JPH06297630A - 透明紫外線吸収保護フイルム - Google Patents

透明紫外線吸収保護フイルム

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JPH06297630A
JPH06297630A JP5116454A JP11645493A JPH06297630A JP H06297630 A JPH06297630 A JP H06297630A JP 5116454 A JP5116454 A JP 5116454A JP 11645493 A JP11645493 A JP 11645493A JP H06297630 A JPH06297630 A JP H06297630A
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JP
Japan
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layer
resin
ultraviolet absorbing
parts
ultraviolet
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JP5116454A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Kawabata
経夫 川端
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Oike and Co Ltd
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Oike and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の有機系紫外線吸収剤については長時間
にわたって紫外線を吸収すると変質したり表面にブリー
ドしてきたりするという課題、無機系紫外線吸収剤につ
いては着色性が強く透明性を損なわず紫外線吸収効果を
得ることが困難という課題を解決しようとするもので、
被着後の透明性の良い耐光性の優れた保護被着材を提供
することにある。 【構成】 ベースフイルムの片面上に粒子径が0.05
μm以下の酸化チタンと粒子径が0.05μm以下の酸
化亜鉛の微粉末を分散した紫外線吸収層及び保護層を順
次形成し、他の片面上に接着層を形成したことを特徴と
する。 【効果】 透明紫外線吸収保護フイルムは構成層中に特
定の微粒子を分散した紫外線吸収層を設けたことによ
り、透明及び極めて優れた紫外線吸性能を有するもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内外装用建材、自動車
内外装用成形部品、文房具、雑貨、化粧品容器、キャッ
プ、汎用パッケージ、弱電製品、高級襖、欄間、木工
品、レザー、工芸品、民芸品などをはじめ耐光性及び耐
擦過傷性、耐汚染性の不可欠な分野において被着体の外
観及び意匠性を損なわず被着体の耐光性向上と表面保護
に用いられる透明紫外線吸収保護フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より一般に紫外線吸収剤としては、
サリチル酸誘導体、2−ヒドロキシベンゾヘノン誘導
体、安息香酸誘導体、ケイ皮酸誘導体、クマリン酸誘導
体などの有機系、酸化亜鉛、酸化チタンなどの無機系が
あり、光劣化防止の目的でプラスチック、ゴムなどに混
入使用されている。酸化亜鉛の使用については実公平4
−46934号公報、特公平4−53714号公報、特
開平4−99263号公報でも報告されている。
【0003】しかしながら、有機系紫外線吸収剤につい
ては、長時間にわたって紫外線を吸収すると変質したり
表面にブリードしてきたりする。また、無機系紫外線吸
収剤については、着色性が強く透明性を損なわず紫外線
吸収効果を得ることは困難とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は
従来の有機系紫外線吸収剤については長時間にわたって
紫外線を吸収すると変質したり表面にブリードしてきた
りするという課題、無機系紫外線吸収剤については着色
性が強く透明性を損なわず紫外線吸収効果を得ることが
困難という課題を解決しようとするものである。
【0005】すなわち、本発明は被着後の透明性の良い
