JP2001071694A - 防眩性表面保護転写材。 - Google Patents

防眩性表面保護転写材。

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JP2001071694A
JP2001071694A JP25158599A JP25158599A JP2001071694A JP 2001071694 A JP2001071694 A JP 2001071694A JP 25158599 A JP25158599 A JP 25158599A JP 25158599 A JP25158599 A JP 25158599A JP 2001071694 A JP2001071694 A JP 2001071694A
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Tsuneo Kawabata
経夫 川端
Yuji Suzuki
裕二 鈴木
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Oike and Co Ltd
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Oike and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被転写体に耐殺傷性、耐汚染性、耐溶剤性、
耐水性と共に防眩性を付与し得る防眩性表面保護(層)
転写材を提供する。 【解決手段】 有するベースフィルム面上に、少なくと
も、平均粒子径0.6〜20μmの粒子と離型性樹脂と
からの離型層、電離放射線硬化樹脂を主成分とするハー
ドコート層、ブチラ−ル樹脂とイソシアネ−トからなる
中間層、更に接着層を準じ設けたことを特徴とする防眩
性表面保護転写材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内外装建材、自動
車内外装用成形部品、雑貨、カ−ド、化粧品容器キャッ
プ、汎用パッケージ、デイスプレイ(表示体)等の弱電
製品、木工品、工芸品民芸品などをはじめ耐擦傷性、耐
汚染性、耐溶剤性、耐水性などの不可欠な分野におい
て、これらの被転写体の外観及び意匠性を損なわず被転
写体に耐擦傷性、耐汚染性、耐溶剤性、耐水性などと防
眩性を付与する表面保護転写材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電離放射線硬化樹脂からなる層の
他基材への積層等において、強固な層間密着性を得るこ
とは一般に困難であった。そのため、電離放射線硬化樹
脂層加工時に電離放射線硬化樹脂層の硬化を未完結状態
に制御し、接着層などの次層加工後、再度電離放射線に
より完全硬化させる方法やタック性を有する粘着剤など
により電離放射線硬化樹脂層との密着性を得る方法など
が行われている。また最近、電離放射線硬化樹脂と接着
層との間にポリウレタン樹脂、アクリル樹脂とイソシア
ネ−トからなる第一中間層が設けられ、更にその次にア
クリル樹脂からなる第二中間層を設けることにより放射
線硬化樹脂層と接着層との密着性を得る方法が提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来提案されている前
記電離放射線硬化樹脂層の積層体において、十分ではな
くともその目的、すなわちハードコート層としての電離
放射線硬化樹脂層を積層することが達成されてはいる
が、近年、液晶その他の表示体の表面改質においては、
ハードコート層の積層だけでは満足されず、耐擦傷性、
耐汚染性、耐溶剤性、耐水性などと共に防眩性をも合わ
せ付与することが要求される。したがって、本発明の目
的は、従来方法における電離放射線硬化樹脂層の硬化の
制御及び次層加工後の電離放射線による再硬化、また粘
着剤使用による外観性、耐性の低下などの問題を解決
し、電離放射線硬化樹脂層と接着層などとの層間密着性
に優れた表面保護転写材であってかつ、防眩性をも同時
に付与し得る表面保護転写材を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の表面保護転写材
は、上記課題を解決するためになされたものであり、ベ
ースフィルム(1)の片面に、少なくとも、平均粒子径
0.6〜20μmの粒子(2)と離型性樹脂(4)とを
主成分とする離型層(5)を設け、その離型層(5)上
に電離放射線硬化樹脂を主成分とするハードコート層
(6)を設け、そのハードコート層(6)上にブチラ−
ル樹脂とイソシアネ−トからなる中間層(7)を設け、更
にその中間層上に接着層(7)を設けたことを特徴とする
防眩性表面保護転写材であり、平均粒子径1〜500n
mの微粒子(3)がさらに離型層(5)に加えられた前
