JPH10217476A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10217476A
JPH10217476A JP2500497A JP2500497A JPH10217476A JP H10217476 A JPH10217476 A JP H10217476A JP 2500497 A JP2500497 A JP 2500497A JP 2500497 A JP2500497 A JP 2500497A JP H10217476 A JPH10217476 A JP H10217476A
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武郎 三木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、安定したドット径を有するインク
滴を高い周波数で吐出でき、良質な画像を高速に形成で
きる画像形成装置を提供する。 【解決手段】インクジェットプリンタは、記録紙にイン
ク滴を飛翔して画像を形成する記録ヘッド100を備え
ている。記録ヘッド100は、記録紙に対向した先端を
有するパイプ状の吐出電極102を備え、吐出電極10
2内部には、吐出電極102先端から記録紙に向けて突
出したガイド部材106が配設されている。ガイド部材
106の先端の吐出ポイント近くには、鉛直方向に延び
た所定幅のスリット108が形成されており、吐出電極
102内のインク供給路104を介して供給されたイン
クがスリットの毛管作用によって吐出ポイントへ吸い上
げられる。吐出電極102に所定の電圧を印加すること
により、吐出ポイントに凝集されたトナーを含むインク
がスリット108の上端を節として分離吐出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、帯電された色剤
粒子を絶縁性液体中に分散させてなるインクに静電気力
を作用させ、色剤粒子を含むインク滴を記録媒体上に飛
翔させて画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルプリンタ分野では、記
録媒体に向ってインク滴を飛翔することにより記録媒体
上に画像を形成するインクジェット記録方式のプリンタ
が広く普及している。
【0003】このようなインクジェットプリンタの記録
ヘッドは、互いに平行且つ等間隔で並べて設けられた複
数本の吐出電極と、各吐出電極先端の吐出ポイントに帯
電された色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなるイン
クを供給するインク供給装置と、を備えている。
【0004】また、記録ヘッドには、各吐出電極にバイ
アス電圧を印加するためのバイアス電源と、画像信号に
応じて各吐出電極に記録電圧(色剤粒子と同極性の電
圧)を選択的に印加するための記録電圧発生部と、が接
続されている。
【0005】更に、各吐出電極先端の吐出ポイントと対
向する位置には、接地された対向電極が所定距離離間し
て設けられ、この対向電極と吐出電極との間に記録媒体
が配置されている。
【0006】上記のように構成されたインクジェットプ
リンタにより記録媒体に画像を形成する場合、まず、イ
ンク供給装置により記録ヘッドの各吐出ポイントへイン
クを供給する。そして、各吐出電極に色剤粒子と同極性
の所定のバイアス電圧を印加する。バイアス電圧を印加
することにより、色剤粒子が吐出電極から反発されて各
電極間に移動されるとともに吐出ポイントに向って移動
される。
【0007】続いて、画像信号に応じて選択された吐出
電極に記録電圧を印加し、この吐出電極と対向電極との
間に、インク滴を飛翔可能な大きさの電界を形成する。
これにより、選択された吐出電極の吐出ポイントに色剤
粒子が更に移動され、移動された色剤粒子の電荷と記録
電圧による電界との積からなる静電気力が色剤粒子に作
用される。そして、この静電気力が吐出ポイントに形成
されたインク滴の表面張力より大きくなると、インク滴
が吐出ポイントから分離され、対向電極に向って飛翔さ
れる。
【0008】従って、飛翔したインク滴が吐出ポイント
と対向電極との間に配置された記録媒体に付着し、記録
媒体上に画像信号に応じた画像が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の記録ヘッドにおいて、画像信号に応じて選択さ
れた吐出ポイントから飛翔されるインク滴内に含まれる
色剤粒子の濃度は、吐出電極に印加されるバイアス電圧
の印加時間に依存することが知られている。このため、
1つの吐出ポイントから連続してインク滴を飛翔させる
場合、各飛翔段階において十分な量の色剤粒子を短時間
でこの吐出ポイントに集めることができず、飛翔される
インク滴の色剤粒子濃度が不安定になる問題がある。
【0010】また、このように色剤粒子の濃度が不安定
になると、飛翔されるインク滴のドット径が不安定とな
り、良質な画像が形成できない問題がある。
【0011】また、選択された吐出電極の吐出ポイント
に飛翔に必要な十分な電荷量の色剤粒子を移動させるた
めに比較的多くの時間を必要とすることから、短い時間
間隔でインク滴を高速に吐出させることができず、イン
ク滴を高い吐出周波数で吐出させることが困難となる問
題がある。
【0012】更に、吐出ポイントからインク滴が飛翔さ
れる際に生じる振動により、インク滴の飛翔方向が不安
定になるとともに、インク滴のドット径が不安定とな
り、良質な画像を形成できない問題がある。
【0013】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、安定したドット径を有するインク滴を
高い周波数で吐出でき、良質な画像を高速に形成できる
画像形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の画像形成装置は、帯
電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる記録液
を供給する供給手段と、上記供給手段にて供給された記
録液を被画像形成媒体から所定距離離間した吐出位置へ
ガイドするガイド手段と、上記ガイド手段に設けられ、
上記供給手段にて供給された記録液に対して上記吐出位
置へ向かう吸い上げ力を作用させる吸い上げ手段と、上
記吐出位置に電界を形成し、上記吸い上げ手段にて上記
吐出位置へ吸い上げられた記録液に含まれる色剤粒子を
凝集させて被画像形成媒体に向けて飛翔させる記録手段
と、を備えている。
【0015】また、この発明のうち請求項2記載の画像
形成装置は、帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散さ
せてなる記録液を供給する供給手段と、上記供給手段に
て供給された記録液を被画像形成媒体から所定距離離間
した吐出位置へガイドするガイド手段と、上記ガイド手
段に設けられ、上記供給手段にて供給された記録液に対
して上記吐出位置へ向かう吸い上げ力を作用させるとと
もに、上記吐出位置にメニスカスを形成し、上記メニス
カスの幅を規定する吸い上げ手段と、上記吐出位置に電
界を形成し、上記吸い上げ手段にて上記吐出位置へ吸い
上げられた記録液に含まれる色剤粒子を上記メニスカス
の頂点近傍に凝集させ、凝集した色剤粒子を被画像形成
媒体に向けて飛翔させる記録手段と、を備えている。
【0016】また、この発明のうち請求項3記載の画像
形成装置は、帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散さ
せてなる記録液を供給する供給手段と、上記供給手段に
て供給された記録液を被画像形成媒体から所定距離離間
した吐出位置へガイドするガイド手段と、上記ガイド手
段に設けられ、上記供給手段にて供給された記録液に対
して上記吐出位置へ向かう吸い上げ力を作用させる吸い
上げ手段と、上記ガイド手段に設けられ、上記吸い上げ
手段にて吸い上げられた記録液によって上記吐出位置に
メニスカスを形成するメニスカス形成手段と、上記吐出
位置に電界を形成し、上記メニスカス形成手段にて形成
されたメニスカスの頂点に色剤粒子を凝集させ、凝集し
た色剤粒子を被画像形成媒体に向けて飛翔させる記録手
段と、を備えている。
【0017】また、この発明のうち請求項4記載の画像
形成装置は、被画像形成媒体から所定距離離間した吐出
位置に対向して配置された先端を有するパイプ状の電極
と、帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる
記録液を上記電極内の供給路を介して上記先端に向けて
供給する供給手段と、上記供給路内に配置され、上記電
極の先端から被画像形成媒体に向けて突設され、上記供
給手段にて供給された記録液を上記吐出位置へガイドす
る板状のガイド部材と、上記電極に所定の電圧を与える
ことにより、上記電極から被画像形成媒体に向う電界を
形成し、上記ガイド部材にて上記吐出位置へガイドされ
た記録液に含まれる色剤粒子を凝集させて被画像形成媒
体に向けて飛翔させる記録手段と、を備え、上記ガイド
部材には、ガイド部材を貫通した孔が形成されているこ
とを特徴とする。
【0018】請求項4記載の画像形成装置によると、電
極内の供給路内に配設されたガイド部材に孔が開けられ
ている。この孔は、吐出位置に向けて延びたスリット状
の孔とすることにより、ガイド部材に沿って濡れ上がる
記録液に毛管力を作用させて記録液を吐出位置に向けて
吸い上げる吸い上げ手段として作用し、吐出位置から離
間した位置でガイド部材の幅方向に延びた孔とすること
により、電界の影響によって色剤粒子がガイド部材に付
着することを防止できる。
【0019】また、この発明のうち請求項5記載の画像
形成装置は、被画像形成媒体から所定距離離間した吐出
位置に対向して配置された先端を有するパイプ状の電極
と、帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる
記録液を、上記電極内の供給路を介して上記電極の先端
に向けて供給手段と、上記供給路内に配置され、上記電
極の先端から被画像形成媒体に向けて突設され、上記供
給手段にて供給された記録液を上記吐出位置へ向けてガ
イドする板状のガイド部材と、上記ガイド部材に設けら
れ、上記供給手段にて供給された記録液を上記吐出位置
に向けて吸い上げる毛管力を発生するスリットと、上記
電極に所定の電圧を与えることにより、上記電極から被
画像形成媒体に向う電界を形成し、上記スリットの毛管
作用によって上記吐出位置へ吸い上げられた記録液に含
まれる色剤粒子を凝集させて被画像形成媒体に向けて飛
翔させる記録手段と、を備えている。
【0020】また、この発明のうち請求項6記載の画像
形成装置は、被画像形成媒体から所定距離離間した吐出
位置に対向して配置された先端を有するパイプ状の電極
と、帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる
記録液を、上記電極内の供給路を介して上記電極の先端
に向けて供給する供給手段と、上記供給路内に配置さ
れ、上記電極の先端から被画像形成媒体に向けて突設さ
れ、上記供給手段にて供給された記録液を上記吐出位置
へ向けてガイドする板状のガイド部材と、上記ガイド部
材に設けられ、上記吐出位置近傍まで延びた上端を有
し、上記供給手段にて供給された記録液を上記吐出位置
に向けて吸い上げる突起と、上記電極に所定の電圧を与
えることにより、上記電極から被画像形成媒体に向う電
界を形成し、上記突起の記録液に対する濡れによって上
記吐出位置へ吸い上げられた記録液に含まれる色剤粒子
