JPH10273585A - ガラス強化ポリカーボネート−ポリエステル組成物 - Google Patents

ガラス強化ポリカーボネート−ポリエステル組成物

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JPH10273585A
JPH10273585A JP10010878A JP1087898A JPH10273585A JP H10273585 A JPH10273585 A JP H10273585A JP 10010878 A JP10010878 A JP 10010878A JP 1087898 A JP1087898 A JP 1087898A JP H10273585 A JPH10273585 A JP H10273585A
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resin
polycarbonate resin
polyester
glass
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JP10010878A
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Robert Russell Gallucci
ローバート・ラッセル・ガルーチ
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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Publication date
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L69/00Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/01Hydrocarbons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
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    • C08K7/04Fibres or whiskers inorganic
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性および曲げ弾性率を維持しながらアイゾ
ット衝撃強さ、二軸衝撃エネルギー、延性および引張伸
びのような特性が向上されたガラス強化ポリカーボネー
ト/ポリエステルブレンドの提供。 【解決手段】 ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹
脂、並びにポリオレフィンワックスおよび随意には官能
化されたシランによって処理されたガラス繊維を含んだ
熱可塑性樹脂組成物が提供される。このガラス繊維上の
被覆剤の性質が結合性ガラスよりも改善された衝撃強さ
を組成物に提供する。この成形組成物は成形材料として
有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は均一繊維質ガラスを含有するポリカーボネート
樹脂とポリエステル樹脂のガラス強化ブレンドに係わ
る。関連技術の記述 繊維状ガラスは機械特性に対する助剤として熱可塑性樹
脂ポリマーと混合される。繊維状ガラスの製造では、色
々なプロセスを使用して先ずフィラメントが形成され
る。次いでフィラメントはストランドとして知られる束
に集められる。フィラメントをストランドに結束させて
ストランドを取り扱える用にするため、ガラスフィラメ
ントにバインダーまたは集束剤が塗布される。その後、
所望によりストランドを種々の長さに切断することがで
きる。これらはチョップドストランドと呼ばれる。これ
らの集束剤の或ものはポリ酢酸ビニル、特定のポリエス
テル樹脂、澱粉、アクリル樹脂、メラミン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレンオキシド、ポリウレタン、ポリエポ
キシドあるいはポリビニルアルコールのようなポリマー
である。
【0002】熱可塑性芳香族ポリカーボネートおよびポ
リエステル樹脂に対しては、繊維状ガラスは樹脂の機械
的特性を向上する。通常、シランカップリング剤による
被覆はガラスの樹脂に対する良好な接着を与えるように
設計されている。この接着は改善された強度および機械
特性をもたらす。不幸にして、このような延性樹脂にお
いては、ガラスの添加は繊維強化組成物のアイゾット衝
撃強さを実質的に低下し、またかかる組成物の二軸衝撃
(インストルメント衝撃(instrument impact))エネ
ルギーを実質的に減少する可能性がある。
【0003】マトリックス樹脂に対するガラス繊維の接
着に乏しいと機械的特性に乏しくなる。例えば、ポリエ
ステル樹脂に化学的に結合しないオレフィン系サイジン
グ剤を使用すると貧弱な強度および衝撃強さが与えられ
る。この傾向に対する例外はポリカーボネート樹脂であ
る。ガラス充填ポリカーボネートにオレフィン系サイジ
ング剤を使用すると標準の結合性被覆剤(例えばポリウ
レタン)に比べ引張強さおよび曲げ強さが低下する。し
かし、驚くべきことに、変性されていないポリカーボネ
ートにおいては、結合性のガラス被覆剤よりも非結合性
ガラス繊維被覆剤の方が改善された衝撃強さを与える。
一般に、他のポリマー類およびブレンド類に結合性ガラ
ス被覆剤を使用すると機械的特性に対して何等有益な効
果を持たない。しかし、米国特許5,384,353 に例外が示
されており、この米国特許にはポリオレフィンワックス
および随意に官能化されたシラン集束剤を含む被覆剤を
含有した微細に分割された繊維状ガラスが均一に分散さ
れて含有されている芳香族ポリカーボネート樹脂とアク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)グラフ