記の防眩性表面保護転写材であり、また粒子(2)が離
型性樹脂(4)に対して0.05〜30重量%の含有率で
ある前記の防眩性表面保護転写材であり、さらにまた中
間層(7)のブチラ−ル樹脂とイソシアネ−トの重量比
が95:5〜50:50の範囲である請求項1記載の防
眩性表面保護転写材であり、また微粒子(3)が離型性
樹脂(4)に対して0.001〜80重量%の含有率であ
る前記の防眩性表面保護転写材であり、粒子(2)及び
または微粒子(3)がハードコート層(6)にも添加含
有された前記の防眩性表面保護転写材である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の防眩性表面保護転写材に
おいて用いるベースフィルム(1)としては、特に制限
はなく、充分な自己保持性を有する通常の転写材の基材
に用いられるものであればいずれも用いることができ
る。例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリ
プロピレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ
スチレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリアミドイ
ミドフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニル
フィルムなどの合成樹脂フィルムやセルロースアセテー
トフィルムなどの人造樹脂フィルム、セロハン紙、グラ
シン紙などの洋紙、和紙などのフィルム状物、あるいは
これらの複合フィルム状物もしくは複合シート状物など
が挙げられる。
【0006】ベースフィルム(1)の厚さとしては、特
に制限はなく、通常4〜100μmの範囲、好ましくは
9〜50μmの範囲のものを用いるのがしわや亀裂など
のない防眩性表面保護転写材の製造が容易にできる点か
ら好ましい。本発明の防眩性表面保護転写材において離
型性付与のため用いる離型層(5)の主成分の1である
離型性樹脂(4)としては、特に限定されるものではな
いが、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系
樹脂、メラミン系樹脂、尿素−メラミン系樹脂、ベンゾ
グアナミン系樹脂の単独またはこれらの混合物またはこ
れらに他の成分を含有せしめたものが挙げられる。
【0007】本発明の防眩性表面保護転写材において離
型性付与のため用いる離型層(5)の主成分の1である
平均粒子径0.6〜20μmの粒子(2)としては、特
に制限はないがシリカや、シリコーン樹脂粒子、アクリ
ル樹脂粒子、スチレン樹脂粒子、ナイロン樹脂粒子等が
挙げられ、粒子の形状は、特に限定されず、適宜選択採
用される。粒子(2)の粒径は、透明性等から、小さい
程良いが、表面の凹凸により充分な防眩性を得るために
は0.6μm以上が必要であり、表面平滑性等外見上か
ら20μm以下のものが好ましく、より好ましくは1.
0μm以上10μm以下のものである。
【0008】本発明における粒子(2)の離型層(5)
への添加は、ハードコート層(6)に該粒子による表面
凹凸を形成せしめ防眩性を付与するものであり、内部添
加による防眩性の付与に伴う透過率の低下やヘイズ値の
増加の問題が少ない、防眩性とハードコート層による表
面保護を両立させて被転写基材に付与し得るためのもの
である。この被転写基材が透明性基材であり、その透過
光が利用されるものである場合、例えばデイスプレイ
(表示体)等に使用される場合は、粒子(2)の離型層
(5)への添加による防眩性の付与が充分であっても、
表面凹凸による「ぎらつき」の問題が発生する場合があ
り、このときには微粒子(3)を離型層(5)にさらに
添加含有せしめることで上記問題を解決し、かつ防眩性
の付与もなし得る。本発明で離型層(5)にさらに添加
される微粒子(3)としては、平均粒径1〜500nm
のものが用いられるが、特に好ましくは平均粒径5〜2
00nmの微粒子である。
【0009】微粒子(3)としては、コロイド状に分散
した無機酸化物微粒子が好ましく、無機酸化物微粒子と
しては、酸化珪素、酸化アンチモン、酸化錫、酸化イン
ジウム、酸化亜鉛、アルミナ、チタニア、ジルコニア等
が挙げられ、なかでも、価格等を考えると酸化珪素、例
えばコロイダルシリカが好ましい。これらの粒子
(2)、微粒子(3)は、離型層に添加含有せしめるこ
とが、本発明の骨子であるが、更に本発明の目的を向上
さすために、ハードコート層に含有せしめることが好ま
しい。その添加含有量は前記した離型層への添加量と同
程度である。
【0010】本発明は、前記したように粒子(2)を、
必要に応じて微粒子(3)とを、離型層(5)に含有せ
しめることで、干渉の発生を抑えかつヘイズが30%以