を凝集させて被画像形成媒体に向けて飛翔させる記録手
段と、を備えている。
【0021】また、この発明のうち請求項7記載の画像
形成装置は、被画像形成媒体から所定距離離間した吐出
位置に対向して配置された先端を有するパイプ状の電極
と、帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる
記録液を、上記電極内の供給路を介して上記電極の先端
に向けて供給する供給手段と、上記供給路内に配置さ
れ、上記電極の先端から被画像形成媒体に向けて突設さ
れ、上記供給手段にて供給された記録液を上記吐出位置
へ向けてガイドする板状のガイド部材と、上記ガイド部
材に設けられ、上記吐出位置で開放した上端を有し、上
記供給手段にて供給された記録液を上記吐出位置に向け
て吸い上げる毛管力を発生する溝と、上記電極に所定の
電圧を与えることにより、上記電極から被画像形成媒体
に向う電界を形成し、上記溝の毛管作用によって上記吐
出位置へ吸い上げられた記録液に含まれる色剤粒子を凝
集させて被画像形成媒体に向けて飛翔させる記録手段
と、を備えている。
【0022】また、この発明のうち請求項8記載の画像
形成装置は、被画像形成媒体から所定距離離間した吐出
位置に対向して配置された先端を有するパイプ状の電極
と、帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる
記録液を、上記電極内の供給路を介して上記電極の先端
に向けて供給する供給手段と、上記供給路内に配置さ
れ、上記電極の先端から被画像形成媒体に向けて突設さ
れ、上記供給手段にて供給された記録液を上記吐出位置
へ向けてガイドする板状のガイド部材と、上記ガイド部
材に設けられ、上記吐出位置で開放した上端を有し、上
記供給手段にて供給された記録液を上記吐出位置に向け
て吸い上げる毛管力を発生する切欠きと、上記電極に所
定の電圧を与えることにより、上記電極から被画像形成
媒体に向う電界を形成し、上記切欠きの毛管作用によっ
て上記吐出位置へ吸い上げられた記録液に含まれる色剤
粒子を凝集させて被画像形成媒体に向けて飛翔させる記
録手段と、を備えている。
【0023】また、この発明のうち請求項9記載の画像
形成装置は、被画像形成媒体から所定距離離間した吐出
位置に対向して配置された先端を有するパイプ状の電極
と、帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる
記録液を、上記電極内の供給路を介して上記電極の先端
に向けて供給する供給手段と、上記供給路内に配置さ
れ、上記電極の先端から被画像形成媒体に向けて突設さ
れ、上記供給手段にて供給された記録液を上記吐出位置
へ向けてガイドする板状のガイド部材と、上記ガイド部
材に設けられ、上記供給手段にて供給された記録液を上
記吐出位置に向けて吸い上げる毛管力を発生するスリッ
トと、上記ガイド部材に設けられ、上記吐出位置で開放
した上端および上記スリットから所定距離離間した下端
を有し、上記スリットの毛管作用によって吸い上げられ
た記録液を上記吐出位置に向けて更に吸い上げる毛管力
を発生し、上記吐出位置で上記上端の幅のメニスカスを
形成する切欠きと、上記電極に所定の電圧を与えること
により、上記電極から被画像形成媒体に向う電界を形成
し、上記切欠きの毛管作用によって上記吐出位置に形成
されたメニスカスに含まれる色剤粒子を凝集させて被画
像形成媒体に向けて飛翔させる記録手段と、を備えてい
る。
【0024】また、この発明のうち請求項10記載の画
像形成装置は、被画像形成媒体から所定距離離間した吐
出位置に対向して配置された先端を有するパイプ状の電
極と、帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてな
る記録液を、上記電極内の供給路を介して上記電極の先
端に向けて供給する供給手段と、上記供給路内に配置さ
れ、上記電極の先端から被画像形成媒体に向けて突設さ
れ、上記供給手段にて供給された記録液を上記吐出位置
へ向けてガイドする板状のガイド部材と、上記ガイド部
材に設けられ、上記吐出位置で開放した上端を有し、上
記供給手段にて供給された記録液を上記吐出位置に向け
て吸い上げる毛管力を発生し、上記吐出位置でメニスカ
スを形成する切欠きと、上記切欠きの上端に隣接して上
記ガイド部材に設けられ、上記メニスカスの幅を規定す
る手段と、上記電極に所定の電圧を与えることにより、
上記電極から被画像形成媒体に向う電界を形成し、上記
切欠きの毛管作用によって上記吐出位置へ吸い上げられ
た記録液に含まれる色剤粒子を凝集させて被画像形成媒
体に向けて飛翔させる記録手段と、を備えている。
【0025】また、この発明のうち請求項12記載の画
像形成装置は、被画像形成媒体から所定距離離間して配
置された先端を有する絶縁性の基板と、上記基板上に互
いに離間して並設され、被画像形成媒体に対して上記基
板の先端から所定距離後退した位置にそれぞれの先端を
有する複数の電極と、帯電した色剤粒子を絶縁性液体中
に分散させてなる記録液を、上記基板に沿って上記基板
の先端に向けて供給する供給手段と、上記複数の電極に
対応して各電極の先端と上記基板の先端との間の上記基
板にそれぞれ設けられ、上記供給手段にて供給された記
録液に対して上記基板の先端に向う吸い上げ力を作用さ
せる複数の吸い上げ手段と、上記各電極に所定の電圧を
印加することにより、上記各電極から被画像形成媒体に
向う電界を形成し、上記吸い上げ手段にて吸い上げられ
た記録液に含まれる色剤粒子を凝集させて被画像形成媒
体に向けて飛翔させる記録手段と、を備えている。
【0026】また、この発明のうち請求項13記載の画
像形成装置は、被画像形成媒体から所定距離離間して配
置された先端を有する絶縁性の基板と、上記基板上に設
けられ、被画像形成媒体に対して上記基板の先端から所
定距離後退した位置にそれぞれの先端を有し、互いに離
間して被画像形成媒体から離れる方向に延びた複数の電
極と、帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてな
る記録液を、上記基板に沿って上記基板の先端に向けて
供給する供給手段と、上記複数の電極に対応して上記基
板に設けられ、上記基板の先端で開放した上端および上
記各電極の先端と上記基板の先端との間で閉塞した下端
をそれぞれ有し、上記供給手段にて供給された記録液を
上記基板の先端に向けて吸い上げる毛管力を発生する複
数の切欠きと、上記各電極にバイアス電圧を印加するこ
とにより、上記各電極から被画像形成媒体に向う第1の
電界を形成し、上記切欠きの毛管作用によって吸い上げ
られた記録液に含まれる色剤粒子を凝集させる凝集手段
と、画像信号に応じて選択された電極に記録電圧を印加
することにより、上記選択された電極から被画像形成媒
体に向う上記第1の電界より強い第2の電界を形成し、
上記凝集手段にて凝集された色剤粒子を含む記録液を被
画像形成媒体に向けて飛翔させる飛翔手段と、を備えて
いる。
【0027】また、この発明のうち請求項14記載の画
像形成装置は、被画像形成媒体から所定距離離間して配
置された先端を有する絶縁性の基板と、上記基板上に設
けられ、被画像形成媒体に対して上記基板の先端から所
定距離後退した位置にそれぞれの先端を有し、互いに離
間して被画像形成媒体から離れる方向に延びた複数の電
極と、上記複数の電極毎に上記基板に沿って設けられ、
上記基板の先端近くで被画像形成媒体に向けて開放した
開口をそれぞれ有する複数の供給路と、帯電した色剤粒
子を絶縁性液体中に分散させてなる記録液を、上記複数
の供給路を介して上記開口に向けて供給する供給手段
と、上記複数の電極に対応して上記基板に設けられ、上
記基板の先端で開放した上端および上記各電極の先端と
上記基板の先端との間で閉塞した下端をそれぞれ有し、
上記供給手段にて供給された記録液を上記基板の先端に
向けて吸い上げる毛管力を発生する複数の切欠きと、上
記各電極にバイアス電圧を印加することにより、上記各
電極から被画像形成媒体に向う第1の電界を形成し、上
記切欠きの毛管作用によって吸い上げられた記録液に含
まれる色剤粒子を凝集させる凝集手段と、画像信号に応
じて選択された電極に記録電圧を印加することにより、
上記選択された電極から被画像形成媒体に向う上記第1
の電界より強い第2の電界を形成し、上記凝集手段にて
凝集された色剤粒子を含む記録液を被画像形成媒体に向
けて飛翔させる飛翔手段と、を備えている。
【0028】更に、この発明のうち請求項16記載の画
像形成装置は、被画像形成媒体から所定距離離間して配
置された先端を有する絶縁性の基板と、上記基板上に設
けられ、被画像形成媒体に対して上記基板の先端から所
定距離後退した位置にそれぞれの先端を有し、互いに離
間して被画像形成媒体から離れる方向に延びた複数の電
極と、上記複数の電極毎に上記基板に沿って設けられ、
上記基板の先端近くで被画像形成媒体に向けて開放した
開口をそれぞれ有する複数の供給路と、帯電した色剤粒
子を絶縁性液体中に分散させてなる記録液を、上記複数
の供給路を介して上記開口に向けて供給する供給手段
と、上記複数の電極に対応して上記基板に設けられ、上
記基板の先端で開放した上端および上記各電極の先端と
上記基板の先端との間で閉塞した下端をそれぞれ有し、
上記供給手段にて供給された記録液を上記基板の先端に
向けて吸い上げる毛管力を発生する複数の切欠きと、上
記各開口から離間した位置で上記複数の供給路に隣接し
て設けられた搬送電極と、上記搬送電極に所定の電圧を
印加して所定の電界を形成し、上記各供給路を介して流
れる記録液に含まれる色剤粒子に上記開口に向う静電気
力を作用させて色剤粒子を搬送する色剤粒子搬送手段
と、上記各電極にバイアス電圧を印加することにより、
上記各電極から被画像形成媒体に向う第1の電界を形成
し、上記切欠きの毛管作用によって吸い上げられた記録
液に含まれる色剤粒子を凝集させる凝集手段と、画像信
号に応じて選択された電極に記録電圧を印加することに
より、上記選択された電極から被画像形成媒体に向う上
記第1の電界より強い第2の電界を形成し、上記凝集手
段にて凝集された色剤粒子を含む記録液を被画像形成媒
体に向けて飛翔させる飛翔手段と、を備えている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0030】図1に示すように、この発明の画像形成装
置としてのインクジェットプリンタ1は、ハウジング2
を備えている。ハウジング2内の所定位置には、画像信
号に応じて記録紙にインク滴を飛翔させて画像を形成す
るための記録ヘッド10(後述する)が配設されてい
る。記録ヘッド10のインク滴が飛翔される先端(吐出
ポイント)から所定距離離間して対向した位置、即ちハ
ウジング2の略中央位置には、記録ヘッド10の後述す
る吐出電極との間で所定の電界を形成する対向電極とし
て作用するとともに、被画像形成媒体としての記録紙P
を搬送するためのプラテンローラ21が回動自在に配設
されている。そして、記録ヘッド10は、プラテンロー
ラ21の軸方向に移動できるように、移動ステージ11
上に搭載され、プラテンローラ21の外周面に向って所
定角度で傾斜して配設されている。
【0031】記録ヘッド10に供給するインクは、イン
クリザーバー13に貯蔵されている。記録ヘッド10と
インクリザーバー13は、供給管15を介して連結され
ており、供給管15の途中には、記録ヘッド10へイン
クを汲上げるための供給ポンプ14が設けられている。
供給ポンプ14は、記録ヘッド10の各吐出電極先端に
形成されるインクメニスカス(後述する)が安定するよ
うにインクの供給量および供給圧力を調整している。ま
た、インクリザーバー13内には、インクを撹拌してイ