トコポリマーの強化ブレンドが記載されている。ポリオ
レフィンで被覆された繊維はABSでは貧弱な性能を与
えるが、このブレンドにおいてはマトリックス樹脂に接
着するように設計された標準のガラス繊維よりも良好な
衝撃強さとともに高い弾性率を与える。ガラス繊維被覆
剤および樹脂ブレンドの選択が改善された衝撃強さを得
るためには重要であるが、衝撃強さに対する種々の組合
せの効果を予測することは困難である。
【0004】芳香族ポリカーボネート樹脂、ポリエステ
ル樹脂およびガラス繊維強化剤を含有するポリマーブレ
ンドは従来典型的に脆性破壊のより大きな可能性および
ノッチ付きアイゾット衝撃強さのような特性の実質的な
減少を示している。従って、剛性および曲げ弾性率を維
持しながらアイゾット衝撃強さ、二軸衝撃エネルギー、
延性および引張伸びのような特性が向上されたガラス強
化ポリカーボネート/ポリエステルブレンドを提供する
必要がある。
【0005】発明の要約 本発明に従えば、熱可塑性樹脂組成物はポリカーボネー
ト樹脂、ポリエステル樹脂、並びにポリオレフィンワッ
クス、および随意には官能化されたシラン集束剤を含む
結合剤、を含んでなる被覆剤で処理されたガラス繊維を
含んでいる。この熱可塑性樹脂組成物は射出成形、押出
成形および吹込成形に有用であり、そしてマトリックス
に対して良好な接着を与える標準のガラス繊維で作られ
たブレンドに比べて、増大されたアイゾット衝撃強さ、
増大した最大負荷での二軸衝撃エネルギーおよび増大し
た延性のような改善された特性を示す。
【0006】発明の詳細な記述 ポリカーボネート樹脂−ポリエステル樹脂ブレンド中に
均一に分散されたガラス繊維は(i)ポリオレフィンワ
ックスおよび随意に(ii)官能化されたシラン集束剤を
含んだ被覆剤で処理されたものである。これらのポリオ
レフィンワックスは好ましくはポリエチレンワックスま
たはポリプロピレンワックスあるいはこれらのコポリマ
ー例えばポリエチレン−プロピレンワックスおよびポリ
エチレン−ブチレンワックスを含む。特に適するポリオ
レフィンワックスはポリエチレンワックスである。こう
したポリオレフィンワックスは当業者に周知でありそし
て商業的に入手される。ポリオレフィンワックスは好ま
しくは2〜18個の炭素原子、より好ましくは2〜8個
の炭素原子、そして最も好ましくは2〜4個の炭素原子
を有するオレフィンに基づくのが好ましい。アルファオ
レフィン−エチレンコポリマーも被覆用ワックスとして
有用である。
【0007】例えばアルコキシシランのような官能化さ
れたシランは好ましくはアミノプロピルトリエトキシシ
ラン、グリシジルプロピルトリメトキシシラン、(3,
4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン、メルカプトプロピルアルコキシシラン、アミノエチ
ルアミノプロピルアルコキシシランおよびウレイド−ア
ルキルトリメトキシシランからなる群から選ばれる。特
に有用なのはアミノプロピルトリエトキシシランおよび
グリシジルプロピルトリメトキシシランである。官能化
されたシランの好ましい官能性はエポキシ官能性および
/またはアミン官能性である。
【0008】本発明にこうして使用される被覆剤と共に
他の物質も使用することができ、これには静電防止剤、
カップリング剤、潤滑剤、湿潤剤などのような物質が含
まれる。更に、熱可塑性樹脂組成物と共に着色剤、充填
剤、難燃剤、安定剤および耐衝撃性改良剤のようなその
他の成分を使用することができる。重要な要素は被覆剤
がポリカーボネート樹脂およびポリエステル樹脂の両者
に対して非結合性であることである。
【0009】被覆剤は好ましくはその合計重量に基づき
少なくとも50重量%、例えば50〜100重量%、好
ましくは70〜95重量%そして最も好ましくは75〜
90重量%のポリオレフィンワックスを含み、そして随
意に更にその合計重量に基づき1〜50重量%、好まし
くは5〜30重量%の官能化されたシランを含む。本発
明の実施に使用されるガラス繊維は好ましくはポリオレ
フィンワックスおよび随意に官能化されたシランを含む
被覆剤で処理されたガラスストランドである。
【0010】ガラス繊維を調製するにあたっては、数多
くのフィラメントを同時に形成し、これを被覆剤で処理
してから、次いでストランドと呼ばれるものに集束する
ことができる。別の方法では、ストランド自体を最初に
フィラメントから形成し、次いで被覆剤で処理すること
が可能である。使用される被覆剤の量は一般にガラスフ
ィラメントを連続したストランドに結束するのに十分な
量である。一般には、これはガラスフィラメントの重量
に基づいて約1.0重量%でよい。使用されるときは、
ガラス繊維は、切断されたガラスストランドの形態の場
合には、1/4インチ長以下でよく、好ましくは1/8
インチ長である。しかし、所望なら1/4インチ長より
長くてもよい。
【0011】本発明の実施では、被覆されたガラス繊
維、好ましくは被覆されそして切断されたガラスストラ
ンドを最初に芳香族ポリカーボネート樹脂およびポリエ
ステル樹脂と配合してから次いで押出機に供給しそれか
ら押出物をペレットに切断することができ、あるいはこ
れらの成分を別々に押出機の供給ホッパーに供給するこ
とができる。一般に、本発明の実施では、ここに開示し
た組成物のペレットを調製するため、押出機はほぼ48
0〜550°Fの温度に維持される。押出物を切断して
このように調製されたペレットは1/4インチ長以下で
よい。既述したとおり、かかるペレットは芳香族カーボ
ネートポリマーおよびポリエステルを含むブレンド組成
物中に微細に分割され均一に分散されたガラス繊維を含
んでいる。分散されたガラス繊維は押出機バレル中で切
断されたガラスストランドに対して剪断作用が働く結果
長さが減少される。更に、組成物中に存在するガラスの
量は熱可塑性樹脂ブレンド組成物の合計重量に基づき約
5乃至約50重量%、好ましくは10〜20重量%の範
囲でよい。
