JPH10282148A - クロスコイル式ムーブメント - Google Patents

クロスコイル式ムーブメント

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JPH10282148A
JPH10282148A JP9095197A JP9095197A JPH10282148A JP H10282148 A JPH10282148 A JP H10282148A JP 9095197 A JP9095197 A JP 9095197A JP 9095197 A JP9095197 A JP 9095197A JP H10282148 A JPH10282148 A JP H10282148A
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JP
Japan
Prior art keywords
coil
cross
peripheral surface
movement
shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP9095197A
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English (en)
Inventor
Yukio Oike
幸男 大池
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
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Publication of JPH10282148A publication Critical patent/JPH10282148A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動液の液もれを防止できるクロスコイル式
ムーブメントを提供する。 【解決手段】 クロスコイル式ムーブメント10は、指針
が取り付けられる指示軸11を固定するマグネットロータ
32と、マグネットロータ32を回転可能に収容するコイル
ボビン23と、コイルボビン23に連結されて指示軸11を保
持する筒状の保持部24とを有し、マグネットロータ32の
回転をコイルボビン23に充填した制動液35により制動す
る。このクロスコイル式ムーブメント10は、指示軸11の
外周面と、保持部24の内周面との間を毛細管現象により
コイルボビン23の外側に向かって制動液35が流動するの
を規制する規制手段12が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロスコイル式ム
ーブメントに係り、制動液の液もれを防止できるクロス
コイル式ムーブメントに関する。
【0002】
【従来の技術】図3には、例えば自動車の燃料計等に適
用される従来のクロスコイル式ムーブメント30が示され
ている。このクロスコイル式ムーブメント30は、指針
(図示せず)を取り付け可能な指示軸31が固定されたマ
グネットロータ32と、マグネットロータ32を回転可能に
収容するコイルボビン33と、コイルボビン33に連結され
て指示軸31を保持する筒状の保持部34とを有している。
【0003】このようなクロスコイル式ムーブメント30
は、ラジアル方向規制部40およびスラスト方向規制部41
により、指示軸31の移動が規制されている。指示軸31
は、ロータ圧入部31Aがマグネットロータ32に圧入さ
れ、かつ、ロータ圧入部31Aよりも小径の指針固定部31
Bが保持部34に形成された上側軸受孔34Aに挿入されて
いる。
【0004】そして、ラジアル方向規制部40は指針固定
部31Bを上側軸受孔34Aに挿入することにより指示軸31
がラジアル方向に移動しないように規制し、スラスト方
向規制部41はロータ圧入部31Aの端面が上側軸受孔34A
の開口縁部に係合することにより指示軸31がスラスト方
向に移動しないように規制する。なお、この図において
は、上ボビンのみを図示し、下ボビンが省略されてい
る。また、この図においては、指示軸31と保持部34との
間の隙間が大きく示されているが、実際には保持部34に
対して指示軸31が摺動可能な微細な隙間に設定されてい
る。
【0005】このクロスコイル式ムーブメント30は、コ
イルボビン33の外側に図示しないクロスコイルが巻回さ
れていて、燃料残量に基づいた電流がクロスコイルに流
れると、コイルボビン33に対してマグネットロータ32が
所定の相対角度まで回転し、これにより指示軸31に取り
付けられた指針が表示板に表記された文字,記号,模様
等を指示するようになっている。このようなクロスコイ
ル式ムーブメント30は、コイルボビン33内にシリコン等
の制動液35が充填されていて、例えば自動車のエンジン
が停止してクロスコイルへの電流供給が中断されても、
コイルボビン33に対するマグネットロータ32の相対角度
