JP3060885B2 - コネクタに対するカバーの嵌合保持構造および嵌合保持方法 - Google Patents
コネクタに対するカバーの嵌合保持構造および嵌合保持方法Info
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- JP3060885B2 JP3060885B2 JP7104219A JP10421995A JP3060885B2 JP 3060885 B2 JP3060885 B2 JP 3060885B2 JP 7104219 A JP7104219 A JP 7104219A JP 10421995 A JP10421995 A JP 10421995A JP 3060885 B2 JP3060885 B2 JP 3060885B2
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- cover
- connector housing
- connector
- peripheral surface
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- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
- Connection Or Junction Boxes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタに対するカバ
ーの嵌合保持構造および嵌合保持方法に関し、詳しく
は、ワイヤハーネスの端子を収容する端子収容室にグリ
スを注入するコネクタにおいて、グリスの注入状態を目
視で確認できると共に、該コネクタにカバーを確実に嵌
合保持できるようにするものである。
ーの嵌合保持構造および嵌合保持方法に関し、詳しく
は、ワイヤハーネスの端子を収容する端子収容室にグリ
スを注入するコネクタにおいて、グリスの注入状態を目
視で確認できると共に、該コネクタにカバーを確実に嵌
合保持できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すように、自動車の車体
側のパネル1とドア側のパネル2との間にワイヤハーネ
スW/Hを配索する場合、ドア側のパネル2の内面に取
り付けた雄(又は雌)コネクタハウジング3に、車体側
のパネル1からグロメット4を通して引き出したワイヤ
ハーネスW/Hの先端部の雌(又は雄)コネクタハウジ
ング5を、上記パネル1,2の間の車外で差し込み結合
している。
側のパネル1とドア側のパネル2との間にワイヤハーネ
スW/Hを配索する場合、ドア側のパネル2の内面に取
り付けた雄(又は雌)コネクタハウジング3に、車体側
のパネル1からグロメット4を通して引き出したワイヤ
ハーネスW/Hの先端部の雌(又は雄)コネクタハウジ
ング5を、上記パネル1,2の間の車外で差し込み結合
している。
【0003】このため、雨水等の影響により、両コネク
タハウジング3,5の内部の端子が腐食するのを防止す
るために、差し込み結合する前に、車外側のコネクタハ
ウジング5の端子収容室にグリスGを注入しておく必要
がある。また、該コネクタハウジング5の端子挿入側の
後部には、上記グリスGの流出防止とワイヤハーネスW
/Hの保護のために、ベローズ状のゴム製のカバー6が
取り付けられている。
タハウジング3,5の内部の端子が腐食するのを防止す
るために、差し込み結合する前に、車外側のコネクタハ
ウジング5の端子収容室にグリスGを注入しておく必要
がある。また、該コネクタハウジング5の端子挿入側の
後部には、上記グリスGの流出防止とワイヤハーネスW
/Hの保護のために、ベローズ状のゴム製のカバー6が
取り付けられている。
【0004】上記コネクタハウジング5は、図5及び図
6に詳細に示すように、ワイヤハーネスW/Hの各端子
7,…,7を後方から差し込み収容する端子収容室5
a,…,5aを有すると共に、後部の外周面にはロック
突起5bを一体成形している。また、上記カバー6は、
上記コネクタハウジング5の外面に後方から嵌合する大
径の嵌合部6aを有すると共に、該嵌合部6aの内面に
は、嵌合時に上記ロック突起5bにロックされるロック
凹部6bを一体成形している。
6に詳細に示すように、ワイヤハーネスW/Hの各端子
7,…,7を後方から差し込み収容する端子収容室5
a,…,5aを有すると共に、後部の外周面にはロック
突起5bを一体成形している。また、上記カバー6は、
上記コネクタハウジング5の外面に後方から嵌合する大
径の嵌合部6aを有すると共に、該嵌合部6aの内面に
は、嵌合時に上記ロック突起5bにロックされるロック
凹部6bを一体成形している。
【0005】上記ワイヤハーネスW/Hにコネクタハウ
ジング5とカバー6を組み付ける手順は、ワイヤハーネ
スW/Hにカバー6を通した後(図5の状態)、各端子
7をコネクタハウジング5の各端子収容室5aに収容
し、カバー6をコネクタハウジング5の端子挿入側の後
部に外嵌させてロック凹部6bをロック突起5bにロッ
クすることにより、コネクタハウジング5にカバー6を
取り付けている。(図6の状態)。このようにコネクタ
ハウジング5にカバー6を取り付けた後に、コネクタハ
ウジング5の前方先端部から各端子収容室5aにグリス
Gを注入している。
ジング5とカバー6を組み付ける手順は、ワイヤハーネ
スW/Hにカバー6を通した後(図5の状態)、各端子
7をコネクタハウジング5の各端子収容室5aに収容
し、カバー6をコネクタハウジング5の端子挿入側の後
部に外嵌させてロック凹部6bをロック突起5bにロッ
クすることにより、コネクタハウジング5にカバー6を
取り付けている。(図6の状態)。このようにコネクタ
ハウジング5にカバー6を取り付けた後に、コネクタハ
ウジング5の前方先端部から各端子収容室5aにグリス
Gを注入している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記グ
リスGを注入するとき、注入圧と注入される側の形態に
よりグリスGの流動方向が大きく左右される。即ち、端
子7が収容されている端子収容穴室5aと端子7が収容
されていない端子収容室5aとでは、グリスGの注入量
が異なることになる。このため、図7(A)のように、
全ての端子収容室5aにグリスGが完全に注入されてい
る場合には良品で合格するが、図7(B)のように、グ
リスGは完全に注入されていない場合は不良品となり不