下の防眩性ハードコート層が得られるものである。本発
明においては、干渉の発生を十分に抑えてかつヘイズが
20%以下、更には10%以下の防眩性ハードコート層
が得られる。防眩性を付与する粒子(2)の添加量は、
使用する粒子(2)の比重により影響をうけるが、通
常、離型性樹脂(4)の0.05〜30重量%、好まし
くは0.2〜5重量%の範囲である。微粒子(3)の添
加量は離型性樹脂(4)の0.001〜80重量%、好
ましくは0.2〜40重量%の範囲である。本発明にお
ける、離型層(5)の厚さとしては、特に制限はなく、
0.1〜3μm程度の範囲から適宜採用される。
【0011】本発明の防眩性表面保護転写材において表
面保護性付与のため用いるハードコート層(6)の主成
分の1である電離放射線硬化樹脂としては、特に制限は
なく、例えばウレタンアクリレ−ト、ポリエステルアク
リレ−ト、エポキシアクリレ−ト、不飽和ポリエステ
ル、シリコンアクリレ−ト、その他特殊アクリレ−トな
ど単独またはこれらの混合物を主成分としたものが挙げ
られ、これらを有機溶剤に溶解させた塗料をグラビヤ印
刷法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法などの通常
の印刷法で前記ベースフィルム(1)の上に塗布、乾燥、
電離放射線により硬化させて形成したハードコート層が
好ましいものである。なお本発明におけるハードコート
層とは鉛筆硬度が1H以上のものである。ハードコート
層(6)の厚さについては特に制限はなく、通常1.0
〜10μm程度の範囲から適宜選択採用される。1.0
μm未満の場合、硬化しにくくなり好ましくない。また
10μmを超えると塗膜のワレの発生や逆に硬化不良が
生じるなど好ましくない。
【0012】本発明の防眩性表面保護転写材における中
間層(7)はブチラ−ル樹脂とイソシアネ−トの混合物
を、有機溶剤に溶解させた塗料をグラビヤ印刷法、スク
リ−ン印刷法、オフセット印刷法などの通常印刷法で前
記ハードコート層(6)の上に塗布、乾燥し形成したも
のである。ブチラ−ル樹脂の重合度については特に制限
はないが、800〜2000程度が好ましい。ブチラ−
ル樹脂とイソシアネ−トの混合比としては98:2〜5
0:50の範囲のものが好ましい。イソシアネ−トの比
率が2以下、またはブチラ−ル樹脂の比率が50以下で
あるとハードコート層(6)との強固な密着が得られ難
い。
【0013】本発明においては、中間層は上記中間層1
層でもよいが、該中間層上にさらに第2中間層を設けた
方がより好ましい。この第2中間層はブチラ−ル樹脂を
主成分とするものが好ましく、たとえば上記のブチラ−
ル樹脂のみを有機溶剤に溶解させた塗料をグラビヤ印刷
法、スクリ−ン印刷法、オフセット印刷法などの通常印
刷法で前記の中間層(7)の上に塗布、乾燥し形成した
ものである。また中間層(7)の厚みとしては、0.1
〜2.0μmの範囲のものが好ましく、0.1μm未満
の場合、電離放射線硬化樹脂層すなわちハードコート層
(5)との強固な密着が得られない、また2.0μm以
上の場合、中間層の持つ物性が表面保護転写材としての
物性に悪影響を及ぼす場合が多く,またコストの面から
も好ましくない。
【0014】本発明の防眩性表面保護転写材において用
いる接着層(8)は、接着剤樹脂を有機溶剤に溶解させ
た塗料をグラビヤ印刷法、スクリーン印刷法、オフセッ
ト印刷法などの通常の印刷法で、中間層上に塗布、乾燥
させて形成したものである。本発明の防眩性表面保護転
写材において用いる接着層(7)に使用される接着剤樹脂
としては、特に制限がなく通常の転写材に用いられる樹
脂から適宜選択し用いられる。例えばアクリル系、酢酸
ビニル系、塩化ビニル系、スチレンーブタジエン系、塩
化ビニル−酢酸ビニル系、エチレンー酢酸ビニル系、ポ
リエステル系、塩化ゴム系、塩素化ポリプロピレン系、
ウレタン系などの樹脂の単独またはこれらの混合物を主
成分とするエマルジョン系樹脂や有機溶剤型樹脂、水溶
性樹脂から適宜選択採用される。
【0015】接着層(8)は、前記樹脂を水や有機溶剤
で希釈させた塗液をグラビヤ印刷法、スクリーン印刷
法、オフセット印刷法で中間層(7)もしくは必要に応じ
て付加される第2中間層、印刷層や着色層等の上に塗
布、乾燥させて形成される。接着層の厚さとしては特に
制限はなく、通常0.3〜20μm程度の範囲から被転
写物の表面状態などに応じて適宜選択採用される。かく
して得られた防眩性表面保護転写材は、従来の電離放射
線硬化樹脂層を有する表面保護転写材が抱えていた課題
点、即ち層間密着性、外観性、加工性、転写後の耐性な
どを解決して、耐擦傷性、耐汚染性、耐溶剤性、耐水性
などに優れかつ防眩効果を被転写基材に付与し得る機能
を有したものである。
【0016】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明す
