JPH10278273A - 静電式インクジェット記録ヘッド - Google Patents

静電式インクジェット記録ヘッド

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JPH10278273A
JPH10278273A JP9086229A JP8622997A JPH10278273A JP H10278273 A JPH10278273 A JP H10278273A JP 9086229 A JP9086229 A JP 9086229A JP 8622997 A JP8622997 A JP 8622997A JP H10278273 A JPH10278273 A JP H10278273A
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和男 島
Junichi Suetsugu
淳一 末次
Tadashi Mizoguchi
忠志 溝口
Hitoshi Minemoto
仁史 峯本
Tomoya Saeki
智也 佐伯
Hitoshi Takemoto
人司 竹本
Yoshihiro Hagiwara
良広 萩原
Toru Yakushiji
徹 薬師寺
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    • B41J2002/061Ejection by electric field of ink or of toner particles contained in ink

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電界でインク中のトナー粒子を含んだイン
ク滴を吐出させる静電式インクジェット記録ヘッドにお
いて、トナー粒子量の供給不足を防止し、インク滴の吐
出を安定化し、また、過剰なトナー粒子の集中によるイ
ンク滴の吐出不良を防止して、所要のドット径を形成で
きるようにする。 【構成】 基板30上にパターン形成された記録電極3
1の任意のものにパルス電圧を印加し、対向電極40と
の間に電界を与えて静電力を発生させる。インク吐出部
材20が設けられ、これはヘッドブロック10に設けた
インク循環通路に連通しかつ記録電極31に対応して形
成された複数のインク吐出凹溝21を有している。この
インク吐出凹溝21の端部を記録電極31の端部よりも
前方へ対向電極40に向かって突出させ、その突出端部
が吐出ポイント22aとなるように形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナーを用紙等の
記録媒体に付着させて記録を行う、特に静電式のインク
ジェット記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】ノンインパクト方式によるプリンタの記
録技術は、記録時の騒音の発生が無視し得るほどに極め
て小さいという利点を有している。特に、インクジェッ
ト記録方式は、簡単な機構で記録媒体上に直接高速での
記録が可能であり、しかも普通紙に記録を行えるために
極めて有力な記録法である。
【0003】例えば、図4〜図7は、インクジェット記
録方式として提案された従来例の1つを示している。
【0004】この場合、キャリア液体中にトナー粒子を
分散させたインクを用い、針状の記録電極と、これに対
向する記録紙の背面に設けた対向電極との間に電圧を印
加して電界を発生させる。この電界の静電カによって、
インク中の色材を飛翔させて記録を行う方式である。
【0005】図のように、プラスチック等の絶縁材で形
成された基板1を有し、ベースフィルム2が裏側から基
板1に支持されている。ベースフィルム2は、ポリイミ
ド等の絶縁体であり、厚さ50μm程度の表面に複数の
記録電極3がパターン形成されている。記録電極3は、
ベースフィルム2の表面に銅(Cu)等の導電性材料を
20〜30μmの厚さでめっきしたもので、隣り合う電
極間隔が300dpiピッチすなわち約85μm程度に
パターン形成されている。
【0006】記録電極3の各端部は、ベースフィルム2
の一端縁から外方へ80〜500μm程度突出してい
る。そうした記録電極3の表面は、図4の矢印Aで示す
部分の拡大図である図5および図6に示すように、絶縁