合格となる。グリスGの注入が不完全であると、両コネ
クタハウジング3,5の内部の端子7が腐食するおそれ
がある。
リスGを注入するとき、注入圧と注入される側の形態に
よりグリスGの流動方向が大きく左右される。即ち、端
子7が収容されている端子収容穴室5aと端子7が収容
されていない端子収容室5aとでは、グリスGの注入量
が異なることになる。このため、図7(A)のように、
全ての端子収容室5aにグリスGが完全に注入されてい
る場合には良品で合格するが、図7(B)のように、グ
リスGは完全に注入されていない場合は不良品となり不
合格となる。グリスGの注入が不完全であると、両コネ
クタハウジング3,5の内部の端子7が腐食するおそれ
がある。
【0007】上記良品か不良品かの判断は、グリスGの
注入状態をコネクタハウジング5の端子挿入側の後端部
から目視で確認するのがベストであるが、コネクタハウ
ジング5にカバー6を嵌合保持した後にグリスGを注入
すると、目視で確認することが不可能である。
注入状態をコネクタハウジング5の端子挿入側の後端部
から目視で確認するのがベストであるが、コネクタハウ
ジング5にカバー6を嵌合保持した後にグリスGを注入
すると、目視で確認することが不可能である。
【0008】これに対して、コネクタハウジング5にカ
バー6を嵌合保持する前にグリスGを注入し、グリスの
注入状態で目視で確認し、その後にカバー6を嵌合保持
するという手順がある。しかしながら、この方法では、
コネクタハウジング5の後端部からはみ出したグリスG
がカバー6の嵌合作業中に、カバー6の内面、コネクタ
ハウジング5の外面やロック突起5bに付着して、その
潤滑作用によりカバー6が抜け外れやすくなるという問
題があった。
バー6を嵌合保持する前にグリスGを注入し、グリスの
注入状態で目視で確認し、その後にカバー6を嵌合保持
するという手順がある。しかしながら、この方法では、
コネクタハウジング5の後端部からはみ出したグリスG
がカバー6の嵌合作業中に、カバー6の内面、コネクタ
ハウジング5の外面やロック突起5bに付着して、その
潤滑作用によりカバー6が抜け外れやすくなるという問
題があった。
【0009】本発明は上記問題を解消するためになされ
たもので、グリスの注入状態を目視で確認できると共
に、コネクタハウジングにカバーを確実に嵌合保持でき
るコネクタに対するカバーの嵌合保持構造および嵌合保
持方法を提供することを目的とするものである。
たもので、グリスの注入状態を目視で確認できると共
に、コネクタハウジングにカバーを確実に嵌合保持でき
るコネクタに対するカバーの嵌合保持構造および嵌合保
持方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ワイヤハーネスの端子を収容した端子収
容室にグリスを注入するコネクタに対して、ワイヤハー
ネス連結側のコネクタハウジング外周面からワイヤハー
ネスの外周にかけてゴム製のカバーを嵌合するもので、
上記コネクタハウジングの外周面とカバーの内周面と
に、嵌合時に両者をロックするロック部をそれぞれ設け
る一方、上記カバーの外周面に嵌合する合成樹脂製のリ
ング部材を設けたことを特徴としている。なお、上記カ
バーはゴム製に限らず、エラストマー製であってもよ
い。
に、本発明は、ワイヤハーネスの端子を収容した端子収
容室にグリスを注入するコネクタに対して、ワイヤハー
ネス連結側のコネクタハウジング外周面からワイヤハー
ネスの外周にかけてゴム製のカバーを嵌合するもので、
上記コネクタハウジングの外周面とカバーの内周面と
に、嵌合時に両者をロックするロック部をそれぞれ設け
る一方、上記カバーの外周面に嵌合する合成樹脂製のリ
ング部材を設けたことを特徴としている。なお、上記カ
バーはゴム製に限らず、エラストマー製であってもよ
い。
【0011】具体的には、上記カバーは、コネクタハウ
ジングの外周面に外嵌する四角枠状の嵌合部とワイヤハ
ーネスの外周面に外嵌する円筒状の嵌合部とを連結閉鎖
部を介して一体成形した形状であり、一方、上記リング
部材は、上記カバーの四角枠状の外周に嵌合する四角枠
状で、その一辺枠の一端を隣接する他辺枠と分断すると
共に他端を隣接する他辺枠とヒンジ結合して開閉自在な
蓋部とし、かつ、上記分断した部分を閉鎖する止め部を
設け、上記蓋部を開いてコネクタハウジングに外嵌した
カバーに取り付け、取付後に蓋部を閉じる構成としてい
る。
ジングの外周面に外嵌する四角枠状の嵌合部とワイヤハ
ーネスの外周面に外嵌する円筒状の嵌合部とを連結閉鎖
部を介して一体成形した形状であり、一方、上記リング
部材は、上記カバーの四角枠状の外周に嵌合する四角枠
状で、その一辺枠の一端を隣接する他辺枠と分断すると
共に他端を隣接する他辺枠とヒンジ結合して開閉自在な
蓋部とし、かつ、上記分断した部分を閉鎖する止め部を
設け、上記蓋部を開いてコネクタハウジングに外嵌した
カバーに取り付け、取付後に蓋部を閉じる構成としてい
る。
【0012】また、上記リング部材は、上記ロック部よ
りも嵌合方向の前方位置でカバーの外面に嵌合するよう
にしてもよい。さらに、上記カバーのロック部はロック
穴であり、上記コネクタハウジングのロック部は上記ロ
ック穴から外方へ突出するロック突起であると共に、上
記リング部材の内面に、上記ロック突起に係合する溝を
形成していることが好ましい。さらに、上記リング部材
の後端部には、上記ロック部よりも嵌合方向の後方位置
でカバーの外面に当接する延長部を有すると共に、該リ
ング部材の前端部には、上記ロック部よりも嵌合方向の
前方位置でカバーの前端面に係止する折曲部を有する構
成とすることが好ましい。
りも嵌合方向の前方位置でカバーの外面に嵌合するよう
にしてもよい。さらに、上記カバーのロック部はロック
穴であり、上記コネクタハウジングのロック部は上記ロ
ック穴から外方へ突出するロック突起であると共に、上
記リング部材の内面に、上記ロック突起に係合する溝を
形成していることが好ましい。さらに、上記リング部材
の後端部には、上記ロック部よりも嵌合方向の後方位置
でカバーの外面に当接する延長部を有すると共に、該リ
ング部材の前端部には、上記ロック部よりも嵌合方向の
前方位置でカバーの前端面に係止する折曲部を有する構
成とすることが好ましい。
【0013】また、本発明は、コネクタハウジングのワ
イヤハーネス連結側の外周面にかぶせると共に該コネク
タハウジング近傍のワイヤハーネスの外周を覆うゴム製
のカバーを用い、該カバーにワイヤハーネスを通した