を保持することにより表示状態を維持するようになって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したク
ロスコイル式ムーブメント30は、指示軸31と保持部34と
の間が微細な隙間に設定されているため、指示軸31と保
持部34との間を制動液35が毛細管現象によりコイルボビ
ン33の外側に向かって流動し(図中矢印参照)、いわゆ
る液もれが生じ易いという問題があった。そして、この
クロスコイル式ムーブメント30は、制動液35が液もれす
ると、コイルボビン33内の制動液35が減少するため、指
針の表示状態を維持できないという問題も生じる。本発
明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は制動液の液もれを防止できるクロスコイル式ム
ーブメントを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる前記課題
は、請求項1に記載したクロスコイル式ムーブメントで
あって、指針を取り付け可能な指示軸が固定されたマグ
ネットロータと、前記マグネットロータを回転可能に収
容するコイルボビンと、前記コイルボビンに連結されて
前記指示軸を保持する筒状の保持部とを有し、前記マグ
ネットロータの回転が前記コイルボビンに充填された制
動液により制動されるクロスコイル式ムーブメントであ
って、前記制動液が、記指示軸の外周面と、前記保持部
の内周面との間を毛細管現象により前記コイルボビンの
外側に向かって流動するのを規制する規制手段が設けら
れていることを特徴とするクロスコイル式ムーブメント
により解決できる。
【0008】ここで、規制手段としては、指示軸の外周
面と保持部の内周面との間の隙間を部分的に大きく設定
しておく構造や、指示軸の外周面と保持部の内周面との
うちの一方に制動液を撥じく適宜な部材を設けておく構
造、あるいは指示軸の外周面と保持部の内周面とのうち
の一方の表面粗さを適宜設定しておく構造等が採用で
き、要するに毛細管現象による制動液の流動を阻止でき
ればよい。
【0009】このように構成されたクロスコイル式ムー
ブメントにおいては、指示軸の外周面と保持部の内周面
との間の隙間を毛細管現象により流動する制動液が規制
手段により阻止されるため、従来のような制動液の液も
れが防止できることになる。
【0010】また、本発明は、前記規制手段が、記指示
軸の外周面と、前記保持部の内周面とのうちの一方に周
方向に沿って形成された溝を有していてもよい。ここ
で、溝としては、指示軸の外周面と、保持部の内周面と
のうちの一方あるいは相方に形成しておけばよく、制動
液の流動を確実に阻止できるような幅寸法および深さ寸
法を適宜選択しておけばよい。このように構成されたク
ロスコイル式ムーブメントにおいては、所定位置に溝を
形成しておくという簡単な構造により規制手段が構成さ
れているため、従来のクロスコイル式ムーブメントを構
成する指示軸あるいは保持部に別途加工を施せばよく、
既存部品を流用することにより製造コストを高くなるの
を防止できることになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る
第1形態例を示す断面図、図2は本発明に係る第2形態
例を示す断面図である。なお、以下に説明する実施の形
態例において、既に図3において説明した部材等につい
ては、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことによ
り説明を簡略化あるいは省略する。
【0012】図1には、第1形態例のクロスコイル式ム
ーブメント10が示されている。このクロスコイル式ムー
ブメント10は、指示軸11が固定されたマグネットロータ
32と、マグネットロータ32を回転可能に収容するコイル
ボビン33と、コイルボビン33に連結されて指示軸31を保
持する筒状の保持部34とを含んで構成されていて、制動
液35が指示軸11の外周面と、保持部34の内周面との間を
毛細管現象によりコイルボビン33の外側に向かって流動
するのを規制する規制手段12が設けられている。
【0013】規制手段12は、指示軸11を一部小径化する
ことにより指示軸11の外周面に設けられた溝13を有して
いる。溝13は、指示軸11の外周面と、保持部34の内周面
との間の毛細管現象を阻止するような幅寸法および深さ
寸法に設定されている。この溝13は、従来のクロスコイ
ル式ムーブメントに用いられている指示軸に別途切削加
工等を施すことにより設けられている。
【0014】このようなクロスコイル式ムーブメント10
は、ラジアル方向規制部14およびスラスト方向規制部15
により、指示軸11の移動が規制されている。指示軸11
は、ロータ圧入部11Aがマグネットロータ32に圧入さ
れ、かつ、ロータ圧入部11Aよりも小径の指針固定部11
Bが保持部34に形成された上側軸受孔34Aに挿入されて
いる。指針固定部11Bには、溝13を形成することにより
上側軸受孔34Aよりも大径の鍔部11Cが設けられてい
る。
【0015】そして、ラジアル方向規制部14は、指針固
