JPH10278186A - 透明近赤外線吸収転写材 - Google Patents
透明近赤外線吸収転写材Info
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- JPH10278186A JPH10278186A JP9099843A JP9984397A JPH10278186A JP H10278186 A JPH10278186 A JP H10278186A JP 9099843 A JP9099843 A JP 9099843A JP 9984397 A JP9984397 A JP 9984397A JP H10278186 A JPH10278186 A JP H10278186A
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Abstract
で、各種の形状に対応しうる近赤外線吸収機能を簡便に
適応しうる透明近赤外線吸収機能付与材を提供する。 【手段】薄層である転写層に、近赤外線吸収剤を含有せ
しめることで、透明でしかも効率よく近赤外線吸収の機
能を付与し得る透明近赤外線吸収転写材。
Description
器、携帯電話、自動車関係電気部材などをはじめ近赤外
線を放出する分野において、これらの被転写体である機
器の機能、外観及び意匠性を損なわず、被転写体からの
近赤外線放出を近赤外線吸収という形で防止する透明近
赤外線吸収転写材に関する。
製はポリエステルなどプラスチックの製板及び製膜時に
近赤外線吸収剤を混入し近赤外線吸収板及びフィルムを
作製することや、ポリエステルなどプラスチック板及び
フィルムに近赤外線吸収塗料をコ−ティングし、近赤外
線吸収板及びフィルムを作製することが知られている。
チックの製板、製膜に近赤外線吸収剤を混入する方法で
は、近赤外線吸収剤にプラスチックの製板、製膜時の熱
に耐え得る耐熱性が必要で、また、プラスチックの製
板、製膜時の厚みのふれ幅はコ−ティングでの厚みのふ
れ幅に比べ、はるかに大きいため、近赤外線吸収効果の
ふれ幅も大きい。また、プラスチック板及びフィルムに
近赤外線吸収塗料をコ−ティングする方法については、
近赤外線吸収効果を付与したい素材の形状に曲面がある
場合、プラスチック板及びフィルムでは追従することが
困難であった。
収転写材は、従来の近赤外線吸収板及びフィルムが有し
ていた前記課題を解決するために、近赤外線吸収機能を
転写材を用いて転写により、プラスチックやガラスなど
に付与することにより、近赤外線吸収効果の安定性に優
れ、また、形状への追従性に優れた透明近赤外線吸収板
及びフィルムを提供することを可能とした。すなわち本
発明は離型性を有するベ−スフィルム(1)に少なくと
も近赤外線吸収剤を含む透明近赤外線吸収層を有した透
明近赤外線吸収転写材であり、透明近赤外線吸収層の近
赤外線吸収剤がジイミニウム系化合物である前記透明近
赤外線吸収転写材、更に透明近赤外線吸収層の近赤外線
吸収剤含有量が0.05〜1.0g/m2 である前記透
明近赤外線吸収転写材である。
は、離型性を有するベ−スフィルム(1)上に必要に応
じて離型層(4)を設け、更にその上に必要に応じて保
護層(5)を設け、その上に少なくとも透明近赤外線吸
収層(2)を設け、必要に応じて接着層(3)を順次形
成したことを特徴とする。前記した、『必要に応じて』
の表現は本発明における必須要件ではないが、より好ま
しい実施態様として適用され得ることを示すものであ
る。本発明の透明近赤外線吸収転写材において用いる離
型性を有するベ−スフィルム(1)としては、特に制限
はなく、離型性を有し、十分な自己保持性を有する通常
の転写箔に用いられるものであればいずれも用いること
ができる。例えばポリエチレンテレフタレ−トフィル
ム、ポリプロピレンフィルム、ポリカ−ボネ−トフィル
ム、ポリスチレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ
エチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルムなどの合成
樹脂フィルムやセルロ−スアセテ−トフィルムなどの人
工樹脂フィルム、セロファン紙、グラシン紙などの洋
紙、和紙などのフィルム状物、あるいはこれらの複合フ
ィルム状物もしくは複合シ−ト状物などやまたそれらに
離型処理を施したものが挙げられる。ベ−スフィルムの
厚さとしては、特に制限はなく、通常4〜100μmの
範囲、好ましくは9〜50μmの範囲のものを用いるの
が、しわや亀裂などのない透明近赤外線吸収転写材の製
造が容易にできる点から好ましい。
必要に応じて用いる離型層(4)としては特に制限はな
く、例えばパラフィンワックス、アクリル系、ウレタン
系、シリコン系、メラミン系、尿素系、尿素−メラミン
系、セルロ−ス系、ベンゾグアナミン系などの樹脂及び
界面活性剤を単独またはこれらの混合物を主成分とした
有機溶剤もしくは水に溶解させた塗料をグラビア印刷
法、スクリ−ン印刷法、オフセット印刷法などの通常の
印刷法で前記ベ−スフィルム(1)上に塗布、乾燥(熱
硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、放