【0012】本発明の組成物において被覆剤で被覆され
る線状ガラスは当業者に周知であり多くの製造業者から
広く入手される。究極的に電気的用途に使用される組成
物に対しては、比較的にソーダを含まない石灰−アルミ
ニウム硼珪酸ガラスからなる繊維状ガラスフィラメント
を使用するのが好ましい。これは”E”ガラスとして知
られている。しかしながら、その他のガラス組成物も本
発明の実施に有用であり、このようなガラスの全てが本
発明の範囲内にあるものと考えられる。フィラメントは
標準の方法、例えば蒸気吹付法または空気吹付法、火炎
吹付法および機械的引延法により製造される。プラスチ
ックの強化に好適なフィラメントは機械的引延法によっ
て製造される。フィラメントの直径は好ましくは約3〜
20ミクロンの範囲であるが、これは本発明にとって重
要でない。非丸形繊維断面の使用も可能である。
【0013】本発明の成形組成物を調製する際、約1/
8乃至約2インチ長のチョップドストランドの形態の線
状ガラスを使用することが便宜である。他方、組成物か
ら成形された物品においては、配合中にかなりの破砕が
起こるために更に短い長さに遭遇しよう。使用される被
覆剤の量は一般に所望どおり選択できる。典型的には、
この量はガラス繊維の重量に基づいて約0.1乃至約5
重量%、より典型的には約0.1〜2重量%の範囲であ
る。表面被覆手段は当業者に知られたいずれかの中から
選択できる。被覆剤は慣用手段によりガラス繊維に塗布
しうる。一般に、繊維は被覆剤中に浸漬するかあるいは
被覆剤の水性エマルジョンや懸濁液に接触させて被覆さ
れる。
【0014】ポリエステルは次式 (但し、上記式中各R1 は個々に二価の脂肪族、脂環式
または芳香族炭化水素基、ポリオキシアルキレン基ある
いはこれらの混合物であり、そして各A1 は個々に二価
の脂肪族、脂環式または芳香族基あるいはこれらの混合
物である)の構造単位を含んでいる。上記の式の構造を
含有する適当なポリエステルの例はポリ(アルキレンジ
カルボキシレート)、液晶ポリエステルおよびポリエス
テルコポリマーである。分岐剤例えば3つ以上のヒドロ
キシル基を有するグリコールまたは三官能性あるいは多
官能性カルボン酸が導入された分岐ポリエステルを使用
することも可能である。更に、組成物の究極の最終用途
次第では、ポリエステル上に種々の濃度の酸およびヒド
ロキシル末端基を有することが時により望ましい。
【0015】R1 基は例えばC2-10のアルキレン基、C
6-12の脂環式基、C6-20の芳香族基またはアルキレン基
が約2−6最も頻繁には2または4個の炭素原子を含有
するポリオキシアルキレン基でよい。また、上記式中の
1 基は最も頻繁にはp−またはm−フェニレン、環式
脂肪族またはこれらの混合物である。この類のポリエス
テルにはポリ(アルキレンテレフタレート)が含まれ
る。このようなポリエステルは以下の米国特許に例示さ
れているように当業者に周知である。米国特許2,465,31
9;2,720,502;2,727,881;2,822,348;3,047,539;3,671,48
7;3,953,394;4,128,526。
【0016】脱カルボキシル化残基A1 で表される芳香
族ジカルボン酸の例にはイソフタル酸またはテレフタル
酸、1,2−ジ(p−カルボキシフェニル)エタン、
4,4′−ジカルボキシジフェニルエーテル、4,4′
−ビス安息香酸およびこれらの混合物である。1,4
−、1,5−または2,6−ナフタレンジカルボン酸に
おけるように縮合環を含有する酸も存在しうる。好まし
いジカルボン酸はテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタ
レンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸または
これらの混合物である。
【0017】最も好ましいポリエステルはポリ(エチレ
ンテレフタレート)(”PET”)、ポリ(1,4−ブ
チレンテレフタレート)(”PBT”)、ポリ(エチレ
ンナフタノエート)(”PEN”)、ポリ(ブチレンナ
フタノエート)(”PBN”)、ポリ(プロピレンテレ
フタレート)(”PPT”)およびこれらの混合物であ
る。
【0018】同じく本発明で使用することが考えられる
のは上記のポリエステルにおいてコポリエステルを形成
するために脂肪族酸および/または脂肪族ポリオールか
ら誘導された単位を少量例えば約0.5乃至約5重量%
有するものである。脂肪族ポリオールにはポリ(エチレ
ングリコール)またはポリ(ブチレングリコール)のよ
うなグリコールが含まれる。このようなポリエステルは
例えば米国特許2,465,319および3,047,539の教示に従っ
て製造することができる。
【0019】本発明に使用される好適なポリ(1,4−
ブチレンテレフタレート)樹脂は少なくとも70モル%
好ましくは少なくとも80モル%がテトラメチレングリ
コールから成っているグリコール成分と、少なくとも7
0モル%好ましくは少なくとも80モル%がテレフタル
酸またはそのポリエステル形成性誘導体から成っている
酸またはエステル成分とを重合することにより得られる
ものである。
【0020】本発明に使用されるポリエステルは60:
40比のフェノール/テトラクロロエタン混合物または
これに類似の溶剤中で23〜30℃で測定して約0.4
乃至約2.0dl/gの固有粘度を有する。好ましくは
この固有粘度は1.1〜1.4dl/gである。本発明
にはVALOX(登録商標)315ポリエステルが特に適してい
る。
【0021】本発明の好適な実施の態様では、ポリエス
テルは次いでポリカーボネート樹脂とブレンドされる。
本発明のブレンドを調製するのに有用なポリカーボネー
トは一般に芳香族ポリカーボネート樹脂である。典型的
にはこれらのポリカーボネート樹脂は二価フェノールを
ホスゲン、ハロホーメートまたは炭酸エステルのような
カーボネート前駆体と反応することにより調製される。
一般的に述べれば、このようなカーボネートポリマーは
