JPH10282096A - 抗リン脂質抗体測定方法及び試薬 - Google Patents

抗リン脂質抗体測定方法及び試薬

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JPH10282096A
JPH10282096A JP8642797A JP8642797A JPH10282096A JP H10282096 A JPH10282096 A JP H10282096A JP 8642797 A JP8642797 A JP 8642797A JP 8642797 A JP8642797 A JP 8642797A JP H10282096 A JPH10282096 A JP H10282096A
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measuring
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lipid
phospholipid antibody
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Katsumi Yoshikawa
勝己 吉川
Tetsuya Ota
哲也 大田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高感度に抗体量の定量が可能で、かつ自動分析
機に適用可能な抗リン脂質抗体測定方法及び試薬を提供
する。 【解決手段】抗リン脂質抗体を被測定物質とし、脂質抗
原との免疫反応により前記抗体を測定する方法におい
て、上記免疫反応の反応系にポリビニルピロリドン(好
ましくは平均分子量1000〜200万、濃度0.1〜
5重量%)及び/又はプルラン(好ましくは平均分子量
1000〜100万、濃度0.1〜5重量%)が含有さ
れていることを特徴とする抗リン脂質抗体測定方法及び
試薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、免疫反応による抗リン
脂質抗体測定方法及び試薬に関する。
【0002】
【従来の技術】梅毒の病原体であるトレポネーマ・パリ
ダム(Treponema Pallidum)が生体に感染すると、病原
体に対する抗体とともにリン脂質と反応性を持つワッセ
ルマン抗体(抗リン脂質抗体)が産生される。従来の梅
毒の検査法は、梅毒菌体に対する抗体を検出するため
に、梅毒菌体から抽出した抗原そのものを用いる方法と
ワッセルマン抗体を検出するためにカルジオリピンを含
む脂質類を抗原として用いる方法の2つに大別される。
【0003】現在、脂質を用いる方法としては、VDR
L(Veneral Disease Reserch Lab.)法、緒方法、RP
R(Rapid Plasma Reagin )法、ガラス板法等がある
が、定性スクリーニングにはRPR法、ガラス板法が主
に行なわれている。これら脂質を用いる検査法は梅毒以
外の疾患においても陽性反応を呈するという欠点を有し
ている。しかし、一方で抗リン脂質抗体は梅毒の感染状
態をよく反映するという利点も有しているので、これを
利用して梅毒治療経過を追うことなどにも応用されてい
る。また梅毒以外で陽性反応を呈する疾患としては、全
身性エリテマトーデス等の自己免疫疾患が知られてお
り、これらの疾患を診断するためにも抗リン脂質抗体を
測定することは有用である。
【0004】上記RPR法はカルジオリピン及びレシチ
ンを含む脂質をカオリン又は炭素末に吸着させたもの
を、白色プレート上で検体と混合し、カオリン又は炭素
末の凝集の有無を判定する方法である。また上記ガラス
板法は、カルジオリピン、レシチン及びコレステリンを
含む脂質抗原液を検体と混合し、コレステリン結晶の凝
集の有無を判定する方法である。上記2法は用手法であ
るため、大量の検体を検査する場合には適していない。
またRPR法の場合はカオリン又は炭素末の凝集を目視
で、ガラス板法の場合はコレステリン結晶の生成を顕微
鏡下で観察し判定を行なうため、判定には熟練を要す