性のコーティング材料4によって10μm以下の厚さに
均一に被覆されている。
【0007】一方、ベースフィルム2を上方から覆って
カバー5が設けられている。カバー5は絶縁材料で成形
され、記録電極3の突出端部に干渉しない形状となって
おり、図に表れているインク供給ロ5aと、図に表れて
いないインク排出口がそれぞれ設けられている。
【0008】ベースフィルム2とカバー5の両部材で囲
われた空間はインク室となっており、その内部にインク
6がインク供給口5aから充満状態に供給されている。
また、カバー5の先端部に設けた細長い開口部は、ベー
スフィルム2との間にスリット状のインク噴射口5bと
して形成され、そこに前述の記録電極3の突出端部が干
渉せずに覗けるようになっている。このスリット状のイ
ンク噴射口5bに符号6aで示すインクメニスカスが形
成されるようになっている。
【0009】インク室内において、インク6は背圧を受
けているため、表面張力や毛細管現象によって、インク
6がインクメニスカス6bとして凹状にインク噴射口5
bに形成される。記録電極3は、端部がベースフィルム
2とカバー5から突出しているから、インクメニスカス
6aは図6のように側面から見て斜め下向きに凹形状と
なる。また、図5のように、インクメニスカス6aは上
面から見ると、隣り合う記録電極3間でU字形の形状を
呈している。
【0010】したがって、任意の記録電極3に高電庄パ
ルスが印加されると、その記録電極3の突出端部におけ
るインクメニスカス6aの先端部に電界が集中する。こ
の電界に誘導されて、インク中の帯電したトナーがイン
クメニスカス6aの先端部から引き出される。それは図
5に示すようにトナー群6bとなり、図7に示すよう
に、記録ヘッドに対向して配置された対向電極7側の記
録用紙8に向かって飛翔し、用紙8上に印刷が行われ
る。
【0011】図7は、この従来例の記録ヘッド構造にお
いて、記録時に発生する等電位線の概略図を示してい
る。
【0012】記録電圧印加中の記録電極3では、その先
端吐出ポイント3aの近傍の等電位線9は、インク噴射
口5bから先端が突出している記録電極3の長手方向の
形状に沿って形成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この図4〜図7に示す
従来の静電式インクジェット記録ヘッドにおいては、解
決すべき次の各問題点がある。
【0014】第1の問題点は、所望のドット径に形成す
ることが困難である。その理由は、記録電極3に高電圧
パルスが記録電圧として印加され、その記録電極3によ
ってインク6の吐出ポイント3aが形成される。その
際、吐出ポイント3a近傍のトナー粒子に対して、吐出
ポイント3aヘ向かう方向へ静電カが発生しないことで
ある。
【0015】すなわち、図7で示されたように、記録電
極3の吐出ポイント3a近傍におけるインク6上では、
吐出方向に対してほぼ平行な等電位線9が発生する。そ
のため、吐出ポイント3a近傍のトナー粒子には、吐出
ポイント3aに向かう方向への静電力が発生しない。ト
ナー粒子に静電力が働かないことで、所要のドット径を
形成するに必要な吐出ポイント3aへのトナー粒子の供
給量が不足する。
【0016】第2の問題点は、インク滴の吐出が不安定
になることである。その理由は、吐出ポイント3aを頂
点にして凸状のインクメニスカス6aが連続的につなが
っている。そのため、吐出の行われた吐出ポイント3a
近傍の液面の振動が、隣接する他の吐出ポイント3a上
のインクメニスカス6aに影響を与え、常に安定したイ
ンクメニスカス6aを得ることができない。
【0017】第3の問題点は、過剰なトナー粒子の集中
によって、インク滴の吐出不良が発生することである。
その理由は、吐出ポイント3aにインク6を吐出して供
給を行うカバー5のインク噴射口5bが、インク室の−
部にインク6の溢れを起こさない程度の大きさのスリッ
トとして形成されている。そのため、インク噴射口5b
においてインク6の流れが生じず、そこにトナー粒子が
過剰に集中することで、インク粘度を必要以上に高めて
しまう。
【0018】したがって、本発明の目的は、必要量のト
ナー粒子を供給して、このトナー粒子のインク噴射口で
の過剰な集中を防ぎ、インク滴吐出を安定化させること
により、所望のドット径に形成できる静電式インクジェ