後、該ワイヤハーネスの先端の端子をコネクタハウジン
グの端子収容室に後部より挿入し、その後、コネクタハ
ウジングの端子収容室に前部よりグリスを充填し、つい
で、コネクタハウジングの後部より上記カバーを被せ、
ついで、合成樹脂製のリング部材をコネクタハウジング
の外周面に被せたカバーの外周面に外嵌しているコネク
タに対するカバーの嵌合保持方法を提供している。
イヤハーネス連結側の外周面にかぶせると共に該コネク
タハウジング近傍のワイヤハーネスの外周を覆うゴム製
のカバーを用い、該カバーにワイヤハーネスを通した
後、該ワイヤハーネスの先端の端子をコネクタハウジン
グの端子収容室に後部より挿入し、その後、コネクタハ
ウジングの端子収容室に前部よりグリスを充填し、つい
で、コネクタハウジングの後部より上記カバーを被せ、
ついで、合成樹脂製のリング部材をコネクタハウジング
の外周面に被せたカバーの外周面に外嵌しているコネク
タに対するカバーの嵌合保持方法を提供している。
【0014】
【作用】本発明によれば、コネクタハウジングの端子収
容室にグリスを注入して、注入状態をコネクタハウジン
グの後端部から目視で確認した後、コネクタハウジング
の外周面にカバーの内周面を嵌合させて、ロック部によ
り両者をロックし、その後、合成樹脂製リング部材をカ
バーの外面に嵌合させている。上記のように、グリスを
注入した後にカバーを被せているため、グリスの注入状
態をコネクタハウジングの後端部から目視で確認するこ
とができる。また、カバーをコネクタハウジングの外面
に嵌合させるとき、コネクタハウジングの後端部からは
み出したグリスが、カバーの内面、コネクタハウジング
の外面やロック部に付着しても、カバーの外面やリング
部材には付着せず、ゴム製カバーよりも硬質で柔軟性が
少ないリング部材でカバーがコネクタハウジングに挟着
されて嵌合保持されるので、カバーがコネクタハウジン
グから抜け外れにくくなる。
容室にグリスを注入して、注入状態をコネクタハウジン
グの後端部から目視で確認した後、コネクタハウジング
の外周面にカバーの内周面を嵌合させて、ロック部によ
り両者をロックし、その後、合成樹脂製リング部材をカ
バーの外面に嵌合させている。上記のように、グリスを
注入した後にカバーを被せているため、グリスの注入状
態をコネクタハウジングの後端部から目視で確認するこ
とができる。また、カバーをコネクタハウジングの外面
に嵌合させるとき、コネクタハウジングの後端部からは
み出したグリスが、カバーの内面、コネクタハウジング
の外面やロック部に付着しても、カバーの外面やリング
部材には付着せず、ゴム製カバーよりも硬質で柔軟性が
少ないリング部材でカバーがコネクタハウジングに挟着
されて嵌合保持されるので、カバーがコネクタハウジン
グから抜け外れにくくなる。
【0015】また、リング部材に蓋部を設けると、リン
グ部材を側方からカバーに嵌め込んで嵌合させることが
でき、組み付け作業性が良好になる。
グ部材を側方からカバーに嵌め込んで嵌合させることが
でき、組み付け作業性が良好になる。
【0016】さらに、リング部材をロック部よりも嵌合
方向の前方位置でカバーの外面に嵌合させると、カバー
が後方へ強く引っ張られてもリング部材がロック部に当
接してカバーの抜け外れを阻止するので、カバーが確実
に嵌合保持される。
方向の前方位置でカバーの外面に嵌合させると、カバー
が後方へ強く引っ張られてもリング部材がロック部に当
接してカバーの抜け外れを阻止するので、カバーが確実
に嵌合保持される。
【0017】さらにまた、リング部材の溝をカバーのロ
ック穴から突出したコネクタハウジングのロック突起に
係合させると、カバーが後方へ強く引っ張られてもリン
グ部材の溝がロック突起に当接してカバーの抜け外れを
阻止するので、カバーが確実に嵌合保持される。
ック穴から突出したコネクタハウジングのロック突起に
係合させると、カバーが後方へ強く引っ張られてもリン
グ部材の溝がロック突起に当接してカバーの抜け外れを
阻止するので、カバーが確実に嵌合保持される。
【0018】また、リング部材の延長部をカバーの後方
の連結閉鎖部の外面に当接させると共に、リング部材の
折曲部をカバーの前端に当接させて、カバーを前後両側
より挟持した状態とすると、カバーが後方へ強く引っ張
られても折曲部がロック部に当接してカバーの抜け外れ
を阻止すると同時に、カバーが延長部に当接してカバー
の抜け外れを阻止するので、カバーが確実に嵌合保持さ
れる。
の連結閉鎖部の外面に当接させると共に、リング部材の
折曲部をカバーの前端に当接させて、カバーを前後両側
より挟持した状態とすると、カバーが後方へ強く引っ張
られても折曲部がロック部に当接してカバーの抜け外れ
を阻止すると同時に、カバーが延長部に当接してカバー
の抜け外れを阻止するので、カバーが確実に嵌合保持さ
れる。
【0019】さらに、本発明方法のように、コネクタハ
ウジングに対するグリスの注入を、カバー取付前に行う
と、グリスの注入状態を目視することができ、グリスの
注入が不十分な不良品を大幅に減少でき、端子の腐食を
防止できる。
ウジングに対するグリスの注入を、カバー取付前に行う
と、グリスの注入状態を目視することができ、グリスの
注入が不十分な不良品を大幅に減少でき、端子の腐食を
防止できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。なお、図4以下の従来技術と同一構成・作用の
箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略する。図1は
第1実施例の嵌合保持構造である。ワイヤハーネス側の
合成樹脂製コネクタハウジング15の端子挿入側外周面
に外嵌するゴム製のカバー16は、四角枠状の大径嵌合
部16aの前方先端に一回り小さくした小径嵌合部16
bを備えている。上記大径嵌合部16aの後端は台円錐
形状の連結閉鎖部16gを介してワイヤハーネスに外嵌
する円筒状の嵌合部16hに連続しており、該円筒状の
嵌合部16hの前部は蛇腹状としている。
明する。なお、図4以下の従来技術と同一構成・作用の
箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略する。図1は
第1実施例の嵌合保持構造である。ワイヤハーネス側の
合成樹脂製コネクタハウジング15の端子挿入側外周面
に外嵌するゴム製のカバー16は、四角枠状の大径嵌合
部16aの前方先端に一回り小さくした小径嵌合部16