る。よって判定者によっては判定結果が異なることもお
こり得るという欠点を有していた。さらに上記2法は定
性的に感染しているか否かは判別できるが、抗体の定量
は難しいという欠点を有していた。
【0005】特表平4−503865号公報には、リン
脂質をマイクロタイタープレートのウェルに物理吸着さ
せ、ELISA法により抗リン脂質抗体を検出する方法
が開示されているが、洗浄時に吸着していたリン脂質が
脱落しやすいため測定値がばらつき、定量性に問題があ
ることや、検出感度が低くなるという欠点があった。上
記公報には化学結合によりマイクロタイタープレートに
リン脂質を結合させ、ELISA法により検出する方法
も挙げられているが、化学修飾されたリン脂質を用いる
ため、抗原としての反応性が低下し、これが感度の低下
を招くという欠点があった。さらにELISA法では用
手法を必要とするため、検査の自動化に対応できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するものであり、その目的は、高感度に抗体量の
定量が可能で、かつ自動分析機に適用可能な抗リン脂質
抗体測定方法及び試薬を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の抗リン脂質抗体
測定方法は、抗リン脂質抗体を被測定物質とし、脂質抗
原との免疫反応により前記抗体を測定する方法におい
て、上記免疫反応の反応系にポリビニルピロリドン及び
/又はプルランが含有されている。また本発明2の抗リ
ン脂質抗体測定試薬は、抗リン脂質抗体を被測定物質と
し、脂質抗原との免疫反応により前記抗体を測定する試
薬であって、上記免疫反応の反応系にポリビニルピロリ
ドン及び/又はプルランが含有されている。
【0008】反応系のポリビニルピロリドン及び/又は
プルランの含有量は、少なくなると反応促進の効果が不
十分となり、多くなると反応系の溶液の粘度が高くなり
十分な攪拌が行なわれず、その結果測定値のばらつきが
生じるので、0.1〜5重量%が好ましく、0.5〜
2.5重量%がより好ましい。上記ポリビニルピロリド
ン及びプルランの平均分子量は、小さくなると反応促進
の効果が不十分となり、大きくなると上記溶液中に溶解
しにくくなる。従って、ポリビニルピロリドンは100
0〜200万が好ましく、10万〜180万がより好ま
しい。またプルランは1000〜100万が好ましい。
【0009】上記脂質抗原として用いられる脂質として
は、通常カルジオリピン、レシチン(フォスファチジル
コリン)、コレステロールの3種類が用いられるが、こ
れら3種類が全て含まれている必要はなく、少なくとも
カルジオリピンが含まれていればよい。レシチン、コレ
ステロールは特異性の向上や感度の向上を目的としてカ
ルジオリピンと混合して用いられることが多い。これら
の好ましい混合比としては、重量比で、カルジオリピ
ン:レシチン:コレステロール=1:3〜30:0.5
〜10程度であり、これに限定されず、目的に応じて混
合比は適宜選択される。さらに精度を向上させるため、
フォスファチジルイノシトール、フォスファチジルセリ
ン、フォスファチジン酸、フォスファチジルエタノール
アミン、フォスファチジルグリセロール等のリン脂質
類、胆汁酸等のコレステロール骨格を有する化合物など
を、上記脂質と混合して使用してもよい。上記脂質は、
動植物から得る方法と合成する方法があるが、目的に応
じて適宜選択される。通常カルジオリピンは動物心臓か
ら抽出・精製したもの、レシチンは卵黄から抽出・精製
したもの、コレステロールは合成したものが使用でき
る。また市販のものを使用してもよい。
【0010】上記脂質抗原は通常、適当な溶液中に分散
させて使用される。溶液としては特に限定されず、リン
酸緩衝液、トリス塩酸緩衝液、グリシン緩衝液等が挙げ
られる。分散方法としては、不溶性担体に担持させて分
散させる方法とリポソームを形成させて分散させる方法
がある。前記不溶性担体としては、従来より免疫学的凝
集反応及び凝集阻止反応において、一般的に用いられて