る。以下実施例における部はいずれも重量部を示すもの
である。 **実施例1 厚さ25μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に、平均粒子径5μmのシリカ粒子3部、メラ
ミン樹脂94部、トルエン50部、メチルエチルケトン
50部からなる塗布液をメイヤーバーコーテイング法で
塗布し、乾燥して厚さ3μmの離型層を形成した。つい
でこの離型層上に、ウレタンアクリレート20部、エポ
キシアクリレート10部、トルエン40部、メチルエチ
ルケトン20部、イソプロピルアルコール10部からな
る塗布液をメイヤーバーコーテイング法で塗布し、乾燥
し電離放射線により硬化させて厚さ3.5μmのハード
コート層を形成した。このハードコート層上に、ブチラ
ール樹脂8部、イソシアネート2部、トルエン50部、
メチルエチルケトン40部からなる塗布液をグラビヤコ
ーテイング法で塗布、乾燥して厚さ0.2μmの中間層
を形成した。この中間層の上に、アクリル樹脂10部、
トルエン50部、メチルエチルケトン40部からなる塗
布液をグラビヤコーテイング法で塗布、乾燥して厚さ
1.5μmの接着層を形成し本発明の防眩性表面保護転
写材を得た。
【0017】**実施例2 厚さ25μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に、平均粒子径5μmのシリカ粒子3部、平均
粒子径10nmの微粒子2部、メラミン樹脂94部、ト
ルエン50部、メチルエチルケトン50部からなる塗布
液をメイヤーバーコーテイング法で塗布し、乾燥して厚
さ3μmの離型層を形成した。ついでこの離型層上に、
ウレタンアクリレート20部、エポキシアクリレート1
0部、トルエン40部、メチルエチルケトン20部、イ
ソプロピルアルコール10部からなる塗布液をメイヤー
バーコーテイング法で塗布し、乾燥し電離放射線により
硬化させて厚さ3.5μmのハードコート層を形成し
た。このハードコート層上に、ブチラール樹脂8部、イ
ソシアネート2部、トルエン50部、メチルエチルケト
ン40部からなる塗布液をグラビヤコーテイング法で塗
布、乾燥して厚さ0.2μmの中間層を形成した。この
中間層の上に、アクリル樹脂10部、トルエン50部、
メチルエチルケトン40部からなる塗布液をグラビヤコ
ーテイング法で塗布、乾燥して厚さ1.5μmの接着層
を形成し本発明の防眩性表面保護転写材を得た。
【0018】**実施例3 厚さ25μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に、平均粒子径5μmのシリカ粒子3部、メラ
ミン樹脂94部、トルエン50部、メチルエチルケトン
50部からなる塗布液をメイヤーバーコーテイング法で
塗布し、乾燥して厚さ3μmの離型層を形成した。つい
でこの離型層上に、ウレタンアクリレート20部、エポ
キシアクリレート10部、トルエン40部、メチルエチ
ルケトン20部、イソプロピルアルコール10部からな
る塗布液をメイヤーバーコーテイング法で塗布し、乾燥
し電離放射線により硬化させて厚さ3.5μmのハード
コート層を形成した。このハードコート層上に、ブチラ
ール樹脂8部、イソシアネート2部、トルエン50部、
メチルエチルケトン40部からなる塗布液をグラビヤコ
ーテイング法で塗布、乾燥して厚さ0.3μmの中間層
を形成した。この中間層の上に、この中間層上にブチラ
ール樹脂5部、アクリル樹脂5部、トルエン50部、メ
チルエチルケトン40部からなる塗布液をグラビヤコー
テイング法で塗布し、乾燥して厚さ0.2μmの中間第
二層を形成した。この中間第二層上に、アクリル樹脂1
0部、トルエン50部、メチルエチルケトン40部から
なる塗布液をグラビヤコーテイング法で塗布、乾燥して
厚さ1.5μmの接着層を形成し本発明の防眩性表面保
護転写材を得た。
【0019】**実施例4 厚さ25μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に、平均粒子径5μmのシリカ粒子3部、メラ
ミン樹脂94部、トルエン50部、メチルエチルケトン
50部からなる塗布液をメイヤーバーコーテイング法で
塗布し、乾燥して厚さ3μmの離型層を形成した。つい
でこの離型層上に、平均粒子径5μmのシリカ粒子2
部、平均粒子径10nmの微粒子3部、ウレタンアクリ
レート20部、エポキシアクリレート10部、トルエン
40部、メチルエチルケトン20部、イソプロピルアル
コール10部からなる塗布液をメイヤーバーコーテイン
グ法で塗布し、乾燥し電離放射線により硬化させて厚さ
3.5μmのハードコート層を形成した。このハードコ
ート層上に、ブチラール樹脂8部、イソシアネート2
部、トルエン50部、メチルエチルケトン40部からな