bを備えている。上記大径嵌合部16aの後端は台円錐
形状の連結閉鎖部16gを介してワイヤハーネスに外嵌
する円筒状の嵌合部16hに連続しており、該円筒状の
嵌合部16hの前部は蛇腹状としている。
【0021】上記カバー16の小径嵌合部16bに、合
成樹脂製の四角枠状のリング部材17を外嵌するように
している。該リング部材17は、下辺枠の一端を切込み
17aで分断されると共に、他端に薄肉ヒンジ部17b
を介して隣接辺と連結し、下辺枠を蓋部17cとして一
体成形しており、蓋部17cにより下辺が開閉できるよ
うになっている。蓋部17cの先端と隣接する側面枠と
の間に止め部を設けている。該止め部は蓋部17cの先
端にΩ状のロック突起17dを形成すると共に、隣接す
る側面枠の下端にΩ状のロック凹部17eを形成し、蓋
部17cで切込み17aを閉じたとき[図1(A)の二
点鎖線参照]、ロック突起17dがロック凹部17eに
係合されて蓋部17cがロックされるようにしている。
成樹脂製の四角枠状のリング部材17を外嵌するように
している。該リング部材17は、下辺枠の一端を切込み
17aで分断されると共に、他端に薄肉ヒンジ部17b
を介して隣接辺と連結し、下辺枠を蓋部17cとして一
体成形しており、蓋部17cにより下辺が開閉できるよ
うになっている。蓋部17cの先端と隣接する側面枠と
の間に止め部を設けている。該止め部は蓋部17cの先
端にΩ状のロック突起17dを形成すると共に、隣接す
る側面枠の下端にΩ状のロック凹部17eを形成し、蓋
部17cで切込み17aを閉じたとき[図1(A)の二
点鎖線参照]、ロック突起17dがロック凹部17eに
係合されて蓋部17cがロックされるようにしている。
【0022】上記カバー16の大径嵌合部16aの内面
に、上下左右の4箇所に、長方形状のロック凹部16
c,…,16cを形成すると共に、上記コネクタハウジ
ング15の上下左右の外面には上記各ロック凹部16c
に対応するロック突起15b,…,15bをそれぞれ一
体成形している。なお、図1(A)の左下のコネクタハ
ウジング15のように、上下左右の外面に一連のロック
突起15bを一体成形して、カバー16の大径嵌合部1
6bの内面に一連のロック凹部16cを形成してもよ
い。
に、上下左右の4箇所に、長方形状のロック凹部16
c,…,16cを形成すると共に、上記コネクタハウジ
ング15の上下左右の外面には上記各ロック凹部16c
に対応するロック突起15b,…,15bをそれぞれ一
体成形している。なお、図1(A)の左下のコネクタハ
ウジング15のように、上下左右の外面に一連のロック
突起15bを一体成形して、カバー16の大径嵌合部1
6bの内面に一連のロック凹部16cを形成してもよ
い。
【0023】上記第1実施例の構成において、ワイヤハ
ーネスW/Hにコネクタハウジング15とカバー16を
組み付ける手順は、ワイヤハーネスW/Hにカバー16
を通した後、各端子7をコネクタハウジング15の各端
子収容室15aに収容する。
ーネスW/Hにコネクタハウジング15とカバー16を
組み付ける手順は、ワイヤハーネスW/Hにカバー16
を通した後、各端子7をコネクタハウジング15の各端
子収容室15aに収容する。
【0024】ついで、コネクタハウジング15の先端部
から各端子収容室15aにグリスGを注入する。このと
きは、コネクタハウジング15にカバー16を嵌合保持
する前であるから、グリスGの注入状態をコネクタハウ
ジング15の後端部から目視で確認することができる。
したがって、この目視確認により、コネクタハウジング
15の全ての端子収容室15aにグリスGが完全に注入
された良品(OK品)のみとなり、不良品(NG品)が
皆無となるので、コネクタハウジング15の内部の端子
が腐食するおそれがなくなる。
から各端子収容室15aにグリスGを注入する。このと
きは、コネクタハウジング15にカバー16を嵌合保持
する前であるから、グリスGの注入状態をコネクタハウ
ジング15の後端部から目視で確認することができる。
したがって、この目視確認により、コネクタハウジング
15の全ての端子収容室15aにグリスGが完全に注入
された良品(OK品)のみとなり、不良品(NG品)が
皆無となるので、コネクタハウジング15の内部の端子
が腐食するおそれがなくなる。
【0025】その後、カバー16の大径嵌合部16aと
小径嵌合部16bをコネクタハウジング15の外面に嵌
合させると、カバー16のロック凹部16cがコネクタ
ハウジング15のロック突起15bに係合して、コネク
タハウジング15にカバー16がワンタッチでロックさ
れる。このとき、コネクタハウジング15の後端部から
はみ出したグリスGがカバー16の内面、コネクタハウ
ジング15の外面やロック突起15bに付着しても差し
支えない。
小径嵌合部16bをコネクタハウジング15の外面に嵌
合させると、カバー16のロック凹部16cがコネクタ
ハウジング15のロック突起15bに係合して、コネク
タハウジング15にカバー16がワンタッチでロックさ
れる。このとき、コネクタハウジング15の後端部から
はみ出したグリスGがカバー16の内面、コネクタハウ
ジング15の外面やロック突起15bに付着しても差し
支えない。
【0026】ついで、リング部材17を、その蓋部17
cを開いた状態で、カバー16の小径嵌合部16bに側
方から嵌め込み、蓋部17cで切込み17aを閉じてロ
ック突起17dとロック凹部17eにより蓋部17cを
ワンタッチでロックする。
cを開いた状態で、カバー16の小径嵌合部16bに側
方から嵌め込み、蓋部17cで切込み17aを閉じてロ
ック突起17dとロック凹部17eにより蓋部17cを
ワンタッチでロックする。
【0027】上記のように、カバー16の外面やリング
部材17には、コネクタハウジング15の後端部からは
み出したグリスGが付着せず、ゴム製カバーよりも硬質
で柔軟性が少ないリング部材17でカバー16の小径嵌
合部16bがコネクタハウジング15に挟着されて嵌合
保持されるので、カバー16がコネクタハウジング15
から抜け外れにくくなる。特に、リング部材17をコネ
クタハウジング15のロック突起15bよりも嵌合方向
の前方位置、つまりカバー16の小径嵌合部16bの外
面に嵌合させるから、カバー16が後方へ強く引っ張ら
れても、リング部材17がロック突起15bに当接して
カバー16の抜け外れを阻止するので、カバー16を確
実に嵌合保持できる。
部材17には、コネクタハウジング15の後端部からは