いる微粒子の担体を用いることができるが、工業的に大
量生産が可能な合成高分子からなるラテックスが好まし
い。上記合成高分子としては、例えば、ポリスチレン、
スチレン−スルホン酸共重合体、スチレン−メタクリル
酸共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、
酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体等が挙げら
れ、脂質の吸着性に優れ、生物学的活性を長期間安定に
保持できる等の理由から、特にポリスチレン、スチレン
−スルホン酸共重合体が好ましい。その他、動物の赤血
球、細菌の細胞等の生物学的粒子;ベントナイト、コロ
ジオン、コレステロール結晶、シリカ、カオリン、炭素
末等の非生物学的粒子なども用いることができる。上記
不溶性担体の平均粒径は、測定方法、測定機器によって
異なるが、0.1〜1.0μm、好ましくは0.1〜
0.5μmのものが通常用いられる。
【0011】上記不溶性担体に脂質抗原を担持させる方
法としては、例えば、エタノール等の適当な溶媒に溶解
した脂質(脂質混合液)に適当な粒径を有するラテック
スを混合し攪拌する(感作工程)。一定時間経過後、タ
ンパク質、糖、ペプチド等を含む溶液で処理し(ブロッ
キング工程)、適当な溶媒に分散させる。上記ラテック
スを分散させる溶媒としては、リン酸緩衝液、トリス塩
酸緩衝液、グリシン緩衝液等が挙げられる。
【0012】リポソームを形成させる方法としては、超
音波処理法、界面活性剤除去法や溶媒除去法(ボルテッ
クス法)等が挙げられる。上記溶媒除去法を以下に説明
する。フラスコ等にクロロホルム、メタノール、エーテ
ル等の適当な溶媒に溶解した脂質溶液を入れ、エバポレ
ーターを用いて減圧下で蒸発させる。これによりフラス
コ底部に脂質膜が形成される。これに適当な溶媒を加
え、超音波破砕機で分散させる。必要に応じて得られた
分散液を一定のポアサイズの濾過膜で濾過することによ
り、一定の粒径のリポソームを調製する。目的とするリ
ポソームを調製する際に、リポソームを形成させやすく
するために抗リン脂質抗体と反応しない脂質を添加して
もよい。上記リポソームを分散させる際の溶媒として
は、リン酸緩衝液、トリス塩酸緩衝液、グリシン緩衝液
等が挙げられる。
【0013】上記のようにして得られた試薬と検体中の
抗リン脂質抗体との免疫反応により生じる凝集の度合い
を光学的に測定することにより、検体中の抗リン脂質抗
体量を測定する。
【0014】反応温度は、上記免疫反応が起こりうるも
のであれば特に限定されないが、恒温で10〜50℃の
範囲内で行うのが好ましく、10〜40℃がより好まし
い。反応時間は適宜決められる。上記免疫反応を行う際
の反応系の反応液としては、免疫反応が起こりうる生理
的条件を満たす水溶液であれば特に限定されず、例え
ば、リン酸緩衝液、クエン酸緩衝液、グリシン緩衝液、
トリス緩衝液、グッド緩衝液等が挙げられる。反応液の
pHは、5.5〜8.5が好ましく、さらに好ましくは
6.5〜8.0である。上記反応液には、更に必要に応
じて、牛血清アルブミン、ショ糖等の安定化剤、アジ化
ナトリウム等の防腐剤、塩化ナトリウム等の塩濃度調整
剤などを添加してもよい。
【0015】上記凝集の度合いを光学的に測定する方法
としては、公知の方法が用いられ、例えば、凝集の形成
を濁度の増加としてとらえる比濁法、凝集の形成を粒度
分布又は平均粒径の変化としてとらえる方法、凝集の形
成による前方散乱光の変化を積分球を用いて測定し透過
光強度との比を比較する積分球濁度法等が挙げられる。
上記の測定法において、異なる時点で少なくとも2つの
測定値を得、これらの時点間における測定値の増加分
(すなわち増加速度)に基づき凝集の程度を求める速度
試験(レートアッセイ)、及びある時点(通常は反応の
終点と考えられる時点)で1つの測定値を得、この測定
値に基づき凝集の程度を求める終点試験(エンドポイン
トアッセイ)を利用でき、測定の簡便性、迅速性の点か
ら比濁法による速度試験を行うことが好ましい。光学的
に測定する方法において、散乱光強度、透過光強度、吸