(上記式中、Aはポリマー製造反応に使用される二価フ
ェノールの二価芳香族残基である)の反復構造単位を有
するものと代表づけることができる。このような芳香族
カーボネートポリマーを製造するのに使用しうる二価フ
ェノールはそれぞれ芳香族核の炭素原子に直接結合され
た2つのヒドロキシ基を官能基として含有する単核また
は多核芳香族化合物である。代表的な二価フェノールは
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ヒ
ドロキノン、レゾルシノール、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ペンタン、2,4′−(ジヒドロキシ
ジフェニル)メタン、ビス(2−ヒドロキシフェニル)
メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン、フルオレノンビスフェノー
ル、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、
2,2′−ジヒドロキシジフェニル、2,6−ジヒドロ
キシナフタレン、ビス(4−ヒドロキシジフェニル)ス
ルホン、ビス(3,5−ジエチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、5′−ク
ロロ−2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4′
−ジヒドロキシ−3,3′−ジクロロジフェニルエーテ
ル等である。
【0022】上記ポリカーボネートの調製に同じく有用
な他の二価フェノールが米国特許2,999,835;3,038,365;
3,334,154;4,131,575に開示されている。これらの芳香
族ポリカーボネートは例えば上記に述べたように、上記
に引用した文献および米国特許4,123,436 に明らかにし
た方法に従って二価フェノールをホスゲンのようなカー
ボネート前駆体と反応させることにより、あるいは米国
特許3,153,008 に開示されているようなエステル交換法
により、並びに当業者に知られたその他の方法による等
の既知の方法によって製造することができる。
【0023】本発明のポリカーボネート混合物の調製に
使用するのにホモポリマーよりもカーボネートコポリマ
ーまたはインターポリマーが望ましい場合には、2種以
上の異なる二価フェノールを使用するかあるいは二価フ
ェノールとグリコールまたはヒドロキシか酸で終端され
たポリエステルまたは二塩基酸かヒドロキシ酸とのコポ
リマーとすることも可能である。ポリアリーレートおよ
びポリエステルカーボネートあるいはこれらのブレンド
も使用することができる。米国特許4,001,184に記載さ
れているような分岐ポリカーボネートも有用である。
又、線状ポリカーボネートと分岐ポリカーボネートのブ
レンドを使用することができる。更に、本発明の実施に
おいては芳香族ポリカーボネートを提供するために上記
物質のいずれかのブレンドを使用することができる。
【0024】いずれにしても、本発明での実施に使用す
るのに好適な芳香族ポリカーボネートはホモポリマー、
例えばGeneral Electric Company からLEXAN(登録商
標)の商品名で商業的に入手できる、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノール−
A)とホスゲンとから誘導されるホモポリマーである。
本発明に使用されるポリカーボネートはクロロホルム中
25℃で測定して約0.3乃至約1.5dl/gm、好
ましくは約0.45乃至約1.0dl/gmの固有粘度
を有する高分子量芳香族カーボネートポリマーであるの
が好ましい。これらのポリカーボネートは分岐されてい
ても分岐されていなくてもよくそしてゲル透過クロマト
グラフィーで測定して一般に約10,000乃至約20
0,000、好ましくは約20,000乃至約100,
000の重量平均分子量を有するであろう。
【0025】分岐ポリカーボネートは重合中に分岐剤を
加えることにより調製しうる。これらの分岐剤は周知で
ありそしてヒドロキシル、カルボキシル、カルボン酸無
水物、ハロホルミルあるいはこれらの混合物でよい官能
基少なくとも3つを含有する多官能性有機化合物を含み
うる。これらの特定の例にはトリメリト酸、トリメリト
酸無水物、トリメリト酸トルクロリド、トリス−p−ヒ
ドロキシフェニルエタン、イサチン−ビス−フェノー
ル、トリス−フェノールTC(1,3,5−トリス
((p−ヒドロキシフェニル)イソプロピル)ベンゼ
ン)、トリス−フェノールPA(4(4(1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)−エチル)α,α−ジメチ
ルベンジル)フェノール)、4−クロロホルミルフタル
酸無水物、トリメシン酸およびベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸が含まれる。分岐剤は約0.05〜2.0重量
%のレベルで添加することができる。分岐剤および分岐
ポリカーボネートの製造方法は米国特許3,635,895;4,00
1,184;4,204,047 に記載されている。
【0026】あらゆるタイプのポリカーボネート末端基
が本発明の範囲内に入るものと考えられる。好ましくは
ガラス繊維は組成物の合計重量に基づき5〜35重量%
より好ましくは10〜20重量%のレベルで存在する。
5〜約20重量%の程度の低いガラス装填量で改善され
た衝撃強さが最も明瞭となる。
【0027】本発明の熱可塑性樹脂組成物は芳香族ポリ
カーボネート樹脂、ポリエステル樹脂および被覆された
ガラス繊維を含む。有益な衝撃強さの改善はポリカーボ
ネートの濃度がポリエステルの濃度にほぼ等しいかある
いはこれを上回る時に観察された。ポリカーボネートと
ポリエステルの比は好ましくは0.9より大きく、より
好ましくは1.0より大きくそして更に好ましくは1.
