JPH102705A - 回転角度検出センサ - Google Patents
回転角度検出センサInfo
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- JPH102705A JPH102705A JP8175686A JP17568696A JPH102705A JP H102705 A JPH102705 A JP H102705A JP 8175686 A JP8175686 A JP 8175686A JP 17568696 A JP17568696 A JP 17568696A JP H102705 A JPH102705 A JP H102705A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧電振動子を用いた角速度センサからなる回
転角度検出センサの検出精度を向上する。 【解決手段】 角速度センサからの出力電圧の感度およ
び残留電圧を調整する機能を持つ処理回路からの残留電
圧を、A/Dコンバータの1ビット当りの電圧分解能を
Vbとしたときに、(N×Vb)と(N+1)×Vbと
の中点に設定する。なお、VbはA/Dコンバータの1
ビット当りの電圧分解能を示し、Nは任意の正の整数値
である。
転角度検出センサの検出精度を向上する。 【解決手段】 角速度センサからの出力電圧の感度およ
び残留電圧を調整する機能を持つ処理回路からの残留電
圧を、A/Dコンバータの1ビット当りの電圧分解能を
Vbとしたときに、(N×Vb)と(N+1)×Vbと
の中点に設定する。なお、VbはA/Dコンバータの1
ビット当りの電圧分解能を示し、Nは任意の正の整数値
である。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電振動子を用い
た角速度センサと、前記角速度センサからの出力を処理
する処理回路と、前記処理回路からの出力をA/D変換
し回転角度計算を行うマイクロコンピュータとからなる
回転角度検出センサに関し、特に回転角度の検出精度を
向上させた回転角度検出センサに関する。
た角速度センサと、前記角速度センサからの出力を処理
する処理回路と、前記処理回路からの出力をA/D変換
し回転角度計算を行うマイクロコンピュータとからなる
回転角度検出センサに関し、特に回転角度の検出精度を
向上させた回転角度検出センサに関する。
【0002】
【従来の技術】角速度センサを用いた回転角度の検出原
理を図2に示す。角速度が0の時の出力をVoff1と
し、角速度出力をVout(t)と時間の関数で表した
場合、回転角度θは下の式で表される。
理を図2に示す。角速度が0の時の出力をVoff1と
し、角速度出力をVout(t)と時間の関数で表した
場合、回転角度θは下の式で表される。
【0003】 θ=∫(Vout(t)−Voff1)dt=A+B ・・・・・・・・・・
【0004】即ち、角速度出力の時間についての積分値
が回転角度となる。実際にA/Dコンバータ等を用いデ
ジタル処理で上記積分を行うためには、図3に示すよう
に、角速度出力Vout(t)を一定時間△tごとに区
切り、時間(△t)×出力(Vout(t))の値を連
続して加えていく方法を用いる。これを式で示すと式
のようになる。
が回転角度となる。実際にA/Dコンバータ等を用いデ
ジタル処理で上記積分を行うためには、図3に示すよう
に、角速度出力Vout(t)を一定時間△tごとに区
切り、時間(△t)×出力(Vout(t))の値を連
続して加えていく方法を用いる。これを式で示すと式
のようになる。
【0005】 θ=Σ[Vout(t)X−Voff1] ・・・・・・・・・・
【0006】但し、Xは正の整数(1,2・・・)
【0007】A/Dコンバータを用いた角速度−回転角
度変換の精度を高めるには、時間間隔△tを小さくする
こと、及び高精度のA/Dコンバータを使用することが
必要である。
度変換の精度を高めるには、時間間隔△tを小さくする
こと、及び高精度のA/Dコンバータを使用することが
必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】角速度−回転角度変換
の精度向上を図るためには、上述の2方法が一般的であ
るが、実際には、それでも誤差が生じる。それは、図4
に示すように、一定の角速度で正及び逆の動作を繰り返
し行った場合に原点(動作を行う前の規準となる元の角
度)のずれが生じるためである。この誤差は、角速度セ
ンサの残留電圧の値によって変化する。角速度−回転角
度変換の精度向上を図るためには、前記誤差の削減を図
らなければならない。
の精度向上を図るためには、上述の2方法が一般的であ
るが、実際には、それでも誤差が生じる。それは、図4
に示すように、一定の角速度で正及び逆の動作を繰り返
し行った場合に原点(動作を行う前の規準となる元の角
度)のずれが生じるためである。この誤差は、角速度セ
ンサの残留電圧の値によって変化する。角速度−回転角
度変換の精度向上を図るためには、前記誤差の削減を図
らなければならない。
【0009】本発明の技術的課題は、原点のずれに起因
する誤差の発生を抑えて、検出精度を向上した回転角度
検出センサを供することである。
する誤差の発生を抑えて、検出精度を向上した回転角度
検出センサを供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】A/Dコンバータに入力
する処理回路残留電圧(Voff)を下式に示す電圧
に設定することにより、原点のずれに起因する誤差を削
減し、回転角度の検出精度を向上する。
する処理回路残留電圧(Voff)を下式に示す電圧
に設定することにより、原点のずれに起因する誤差を削
減し、回転角度の検出精度を向上する。
【0011】 Voff=(2×N×Vb+Vb)/2 ・・・・・・・・・・
【0012】但し、Vb:A/Dコンバータの1ビット
当りの電圧分解能、Voff:処理回路残留電圧、N:
正の整数
当りの電圧分解能、Voff:処理回路残留電圧、N:
正の整数
【0013】
【発明の実施の形態】処理回路残留電圧(Voff)を
式で示すような特定の値に設定することによって、原
点のずれに起因する誤差の発生を抑えて回転角度の検出
精度を向上する。
式で示すような特定の値に設定することによって、原
点のずれに起因する誤差の発生を抑えて回転角度の検出
精度を向上する。
【0014】以下、本発明の構成を具体的に説明する。
図1は、本発明に基づく回転角度検出センサの原理図で
ある。図1で、VrefはA/Dコンバータ入力電圧の
最大値であり、0〜Vref間を2nで分割して入力を
取っている。ここで、nはA/Dコンバータのビット数
で、分割能を表し、正の整数である。又、Nは0〜2n
の間の任意の正の整数である。処理回路残留電圧Vof
fを(N×Vb)と(N+1)×Vb間の中点に設定す
るようにする。なぜならば、原点のずれに起因する誤差
は、正及び逆方向に角速度センサを同じ角速度で動かし
た場合、A/Dコンバータに入力される角速度信号の絶
対値が異なる現象に起因しているものであるからであ