み出したグリスGが付着せず、ゴム製カバーよりも硬質
で柔軟性が少ないリング部材17でカバー16の小径嵌
合部16bがコネクタハウジング15に挟着されて嵌合
保持されるので、カバー16がコネクタハウジング15
から抜け外れにくくなる。特に、リング部材17をコネ
クタハウジング15のロック突起15bよりも嵌合方向
の前方位置、つまりカバー16の小径嵌合部16bの外
面に嵌合させるから、カバー16が後方へ強く引っ張ら
れても、リング部材17がロック突起15bに当接して
カバー16の抜け外れを阻止するので、カバー16を確
実に嵌合保持できる。
【0028】上記リング部材17の下面部に開閉自在な
蓋部17cを設けると、リング部材17を側方からカバ
ー16の小径嵌合部16bに嵌め込んで嵌合させること
ができ、組み付け作業性が良好になる。なお、作業性は
若干悪くなるが、リング部材を四角枠状に一体成形した
ものも用いることができる。
蓋部17cを設けると、リング部材17を側方からカバ
ー16の小径嵌合部16bに嵌め込んで嵌合させること
ができ、組み付け作業性が良好になる。なお、作業性は
若干悪くなるが、リング部材を四角枠状に一体成形した
ものも用いることができる。
【0029】図2は第2実施例の嵌合保持構造である。
合成樹脂製コネクタハウジング15の外面に嵌合するゴ
ム製のカバー16は、大径嵌合部16aと連結閉鎖部1
6gと円筒状嵌合部16gとからなり、第1実施例で設
けていた小径嵌合部は設けていない。一方、上記大径嵌
合部16aの外面に嵌合する四角枠状の合成樹脂製リン
グ部材17は上記大径嵌合部16aに外嵌するようにし
ている。該リング部材17は、基本的には第1実施例と
同様の構造であるが、各内面に一連の溝17fを形成し
ている。
合成樹脂製コネクタハウジング15の外面に嵌合するゴ
ム製のカバー16は、大径嵌合部16aと連結閉鎖部1
6gと円筒状嵌合部16gとからなり、第1実施例で設
けていた小径嵌合部は設けていない。一方、上記大径嵌
合部16aの外面に嵌合する四角枠状の合成樹脂製リン
グ部材17は上記大径嵌合部16aに外嵌するようにし
ている。該リング部材17は、基本的には第1実施例と
同様の構造であるが、各内面に一連の溝17fを形成し
ている。
【0030】上記カバー16の大径嵌合部16aには、
上下左右の4箇所に、長方形状のロック穴16d,…,
16dを形成していると共に、上記コネクタハウジング
15の上下左右の外面に、上記各ロック穴16dに対応
するロック突起15b,…,15bをそれぞれ一体成形
している。該各ロック突起15bは、上記各ロック穴1
6dから外方へ突出する高さに設定している。
上下左右の4箇所に、長方形状のロック穴16d,…,
16dを形成していると共に、上記コネクタハウジング
15の上下左右の外面に、上記各ロック穴16dに対応
するロック突起15b,…,15bをそれぞれ一体成形
している。該各ロック突起15bは、上記各ロック穴1
6dから外方へ突出する高さに設定している。
【0031】上記第2実施例の構成において、ワイヤハ
ーネスW/Hにコネクタハウジング15とカバー16を
組み付ける手順は第1実施例と同様であり、グリスGの
注入状態を、コネクタハウジング15の後端部から目視
で確認した後、カバー16の大径嵌合部16aをコネク
タハウジング15の外面に嵌合させると、カバー16の
ロック穴16dがコネクタハウジング15のロック突起
15bに係合して、コネクタハウジング15にカバー1
6がワンタッチでロックされる。このとき、コネクタハ
ウジング15の後端部からはみ出したグリスGがカバー
16の内面、コネクタハウジング15の外面やロック突
起15bに付着しても差し支えない。
ーネスW/Hにコネクタハウジング15とカバー16を
組み付ける手順は第1実施例と同様であり、グリスGの
注入状態を、コネクタハウジング15の後端部から目視
で確認した後、カバー16の大径嵌合部16aをコネク
タハウジング15の外面に嵌合させると、カバー16の
ロック穴16dがコネクタハウジング15のロック突起
15bに係合して、コネクタハウジング15にカバー1
6がワンタッチでロックされる。このとき、コネクタハ
ウジング15の後端部からはみ出したグリスGがカバー
16の内面、コネクタハウジング15の外面やロック突
起15bに付着しても差し支えない。
【0032】ついで、リング部材17を、その蓋部17
cを開いた状態で、カバー16の大径嵌合部16aに側
方から嵌め込み、蓋部17cで切込み17aを閉じてロ
ック突起17dとロック凹部17eにより蓋部17cを
ワンタッチでロックすると、溝17fがロック穴16d
から突出したロック突起15bに係合する。
cを開いた状態で、カバー16の大径嵌合部16aに側
方から嵌め込み、蓋部17cで切込み17aを閉じてロ
ック突起17dとロック凹部17eにより蓋部17cを
ワンタッチでロックすると、溝17fがロック穴16d
から突出したロック突起15bに係合する。
【0033】上記のように、カバー16の外面やリング
部材17には、コネクタハウジング15の後端部からは
み出したグリスGが付着せず、ゴム製カバーよりも硬質
で柔軟性が少ないリング部材17でカバー16がコネク
タハウジング15に挟着されて嵌合保持されるので、カ
バー16がコネクタハウジング15から抜け外れにくく
なる。特に、リング部材17の溝17fをコネクタハウ
ジング15のロック突起15bに係合させるから、カバ
ー16が後方へ強く引っ張られても、リング部材17の
溝17fがロック突起15bに当接してカバー16の抜
け外れを阻止するので、カバー16を確実に嵌合保持す
る。
部材17には、コネクタハウジング15の後端部からは
み出したグリスGが付着せず、ゴム製カバーよりも硬質
で柔軟性が少ないリング部材17でカバー16がコネク
タハウジング15に挟着されて嵌合保持されるので、カ
バー16がコネクタハウジング15から抜け外れにくく
なる。特に、リング部材17の溝17fをコネクタハウ
ジング15のロック突起15bに係合させるから、カバ
ー16が後方へ強く引っ張られても、リング部材17の
溝17fがロック突起15bに当接してカバー16の抜
け外れを阻止するので、カバー16を確実に嵌合保持す
る。
【0034】図3は第3実施例の嵌合保持構造である。
合成樹脂製コネクタハウジング15の外面に嵌合するゴ
ム製のカバー16には、大径嵌合部16a、連結閉鎖部
16g、円筒状嵌合部16gを設けている。上記大径嵌
合部16aに合成樹脂製リング部材17を嵌合するよう