ンク内のトナーの分散を均一にするためのプロペラ1
8、およびインク内のトナー濃度を検知する濃度センサ
19が設けられている。
【0032】また、インクジェットプリンタ1は、画像
が形成される記録紙Pを搬送するプラテンローラ21を
含む搬送機構20を有している。搬送機構20は、記録
前の記録紙Pを保存した記録紙カセット22、記録紙カ
セット22から記録紙Pを一枚づつ間欠的に取出す取出
しローラ23、取出した記録紙Pをプラテンローラ21
の外周に沿って搬送する搬送ローラ群24、搬送ローラ
群24によって搬送される記録紙Pをガイドするガイド
板群25、記録紙Pと記録ヘッド10との間隔を一定に
保ちながら記録紙Pを搬送するプラテンローラ21、お
よび画像形成後の記録紙Pをプラテンローラ21から受
け取るトレー26を有している。
【0033】尚、記録ヘッド10に対して略反対側のプ
ラテンローラ21の外周面上には、プラテンローラ21
に付着された余剰インクを除去するためのクリーニング
ローラ28が転接されている。クリーニングローラ28
は、フェルトやスポンジにより形成されている。また、
記録ヘッド10の駆動、インクの供給、記録紙Pの搬送
などのプリンタ1の各動作を制御する制御部30および
高圧電源がハウジング2内の底部近くに設置されてい
る。
【0034】上記のように構成されたインクジェットプ
リンタ1で使用されるインクは、所定の極性に帯電され
た色剤粒子としてのトナーを絶縁性液体としてのキャリ
ア液内に10重量%以下の比率で分散させて構成されて
いる。キャリア液は、電気抵抗率が少なくとも109
ーム・センチ以上、好ましくは絶縁性の液体であるイソ
パラフィン系溶媒(例えば、1012〜1013以上の電気
抵抗を有するアイソパーG、H、L)からなる分散媒で
あり、トナーは、0.01〜5μm程度の粒子径を有し
ている。尚、本実施例においては、トナーは正の極性に
予め帯電されている。
【0035】次に、上記のように構成されたインクジェ
ットプリンタ1の動作を制御する制御系について説明す
る。図2に示すように、インクジェットプリンタ1の制
御系は、制御手段として作用する制御部30を有してい
る。制御部30には、ユーザーによる各種操作入力がな
されるコントロールパネル31、プリンタ1の動作プロ
グラム等の制御データを格納したROM32、スキャナ
ー等の外部装置に接続される外部I/F33、外部I/
F33を介して入力される画像データを一時的に格納す
るためのRAM34、プラテンローラ21や記録ヘッド
10の各吐出電極に印加する高圧を発生する高圧電源3
5、およびインクリザーバー13内のインクのトナー濃
度を検知する濃度センサ19が接続されている。
【0036】また、制御部30には、記録ヘッド10を
載置した移動ステージ11を駆動して記録ヘッド10を
所望の方向にスライドさせるヘッド移動コントローラ3
6、記録紙Pを搬送する搬送機構20を駆動させる搬送
モータ37、クリーニングローラ28を回転させるモー
タ38、プラテンローラ21を所定の電位に制御するプ
ラテンローラ駆動回路4、高圧電源35を介して記録ヘ
ッド10の各吐出電極に電圧を与え、記録ヘッド10を
駆動する記録ヘッド駆動回路6、インクリザーバー13
から記録ヘッド10へインクを汲上げる供給ポンプ1
4、インクリザーバー13内に収容されたインクを撹拌
するプロペラ18、および濃度センサ19によって検知
されたトナー濃度に応じて高濃度インクを補給するカー
トリッジ39が接続されている。
【0037】次に、上記のように構成されたインクジェ
ットプリンタ1の動作について説明する。尚、以下に説
明するインクジェットプリンタ1の動作は、ROM32
に格納されているプログラムに従って実行される。
【0038】まず、コントロールパネル31または外部
I/F33から入力される指示により、外部I/Fを介
して画像データが入力され、この画像データがRAM3
4に一旦書込まれる。
【0039】そして、搬送機構20の搬送モータ37が
所定速度で回転され、記録紙Pがカセット22から取出
されてプラテンローラ21に巻き付けられ、所定速度で
搬送される。このとき、プロペラ18によってインクリ
ザーバー13内のインクが撹拌され、供給ポンプ14を
介してインクが記録ヘッド10の吐出ポイントへ供給さ
れる。また、インクリザーバー13内に収容されたイン
クのトナー濃度が濃度センサ19によって監視され、カ
ートリッジ39を介して高濃度インクが補給され、トナ
ー濃度が一定に保たれる。
【0040】この状態で、RAM34に記憶した画像デ
ータに基づく画像信号に応じて記録ヘッド10の各吐出
電極に所定の電圧が印加され、プラテンローラ21との
間に所定の電界が形成される。そして、この電界の影響
によってインク内のトナーが吐出ポイントにて凝集さ
れ、凝集されたトナーを含むインク滴がプラテンローラ
21を介して搬送中の記録紙Pに向けて飛翔され、記録
紙P上に所望の画像が形成される。
【0041】画像が形成された記録紙Pは、搬送機構2
0によって更に搬送されて排紙トレー26上に排紙され
る。
【0042】ところで、トナー凝集物を含むインク滴が
飛翔された後、吐出ポイントに残ったインクは、インク
滴が飛翔されるに従って変質され、トナー濃度が低下さ
れるとともにキャリア液の液面抵抗が低下される。この
ように、吐出ポイントに不所望に滞留されたインクは、
記録動作時より強い電界を吐出ポイントに所定のタイミ
ングで形成することにより除去される。つまり、記録紙
Pが搬送されていないタイミングで、記録ヘッド10の
各吐出電極からプラテンローラ21に向う強い電界を形
成し、不所望に滞留されたインクをプラテンローラ21
に向けて飛翔させ、代りに液面抵抗の高い新たなインク
を吐出ポイントに供給する。
【0043】そして、上記のように飛翔されてプラテン
ローラ21の外周面に付着された余剰インクは、プラテ
ンローラ21の回転に伴って搬送され、クリーニングロ
ーラ28によって除去される。
【0044】次に、上記記録ヘッド10について詳細に
説明する。図3に示すように、記録ヘッド10は、ハウ
ジング2に対して所定角度で固設される矩形板状の基材
41を有し、基材41の上面には図4に示すような矩形
のフィルム基板42(ガイド手段)が張り付けられてい
る。フィルム基板42は、誘電体フィルム、例えば厚さ
100μmのポリイミドフィルムにより形成されてい
る。尚、記録ヘッド10は、フィルム基板42の前端4
2aがプラテンローラ21の軸方向に沿って平行に延
び、且つ前端42aがプラテンローラ21に向って上方
を向くように水平面に対して所定の角度(後述する)で
傾斜されて配置される。
【0045】フィルム基板42の上面には、フィルム基
板42の前端42aに向けて互いに平行且つ所定距離離
間されて延びた複数の吐出電極44が形成されている。
各吐出電極44の先端はフィルム基板42の前端42a
から所定距離後退した位置44aまで延び、後端はフィ
ルム基板42の後端42bまで延びている。
【0046】また、フィルム基板42の前端42aに
は、各吐出電極44に対して一対一で設けられ、前端4
2aから各吐出電極44の先端44a近くまで延びた複
数の矩形の切欠き45(吸い上げ手段)が形成されてい
る。各切欠き45の幅は20〜200μmに設定され、
これらの切欠き45がフィルム基板42の前端42aで
開放された部分が各吐出電極44に対応したインクの吐
出ポイントをそれぞれ形成している。
【0047】フィルム基板42の前端42a近くのフィ
ルム基板42の上面には、各吐出電極44毎に区分した
複数のインク供給路48を形成した櫛形の隔壁部材46
が配設されている。隔壁部材46が各切欠き45の間に
位置した複数の隔壁部の先端46aは、各切欠き45の
開放端に向って集束されているとともに、フィルム基板
42の前端42aに向けて傾斜されている。つまり、各
インク供給路48がインクの吐出ポイントに向って細く
なるように形成されている。
【0048】また、フィルム基板42の上面には、上記
隔壁部材46を覆うとともに、この隔壁部材46と共同
してインクの供給路を形成するためのカバー部材51が
配設されている。カバー部材51は、フィルム基板42
の上面(隔壁部材46)上に取付けられた状態で、各イ
ンク供給路48に連通した共通インク室52を有し、共
通インク室52にはインクリザーバー13から導かれた
供給管15が接続されている。尚、共通インク室52
は、フィルム基板42に対してフィルム基板42の前端
42aに向けて傾斜されて形成されている。
【0049】そして、供給管15を介して所定の圧力で
インクが供給されると、インクが共通インク室52を介
して各インク供給路48に均一に分配され、各インク供
給路48の吐出ポイントにおいて所定形状のインクメニ
スカスが形成される。
【0050】このとき、フィルム基板42の前端42a
に形成された複数の切欠き45は、その毛管作用によっ
て、フィルム基板42に沿って濡れ上がったインクを吐
出ポイントに向けて吸い上げるとともに、切欠き45が
開放した吐出ポイントにおいて所定形状のインクメニス
カスを形成するように機能する。
【0051】また、カバー部材51は、共通インク室に
沿って略同じ角度で傾斜された上面(傾斜面)51aを
有し、この傾斜面51a上にトナー搬送電極54を備え
ている。トナー搬送電極54は、フィルム基板42上に
形成された複数のインク供給路48の全幅、即ち共通イ
ンク室52の全幅を超えて延び、共通インク室52内を
流れるインクに含まれるトナーを各インク供給路48へ
効率的に導くために設けられている。
【0052】つまり、トナー搬送電極54は、各吐出電
極44の先端44aより対向電極(プラテンローラ)2
0に対して後退した位置、言い換えれば、インクの供給
方向に対して各吐出電極44の先端44aより上流側の
位置に設けられている。そして、対向電極20、吐出電
極44、トナー搬送電極54の順に電位が高くなるよう
に吐出電極44およびトナー搬送電極54の電位を制御
することにより、トナーが各インク供給路48に効率良
く搬送される。
【0053】例えば、プラテンローラ21の電位を0
V、各吐出電極44のバイアス電位を1.2KV、各吐
出電極44に重畳印加する記録電圧を400V、トナー
搬送電極54の電位を2.4KV(吐出電極に印加した
バイアス電圧に記録電圧を重畳した電位1.6KVより
大きい電位)に設定すると、記録ヘッド10の先端近傍
には、図5に矢印Eで示すような電気力線に沿った電界
が形成される。
【0054】吐出ポイント近傍に図5に示すような電界
Eが形成されると、トナー搬送電極54から各吐出電極
44に向う電界成分の影響によって、共通インク室52
を通って流れるインク内のトナーに静電気力が作用さ
れ、トナーが各吐出電極44方向に付勢される。これに
より、共通インク室52から各インク供給路48に押出
されたトナーは、吐出電極44からプラテンローラ21
に向う電界成分の影響によって、今度はインクメニスカ
ス56の液面に向う方向に移動され、インクメニスカス
56の液面に沿って各吐出ポイントへ搬送される(図6
参照)。
【0055】ところで、各吐出ポイント近傍のインク供
給路48は、隔壁部材46によって吐出ポイントに向っ
て細くなるように形成されている。このため、各吐出ポ
イントに形成されるインクメニスカス56は、吐出ポイ
ントに向って薄く且つ幅が狭くなるように形成される。
従って、電界Eの影響によって各吐出ポイントに向けて
移動されたトナーは、薄くされたインクメニスカスの液
面にぶつかって泳動し、隔壁部材46の作用によって吐
出ポイントに効率良く凝集されることになる(図7参
照)。
【0056】以下、記録ヘッド10の吐出ポイントから
インク滴を飛翔させる場合の動作について、図8を参照