射線硬化性樹脂など硬化性塗膜には硬化)させて形成し
たものがあげられる。離型層の厚さとしては特に制限は
なく、0.1〜2μm程度の範囲から適宜採用される。
0.1μm未満の場合、離型しにくくなり、逆に2μm
を越えると離型しやすくなり過ぎて転写前に箔の脱離が
起こったり、コスト面で好ましくない。
必要に応じて用いる保護層(5)としては特に制限はな
く、例えば、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、ウ
レタン−アクリル系、メラミン系、尿素系、尿素−メラ
ミン系、セルロ−ス系、ベゾゲアナミン系などの樹脂を
単独またはこれらの混合物を主成分とした有機溶剤もし
くは水に溶解させた塗料をグラビア印刷法、スクリ−ン
印刷法、オフセット印刷法などの印刷法で前記ベ−スフ
ィルム(1)上に直接または離型層(4)を介して塗
布、乾燥(熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、電子線硬
化性樹脂、放射線硬化性樹脂など硬化性塗膜の場合には
硬化)させて形成したものが上げられる。保護層の厚さ
としては特に制限はなく、0.5〜10μm程度の範囲
から適宜採用される。0.5μm未満の場合、保護硬化
が得られにくく、また10μmより厚くしてもそれ以上
の保護効果が得られず、コスト面からも適当でない。
透明近赤外線吸収層(2)に用いる近赤外線吸収剤とし
てはジイミニウム系化合物、アミニウム系化合物、ポリ
メチン系化合物、シアニン系化合物、アントラキノン系
化合物などの単独またはこれらの混合物が好ましい。こ
の中でも特にジイミニウム系化合物が広域な近赤外線吸
収能、透明性などから好ましい。透明近赤外線吸収層
(2)のベ−ス樹脂(バインダー樹脂)としては、特に
制限はなく、例えばアクリル系、ウレタン系、セルロ−
ス系、シリコン系、メラミン系、尿素系、尿素−メラミ
ン系ベンゾグアナミン系、酢酸ビニル系、塩化ビニル
系、スチレン−ブタジエン系、塩化ビニル−酢酸ビニル
系、エチレン−酢酸ビニル系、ポリエステル系などの樹
脂の単独またはこれらの混合物があげられ、これらを主
成分とした有機溶剤もしくは水に溶解させた塗料に前記
近赤外線吸収剤を溶解もしくは分散させ、グラビヤ印刷
法、スクリ−ン印刷法、オフセット印刷法などの通常の
印刷法で前記ベ−スフィルム(1)の上に直接または離
型層を介して塗布、乾燥(熱硬化性樹脂、紫外線硬化性
樹脂、電子線硬化性樹脂など硬化性塗膜の場合には硬
化)させて形成したものがあげられる。透明近赤外線吸
収層の厚さについては特に制限はなく、通常0.5〜2
0μm程度の範囲から適宜選択される。また、透明近赤
外線吸収層中の近赤外線吸収剤の含有量としては目的と
する近赤外線吸収効果に合わせて0.05〜1.0g/
m2 から適宜選択される。透明近赤外線吸収層の厚みが
0.5μm未満の場合、要求される近赤外線吸収能を得
るためには透明近赤外線吸収層中の近赤外線吸収剤の含
有%を高くしなければならず、透明近赤外線吸収層の膜
質の低下、着色性、膜厚管理などの面で好ましくない。
また20μmを越えるとコスト面、膜厚管理などの面で
好ましくない。透明近赤外線吸収層中の近赤外線吸収剤
の含有量が0.05g/m2 未満の場合、目的の近赤外
線吸収効果が得られないので好ましくない。また1.0
g/m2 を越えると可視光線の透過性とコスト面で好ま
しくない。
必要に応じて用いられる接着層(3)に用いる樹脂とし
ては特に制限はなく、通常の転写箔に用いられる樹脂か
ら適宜選択し用いられる。例えば、アクリル系、酢酸ビ
ニル系、塩化ビニル系、スチレン−ブタジエン系、塩化
ビニル−酢酸ビニル系、エチレン−酢酸ビニル系、ポリ
エステル系、塩化ゴム系、塩素化ポリプロピレン系、ウ
レタン系などの樹脂の単独またはこれらの混合物を主成
分とする有機溶剤型樹脂、エマルジョン系樹脂、水溶性
樹脂から適宜選択採用される。接着層は、前記樹脂を溶
剤もしくは水で希釈された塗液をグラビア印刷法、スク
リ−ン印刷法、オフセット印刷法などで前記透明近赤外
線吸収層(2)上に塗布、乾燥させて形成される。接着
層の厚さとしては特に制限はなく、通常0.3〜20μ
m程度の範囲から被転写物に応じて適宜選択採用され
る。0.3μm未満の場合、強固な密着性を得ることが
困難なため好ましくない。また20μm以上の場合コス
ト面、加工性面で好ましくない。
る。 (以下の例における部は、重量部を示す。) **実施例1 厚さ25μm2軸延伸ポリエステルフィルム上に、アク
リル樹脂30部、ジイミニウム系近赤外線吸収剤0.5
部、トルエン100部、MEK70部からなる溶液をリ
バ−スコ−ティング法にて塗布、乾燥して厚さ4μmの
透明近赤外線吸収層を形成した。その透明近赤外線吸収
層上にアクリル樹脂25部、トルエン40部、MEK3
5部からなる溶液をグラビアコ−ティング法にて塗布、
乾燥して厚さ1.5μmの接着層を形成し本発明の透明
近赤外線吸収転写材を得た。
リル樹脂30部、トルエン100部、MEK70部から
なる溶液をリバ−スコ−ティング法にて塗布、乾燥して
厚さ4μmの透明層を形成した。その透明層上にアクリ
ル樹脂25部、トルエン40部、MEK35部からなる