耐光性の優れた保護被着材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の透明紫外線吸収
保護フイルムは、ベースフイルムの片面上に直接に又は
アンカー処理層を介して少なくとも粒子径が0.05μ
m以下の酸化チタンと粒子径が0.05μm以下の酸化
亜鉛の微粉末を分散した紫外線吸収層及び保護層を順次
形成し、他の片面上に少なくとも接着層を形成したこと
を特徴とする。又は、ベースフイルムの片面上に直接又
はアンカー処理層を介して少なくとも粒子径が0.05
μm以下の酸化チタンと粒子径が0.05μm以下の酸
化亜鉛の微粉末を分散した紫外線吸収層及び保護層を順
次形成し、他の片面上に少なくとも接着層を形成した透
明紫外線吸収保護フイルムにおいて、紫外線吸収層中の
酸化チタンと酸化亜鉛の量が50〜90重量%であり、
さらに酸化チタンと酸化亜鉛の重量比が3:1から1:
1の範囲であることを特徴とする。
【0007】本発明は上記構成、すなわち透明紫外線吸
収保護フイルムにおいて、特定の粒子径を有する酸化チ
タンと酸化亜鉛の微粉末を分散した紫外線吸収層を採用
することによって透明性、紫外線吸収性、保護性の優れ
た被着材を提供することを可能としたものである。
【0008】
【作用】なお、本発明の透明紫外線吸収保護フイルムは
構成中に粒子径が0.05μm以下の酸化チタンと粒子
径が0.05μm以下の酸化亜鉛の微粉末を分散した紫
外線吸収層を設けたので、好ましくは酸化チタンと酸化
亜鉛の量が50〜90重量%であり、さらに酸化チタン
と酸化亜鉛の重量比が3:1から1:1の範囲になるよ
うに微粉末を分散した紫外線吸収層を設けたので、この
紫外線吸収層を紫外線が通過すると紫外線は低波長域で
は酸化チタンに吸収され高波長域では酸化亜鉛に吸収さ
れ耐光性を向上できるという作用を奏する。さらに酸化
チタンと酸化亜鉛の混合系としたので、単位面積あたり
の微粉末の分散量が少なくてすみ、少なくとも300〜
400nmにわたってほぼ完全に吸収でき、したがって
透明性にも優れたものが得られるという作用を奏する。
さらにまた従来の紫外線吸収剤を混入して成形したプラ
スチック成型品に比べて本発明の透明紫外線吸収保護フ
イルムを使用すると紫外線吸収剤の使用量が少なくて済
み、そのために透明性に優れたプラスチック成型品が得
られるという作用を奏する。さらにまた被着後に紫外線
吸収層の上に少なくとも1層の保護層を有することにな
るので耐擦過傷性、耐溶剤性、耐汚染性などに優れると
いう作用を奏する。
【0009】以下に実施例をあげて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0010】
【実施例】本発明の透明紫外線吸収保護フイルムにおい
て用いるベースフイルムとしては特に制限はなく、充分
な自己保持性を有する通常の透明樹脂フイルムを用いる
ことができる。たとえばポリエチレンテレフタレートフ
イルム、ポリオレフィンフイルム、ポリプロピレンフイ
ルム、ポリエチレンフイルム、ポリアミドフイルム、ポ
リカーボネートフイルム、ポリスチレンフイルム、ポリ
アミドイミドフイルム、ポリ塩化ビニルフイルムなどの
合成樹脂フイルムや、セルロースアセテートフイルムな
どの人造樹脂フイルム、セロハン紙などのフイルム状物
もしくはシート状物、あるいはこれらの複合フイルム状
物もしくは複合シート状物などがあげられる。
【0011】ベースフイルムの厚さとしては特に制限は
なく、4〜100μmの範囲、好ましくは9〜18μm
の範囲ものを用いるのが、しわや亀裂などのない透明紫
外線吸収保護フイルムの製造が容易にできる点から好ま
しい。
【0012】本発明の透明紫外線吸収保護フイルムにお
いて必要に応じて用いるアンカー処理層としては特に制
限はなく、ベースフイルムと紫外線吸収層との密着性を
改善できるものであれば用いることができる。たとえば
下塗層を形成したり、表面活性化処理などが用いられ
る。
【0013】下塗層を形成する下塗剤としては、例えば
エポキシーイソシアネート系樹脂、メラミンーアクリル
系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、セルロース
系樹脂、シリコーン系樹脂、メラミン系樹脂、尿素系樹
脂、尿素−メラミン系樹脂などがある。下塗層は例えば