して説明する。記録ヘッド10の各インク供給路48に
インクが供給されて各吐出ポイント近傍にインクメニス
カスが形成された状態で、各吐出電極44にバイアス電
圧が印加されると、図8(a)に示すように、吐出ポイ
ントに向けてトナーが凝集され、このトナー凝集物に静
電気力が作用され、インクメニスカス61がプラテンロ
ーラ21に向けて盛り上がる。このとき、トナー凝集物
に作用されるプラテンローラ21からの静電吸引力がイ
ンクメニスカス61の表面張力を打ち破ることのないよ
うに、バイアス電圧の大きさが設定されている。
【0057】このように、トナーが各吐出ポイント近傍
に凝集された状態で、画像信号に応じて選択された吐出
電極44に記録電圧が印加されると、図8(b)に示す
ように、吐出ポイントに形成されたインクメニスカス6
1がプラテンローラ21に向って更に突出され、切欠き
45の開放端の幅を基端とした糸状のインクメニスカス
61が形成される。
【0058】更に、図8(c)に示すように、インクメ
ニスカス61に凝集されたトナー凝集物に作用される静
電気力がインクメニスカス61の表面張力に打ち勝ち、
切欠き45の開口端を節としてトナー凝集物がインクメ
ニスカスから分離され、プラテンローラ21に向って飛
翔される。
【0059】この場合、インクメニスカス61から飛翔
されるインク滴の径は、切欠き45の開放端の幅によっ
て決定されるため、切欠き45の幅を所定の値に設定す
ることによりインク滴径を均一にでき、記録紙P上のド
ット径を安定させることができる。ドット径が安定され
ると、記録紙P上にざらつきのない画像を形成でき、高
品位で良質な画質を得ることができる。例えば、切欠き
45の開口幅を60μmに設定したとき、ドット径が5
0μmに安定したインク滴が形成された。
【0060】また、切欠き45の開放端の幅によってイ
ンク滴径が決定されるので、所望するインク滴径に対し
てインク供給路の幅を大きくすることができる。これに
より、インク滴径を小さく設定してもインク供給路の幅
を大きく設定することができ、インクの目詰まりを防止
できる。更に、切欠き45の幅を小さくすることによ
り、インクメニスカスを小さくすることができ、トナー
凝集物を引き止める表面張力を小さくでき、インク滴の
吐出周波数を高くすることができる。
【0061】ところで、上記のように切欠き45の幅に
対してインク供給路の幅を大きくする場合には、マルチ
チャンネル化したときに各画素の間隔が大きくなる。こ
のため、記録ヘッド10を移動ステージ11上に載置し
て、記録ヘッド10をその画素の並んだ方向、即ちプラ
テンローラ21の軸方向に沿ってスライドさせて走査し
ている。このように、記録紙Pをプラテンローラ21に
沿って搬送するとともに、その搬送方向を横切る方向に
記録ヘッド10をスライドさせることにより、記録紙P
上に所望の画像を形成できる。
【0062】以下、記録ヘッド10の適切な取付け角度
について説明する。記録ヘッド10の各吐出ポイントに
形成されるインクメニスカスの形状は、フィルム基板4
2に対するインクの濡れ性、切欠き45の毛管作用、吐
出電極44に印加される電圧値(電圧印加により形成さ
れる電界)、重力等により決定される。従って、記録ヘ
ッド10の取付け角度が変更されると、インクメニスカ
スに作用される重力の向きが変化され、インクメニスカ
スの形状が変化される。
【0063】例えば、図9に示すように、水平面に対す
る記録ヘッド10の配置角度を0度以下に設定すると、
フィルム基板42の前端42a近くまでインクメニスカ
スの厚さが厚くなる。この状態で、吐出電極44に記録
電圧を印加すると、十分な量のトナーが集まらないうち
にインク滴が飛翔されてしまい、多量のキャリア液を含
んだインクが記録紙P上に転写される。この結果、記録
紙P上の画像に滲みを生じる。
【0064】反対に、図10に示すように、記録ヘッド
10を水平面に対して60度の角度で配置すると、イン
クがフィルム基板42の前端42aまで到達しづらくな
り、吐出ポイント近くのインクメニスカスが極めて薄く
なる。この状態で、吐出電極44に記録電圧を印加して
も、吐出ポイントにトナーを凝集しにくくなり、飛翔に
十分なトナーを集めるのに長時間を要し、インク吐出周
波数が低下するとともに、インク滴の径が減少される。
【0065】記録ヘッド10の傾斜角度と印字特性との
関係を調べたところ、記録ヘッド10の傾斜角度を0度
以下に設定すると画像に滲みを生じ、45度以上に設定
するとインク滴の吐出周波数が500Hz以下になるこ
とが解った。従って、記録ヘッド10の適切な傾斜角度
は0度から45度であるこが判断され、記録ヘッド10
の傾斜角度をこの範囲内に設定することにより、吐出周
波数1KHzで滲みのない良質な画像を得ることができ
た。
【0066】次に、上述したガイド手段(フィルム基板
42)に沿って濡れ上がったインクを吐出ポイントに向
けて吸い上げるとともに、吐出ポイントに形成されるイ
ンクメニスカスの形状を安定させる上述した吸い上げ手
段(切欠き45)の他の実施の形態について詳細に説明
する。尚、ここでは、説明の都合上、パイプ状の吐出電
極内に板状のガイド部材を配設した記録ヘッドの1画素
単位のみを図示してあるが、記録ヘッドは、複数の吐出
電極を記録紙Pの搬送方向を横切る方向に並設して構成
されている。また、以下の説明において、上述した実施
の形態と同様に機能する部材については同一符号を用い
て詳細な説明を省略する。
【0067】図11は、この発明の第1の実施の形態に
係る記録ヘッド100を示している。記録ヘッド100
は、プラテンローラ21に相当する接地された対向電極
110(図12参照)から所定距離離間して配置された
先端を有するパイプ状の吐出電極102を有している。
尚、画像が形成される記録紙Pは、対向電極110が吐
出電極102に対向した面に沿って所定方向に搬送され
るようになっている。
【0068】吐出電極102は、その中心軸が鉛直方向
を向くように対向電極110の下方に設けられ、その先
端近くには、吐出電極の内周面から外周面に向けて下方
に傾斜したテーパー部102aが形成されている。吐出
電極102の内周面とテーパー部102aとの間の先端
縁部は、インクの流れをスムーズにするために面取りさ
れている。また、吐出電極102の図示しない基端側に
は、インクリザーバー13に導通した供給管15が接続
されている。
【0069】しかして、吐出電極102の基端側から所
定圧力で供給されたインクは、吐出電極102内部のイ
ンク供給路104を介して上昇され、先端縁部を介して
溢れ、テーパー部102aおよび外周面を介して流れ落
ち、図示しないインク回収手段によって回収されるよう
になっている。
【0070】インク供給路104内には、誘電体フィル
ムから成るガイド部材106が配設されている。ガイド
部材106は、インク供給路104の中心軸を通ってイ
ンク供給路104内に埋設された矩形部分106a、お
よび矩形部分106aの上端から上方、即ち対向電極1
10に向って集束した三角部分106bを一体に有して
いる。矩形部分106aは、インク供給路104内に埋
設されているとともにインク供給路104の先端の開口
104aより上方に延び、三角部分106bの集束した
先端は、対向電極110に最も近いインクの吐出ポイン
トを形成している。
【0071】また、ガイド部材106には、この発明の
吸い上げ手段として作用する、ガイド部材106の中央
で鉛直方向に延びた矩形の孔(以下、スリットと称す
る)108が形成されている。スリット108は、ガイ
ド部材106の先端、即ち三角部分106bの集束した
先端近くまで延びた上端108a、および吐出電極10
2の先端より上方であって矩形部分106aまで延びた
下端108bを有している。尚、スリット108の幅、
上端108aおよび下端108bの高さ位置(スリット
108の長さ)は、ガイド部材106に沿って濡れ上が
ったインクがスリット108の毛管作用によってガイド
部材106の先端の吐出ポイントに向けて良好に吸い上
げられ、且つ吐出ポイント近くに形成されるインクメニ
スカスの形状を安定して保持できるように設定されてい
る。
【0072】更に、吐出電極102には、対向電極11
0との間で所定強度の電界を形成するための電源112
が接続されている。電源112は、吐出電極102の電
位をインク滴が飛翔しないバイアス電位にするためのバ
イアス電圧を印加する直流電源112a、および画像信
号に応じてバイアス電圧より高い所定パルスの記録電圧
を重畳印加するパルス電源112bを有している。
【0073】次に、上記のように構成された記録ヘッド
100によるインク滴の飛翔動作について、図12乃至
図16を用いて説明する。まず、インクリザーバー13
内のインクが供給管15を介して所定圧力で供給され、
吐出電極102内のインク供給路104内を上昇され
る。インク供給路104を介して所定の圧力で上昇され
たインクは、先端の開口104aを介して溢れるととも
に、少なくともスリット108の下端108bの高さま
でガイド部材106に沿って濡れ上がる。そして、スリ
ット108の下端108bの高さまで供給されたインク
は、スリット108の毛管作用によってスリット108
の上端108aまで吸い上げられる。このように、スリ
ット108の上端108aまでインクが吸い上げられる
と、ガイド部材106の先端の吐出ポイント近傍に図1
2に示すような薄いインクメニスカス114が形成され
る。
【0074】この場合、スリット108の下端108b
まで供給されたインクをスリット108の毛管作用によ
って吸い上げるため、外力によらずスリット108の上
端108aまで十分な量のインクを安定して吸い上げる
ことができる。
【0075】図16には、図12のようにガイド部材1
06に沿って形成されたインクメニスカス114をスリ
ット108の位置でインクの供給方向を横切る方向に切
断したときの断面を示してある。このように、ガイド部
材106に沿って形成されたインクメニスカス114
は、スリット108の毛管作用によって、スリット10
8の部分が薄くされ、スリットの108の幅に対応した
薄いメニスカスが形成される。尚、スリット108の部
分に形成されたインクメニスカスの厚さは、インクの表
面張力によってガイド部材106の厚さと略同じ厚さに
されている。
【0076】この状態で、直流電源112aを介して吐
出電極102に所定のバイアス電圧が印加されると、図
13に示すように、吐出電極102からガイド部材10
6の中央を通って対向電極110に向う所定強度の電界
が形成され、トナーがインク供給路104の中央に凝集
されながら吐出ポイントに向けて搬送される。このと
き、吐出ポイント近くのインクメニスカス114がスリ
ット108の部分で薄く形成されていることから、吐出
ポイント近くのインクに電界が集中され、吐出ポイント
近くのインクに含まれるトナーに比較的強い静電気力が
作用される。
【0077】即ち、この電界の影響によって、ガイド部
材106の中央に形成されたスリット108内にトナー
が凝集され、スリット108内にトナー溜まりが形成さ
れるとともに、吐出ポイントに十分な量のトナーが高速
に効率良く凝集される。
【0078】このように吐出ポイントにトナーを凝集し
た状態で、記録信号に応じて、パルス電源112bを介
して吐出電極102に所定の記録電圧が重畳印加される
と、吐出ポイント近くにバイアス時より更に強い電界が
形成され、凝集されたトナーに対して対向電極110に
向うより強い静電気力が作用される。これにより、トナ
ー凝集物が対向電極110に引きつけられ、図14に示
すように、スリット108の上端108a付近を節とし
て、ガイド部材106の先端から対向電極110に向っ
てインクメニスカス114が膨らむ。