ット記録ヘッドを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の静電式インクジ
ェット記録ヘッドは、ヘッドブロックに支持された基板
上に複数の記録電極がパターン形成され、任意の記録電
極にパルス電圧を印加して対向電極との間に電界を与え
て静電力を発生させ、インクに含有された帯電トナー粒
子を吐出ポイントから吐出させて記録用紙上に印字を行
う。
【0020】この記録ヘッドにおいて、ヘッドブロック
に支持されたインク吐出部材を有し、このインク吐出部
材は、ヘッドブロックに設けたインク循環通路に連通し
かつ記録電極に対応して形成された複数のインク吐出凹
溝を有し、このインク吐出凹溝の端部を、記録電極の端
部よりも前方へ対向電極に向かって突出させて吐出ポイ
ントとなるように形成している。
【0021】この場合、ヘッドブロックに、前記インク
吐出凹溝を介して前記インク循環通路に連通するインク
供給室とインク排出室を設けることができる。
【0022】また、インク吐出部材は、2つの面が交差
した突出端部を有し、この突出端部を経由して一方の面
から他方の面にわたって前記インク吐出凹溝を形成し、
このインク吐出凹溝の突出端部を通る部分を吐出ポイン
トとして形成している。一方の面に形成したインク吐出
溝に記録電極が臨むよう、基板を対面させて配置してい
る。また、他方の面に形成したインク吐出凹溝に対面さ
せてプレート状の覆い部材を設け、この覆い部材と基板
による囲みから突出端部を外部開放して対向電極に対向
させている。
【0023】記録電極としては、その電極幅寸法が、隣
り合う前記インク吐出凹溝間で断面凸状となっている段
部の幅寸法よりも広く、かつ段部の1つ置きのピッチで
設けられている。電極長手軸は、その1つ置きの段部の
長手軸に一致している。
【0024】また一方、記録電極の表面を絶縁性コーテ
ィング材によって被膜し、インク吐出部材を誘電率が1
0以下の絶縁材によって形成することができる。さら
に、インク供給室の内部においては、インクに接液した
泳動電極を配置することもできる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の静電式インクジェ
ット記録ヘッドの実施の形態について、図面に基づいて
詳細に説明する。
【0026】一部を断面図示しかつ要部を拡大して示す
図1の斜視図において、本実施の形態の記録ヘッド本体
を構成するヘッドブロック10に、セラミックスや高分
子材料等による絶縁材で形成されたインク吐出部材20
が支持されている。また、基板30を有し、この基板3
0は絶縁性の薄板または高分子フィルムなどをベースと
して、その表面に独立した複数の記録電極31がパター
ン形成されている。また、基板30に対向位置には、印
字中の記録用紙41を裏側から支持する電極40が配置
されている。この対向電極40は、金属などの導電性材
料からなり、接地または外部電源(図示せず)に接続さ
れている。以下は各部の構成である。
【0027】まず、ヘッドブロック10では、後述する
インク50を供給するインク供給室11と、インクを排
出するインク排出室12が隔絶して設けられている。イ
ンク供給室11には外部からインク50を供給する供給
管11aが連通し、インク排出室12から導出した排出
管12aによって、インク50を外部に排出可能となっ
ている。
【0028】このインク供給室11とインク排出室12
は、次に説明するインク吐出部材20を経由して連通
し、インク循環機構の作動によって外部インクタンク
(いずれも図示せず)との間でインク50の循環を可能
としている。インク循環中、吐出部材20において気泡
の混入が考えられる。気泡がヘッドブロック10内に残
留するのを防止するため、インク排出室12をインク供
給室11の天地方向でいう上位に配置することが好まし
い。
【0029】インク供給室11の内部には、金属などの
導電性材料による泳動電極13が設けられている。この
泳動電極13は、図示しない外部電圧源に接続され、充
満したインク50に接液している。
【0030】この泳動電極13には、帯電したトナー粒
子と同一極性の一定のバイアス電圧が印加されている。
また、対向電極40に対しては、接地レベルまたは帯電
したトナー粒子と異極性の一定のバイアス電圧が常時印
加されている。
【0031】次に、図1の要部拡大部と、この要部拡大