にしている。
合成樹脂製コネクタハウジング15の外面に嵌合するゴ
ム製のカバー16には、大径嵌合部16a、連結閉鎖部
16g、円筒状嵌合部16gを設けている。上記大径嵌
合部16aに合成樹脂製リング部材17を嵌合するよう
にしている。
【0035】上記リング部材17は、第1実施例と同様
な、カバー16の大径嵌合部16aに外嵌する四角枠部
17iを備え、その後端部に、後述するロック突起15
bよりも嵌合方向の後方位置で、カバー16の連結閉鎖
部16gの外面に当接する縮径延長部17gを形成する
と共に、前端部には、上記ロック突起15bよりも嵌合
方向の前方位置で、カバー16の前端面に当接するよう
に折曲する折曲部17hを形成している。
な、カバー16の大径嵌合部16aに外嵌する四角枠部
17iを備え、その後端部に、後述するロック突起15
bよりも嵌合方向の後方位置で、カバー16の連結閉鎖
部16gの外面に当接する縮径延長部17gを形成する
と共に、前端部には、上記ロック突起15bよりも嵌合
方向の前方位置で、カバー16の前端面に当接するよう
に折曲する折曲部17hを形成している。
【0036】上記カバー16の大径嵌合部16aの内面
には、上下左右の4箇所に、長方形状のロック凹部16
c,…,16cを形成すると共に、上記コネクタハウジ
ング15の上下左右の外面に、上記各ロック凹部16c
に対応するロック突起15b,…,15bをそれぞれ一
体成形している。
には、上下左右の4箇所に、長方形状のロック凹部16
c,…,16cを形成すると共に、上記コネクタハウジ
ング15の上下左右の外面に、上記各ロック凹部16c
に対応するロック突起15b,…,15bをそれぞれ一
体成形している。
【0037】上記第3実施例の構成において、ワイヤハ
ーネスW/Hにコネクタハウジング15とカバー16を
組み付ける手順は第1実施例と同様であり、グリスGの
注入状態を、コネクタハウジング15の後端部から目視
で確認した後、カバー16の大径嵌合部16aをコネク
タハウジング15の外面に嵌合させると、カバー16の
ロック凹部16cがコネクタハウジング15のロック突
起15bに係合して、コネクタハウジング15にカバー
16がワンタッチでロックされる。このとき、コネクタ
ハウジング15の後端部からはみ出したグリスGがカバ
ー16の内面、コネクタハウジング15の外面やロック
突起15bに付着しても差し支えない。
ーネスW/Hにコネクタハウジング15とカバー16を
組み付ける手順は第1実施例と同様であり、グリスGの
注入状態を、コネクタハウジング15の後端部から目視
で確認した後、カバー16の大径嵌合部16aをコネク
タハウジング15の外面に嵌合させると、カバー16の
ロック凹部16cがコネクタハウジング15のロック突
起15bに係合して、コネクタハウジング15にカバー
16がワンタッチでロックされる。このとき、コネクタ
ハウジング15の後端部からはみ出したグリスGがカバ
ー16の内面、コネクタハウジング15の外面やロック
突起15bに付着しても差し支えない。
【0038】ついで、リング部材17を、その蓋部17
cを開いて、カバー16の大径嵌合部16aに側方から
嵌め込み、蓋部17cで切込み17aを閉じてロック突
起17dとロック凹部17eにより蓋部17cをワンタ
ッチでロックする。
cを開いて、カバー16の大径嵌合部16aに側方から
嵌め込み、蓋部17cで切込み17aを閉じてロック突
起17dとロック凹部17eにより蓋部17cをワンタ
ッチでロックする。
【0039】上記のように、カバー16の外面やリング
部材17には、コネクタハウジング15の後端部からは
み出したグリスGが付着せず、ゴム製カバーよりも硬質
で柔軟性が少ないリング部材17でカバー16が挟着さ
れて嵌合保持されるので、カバー16がコネクタハウジ
ング15から抜け外れにくくなる。特に、リング部材1
7の縮径延長部17gをカバー16の連結閉鎖部16g
に当接させると共に、リング部材17の折曲部17hを
カバー16の前端に当接して、リング部材17によりカ
バー16を挟持し、カバー16が後方へ強く引っ張られ
ても、リング部材17の折曲部17hがロック突起15
bに当接してカバー16の抜け外れを阻止すると共に、
カバー16の縮径斜面16eが縮径延長部17gに当接
してカバー16の抜け外れを阻止するので、カバー16
が確実に嵌合保持される。
部材17には、コネクタハウジング15の後端部からは
み出したグリスGが付着せず、ゴム製カバーよりも硬質
で柔軟性が少ないリング部材17でカバー16が挟着さ
れて嵌合保持されるので、カバー16がコネクタハウジ
ング15から抜け外れにくくなる。特に、リング部材1
7の縮径延長部17gをカバー16の連結閉鎖部16g
に当接させると共に、リング部材17の折曲部17hを
カバー16の前端に当接して、リング部材17によりカ
バー16を挟持し、カバー16が後方へ強く引っ張られ
ても、リング部材17の折曲部17hがロック突起15
bに当接してカバー16の抜け外れを阻止すると共に、
カバー16の縮径斜面16eが縮径延長部17gに当接
してカバー16の抜け外れを阻止するので、カバー16
が確実に嵌合保持される。
【0040】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の請求項1のコネクタに対するカバーの嵌合保持構造
は、コネクタハウジングの端子収容室にグリスを注入し
て、注入状態をコネクタハウジングの後端部を目視で確
認した後、コネクタハウジングの外面にゴム製のカバー
の被せて嵌合させ、ロック部により両者をロックし、そ
の後、合成樹脂製リング部材をカバーの外面に嵌合させ
るようにしたから、グリスの注入状態をコネクタハウジ
ングの後端部から目視で確認することができ、この確認
により不良品が皆無となるので、グリスの注入不足に起
因してコネクタハウジングの内部の端子が腐食するおそ
れがなくなる。
の請求項1のコネクタに対するカバーの嵌合保持構造
は、コネクタハウジングの端子収容室にグリスを注入し
て、注入状態をコネクタハウジングの後端部を目視で確
認した後、コネクタハウジングの外面にゴム製のカバー
の被せて嵌合させ、ロック部により両者をロックし、そ
の後、合成樹脂製リング部材をカバーの外面に嵌合させ
るようにしたから、グリスの注入状態をコネクタハウジ
ングの後端部から目視で確認することができ、この確認
により不良品が皆無となるので、グリスの注入不足に起
