JP3017116B2 - 静電式インクジェット記録ヘッド - Google Patents

静電式インクジェット記録ヘッド

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JP3017116B2
JP3017116B2 JP34104996A JP34104996A JP3017116B2 JP 3017116 B2 JP3017116 B2 JP 3017116B2 JP 34104996 A JP34104996 A JP 34104996A JP 34104996 A JP34104996 A JP 34104996A JP 3017116 B2 JP3017116 B2 JP 3017116B2
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人司 竹本
徹 薬師寺
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
    • B41J2/06Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by electric or magnetic field
    • B41J2002/061Ejection by electric field of ink or of toner particles contained in ink

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式インクジェ
ット記録ヘッドに関し、特に、静電力によってトナー粒
子をインク吐出部から吐出して記録媒体に記録を行う静
電式インクジェット記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】ノンインパクト記録法は、記録時におけ
る騒音の発生が無視し得る程度に小さいという点におい
て優れており、近年特に関心を集めている。この記録法
の内でもインクジェット記録法は、簡単な機構で記録媒
体上に直接に高速記録が可能であり、しかも普通紙を記
録媒体として使用できるため簡便であるという利点があ
る。
【0003】インクジェット記録法として、これまで種
々の方式が提案されている。その一つに、記録紙の前面
に複数の吐出電極、背面に1つの対向電極を備え、複数
の吐出電極と対向電極との間に電圧を印加したときに生
じる電界の静電力で、インク等の色材を記録紙に対し飛
翔させて記録する静電式インクジェット記録法がある。
この方法では、絶縁性溶媒であるキャリア液体中に帯電
トナー粒子を含有させたインクが使用される。
【0004】静電式インクジェット記録法による従来の
記録装置が、特公昭58-153661号公報及び特公昭58-1536
62号公報に記載されている。これら2つの公報に記載さ
れたインクジェット記録装置では、記録ヘッド部の内壁
又はその近傍に第1電極を有するノズルがXY2次元に
複数個配設され、第1電極が、ノズル群のY方向(記録
紙の進行方向)又はX方向(記録紙の幅方向)に関して
共通のリード端子を構成する。第1電極の後方には、ノ
ズル群のX方向に関して共通の第2電極が、また、第1
電極の前方の記録側には第3電極が夫々配設されてお
り、発生する電界によってノズル群からインク中のトナ
ー粒子を飛翔させて記録紙に印画する。
【0005】静電式インクジェット記録法による別の従
来の記録ヘッドを図10〜12を参照して説明する。図
10は、従来の記録ヘッドの要部を示す斜視図、図11
は、図10のインク吐出口の近傍を拡大して示す平面
図、図12は、図11のXII-XII線に沿った断面図であ
る。記録ヘッドは、ガラス等の絶縁体から成る基板1
1、及び、これに対向する上部カバー14を備え、基板
11の表面には、複数の吐出電極12がインク吐出方向
と直交する方向に相互に並んで配置されている。
【0006】複数の吐出電極12は、基板11の全面に
スパッタしたクロム等の導電性材料がフォトリソグラフ
ィ法によりパターニングされたものであり、例えば30
0dpiピッチ、即ち約85μm間隔で設けられている。複
数の吐出電極12は、プリンタ本体側に備えた駆動ドラ
イバ(図示せず)に接続されており、記録時には、高電
圧パルスが選択的に印加される。基板11と上部カバー
14との間には、吐出電極12に対応して複数のメニス
カス形成部材18が配設されている。メニスカス形成部
材18は、基板11上にラミネートされた感光性高分子
フィルムがフォトリソグラフィ法によって加工されたも
のであり、該形成部材18は、吐出電極12の先端部か
ら若干後退した位置に、各吐出電極12にオーバーラッ
プして設けられている。感光性高分子フィルムの厚みは
30μmであり、メニスカス形成部材18の幅も約30
μmである。
【0007】上部カバー14は、その先端部が、メニス