部を矢印Aから見た図2で明らかなように、インク吐出
部材20は上面と下面の2つの面を有し、上下面が例え
ば鋭角に交差する部分が突出端部23となっている。こ
の突出端部23を経由する形で、上面から下面にわたっ
て複数本のインク吐出凹溝21が形成されている。隣り
合うインク吐出凹溝21同士の間は、断面凸形状のイン
ク吐出段部22となっており、それら凹溝21と段部2
2が交互に波形状に連なって構成される。
【0032】すなわち、インク吐出部材20としては、
突出端部23を先端にインク吐出凹溝21とインク吐出
段部22が屈曲した形となり、屈曲部が記録用紙41を
裏面側から支持している対向電極40に向かって突き出
ている。この突き出た部分が吐出ポイント22aとなる
ように設定されている。こうした構成により、インク吐
出部材20がヘッドブロック10に支持されている。
【0033】また、インク吐出段部22は、所望される
ドットピッチに対して1/2のピッチで配置され、その
1つ置きに基板30側の記録電極31を対応させてい
る。対応する1つ置きのインク吐出段部22Aと記録電
極31の両者の長手軸は一致している。また、各記録電
極31の電極幅寸法は、対応する1つ置きのインク吐出
段部22Aの幅寸法よりも広く形成されている。そうし
たインク吐出段部22Aの段幅寸法は、好ましくは20
μm以下である。
【0034】本実施の形態では、記録電極31に対応す
る1つ置きのインク吐出段部22Aのみを、その突出端
部でインク滴(符号51で示す)を実際に吐出する吐出
ポイント22aとして機能させる。それ以外の他のイン
ク吐出段部22Bは、インク吐出段部22Aの隔壁とし
て機能する。すなわち、インク吐出段部22Aの吐出ポ
イント22aからインク滴51が吐出された後、インク
吐出段部22Bはメニスカス振動が吐出ポイント22a
に伝播されるのを遮断防止する隔壁として機能する。
【0035】以上のように、インク吐出部材20の鋭角
交差する上下2つの面には、インク吐出凹溝21とイン
ク吐出段部22が形成されている。そこを流通するイン
ク50の隔壁通路を形成する必要がある。図2で明らか
なように、上面側においては、基板30が各記録電極3
1をそこのインク吐出凹溝21とインク吐出段部22に
対面させて配置されている。下面側においては、そこの
インク吐出凹溝21とインク吐出段部22からインク5
0のヘッド外流出を防止するために、覆い部材25でカ
バーされている。覆い部材25は突出端部23すなわち
吐出ポイント22aよりも数10μm後退した位置に配
置され、上面側の基板30の端面との間で突出ポイント
22aが外部開放される形としている。
【0036】対向電極40としては、記録用紙41とイ
ンク吐出部材20側の吐出ポイント22aとの間に、所
要の印字ギャップが確保できるよう配置される。ちなみ
に、対向電極40は、記録用紙41を搬送するプラテン
機能を有している。給紙機構部(図示せず)によって搬
送された記録用紙41は、対向電極40と吐出ポイント
22aとの間の印字ギャップ内で、対向電極40に常時
接触するようにして搬送される。
【0037】また、基板30は、表面にパターン形成さ
れた各記録電極31の一端が基板30の一端部において
所望のドットピッチと同間隔で並ぶ形で形成されてい
る。また、各記録電極31の他端には、図示しない外部
ドライバ電源と接続するための電極パッドが形成されて
いる。この基板30の場合、インク吐出部材20におけ
る吐出ポイント22aよりも、数10μm後退した位置
に配置されている。
【0038】以上の各部構成によって、本実施の形態の
静電式インクジェット記録ヘッドは次のように動作およ
び作用する。
【0039】ヘッドブロック10内を循環するインク5
0には、インク吐出部材20の各インク吐出凹溝21の
毛細管力を越えない程度の背庄が付与されている。その
ため、図3に示すように、インク吐出部材20の外部開
放した吐出ポイント22aに近傍の開口部では、各吐出
ポイント22aを頂点とする凸形状のインクメニスカス
52が形成される。
【0040】インク供給室11内の泳動電極13には、
帯電したトナー粒子と同極性の一定のバイアス電圧が印
加され、対向電極40には接地レベルまたは帯電したト
ナー粒子と異極性の一定のバイアス電圧が常時印加され
る。
【0041】ヘッドブロック10内のインク供給室11