【0079】そして、トナー凝集物に作用される静電気
力がインクの表面張力を打ち破ると、図15に示すよう
に、インクメニスカス114からインク滴が分離され、
対向電極110に向って飛翔される。このとき、インク
滴の分裂位置はスリット108の上端108a、もしく
はそれより上方のガイド部材の表面となり、分裂位置の
長さは上端108aの幅以下となるので、飛翔されるイ
ンク滴の最大径は常に一定(上端108aの幅)とな
る。尚、インク滴が飛翔された後のインクメニスカス
は、図13の状態に素早く戻される。
【0080】以上のように、本実施の形態によると、ガ
イド部材106に、その先端近くまで延びた所定幅の上
端108aを有するスリット108を形成し、スリット
108の毛管作用によって吐出ポイントへインクを吸い
上げている。このため、ガイド部材106先端の吐出ポ
イントに薄いインクメニスカスを形成できるとともに、
吐出ポイントに十分な量のインクを高速且つ安定して供
給できる。
【0081】これにより、吐出電極にバイアス電圧を印
加した際に、吐出ポイントにトナーを高速に凝集でき、
吐出ポイントにおけるインクの帯電量を多くでき、トナ
ー凝集物に作用される静電気力を強めることができる。
また、吐出ポイントからインク滴が分離されて飛翔され
る際の分裂位置の長さは、スリット108の上端108
aの幅が最大となるので、飛翔されるインク滴の最大径
を安定させることができる。従って、トナーが吐出ポイ
ントから分離吐出される際の吐出周波数を高めることが
できるとともに、記録紙P上に形成されるドット径を安
定させることができ、良質な画像を高速に形成できる。
【0082】また、インク滴がインクメニスカスから分
離吐出される際には、インクメニスカスに分離位置の長
さに応じた振動を生じるため、記録解像度に応じた所定
の径を有するインク滴を形成し、且つ高い吐出周波数を
達成するには、分裂位置の長さ、即ちスリット108の
上端108aの幅を短くして、インクメニスカスの振動
を低く押さえる必要がある。例えば、記録解像度16本
/mm、ドット径約70μm、インク滴径約35μmの
記録条件を達成するためには、スリット108の上端1
08aの幅を60μm程度に設定することが望ましい。
【0083】更に、インク滴の分裂位置は、吐出ポイン
トに形成する電界の強度を変えることにより変更でき、
電界強度を弱めることにより、分裂位置を吐出ポイント
に近付けて吐出位置の長さを短くすることができる。つ
まり、電界強度を弱めることにより、インク滴の分裂位
置をスリット108の上端108aの幅より狭いスリッ
ト108より上方のガイド部材106の表面とすること
ができ、インクメニスカスから分裂されるインク滴の径
を小さくすることができる。即ち、本実施の形態におい
ては、吐出ポイントに形成する電界の強度を調整するこ
とにより、階調記録が可能となる。
【0084】次に、この発明の第2の実施の形態に係る
記録ヘッド120について図17乃至図21を用いて説
明する。尚、基本的な構成は上記第1の実施の形態と同
じであるので、第1の実施の形態と同一の部分について
は同一符号を用いて説明を省略し、第1の実施の形態と
異なる部分についてのみ説明する。
【0085】図17に示すように、記録ヘッド120
は、ガイド部材106の先端近くに吸い上げ手段として
の矩形ブロック状の突起122を備えている。突起12
2は、ガイド部材106の両面からそれぞれ突出して設
けられ、ガイド部材106の先端の吐出ポイント近くま
で延びた上端122a、および矩形部分106aまで延
びた下端122bをそれぞれ有している。
【0086】しかして、インク供給路104を介して所
定圧力で供給されたインクは、先端の開口104aから
溢れるとともにガイド部材106に沿って濡れ上がり、
少なくとも突起122の下端122bの高さまで供給さ
れる。このように、突起の下端122bまで濡れ上がっ
たインクは、突起122の濡れにより突起122の側面
に沿って更に上方に吸い上げられ、ガイド部材106先
端の吐出ポイントに向けて供給される。これにより、図
18に示すように、吐出ポイント近傍に薄いインクメニ
スカス124が形成される。
【0087】この場合、突起122の下端122bまで
供給されたインクを突起122の濡れにより吐出ポイン
トまで吸い上げるため、外力によらず十分な量のインク
を吐出ポイントまで安定して供給できる。
【0088】この状態で、直流電源112aを介して吐
出電極102に所定のバイアス電圧が印加されると、図
19に示すように、インク内のトナーが突起122の側
面近くに集められながら吐出ポイントに向けて搬送さ
れ、吐出ポイントに十分な量のトナーが高速に凝集さ
れ、インクメニスカス124が僅かに膨らまされる。
【0089】このように吐出ポイントにトナーが凝集さ
れた状態で、記録信号に応じて、パルス電源112bを
介して吐出電極102に所定の記録電圧が重畳印加され
ると、図20に示すように、突起122の上端122a
付近を節として、ガイド部材106の先端から対向電極
110に向ってインクメニスカス124が膨らむ。
【0090】そして、トナー凝集物に作用される静電気
力がインクの表面張力を打ち破ると、図21に示すよう
に、インクメニスカス124からインク滴が分離され、
対向電極110に向って飛翔される。インク滴が飛翔さ
れた後のインクメニスカス124は、速やかに図19の
状態に戻される。
【0091】例えば、本実施の形態の記録ヘッド120
を用いて、記録解像度16本/mm、ドット径約70μ
m、インク滴径約35μmの記録条件を達成するために
は、突起122の上端122aの幅を60μm程度にす
ることが望ましい。尚、突起122によるインクの吸い
上げ力は、突起122の厚さに応じて変化され、良好な
吸い上げ力を発生できる突起122の厚さとしては50
〜100μm程度が望ましい。
【0092】以上のように、本実施の形態によると、ガ
イド部材106に突起122を設けることにより、吐出
ポイント近傍に薄いインクメニスカスを形成でき、吐出
ポイントに十分な量のインクを高速且つ安定して供給で
きる。これにより、上述した第1の実施の形態の記録ヘ
ッド100と同様の効果を達成できる。
【0093】次に、この発明の第3の実施の形態に係る
記録ヘッド130について図22乃至図26を用いて説
明する。尚、基本的な構成は上記第1の実施の形態と同
じであるので、第1の実施の形態と同一の部分について
は同一符号を用いて説明を省略し、第1の実施の形態と
異なる部分についてのみ説明する。
【0094】図22に示すように、記録ヘッド130
は、ガイド部材106の先端近くに吸い上げ手段として
作用する所定幅の溝132を備えている。溝132は、
ガイド部材106の両面にそれぞれ形成され、ガイド部
材106の先端の吐出ポイントに向けて開放された上端
132a、および矩形部分106aまで延びて閉塞した
下端132bをそれぞれ有している。
【0095】しかして、インク供給路104を介して所
定圧力で供給されたインクは、先端の開口104aから
溢れるとともにガイド部材106に沿って濡れ上がり、
少なくとも溝132の下端132bの高さまで供給され
る。このように、溝132の下端132bまで濡れ上が
ったインクは、溝132の毛管作用によって更に上方に
吸い上げられ、ガイド部材106先端の吐出ポイントに
向けて供給される。これにより、図23に示すように、
吐出ポイント近傍に薄いインクメニスカス134が形成
される。
【0096】この場合、溝132の下端132bまで供
給されたインクを溝132の毛管作用により吐出ポイン
トまで吸い上げるため、外力によらず十分な量のインク
を吐出ポイントまで安定して供給できる。
【0097】この状態で、直流電源112aを介して吐
出電極102に所定のバイアス電圧が印加されると、図
24に示すように、インク内のトナーが溝132内に凝
集されてトナー溜まりが形成され、凝集されたトナーが
吐出ポイントに向けて搬送され、吐出ポイントに十分な
量のトナーが高速に凝集され、インクメニスカス134
が僅かに膨らまされる。
【0098】このように吐出ポイントにトナーが凝集さ
れた状態で、記録信号に応じて、パルス電源112bを
介して吐出電極102に所定の記録電圧が重畳印加され
ると、図25に示すように、溝132の幅を節として、
ガイド部材106の先端から対向電極110に向ってイ
ンクメニスカス124が更に膨らまされる。
【0099】そして、トナー凝集物に作用される静電気
力がインクの表面張力を打ち破ると、図26に示すよう
に、インクメニスカス134からインク滴が分離され、
対向電極110に向って飛翔される。インク滴が飛翔さ
れた後のインクメニスカス134は、速やかに図24の
状態に戻される。
【0100】例えば、本実施の形態の記録ヘッド130
を用いて、記録解像度16本/mm、ドット径約70μ
m、インク滴径約35μmの記録条件を達成するために
は、溝132の上端132aの幅を60μm程度にする
ことが望ましい。尚、溝132によるインクの吸い上げ
力は、溝132の深さに応じて変化され、良好な吸い上
げ力を発生できる溝132の深さとしては50〜100
μm程度が望ましい。
【0101】以上のように、本実施の形態によると、ガ
イド部材106に溝132を形成することにより、吐出
ポイント近傍に薄いインクメニスカスを形成でき、吐出
ポイントに十分な量のインクを高速且つ安定して供給で
きる。これにより、上述した第1の実施の形態の記録ヘ
ッド100と同様の効果を達成できる。
【0102】次に、この発明の第4の実施の形態に係る
記録ヘッド140について図27乃至図31を用いて説
明する。尚、基本的な構成は上記第1の実施の形態と同
じであるので、第1の実施の形態と同一の部分について
は同一符号を用いて説明を省略し、第1の実施の形態と
異なる部分についてのみ説明する。
【0103】図27に示すように、記録ヘッド140
は、ガイド部材106の先端から鉛直下方に延びた吸い
上げ手段として作用する所定幅の切欠き142を有して
いる。切欠き142は、ガイド部材106の先端で開放
された上端142a、および矩形部分106aまで延び
て閉塞した下端142bを有している。つまり、ガイド
部材106の先端位置には切欠き142が形成されてお
り、切欠き142の上端142aが吐出ポイントを形成
している。
【0104】しかして、インク供給路104を介して所
定圧力で供給されたインクは、先端の開口104aから
溢れるとともにガイド部材106に沿って濡れ上がり、
少なくとも切欠き142の下端142bの高さまで供給
される。このように、切欠き142の下端142bまで
濡れ上がったインクは、切欠き142の毛管作用によっ
て更に上方に吸い上げられ、切欠き142の先端の吐出
ポイントに向けて供給される。
【0105】インクが吐出ポイントまで供給されると、
図28に示すように、吐出ポイント近傍に対向電極11
0に対して凹んだ形状のインクメニスカス144が形成
される。つまり、インクが切欠き142の毛管作用によ
って吸い上げられていることから、切欠き142の上端
142aに形成されるインクメニスカス144は、電界
を形成していない状態では凹んだ形状になっている。
尚、このときのインクメニスカス144の厚さは、イン
クの表面張力によってガイド部材106の厚さ程度にな
っている。
【0106】このように、切欠き142の下端142b
まで供給されたインクを切欠き142の毛管作用により
吐出ポイントまで吸い上げるため、外力によらず十分な
量のインクを吐出ポイントまで安定して供給できる。
【0107】この状態で、直流電源112aを介して吐
出電極102に所定のバイアス電圧が印加されると、吐
出電極102から対向電極110に向う所定強度の電界