カス形成部材18の先端部より更に後退して位置する。
上部カバー14は、絶縁性部材から成り、上部カバー1
4には、インク供給口15及びインク排出口16が形成
されている。基板11と上部カバー14との間には、各
吐出電極12とメニスカス形成部材18とによって仕切
られたスリット状のインク吐出口17が形成されてい
る。メニスカス形成部材18は、後端部が上部カバー1
4の下方に延びて上部カバー14を下方から支持しつつ
インク流路を形成する。メニスカス形成部材18の後端
面と、基板11及び上部カバー14とによってインク室
20が形成される。インク室20の後方には泳動電極2
1、記録紙25の背面には対向電極13が夫々配設され
ている。インク中のトナー粒子は、対向電極13と泳動
電極21との間に生じる電界の電気泳動力によって移動
し、インク吐出口17近傍に集中する。
【0008】印画時には、対応する吐出電極12にパル
ス電圧が印加されることにより、吐出電極12から対向
電極13に向かう電界が発生し、トナー粒子を含んだイ
ンク滴26が、メニスカス形成部材18の先端近傍のイ
ンク吐出部から対向電極13に向かって吐出され、記録
紙25上に印画が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の静電
式インクジェット記録装置、及び、図10〜12に記載
の従来のインクジェット記録ヘッドでは、インクメニス
カス28が、インク吐出部で完全に分離しないで、隣接
するインク吐出部の相互間で共有されている。これによ
り、インクは、隣接するインク吐出部相互間の電位差で
流動するため、インクメニスカス28が変形することが
ある。この場合、インク吐出部における、実際にトナー
粒子を飛翔させる吐出位置にインクを安定に供給するこ
とが困難になり、印画品質が安定しないという問題が発
生する。
【0010】また、複数の吐出電極12が各インク吐出
部の近傍に夫々位置するため、隣接する吐出電極12と
対向電極13との間で発生する電界の影響を受けて、電
圧が印加されない吐出電極12からトナー粒子が飛翔す
る現象、いわゆるクロストークが発生する。
【0011】本発明は、上記に鑑み、低コストで製作で
きる簡素な構成にも拘わらず、トナー粒子の飛翔時にク
ロストークを引き起こすことがなく、記録品質を安定さ
せることができる静電式インクジェット記録ヘッドを提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の静電式インクジェット記録ヘッドは、帯電
したトナー粒子を絶縁性溶媒に含有させたインクに電界
を与え、発生する静電力によってトナー粒子をインク吐
出部から吐出するための複数の吐出電極と、該複数の吐
出電極からトナー吐出方向に所定間隔をあけて対向し、
記録媒体の背面に位置する対向電極とを備えた静電式イ
ンクジェット記録ヘッドにおいて、前記複数の吐出電極
に対応して配設された複数の吐出孔を有するヘッドブロ
ックを備え、各インク吐出孔の周縁長さの少なくとも略
半分が、前記吐出電極によって覆われることを特徴とす
る。
【0013】本発明の静電式インクジェット記録ヘッド
では、インク吐出部に対応する複数の吐出孔を夫々独立
に形成し、且つ、各吐出孔の周縁長さの少なくとも略半
分を吐出電極で覆ったので、各吐出孔毎にインクメニス
カスをほぼ完全に独立して存在させることができ、隣接
するインク吐出部間にインクメニスカスを形成するイン
クが流動して変形する等の不具合を防止できる。従っ
て、トナー粒子の吐出位置にインクを安定に供給して、
記録媒体に対する記録の品質を安定化させると共に、ト
ナー粒子の飛翔時に引き起こされるクロストークを防止
することができる。
【0014】ここで、本発明の静電式インクジェット記
録ヘッドは、ヘッドブロックが、インクタンクに連通す
るインク室と該インク室から前記対向電極に向かって開
口する開口部とを備えており、前記複数の吐出孔と吐出
電極とは、前記ヘッドブロックの本体に貼付されたTA
Bテープに一括して形成されていることが好ましい。
【0015】また、各吐出孔の縁部から前記対向電極に
向かって夫々突出する突出部が形成されることも好まし
い態様である。この場合には、インク吐出部における実
際の吐出位置を明確化できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明を更に詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施形態例の静電式イ
ンクジェット記録ヘッド(マルチエレメントヘッド)の
ヘッドブロックを示す斜視図、図2は、図1のヘッドブ
ロックを、TABテープをヘッドブロック本体から取り
外した状態で示す斜視図である。
【0017】本記録ヘッドを搭載したインクジェットプ
リンタには、帯電したトナー粒子を絶縁性溶媒に含有さ
せたインクを収容するインクタンク(図示せず)が設け