定部11Bを上側軸受孔34Aに挿入することにより指示軸
11がラジアル方向に移動しないように規制する。一方、
スラスト方向規制部15は、鍔部11Cが上側軸受孔34Aの
開口縁部に係合することにより指示軸11がスラスト方向
に移動しないように規制する。
【0016】以上のようなクロスコイル式ムーブメント
10によれば、規制手段12が設けられているため、指示軸
11の外周面と保持部34の内周面との間の隙間を毛細管現
象により制動液35が流動しても、溝13により大きく設定
された隙間により制動液35の流動が阻止され、これによ
りコイルボビン33の外側に液もれしない。また、規制手
段12は、既存のクロスコイル式ムーブメントに用いられ
ている指示軸の所定位置に溝13を形成するという極めて
簡単な方法により設けられているため、既存部品を流用
することにより製造コストを高くなるのを防止できる。
【0017】図2には、第2形態例のクロスコイル式ム
ーブメント20が示されている。このクロスコイル式ムー
ブメント20に設けられた規制手段22は、コイルボビン23
に連結されて指示軸11を保持する筒状の保持部24の内周
面に形成された溝25を有している。溝25は、指示軸11の
外周面と、保持部24の内周面との間の毛細管現象を阻止
するような幅寸法および深さ寸法に設定されている。
【0018】以上のようなクロスコイル式ムーブメント
20によれば、前述した第1形態例と同様に、規制手段22
が設けられているため、指示軸31の外周面と保持部24の
内周面との間の隙間を毛細管現象により制動液35が流動
しても、溝25により大きく設定された隙間により制動液
35の流動が阻止され、これによりコイルボビン23の外側
に液もれしない。そして、このクロスコイル式ムーブメ
ント20によれば、規制手段22として指示軸31を小径化さ
せる構造ではないため、指示軸31の強度を従来のままに
維持できる。
【0019】なお、本発明のクロスコイル式ムーブメン
トは、前述した実施の形態例に限定されるものでなく、
適宜な変形,改良等が可能である。例えば、前述した各
形態例においては、規制手段として、指示軸の外周面あ
るいは保持部の内周面に形成された溝が例示されていた
が、本発明の規制手段としては指示軸の外周面と保持部
の内周面との相方に溝を形成してもよい。この場合、規
制手段としては、各溝を対向させる必要はない。
【0020】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のクロス
コイル式ムーブメントにおいて、請求項1に記載したク
ロスコイル式ムーブメントによれば、指示軸の外周面
と、前記保持部の内周面との間を制動液が毛細管現象に
よりコイルボビンの外側に向かって流動するのを規制す
る規制手段が設けられているため、液もれを防止でき
る。また、請求項2に記載したクロスコイル式ムーブメ
ントによれば、既存のクロスコイル式ムーブメントに用
いられている指示軸の所定位置に溝を形成するという極
めて簡単な方法により規制手段が設けられているため、
既存部品を流用することにより製造コストを高くなるの
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1形態例のクロスコイル式ムー
ブメントを示す要部断面図である。
【図2】本発明に係る第2形態例のクロスコイル式ムー
ブメントを示す要部断面図である。
【図3】従来のクロスコイル式ムーブメントを示す要部
断面図である。
【符号の説明】 10,20 クロスコイル式ムーブメント 11,31 指示軸 12,22 規制手段 13,25 溝 23,33 コイルボビン 24,34 保持部 32 マグネットロータ 35 制動液

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指針を取り付け可能な指示軸が固定され
    たマグネットロータと、前記マグネットロータを回転可
    能に収容するコイルボビンと、前記コイルボビンに連結
    されて前記指示軸を保持する筒状の保持部とを有し、前
    記マグネットロータの回転が前記コイルボビンに充填さ
    れた制動液により制動されるクロスコイル式ムーブメン
    トであって、 前記制動液が、前記指示軸の外周面と、前記保持部の内
    周面との間を毛細管現象により前記コイルボビンの外側
    に向かって流動するのを規制する規制手段が設けられて
    いることを特徴とするクロスコイル式ムーブメント。
  2. 【請求項2】 前記規制手段が、前記指示軸の外周面
    と、前記保持部の内周面とのうちの一方に周方向に沿っ
    て形成された溝を有していることを特徴とする請求項1
    に記載したクロスコイル式ムーブメント。
JP9095197A 1997-04-09 1997-04-09 クロスコイル式ムーブメント Pending JPH10282148A (ja)

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