が形成され、図29に示すように、インク内のトナーが
切欠き142内に凝集されて切欠き142内にトナー溜
まりが形成される。そして、切欠き142内に凝集され
たトナーが吐出ポイントに向けて搬送され、吐出ポイン
トに十分な量のトナーが高速に凝集され、凝集されたト
ナーが対向電極110からの吸引力により引きつけら
れ、インクメニスカス144が対向電極110に向けて
僅かに膨らまされる。
【0108】このように吐出ポイントにトナーが凝集さ
れた状態で、記録信号に応じて、パルス電源112bを
介して吐出電極102に所定の記録電圧が重畳印加され
ると、バイアス印加時より強い電界が形成されてトナー
に作用される静電気力が更に増大され、図30に示すよ
うに、切欠き142の幅を節として、ガイド部材106
の先端から対向電極110に向ってインクメニスカス1
44が更に膨らまされる。
【0109】そして、トナー凝集物に作用される静電気
力がインクの表面張力を打ち破ると、図31に示すよう
に、切欠き142の上端142aのインクメニスカス1
44からインク滴が分離され、対向電極110に向って
飛翔される。尚、インク滴が飛翔された後のインクメニ
スカス144は、速やかに図29の状態に戻される。
【0110】例えば、本実施の形態の記録ヘッド140
を用いて、記録解像度16本/mm、ドット径約70μ
m、インク滴径約35μmの記録条件を達成するために
は、切欠き142の上端142aの幅を60μm程度に
することが望ましい。
【0111】以上のように、本実施の形態によると、ガ
イド部材106の先端に切欠き142を形成することに
より、吐出ポイントにおいて薄いインクメニスカスを形
成でき、吐出ポイントに十分な量のインクを高速且つ安
定して供給できる。これにより、上述した第1の実施の
形態の記録ヘッド100と同様の効果を達成できる。
【0112】また、切欠き142の上端142aが開放
されており、トナーの吐出位置にガイド部材106がな
いため、吐出ポイントに凝集されたトナーがガイド部材
106に付着されることがなく、インク滴を常に安定し
て吐出できる。更に、切欠き142の開放された上端1
42aがインク滴の分裂位置となるため、常に一定した
径でインク滴を形成でき、良質なが画像を形成できる。
【0113】図32には、この発明の第5の実施の形態
に係る記録ヘッド150が示されている。記録ヘッド1
50は、スリットの途中に補強のための架橋部151を
有するガイド部材106を備えており、これ以外の構成
は上述した第4の実施の形態の記録ヘッド140と同じ
である。つまり、ガイド部材106の先端に所定幅の切
欠き152が形成され、切欠き152の下方に架橋部1
51を介して切欠き152と同じ幅のスリット154が
形成されている。
【0114】この場合、スリット154は、その毛管作
用によって、スリット154の下端154bの高さまで
供給されたインクを上方に吸い上げる吸い上げ手段とし
て作用し、切欠き152は、切欠き152の上端152
aの吐出ポイントにて所定形状のインクメニスカスを安
定して形成するように機能する。
【0115】従って、本実施の形態の記録ヘッド150
においては、第4の実施の形態の記録ヘッド140と同
様の効果を達成できるとともに、スリットの剛性を高め
ることができる。また、スリットの途中に架橋部151
を設けることにより、吐出ポイントの切欠き152の長
さが比較的短くなり、インク滴が分離吐出される際のイ
ンク面の振動を低減でき、より安定した記録動作が可能
となる。
【0116】次に、この発明の第6の実施の形態に係る
記録ヘッド160について図33乃至図37を用いて説
明する。図33に示すように、本実施の形態の記録ヘッ
ド160は、ガイド部材106の先端から下方に延びた
吸い上げ手段としての所定幅の切欠き162を有すると
ともに、切欠き162が開放したガイド部材106の先
端に対向電極110と平行に切断された吐出部分164
を有し、これ以外の構成は上記第4の実施の形態の記録
ヘッド140と同じ構成を有している。
【0117】しかして、インク供給路104を介して所
定圧力で供給されたインクは、先端の開口104aから
溢れるとともにガイド部材106に沿って濡れ上がり、
少なくとも切欠き162の下端162bの高さまで供給
される。このように、切欠き162の下端162bまで
濡れ上がったインクは、切欠き162の毛管作用によっ
て更に上方に吸い上げられ、切欠き162の先端の吐出
ポイントに向けて供給される。
【0118】インクが吐出ポイントまで供給されると、
図34に示すように、吐出ポイント近傍に対向電極11
0に対して凹んだ形状のインクメニスカス166が形成
される。このときのインクメニスカス166の厚さは、
インクの表面張力によってガイド部材106の厚さ程度
になっている。
【0119】このように、切欠き162の下端162b
まで供給されたインクを切欠き162の毛管作用により
吐出ポイントまで吸い上げるため、外力によらず十分な
量のインクを吐出ポイントまで安定して供給できる。
【0120】この状態で、直流電源112aを介して吐
出電極102に所定のバイアス電圧が印加されると、吐
出電極102から対向電極110に向う所定強度の電界
が形成され、図35に示すように、インク内のトナーが
切欠き162内に凝集されて切欠き162内にトナー溜
まりが形成される。そして、切欠き162内に凝集され
たトナーが吐出ポイントに向けて搬送され、吐出ポイン
トに十分な量のトナーが高速に凝集され、凝集されたト
ナーが対向電極110からの吸引力により引きつけら
れ、インクメニスカス166が対向電極110に向けて
僅かに膨らまされる。
【0121】このように吐出ポイントにトナーが凝集さ
れた状態で、記録信号に応じて、パルス電源112bを
介して吐出電極102に所定の記録電圧が重畳印加され
ると、バイアス印加時より強い電界が形成されてトナー
に作用される静電気力が更に増大され、図36に示すよ
うに、切欠き162の幅を節として、ガイド部材106
の先端から対向電極110に向ってインクメニスカス1
66が更に膨らまされる。
【0122】このとき、例えば、吐出電極102に更に
大きな記録電圧を印加して吐出ポイントにより強い電界
を形成すると、吐出部分164の最大幅を節としたより
大きなインクメニスカス166´を形成することができ
る。つまり、吐出ポイントに形成する電界強度や印加す
る電圧のパルス幅などの吐出条件を変更することによ
り、スリット162の幅を最小とし、吐出部分の幅を最
大として、インク滴の分裂位置の長さを調節でき、飛翔
するインク滴の径を所望の値に設定でき、階調記録が可
能となる。
【0123】例えば、ガイド部材106先端の吐出部分
164の幅を60μmに設定し、スリット162の幅を
20μmに設定すると、電界強度やパルス幅等の吐出条
件を変更することにより、飛翔されるインク滴の径を約
40μm〜70μmの範囲で変更することができる。
【0124】そして、図36に示すようにインクメニス
カス166が膨らまされた状態でトナー凝集物に作用さ
れる静電気力がインクの表面張力を打ち破ると、図37
に示すように、吐出部分164を節として所定径のイン
ク滴が分離され、対向電極110に向って飛翔される。
尚、インク滴が飛翔された後のインクメニスカス166
は、速やかに図35のバイアス状態に戻される。
【0125】以上のように、本実施の形態によると、ガ
イド部材106の先端近くに切欠き162を形成すると
ともに、ガイド部材106の先端を対向電極110と平
行に切断した吐出部分164を形成することにより、上
述した第4の実施の形態の記録ヘッド140と同様の効
果を達成できるとともに、階調記録が可能となる。
【0126】図38には、この発明の第7の実施の形態
として、上述した第6の実施の形態の記録ヘッド160
のガイド部材106先端の吐出部分164に曲率を与え
たガイド部材を有する記録ヘッド170を示してある。
尚、記録ヘッド170は、ガイド部材106の先端に曲
率を有する吐出部分174を形成した以外は、第6の実
施の形態と同じ構成を有している。
【0127】この記録ヘッド170によると、吐出ポイ
ントに形成する電界強度や吐出電極102に印加する電
圧のパルス幅などの吐出条件を変更して階調記録をする
際に、上述した第6の実施の形態の記録ヘッド160と
比較して、より連続的にインク滴の径を変化させること
ができる。
【0128】図39は、上述した記録ヘッド160、1
70の階調記録特性を示したグラフである。尚、グラフ
の横軸には、吐出電極に印加する記録電圧の大きさやパ
ルス幅などの吐出条件として階調信号アドレスを示し、
縦軸には、飛翔されるインク滴の径を反射濃度として示
してある。
【0129】図39のグラフから明らかなように、ガイ
ド部材106先端の吐出部分に曲率を設けた記録ヘッド
170の方が、曲率を設けていない記録ヘッド160よ
り、階調特性の傾きが低く、階調特性のばらつきも少な
いことが解る。このように、階調特性の傾きが小さい方
が飛翔するインク滴のサイズを制御しやすいため、階調
記録に適している。つまり、ガイド部材106先端の曲
率を設けることにより、インク滴の分裂位置の長さを、
スリット162の幅を最小として吐出部分174の最大
幅まで連続的に変えることができ、階調特性の傾きを低
くすることができる。
【0130】次に、この発明の第8の実施の形態に係る
記録ヘッド180について図40および図41を用いて
説明する。尚、基本的な構成は上記第1の実施の形態と
同じであるので、第1の実施の形態と同一の部分につい
ては同一符号を用いて説明を省略し、第1の実施の形態
と異なる部分についてのみ説明する。
【0131】図40に示すように、記録ヘッド180
は、ガイド部材106の矩形部分106aの略中央位置
に矩形の孔182を有している。孔182は、ガイド部
材106の矩形部分106aを貫通してガイド部材10
6の幅方向に延びて設けられ、三角部分106bより所
定距離下方に位置した上端182a、および吐出電極1
02の先端開口104aより所定距離下方、即ちインク
流路104内に位置した下端182bを有している。
【0132】上記のように構成された記録ヘッド180
において、インク供給路104を介して所定圧力でイン
クを供給し、ガイド部材106先端の吐出ポイントにイ
ンクメニスカスを形成した状態で、吐出電極102に所
定のバイアス電圧を印加すると、吐出電極102の内部
および対向電極110に向かう図41に示すような電界
が形成される。吐出電極102の先端近傍において、こ
の電界はガイド部材106方向を向いている。
【0133】この電界の影響によって、インク供給路1
04内を上昇されるインク内のトナーは、ガイド部材1
06に押付けられながら吐出ポイントに向けて搬送され
る。この場合、パイプ状の吐出電極102内にガイド部
材106を配設した本実施の形態のような構成では、搬
送されるトナーがガイド部材106に付着し易くなり、
ガイド部材106にトナー付着を生じると、インク供給
路104内のインクの流れが不良となり、インクのガイ
ド部材106に対する濡れが変化され、記録特性が不安
定になる問題がある。
【0134】このため、本実施の形態においては、ガイ
ド部材106の略中央位置、即ちインク内のトナーが電
界の影響によってガイド部材106に押付けられる位置
に孔を設け、ガイド部材106に対するトナー付着を防
止している。これにより、インクの流れを良好にできガ
イド部材106に対するインク濡れ性を安定させること
ができ、記録特性を安定させることができる。
【0135】また、上述した各実施の形態の記録ヘッド
のガイド部材106に形成したスリットや切欠き等の吸
い上げ手段と、上記記録ヘッド180のガイド部材10