エポキシーイソシアネート樹脂、メラミンーアクリル樹
脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、セルロース系樹
脂、シリコーン系樹脂、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、
尿素−メラミン系樹脂などからなる下塗剤をロールコー
ティング法、グラビアコーティング法、リバースコーテ
ィング法、スプレイコーティング法などの通常のコーテ
ィング法により塗布し、乾燥(熱硬化性樹脂、紫外線硬
化性樹脂、電子線硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂など硬
化性塗膜の場合には硬化)することによって形成され
る。下塗層の厚さは通常0.2〜5μmの範囲、より好
ましくは0.5〜4μmの範囲から選ばれる。厚さが
0.2μm未満では目止め層を完全に被覆することがで
きず、 密着性の改善といった下塗効果が充分に発揮でき
ず、 下塗層を形成した価値がなく、一方5μmを越える
と下塗層が厚すぎて乾燥速度も遅くなり非能率的であ
り、不経済でもある。また下塗層を形成する下塗剤はあ
らかじめ色剤により適宜着色したものも用いることがで
きる。
【0014】表面活性化処理としては、コロナ放電処
理、火炎処理、酸またはアルカリによる表面活性化処理
などがある。
【0015】本発明の透明紫外線吸収保護フイルムに用
いられる紫外線吸収層を形成する樹脂としては特に制限
はなく、たとえばアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、シ
リコン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、
エポキシ−アクリレート系樹脂、エチレン樹脂、ウレタ
ン−アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹
脂、ウレア系樹脂、尿素系樹脂、尿素−メラミン系樹
脂、ジアリルフタレート系樹脂、エステル系樹脂、アル
キッド系樹脂、マレイン化ロジン、ビニルブチラール系
樹脂、セルロース系樹脂、アミド系樹脂などを単独また
はこれらの混合物を主成分としたものがあげられる。
【0016】本発明の透明紫外線吸収保護フイルムに用
いられる紫外線吸収層に紫外線吸収を目的として分散使
用される微粉末としては粒子径が0.05μm以下の酸
化チタンと粒子径が0.05μm以下の酸化亜鉛の微粉
末を使用する。酸化チタンおよび酸化亜鉛ともにその粒
子径が0.05μmを越えると透明性が悪くなり、さら
に紫外線吸収能も低下して好ましくない。
【0017】酸化チタン微粉末と酸化亜鉛微粉末との混
合割合は、通常重量比が3:1から1:1の範囲、好ま
しくは2:1から4:3である。3の範囲をチタン微粉
末が越えると透明性が悪くなり、さらに紫外線領域の高
波長域での紫外線吸収能も低下して好ましくない。また
1の範囲未満では塗工安定性に問題が生じ易く紫外線領
域の低波長域での吸収能が低下して好ましくない。
【0018】酸化チタン微粉末と酸化亜鉛微粉末とから
なる混合微粉末は、前記紫外線吸収層を形成する樹脂に
対して通常50〜90重量%の範囲、好ましくは70〜
80重量%の範囲である。50重量%未満では紫外線領
域全域にわたって紫外線吸収能が低下して好ましくな
い。また90重量%を越えると透明性が低下し、また塗
液の安定性が悪くなる。さらに紫外線吸収層の膜性が著
しく低下し、本発明の被着材を得ることは困難となるの
で好ましくない。
【0019】本発明の透明紫外線吸収保護フイルムにお
いて用いる紫外線吸収層は、前記紫外線吸収層を形成す
る樹脂に前記特定の酸化チタン微粉末および酸化亜鉛微
粉末を特定割合に配合しまた必要に応じてドライヤーな
どを混合し有機溶剤に分散溶解させた塗料をグラビア印
刷法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法などの印刷
法で保護層上に塗布乾燥(熱硬化性樹脂、紫外線硬化性
樹脂、電子線硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂など硬化性
塗膜の場合には硬化)させて形成したものがあげられ
る。
【0020】紫外線吸収層の厚さとしては特に制限はな
く、通常1〜10μmの範囲、好ましくは1.5〜2.