2より大きい。
【0028】この熱可塑性樹脂組成物には好ましくは芳
香族ポリカーボネート樹脂が該熱可塑性樹脂組成物物質
の合計重量に基づき35〜85重量%のレベルで存在し
そしてポリエステル樹脂が該熱可塑性樹脂組成物物質の
合計重量に基づき5〜45重量%のレベルで存在する。
この熱可塑性樹脂組成物はゴム質耐衝撃性改良剤のよう
な耐衝撃性改良剤を随意に含有することができる。適当
な耐衝撃性改良剤にはゴム様コア上に1つ以上のシェル
がグラフとされて構成されたコア−シェルポリマーが含
まれる。このコアは典型的にはアクリレートゴムまたは
ブタジエンゴムから実質的に成っている。典型的にはこ
のコアの上に1つ以上のシェルがグラフとされる。この
シェルは好ましくはビニル芳香族化合物および/または
シアン化ビニルおよび/またはアルキル(メタ)アクリ
レートを含む。このコアおよび/またはシェルはしばし
ば多官能性化合物を含み、この化合物は架橋剤および/
またはグラフト剤として作用することができる。これら
のポリマーは通常いくつかの段階にて調製される。
【0029】オレフィン−アクリレートおよびオレフィ
ン−ジエンターポリマーのようなオレフィン含有コポリ
マーも本発明の組成物中に耐衝撃性改良剤として使用す
ることができる。オレフィン−アクリレートコポリマー
耐衝撃性改良剤の例はUnionCarbide からDPD-6169とし
て入手されるエチレンエチルアクリレートコポリマーで
ある。例えばプロピレン−n−ブチルアクリレートのよ
うにアルキルアクリレートとのコポリマーとして他のよ
り高級のオレフィンモノマーを使用することができる。
オレフィンジエンターポリマーは当業界で周知でありそ
して一般にEPDM(エチレン−プロピレン−ジエン)
族のターポリマーの範疇にはいる。ポリオレフィン例え
ばポリエチレン、ポリエチレンとα−オレフィンとのコ
ポリマー等もこれらの組成物において有用である。
【0030】スチレン含有ポリマーも耐衝撃性改良剤と
して使用することができる。このようなポリマーの例に
はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(AB
S)、アクリロニトリル−ブタジエン−α−メチルスチ
レン、スチレン−ブタジエン、スチレン−ブタジエン−
スチレン(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−
スチレン(SEBS)、メタクリレート−ブタジエン−
スチレン(MBS)およびその他のハイインパクトスチ
レン含有ポリマーである。
【0031】ポリエステルおよびポリカーボネート樹脂
を含有する熱可塑性樹脂組成物には、安定剤物質を使用
するのが好ましい。典型的には、このような安定剤は
0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜2重量%
のレベルで使用される。好ましい安定剤には有効量の酸
性燐酸塩、少なくとも1つの水素またはアルキル基を有
する酸性、アルキル、アリールまたは混成ホスファイ
ト、周期律表第IBまたはIIB族金属の燐酸塩、燐オク
ソ酸、酸性ピロ燐酸金属塩またはこれらの混合物が含ま
れる。特定の化合物の安定剤として使用する適性および
安定剤としてどの程度の量使用すべきかの判断は、ポリ
エステル成分、ポリカーボネートおよび充填剤の混合物
に特定の化合物を加えたものと加えないものとを調製し
溶融粘度あるいは色安定性あるいはインターポリマーの
形成に対する影響を調べて容易に決定しうる。酸性燐酸
塩にはナトリウム二水素燐酸塩、モノ亜鉛燐酸塩、カリ
ウム水素燐酸塩、カルシウム水素燐酸塩などが含まれ
る。ホスファイトは式 (上記式中、R1、R2およびR3 は水素、アルキルおよ
びアリールからなる群から個々に選ばれ、但しR1、R2
およびR3 の少なくとも一つは水素またはアルキルであ
る)からなることができる。
【0032】周期律表第IBまたはIIB族金属の燐酸塩
には燐酸亜鉛、燐酸銅等が含まれる。燐オクソ酸には亜
燐酸、燐酸、ポリ燐酸または次亜燐酸が含まれる。ポリ
酸性ピロ燐酸塩は式 Mz xyn3n+1 (上記式中、Mは金属、xは1〜12の範囲の数、yは
1〜12の範囲の数、nは2〜10の数、zは1〜5の
数そして(xz)+yはn+2に等しい)で表される。
【0033】これらの化合物にはNa3HP27、K2
227、KNaH227およびNa2227が含ま
れる。ポリ酸性ピロ燐酸塩の粒度は75ミクロン未満、
好ましくは50ミクロン未満そして最も好ましくは20
ミクロン未満であるべきである。本発明の組成物は射出
成形、押出、圧縮成形または吹込成形により物品を作成
または成形するのに有用であり、ここに記述したような
繊維状ガラスを使用することによりこの物品は増大され
た強さを有する。
【0034】実施例 以下の実施例は本発明を例示しているが、本発明の範囲
に対する限定と解されるべきでない。ポリカーボネー
ト、ポリエステルおよびガラス繊維強化剤からなるポリ
マーブレンドを溶融混合することにより調製した。本発
明を例示する実施例はポリオレフィンで被覆されたガラ
ス繊維を添加されておりその結果他のガラス繊維強化剤
を使用した製品に比べて改善された衝撃強さおよび強靱