る。従って、前記角速度信号の絶対値を同じにするため
には、処理回路残留電圧を、式で示す値へ調整するこ
とが必要である。
図1は、本発明に基づく回転角度検出センサの原理図で
ある。図1で、VrefはA/Dコンバータ入力電圧の
最大値であり、0〜Vref間を2nで分割して入力を
取っている。ここで、nはA/Dコンバータのビット数
で、分割能を表し、正の整数である。又、Nは0〜2n
の間の任意の正の整数である。処理回路残留電圧Vof
fを(N×Vb)と(N+1)×Vb間の中点に設定す
るようにする。なぜならば、原点のずれに起因する誤差
は、正及び逆方向に角速度センサを同じ角速度で動かし
た場合、A/Dコンバータに入力される角速度信号の絶
対値が異なる現象に起因しているものであるからであ
る。従って、前記角速度信号の絶対値を同じにするため
には、処理回路残留電圧を、式で示す値へ調整するこ
とが必要である。
【0015】図4は、処理回路残留電圧と原点変動の関
係を示す実験データであるが、この場合、Voffがほ
ぼ2.435〜2.437Vの時、原点ずれが最も少な
く、この値は、式で示される電圧値とほぼ同一であ
る。
係を示す実験データであるが、この場合、Voffがほ
ぼ2.435〜2.437Vの時、原点ずれが最も少な
く、この値は、式で示される電圧値とほぼ同一であ
る。
【0016】
【発明の効果】以上に述べたように、圧電振動子を用い
た角速度センサと、前記角速度センサからの出力電圧の
感度及び残留電圧を調整する機能を持つ処理回路と、前
記処理回路からの出力電圧をA/D変換するA/Dコン
バータと、前記A/Dコンバータからの出力より回転角
度計算を行うマイクロコンピュータとからなる回転角度
検出センサにおいて、前記処理回路からの処理回路残留
電圧を前述の式のように設定することにより、回転角
度計算の精度が良好な回転角度検出センサを容易に得る
ことが可能となる。
た角速度センサと、前記角速度センサからの出力電圧の
感度及び残留電圧を調整する機能を持つ処理回路と、前
記処理回路からの出力電圧をA/D変換するA/Dコン
バータと、前記A/Dコンバータからの出力より回転角
度計算を行うマイクロコンピュータとからなる回転角度
検出センサにおいて、前記処理回路からの処理回路残留
電圧を前述の式のように設定することにより、回転角
度計算の精度が良好な回転角度検出センサを容易に得る
ことが可能となる。
【図1】本発明に基づく回転角度検出センサの原理を説
明する図。
明する図。
【図2】角速度センサを用いた角速度−回転角度変換の
原理を説明する図。
原理を説明する図。
【図3】デジタル処理による角速度−回転角度変換の原
理を説明する図。
理を説明する図。
【図4】処理回路残留電圧と原点変動の関係を示す図。
Vb A/Dコンバータの1ビット当りの電圧分解能 Vout(t) 角速度出力 Voff 処理回路残留電圧 Voff1 角速度が0の時の出力 N 正の整数
Claims (1)
- 【請求項1】 圧電振動子を用いた角速度センサと、前
記角速度センサからの出力電圧の感度及び残留電圧を調
整する機能を持つ処理回路と、前記処理回路からの出力
電圧をA/D変換するA/Dコンバータと、前記A/D
コンバータからの出力より回転角度計算を行うマイクロ
コンピュータとからなる回転角度検出センサにおいて、
前記処理回路からの処理回路残留電圧を下式のように設
定したことを特徴とする回転角度検出センサ。 Voff=(2×N×Vb+Vb)/2 但し、Voff:処理回路残留電圧、Vb:A/Dコン
バータの1ビット当りの電圧分解能、N:正の整数
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17568696A JP3609541B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 回転角度検出センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17568696A JP3609541B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 回転角度検出センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH102705A true JPH102705A (ja) | 1998-01-06 |
JP3609541B2 JP3609541B2 (ja) | 2005-01-12 |
Family
ID=16000474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17568696A Expired - Fee Related JP3609541B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 回転角度検出センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3609541B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4716951A (en) * | 1983-12-14 | 1988-01-05 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire |
CN111220142A (zh) * | 2020-02-25 | 2020-06-02 | 北京航空航天大学 | 一种新型超高精度光纤陀螺仪的信号处理方法及装置 |
-
1996
- 1996-06-14 JP JP17568696A patent/JP3609541B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4716951A (en) * | 1983-12-14 | 1988-01-05 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire |
CN111220142A (zh) * | 2020-02-25 | 2020-06-02 | 北京航空航天大学 | 一种新型超高精度光纤陀螺仪的信号处理方法及装置 |
CN111220142B (zh) * | 2020-02-25 | 2020-12-15 | 北京航空航天大学 | 一种新型超高精度光纤陀螺仪的信号处理方法及装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3609541B2 (ja) | 2005-01-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041005 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041014 |
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20041108 |
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