る塗布液をグラビヤコーテイング法で塗布、乾燥して厚
さ0.2μmの中間層を形成した。この中間層の上に、
アクリル樹脂10部、トルエン50部、メチルエチルケ
トン40部からなる塗布液をグラビヤコーテイング法で
塗布、乾燥して厚さ1.5μmの接着層を形成し本発明
の防眩性表面保護転写材を得た。
【0020】**比較例 実施例1における、離型層の形成で平均粒子径5μmの
シリカ粒子3部を添加しないこと以外は、他はすべて実
施例1と同じようにして、転写材を得た。
【0021】<評価方法>層間密着性については前記各
実施例,比較例で得られた転写材をアクリル板に転写
し、ニチバンセロテ−プを使用し、下記に示す碁盤目剥
離法より剥離の程度で評価を行った。 〈碁盤目剥離法〉転写面にカッタ−ナイフで2mm間隔
の線を縦11本、横11本引き、計100個の升目を作
り、その上に24mm幅のニチバンセロテ−プを密着さ
せ素早く該テ−プを180度方向に強制剥離し、残存す
る升目の数により下記に示す様に5段階にて評価を行っ
た。 〔密着性ランク〕 (ランク) (残存升目数) 5…・・ 95〜100/100(剥れた升目 0〜5) 4…・・ 80〜94/100 (剥れた升目 6〜20) 3…・・ 60〜79/100 (剥れた升目 21〜40) 2…・・ 30〜59/100 (剥れた升目 41〜70) 1…・・ 0〜29/100 (剥れた升目 71〜100)
【0022】<層間密着性の評価> 実施例1 ・・・5 実施例2 ・・・5 実施例3 ・・・5 実施例4 ・・・5 比較例 ・・・5 であった。これらの実施例1、実施例2、実施例3、実
施例4、比較例共に、550nmにおける光線透過率は
80%以上、ヘイズメーターにおけるヘイズ値は5.5
%以下であった。目視判定による光源の写りこみを測定
すると、実施例1.実施例2、実施例3、実施例4共に
光源の写りこみがほとんどない防眩性において優れたも
のであったが、比較例のもののみは光源の写りこみが見
られる防眩性において問題のあるものであった。
【0023】
【発明の効果】本発明の防眩性表面保護転写材は、特定
粒子径の粒子を含有する離型層、電離放射線硬化樹脂層
のハードコート層、中間層にブチラ−ル樹脂とイソシア
ネ−トを使用した転写材であり、従来得ることが困難で
あった層間密着性に優れかつ、被転写材に耐擦傷性、耐
汚染性、耐溶剤性、耐水性などと防眩性をも付与し得る
ことができるものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースフィルム(1)の片面に、少なくと
    も、平均粒子径0.6〜20μmの粒子(2)と離型性
    樹脂(4)とを主成分とする離型層(5)を設け、その
    離型層(5)上に電離放射線硬化樹脂を主成分とするハ
    ードコート層(6)を設け、そのハードコート層(6)
    上にブチラ−ル樹脂とイソシアネ−トからなる中間層
    (7)を設け、更にその中間層上に接着層(8)を設けたこ
    とを特徴とする防眩性表面保護転写材。
  2. 【請求項2】平均粒子径1〜500nmの微粒子(3)
    がさらに離型層(5)に加えられた請求項1記載の防眩
    性表面保護転写材。
  3. 【請求項3】粒子(2)が離型性樹脂(4)に対して0.
    05〜30重量%の含有率である請求項1記載の防眩性
    表面保護転写材。
  4. 【請求項4】中間層(7)のブチラ−ル樹脂とイソシア
    ネ−トの重量比が95:5〜50:50の範囲である請
    求項1記載の防眩性表面保護転写材。
  5. 【請求項5】微粒子(3)が離型性樹脂(4)に対して
    0.001〜80重量%の含有率である請求項2記載の
    防眩性表面保護転写材。
  6. 【請求項6】粒子(2)及びまたは微粒子(3)がハー
    ドコート層(6)に添加含有された請求項1,2記載の
    防眩性表面保護転写材。
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Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006218641A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Reiko Co Ltd 帯電防止性防眩ハードコート転写材、及びそれを使用して得る帯電防止性防眩ハードコート成形品
JP2015205410A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 凸版印刷株式会社 ハードコート転写箔及びそのハードコート転写箔を用いた成形品
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