性を有する充填された製品をもたらした。ポリカーボネ
ート、ポリエステルおよび各種のチョップドストランド
ガラス繊維を含有する実験ブレンドを2.5インチ単軸
スクリュー押出機で100rpmおよび略250〜26
5℃の素材温度にて溶融配合した。試験標本の射出成形
は500°Fの溶融温度で完了されそして金型温度は1
50°Fであった。
【0035】機械的特性はASTM試験D256(アイゾット衝
撃強さ)、D638(引張強さおよび伸び)、D790(曲げ強
さおよび弾性率)、D3763 (二軸衝撃またはインストル
メント衝撃)を使用して測定した。表1、2、3および
4は非結合性ガラス繊維を含有するブレンドおよび結合
性ガラス繊維を含有するブレンドの調合組成および特性
を示している。本発明の組成物は他の強化用繊維を使用
したブレンドに比べて改善された衝撃強さを示してい
る。改善はノッチ付きアイゾット、ノッチ無しアイゾッ
ト、二軸衝撃試験および/または伸びのいずれかで見ら
れた。
【0036】表1および2はBPAポリカーボネートお
よびポリブチレンテレフタレートを種々の比率で含みそ
して15重量%または30重量%のいずれかのガラス繊
維を含むブレンドを示している。実施例に使用したガラ
スはOwens-Corning Co. の市販品であり表示のOC名称を
有する。ポリオレフィンで被覆された非結合性ガラス
(OC415A14C )をフノキシ樹脂と脂肪族ポリウレタンと
の混合物で被覆されたポリカーボネートおよびポリブチ
レンテレフタレートに対して使用されている標準の被覆
ガラス繊維(OC183F14C )と比較した。15%のガラス
を充填されたデータに見られるように、表1の本発明の
実施例1−3は表2の実施例C−Eに示された標準のガ
ラスで作られたブレンドよりも二軸衝撃およびノッチ無
しアイゾット衝撃強さで良い結果を示している。驚くべ
きことには、ポリブチレンテレフタレート含有量がポリ
カーボネート含有量より余り多すぎるとこうした有益な
効果は見られない。この効果は表1の実施例1、2、3
を実施例A−Bと比較することにより観察される。衝撃
強さの改善は約5乃至約20重量%のガラスの比較的低
いガラス装填量において最も明白であるが、しかし表1
の実施例4−5と表2の実施例H−Iの比較から観察さ
れるように30重量%のガラスの充填でもなお幾分の衝
撃強さの改善がある。
【0037】表3はポリカーボネートに富むポリブチレ
ンテレフタレートとのブレンドに非結合性ガラス繊維を
11%使用した例を示している。この実施例は高い粘度
のポリブチレンテレフタレートValox(登録商標)315と
低い粘度のポリブチレンテレフタレート195 樹脂とのブ
レンドを使用している。この実施例では又、14ミクロ
ン径の結合性ガラス(OC183F14C )および同じ結合性被
覆を施された11ミクロン径の結合性ガラス(OC183F11
C )を14ミクロン径の非結合性ガラスと比較してい
る。表3の実施例6とJおよびKとの比較に例示されて
いるように非結合性ガラスにより二軸衝撃およびノッチ
無しアイゾット衝撃強さが改善されている。
【0038】上記の実施例から明白なように、本発明の
組成物は種々のサイジング剤を被覆された多くの他の従
来のガラス繊維よりも改善された特性を示している。表
4はガラス充填PC−PBTブレンドにおける種々のゴ
ム質耐衝撃性改良剤の効果を示している。本発明の実施
例7−10を対照実験例L−Oと比較すれば理解できる
ように、非結合性ガラス(OC415A14C )を使用すると同
じレベルの結合性ガラス(OC183F14C )を使用したブレ
ンドに比較して改善されたアイゾット衝撃強さおよび二
軸衝撃並びに引張伸びを与える。非結合性ガラスに組み
合わせてMBS、コア−シェルアクリル、高ゴムグラフ
トABS(HRG-ABS )、またはポリオレフィンゴム(LL
DPE )を使用するとガラス自体の使用よりも更に良い衝
撃強さが与えられる。
【0039】 表1:非結合性ガラスを使用したPC:PBTブレンド 実施例 1 2 3 A B 4 5 PC105 62.75 50 41.5 33 20.25 51.5 34 PBT315 21.25 34 42.5 51 63.75 17.5 35 OC415A14C 15 15 15 15 15 30 30 H3PO3 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 PC/カーホ゛ンフ゛ラック (80/20) 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0特性 PC/PBT比 3/1 1.5/1 1/1 2/3 1/3 3/1 1/1 二軸衝撃 (全エネルキ゛ー)ft-lbs 24.4 20.9 9.3 3.8 2.5 19.5 17.6ノッチ 無しアイソ゛ット 23 26 21 17 15 13 10ノッチ 付アイソ゛ット 2.6 1.8 1.4 1.1 1.0 3.3 2.4 曲げ弾性率(Kpsi) 596 555 552 552 613 900 938 曲げ強さ(Kpsi) 15.1 14.7 14.4 14.2 14.7 15.0 14.7 引張強さ(Kpsi) 7.9 6.9 7.6 7.9 7.9 8.9 8.8 伸び(%) 5 7 6 5 5 2 2 脚注:アイゾット衝撃強さ=ft-lbs/in。タイプI引張棒使用。