因してコネクタハウジングの内部の端子が腐食するおそ
れがなくなる。
【0041】また、カバーをコネクタハウジングの外周
面に嵌合させるとき、コネクタハウジングの後端部から
はみ出したグリスが、カバーの内面、コネクタハウジン
グの外面やロック部に付着しても、カバーの外面やリン
グ部材には付着せず、ゴム製カバーよりも硬質で柔軟性
が少ないリング部材でカバーがコネクタハウジングに挟
着されて嵌合保持されるので、カバーがコネクタハウジ
ングから抜け外れにくくなる。
面に嵌合させるとき、コネクタハウジングの後端部から
はみ出したグリスが、カバーの内面、コネクタハウジン
グの外面やロック部に付着しても、カバーの外面やリン
グ部材には付着せず、ゴム製カバーよりも硬質で柔軟性
が少ないリング部材でカバーがコネクタハウジングに挟
着されて嵌合保持されるので、カバーがコネクタハウジ
ングから抜け外れにくくなる。
【0042】さらに、リング部材に切込みと蓋部とを設
けると、リング部材を側方からカバーに嵌め込んで嵌合
させることができ、組み付け作業性が良好になる。
けると、リング部材を側方からカバーに嵌め込んで嵌合
させることができ、組み付け作業性が良好になる。
【0043】一方、リング部材をロック部よりも嵌合方
向の前方位置でカバーの外面に嵌合させると、カバーが
後方へ強く引っ張られてもリング部材がロック部に当接
してカバーの抜け外れを阻止するので、カバーを確実に
嵌合保持できる。
向の前方位置でカバーの外面に嵌合させると、カバーが
後方へ強く引っ張られてもリング部材がロック部に当接
してカバーの抜け外れを阻止するので、カバーを確実に
嵌合保持できる。
【0044】また、リング部材の溝をカバーのロック穴
から突出したコネクタハウジングのロック突起に係合さ
せると、カバーが後方へ強く引っ張られてもリング部材
の溝がロック突起に当接してカバーの抜け外れを阻止す
るので、カバーを確実に嵌合保持できる。
から突出したコネクタハウジングのロック突起に係合さ
せると、カバーが後方へ強く引っ張られてもリング部材
の溝がロック突起に当接してカバーの抜け外れを阻止す
るので、カバーを確実に嵌合保持できる。
【0045】さらに、リング部材の延長部をカバーの外
面に当接させると共に、リング部材の折曲部をコネクタ
ハウジングの外面方向に折曲させると、カバーが後方へ
強く引っ張られても折曲部がロック部に当接してカバー
の抜け外れを阻止すると同時に、カバーが延長部に当接
してカバーの抜け外れを阻止するので、カバーを確実に
嵌合保持できる。
面に当接させると共に、リング部材の折曲部をコネクタ
ハウジングの外面方向に折曲させると、カバーが後方へ
強く引っ張られても折曲部がロック部に当接してカバー
の抜け外れを阻止すると同時に、カバーが延長部に当接
してカバーの抜け外れを阻止するので、カバーを確実に
嵌合保持できる。
【0046】また、本発明方法によると、グリス注入後
にカバーをコネクタハウジングに取り付けるため、グリ
スの注入状態を目視でき、グリスの注入が不十分な不合
格品がでにくく、端子の腐食防止を確実に図ることがで
きる。
にカバーをコネクタハウジングに取り付けるため、グリ
スの注入状態を目視でき、グリスの注入が不十分な不合
格品がでにくく、端子の腐食防止を確実に図ることがで
きる。
【図1】 本発明の第1実施例の嵌合保持構造であり、
(A)は嵌合前の分解斜視図、(B)は嵌合後の縦断面
図である。
(A)は嵌合前の分解斜視図、(B)は嵌合後の縦断面
図である。
【図2】 第2実施例の嵌合保持構造であり、(A)は
嵌合前の分解斜視図、(B)は嵌合後の縦断面図であ
る。
嵌合前の分解斜視図、(B)は嵌合後の縦断面図であ
る。
【図3】第3実施例の嵌合保持構造であり、(A)は嵌
合前の分解斜視図、(B)は嵌合後の縦断面図である。
合前の分解斜視図、(B)は嵌合後の縦断面図である。
【図4】 車体パネルとドアパネルの間に設けた従来の
コネクタハウジングとカバーの側面図である。
コネクタハウジングとカバーの側面図である。
【図5】 従来の嵌合保持構造の嵌合前の分解斜視図で
ある。
ある。
【図6】 従来の嵌合保持構造であり、(A)は嵌合後
の斜視図、(B)は嵌合後の縦断面図である。
の斜視図、(B)は嵌合後の縦断面図である。
【図7】 グリスの注入状態であり、(A)は良品の斜
視図、(B)は不良品の斜視図である。
視図、(B)は不良品の斜視図である。
W/H ワイヤハーネス G グリス 7 端子 15 コネクタハウジング 15a 端子収容室 15b ロック突起 16 カバー 16a 大径嵌合部 16b 小径嵌合部 16c ロック凹部 16d ロック穴 16g 連結閉鎖部 16h 円筒状嵌合部 17 リング部材 17a 切込み 17b ヒンジ部 17c 蓋部 17d ロック突起 17e ロック凹部 17g 溝 17g 縮径延長部 17h 折曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/52 H01R 13/52 301 H01R 43/00 H02G 3/14
Claims (5)
- 【請求項1】 ワイヤハーネスの端子を収容した端子収
容室にグリスを注入するコネクタに対して、ワイヤハー
ネス連結側のコネクタハウジング外周面からワイヤハー
ネスの外周にかけてゴム製のカバーを嵌合するもので、上記カバーは、コネクタハウジングの外周面に外嵌する
四角枠状の嵌合部とワイヤハーネスの外周面に外嵌する
円筒状の嵌合部とを連結閉鎖部を介して一体成形した形
状であり、 該カバーの四角枠状の嵌合部の内面と上記コネクタハウ
ジングの外周面とに、 嵌合時に両者をロックするロック
部をそれぞれ設ける一方、上記カバーの外周面に嵌合す
る合成樹脂製のリング部材を設け、 上記リング部材は、上記カバーの四角枠状の嵌合部の外
周に嵌合する四角枠状で、その一辺枠の一端を隣接する
他辺枠と分断すると共に他端を隣接する他辺枠とヒンジ
結合して開閉自在な蓋部とし、かつ、上記分断した部分
を閉鎖する止め部を設け、上記蓋部を開いてコネクタハ
ウジングに外嵌したカバーに取り付け、取付後に蓋部を
閉じる構成としている コネクタに対するカバーの嵌合保
持構造。 - 【請求項2】 ワイヤハーネスの端子を収容した端子収
容室にグリスを注入するコネクタに対して、ワイヤハー
ネス連結側のコネクタハウジング外周面からワイヤハー
ネスの外周にかけてゴム製のカバーを嵌合するもので、上記コネクタハウジングの外周面とカバーの内周面と
に、嵌合時に両者をロックするロック部をそれぞれ設け