られている。インクタンクは、本記録ヘッドに備えた後
述のインク室30に連通している。記録ヘッドは、ヘッ
ドブロック22と、ヘッドブロック22の先端部から所
定の間隔を確保して配設された対向電極32とを備え
る。
【0018】図1及び図2に示すように、ヘッドブロッ
ク22のヘッドブロック本体31は、略四角柱形状を呈
し、一方の底面中央部が対向電極32に向かって突出す
る稜を形成している。突出する稜から斜め下方を向く第
1面31aと斜め上方を向く第2面31bとが延びてお
り、稜の一部が、ヘッドブロック本体31のインク室か
ら外側に開口する開口部33を形成している。
【0019】図3は、図2のヘッドブロック本体31
を、稜を通る仮想平面Aで切削して下方から見た断面
図、図4は、仮想平面Aに直交し、開口部35の中心を
通る仮想平面Bでヘッドブロック本体31を切削した断
面図、図5は、TABテープを示す平面図である。
【0020】図4に示すように、インク室30は、開口
部33の後方に位置し、インク室30の後端には、単一
の泳動電極35が固定されている。泳動電極35は、イ
ンク34に泳動電圧を印加してインク34中のトナー粒
子を電気泳動現象により集めて濃縮しつつ、インク吐出
部41の近傍に供給する。ヘッドブロック本体31には
更に、図3に示すように、インク流入路43及びインク
流出路44がインク室30に連通して形成されており、
インク室30内には、インクタンクからインク流入路4
3とインク流出路44とを経由してインク34が循環す
る。
【0021】ヘッドブロック本体31には、第1面31
aから第3面31cに亘って、TAB(Tape Automated
Bonding)接合技術の際に用いられるテープ材(以後、T
ABテープと称する)36が貼付されている。TABテ
ープ36は、全体として長方形状を呈し、ヘッドブロッ
ク本体31の第1面31aに対応する第1面36aと、
第2面31b及び第3面31cに対応する第2面36b
とを備えている。TABテープ36には、ヘッドブロッ
ク本体31に貼付された状態で開口部33に対応し、且
つ、第1面36aと第2面36bとの間の折り曲げ線F
oに沿わせて、略正方形状の複数の吐出孔37が、解像
度に対応するピッチで形成されている。このように、T
ABテープ36をヘッドブロック本体31に貼付するだ
けで、複数の吐出孔37が形成できるので、吐出孔37
の形成工程が簡便になる。
【0022】TABテープ36の裏面には、各吐出孔3
7に対応する複数の吐出電極39が形成され、吐出電極
39は、複数の吐出孔37のピッチに対応してTABテ
ープ36の長手方向に延びている。各吐出電極39は、
TABテープ36の一端側に夫々引き出されて、外部電
極(駆動ドライバ)に接続される。
【0023】図6は、図5のTABテープ36のインク
吐出部近傍の拡大平面図である。TABテープ36は、
ヘッドブロック本体31の開口部33に対向する位置
で、図6に示す折り曲げ線Foに沿って折り曲げられた
ときに、ヘッドブロック本体31の先端部から対向電極
32に向かって突出し、インク吐出部41における吐出
位置を明確にする形状のインク吐出突起(突出部)40
を吐出孔37内に備える。インク吐出突起40は、吐出
孔37における吐出電極39側の一辺から吐出孔37の
中心に向かって二等辺三角形状に突き出している。
【0024】各吐出電極39の先端部には、吐出孔37
の各辺に対応する辺39a、39b、39c、39dか
ら成る正方形状の枠部が形成される。該枠部が、吐出孔
37の周縁部にTABテープ36と一体に形成されてい
るため、各吐出孔37は、吐出電極39によって完全に
区画される。各吐出電極39は、その表面が絶縁皮膜で
覆われることによって相互に電気的に独立しているの
で、電気的に夫々独立して個別に電位制御される。
【0025】上記構成の静電式インクジェット記録ヘッ
ドでは、泳動電極35に泳動電圧が印加されると、泳動
電極35から対向電極32に向かう電界がインク室30
内に発生する。この電界により、インク34中のトナー
粒子が電界に対応する電気泳動速度で吐出孔37に移動
し、インク34は、吐出電極39の先端部の近傍に、表
面張力によってメニスカス42を形成する。これによ
り、インク吐出部41は常にインク34で濡れた状態と
なる。
【0026】所定幅のパルス電圧が吐出電極39に印加
されると、インク吐出部41の周囲の電界密度が急激に
高まり、トナー粒子に静電気力が働き、トナー粒子は該
静電気力によってインクメニスカスの先端に移動して集
中する。この後、トナー粒子に対する静電気力が、イン
ク吐出部41のインクメニスカスの表面張力や粘性力に
打ち勝つことにより、トナー粒子を含んだ微少な飛翔粒
子45が、印加電圧に同期するタイミングで、各吐出孔
37に対応するインク吐出部41から対向電極32に向
かって飛翔する。インクタンクからインク室30にイン