【0040】 表2:結合性ガラスを使用したPC:PBTブレンド(対照実験例) 実施例 C D E F G H I PC105 62.75 50 41.5 33 20.25 51.5 34 PBT315 21.25 34 42.5 51 63.75 17.5 35 OC183F14C 15 15 15 15 15 30 30 H3PO3 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 PC/カーホ゛ンフ゛ラック (80/20) 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0特性 PC/PBT比 3/1 1.5/1 1/1 2/3 1/3 3/1 1/1 二軸衝撃 (全エネルキ゛ー)ft-lbs 15.1 10.9 4.4 3.5 2.8 17.0 14.5ノッチ 無しアイソ゛ット 16 16 15 15 13 12 12ノッチ 付アイソ゛ット 1.7 1.6 1.3 1.1 0.9 2.0 1.8 曲げ弾性率(Kpsi) 530 513 540 516 516 850 847 曲げ強さ(Kpsi) 18.3 18.9 18.0 17.7 17.6 21.7 21.9 引張強さ(Kpsi) 11.1 10.8 11.2 11.1 11.1 14.4 14.7 伸び(%) 5 5 5 4 5 3 3 脚注:アイゾット衝撃強さ=ft-lbs/in。タイプI引張棒使用。
【0041】 表3:11%ガラス充填PC:PBTブレンド 実施例 J K 6 PC141 60 60 60 PBT315 18.6 18.6 18.6 PBT195 8.38 8.38 8.38 OC183F14C 11 -- -- OC183F11C -- 11 -- OC415A14C -- -- 11 H3PO3 0.08 0.08 0.08 PC/カーホ゛ンフ゛ラック (80/20) 1.0 1.0 1.0 特性 PC/PBT比 2.2 2.2 2.2 二軸衝撃 (全エネルキ゛ー)ft-lbs 6.4 3.9 20.4 ノッチ 無しアイソ゛ット 16 15 25 ノッチ 付アイソ゛ット 1.4 1.4 1.4 曲げ弾性率(Kpsi) 482 507 492 曲げ強さ(Kpsi) 17.3 18.4 15.2 引張強さ(Kpsi) 10.0 11.3 6.8 伸び(%) 5 5 7 脚注:アイゾット衝撃強さ=ft-lbs/in。タイプI引張棒使用。
【0042】全てのブレンドにはまたヒンダードフェノ
ールIrganox (登録商標)1076、アリールホスファイト
Irgaphos(登録商標)168 およびチオエステルSeenox
(登録商標)412Sが0.2部加えられている。 表4:結合性および非結合性ガラスを使った耐衝撃性改良PC−PBTブレン 実施例 7 8 9 L M N 10 O PC105 50 50 50 50 50 50 49.2 49.2 PBT315 25 25 25 25 25 25 32.8 32.8 OC415A14C 15 15 15 -- -- -- 15 -- OC183F14C -- -- -- 15 15 15 -- 15 H3PO3 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 0.08 MZP MZP I-1076 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 -- -- EXL2691 10 -- -- -- -- 10 -- -- EXL3330 -- 10 -- -- 10 -- -- -- HRGABS -- -- 10 10 -- -- -- -- LLDPE -- -- -- -- -- -- 3 3特性 二軸衝撃 (全エネルキ゛ー)ft-lbs 26 25 27 18 19 13 29 13ノッチ 無しアイソ゛ット 30 37 39 14 15 8 28 13ノッチ 付アイソ゛ット 5.2 6.1 6.6 4.2 4.3 2.6 2.6 2.2 曲げ弾性率(Kpsi) 461 477 439 441 467 473 587 541 曲げ強さ(Kpsi) 11.9 11.7 11.3 14.3 15.1 14.1 13.1 16.4 引張強さ降伏(Kpsi) 7.4 7.7 7.2 9.3 10.0 9.5 8.2 11.1 引張強さ破断(Kpsi) 5.7 6.1 5.8 -- 9.6 9.1 6.2 10.6 伸び(%) 7 6 9 3 5 5 10 4 脚注:アイゾット衝撃強さ=ft-lbs/in。
【0043】EXL2691 はメタクリレート−ブタジエン−
スチレン(MBS)コア−シェル耐衝撃性改良剤。EXL3
330 はブチルアクリレート−メタクリレートコア−シェ
ルゴム。これらのコア−シェルは共にRohm & Haas Comp
any から市販されている。HRGABSは高ゴム含量(>75
%)ポリブタジエン−グラフト−スチレン−アクリロニ