6の孔182と、を組み合わせた形状、即ち図42
(a)〜(d)に示すような形状の孔や切欠きをガイド
部材106に形成することにより、記録特性をより安定
させることができ、良質な画像を高速且つ安定して形成
できる。
【0136】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。例えば、ガイド部材に形成したスリットや切
欠きの形状、サイズ、位置などは、上述した実施の形態
に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置は、上記のような構成および作用を有しているの
で、安定したドット径を有するインク滴を高い周波数で
吐出でき、良質な画像を高速に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のインクジェットプリンタを示す概略
図。
【図2】図1のインクジェットプリンタの動作を制御す
る制御系を示すブロック図。
【図3】図1のインクジェットプリンタに組込まれた記
録ヘッドを示す断面図。
【図4】図3の記録ヘッドに組込まれたフィルム基板、
吐出電極、および隔壁部材を示す斜視図。
【図5】記録ヘッドとプラテンローラとの間に形成され
る電界の向きを電気力線で示した図。
【図6】記録ヘッド先端の吐出ポイントに向うトナーの
状態を示す概略図。
【図7】図6の記録ヘッドの平面図。
【図8】記録ヘッドによるインク滴の飛翔動作を説明す
るための動作説明図。
【図9】記録ヘッドの傾斜角度を0度以下に設定した場
合のインクの状態を示す概略図。
【図10】記録ヘッドの傾斜角度を60度に設定した場
合のインクの状態を示す概略図。
【図11】この発明の第1の実施の形態に係る記録ヘッ
ドを示す概略図。
【図12】図11の記録ヘッドにインクを供給した状態
を示す図。
【図13】図11の記録ヘッドの吐出電極にバイアス電
圧を印加した状態を示す図。
【図14】図11の記録ヘッドの吐出電極に記録電圧を
印加した状態を示す図。
【図15】図11の記録ヘッドからインク滴が飛翔され
る状態を示す図。
【図16】図12のように記録ヘッドにインクを供給し
た際のインクメニスカスの断面図。
【図17】この発明の第2の実施の形態に係る記録ヘッ
ドを示す概略図。
【図18】図17の記録ヘッドにインクを供給した状態
を示す図。
【図19】図17の記録ヘッドの吐出電極にバイアス電
圧を印加した状態を示す図。
【図20】図17の記録ヘッドの吐出電極に記録電圧を
印加した状態を示す図。
【図21】図17の記録ヘッドからインク滴が飛翔され
る状態を示す図。
【図22】この発明の第3の実施の形態に係る記録ヘッ
ドを示す概略図。
【図23】図22の記録ヘッドにインクを供給した状態
を示す図。
【図24】図22の記録ヘッドの吐出電極にバイアス電
圧を印加した状態を示す図。
【図25】図22の記録ヘッドの吐出電極に記録電圧を
印加した状態を示す図。
【図26】図22の記録ヘッドからインク滴が飛翔され
る状態を示す図。
【図27】この発明の第4の実施の形態に係る記録ヘッ
ドを示す概略図。
【図28】図27の記録ヘッドにインクを供給した状態
を示す図。
【図29】図27の記録ヘッドの吐出電極にバイアス電
圧を印加した状態を示す図。
【図30】図27の記録ヘッドの吐出電極に記録電圧を
印加した状態を示す図。
【図31】図27の記録ヘッドからインク滴が飛翔され
る状態を示す図。
【図32】この発明の第5の実施の形態に係る記録ヘッ
ドを示す概略図。
【図33】この発明の第6の実施の形態に係る記録ヘッ
ドを示す概略図。
【図34】図33の記録ヘッドにインクを供給した状態
を示す図。
【図35】図33の記録ヘッドの吐出電極にバイアス電
圧を印加した状態を示す図。
【図36】図33の記録ヘッドの吐出電極に記録電圧を
印加した状態を示す図。
【図37】図33の記録ヘッドからインク滴が飛翔され
る状態を示す図。
【図38】この発明の第7の実施の形態に係る記録ヘッ
ドを示す概略図。
【図39】図33の記録ヘッドと図38の記録ヘッドの
階調記録特性を比較して示すグラフ。
【図40】この発明の第8の実施の形態に係る記録ヘッ
ドを示す概略図。
【図41】図40の記録ヘッドにおける電界による作用
を説明するための図。
【図42】記録ヘッドに組込まれる他の実施の形態に係
るガイド部材を示す図。
【符号の説明】
1…インクジェットプリンタ、 2…ハウジング、 10…記録ヘッド、 11…移動ステージ、 13…インクリザーバー、 20…搬送機構、 21…プラテンローラ、 28…クリーニングローラ、 30…制御部、 35…高圧電源、 42…フィルム基板、 44…吐出電極、 45…切欠き、 46…隔壁部材、 48…インク供給路、 51…カバー部材、 52…共通インク室、 54…トナー搬送電極、 56…インクメニスカス、 102…吐出電極、 104…インク供給路、 106…ガイド部材、 108…スリット、 110…対向電極、 112…電源、 122…突起、 132…溝、 142…切欠き、 151…架橋部、 152…切欠き、 154…スリット、 162…スリット、 164…吐出部分、 174…曲率を有する吐出部分、 182…孔、 P…記録紙。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散
    させてなる記録液を供給する供給手段と、 上記供給手段にて供給された記録液を被画像形成媒体か
    ら所定距離離間した吐出位置へガイドするガイド手段
    と、 上記ガイド手段に設けられ、上記供給手段にて供給され
    た記録液に対して上記吐出位置へ向かう吸い上げ力を作
    用させる吸い上げ手段と、 上記吐出位置に電界を形成し、上記吸い上げ手段にて上
    記吐出位置へ吸い上げられた記録液に含まれる色剤粒子
    を凝集させて被画像形成媒体に向けて飛翔させる記録手
    段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散
    させてなる記録液を供給する供給手段と、 上記供給手段にて供給された記録液を被画像形成媒体か
    ら所定距離離間した吐出位置へガイドするガイド手段
    と、 上記ガイド手段に設けられ、上記供給手段にて供給され
    た記録液に対して上記吐出位置へ向かう吸い上げ力を作
    用させるとともに、上記吐出位置にメニスカスを形成
    し、上記メニスカスの幅を規定する吸い上げ手段と、 上記吐出位置に電界を形成し、上記吸い上げ手段にて上
    記吐出位置へ吸い上げられた記録液に含まれる色剤粒子
    を上記メニスカスの頂点近傍に凝集させ、凝集した色剤
    粒子を被画像形成媒体に向けて飛翔させる記録手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散
    させてなる記録液を供給する供給手段と、 上記供給手段にて供給された記録液を被画像形成媒体か
    ら所定距離離間した吐出位置へガイドするガイド手段
    と、 上記ガイド手段に設けられ、上記供給手段にて供給され
    た記録液に対して上記吐出位置へ向かう吸い上げ力を作
    用させる吸い上げ手段と、 上記ガイド手段に設けられ、上記吸い上げ手段にて吸い
    上げられた記録液によって上記吐出位置にメニスカスを
    形成するメニスカス形成手段と、 上記吐出位置に電界を形成し、上記メニスカス形成手段
    にて形成されたメニスカスの頂点に色剤粒子を凝集さ
    せ、凝集した色剤粒子を被画像形成媒体に向けて飛翔さ
    せる記録手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 被画像形成媒体から所定距離離間した吐
    出位置に対向して配置された先端を有するパイプ状の電
    極と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる記録
    液を上記電極内の供給路を介して上記先端に向けて供給
    する供給手段と、 上記供給路内に配置され、上記電極の先端から被画像形
    成媒体に向けて突設され、上記供給手段にて供給された
    記録液を上記吐出位置へガイドする板状のガイド部材
    と、 上記電極に所定の電圧を与えることにより、上記電極か
    ら被画像形成媒体に向う電界を形成し、上記ガイド部材
    にて上記吐出位置へガイドされた記録液に含まれる色剤
    粒子を凝集させて被画像形成媒体に向けて飛翔させる記
    録手段と、を備え、 上記ガイド部材には、ガイド部材を貫通した孔が形成さ
    れていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 被画像形成媒体から所定距離離間した吐
    出位置に対向して配置された先端を有するパイプ状の電
    極と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる記録
    液を、上記電極内の供給路を介して上記電極の先端に向
    けて供給手段と、 上記供給路内に配置され、上記電極の先端から被画像形
    成媒体に向けて突設され、上記供給手段にて供給された
    記録液を上記吐出位置へ向けてガイドする板状のガイド
    部材と、 上記ガイド部材に設けられ、上記供給手段にて供給され
    た記録液を上記吐出位置に向けて吸い上げる毛管力を発
    生するスリットと、 上記電極に所定の電圧を与えることにより、上記電極か
    ら被画像形成媒体に向う電界を形成し、上記スリットの
    毛管作用によって上記吐出位置へ吸い上げられた記録液
    に含まれる色剤粒子を凝集させて被画像形成媒体に向け
    て飛翔させる記録手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 被画像形成媒体から所定距離離間した吐
    出位置に対向して配置された先端を有するパイプ状の電
    極と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる記録
    液を、上記電極内の供給路を介して上記電極の先端に向
    けて供給する供給手段と、 上記供給路内に配置され、上記電極の先端から被画像形
    成媒体に向けて突設され、上記供給手段にて供給された
    記録液を上記吐出位置へ向けてガイドする板状のガイド
    部材と、 上記ガイド部材に設けられ、上記吐出位置近傍まで延び
    た上端を有し、上記供給手段にて供給された記録液を上
    記吐出位置に向けて吸い上げる突起と、 上記電極に所定の電圧を与えることにより、上記電極か
    ら被画像形成媒体に向う電界を形成し、上記突起の記録
    液に対する濡れによって上記吐出位置へ吸い上げられた
    記録液に含まれる色剤粒子を凝集させて被画像形成媒体
    に向けて飛翔させる記録手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 被画像形成媒体から所定距離離間した吐
    出位置に対向して配置された先端を有するパイプ状の電
    極と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる記録
    液を、上記電極内の供給路を介して上記電極の先端に向
    けて供給する供給手段と、 上記供給路内に配置され、上記電極の先端から被画像形
    成媒体に向けて突設され、上記供給手段にて供給された
    記録液を上記吐出位置へ向けてガイドする板状のガイド
    部材と、 上記ガイド部材に設けられ、上記吐出位置で開放した上
