JPH10273172A - 荷物の搬送用通い緩衝材 - Google Patents

荷物の搬送用通い緩衝材

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JPH10273172A
JPH10273172A JP9075164A JP7516497A JPH10273172A JP H10273172 A JPH10273172 A JP H10273172A JP 9075164 A JP9075164 A JP 9075164A JP 7516497 A JP7516497 A JP 7516497A JP H10273172 A JPH10273172 A JP H10273172A
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JP
Japan
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cushioning material
plastic
kgf
expanded
transportation
Prior art date
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Pending
Application number
JP9075164A
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English (en)
Inventor
Iwao Hara
岩夫 原
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Ichimura Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Ichimura Sangyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 破損や汚れに強く、繰り返し使用に適し、安
価である。 【解決手段】 厚さが1cm以上である長方形のプラス
チック発泡体板の外面全体または稜線部分を、引張強度
が250kgf/cm2 以上のプラスチックフィルムを
熱収縮して被覆する。プラスチック発泡体としては、圧
縮強度が1〜5Kgf/cm2 の発泡ポリスチレンが好
適である。プラスチックフィルムとしては、ポリオレフ
ィンフィルムが好適に用いられる。プラスチック発泡体
を任意の寸法の薄板状にカットし、カットした各々のプ
ラスチック発泡体板をプラスチックフィルムで熱収縮包
装して製造できるので、容易に所望寸法の緩衝材を製造
できる。破損や汚れに強く、繰り返して使用でき、資源
およびコストの節減に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送荷物の隙間に
詰めて、荷崩れを防止したり荷物への衝撃を緩和する、
荷物の搬送用通い緩衝材に関する。さらに詳しくは、衝
撃や汚れに対する耐久力が高く、繰り返し使用できる荷
物の搬送用通い緩衝材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトラックやトレーラーなど有蓋搬
送車輌は、荷台の覆いの最後部を開閉して荷物を積み込
み、荷台上の荷物の移動は手作業で行うものが多かっ
た。手作業で積み込むと、荷物を比較的隙間なく積むこ
とができ、荷崩れしにくい。しかし、最近、荷台の両側
壁をウィング状に開閉できるようにし、荷物を荷台の側
面からパレットに乗せてフォークリフトなどで機械的に
積んだり降ろしたりし、荷台上での荷物の移動を合理化
する形態が増えつつある。この様な形態では、通常、パ
レットに乗せる荷物の幅がパレットよりもやや狭く、ま
た手作業による積載荷物の移動をしないため、荷物と荷
物との間に隙間が生じ、搬送中に荷物同志がかみあった
りぶつかりあったりして荷物の破損の原因となる。そこ
で、隙間にポリスチレンやポリエチレンなどプラスチッ
クの発泡体からなる緩衝材を詰めて、貨物の荷崩れや破
損を防いでいた。
【0003】緩衝材は、通常、縦横の長さが100〜2
00cm、厚みが1〜10cm程度の薄板形状が多く、
隙間の大きさに応じて枚数を変えて用いている。貨物が
受ける衝撃を緩和する緩衝材は、搬送中に欠けたり傷付
いたりして破損することが多いので、通常は一度の輸送
ごとに緩衝材を取り替えている。しかし、緩衝材の取り
替えは資源の無駄遣いであり、さらに廃棄処分の費用が
加わって輸送コストの上昇につながる。そのため、現場
では応急的に角部分や端部分にクラフトテープを巻き付
けて補強するなどにより、破損および汚れを防止して2
〜3回の繰り返し使用する工夫がなされていた。図1
に、クラフトテープで補強した緩衝材の例を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一つ一つの緩
衝材をクラフトテープで補強するのは、あくまで応急的
であって工程の自動化が難しく、人手とコストがかか
る。しかも、角や端の部分のみを補強しても残りの部分
から折れたり欠けたりしてしまい、繰り返し使用するに
は耐久性が不十分である。また、汚れが付きやすく落ち
にくいため再使用しにくいし、ひとたび破損すると発泡
粒が車両内に飛散し、また嵩高く産業廃棄物としての処
分が大変である。本発明の課題は、前記の問題を解決
し、耐久性に優れ、汚れにくく、繰り返し使用すること
ができ、しかも十分な緩衝性を有する安価な運搬用通い
緩衝材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、荷物の搬送用緩衝材であって、厚さが
少くとも1cmである長方形のプラスチック発泡体板の
外面全体を、引張強度が少くとも250kgf/cm2
以上のプラスチックフィルムを熱収縮して被覆したこと
を特徴とする、荷物の搬送用通い緩衝材を提供する。前
記の搬送用通い緩衝材において、プラスチック発泡体
は、圧縮強度が1〜5Kgf/cm2 の発泡ポリスチレ
ン(EPS)からなることが好ましい。安価で耐久性に
優れ、適度な緩衝性を有する搬送用通い緩衝材を期待で
きる。また、プラスチックフィルムとしては、ポリオレ
フィンフィルム、なかでも低密度ポリエチレンフィルム
が破れにくく、経済的にも有利である。
【0006】本発明において、プラスチックフィルムの
引張強度はJIS Z 1702、引裂強度はJIS
Z 1707のエルメンドルフ法、衝撃強度はASTM
D781に基づいて、それぞれ測定した値である。プ
ラスチック発泡体の圧縮強度はJIS Z 0234に
より測定し、JISZ 0234の5(6)および5
(6)により求めた値である。プラスチック発泡体の