ク34が供給されつつ、上記動作が繰り返されることに
より、記録紙46上には印画データに基づいた画像が印
画される。
【0027】上記印画の際には、各吐出孔37が吐出電
極39の先端部の枠部によって囲まれているので、相互
に隣接する各吐出電極39にパルス電圧が印加された際
に、該パルス電圧による影響は、吐出孔37の周囲の吐
出電極39の枠部の電位によって抑えられる。これによ
り、複数のインク吐出部41の相互間で、インクメニス
カスを形成するインク34が流動して変形する等の従来
の不具合は防止される。従って、隣接する吐出孔37か
らの飛翔トナー粒子が相互に干渉し合うクロストークは
発生せず、記録紙46に対する印画品質が安定化する。
【0028】次に、本実施形態例とは別の実施形態例を
図7〜9を参照しつつ説明する。
【0029】図7は、第1実施形態例における図6と同
様な第2実施形態例のTABテープの図であり、第1実
施形態例におけるTABテープの構成から、図6の吐出
電極39先端部の枠部における辺39cを除き、各吐出
孔37の並び方向と直交する2辺39b、39d、及
び、吐出電極39側の辺39aの計3辺で吐出孔37を
囲んだ構成を示している。また、図8は、第1実施形態
例と同様な第3実施形態例のTABテープの図であり、
第1実施形態例におけるTABテープの構成から、図6
の吐出電極39の枠部の並び方向と直交する一方側の辺
39bを除き、各吐出孔37の並び方向に沿う2辺39
a、39c、及び、並び方向と直交する辺39dで吐出
孔37を囲んだ構成を示している。これら第2及び第3
実施形態例においても、図6の第1実施形態例と同様
に、吐出孔37の中心に向かって突出するインク吐出突
起40が形成される。
【0030】いずれの実施形態例においても、TABテ
ープ36に吐出電極39を一体成形する際には、まず、
TABテープ36上にレジストフィルムをラミネート形
成し、レジストフィルムが形成されない部分に電界メッ
キによって、吐出電極39を積層する。この場合に、T
ABテープ36に対してレジストフィルムを十分に密着
させるためには、ある程度の密着面積が必要である。図
7及び図8の実施形態例では、図6の吐出電極39の先
端部から辺39c又は39bが夫々除去されたことによ
り、吐出電極39の先端部で囲まれた部分が他の部分か
ら孤立しないため、該先端部で囲まれた部分へのレジス
トフィルムの密着強度が必要以上に高まることがない。
従って、吐出電極39の一層の高密度化が可能になり、
一列で構成できる印画解像度の向上に繋がる。
【0031】前述した工程により、吐出孔37の高密度
化が可能となるが、更に高密度なパターンを形成するた
めには、TABテープ36上に形成できる電極幅の限界
をも考慮する必要がある。例えば、図6及び図7に示す
パターンにおいては、吐出孔37の並びの最小ピッチが
以下のように定まる。 Lmin=W1+2×(W2+W3)+W4 ・・・(1) 但し、Lmin:最小ピッチ、W1:吐出孔幅、W2:電極幅、
W3:穴明け加工マージン、W4:隣接吐出部との間隔。
(1)式により、最小ピッチLminが、TABテープ36の
製造限界値によって一義的に求まる。
【0032】図8に示すパターンにおいては、吐出孔3
7の並びの最小ピッチが以下のように定まる。 Lmin=W1+W2+W3+W4 ・・・(2) (2)式により、最小ピッチLminが、TABテープ36の
製造限界値によって一義的に求まる。
【0033】図9は、第1実施形態例における図6と同
様な第4実施形態例のTABテープの図であり、第1実
施形態例におけるTABテープの構成から、図6の吐出
電極39先端部の枠部における4辺39a、39b、3
9c、39dを全て除き、各吐出孔37の周縁部におけ
る、吐出電極39の駆動ドライバへの引き出し側の辺、
及び、該引き出し側の辺と吐出孔37を挟んで反対側に
位置する辺の計2辺に吐出電極39(39’)を配設し
た構成を示している。この実施形態例においても、図6
の第1実施形態例と同様に、吐出孔37の中心に向かっ
て突出するインク吐出突起40が形成される。図9に示
すパターンにおいては、吐出孔37の並びの最小ピッチ
が以下のように定まる。 Lmin=W1+W4 ・・・(3) (3)式により、最小ピッチLminが、TABテープ36の
製造限界値によって一義的に求まる。
【0034】図6〜図9に夫々示した各TABテープ3
6は、製造能力が同一であると仮定すると、図6〜図9
の順で、より高い解像度の記録ヘッドが製造可能にな
り、また、図9〜図6の順で、隣接する吐出孔37相互
の電界の影響によるクロストークを防止する能力が高く
なる。
【0035】上記第1〜第4実施形態例では、吐出孔3
7が略四角形状に形成されたが、これに限らず、吐出孔
37を、例えば、円形状に形成することも可能である。
【0036】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明の静電式インクジェット記録