    端を有し、上記供給手段にて供給された記録液を上記吐
    出位置に向けて吸い上げる毛管力を発生する溝と、 上記電極に所定の電圧を与えることにより、上記電極か
    ら被画像形成媒体に向う電界を形成し、上記溝の毛管作
    用によって上記吐出位置へ吸い上げられた記録液に含ま
    れる色剤粒子を凝集させて被画像形成媒体に向けて飛翔
    させる記録手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 被画像形成媒体から所定距離離間した吐
    出位置に対向して配置された先端を有するパイプ状の電
    極と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる記録
    液を、上記電極内の供給路を介して上記電極の先端に向
    けて供給する供給手段と、 上記供給路内に配置され、上記電極の先端から被画像形
    成媒体に向けて突設され、上記供給手段にて供給された
    記録液を上記吐出位置へ向けてガイドする板状のガイド
    部材と、 上記ガイド部材に設けられ、上記吐出位置で開放した上
    端を有し、上記供給手段にて供給された記録液を上記吐
    出位置に向けて吸い上げる毛管力を発生する切欠きと、 上記電極に所定の電圧を与えることにより、上記電極か
    ら被画像形成媒体に向う電界を形成し、上記切欠きの毛
    管作用によって上記吐出位置へ吸い上げられた記録液に
    含まれる色剤粒子を凝集させて被画像形成媒体に向けて
    飛翔させる記録手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 被画像形成媒体から所定距離離間した吐
    出位置に対向して配置された先端を有するパイプ状の電
    極と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる記録
    液を、上記電極内の供給路を介して上記電極の先端に向
    けて供給する供給手段と、 上記供給路内に配置され、上記電極の先端から被画像形
    成媒体に向けて突設され、上記供給手段にて供給された
    記録液を上記吐出位置へ向けてガイドする板状のガイド
    部材と、 上記ガイド部材に設けられ、上記供給手段にて供給され
    た記録液を上記吐出位置に向けて吸い上げる毛管力を発
    生するスリットと、 上記ガイド部材に設けられ、上記吐出位置で開放した上
    端および上記スリットから所定距離離間した下端を有
    し、上記スリットの毛管作用によって吸い上げられた記
    録液を上記吐出位置に向けて更に吸い上げる毛管力を発
    生し、上記吐出位置で上記上端の幅のメニスカスを形成
    する切欠きと、 上記電極に所定の電圧を与えることにより、上記電極か
    ら被画像形成媒体に向う電界を形成し、上記切欠きの毛
    管作用によって上記吐出位置に形成されたメニスカスに
    含まれる色剤粒子を凝集させて被画像形成媒体に向けて
    飛翔させる記録手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 被画像形成媒体から所定距離離間した
    吐出位置に対向して配置された先端を有するパイプ状の
    電極と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる記録
    液を、上記電極内の供給路を介して上記電極の先端に向
    けて供給する供給手段と、 上記供給路内に配置され、上記電極の先端から被画像形
    成媒体に向けて突設され、上記供給手段にて供給された
    記録液を上記吐出位置へ向けてガイドする板状のガイド
    部材と、 上記ガイド部材に設けられ、上記吐出位置で開放した上
    端を有し、上記供給手段にて供給された記録液を上記吐
    出位置に向けて吸い上げる毛管力を発生し、上記吐出位
    置でメニスカスを形成する切欠きと、 上記切欠きの上端に隣接して上記ガイド部材に設けら
    れ、上記メニスカスの幅を規定する手段と、 上記電極に所定の電圧を与えることにより、上記電極か
    ら被画像形成媒体に向う電界を形成し、上記切欠きの毛
    管作用によって上記吐出位置へ吸い上げられた記録液に
    含まれる色剤粒子を凝集させて被画像形成媒体に向けて
    飛翔させる記録手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 上記規定する手段は、上記切欠きの上
    端に隣接した上記ガイド部材の端部に被画像形成媒体に
    向けて凸の曲率を与えた部分であることを特徴とする請
    求項10記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 被画像形成媒体から所定距離離間して
    配置された先端を有する絶縁性の基板と、 上記基板上に互いに離間して並設され、被画像形成媒体
    に対して上記基板の先端から所定距離後退した位置にそ
    れぞれの先端を有する複数の電極と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる記録
    液を、上記基板に沿って上記基板の先端に向けて供給す
    る供給手段と、 上記複数の電極に対応して各電極の先端と上記基板の先
    端との間の上記基板にそれぞれ設けられ、上記供給手段
    にて供給された記録液に対して上記基板の先端に向う吸
    い上げ力を作用させる複数の吸い上げ手段と、 上記各電極に所定の電圧を印加することにより、上記各
    電極から被画像形成媒体に向う電界を形成し、上記吸い
    上げ手段にて吸い上げられた記録液に含まれる色剤粒子
    を凝集させて被画像形成媒体に向けて飛翔させる記録手
    段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 被画像形成媒体から所定距離離間して
    配置された先端を有する絶縁性の基板と、 上記基板上に設けられ、被画像形成媒体に対して上記基
    板の先端から所定距離後退した位置にそれぞれの先端を
    有し、互いに離間して被画像形成媒体から離れる方向に
    延びた複数の電極と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる記録
    液を、上記基板に沿って上記基板の先端に向けて供給す
    る供給手段と、 上記複数の電極に対応して上記基板に設けられ、上記基
    板の先端で開放した上端および上記各電極の先端と上記
    基板の先端との間で閉塞した下端をそれぞれ有し、上記
    供給手段にて供給された記録液を上記基板の先端に向け
    て吸い上げる毛管力を発生する複数の切欠きと、 上記各電極にバイアス電圧を印加することにより、上記
    各電極から被画像形成媒体に向う第1の電界を形成し、
    上記切欠きの毛管作用によって吸い上げられた記録液に
    含まれる色剤粒子を凝集させる凝集手段と、 画像信号に応じて選択された電極に記録電圧を印加する
    ことにより、上記選択された電極から被画像形成媒体に
    向う上記第1の電界より強い第2の電界を形成し、上記
    凝集手段にて凝集された色剤粒子を含む記録液を被画像
    形成媒体に向けて飛翔させる飛翔手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 被画像形成媒体から所定距離離間して
    配置された先端を有する絶縁性の基板と、 上記基板上に設けられ、被画像形成媒体に対して上記基
    板の先端から所定距離後退した位置にそれぞれの先端を
    有し、互いに離間して被画像形成媒体から離れる方向に
    延びた複数の電極と、 上記複数の電極毎に上記基板に沿って設けられ、上記基
    板の先端近くで被画像形成媒体に向けて開放した開口を
    それぞれ有する複数の供給路と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる記録
    液を、上記複数の供給路を介して上記開口に向けて供給
    する供給手段と、 上記複数の電極に対応して上記基板に設けられ、上記基
    板の先端で開放した上端および上記各電極の先端と上記
    基板の先端との間で閉塞した下端をそれぞれ有し、上記
    供給手段にて供給された記録液を上記基板の先端に向け
    て吸い上げる毛管力を発生する複数の切欠きと、 上記各電極にバイアス電圧を印加することにより、上記
    各電極から被画像形成媒体に向う第1の電界を形成し、
    上記切欠きの毛管作用によって吸い上げられた記録液に
    含まれる色剤粒子を凝集させる凝集手段と、 画像信号に応じて選択された電極に記録電圧を印加する
    ことにより、上記選択された電極から被画像形成媒体に
    向う上記第1の電界より強い第2の電界を形成し、上記
    凝集手段にて凝集された色剤粒子を含む記録液を被画像
    形成媒体に向けて飛翔させる飛翔手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】 上記複数の供給路は、上記開口に向け
    て集束した形状を有することを特徴とする請求項14記
    載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 被画像形成媒体から所定距離離間して
    配置された先端を有する絶縁性の基板と、 上記基板上に設けられ、被画像形成媒体に対して上記基
    板の先端から所定距離後退した位置にそれぞれの先端を
    有し、互いに離間して被画像形成媒体から離れる方向に
    延びた複数の電極と、 上記複数の電極毎に上記基板に沿って設けられ、上記基
    板の先端近くで被画像形成媒体に向けて開放した開口を
    それぞれ有する複数の供給路と、 帯電した色剤粒子を絶縁性液体中に分散させてなる記録
    液を、上記複数の供給路を介して上記開口に向けて供給
    する供給手段と、 上記複数の電極に対応して上記基板に設けられ、上記基
    板の先端で開放した上端および上記各電極の先端と上記
    基板の先端との間で閉塞した下端をそれぞれ有し、上記
    供給手段にて供給された記録液を上記基板の先端に向け
    て吸い上げる毛管力を発生する複数の切欠きと、 上記各開口から離間した位置で上記複数の供給路に隣接
    して設けられた搬送電極と、 上記搬送電極に所定の電圧を印加して所定の電界を形成
    し、上記各供給路を介して流れる記録液に含まれる色剤
    粒子に上記開口に向う静電気力を作用させて色剤粒子を
    搬送する色剤粒子搬送手段と、 上記各電極にバイアス電圧を印加することにより、上記
    各電極から被画像形成媒体に向う第1の電界を形成し、
    上記切欠きの毛管作用によって吸い上げられた記録液に
    含まれる色剤粒子を凝集させる凝集手段と、 画像信号に応じて選択された電極に記録電圧を印加する
    ことにより、上記選択された電極から被画像形成媒体に
    向う上記第1の電界より強い第2の電界を形成し、上記
    凝集手段にて凝集された色剤粒子を含む記録液を被画像
    形成媒体に向けて飛翔させる飛翔手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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