5μmの範囲である。厚さが10μmを越えると紫外線
吸収能は十分得られるが透明性が低下するので好ましく
ない。また1μm未満では透明性は良好であるが目標と
する紫外線吸収能が得られないので好ましくない。
【0021】本発明の透明紫外線吸収保護フイルムにお
いて用いる保護層としては特に制限はなく、通常の保護
層に用いられているものであればいずれも用いることが
できる。たとえばアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、シ
リコン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、
エポキシ−アクリレート系樹脂、エチレン樹脂、ウレタ
ン−アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹
脂、ウレア系樹脂、尿素系樹脂、尿素−メラミン系樹
脂、ジアリルフタレート系樹脂、エステル系樹脂、アル
キッド系樹脂、マレイン化ロジン、ビニルブチラール系
樹脂、セルロース系樹脂、アミド系樹脂などを単独また
はこれらの混合物を主成分とした有機溶剤に溶解させた
塗料をグラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセット
印刷法などの印刷法でベースフイルムの上に直接または
アンカー処理層を介して塗布乾燥(熱硬化性樹脂、紫外
線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂な
ど硬化性塗膜の場合には硬化)させて形成したものがあ
げられる。
【0022】なお、これに適宜染料、顔料などの着色
料、必要に応じてドライヤーなどを混合したものであっ
てもよい。保護層の厚さとしては特に制限はなく、通常
0.5〜10μm程度のものが用いられる。
【0023】本発明の透明紫外線吸収保護フイルムにお
いて接着層に用いる接着剤としては特に制限はなく、通
常の接着剤から適宜選択し用いられる。たとえばアクリ
ル系樹脂接着剤、酢酸ビニル系樹脂接着剤、塩化ビニル
系樹脂接着剤、スチレン−ブタジエン系樹脂接着剤、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂接着剤、ポリエチレ
ン系樹脂接着剤、エチレン−酢酸ビニル系樹脂接着剤、
ポリエステル系樹脂接着剤、塩化ゴム系樹脂接着剤、塩
素化ポリプロピレン系樹脂接着剤、エポキシ系樹脂接着
剤、キシレン系樹脂接着剤、ユリア系樹脂接着剤、アル
キド系樹脂接着剤、ウレタン系樹脂接着剤、シリコン系
樹脂接着剤などの接着剤の単独またはこれらの混合物を
主成分とするエマルジョン型接着剤や有機溶剤型接着剤
から適宜選択採用される。
【0024】接着層は、前記接着剤を有機溶剤で希釈さ
せた塗液をグラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセ
ット印刷法などの印刷法でベースフイルムの裏面上に塗
布乾燥させて形成される。接着層の厚さとしては特に制
限はなく、通常0.3〜20μm程度の範囲から被着体
の表面状態などに応じて適宜選択採用される。
【0025】実施例1 (ベースフイルム)厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム表面上に (アンカー処理層)ポリエステル樹脂20部(重量部、
以下同様)、メチルエチルケトン60部、トルエン20
部からなる溶液をグラビアコーティング法にて塗布し厚
さ0.8μmのアンカー処理層を形成した。 (紫外線吸収層)次いでこのアンカー処理層上にアクリ
ル樹脂6部、粒子径0.03μmの酸化チタン微粒子1
6部、粒子径0.02μmの酸化亜鉛微粒子8部(酸化
チタン微粒子と酸化亜鉛微粒子の重量比2:1)、メチ
ルエチルケトン50部、トルエン20部からなる溶液を
グラビアコーティング法にて塗布し厚さ1.8μmの紫
外線吸収層を形成した。 (保護層)この紫外線吸収層上にアクリル樹脂30部、
トルエン40部、メチルイソブチルケトン30部からな
る溶液をグラビアコーティング法にて塗布し厚さ2.0
μmの保護層を形成した。 (接着層)次いでベースフイルムの裏面上にポリエステ
ル樹脂25部、アクリル樹脂10部、酢酸エチル45
部、トルエン20部からなる溶液をグラビアコーティン
グ法にて塗布し厚さ1.5μmの接着層を形成して、本
発明の透明紫外線吸収保護フイルムを得た。
【0026】実施例2 (ベースフイルム)厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム表面上に (アンカー処理層)ポリエステル樹脂20部、メチルエ
チルケトン60部、トルエン20部からなる溶液をグラ
ビアコーティング法にて塗布し厚さ0.8μmのアンカ
ー処理層を形成した。 (紫外線吸収層)次いでこのアンカー処理層上にアクリ
ル樹脂6部、粒子径0.03μmの酸化チタン微粒子1
2部、粒子径0.02μmの酸化亜鉛微粒子12部(酸
化チタン微粒子と酸化亜鉛微粒子の重量比1:1)、メ
チルイソブチルケトン50部、トルエン20部からなる
溶液をグラビアコーティング法にて塗布し厚さ1.8μ
mの紫外線吸収層を形成した。 (保護層)この紫外線吸収層上にアクリル樹脂30部、
トルエン40部、メチルイソブチルケトン30部からな
る溶液をグラビアコーティング法にて塗布し厚さ2.0
μmの保護層を形成した。 (接着層)次いでベースフイルムの裏面上にポリエステ
ル樹脂25部、アクリル樹脂10部、酢酸エチル45
部、トルエン20部からなる溶液をグラビアコーティン
グ法にて塗布し厚さ1.5μmの接着層を形成して、本
発明の透明紫外線吸収保護フイルムを得た。
【0027】比較例1 (ベースフイルム)厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム表面上に (アンカー処理層)ポリエステル樹脂20部、メチルエ
チルケトン60部、トルエン20部からなる溶液をグラ
ビアコーティング法にて塗布し厚さ0.8μmのアンカ
ー処理層を形成した。 (紫外線吸収層)次いでこのアンカー処理層上にアクリ
ル樹脂6部、粒子径0.03μmの酸化チタン微粒子2
4部、メチルエチルケトン50部、トルエン20部から
なる溶液をグラビアコーティング法にて塗布し厚さ1.