ヘッドは、上記実施形態例の構成にのみ限定されるもの
ではなく、上記実施形態例の構成から種々の修正及び変
更を施した静電式インクジェット記録ヘッドも、本発明
の範囲に含まれる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の静電式イ
ンクジェット記録ヘッドによると、各吐出孔毎にインク
メニスカスを独立して存在させ、隣接するインク吐出部
間にインクメニスカスを形成するインクが流動して変形
する等の不具合を防止できるので、トナー粒子の吐出位
置にインクを安定に供給して、記録媒体に対する記録の
品質を安定化させ、トナー粒子の飛翔時に引き起こされ
るクロストークを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例の静電式インクジェット
記録ヘッドのヘッドブロックを示す斜視図である。
【図2】図1のヘッドブロックを、TABテープをヘッ
ドブロック本体から取り外した状態で示す斜視図であ
る。
【図3】図2のヘッドブロック本体を、稜を通る仮想平
面Aで切削して下方から見た断面図である。
【図4】図2のヘッドブロック本体を、仮想平面Aに直
交し開口部の中心を通る仮想平面Bで切削した断面図で
ある。
【図5】本発明に係るTABテープを示す平面図であ
る。
【図6】図5のインク吐出部近傍の拡大平面図である。
【図7】第1実施形態例における図6と同様な第2実施
形態例のTABテープの要部を示す拡大平面図である。
【図8】第1実施形態例における図6と同様な第3実施
形態例のTABテープの要部を示す拡大平面図である。
【図9】第1実施形態例における図6と同様な第4実施
形態例のTABテープの要部を示す拡大平面図である。
【図10】従来の記録ヘッドの要部を示す斜視図であ
る。
【図11】図10のインク吐出口の近傍を拡大して示す
平面図である。
【図12】図11のXII-XII線に沿った断面図である。
【符号の説明】
22 ヘッドブロック 30 インク室 31 ヘッドブロック本体 32 対向電極 33 開口部 34 インク 36 TABテープ 37 吐出孔 39、39’ 吐出電極 39a、39b、39c、39d 辺 40 インク吐出突起(突出部) 41 インク吐出部 46 記録紙(記録媒体) Fo 折り曲げ線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝口 忠志 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 峯本 仁史 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 竹本 人司 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 薬師寺 徹 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 佐伯 智也 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電したトナー粒子を絶縁性溶媒に含有
    させたインクに電界を与え、発生する静電力によってト
    ナー粒子をインク吐出部から吐出するための複数の吐出
    電極と、該複数の吐出電極からトナー吐出方向に所定間
    隔をあけて対向し、記録媒体の背面に位置する対向電極
    とを備えた静電式インクジェット記録ヘッドにおいて、 前記複数の吐出電極に対応して配設された複数の吐出孔
    を有するヘッドブロックを備え、 各インク吐出孔の周縁長さの少なくとも略半分が前記吐
    出電極によって覆われ、 前記インク吐出孔を覆う各吐出電極の電位によって、隣
    接するインク吐出孔相互の電界の影響を抑えることを特
    徴とする静電式インクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ヘッドブロックが、インクタンクに
    連通するインク室と該インク室から前記対向電極に向か
    って開口する開口部とを備えており、前記複数の吐出孔
    と吐出電極とは、前記ヘッドブロックの本体に貼付され
    たTABテープに一括して形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の静電式インクジェット記録ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 各吐出孔の縁部から前記対向電極に向か
    って夫々突出する突出部が形成されることを特徴とする
    請求項2に記載の静電式インクジェット記録ヘッド。
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