、前記縦壁13dに貫設された接続端子挿通
孔と接続端子12との間の隙間にも入り込むので、オイ
ルの、嵌合部13a内への入り込みが確実に防止され
る。
【0017】すなわち、本実施形態のコネクタ10で
は、従来のエポキシ樹脂を用いてハウジング13内を密
封するものではないから、樹脂溶液を所定形状に固化さ
せるとともにこの樹脂材の脱落を防止するためハウジン
グ13に嵌合させるゴム栓なども不要にして、部品点数
を減少させることができる。また、紫外線硬化樹脂18
は、エポキシ樹脂のように組付現場での注入作業を必要
としたり、加熱して硬化するまで長時間を要するなどの
煩わしさがなくなるので、作業性を大幅に改善できる。
さらに、紫外線硬化樹脂18は、エポキシ樹脂などのよ
うに手に付着してかぶれを生じさせることもない。ま
た、紫外線硬化樹脂18は、エポキシ樹脂のように接続
端子12の先端部分に流出して相手側端子との電気的導
通に支障を来すこともない。
は、従来のエポキシ樹脂を用いてハウジング13内を密
封するものではないから、樹脂溶液を所定形状に固化さ
せるとともにこの樹脂材の脱落を防止するためハウジン
グ13に嵌合させるゴム栓なども不要にして、部品点数
を減少させることができる。また、紫外線硬化樹脂18
は、エポキシ樹脂のように組付現場での注入作業を必要
としたり、加熱して硬化するまで長時間を要するなどの
煩わしさがなくなるので、作業性を大幅に改善できる。
さらに、紫外線硬化樹脂18は、エポキシ樹脂などのよ
うに手に付着してかぶれを生じさせることもない。ま
た、紫外線硬化樹脂18は、エポキシ樹脂のように接続
端子12の先端部分に流出して相手側端子との電気的導
通に支障を来すこともない。
【0018】なお、本発明のコネクタは上述した実施形
態に限定されるものではなく、他の変更が可能であるこ
とは言うまでもない。例えば上述した実施形態において
は、密封材として紫外線硬化樹脂を用いたが、カバー1
6を閉じることによって接続端子12の固着部分15を
液密に密封することができるものであるならばどのよう
なものでも良く、軟らかいブチルゴム等を用いることも
できる。
態に限定されるものではなく、他の変更が可能であるこ
とは言うまでもない。例えば上述した実施形態において
は、密封材として紫外線硬化樹脂を用いたが、カバー1
6を閉じることによって接続端子12の固着部分15を
液密に密封することができるものであるならばどのよう
なものでも良く、軟らかいブチルゴム等を用いることも
できる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るコネク
タでは、従来のようなエポキシ樹脂を用いた液密構造で
ないから、インナープレートやゴム栓を不要にして部品
を減少させて、コスト低減を図ることができる。また、
エポキシ樹脂を加熱して硬化させるために長時間を費や
すことがなく、組み立てを短時間に終了させることがで
きる。また、カバーを閉じることによって接続端子の固
着部分を液密に密封することができるので、組立が極め
て容易である。また、カバーが開いている状態のときに
密封材をカバーに付着させるので、密封材を直接目視す
ることができ、密封材の不足を招くことがない。従っ
て、本発明によれば、エポキシ樹脂を用いることなく接
続端子を液密に密封することができる、部品点数が少な
くて組み立てが容易なコネクタを提供することができ
る。
タでは、従来のようなエポキシ樹脂を用いた液密構造で
ないから、インナープレートやゴム栓を不要にして部品
を減少させて、コスト低減を図ることができる。また、
エポキシ樹脂を加熱して硬化させるために長時間を費や
すことがなく、組み立てを短時間に終了させることがで
きる。また、カバーを閉じることによって接続端子の固
着部分を液密に密封することができるので、組立が極め
て容易である。また、カバーが開いている状態のときに
密封材をカバーに付着させるので、密封材を直接目視す
ることができ、密封材の不足を招くことがない。従っ
て、本発明によれば、エポキシ樹脂を用いることなく接
続端子を液密に密封することができる、部品点数が少な
くて組み立てが容易なコネクタを提供することができ
る。
【図1】本発明に係る一実施形態の自動変速機用コネク
タの全体斜視図である。
タの全体斜視図である。
【図2】図1中に示したコネクタの全体縦断面図であ
る。
る。
【図3】図2中に示したA−A矢視線に沿った断面図で
ある。
ある。
【図4】従来の自動変速機用コネクタの全体縦断面図で
ある。
ある。
10 コネクタ 11 電気配線 12 接続端子 13 ハウジング 14 Oーリング 15 固着部分 16 カバー 17 ヒンジ 18 紫外線硬化樹脂 19 係合突起
Claims (3)
- 【請求項1】 接続端子を収納可能なハウジングと、こ
のハウジングに対し開閉自在に取り付けられ、少なくと
も前記接続端子の電気配線を固着接続する固着部分を覆
うカバーと、前記ハウジングおよび前記カバーに付着さ
れるとともに該カバーを閉じたとき前記固着部分の周囲
に充填して該固着部分と前記ハウジングおよび前記カバ
ーとの間の隙間を液密にする密封材とを備えたことを特
徴とするコネクタ。 - 【請求項2】 前記密封材が紫外線照射によって半硬化
状態のゲル状となる紫外線硬化樹脂であることを特徴と
する請求項1記載のコネクタ。 - 【請求項3】 前記密封材がブチルゴムであることを特
徴とする請求項1記載のコネクタ。
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