光度等を検出できる光学機器、特に汎用の自動分析機が
使用できる。測定の波長は250〜1000nmが使用
できる。
【0016】
【実施例】本発明を実施例につき説明する。 (実施例1) 1)脂質抗原液の作成 カルジオリピンのエタノール溶液(5mg/ml、シグ
マ社製)2ml、精製レシチン(ナカライテスク社製)
のエタノール溶液(10mg/ml)10ml、コレス
テロール(ナカライテスク社製)のエタノール溶液(1
0mg/ml)3mlを混合し、脂質抗原液を作成し
た。 2)脂質抗原感作ラテックス試薬の作成 平均粒径400μmのポリスチレンラテックス(固形分
10%(w/v)、積水化学工業社製)100μlを、
あらかじめ緩やかに攪拌しながら37℃に保った。これ
に、上記脂質抗原液250μlを一気に添加し、そのま
ま37℃で緩やかに2時間攪拌した。次いでウシ血清ア
ルブミン(以下BSAという)(フラクションV、Reag
entGrade 、Miles Corp.社製)を1%(W
/V)含有するPBS(リン酸緩衝食塩水、食塩濃度
0.9重量%、pH7.4)2mlを一気に添加し、さ
らに37℃で1時間攪拌した。これを遠心分離して上清
を除き、沈殿したラテックスを再び1%BSAを含有す
るPBSに懸濁した。この操作を繰り返し、最後に1%
BSAを含有するPBS4mlに懸濁してラテックス試
薬を作成した。
【0017】3)検体希釈液の作成 50mMリン酸緩衝液にBSAを1%(W/V)になる
ように、またポリビニルピロリドン(分子量120万、
BASF社製)を1重量%になるように添加し溶解させ
て検体希釈液を作成した。 4)感度の測定 検体としてRPR値が8、4、2、1、0の血清を用い
た。上記ラテックス試薬30μl、上記検体希釈液21
0μl、上記各検体20μlを混合し、混合後80秒か
ら320秒の間の吸光度変化量を測定した。測定は生化
学自動分析装置(日立7170型自動分析機)を用い、
測定波長は700nm、測定温度は37℃で行なった。
結果を表1に示す。
【0018】(実施例2)実施例1の3)検体希釈液の
作成において、ポリビニルピロリドンの濃度を0.5重
量%としたこと以外は同様に行なった。結果を表1に示
す。
【0019】(実施例3)実施例1の3)検体希釈液の
作成において、ポリビニルピロリドンの濃度を1.5重
量%としたこと以外は同様に行なった。結果を表1に示
す。
【0020】(実施例4)実施例1の3)検体希釈液の
作成において、ポリビニルピロリドンにかえて、プルラ
ン(分子量20万、林原社製)を用いたこと以外は同様
に行なった。結果を表1に示す。
【0021】(実施例5)実施例4の3)検体希釈液の
作成において、プルランの濃度を0.5重量%としたこ
と以外は同様に行なった。結果を表1に示す。
【0022】(実施例6)実施例4の3)検体希釈液の
作成において、プルランの濃度を1.5重量%としたこ
と以外は同様に行なった。結果を表1に示す。
【0023】(比較例1)実施例1の3)検体希釈液の
作成において、ポリビニルピロリドンを添加しなかった
こと以外は同様に行なった。結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】(実施例7) 1)リポソーム懸濁液の調製 ジパルミトイルフォスファチジルコリン(シグマ社製)
のクロロフォルム溶液(5mg/ml)1ml、コレス
テロール(ナカライテスク社製)のクロロフォルム溶液
(5mg/ml)1ml、カルジオリピンのエタノール
溶液(5mg/ml、シグマ社製)0.2ml、ジパル
ミトイルフォスファチジルグリセロール(シグマ社製)
のクロロフォルム溶液(5mg/ml)0.2mlをナ
ス型フラスコに移し、減圧下においてクロロフォルム及
びエタノールを除去し、フラスコの内壁に脂質の薄膜を
形成させた。さらに減圧下に2時間以上放置し、クロロ
フォルムを完全に除去した。このフラスコに3mlのP
B(0.1Mリン酸二水素ナトリウム−リン酸水素二ナ
トリウム水溶液、pH7.4)を添加し、攪拌機で60
分、緩やかに攪拌して脂質懸濁液を調製した。次いで上