に充満したインク50は、トナー粒子が分散され、接液
している泳動電極13によって吐出が起こらない程度の
電位まで引き上げられ、インク吐出部材20における各
吐出ポイント22a上へ向けて供給される。
【0042】記録時、任意の記録電極31に駆動ドライ
バから駆動パルス電圧が印加され、その記録電極31と
対向電極40との間で発生する電界によって、吐出ポイ
ント22a上に供給されたインク50中のトナー粒子に
静電カが働く。トナー粒子の静電カが吐出ポイント22
a上の凸形状メニスカスの表面張力に打ち勝つことによ
って、吐出ポイント22a上からトナー粒子を含んだイ
ンク滴51が対向電極40に向かって吐出される。対向
電極40上の記録用紙41に着滴し、印字による記録が
行われる。
【0043】図3において、記録時に発生する等電位線
が示されている。この場合、記録電圧が印加されたとき
の吐出ポイント22a近傍の等電位線60は、吐出方向
に対してほぼ直交するように形成されている。吐出ポイ
ント22a近傍のトナー粒子には、吐出ポイント22a
に向かう方向の静電カが発生している。そのため、記録
電圧の印加中でも、吐出ポイント22a上へのトナー粒
子の供給は続行されることになる。
【0044】記録電極31よりも前方に凸形状のインク
メニスカス52によるインク溜まりを有する。そのた
め、記録電圧の印加中においても吐出ポイント22a上
へ所要のドット径を形成するに十分な量のトナー粒子を
供給できる。
【0045】また、記録電圧を印加する時間を変化させ
ることにより、吐出ポイント22a上へのトナー粒子の
供給量を変化させることができる。その結果、所要の任
意のドット径を形成できる。
【0046】また、1つ置きのインク吐出段部22Bを
実際に吐出するインク吐出段部22Aの遮断隔壁として
機能させているので、吐出後の吐出ポイント近傍の液面
振動がインク吐出段部22Aの吐出ポイント22aにお
けるインクメニスカスに影響を与えない。その結果、常
に安定したインクメニスカスを得ることができる。
【0047】また、吐出ポイント22a近傍に形成され
た各インク吐出凹溝21内で、インク供給室11からイ
ンク排出室12向かう強制的な循環流れが生じさせてい
るので、各インク吐出凹溝21内でのインク50の循環
が円滑に行われる。そのため、対向電極40に最も接近
している吐出ポイント22a近傍でのトナー粒子の蓄積
を防止できる。その結果、過剰なトナー粒子の集中によ
るインク滴の吐出不良を防止することができる。
【0048】なお、本発明の静電式インクジェット記録
ヘッドでは、従来例の図4で示されたベースフィルム2
上に記録電極3を一体的に構成した、例えばTAB(Ta
pe Automated Bonding)実装技術に用いられるTABテ
ープを使用し、さらに絶縁性コーティング材料をパリレ
ン樹脂の化学蒸着によって形成したものを用いることが
できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の静電式イ
ンクジェット記録ヘッドは、吐出ポイントを記録電極に
より前方に形成し、各吐出ポイントを囲むように記録電
極を形成しているため、記録電極より前方にインクメニ
スカスによるインク溜まりが生じることにより、吐出ポ
イント上へ所要のドットを形成するために十分な量のト
ナー粒子を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による静電式インクジェッ
ト記録ヘッドを示す斜視図である。
【図2】本実施の形態の吐出ポイント近傍を示す断面図
である。
【図3】本実施の形態において記録時に発生する等電位
線を模式的に示す平面図である。
【図4】従来例の静電式インクジェット記録ヘッドを示
す斜視図である。
【図5】同従来例の平面図である。
【図6】図5のB−B線からの側面断面図である。
【図7】同従来例の記録時に発生する等電位線を模式的
に示す平面図である。
【符号の説明】