密度は、質量を体積で除して有効数字2桁で表した値で
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の搬送用通い緩衝材
(以下単に通い緩衝材という)について、詳細かつ具体
的に説明する。本発明の通い緩衝材は、プラスチック発
泡体板の外面全体に、プラスチックフィルムを熱収縮に
より密着させて被覆したものである。プラスチック発泡
体単独の緩衝材よりも折れにくいし、プラスチック発泡
体の破損や汚れの固着、発泡粒の飛散などを防止でき、
繰り返し使用に耐えるようになる。運搬中に引張り、圧
縮、曲げなどの外力を受ける緩衝材の被覆には、係る外
力を受けても破れにくく汚れに強いプラスチックフィル
ムが好適である。プラスチックフィルムだけが破れたり
汚れたりした場合は、再度包装し直して使用することも
できる。
【0008】プラスチックフィルムは、例えば厚さが5
0μm程度であれば、引張強度を250kgf/cm2
以上、さらに好ましくは250〜400kgf/cm2
の範囲で用いると、破れにくく緩衝材の耐久性を高める
ことができるし、被覆加工しやすい。また、熱収縮後の
フィルムは、厚さが40ミクロン以上、引裂強度が20
〜60kg/cmの範囲にあると実際の使用に適してい
る。さらに、プラスチックフィルムは搬送中の衝撃を直
接受けるので、7Kg−cm以上の衝撃強度を有するこ
とが好ましい。前記した物性を備える材料としては、ポ
リオレフィンフィルム、なかでも低密度ポリエチレンフ
ィルムが好ましく用いられる。
【0009】プラスチックフィルムで被覆するプラスチ
ック発泡体は、発泡ポリスチレンや発泡ポリエチレン、
発泡ポリプロピレンなど、通常緩衝材に用いるプラスチ
ック発泡体であれば特に限定されないし、数種類を混合
して用いてもよい。なかでも、発泡ポリスチレン、例え
ば、ポリスチレンフォーム包装用緩衝材JIS3号や4
号を前記のプラスチックフィルムで熱収縮包装すると、
耐久性に優れた安価な緩衝材を提供できる。プラスチッ
ク発泡体は、縦横の長さが50〜300cmの場合、厚
さが少くとも1cm、さらに3〜10cm程度は有して
いることが好ましい。また、緩衝材としての機能を維持
するために、圧縮強度は1〜5Kgf/cm2 、さらに
好ましくは1.5〜3Kgf/cm2 、密度は0.01
〜0.04g/cm3 、さらに好ましくは0.14〜
0.022g/cm3 程度の範囲に調整しておく。プラ
スチック発泡体の大きさや形状は特に限定されない。通
常、縦横100〜200cm、厚さ1〜50cm程度の
薄板形状にして用いることが多い。
【0010】本発明の通い緩衝材の一般的な製造方法
は、まず、直方体状のプラスチック発泡体を製造し、カ
ッターなど適当な切断手段を用いて任意の寸法の板状に
分割し、各々をプラスチックフィルムで熱収縮により被
覆する。被覆する方法としては、特に限定されないが、
食料品の熱収縮包装などに用いる装置と同様の、より大
型化した装置を用いて熱収縮包装すると、包装工程が容
易かつ短時間で済む。予めプラスチックフィルムに小さ
な穴を開けておくと、発泡体に密着させやすい。プラス
チック発泡体やプラスチックフィルムに着色を施して、
自社の緩衝材と他の搬送業者の緩衝材とを見分けやすく
するのもよい。特別な金型を用いなくとも所望の寸法の
緩衝材を製造でき、容易に工程を自動化して安価な搬送
用通い緩衝材を提供することができる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の通い緩衝材について具体例
を用いてさらに詳細に説明する。 実施例1 密度0.02g/cm3 のポリエチレン発泡体を、熱収
縮後の厚さ48.2μm、縦方向の引張強度286kg
f/cm2 、横方向の引張強度309kgf/cm2
縦方向の引裂強度26.6kg/cm、横方向の引裂強
度36.5kg/cmのフィルムで被覆した通い緩衝材
を、書籍の搬送に5か月間使用した。緩衝材の寸法は、
厚さ40〜120mm、縦横の長さを共に1100mm
とし、書籍の種類により適宜厚さを調節して用いた。の
べ100回以上に渡り運搬を行ったが、緩衝材および書
籍には何ら破損を生じなかった。
【0012】
【発明の効果】本発明の荷物の搬送用通い緩衝材は、プ
ラスチックフィルムを熱収縮させて被覆したプラスチッ
ク発泡体なので、折れたり欠けたりしにくいし、汚れに
強く、繰り返し使用することができる。産業用廃棄物処
理の困難性を緩和でき、資源やコストの節減に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クラフトテープで補強した従来の緩衝材
【符号の説明】
1;クラフトテープ 2;プラスチック発泡体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷物の搬送用緩衝材であって、厚さが少く
    とも1cmである長方形のプラスチック発泡体板の外面
    全体を、引張強度が少くとも250kgf/cm2 以上
    のプラスチックフィルムを熱収縮させて被覆したことを
    特徴とする、荷物の搬送用通い緩衝材。
  2. 【請求項2】プラスチック発泡体は、圧縮強度が1〜5
    Kgf/cm2 の発泡ポリスチレン(EPS)からなる
    ことを特徴とする、請求項1に記載の荷物の搬送用通い
    緩衝材。
  3. 【請求項3】プラスチックフィルムがポリオレフィンフ
    ィルムであることを特徴とする、請求項1または2に記
    載の荷物の搬送用通い緩衝材。
JP9075164A 1997-03-27 1997-03-27 荷物の搬送用通い緩衝材 Pending JPH10273172A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008280050A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Yodogawa Hu-Tech Kk 基板搬送用ボックス
CN106759898A (zh) * 2017-02-08 2017-05-31 扬州大学 一种抗压钢结构

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008280050A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Yodogawa Hu-Tech Kk 基板搬送用ボックス
CN106759898A (zh) * 2017-02-08 2017-05-31 扬州大学 一种抗压钢结构
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