トリルゴム。LLDPE は線状低密度ポリエチレン;エチレ
ン−ブテンコポリマー。I-1076はヒンダードフェノール
酸化防止剤。H3PO3は45%亜燐酸水溶液。MZP は
0.3%モノ亜鉛燐酸塩二水和物。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08L 69/00 51:04) (C08K 13/00 7:14 9:04 9:06)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリカーボネート樹脂およびポリ
    エステル樹脂(但し、ポリカーボネート対ポリエステル
    の比は約0.9以上である)、並びに(b)組成物の合
    計重量に基づき5〜40重量%レベルで存在するガラス
    繊維(但し、ガラス繊維はポリオレフィンワックスを含
    む被覆剤で処理されている)を含む熱可塑性樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記ガラス繊維が樹脂組成物の約10乃
    至約20重量%をなしている請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記ポリカーボネート樹脂が芳香族ポリ
    カーボネート樹脂である請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記ポリカーボネート樹脂がビスフェノ
    ールAポリカーボネート樹脂である請求項3記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】 前記ポリカーボネート樹脂が分岐ポリカ
    ーボネート樹脂である請求項2記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記ポリエステル樹脂が次式 (但し、上記式中各R1 は個々に二価の脂肪族、脂環式
    または芳香族炭化水素基、ポリオキシアルキレン基ある
    いはこれらの混合物であり、そして各A1 は個々に二価
    の脂肪族、脂環式または芳香族基あるいはこれらの混合
    物である)の構造単位を含んでいる請求項1記載の組成
    物。
  7. 【請求項7】 前記ポリエステル樹脂が本質的にポリ
    (エチレンテレフタレート)(”PET”)、ポリ
    (1,4−ブチレンテレフタレート)(”PBT”)、
    ポリ(エチレンナフタノエート)(”PEN”)、ポリ
    (ブチレンナフタノエート)(”PBN”)、ポリ(プ
    ロピレンテレフタレート)(”PPT”)およびこれら
    の混合物からなる群から選ばれる請求項1記載の組成
    物。
  8. 【請求項8】 前記ポリカーボネート樹脂が組成物の合
    計重量に基づき40〜85重量%のレベルで存在し、前
    記ポリエステルが組成物の合計重量に基づき5〜45重
    量%のレベルで存在し、そして前記ガラス繊維が組成物
    の合計重量に基づき10〜20重量%のレベルで存在す
    る請求項1記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記被覆剤が更に官能化されたシランを
    含む請求項1記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記の官能化されたシランがアミノプ
    ロピルアルコキシシラン、グリシジルプロピルアルコキ
    シシラン、(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
    アルコキシシラン、メルカプトプロピルアルコキシシラ
    ン、アミノエチルアミノプロピルアルコキシシランおよ
    びウレイド−アルキルアルコキシシランからなる群から
    選ばれる請求項9記載の組成物。
  11. 【請求項11】 前記被覆剤が前記ポリオレフィンワッ
    クスおよびアミノアルキルアルコキシシランからなる請
    求項9記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記被覆剤が前記ガラス繊維の合計重
    量に基づき0.1〜2.0重量%の量で存在する請求項
    1記載の組成物。
  13. 【請求項13】 酸性燐酸塩、少なくとも1つの水素ま
    たはアルキル基を有する酸性、アルキル、アリールまた
    は混成ホスファイト、周期律表第IBまたはIIB族金属
    の燐酸塩、燐オクソ酸、酸性ピロ燐酸金属塩またはこれ
    らの混合物からなる群から選ばれる有効量の安定剤を含
    む請求項1記載の組成物。
  14. 【請求項14】 ゴム質耐衝撃性改良剤を含む請求項1
    記載の組成物。
  15. 【請求項15】 前記ゴム質耐衝撃性改良剤がメタクリ
    レート−ブタジエン−スチレン、アクリルまたはグラフ
    トあるいはコア−シェルゴム耐衝撃性改良剤を含む請求
    項14記載の組成物。
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