る一方、上記カバーの外周面に嵌合する合成樹脂製のリ
ング部材を設け 、上記リング部材は、上記コネクタハウジングとカバーと
のロック部よりも嵌合方向の前方位置でカバーに外嵌し
ている コネクタに対するカバーの嵌合保持構造。 - 【請求項3】 ワイヤハーネスの端子を収容した端子収
容室にグリスを注入するコネクタに対して、ワイヤハー
ネス連結側のコネクタハウジング外周面からワイヤハー
ネスの外周にかけてゴム製のカバーを嵌合するもので、 上記コネクタハウジングの外周面とカバーの内周面と
に、嵌合時に両者をロックするロック部をそれぞれ設け
る一方、上記カバーの外周面に嵌合する合成樹脂 製のリ
ング部材を設け、 上記カバーのロック部はロック穴であり、上記コネクタ
ハウジングのロック部は上記ロック穴から外方へ突出す
るロック突起であると共に、上記リング部材の内面に、
上記ロック突起に係合する溝を形成している コネクタに
対するカバーの嵌合保持構造。 - 【請求項4】 ワイヤハーネスの端子を収容した端子収
容室にグリスを注入するコネクタに対して、ワイヤハー
ネス連結側のコネクタハウジング外周面からワイヤハー
ネスの外周にかけてゴム製のカバーを嵌合するもので、 上記コネクタハウジングの外周面とカバーの内周面と
に、嵌合時に両者をロックするロック部をそれぞれ設け
る一方、上記カバーの外周面に嵌合する合成樹脂製のリ
ング部材を設け、 上記リング部材の後端部には、上記ロック部よりも嵌合
方向の後方位置でカバーの連結閉鎖部の外面に当接する
延長部を有すると共に、該リング部材の前端部には、上
記ロック部よりも嵌合方向の前方位置でカバーの前面に
係止する折曲部を有する コネクタに対するカバーの嵌合
保持構造。 - 【請求項5】 コネクタハウジングのワイヤハーネス挿
入側外周面にかぶせると共に該コネクタハウジング近傍
のワイヤハーネスの外周を覆うゴム製のカバーを用い、
該カバーにワイヤハーネスを通した後、該ワイヤハーネ
スの先端の端子をコネクタハウジングの端子収容室に後
部より挿入し、その後、コネクタハウジングの端子収容
室に前部よりグリスを充填し、ついで、コネクタハウジ
ングの後部より上記カバーを被せ、ついで、合成樹脂製
のリング部材をコネクタハウジングの外周面に被せたカ
バーの外周面に外嵌しているコネクタに対するカバーの
嵌合保持方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7104219A JP3060885B2 (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | コネクタに対するカバーの嵌合保持構造および嵌合保持方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7104219A JP3060885B2 (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | コネクタに対するカバーの嵌合保持構造および嵌合保持方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08298155A JPH08298155A (ja) | 1996-11-12 |
JP3060885B2 true JP3060885B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=14374854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7104219A Expired - Fee Related JP3060885B2 (ja) | 1995-04-27 | 1995-04-27 | コネクタに対するカバーの嵌合保持構造および嵌合保持方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3060885B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014088744A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-15 | Sanwa Shutter Corp | 建築用電動シャッター装置 |
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---|---|---|---|---|
JP2010061010A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Hakusan Mfg Co Ltd | 光コネクタ用ブーツの固定方法および光コネクタ |
KR101950551B1 (ko) * | 2012-10-15 | 2019-02-20 | 앱티브 테크놀러지스 리미티드 | 전기 접속 시스템 |
JP6463314B2 (ja) | 2016-09-20 | 2019-01-30 | 矢崎総業株式会社 | コネクタ、コネクタカバー、及び、ワイヤハーネス |
JP6901365B2 (ja) * | 2017-09-29 | 2021-07-14 | プライムアースEvエナジー株式会社 | コネクタカバー及びコネクタアッシー |
CN109638653B (zh) * | 2018-11-28 | 2020-11-24 | 山东职业学院 | 一种多功能电气连接箱 |
JP7272230B2 (ja) * | 2019-10-18 | 2023-05-12 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
KR102322490B1 (ko) * | 2019-12-27 | 2021-11-08 | 주식회사 유라코퍼레이션 | 커넥터 그로멧 및 이를 이용하는 커넥터 |
-
1995
- 1995-04-27 JP JP7104219A patent/JP3060885B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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---|---|
JPH08298155A (ja) | 1996-11-12 |
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