記脂質懸濁液を濾過機(エクストゥルーダー)で濾過を
繰り返し、0.4μmまで粒径を揃え(サイジング)、
リポソーム懸濁液を得た。 2)検体希釈液として実施例1の3)で作成した検体希
釈液を用いた。 3)感度の測定 検体としてRPR値が8、4、2、1、0の血清を用い
た。上記リポソーム懸濁液30μl、上記検体希釈液2
10μl、上記各検体20μlを混合し、混合後80秒
から320秒の間の吸光度変化量を測定した。測定は生
化学自動分析装置(日立7170型自動分析機)を用
い、測定波長は700nm、測定温度は37℃で行なっ
た。結果を表2に示す。
【0026】(実施例8)実施例7の2)の検体希釈液
において、ポリビニルピロリドンにかえて、プルラン
(分子量20万、林原社製)を用いたこと以外は同様に
行なった。結果を表2に示す。
【0027】(比較例2)実施例7の2)の検体希釈液
において、ポリビニルピロリドンを添加しなかったこと
以外は同様に行なった。結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】比較例ではRPR血清の0〜8倍におい
て、濃度に相関した直線性が得られておらず、また8倍
の血清でも吸光度変化量がほとんど得られていないのに
対して、実施例ではいずれも濃度にほぼ相関して直線性
が得られ、またRPR値が低濃度の血清でも定量可能な
十分な吸光度変化量が得られている。
【0030】
【発明の効果】本発明の抗リン脂質抗体測定方法及び試
薬は上述のとおりであり、低濃度域においても感度が高
く、また自動分析機にも適用が可能となるので、検体中
の抗リン脂質抗体を正確にかつ簡便に定量することが可
能となり、疾患の発見、病態の把握、治療方法の決定等
に有用である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗リン脂質抗体を被測定物質とし、脂質抗
    原との免疫反応により前記抗体を測定する方法におい
    て、上記免疫反応の反応系にポリビニルピロリドン及び
    /又はプルランが含有されていることを特徴とする抗リ
    ン脂質抗体測定方法。
  2. 【請求項2】平均分子量1000〜200万のポリビニ
    ルピロリドンが0.1〜5重量%の濃度で含有されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の抗リン脂質抗体測定
    方法。
  3. 【請求項3】平均分子量1000〜100万のプルラン
    が0.1〜5重量%の濃度で含有されていることを特徴
    とする請求項1記載の抗リン脂質抗体測定方法。
  4. 【請求項4】抗リン脂質抗体を被測定物質とし、脂質抗
    原との免疫反応により前記抗体を測定する方法に用いら
    れる試薬において、上記免疫反応の反応系にポリビニル
    ピロリドン及び/又はプルランが含有されていることを
    特徴とする抗リン脂質抗体測定試薬。
  5. 【請求項5】平均分子量1000〜200万のポリビニ
    ルピロリドンが0.1〜5重量%の濃度で含有されてい
    ることを特徴とする請求項4記載の抗リン脂質抗体測定
    試薬。
  6. 【請求項6】平均分子量1000〜100万のプルラン
    が0.1〜5重量%の濃度で含有されていることを特徴
    とする請求項4記載の抗リン脂質抗体測定試薬。
  7. 【請求項7】請求項4〜6のいずれか1項に記載の測定
    試薬において、脂質抗原が不溶性担体に担持されている
    ことを特徴とする抗リン脂質抗体測定試薬。
  8. 【請求項8】請求項4〜6のいずれか1項に記載の測定
    試薬において、脂質抗原がリポソームとされていること
    を特徴とする抗リン脂質抗体測定試薬。
JP8642797A 1997-04-04 1997-04-04 抗リン脂質抗体測定方法及び試薬 Withdrawn JPH10282096A (ja)

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