10 ヘッドブロック 11 インク供給室 12 インク排出室 13 泳動電極 20 インク吐出部材 21 インク吐出凹溝 22 インク吐出段部 22a 吐出ポイント 23 突出端部 25 覆い部材 30 電極 31 記録電極 40 対向電極 41 記録用紙 50 インク 52 インクメニスカス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峯本 仁史 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 佐伯 智也 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 竹本 人司 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 萩原 良広 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 薬師寺 徹 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッドブロックに支持された基板上に複数
    の記録電極がパターン形成され、任意の記録電極にパル
    ス電圧を印加して対向電極との間に電界を与えて静電力
    を発生させ、インクに含有された帯電トナー粒子を吐出
    ポイントから吐出させて記録用紙上に印字を行う静電式
    インクジェット記録ヘッドにおいて、 前記ヘッドブロックに支持されたインク吐出部材を有
    し、このインク吐出部材は、前記ヘッドブロックに設け
    たインク循環通路に連通しかつ前記記録電極に対応して
    形成された複数のインク吐出凹溝を有し、このインク吐
    出凹溝の端部を、前記記録電極の端部よりも前方へ前記
    対向電極に向かって突出させて吐出ポイントとなるよう
    に形成したことを特徴とする静電式インクジェット記録
    ヘッド。
  2. 【請求項2】前記ヘッドブロックに、前記インク吐出凹
    溝を介して前記インク循環通路に連通するインク供給室
    とインク排出室を設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の静電式インクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】前記インク吐出部材は、2つの面が交差し
    た突出端部を有し、この突出端部を経由して一方の面か
    ら他方の面にわたって前記インク吐出凹溝を形成し、こ
    のインク吐出凹溝の前記突出端部を通る部分を吐出ポイ
    ントとして形成したことを特徴とする請求項1に記載の
    静電式インクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】前記一方の面に形成したインク吐出溝に前
    記記録電極が臨むよう前記基板を対面させて配置すると
    共に、前記他方の面に形成したインク吐出凹溝に対面さ
    せてプレート状の覆い部材を設け、この覆い部材と基板
    による囲みから前記突出端部を外部開放して前記対向電
    極に対向させたことを特徴とする請求項3に記載の静電
    式インクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】前記記録電極の電極幅寸法を、隣り合う前
    記インク吐出凹溝間で断面凸状となっているインク吐出
    段部の幅寸法よりも広く形成したことを特徴とする請求
    項1〜4に記載の静電式インクジェット記録ヘッド。
  6. 【請求項6】前記記録電極は、前記段部の1つ置きのピ
    ッチで設けられ、電極長手軸がその1つ置きの段部の長
    手軸に一致していることを特徴とする請求項5に記載の
    静電式インクジェット記録ヘッド。
  7. 【請求項7】前記記録電極の表面を絶縁性コーティング
    材によって被膜したことを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれかに記載の静電式インクジェット記録ヘッド。
  8. 【請求項8】前記インク吐出部材は、誘電率が10以下
    の絶縁材によって形成したことを特徴とする請求項1〜
    7のいずれかに記載の静電式インクジェット記録ヘッ
    ド。
  9. 【請求項9】前記インク供給室の内部に、インクに接液
    した泳動電極を配置したことを特徴とする請求項2に記
    載の静電式インクジェット記録ヘッド。
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