溶液をグラビアコ−ティング法にて塗布、乾燥して厚さ
1.5μmの接着層を形成し透明転写材を得た。
リル板に転写した試料について近赤外線透過率(800
〜1200nm(%))及び可視光線透過率(550n
m(%))及び全光線透過率(%)、ヘイズについて評
価を行った結果を表1に示した。 <評価方法> *近赤外線透過率(800〜1200nm(%))及び
可視光線透過率(550nm(%))評価については島
津自記分光光度計(株式会社島津製作所製、UV−31
00PC型)によって測定した値をもって比較評価し
た。 *全光線透過率(%)、ヘイズについての評価は日本電
色工業株式会社製、NDH−1001DP型)によって
測定した値をもって比較評価した。
れていることが解る。
明近赤外線吸収層を有しているので、従来得ることが困
難であった近赤外線吸収効果の安定性に優れ、形状への
追従性に優れた透明近赤外線吸収板、フィルム及び成型
品の製造を可能とする。
Claims (3)
- 【請求項1】 離型性を有するベ−スフィルム(1)に
少なくとも近赤外線吸収剤を含む透明近赤外線吸収層を
有することを特徴とする透明近赤外線吸収転写材。 - 【請求項2】 透明近赤外線吸収層の近赤外線吸収剤が
ジイミニウム系化合物である請求項1記載の透明近赤外
線吸収転写材。 - 【請求項3】 透明近赤外線吸収層の近赤外線吸収剤含
有量が0.05〜1.0g/m2 である請求項1,請求
項2記載の透明近赤外線吸収転写材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9099843A JPH10278186A (ja) | 1997-04-02 | 1997-04-02 | 透明近赤外線吸収転写材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9099843A JPH10278186A (ja) | 1997-04-02 | 1997-04-02 | 透明近赤外線吸収転写材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10278186A true JPH10278186A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=14258093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9099843A Pending JPH10278186A (ja) | 1997-04-02 | 1997-04-02 | 透明近赤外線吸収転写材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10278186A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0210096U (ja) * | 1988-06-23 | 1990-01-23 | ||
JPH03216377A (ja) * | 1990-01-23 | 1991-09-24 | Toppan Printing Co Ltd | 転写シート及び転写方法 |
JPH0542622A (ja) * | 1991-08-15 | 1993-02-23 | Japan Carlit Co Ltd:The | 光線選択透過性フイルム |
JPH06316024A (ja) * | 1993-05-07 | 1994-11-15 | Nissha Printing Co Ltd | 帯電防止転写箔 |
JPH08281860A (ja) * | 1995-04-11 | 1996-10-29 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 熱線遮蔽フィルム |
-
1997
- 1997-04-02 JP JP9099843A patent/JPH10278186A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0210096U (ja) * | 1988-06-23 | 1990-01-23 | ||
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070724 |
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A02 | Decision of refusal |
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A521 | Written amendment |
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A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
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|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20080215 |