8μmの紫外線吸収層を形成した。 (保護層)この紫外線吸収層上にアクリル樹脂30部、
トルエン40部、メチルイソブチルケトン30部からな
る溶液をグラビアコーティング法にて塗布し厚さ2.0
μmの保護層を形成した。 (接着層)次いでベースフイルムの裏面上に ポリエス
テル樹脂25部、アクリル樹脂10部、酢酸エチル45
部、トルエン20部からなる溶液をグラビアコーティン
グ法にて塗布し厚さ1.5μmの接着層を形成して、透
明紫外線吸収保護フイルムを得た。
【0028】比較例2 (ベースフイルム)厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフイルム表面上に (アンカー処理層)ポリエステル樹脂20部、メチルエ
チルケトン60部、トルエン20部からなる溶液をグラ
ビアコーティング法にて塗布し厚さ0.8μmのアンカ
ー処理層を形成した。 (紫外線吸収層)次いでこのアンカー処理層上にアクリ
ル樹脂6部、粒子径0.02μmの酸化亜鉛微粒子24
部、メチルエチルケトン50部、トルエン20部からな
る溶液をグラビアコーティング法にて塗布し厚さ1.8
μmの紫外線吸収層を形成した。 (保護層)この紫外線吸収層上にアクリル樹脂30部、
トルエン40部、メチルイソブチルケトン30部からな
る溶液をグラビアコーティング法にて塗布し厚さ2.0
μmの保護層層を形成した。 (接着層)次いでベースフイルムの裏面上にポリエステ
ル樹脂25部、アクリル樹脂10部、酢酸エチル45
部、トルエン20部からなる溶液をグラビアコーティン
グ法にて塗布し厚さ1.5μmの接着層を形成して、透
明紫外線吸収保護フイルムを得た。
【0029】実施例1、2及び比較例1、2について、
紫外線透過率(320nm及び380nm(%))及び
可視光線透過率(550nm(%))の測定をした。そ
の結果を表1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】表1から実施例による本発明の透明紫外線
吸収保護フイルムが比較例のもに比べて極めて優れてい
ることが認められる。
【0032】
【発明の効果】本発明による透明紫外線吸収保護フイル
ムは構成層中に特定の微粒子を分散した紫外線吸収層を
設けたことにより、透明及び極めて優れた紫外線吸性能
を有するものである。
【0033】本発明による透明紫外線吸収保護フイルム
は、内外装用建材、自動車内外装用成形部品、文房具、
雑貨、化粧品容器、キャップ、汎用パッケージ、弱電製
品、高級襖、欄間、木工品、レザー、工芸品、民芸品な
どをはじめ耐光性及び耐擦過傷性、耐汚染性の不可欠な
分野において被着体の外観及び意匠性を損なわず被着体
の耐光性向上と表面保護に使用することができ、その実
用的効果は極めて高い。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフイルムの片面上に直接に又はア
    ンカー処理層を介して少なくとも粒子径が0.05μm
    以下の酸化チタンと粒子径が0.05μm以下の酸化亜
    鉛の微粉末を分散した紫外線吸収層及び保護層を順次形
    成し、他の片面上に少なくとも接着層を形成したことを
    特徴とする透明紫外線吸収保護フイルム。
  2. 【請求項2】 紫外線吸収層中の粒子径が0.05μm
    以下の酸化チタンと粒子径0.05μm以下の酸化亜鉛
    の量が50〜90重量%であり、さらに酸化チタンと酸
    化亜鉛の重量比が3:1から1:1の範囲である請求項
    1記載の透明紫外線吸収保護フイルム。
JP5116454A 1993-04-20 1993-04-20 透明紫外線吸収保護フイルム Pending JPH06297630A (ja)

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JP5116454A JPH06297630A (ja) 1993-04-20 1993-04-20 透明紫外線吸収保護フイルム

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